園田信 さん プロフィール

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園田信さん: 園田信のブログ
ハンドル名園田信 さん
ブログタイトル園田信のブログ
ブログURLhttp://ameblo.jp/279shin/
サイト紹介文小説家・ヒーリングカウンセラー園田信によるオリジナル小説、日々の出来事、DVD他コンテンツの紹介。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供173回 / 365日(平均3.3回/週) - 参加 2010/05/06 18:35

園田信 さんのブログ記事

  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 23
  •  「嘘じゃねえよ。 だから俺だって驚いたっていうか・・・、しかも俺、このことはあんまり他のヤツには話してないんだけど・・・、俺の母親って以前に一度、家出してた時期があってね」 「家出?」 「ああ。 それがまあ、たまたまっていうか、ちょうどヒカルさんが生まれた時期とも重なってた・・・、なんてことにも俺、偶然その時に気づいちゃってね。 正直なところ、もうどうしたもんか?  なんて自分でもよくわかんな [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 22
  •  その後、わたしたちはブレインストーミングの要領でヒカルさんとこのエリアやこの店などとの関連性を探り出そうとしばらく語り合っていたのだが、正直そこではふたり、それ以上のヒントらしきものは何ひとつ思いつくことも出来ずに・・・、結果として、共に自身のクリエイターとしての限界みたいなものを実感しつつ、不機嫌にお互いの顔を見つめ合っていた。 「ねえ?  ホンジョウさんちょっと痩せた?」 「えっ?  ああ [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 21
  •  「びっくりしたー!  もう、いきなりなんだから。 全然気づかなかった」 「そう?  でもここ・・・、いいだろ? 実は、俺もつい最近発見したんだけどね」 「へえ〜、そうだったんですか。 確かに溝の口とか、わたしもあんまり来ないから。 こんなとこあったんですねえ。 全然知らなかった」 それからわたしたちは和やかムードでしばらくお勧めのサバランの美味しさやお互いの近況などについてのたわいもない話に花 [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 20
  •  あれから半年、わたしがホンジョウさんに会わなかったのは、彼が彼の同僚でわたしのルームメイトでもあるナカバヤシさんとの重要なプロジェクトに専念していたことを聞いていたからであり・・・、とは言うもののヒカルさんがあんなことになってしまって以来、そのことをあのホンジョウさんと話せていないことについて、正直なところわたしはずっと気になっていた。 ところがなんと、昨日、そのホンジョウさんから突然の電話が [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 19
  •  「そう、嗜好品ってのはつまり・・・、日常的にじゃなくて、たまに楽しむから初めて嗜好品なんであって、それをやたら毎日のように習慣的に楽しむっていうこと自体が、そう、そもそも根本的なまちがいなんじゃないかって。 まあ、そんな当たり前のことが、この過剰で飽食の時代だからこそ、わたしたちは麻痺してわからなくなってきちゃったんじゃないかっていうね」 「へえ?  まあ、確かになんでも習慣化しちゃうと、そも [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 18
  •  あの日の前日、わたしたち3人の宴会終了後、わたしとヒカルさんのふたりはすぐに2階の寝室へ戻ると、そのまま着替えもせずにベッドに横になったのだが、消灯後も昼寝のせいもあってかどうしてもふたりなかなか寝付けず、他愛もないことを語り合っていたのを憶えている。 「ねえ、ヒカルさん?  もう寝てる?」 「んん? いえ、まだ」 「そう。 なんかわたし・・・、寝むれなくなっちゃみたいでさあ。 身体は酔ってる [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 17
  •  それにしてもヒカルさん、こんな所からひとりでいったい何処へ行ってしまったというのだろう?  わたしたちに何も言わずに散歩?  なんてのもどう考えてもあり得ないだろうし。 知り合いにでも突然会って、急用が出来たかなんかで、わたしたちには何も言わずにその誰かとそのまま一緒に帰った? なんてことも考えにくい。 まあ、とは言えそれぐらいしか考えられないよなあ、なんてわたしが途方に暮れボーッとしながら窓 [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 16
  •  翌朝10時半過ぎ頃にようやく二日酔いの頭を叩きながら起き出したわたしとヒカルさんは、その後順に顔を洗って歯を磨くと、ふたりとも髪もまともに乾かさずに寝ぼけ眼のまま1階のリビングフロアに下りた。 「おはよう!」そうさわやかに言うチハルは朝から元気いっぱい、暖炉への薪を入れながらこちらに手を振る。 このオンナ、昨日の酒は全然残ってないのか? やはりなめられん。 「おはよう。 ねえチハル、それにして [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 15
  •  それから酒の酔いも進み、チハルが新たに2本目の赤ワインを開けながら、 「それにしても日本はこれからどうなっちゃうんだか?  鳩山さんも普天間問題で5月の終わりまでで玉砕だろうしね?」と真面目な顔でいきなり政治談義を始める。 「まあ、そうかもね?  でもあれってどう決着つけるんだろう?」とのわたしの素朴な疑問に、 「馬鹿ねえ、辺野古に戻って終わりに決まってんじゃない。 ほら、あたしたちの同期だっ [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 14
  •  「はっ? デリ?  な、なんて?」 「あのう・・・、デリヘルって、もしかして風俗ってことでしょうか?」とヒカルさんはいきなり突っ込むところはかなりストレートに突っ込んで来る。 まあ、この辺の天然ぶりはチハルといい勝負なのかもしれない。 「で、で、で、デリヘルだ!?  それってアンタ・・・、な、なんでまた?」 「ああ、まあ、なんか・・・。  あたしも最近ちょっとモテないっていうか、まあ夜遊びして [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 13
  •  「ああ、どう?  ゆっくり出来た?」とチハルは既に何かの仕込みをしていたのだろう、キッチンから顔を出すようにしてそうわたしたちに声を掛ける。 「うん、なんかちょっとうたた寝しちゃったよ、ふたりして」 「ちょっと・・・、まさかふたりデキてないよねえ?」なんてチハルは冗談ぽくわたしたちをからかうように言う。 「大丈夫、それはないから」と言ったわたしの横ではヒカルさんがまんざらでもないような顔で微笑 [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 12
  •  『東口交番前のドーナッツ屋あたりで』 とのメール通りにチハルはメルセデスのゲレンデワゴンを車道沿いに停めており、わたしたちもそれに気づくとすぐにそちらへと駆け寄り、わたしはその助手席、ヒカルさんはその後部座席へと乗り込んだ。 「おは〜、ごめんね〜。 ちょっと散らかってるかも」と言ってチハルはその後部座席に乱雑に散らばっている雑誌や小物類などを片方の端へと寄せ、ヒカルさんの座るスペースを作る。  [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 11
  •  「でも、別に病院通うとか? そういったレベルのものじゃないから。 あたしにもまあ、なんかいろいろあって・・・、ちょっと落ち込んでるだけ」 「はあ・・・。 で、それで・・・、つまり何があったのでしょうか?」 「ああ、まあ、基本仕事よ。 もう、なんかどれもこれもみんなうまくいってなくてね。 ほら、あたしっていろいろと手出してたじゃない?」 「そ、そうなんだ?」 「うん。 今は父親の会社をちょっと手 [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 10
  •  チハル? 嘘? あのチハルじゃない。 チハルと言えば・・・、そもそもわたしがあのコウと再会し(コウとわたしは元々同じ会社で働いていたのだが、コウは知り合ってすぐに転職してしまい、その後何年も会っていなかった)、それをきっかけに突然つき合い出すはめになったところのちょっと怪しいパーティーを主催した大学時代の友人。 しかも恐ろしいことに、そのコウとのことでわたしが離婚に踏み切った元旦那のショウジを [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 09
  •  そう言えばもう、このシェアハウスに越して来て、かれこれ半年近くになる。 わたしたち3人が常連だった(元々はホンジョウさんがみんなに紹介した)新宿のゴールデン街にある「赤い砂漠」というバーで飲んでいた時のことだった。 ここのオーナーのナカバヤシさんが、亡くなった叔父さんから受け継いだ一戸建ての面白い物件があるから誰かもうふたり一緒に住みたいヤツなんていないか? なんてことをその店で突然言い出し、 [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 08
  •  「アンタさあ・・・、わたしのことなんだと思ってたわけ?」 「えっ?  な、なんだとは?」と今更ながらわたしの般若のような形相にコウはビビったのか? 急にしどろもどろになる。 「はー?  もういいよ、どうでも。 とりあえず今日は帰ってよ。 もうアンタの顔なんか見ていたくないからさあ」とすわった目でそう吐き捨てるように言ったわたしに、 「わ、わかったよ。 今度また改めて・・・、な?」と言ってコウは [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 07
  •  翌日の3月30日、その日も朝からどんよりと雲の多い、寒い一日との予報だった。 コウは昼過ぎにメールでその旨を伝えつつ2時過ぎにわたしの住むシェアハウスに姿を現すと、そのほぼ時間どおりに入り口の呼び鈴を鳴らした。 わたしはその日あまり食欲がなく、ビタミンCのサプリを飲んだきりで朝から何も口にしていなかった。 「よう」とコウは言いつつドアを開け、いつもの呑気な笑顔で玄関に入って来る。 「ああ、どう [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 06
  •  「それが最近ね・・・、わたしにもなんか新しい始まりのサイン? みたいなものがいろいろなところで現れ始めていてね」とヒカルさんは急に生き生きしたトーンに声色を変えながらそう言った。 「サイン?」 「そう、ちょうど時代の空気全体ってものも影響してるとは思うんだけど。 特にこの2010年になってからの数ヶ月かな。 中でも旧正月が明けたあたりから、わたしの知ってるヒーラーたちの多くが同じようなことを言 [続きを読む]
  • ヒカル月の祈り 3.0 episode 05
  •  「どうって?  マキさんって・・・、まだ彼のこと好きだったの?」といきなり話の核心を突っ込まれ、 「えっ?  いや、そ、それはどう・・・、かなあ?」とわたしはしどろもどろになる。 「じゃあ、よかったじゃないですか。  先にそのコウさんの方から去ってくれて。 だって自分が逆の立場の方が、なんかいやじゃないですか?  いろいろとほら、相手に気を使ったりなんかして」 「なるほど。 そうきますか?」  [続きを読む]