園田信 さん プロフィール

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園田信さん: 園田信のブログ
ハンドル名園田信 さん
ブログタイトル園田信のブログ
ブログURLhttp://ameblo.jp/279shin/
サイト紹介文小説家・ヒーリングカウンセラー園田信によるオリジナル小説、日々の出来事、DVD他コンテンツの紹介。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供133回 / 365日(平均2.6回/週) - 参加 2010/05/06 18:35

園田信 さんのブログ記事

  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 34
  •  そのブレス、デザインはシンプルだが確かに何か目に見えないパワーがそこに秘められているかのような、何か特殊な微粒子のオーラをまとっている? そんな(期待以上の)魅力的かつ神秘的な代物だった。 数種の月の模様のようなものがその表面に彫り込まれており、それらの隙間ごとに薄紫色の石が埋め込まれている。  「この石はラベンダーアメジストです」とテルヤマがわたしの耳元で優しくそうささやく。 「凄い。 なん [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 33
  •  「ああ、トオルくん?  この、彼女・・・、なんかちょっと酔っちゃってるみたいで。 さっき入り口で会ったんだけど」とテルヤマがトオルに向かって話し掛けている?  えっ?  う、嘘? と、トオルとテルヤマが? な、なんで知り合い? 「ああ、すいません、テルヤマさん」と言うトオルに、 「じゃあ、彼女・・・、よろしくね」とトオルに向かってテルヤマはそう告げると、ミユキの腕をゆっくりとほどき、トオルの腕 [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 32
  •  10月20日の十三夜の夜、その日は朝から曇り空のぐずついた天気で、正直ちょっと月見にはむずかしい雲行きの様に思えた。 その日までの数日間ずっとその準備に張り切っていたナカバヤシさんは、洋酒とワインのボトルをしこたま買い込み、それらはキッチン前のカウンターにいかにもそれっぽく、BAR風の体裁? なんて感じで並べられている。 初日の今日、とりあえず付け焼き刃でビールは缶で対応するとのことで、まあ、ゆく [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 31
  •  「ええ、なんかそうしたいって、ぼくが勝手にそう思ったもので」 「ええ、嘘?  ど、どうしよう・・・、でもそれじゃあ、なんか悪いって言うか。 で、でも。 あっ?  ああ、そ、そうだ。 テルヤマさんって今月20日の十三夜の夜って空いてませんか?」 「20日? ですか?  ええと・・・、ええ、多分。 水曜日ですよね?」 「ええ、確か」 「・・・」 「ああ、あの、実はその日わたしの住んでるシェアハウス [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 30
  •  わたしはその日、中目黒にあるベジタリアンカフェ、アラスカにいた。 ここはわたしが、確か今年の春頃からだったろうか? 特にお気に入りのようで毎週のように通っている。 中でもランチメニューの玄米プレートにハマって以来、ここに来る時は決まってそれを注文する。 ベジミート、自家製がんもどきに野菜コロッケなどのメインメニューに玄米ライス、サラダ、小鉢の煮物が付いて1,050円。 ああそれにお吸い物とドリ [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 29
  •  「ごめんね・・・、今まで話さなくて。 なんかもうタイミングを逃しちゃったっていうか、もうこのまま話す必要もないんじゃないか? なんて勝手に思っちゃってたもんだから」 「あ。 そ、そうなんだ。 で、ヒカルさんって・・・、それってやっぱお母さんがあの・・・、俺が中学の時に出てった、あの時に産んだ子供ってこと?」 「・・・。 うん。 そうね。 あの頃はあたしもどうかしててねぇ、まあ当時はアンタのお父 [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 28
  •  それから数日後のある日のことだった。 ホンジョウナオキは、JRさいたま新都心駅近くのロイヤルホストにいた。 この近くには彼の両親が住む実家のマンションがあり、その日ホンジョウはこのロイヤルホストにて母ユキエと待ち合わせていた。 このエリアの街並みは、官庁等が入っている新都心のビル群が建設されて以来、それ以前とは全くちがう景観の大都市に生まれ変わってしまい、ホンジョウが幼い頃に慣れ親しんで育った、 [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 27
  •  「いやあ、それってなんか・・・、いきなりですけど面白そうですね。 ぼくは全然暇なんで手伝いますよ、ナカバヤシさん」とトオルはそう平然と言ってのけた。 「ええ?  ちょ、ちょっと待ってよ。 い、いきなりどうしたんですか?」と訳もわからず戸惑うわたし。 「ああ。 まあ、いきなりで悪かったなあマキ。 でもこれは俺、けっこう前から考えててさあ。 ホンジョウにも以前ちょっと相談したこともあったんだけど、 [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 26
  •  その日、わたしはホンジョウさんに、 「ハマグチのことはまあ、そんな感じなんで・・・、今回のテルヤマの件はとりあえず内密によろしく」と一応は釘を刺すと、そのままその溝の口でのミーティングはなんとなくお開きということとなった。 オトナなホンジョウさんは快くわたしの申し入れを聞いてくれたみたいで、 「まあ、がんばって。 何かわかったら、俺にすぐ連絡するように」と言って帰って行った。 そんな感じで、な [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 25
  •  「まあ、い、いいや。 それじゃあ、とりあえずあのテルヤマってオトコに訊けば何かわかるかもしれないってことだよな?」 「うん、多分。 だってそうよねえ? ヒカルさんが『失踪した最後の場所』と、彼女がホンジョウさんに残した『ヒントと思われる場所』の両方で偶然彼を見かけたってことは・・・、それってどう考えてもそれが単なる偶然じゃないって、そういうことでしょう?」 「ああ、確かに。 今日俺たちがここに [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 24
  •  「ああ、彼女はわたしの元会社の同僚のワカバヤシさん・・・、それでこの方は、以前仕事の関係で知り合った、ジュエリーデザイナーのコウノ先生」と言うホンジョウさんの紹介に、 「どうも」と、はもるようにしてわたしとそのサキエ先生は同時に頭を下げる。 「ああ、マキ。  ほら、オマエも知ってるだろう? 俺が以前に婚約指輪のつもりで作ってもらったあの指輪」 「えっ? あ、ああ」 「そう、あれはさあ、俺が彼女 [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 23
  •  「嘘じゃねえよ。 だから俺だって驚いたっていうか・・・、しかも俺、このことはあんまり他のヤツには話してないんだけど・・・、俺の母親って以前に一度、家出してた時期があってね」 「家出?」 「ああ。 それがまあ、たまたまっていうか、ちょうどヒカルさんが生まれた時期とも重なってた・・・、なんてことにも俺、偶然その時に気づいちゃってね。 正直なところ、もうどうしたもんか?  なんて自分でもよくわかんな [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 22
  •  その後、わたしたちはブレインストーミングの要領でヒカルさんとこのエリアやこの店などとの関連性を探り出そうとしばらく語り合っていたのだが、正直そこではふたり、それ以上のヒントらしきものは何ひとつ思いつくことも出来ずに・・・、結果として、共に自身のクリエイターとしての限界みたいなものを実感しつつ、不機嫌にお互いの顔を見つめ合っていた。 「ねえ?  ホンジョウさんちょっと痩せた?」 「えっ?  ああ [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 21
  •  「びっくりしたー!  もう、いきなりなんだから。 全然気づかなかった」 「そう?  でもここ・・・、いいだろ? 実は、俺もつい最近発見したんだけどね」 「へえ〜、そうだったんですか。 確かに溝の口とか、わたしもあんまり来ないから。 こんなとこあったんですねえ。 全然知らなかった」 それからわたしたちは和やかムードでしばらくお勧めのサバランの美味しさやお互いの近況などについてのたわいもない話に花 [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 20
  •  あれから半年、わたしがホンジョウさんに会わなかったのは、彼が彼の同僚でわたしのルームメイトでもあるナカバヤシさんとの重要なプロジェクトに専念していたことを聞いていたからであり・・・、とは言うもののヒカルさんがあんなことになってしまって以来、そのことをあのホンジョウさんと話せていないことについて、正直なところわたしはずっと気になっていた。 ところがなんと、昨日、そのホンジョウさんから突然の電話が [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 19
  •  「そう、嗜好品ってのはつまり・・・、日常的にじゃなくて、たまに楽しむから初めて嗜好品なんであって、それをやたら毎日のように習慣的に楽しむっていうこと自体が、そう、そもそも根本的なまちがいなんじゃないかって。 まあ、そんな当たり前のことが、この過剰で飽食の時代だからこそ、わたしたちは麻痺してわからなくなってきちゃったんじゃないかっていうね」 「へえ?  まあ、確かになんでも習慣化しちゃうと、そも [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 18
  •  あの日の前日、わたしたち3人の宴会終了後、わたしとヒカルさんのふたりはすぐに2階の寝室へ戻ると、そのまま着替えもせずにベッドに横になったのだが、消灯後も昼寝のせいもあってかどうしてもふたりなかなか寝付けず、他愛もないことを語り合っていたのを憶えている。 「ねえ、ヒカルさん?  もう寝てる?」 「んん? いえ、まだ」 「そう。 なんかわたし・・・、寝むれなくなっちゃみたいでさあ。 身体は酔ってる [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 17
  •  それにしてもヒカルさん、こんな所からひとりでいったい何処へ行ってしまったというのだろう?  わたしたちに何も言わずに散歩?  なんてのもどう考えてもあり得ないだろうし。 知り合いにでも突然会って、急用が出来たかなんかで、わたしたちには何も言わずにその誰かとそのまま一緒に帰った? なんてことも考えにくい。 まあ、とは言えそれぐらいしか考えられないよなあ、なんてわたしが途方に暮れボーッとしながら窓 [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 16
  •  翌朝10時半過ぎ頃にようやく二日酔いの頭を叩きながら起き出したわたしとヒカルさんは、その後順に顔を洗って歯を磨くと、ふたりとも髪もまともに乾かさずに寝ぼけ眼のまま1階のリビングフロアに下りた。 「おはよう!」そうさわやかに言うチハルは朝から元気いっぱい、暖炉への薪を入れながらこちらに手を振る。 このオンナ、昨日の酒は全然残ってないのか? やはりなめられん。 「おはよう。 ねえチハル、それにして [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 15
  •  それから酒の酔いも進み、チハルが新たに2本目の赤ワインを開けながら、 「それにしても日本はこれからどうなっちゃうんだか?  鳩山さんも普天間問題で5月の終わりまでで玉砕だろうしね?」と真面目な顔でいきなり政治談義を始める。 「まあ、そうかもね?  でもあれってどう決着つけるんだろう?」とのわたしの素朴な疑問に、 「馬鹿ねえ、辺野古に戻って終わりに決まってんじゃない。 ほら、あたしたちの同期だっ [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 14
  •  「はっ? デリ?  な、なんて?」 「あのう・・・、デリヘルって、もしかして風俗ってことでしょうか?」とヒカルさんはいきなり突っ込むところはかなりストレートに突っ込んで来る。 まあ、この辺の天然ぶりはチハルといい勝負なのかもしれない。 「で、で、で、デリヘルだ!?  それってアンタ・・・、な、なんでまた?」 「ああ、まあ、なんか・・・。  あたしも最近ちょっとモテないっていうか、まあ夜遊びして [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 13
  •  「ああ、どう?  ゆっくり出来た?」とチハルは既に何かの仕込みをしていたのだろう、キッチンから顔を出すようにしてそうわたしたちに声を掛ける。 「うん、なんかちょっとうたた寝しちゃったよ、ふたりして」 「ちょっと・・・、まさかふたりデキてないよねえ?」なんてチハルは冗談ぽくわたしたちをからかうように言う。 「大丈夫、それはないから」と言ったわたしの横ではヒカルさんがまんざらでもないような顔で微笑 [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 12
  •  『東口交番前のドーナッツ屋あたりで』 とのメール通りにチハルはメルセデスのゲレンデワゴンを車道沿いに停めており、わたしたちもそれに気づくとすぐにそちらへと駆け寄り、わたしはその助手席、ヒカルさんはその後部座席へと乗り込んだ。 「おは〜、ごめんね〜。 ちょっと散らかってるかも」と言ってチハルはその後部座席に乱雑に散らばっている雑誌や小物類などを片方の端へと寄せ、ヒカルさんの座るスペースを作る。  [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 11
  •  「でも、別に病院通うとか? そういったレベルのものじゃないから。 あたしにもまあ、なんかいろいろあって・・・、ちょっと落ち込んでるだけ」 「はあ・・・。 で、それで・・・、つまり何があったのでしょうか?」 「ああ、まあ、基本仕事よ。 もう、なんかどれもこれもみんなうまくいってなくてね。 ほら、あたしっていろいろと手出してたじゃない?」 「そ、そうなんだ?」 「うん。 今は父親の会社をちょっと手 [続きを読む]