西尾妓八 さん プロフィール

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西尾妓八さん: 夜品便
ハンドル名西尾妓八 さん
ブログタイトル夜品便
ブログURLhttp://gihachi.blog28.fc2.com/
サイト紹介文ほとんど日記の代わりになってます。
自由文実は楽天家なのですが、時には鬱屈することもあり、それを浄化するために書いているのかもしれません。更新はひどく気まぐれです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供11回 / 332日(平均0.2回/週) - 参加 2010/05/11 00:47

西尾妓八 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • ムラサキシメジ
  • 平積みの本は 読むためではなく肘を置くための物すっかりからっぽのまま ぼんやりとして次に登る峠道の落ち葉に 思いを馳せるムラサキシメジを今年は食べていないのだというより もう何年も食べていなかったもうまもなく 時期も終わる今年も もう 食べられそうになくそれが そう残念でもないのでたぶん 僕は 何かに倦んでいるのだろう [続きを読む]
  • 遠鈴
  • 遠い霧の彼方よりただひとつの鈴が鳴る夢が霞んでゆくに連れ鈴は遠くなってゆくそれは遠いサイレンの音にいつしか変わってしまったので僕は掌を強くこするともう一度眠ろうと部屋に帰るサイレンは止まず僕は眠れない鈴の音はもう聞こえはしないそうして僕の首筋の血管は古血を溜めて鼓動を強める霧は細かな雨に変わり僕は骨まで寒くなる知らずに窓を開け放していた誰でも入ってこられるようにとそれも鈴の音が消えた今閉ざしてしま [続きを読む]
  • 子守歌
  • 君の声を僕は知らない君は僕の声を知っているいつも話しかけるのは僕の方から君はうなずくか首を横に振るかそれで僕はいいと思っている半分怒ったような眼差しは底に優しさが見え隠れするし鼻先が丸いから冷たく見えないそうしてその怒りの理由が心配からだと判っているから僕はただ君に向かってごめんと頭を下げるしかないだいじょうぶちゃんとご飯も食べているしお酒も赤いワインを少しばかり時折 山も歩いているしたぶん健康だ [続きを読む]
  • 腹八分目
  • 街道の車は終夜途切れずにいて浅い眠りは何度も破られる曲がり角の大きな家の植え込みが切れているあたりからそれはやって来るのだろうか窓を閉めても事態は変わらない街道は僕の専属ではないので文句を言うべきでもないが浅い眠りがいけないのだ深く眠れば気にはならないしかし僕は酒にも薬にも頼らないと決めているので靴の紐をしっかりと締め夜の散歩にでかけてゆく身体を疲れさせるためなのだが川に沿って歩いてゆくうち外灯の [続きを読む]
  • 木枯らし
  • 北風が雲を吹き飛ばしたですこの街にはあまり似合わないけどハロウィンの行進が始まったのです楽隊は陽気に浮かれておりましたこの冬最初の木枯らしだというあわてて旧い上着を探し膝掛けは箪笥の奥で臭くなっていたさすがにコタツは早かろうと思う一団は 行ったきり戻ってこない急に静かになった街は元の通りに動き始めるまるで何もなかったかのように今夜は何かあたたかいものを今夜は布団を一枚増やそう今夜は誰かあたたかなひ [続きを読む]
  • 荒天の朝
  • その朝は天気が ことのほか悪く夜明けにはまだ遠いと感じたのだが実は既に 朝は来ていて気の早い鳥が控えめに鳴いていた暗い寝床で 目覚めた僕は首に巻かれた ぬくもりを感じたそれはしなやかな乙女の腕の様で苦しいほどには力がなかったそうして僕の左の胸には髪をほどいた頭が載っており数本の毛が鼻をくすぐっている様で思わずくしゃみをしてしまう乙女はただ乗っているだけで泣いているということもなく寝息をたててもいな [続きを読む]
  • 陽光
  • 使い古しのライターを立てその前でぼんやり昔を辿る辿るたび心は弱くなるのでもうこのへんでと席を立つ見る度に変わる駅前の店並みを眺めるともなく目に入れながらさてこれからどこに行こう暗い店から陽光の下に出たのでなんだか目が眩んでしまい雑踏さえもまぶしく見える皆それぞれの暮らしを背負い懸命に生きている様に思う自分を省みるとどうであろうか誰も答えをくれはしないだから僕は背中を丸め路地裏に足を向けてしまうのだ [続きを読む]
  • みいちゃん
  • 幼子が私の尻を撫でたがるどうしてかはわからないけどわたしはふとこの娘に何かを残したいと思う何を残せるかを考えてみたが思いつくのは金以外にはなくそれはひどく寂しいことでけれども現実には喜ばれるだろう自己満足に過ぎずとも他にも何か残したいと願う変わった伯父さんがいたのよそんな話のネタを提供することで満足するしかないのだろうかでもまあそれでもいいかなと思いながらわたしは尻を撫でられている [続きを読む]
  • 常磐線の思い出 高浜
  • その日はひどい雨だったずいぶんと濡れて見つけた家は街道沿いに 狭い戸口を閉めていた僕は安心もしたし不安もあったずいぶん久しぶりに会うのだから従姉妹とはいえ姓も変わった上がり框に腰を下ろして形ばかりの手土産を渡す中に入れとは言われなかった奥では酔った男の声で不意の来客を不審がっていた従兄弟だと聞いても怒っていた僕が知る頃の ねえさんはいつもにこやかに笑んでいたがそれは探るような視線に変わり金の無心に [続きを読む]
  • ひざまくら
  • 雲が空を隠してしまい流星は とんと見られなかっただから代わりに虫の音を聴こうと耳を澄ましてしゃがみ込んでいたあれだけ騒がしかった虫達ももうあまり残ってはいないわずかに聞こえる声を愛で僕はいつまでもしゃがんでいたそうするうちに眠気が訪れ僕は傾いて植え込みにもたれ額に細い枝が食い込んだそれは弱い痛みだったので僕はそのままいつまでも痛みを友に 傾いていた足音が数人過ぎていったが誰も邪魔はしなかった痛みに [続きを読む]
  • 家路
  • 僕は仰向いて道に倒れていた何もかもに疲れてしまったから靴底で踏みにじって欲しく思い夜通し道に倒れていた川沿いのベンチで爺さんが盗品を数え制服の警官に声をかけられた爺さんはあわて過ぎてベンチから墜ち地に伏し 死んだふりを始めていたひとりでは生きていけないに違いないふたりでは息苦しいに違いない楽に生きるにはどうしたらいいのか誰も教えてくれようとはしない洗い立ての髪に帽子を載せるとその帽子はひどく古いも [続きを読む]
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