おもしろ本棚 さん プロフィール

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おもしろ本棚さん: おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇> 
ハンドル名おもしろ本棚 さん
ブログタイトルおもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇> 
ブログURLhttp://marmadays.blog2.fc2.com/
サイト紹介文「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供70回 / 365日(平均1.3回/週) - 参加 2010/05/10 11:39

おもしろ本棚 さんのブログ記事

  • 赤軍女兵士の今を描く『夜の谷を行く』。
  • 桐野夏生 著 文藝春秋1972年、連合赤軍リンチ事件。「山岳アジト付近の土中からまた遺体が発見されました」というニュースをテレビで観ていた記憶があります。学生運動も連合赤軍事件も、わたしにとっては一つ上の世代の出来事でした。どちらかと言うと若松孝二監督の映画『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』で観た印象の方が強烈です。そうは言っても昭和の大事件の一つ。桐野さんの書いた、40年後の女性兵士の今を読みたいと [続きを読む]
  • 『紙の動物園』
  • ケン・リュウさんは注目のSF作家で、中国出身の優秀な青年でアメリカに生活の拠点を置いているらしい。そういう人によくあることだけれど、いろいろな方向から深い思考をめぐらせるタイプで、才能豊かで、とにかく良い小説を書く方ですねぇぇ。 [続きを読む]
  • 『ポースケ』
  • そんなわけで、とりあえず図書館に行って津村さんの本を早速探したワケですよ。たくさん著作があるけれど、あまり体系だったことは考えないで面白そうなものを。『ポースケ』はタイトルも表紙も可愛い雰囲気で、浮遊霊のじーさんとは距離がありそうなんで読んでみました。いやあ、これもめっちゃ良かったですっっ!! [続きを読む]
  • 『浮遊霊ブラジル』
  • 津村紀久子さんを読むのは久しぶりだったのです。ずっと前に読書会の課題本で読んだ『ミュージック・ブレス・ユー!! 』が、上手いけど違和感がある、という印象で、その後は芥川賞の『ポトスライムの舟 』を読んだきり、なんとなく遠ざかっていたのですが、昨年話題になってた短編集を久々に手にしてみたらすっごく良かった!穏やかながら、こんなにじわじわ、じ〜んとしたお話を書くひとだったとは。見誤ってました。ゴメンナサ [続きを読む]
  • ベスト出ました!『ポーランドのボクサー』。
  • エドゥアルド・・ハルフォン 著 白水社Exlibris昨年出版された本ですが、わたし的今年上半期のベスト!昨年大絶賛を集めた『すべての見えない光』と一緒に「日本翻訳大賞」を受賞した、グアテマラ出身ユダヤ系作家の短編集です。3つの原書に収載された12編を、日本での出版のために、作者自身が順番を決めたオリジナルリミックス版。確かに、時間も場所も登場人物も複雑に絡み合っていて、コルタサルの『石蹴り遊び』(読んでな [続きを読む]
  • ■ダイナー (ポプラ文庫)
  • 美味そうで面白い(^_^)菊千代が好き。あとがきの著者が志す「(読者を)殺しにかかる」心意気は感じた。殺し屋のための会員制定食屋(ハンバーガー屋)が舞台。ヘマをして、運良く使い捨てウェイトレスとして買われた主人公オオバカナコの、客に気に入られなくて殺されるか、客に気に入られて殺されるか、の物語。狭い舞台と沢山の登場人物を上手に捌いて、食べたことのない贅沢な料理が美味そうに思えて、面白かった。ラストがカッコ [続きを読む]
  • 泣いた『夢に見れば 死もなつかしや 小説・木歩と声風』。
  • 福永法弘 著 角川学芸出版なりはひの 紙魚と契りて はかなさよという俳句をあるサイトで読みました。句の作者「富田木歩」という初めて聞いた名前に興味を持って、ググってみました。木歩は明治30年、現在の墨田区向島に生まれました。1歳の時の高熱が原因で、両足が麻痺し、生涯歩くことができませんでした。俳号の「木歩」は自分で作った木の義足に倚るとも自分は役に立たない「木の歩兵」だという意味だとも言われています [続きを読む]
  • ■ジャーニー・ボーイ (朝日文庫)
  • とてもケッコー(読んだ人は分かるほめ言葉です(^。^))時は明治維新から10年程、大久保利通暗殺の翌年。主人公伊藤鶴吉が、通訳兼護衛兼雑役として、「日本奥地紀行」の著者イギリス人女性探検家イザベラ・バードに同行する奥州蝦夷旅行の東京ー新潟間を描いた物語。登場人物が皆小気味良く魅力的なのが、とても好き。時代小説寄りかな。鶴吉とバードのコンビに、宇月原晴明の「聚楽」の平六とガーゴを思い出した。物語の終わりにと [続きを読む]
  • もしかしてめちゃ深いのか?『騎士団長殺し』。
  • 村上 春樹 著 新潮社図書館の10冊の予約枠の2冊分を何ヶ月も占領されるは嫌だなあ、落ち着いたら予約しましょう、くらいに考えていたのです。しかし、無欲は棚ぼたの母(今、作った)。読書会のSちゃんが貸してくれ、思いがけず発売から3ヶ月あまりで読めることに。Sちゃんと春樹さまに柏手を打っておもむろに読み始めましたが、ジェットコースター的展開にどうなるのどうなるのと、どんどん次々先が読みたくなって、読書力激落 [続きを読む]
  • 『Wild Horses』
  • このところ読むものが切れて、何かないかと本棚を漁ってたら、いつかは読もうと思って買い貯めてたペーパーバックが目に入り、今は亡きD.フランシスの1冊を手に取ったのでした。この際分からない単語のひとつやふたつやみっつは気にしない!てスタンスで読み始めたら、あらあら止まらない。やっぱり原書でもハラドキで一気に読ませてくれました、なフランシス。 [続きを読む]
  • ■断弦 (文春文庫)
  • とても良かった( ?o? )/ 有吉佐和子が22-24歳の時に書いたデビュー作とのこと。始まりからこの品質なのかと呆然とする「才女」の腕前に楽しく酔った。あとがきの心がこもっていないしおらしさに苦笑、クソ野郎、と可笑しかった(ほめてます) 解説とあとがきより、紆余で長編の第二章が短編として世に出たとのこと。短編、長編として共に高品質。時代は戦後10年程、昭和30年代。地唄の大家菊原寿久、娘菊原邦枝の芸の断絶と親子 [続きを読む]
  • 黒川創『岩場の上から』(新潮社、2017年)
  • 物語は、戦後100年(つまり2045年)の日本、関東平野の北端部にある架空の町、院加(いんか)の駅に、17歳の少年が降り立つところから始まります。この時代、自衛隊は軍隊となっていて、「積極的平和維持活動」の名目で、アフリカや東南アジアで実質的な「戦争」をしているのです。この院加の町外れには広大な陸軍演習場があり、その拡張工事のドサクサに紛れて、何と使用済み核燃料を近く深く埋めてしまおうとする計画も進んでい [続きを読む]
  • 橘川幸夫『ロッキング・オンの時代』(晶文社、2016年)
  • 冒頭のっけから個人的な話で恐縮です。 それはインターネットなんて想像もできなかった頃のこと。今では自分の意見や感想、創作などを不特定多数の受け手に向かって伝えるツールとして、ブログやホームページ、あるいはお手軽なツイッターやフェイスブックなんかがあるけれど、投稿が唯一の手段だった頃のこと。日記に書き連ねてもそれは自己満足に過ぎず、せっせと深夜放送や雑誌に投稿し、放送されたり掲載されたりすることで一 [続きを読む]
  • ■記憶の放物線 (幻冬舎文庫)
  • 楽しかった。馬鹿な男ですよね、北上次郎って(ほめてます♪( ´▽`))もし、書かれている身辺雑記が作り話だったら、大馬鹿だよな(ほめてます)、と思いながら楽しく読んだ♪(´ε` )たまに良いことを書いてますが、カッコつけても手遅れ、とも思った(好きですよ、北上次郎(^_^))取り上げられてる本が、癖がありそうというか、一点豪華主義という感じで、とりあえずメモしたけど、どうしたものか、と思うことも楽しい。エッセイ。 [続きを読む]