徳さん さん プロフィール

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徳さんさん: カイロじじいのまゃみゅむゅめも
ハンドル名徳さん さん
ブログタイトルカイロじじいのまゃみゅむゅめも
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/kokubunzichiro/
サイト紹介文カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやりとりのあれこれ。
自由文還暦過ぎて、ギターを習い始めたり、スペイン語を始めたり、いつまでも大人になり切れない子供心を持て余しているじじいです。ブログは最低自分自身の慰めになってくれておりまする。誰かが、ちょっかい出してくれればより慰められることでしょう。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供14回 / 365日(平均0.3回/週) - 参加 2010/05/29 13:56

徳さん さんのブログ記事

  • 小川洋子 『博士の愛した数式』 新潮文庫
  • 数学音痴でも感動する、数学に魅せられた記憶喪失の老数学者と家政婦さんとその息子の心温まる小説だ。   *** 自分のおかずがルートよりも多いと、博士は顔を曇らせ、私に注意した。魚の切り身でもステーキでも西瓜でも、最上の部位は最年少の者へ、という信念を貫いた。懸賞問題の考察が佳境に入っている時でさえ、ルートのためにはいつでも無制限の時間が用意されていた。何であれ彼から質問されるのを喜んだ。子供は大人 [続きを読む]
  • 高橋源一郎 『文学王』 角川文庫 
  •   ***文ちゃんはすごくエライんだ。だって、あの明治の文豪、幸田露伴の娘なんだから。露伴は自ら、文ちゃんに、料理を含め家事一切を教えた。あの頃の家庭教育はすごかったらしいけど、露伴という人は超変人でもあったので、その教育はもうむちゃくちゃハードだったらしい。そして、文ちゃんは家事百般に通じた女の人になったんだけど、どういうわけだか、お父さんが死んじゃった後は、それだけは教わってなかった文学に進ん [続きを読む]
  • 『一神教と国家』 中田考*内田樹 集英社新書
  • 中東世界の事について知りたいと思ってもなかなか理解が難しい。戦乱の状況報告やテロの報道が表面的にされるだけで、その背景や肝心の中東に生活している人々の実態は脇に追いやられたままだ。ならば、家内工業的に情報を集めるしかない。アメリカの(西欧諸国の)ダブルスタンダードについて  *** 内田 日本や韓国のような非イスラーム圏に対しては、自由貿易によって市場を開放させ、食料の自給自足体制を破壊し、英語公用 [続きを読む]
  • 海堂尊 『極北クレーマー』 朝日文庫
  • この本の解説は村上知彦さんが書いている。一時財政破綻で話題になった夕張市立病院に派遣医と就任して以来、地域医療の再生に尽力した人だ。海堂尊の小説にも彼をモデルにした人物が何度か登場する。  *** 後日、海堂氏と作品に関する対談をする機会に恵まれた。開口一番、「良く取材しましたね。面白く読ませてもらいましたよ。とてもリアルで驚きました」と私が言うと、作者本人は戸惑った顔をした。話によると、あくまで [続きを読む]
  • 三木成夫 『内臓とこころ』 河出文庫
  • 一本の腸の前側が脱肛したものが我々の顔なんだって。我々が容貌の良し悪しを云々することは腸の脱肛具合を云々しているって事。なんか笑っちゃうし、なんかほっとしたりしている徳さんでもある。五億年前に発生した脊椎動物から順を追って腸を観察した結果なんだそうだ。そして、その経過は胎児において繰り返しなぞられる、、、。赤ちゃんは事情が許される限り母乳で育てほうがいい。これはよく聞く話だ。まだ免疫力の乏しい赤ち [続きを読む]
  • 小滝透 『親子で語る中東イスラーム世界と日本』 第三書館
  • 9yb7e6 ***「ヨーロッパは修道院の本場でね。特に中世に至っては、それこそ修道院だらけの状態だった。最盛期には成人男性の半分近くが何らかの形で修道院と関係していたと言われている。 ところが、それが森林の乱伐に手を染めて、大変な惨劇を引き起こすんだ」「なぜ、乱伐に手をそめたの?」「それには二つの理由があってね。一つは耕作地を増やすため、もう一つはキリスト教を布教するため」「えっ?なぜ布教なの?中世の [続きを読む]
  • 帚木蓬生 『逃亡』 新潮文庫
  • 高校時代、それまで本らしい本を読んだことのなかった非文学青年だった徳さんが最初に読んだ本が『三光』という本だった。社会問題に関心のある友人から薦められたのだ。「三光「」は殺し尽くし、焼き尽くし、奪い尽くす。という意味。日中戦争においての日本陸軍、北支那方面軍のゲリラ掃討作戦に対して、中国側から名付けられた作戦名。ゲリラと住民の区別がつかない地域においての掻爬作戦だ。当然、残虐非道を極めた。(それは [続きを読む]
  • 帚木蓬生 『逃亡』 新潮文庫
  • 高校時代、それまで本らしい本を読んだことのなかった非文学青年だった徳さんが最初に読んだ本が『三光』という本だった。社会問題に関心のある友人から薦められたのだ。「三光「」は殺し尽くし、焼き尽くし、奪い尽くす。という意味。日中戦争においての日本陸軍、北支那方面軍のゲリラ掃討作戦に対して、中国側から名付けられた作戦名。ゲリラと住民の区別がつかない地域においての掻爬作戦だ。当然、残虐非道を極めた。(それは [続きを読む]
  • 稲垣栄洋 『たたかう植物』 ちくま新書
  • 心の片隅に雑草なるものに憧れている自分がいる。多分、擬人化して思い入れているのだろう。目立たぬ小さくて地味な花を持ち、路傍で逞しく生きている。ことさら何の役に立つとも判らない。人間からは忌み嫌われ、邪魔と判断されれば即座に抜かれてしまう。でも、健気にも生きることを止めない、、、。この本を読んで、お!と思ったのは、「強いというイメージのある雑草だが、植物学的には雑草は「弱い植物」である。」の一節だ。 [続きを読む]
  • 日立中央研究所
  • 国分寺の一角に市民が誇っても良い森がある。ちょっともって回ったいい方になったのには訳がある。 実はこの公園と言っても良い緑豊かな空間は日立中央研究所の敷地で、市民には年二回しか公開されない。 ここまではなんとか理解しよう。樹木の保護のため、なるべく人の侵入を排除せんと、、。なにしろこの武蔵野の面影を残したこの空間に研究所を持って来た創業者が立派な樹木をよけて建物を建てるよう厳命したと伝わっている。そ [続きを読む]
  • 松本健一 『砂の文明 石の文明 泥の文明』 岩波書店
  • 今、世界中にテロが横行している。そして、世界中がテロ対策に躍起になっている。そのテロ対策だが、そのどれもがテロを上回る暴力をもってテロを封じ込めるしか方法を持ってないように振舞っている。そこには、なにゆえにテロが起きるかの考察がまるでないかのようだ。そうではあるまい。彼等はよく知っている。よく考察している。知っていて、あえてテロには(合法的な、国際社会に説得力ある?)テロを対置しているのだ。なにゆえ [続きを読む]
  • 池澤夏樹 『静かな大地』 朝日新聞社
  • 普通、人は還暦で人生の折り返し点となる。何事にも奥手な徳さんは、70歳直前の今回の入院騒ぎでようやく人生の折り返し点を見つけた気がする。老いさらばえた肉体はどうしようもないので、気持ちだけは若返ってみよう!無垢な赤ん坊に帰ってみよう。やり直しとはそうういうもんだ。以前読んだ哲学の入門書に(徳さんの場合、手にする哲学書は常に入門書に限られる)哲学の目的は人間にとっての真善美を明らかにすることだ、とあっ [続きを読む]
  • 『ガラスの仮面』美内すずえ
  • 少女漫画である。目がとてつもなく大っきいのである。そして瞳がキラキラ輝いているのだ。脚がとてつもなく長いのである。その長さは徳さんの背丈をゆうに超えている。70歳を前にしたじじいがこれに嵌っている。嵌っているどころか、度々泣かされている。主人公の健気さ、ひたむきさに。なかなかに意地悪な構成で意表を突かれることが多く、目が離せない。現在、26巻に挑戦中。1976年に始まり現在も某雑誌に連載中だとか、、、。 [続きを読む]
  • 一年振りのブログ
  • 半年間の入院と4ヶ月のリハビリでほぼ一年ぶりのブログ復活である。ブログへの書き込み方の大半を忘れてしまっているけど、段々思い出してくれることを願っている。徳さんの身に何が起こったか?これは色々である。脳内で神経伝達物質に異常が起こったようだし、体重は一気に10キロも痩せたし、足の親指の画像をよく見れば爪が凸凹になっている。どんな病いも一箇所に限られた現象じゃなくて体全体が影響を受けるもんだと、我が [続きを読む]
  • 藤沢周平 『市塵』 講談社文庫
  • 徳さんだけじゃなく、普通、新井白石など歴史上の人物のことは、日本史の教科書に載っていた程度しか知りはしない。だから、伝記物、伝奇小説がある。常に正論を述べようとする儒学者白石。決して自ら望んだわけでもないのに国の政策を立案する地位にまで上り詰める。その白石をして、  *****白石は権力の快さということを思い出していたのである。わが意見が天下を動かしていると感じたときの快い昂り。その地位にのぼった [続きを読む]
  • 重松清 『カカシの夏休み』 文春文庫
  •    ***** 蝉の声が聞こえる。さっき鳴いていたのと同じ蝉だろうか。日羽山の蝉時雨を、また思いだす。土の中にいた蝉の幼虫は、外に出ることなくみんな死んでしまったのだろう。僕たちがふるさとをなくした年の夏、水の底の土から這い出て、薄く透ける羽を懸命に動かして深さ何十メートルもある湖の中を突っ切って空に飛びだした、そんな蝉が、いないことはわかっていても、そんな蝉が、いてくれればいいのに。  *** [続きを読む]
  • バーニー・サンダース氏
  • アメリカ大統領予備選で大検討中のサンダース氏。6年前の2010年にアメリカ上院議院で8時間半に及ぶ及ぶ演説をした。先日、ほとんど誰もいない議場に向けて堂々と演説するサンダース氏の姿を動画で見た。「アメリカでは戦争が続いています。イラクやアフガンのことではありません。少数の大金持ちとそれ以外の人々との間で戦われている戦争です」以下、延々とアメリカの病いを告発していく。日本のマスコミは、クリントンとのつばぜ [続きを読む]
  • トホホの転倒
  • 何か物思いに耽っていたのか?自転車を降りて押して行くところを、自転車に乗ったまま普段なら絶対に挑戦しないカーブの曲がり方を無意識でしてしまった。駐輪場で速度ゼロ。荷台の荷物の重さに引きづられて転倒。左手を突く。大したことはないと思って手を酷使してたら二日後に腫れ上がり、手首が返せなくなった。仕事を休んで整形に行くと、骨折してる可能性が強いですね。その場合は手術と成ります。と、淡々と説明される。幸い [続きを読む]
  • 逆テニス肘?トータハーンっち
  • テニスでバックハンド打ちを酷使するとテニス肘になる。右利きの人だと右ひじの外側(親指側)に炎症性の痛みが発生する。トータハーンっちの訴えはテニス肘だとおっしゃるが、どうも様子が違う。肘の反対側、内側の痛みだ。これはご本人も自覚されてる。「私、まだへたくそで、どうしても手打ちになってしまうんです」実は施療現場で出くわす、自称テニス肘はこの手の方が多い。軟式テニスで打つように、ボールをこねてしまうのだ。 [続きを読む]
  • 内田 樹 『子供は判ってくれない』 洋泉社
  •  *****「世界が平和でありますように」という祈りの言葉が善意からのものであることに私は何の疑念も抱かない。(中略)それらの主張が「正しい」ことを私は心から認める。しかし、それを繰り返し呼号し(中略)何か世界に新しい「善きもの」が作り出されるだろうという見通しには同意できない。 それはメッセージそのものに意味がないからではなく、その「差し出され方」が間違っているからである。 そのメッセージは誰にも向 [続きを読む]
  • 藤沢周平 『天保悪党伝』vs舛添都知事報道
  • 江戸の爛熟期、天保年間に活躍?した悪党どもを扱った講談『天保六花撰』を本歌取りしたのがこの『天保悪党伝』。ゆすり、辻きり、誘拐とやることは徹底してあくどい。それなのに藤沢が描き出す彼等は、どこか人間性丸出しでホッとする。人間味があるといっても良い。悪い奴らだが、ワルに徹しきれてない部分が描かれている。ところで舛添都知事。彼等に比べれば本当に小物。せこい。本来の報道姿勢なら、厳しく、しかしその扱いは [続きを読む]
  • どちらがいいか?二つのアパート
  • 見出し画像は、威容を誇る神宮前アパート、都営住宅だ。先日、ひょんな成り行きでそこに住んでいる一人暮らしのおばあちゃんを訪問施療をした。「夕方、五時には夕ご飯を食べるのよ。だって、別にする事もないから、何でもさっさと済ますの。以前は良かったわ。外苑をゆっくり散歩したり、ご近所さんといろんな話をしたり。たくさんお友達がいたの。でも、今は隣の人がどんな人なのかも知らないのよ。」彼女がついこないだまで住ん [続きを読む]
  • 船戸与一 『降臨の群れ』 集英社文庫
  • 一九九九年一月、インドネシアのアンボンという島で、イスラム教徒とプロテスタントのすさまじい殺し合いがはじまり、三か月間で合わせて二万人以上の死者が出たという。その後、イスラム教徒とプロテスタントの村ははっきりと色分けされ、対立が続いている。(吉野仁の解説より)この本の舞台と時代である。徳さんは例によって何も知らなかった。世界は知らないことだらけである。でも、この本の基調である人々の憎しみの有り様は、 [続きを読む]
  • ちょっと、ホカホカ
  • 月に一度の出張先。どんなに重い障害を持った者でも、当たり前に地域で生きていく!そんなスローガンの元に日々活動している団体だ。その日は、地域の催しに参加すべく、歌や踊りや太鼓の練習をしている。徳さんは、片隅にベッドを用意してもらってポツリポツリとカイロの施療をする。そこへ一人の男がやって来た。彼等の活動を何処かで見かけ、面白そうだとやって来たボランティアだ。彼等が太鼓を叩いてる。やおら彼が撥を借りて [続きを読む]