ポール・ブリッツ さん プロフィール

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ポール・ブリッツさん: クリスタルの断章
ハンドル名ポール・ブリッツ さん
ブログタイトルクリスタルの断章
ブログURLhttp://crfragment.blog81.fc2.com/
サイト紹介文ただいま「オタ俳句」毎日更新中。山頭火先生にならって無季自由律。オタクの赤裸々な私生活?
自由文SFからミステリからファンタジーからなんでもやっているよろず小説サイトです。
オリジナルミステリ童話「探偵エドさん」
オリジナルファンタジー小説「昔話シリーズ」
オリジナルギャグ小説「範子と文子の三十分一本勝負」
ほかに、多数のノンシリーズのショートショートや、ファンタジー長編「紅蓮の街」などを取り揃えてご用意しております。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供254回 / 365日(平均4.9回/週) - 参加 2010/06/18 17:52

ポール・ブリッツ さんのブログ記事

  • 海外ミステリ90位 オランダ靴の謎 エラリー・クイーン
  •  なんかやたらと入っているなエラリー・クイーン。まあ、この1986年当時はミステリファンの基礎教養みたいなものであったからなあ。マニアであろうとなかろうと、クイーンの国名シリーズの一作くらいはきちんと読んでいないと「趣味は推理小説で」だなどとはとてもいえたもんじゃない、そんな世の中ではあった。 というわけで、長い夏休みを使って、エラリー・クイーンの国名シリーズを全部読もう、と心に決めた中学生がいたと思 [続きを読む]
  • わー、「アルジェの戦い」やー!
  •  何の気なしにアマゾンを検索したら、「アルジェの戦い」の廉価版DVDの予約販売が! これは買わなきゃウソだろう! 興奮しながら予約の しましたよええ。 中島らも先生がエッセイで激賞していて、見たいと思ってから二十年見られなかった映画だから、7月5日が楽しみでならぬ。 今からドキドキしています。 夢じゃない、夢じゃないんだなあ、長生きしていてよかったなあ……!! ちなみにアルジェリア独立戦争におい [続きを読む]
  • 豆腐
  •  その日、わたしは機嫌がよかった。ロビンの死んだ日も機嫌がよかったが、今日も負けず劣らずだ。あまりに機嫌がよすぎたのか、わたしと差し向かいで昼酒につきあってもらっているカイが苛立たしげにいった。「不景気な面してどうしたんだ。目ん玉が泥水みたいな色をしてるぞ」 ポケットにしまっていたサングラスをかけると、わたしは茶碗から酒をあおり、胃袋から全身に沁みわたるままにしておいた。「黙っているよりは、なにが [続きを読む]
  • 1984年(10)
  •  世界初のRPGである「ダンジョンズ&ドラゴンズ」が1974年に発表されてから、この魅力的なゲームをパソコンに移植できないものか、という試行錯誤は行われてきた。そしてそれは、海外においては一種の完成形を見せていた。1981年に発表された「ウィザードリィ」と、「ウルティマ」である。 しかし、日本のPCに対する移植は遅々として進まなかった。言語の壁とPCの性能の壁は厚く、しかもアクションゲーム全盛の日 [続きを読む]
  • 深見剛助のそれから
  •  事件が起こったのは群衆の中においてだった。 アイドル歌手がコンサートを行っていたイベント会場で、刺殺されて発見されたのは、新聞記者の神代翼。警察の懸命の捜査にもかかわらず、その場にいた人間の誰からも、凶器を発見することはできなかった。 居合わせていた名探偵、深見剛助が捜査に協力することになった。「……犯人の正体についてはある程度の見当はついています。しかし、確証がない」 担当となった刑事は、深見 [続きを読む]
  • 海外ミステリ89位 リリアンと悪党ども トニー・ケンリック
  •  最初に読んだのは中学生の時だった。あまりのギャグのバカバカしさに腹を抱えて笑ったことを覚えている。特に冒頭近くの、こじゃれたアパートの一室で酔っぱらいの一団に寄って行われるフットボールのシーンなんてスラップスティックのまさにお手本で、笑いすぎて呼吸困難になるのではないかと思ったくらいだ。 というわけで今回もそうしたスラップスティックギャグのつるべ打ちで笑おうと思ったのだが、三十年ぶりの再読では、 [続きを読む]
  • ひきざん
  • 「そうは思いませんこと奥様! まったくあの小学校は最低です! 小学生に引き算を教えるのにあんなめんどくさい方法を使っているんですよ! ああそこを左です、右ではありません、左でございますわよ! あたくしは左翼というのは大嫌いですが、どうして左というものがあるんでしょうね奥様! ほら、左のほうからあんなにピーピーピーピーと鳴らしてきて、危ないったらありゃしない。で、引き算のことでございますけどね奥様! [続きを読む]
  • 1984年(9)
  •  それでも、続々と発売されるファミコンのゲームがべらぼうに面白いことは修也でも認めざるを得なかった。 「ドンキーコング3」「ギャラクシアン」といったアーケードの人気ゲームが移植されたのも大きかったが、この1984年のファミコンのゲームソフトで、ゲーム界に衝撃を与え、人気を不動にした立役者は、なんといっても、ハドソンの移植した「ロードランナー」と、ナムコが移植した「ゼビウス」というふたつのキラータイ [続きを読む]
  • 1984年(8)
  •  修也はうきうきとした気分でNの家に向かって自転車を走らせていた。 Nの話によると、とうとうファミコン用のキーボードである「ファミリーベーシック」を買った、というのだ。 その声はあまり興奮もしていないようだったが、修也にしてみればどうでもよかった。 パソコンに触れる、ということ自体が一種の冒険だったからだ。 Nの家へやってきた修也は、どきどきしながらNがファミリーベーシックのキーボードをつなぎRO [続きを読む]
  • 海外ミステリ88位 ガラスの鍵 ダシール・ハメット
  •  ミステリファンなら誰でも知っている、ハードボイルド小説の古典である。ひとつの町をめぐる暗黒街の熾烈な闘争を、智謀に長けたひとりの賭博師の行動を中心に、内面描写一切なしに「行動」だけで語った、ハードボイルドのひとつの極点ともいえる小説だ。 だけど! だけどだよ、これ、虚心坦懐に読んだら、「BL小説」じゃないのか? プラトニックな片思いの。先ほども書いた通り、この小説ではハメットは内面描写をひとつも [続きを読む]
  • 「アフリカの女王」見る
  •  ブログDEロードショーの企画として見る。前から見たいと思っていたのだ。 しかし、最初から今回の視聴は困難を伴った。ブックオフの百均棚で買ってきたDVDの画像が、「よくもこんな三倍速のビデオをダビングしたような映像に2800円もつけたもんだ」と思うような代物で、しかも字幕もちょこちょこ不備があるうえに音声もよくないという、ごめんなさい百均棚では二度と買いません、と痛感する、まあひどいDVDだったのだ。 [続きを読む]
  • 1984年(7)
  •  いろいろと調べてみると、そういったアドベンチャーゲームのできるパソコンは、だいたい数種類に限られてくるようだった。 富士通の「FM−7」。 シャープの「X1」。 NECの「PC−8801mkⅡ」。 同じくNECの「PC−6001mkⅡ」。 各社の「MSX」。 もう一度値段の一覧表を見た修也は、自分が手に入れられるのはそのうちの「MSX」しかないだろうという結論に達した。富士通の「FM−X」という [続きを読む]
  • 1984年(6)
  •  20万円……。 今も昔も、普通の小学生が到達できる金額ではない。世の中は好景気にわいていたが、できることとできないことはあるのだ。 修也はとりあえずゼビウスはあきらめ、広告を丹念に読んでいった。 ゼビウスやナムコにとどまらぬ、聞いたことのないようなたくさんのアクションゲームがあった。 ゲームセンターにあるゲームとしてはコナミの「タイムパイロット」や「ハイパーオリンピック」があったし、タイトーの「 [続きを読む]
  • アランシアのジョー
  • 登場人物紹介千草 技術点12 体力点17 運点12 八幡国生まれと思われる父親を持つ美女(たぶん)。ユリウス・サムソン 技術点11 体力点19 運点9 諸国放浪の旅の戦士。アニマ 技術点9 体力点15 運点13 騎馬民族出身の美少年。弓の使い手。アンドリュー・サムソン 技術点8 体力点23 運点7 ストーンブリッジ近郊出身の旅の戦士。ギャンブルに負けて一文無しに。ヨハンソン・オーケルマン 技術点9 [続きを読む]
  • 海外ミステリ86位 赤い館の秘密 A・A・ミルン
  •  最初に読んだのが小学生向けリライト。ものすごく面白かったのを覚えている。面白かっただけではなく、「洗練された」「あかぬけた」ものを感じた。小学生らしく、犯人の名前以外はすべて忘れた。 再読したのは数年前か。わくわくしながら読み、あれれ、と思った。この企画のために創元版の完訳を読み、その「あれれ」の正体がわかった。いってしまえば、この本は、「すれっからし」の人間が読んで面白いタイプのミステリではな [続きを読む]
  • 戦士のつとめ
  •  六月のナイジェリアは焦熱地獄のように暑い。もっとも、それは六月に限ったことでもないのだが。 わたしは通訳兼戦術アドバイザーとしてこの地に来ていた。 われわれ吸血鬼の一族にとっては極上の美味である血液を供給してくれる人間を「アムリタ」と呼ぶが、その候補者と目されていた少女を含む一団が、武装集団「ボコ・ハラム」の襲撃を受け、誘拐されてしまったのである。 その際に、彼女らを護衛していた同族の一人が死ん [続きを読む]
  • 自炊日記・その65(2017年5月)
  • 5月1日 朝食のメニュー スパゲティペペロンチーノ生卵のせ 冷製スープ 会社へ行き、仕事にかかる。 昼食のメニュー 会社で天地に比類なきお弁当 仕事を終える。 気になってはいたが入ったことのない中華料理屋に勇気を出して入る。 夕食のメニュー レバニラ定食 うまし。5月2日 朝食のメニュー もりそば マンダリン 会社へ行き、仕事にかかる。 昼食のメニュー 会社で荘厳にして華麗なお弁当 仕事を終える。 [続きを読む]
  • 海外ミステリ86位 九マイルは遠すぎる ハリイ・ケメルマン
  •  最初にこの小説のさわりを読んだのは、小学生の頃に読んだ児童向けガイドブックだった。「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、ましてや雨の中となるとなおさらだ」という何の変哲もない文章から、名探偵の教授が推理に推理を重ねて殺人事件を解決する、という筋立てだけが書いてあり、どうしてそういう解決になるのかについてはひとことも書いていなかった。要するに、つべこべ考える前に、読め、ということなのだろうが、そ [続きを読む]
  • 1984年(5)
  •  家へ帰ると、両親はいい顔はしなかった。とりあえず今日だけは読んでいいが、明日以降は受験勉強に励むこと。その間、この雑誌は責任を持って預かる、というのである。 修也は了承した。ほかにどんな道があったというのか。 そして、修也は、ペーパーアドベンチャーゲーム「LUI.1 ジャングルの巻」をひたすら読んだ。悪漢にさらわれたルイ姫を救出するため、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、パラグラフの迷路をさまよ [続きを読む]
  • みどりの恐怖(ファイティング・ファンタジー使用)
  •  最近更新がとだえていたのは、オンラインでTRPGをやれるサイト「TRPGオンラインセッションSNS」、通称「TRPGオンセン」にドハマりしていたからである。TRPGがどんなゲームかはウィキペディアに任せることにして、ここではその実例を示す。システムは簡単なTRPGの代名詞だった「ファイティング・ファンタジー」。プレイ時間は、2日で雑談込みでおよそ7時間。 「ゲーマー!」なんて小説書いている間にミ [続きを読む]
  • 海外ミステリ84位 アシェンデン サマセット・モーム
  •  なんでサマセット・モームなんて文豪の名前がここに来ているのか。間違いじゃないのか、と思うかもしれないが、あの人、実は英国情報部に務めていたこともある立派なスパイで、その経験を活かして、1928年にこの「アシェンデン」を発表した。本人としては、情報部で活動をしながらも「将来、小説のネタになるかな」などと考えていたそうで、文豪というやつは恐ろしい。そしてさらに恐ろしいことに、この「アシェンデン」という小 [続きを読む]
  • 仕事
  •  仕事を終えて、ひと月ぶりにわたしは日本に帰ってきた。 舞鶴の港で船を降り、酒屋で一番の安酒を一升買い、瓶を抱えて電車に乗った。仕事に使った道具は、ばらして機械部品と一緒に事務所に送った。 わたしは流れる景色に目をやっていた。 ロビンを失った寂寥感。それが消えるわけもないし、消えることはわたしの矜持が許さなかった。ロビンだけがわたしと特別な時間を過ごしたわけではないし、二百年以上も生きてきてわたし [続きを読む]
  • 海外ミステリ83位 男の首 ジョルジュ・シムノン
  •  メグレ警部ものの名作であるが、正直、どう評価したらいいのかわからないところもある。まず、純粋な謎解きタイプのミステリではない。次に、ハードボイルドでもない。かといって、警察小説というのとも違う。「シムノンの小説」としかいいようのない独特の世界がここにはある。 「メグレ警部なんて、想像力だけでできているような男だ」といったのは、誰だったろうか。正鵠を射た表現だと思う。なんというか、その捜査のやりか [続きを読む]
  • 断捨離
  •  人間を悲しみのどん底に追いやるための地味だが効果的な方法。  大事なコレクションを黙って全部断捨離された? そんな外道な輩の飼っているペットなんて、かまわんから全部保健所へ持って行ってしまえ! 因果はめぐる糸車。 [続きを読む]