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  • 下山事件と清張

    『日本の黒い霧 (上)』(松本清張、文春文庫)を読み始めた。日本の戦後期に起きたさまざまな事件に対しての清張による論考だった。この本の名前は昔から知ってい...

  • 原点探しに入る

    中学校の同窓会に出て旧友と話をしていると、思い出だけても楽しめる。ちょっと話していただけでも忘れていたその先を思い出す。こんな記憶が脳のなかに眠っていたと...

  • 勘違いしても良いことがある

    昨日は卒業した中学の同窓会総会に出席した。これまで出たことは一度も無かったのだけれど、そういう会があると知り思わず足を運んでしまったのだ。出てみて分かった...

  • 紀尾井坂の変

    昨晩は久しぶりに音楽会に出かけた。紀尾井ホール室内管弦楽団の第138回定期演奏会だ。→https://kioihall.jp/20240419k1900....

  • 『齟齬の誘惑』に納得する

    『齟齬の誘惑』(蓮實重彦、講談社学術文庫)を読んでいる。前半は大学の入学式、卒業式、学位授与式などでの講話だ。それぞれの人生の契機に対して蓮實さんは、温か...

  • ビルスマを知る

    『バッハ・古楽・チェロ アンナー・ビルスマは語る』(アンナー・ビルスマ、渡邊順生、アルテスパブリッシング)を読了。ビルスマの知己である渡邊氏との対談集だっ...

  • 無伴奏チェロ組曲を巡る旅

    『「無伴奏チェロ組曲」を求めて』(エリック・シブリン、白水社)を読了。これはこの曲を核に、バッハの生涯と、曲を発見し世に知らしめたカザルスの生涯、そして曲...

  • タルコフスキーはもう観ない

    アンドレイ・タルコフスキーという監督の名前は知っていたけれど、彼による映画を観たことがなかった。そんななか、柏の映画館で『ノスタルジア』(1983年、イタ...

  • 『パスト ライブス』・・・淡い恋愛の幸せ

    映画『パスト ライブス』(原題:Past Lives、セリーヌ・ソン監督、2023年、アメリカ・韓国合作)を観た。→https://happinet-ph...

  • 『テロルの決算』を読む

    沢木耕太郎の『テロルの決算』(文春文庫)を読了。ものすごい緊迫感のあるノンフィクションだった。昭和35年10月12日のテロルに至るまでの、山口と浅沼のそれ...

  • 坂本さんの最後の日々の余韻

    NHKスペシャルの余韻がまだ残っている。あとを引くという言葉があるけれど、それは余韻が続くということなのかもしれない。そして今朝は坂本龍一の「12」を聴い...

  • 最後の日々に涙が滲む

    昨春亡くなった坂本龍一の最後の日々を辿った番組を観た。放送をリアルタイムで観ていたら動揺しすぎて観るのをやめ、改めて録画を観なおした。→https://w...

  • ビルスマによる無伴奏を初めて聴く

    アンナー・ビルスマのことは気になっていたのに、実は彼による無伴奏チェロ組曲を此れまで聴いたことがなかった。それを聴き始めた。彼はこの曲を3回録音しているそ...

  • 憤懣で火照り眠れなくなる

    3月の末にNHKスペシャルで「下山事件」が取り上げられていた。未解決事件シリーズ No.10だ。第1部は再現ドラマ仕立て。放送時間にリアルタイムで観たのだ...

  • 思い出の地でのピクニック

    桜の名所はどこもかしこも人の山。東京中の人が来ているのではないかと思うほど。千鳥ヶ淵も同様で、歩くだけでも一苦労。お花見に宴会は付き物だけれど、なかなかそ...

  • じんと響きつづける愛惜の書

    『月夜の森の梟』(小池真理子、朝日文庫)を読了。ブログ友の紹介だ。夫の藤田宜永に先立たれた小池真理子が、朝日新聞に連載したものだ。直木賞作家としての書とい...

  • イギリス組曲の解体新書

    バッハのイギリス組曲は良く聴いていた、と思っていた。ところが、この演奏を聴いてみたら此れまで聴いてきた記憶とは随分と異なる音楽になっていて、いったい全体、...

  • 只者ではなかった諏訪内

    諏訪内晶子の『ヴァイオリンと翔る』(NHK出版)を読了。僕は彼女の深い聴き手ではないけれど、ときおり耳にする演奏からはいつもハッとするものを感じていた。こ...

  • 新たな年度を迎えて

    新たな年度を迎えた。機が熟すのかを待っていたかのように、政権は臨時記者会見を開いた。これまでの国民への不誠実な説明や対応をまず最初に詫びていた。多数決で決...

  • 『オッペンハイマー』・・・恐怖が創り上げた脅威と不条理

    映画『オッペンハイマー』(クリストファー・ノーラン監督)を観た。今年の米国アカデミー賞で作品賞をはじめとする7部門を受賞した。→https://www.o...

  • 池波正太郎の『私の風景』

    池波正太郎の『私の風景』(朝日文芸文庫)を読了。〜池波正太郎自選随筆集③〜とある。前半は「アサヒグラフ」に連載された画文集「東京の情景」をまとめたもの。昭...

  • 『建築学概論(Architecture 101)』を観る

    出張中の機内で映画『建築学概論(原題: 건축학개론、英題: Architecture 101)』(イ・ヨンジュ監督)を観た。2012年公開の作品で韓国での...

  • 昭和100年を前にして

    坪内祐三の『東京タワーならこう言うぜ』(幻戯書房)を読了。これも先週の神保町・春の古本まつりで買い求めたものだ。「I昭和 八十年に読む「鏡子の家」」という...

  • どつしても訪れてしまう界隈

    近くまで来ると、どうしても立ち寄ってみたくなる場所がある。九段下と飯田橋の間の坂の上の界隈だ。大使館の公邸や嘗て通った学校があって、その佇まいを眺めるだけ...

  • 初めての内覧会

    昨日の午後は神保町。友人が運営に関わっているブックカフェ・月花舎の内覧会と古書市を訪問。→http://gekkasha.modalbeats.com/?...

  • 坪ちゃんの大阪と小林秀雄

    『大阪おもい』(坪内祐三、ぴあ刊)を読了。これも神保町の古本まつりで見付けた一冊で、『ぴあ関西版』に連載されたコラム「まぼろしの大阪」を纒めたものだった。...

  • 葉室麟の幅に驚く

    時代小説が苦手だ。だから葉室麟の作品はこれまで読んだことが無かった。そんななか題名に惹かれて『読書の森で寝転んで』(文春文庫)という本を買い求めていた。書...

  • 春の嵐と古本市

    春分の日は「春の古本まつり(神保町さくらみちフェスティバル)」に出かけた。→https://jimbou.info/news/20240305.html秋...

  • 「歌声の響」と「楽に寄す」

    神保町の春の古本まつりで買い求めたもののなかの一冊は『歌声の響』(朝日新聞出版)。上皇上皇后両陛下が作詞・作曲された初めての歌について、それが出来た背景、...

  • 嗚咽する準備は出来ていなかった

    観たい観たいと思っていながら、第1話を観損ねて録画もし忘れていたのでどうにかならないものかと思っていた。そして漸く再放送が有り、録画することが出来た。ドラ...

  • 苺パフェの眩暈

    子供の頃、乳歯の上の歯も下の歯もお菓子の食べ過ぎで全て虫を食ってしまい、結局、総入れ歯になっていた。話によるとチョコレートばかりねだる僕に対して、可愛さあ...

  • 『隆明だもの』は説明になる

    新聞の書評を読んで買い求めて一気に読了。『隆明だもの』(ハルノ宵子、晶文社)。ハルノ宵子が書いた吉本隆明全集の月報と、妹の吉本ばななとの対談などからなって...

  • クーベリックのモーツァルトは清澄な新しい世界

    新聞の日曜版コラムでラファエル・クーベリックが指揮するモーツアルトの交響曲が紹介されていた(鈴木敦史による)。僕にとってこの指揮者は「中庸で無難」と分類し...

  • 父の詫び状

    今週のテレビドラマ『さよならマエストロ』第9話(第9楽章)は、長いあいだ心が通じなかった父と娘がとうとう和解した。→https://youtu.be/lC...

  • 『TIMELESS』は時も場所も選ばない

    ブログ友から薦められた小説『TIMELESS』(朝吹真理子、新潮文庫)を読了。心の赴くままに時が流れ・遡り、人と寄り添い・離れ、あちらの場所・こちらの場所...

  • 『昭和を生きて来た』の本音

    山田太一のエッセイ・コレクションの3巻目を読んだ。『昭和を生きて来た』(河出文庫)。既に読んだことのあるエッセイがかなりあったけれども、新たに出会った篇で...

  • 『落下の解剖学』は釈然としない

    2023年のカンヌ映画祭のバルム・ドールを受賞した映画『落下の解剖学』(ジュスティーヌ・トリエ監督、原題: Anatomie d'une chute、英題...

  • 「昭和を生きて来た」の本音(その2)

    山田太一の『昭和を生きて来た』の続き。人々の夢についての一篇にも呻った。“私たちの生活をとりかこみ、私たちの感覚や気分を醸成してくるフィクションは、今や人...

  • 『読んでいない絵本』を読む

    山田太一の『読んでいない絵本』(小学館文庫)を読了。表題作含む短篇小説三篇のほか、舞台戯曲「金色の夕暮」、テレビドラマ「本当と嘘とテキーラ」、二篇のショー...

  • 『散歩哲学』は思索家によるホッピーマラソン

    その本は、プロローグからして僕に寄り添っていた。“・・・これから赤羽に昼飲みに行かないか?「なぜ」と聞いてくる相手は望み薄だ。用もないのに呼び出すな、と内...

  • 自分を信じることの大切さ

    TBSドラマ『さよならマエストロ』がとうとう佳境を迎えた。第8話(第8楽章)。俊平(西島秀俊)は、初めて自分の意志を父に面と向かって伝える。そしてまた、卒...

  • シュ・シャオメイのゴルトベルク

    YouTubeを何気なく繰ったら、最初のページにシュ・シャオメイによるゴルトベルク変奏曲が表示された。以前、友人がこの人のゴルトベルクを聴いていたことを思...

  • あの国の思想根源の一つ

    『地下鉄道』(コルソン・ホワイトヘッド、ヤハカワepi文庫)を読了。時代は南北戦争前。米国南部のジョージア州で過酷な奴隷生活を送って来た少女・コーラが北の...

  • 隔世のマラソンを観て

    東京マラソンを応援した。先頭グループの走者たちの速いこと速いこと。これには驚いた。1位から8位がアフリカ勢で、アジア人は漸く9位に入っだ。ケニア、ケニア、...

  • 上気を振り切って三鷹に向かいたい

    友人が注目している女優として、河合優実/さとうほなみ/藤間爽子の三人を挙げ「令和クラクラ三人娘」と名付けていた。特に河合のことは「山口百恵に似た翳りと『時...

  • 切ない声が聞こえる・・・『52ヘルツのクジラたち』

    映画『52ヘルツのクジラたち』(成島出監督)を観てきた。→https://gaga.ne.jp/52hz-movie/小説(原作:町田そのこ)を読んだとき...

  • 旅先で出会った昭和的歌謡に骨抜きになる

    出張先で物憂げにテレビを眺めていたら、昭和の歌謡曲のような歌が流れ始めた。テンポに乗り切れない歌唱は逆に魅力的で、キレキレではない舞踊もだから却って好まし...

  • 『訂正する力』を読んで自分を訂正する

    東浩紀の『訂正する力』(朝日新書)を読了。社会や政治について本当に長らくモヤモヤしていた霧が晴れたかのような気分だ。紹介してくれた友人に感謝。戦後の日本の...

  • 洋食屋は謙虚なのがちょうどいい

    少し前のことだけれど、お疲れ様会をやることになり夕刻に料理屋を訪れた。これまでのあれこれや想いを語り歓談する。料理が運ばれてきてその説明がされる。居酒屋で...

  • 加賀屋のあとを覚えているか

    行春や鳥啼魚の目は泪三連休に友人と繰り出したのは松尾芭蕉がこれを詠んだ宿場町の居酒屋。飲み屋街というのを知らない人が居ればここに連れてゆけば良いというよう...

  • シューベルトのドイツ・ミサ曲に陶酔する

    このあいだシューベルトのミサ曲全集という音盤を買い求めていた。とても素朴なものから壮大なものまで様々な曲があって、その量塊に圧倒されている。第1番は17歳...

  • 辛口批評からの学び

    『日本のクラシック音楽は歪んでいる』(森本恭正、光文社新書)を読了。前著の『西洋音楽論』(https://hankichi.exblog.jp/23581...

  • 夜のしじまにふりそぼつ

    火曜日までの暖かさとは打って変わって、昨日は冬の寒さに逆戻り。人と夕餉を共にしながら、相手が新しい道を選んだことを祝い語らい、しかしこのあとはもう会うこと...

  • 適切と不適切の彼岸「江戸秘語辞典」

    ドラマ『不適切にもほどがある』に嵌っている。昭和のバブル絶頂期から令和にタイムスリップした主人公が、コンプライアンスに引っかかる言葉や行動で人々を慌てさせ...

  • 交響曲のように聴けるベートーヴェンのミサ曲

    友人がベートーヴェンの作品を作曲年代順に聴いている。凄く根気が要りそうで気短かな僕には出来そうにない。→https://maru33340.exblog....

  • 山田太一が編んだ『浅草』

    岩波現代文庫の『浅草』(岩波現代文庫、副題:土地の記憶)を読了。山田太一が、様々な人が書いた浅草について書かれたエッセイや紀行文を編んで一冊にまとめたもの...

  • 池松壮亮に開眼した

    NETFLIXのリストの片隅にそれがあって、ちょっと気になっていたが放置していた。『ちょっと思い出しただけ』(松居大悟監督、2022年)。→https:/...

  • 『考える耳』も良い

    このあいだ渡辺裕の『音楽は社会を映す』(春秋社)を読んだが、それは毎日新聞の音楽時評コラム「考える耳」に6年間連載されていたものの後半分だった。→http...

  • ここでも激オコの『ショットとは何か』

    Webちくまの蓮實重彦のコラム「些事にこだわり」を読むの楽しみにしている。社会、文化、政治などについての歯に衣を着せぬ論述だ。→https://www.w...

  • 『三島由紀夫 vs 東大全共闘』を漸く観る

    映画が封切られたとき、観に行かなくてはという気持ちがあったのに何か胸騒ぎのような感じがあって躊躇ってしまった。NETFLIXでそれが観られるようになったと...

  • 誘惑されてほだされて揺蕩う

    「シベリウス:きわめつきの小品集」なんて題名が付いていて、思わず買い求めてしまった。ジャケット写真が嘗て訪れたことがあるヘルシンキの公園のモニュメントだっ...

  • B級グルメは「カロリー焼き」の勝ち

    出先で昼に腹が減る。連休中なのでどこも混んでいるなか、店先のメニュー掲示に釣られてしまった、「すずや」を訪れたのは初めてで、だから「とんかつ茶漬け」なるも...

  • 素晴らしいミュージカル映画『カラーパープル』

    映画『カラーパープル』(ブリッツ・バザウーレ監督)を観た。1985年に家人がミュージカル版ではないほうの映画を家人が観に行って、良く分からなかったという感...

  • 郷土史の写真集を買い求めて

    街角のむかしの写真集が好きだ。とくに自分がそこに住んでいたり学んでいた場所の写真には心そそられる。頁を繰っていくたびに、思わず惹き入れられ目を開いてその細...

  • 『萱刈』の孤独

    辻井喬の『萱刈』(‘かやかり‘、新潮社、2007年)を読了。昨年末に読んだ『辻井喬=堤清二 文化を創造する文学者』に触発されてのことだ。→https://...

  • 凄い小説を読んでしまった『日本蒙昧前史』

    友人からこれを読んでみてよと正月に渡されていて積読にしていたが、ここ二日で読了。『日本蒙昧前史』(磯崎憲一郎、文春文庫)。凄い小説だった。比較はなかなか難...

  • 『東京23区 境界の謎』で生まれた街を知る

    『東京23区 境界の謎』(浅井建爾、自由国民社)を読了。知っている話が多かったけれども、西東京市の経緯の章で、椅子から転げ落ちそうになった。僕が生まれたの...

  • アナーキーな老人へのいざない

    渡辺裕の『音楽は社会を映す』(春秋社, 2010年)を読了。毎日新聞の音楽時評コラム「考える耳」に6年間連載されていたものの後半分だそう(前半分は『考える...

  • ヴィヴァルディで彷徨う

    昨晩積もった春の雪が溶けゆくのを眺めながら朝に聴くのはヴィヴァルディのヴァイオリン二重協奏曲集。ヴィクトリア・ムローヴァとジュリアーノ・カルミニョーラの二...

  • アーヨは図に乗っていなかった

    友人からイ・ムジチ合奏団とフェリックス・アーヨが弾いたヴィヴァルディの「四季」が良いと聞いて、そんなことはないだろう、イ・ムジチは図に乗った演奏だったはず...

  • 存在への目覚め・・・'The Quiet Girl'

    映画『コット、はじまりの夏』を漸く観た(原題:The Quiet Girl、コルム・バレード監督、アイルランド)。→https://www.flag-pi...

  • 太宰文学に出てくるような皇女の自分史

    このあいだ読んだ沢木耕太郎のエッセイ『旅のつばくろ』のなかに、加賀百万石の前田家伯爵家夫人をインタビューした話があった。インタビューをしてからしばらくして...

  • 台湾有事について少し学ぶ

    『日本人が知らない台湾有事』(小川和久、文春新書)を読了。各国の最新の事情をしっかり把握し論評している。このあいだ買い求めた『防衛白書 令和5年版』も上手...

  • 『昭和50年代東京日記』で知る異なる同時代

    テレビドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS, 金曜)は、主人公が1986年と2024年のあいだをタイムスリップすることで巻き起きる出来事や気付き、感慨...

  • ペライアによるバッハの協奏曲集

    国際情勢の混沌、政局の無責任と横暴と自然災害対応の軽視、自己中心的な理由で起きる一連の社会事件、50年の潜伏ののちに彼方に消えてゆく過激派の息吹、絵空事な...

  • 片鱗を聴いただけでゾクゾクする

    ドラマ『さよならマエストロ』(TBS、日曜夜9時)は第三楽章。その最後の場面で感涙した。“そりゃ、さがっていうもんじゃない? 依存症みたいなもの。人生のほ...

  • 心地よい旅のエッセイのなかの偶然は必然

    『旅のつばくろ』(沢木耕太郎、新潮文庫)を読了。JR東日本の車内雑誌「トランヴェール」に連載されていたものだ。新幹線で東北に行くとき、僕はこのエッセイを読...

  • ミュージカルドラマに胸が躍る

    録画してあったドラマをあまり期待せずに再生していたら、これまでに出会ったことの無いミュージカルドラマになっていて、ぐいぐいと惹かれていった。TBS金曜ドラ...

  • ボムソリにいざなわれる

    最近のネット広告というのは絶妙なタイミングで絶妙な表示がされて、その「当たってる感」には驚きが増す一方だ。このあいだキット・アームストロングのこの春の活動...

  • 大学入学共通テストからここまで来た

    今年の大学入学共通テストの国語の問題は、第1問目が、ゲオルグ・ショルティ指揮によるモーツァルトのレクイエムについて取り上げたもので、クラシック音楽愛好家の...

  • 評判が悪くても音楽が良さを語る

    NHKの大河ドラマ『光る君へ』の評判がそれほど芳しくないという。それでも僕にとっては、これまで観ようとして何度も(というか全て)挫折してきた一連の大河ドラ...

  • 『ノートル・ダムの残照』に溜息をつく

    『ノートル・ダムの残照』(大森恵子、藤原書店)を読了。副題は「哲学者、森有正の思索から」。昨年末の作品だ。森有正の哲学に魅せられた文学者の思索の軌跡と、彼...

  • この上なく爽やかな無伴奏チェロ

    テレビドラマ『さよならマエストロ』の第2回で、青年チェリストがバッハの無伴奏を弾く場面をみながら、無性にその曲を聴きたくなった。年明けからずっと音楽が耳に...

  • 職人が奏でる無伴奏チェロ組曲

    テレビドラマ『さよならマエストロ』(TBS, 日曜夜9時)が順調だ。→https://www.tbs.co.jp/sayonaramaestro_tbs/...

  • 不安になる本

    昨日の書店の店頭ではこんな本が堂々と積まれていた。『防衛白書 令和5年版 日本の防衛』(防衛省、日経印刷)。上質の紙にカラー印刷で、世界情勢の分析、他国の...

  • 『地図で読む戦争の時代』の画策

    これは君が好きそうな本なりと紹介されてすぐさまに買い求めていた。『地図で読む戦争の時代[増補新版] 描かれた日本、描かれなかった日本』(今尾恵介、白水社)...

  • 『ちあきなおみ 沈黙の理由』でポイントを上げる

    友人から「From 芸能・音楽100」と連絡がきた。ちょっと懐かしい。「クイズグランプリ」の世界だ。僕はたぶん「芸能・音楽20」のカードを答えるのがやっと...

  • 『光る君へ』は名作の予感

    NHKの大河ドラマが苦手だ。何度か呟いてしまっているが、しっかりと全てを通しで観たのは中学生時代の『国盗り物語』だけだと思う。もちろん良いぞ良いぞと魅入っ...

  • 『韓国 内なる分断』で知る

    『韓国 内なる分断』(池畑修平、平凡社新書)を読了。NHK前ソウル支局長によるもので韓国の近年の動向が良く理解できた。但し2019年の本だ。朴槿恵大統領の...

  • 『ありきたりの痛み』の世界

    台湾の総統・国会議員選挙の結果が話題になっているが、その台湾出身の小説家・東山彰良のエッセイ『ありきたりの痛み』(文藝春秋)を読了。映画批評が全体の半分強...

  • 山田太一の『いつもの雑踏 いつもの場所で』

    また山田太一のエッセイ集を読んだ。『いつもの雑踏 いつもの場所で』(新潮文庫)。エッセイ集としては4冊目だそうだ。山田さんは好きなウディ・アレン映画(「ア...

  • 「Feeling Good」の気怠さを超えての希求

    ニーナ・シモン(Nina Simone)による「Feeling Good」を聴く。映画のなかで使われている曲(というか平山が親しみ聴いているカセットテープ...

  • 「The House of the Rising Sun」(朝日のあたる家)を聴く

    同じく映画の中で掛かっていた曲がアニマルズというバンドによる「The House of the Rising Sun」(朝日のあたる家)。何が良いのか全く...

  • 「Perfect Day」を聴く

    あの映画を観て以来、自分の家の洗面所の流しや鏡とその周り、そしてまたキッチンのシンクやトイレの朝顔や周辺を、小まめに拭き清めてしまうようになってしまった。...

  • 『ながい旅』を読む

    『文学が裁く戦争 ~東京裁判から現代へ~』(金ヨンロン、岩波新書)で取り上げられていた大岡昇平の『ながい旅』(角川文庫)を読了。名古屋地区を爆撃したB29...

  • 僕らにとっての『PERFECT DAYS』は

    映画『PERFECT DAYS』を、ようやっと観た。→https://www.perfectdays-movie.jp/東京の公園にある公衆トイレの清掃を...

  • 新年に聴くウィリアム・バードの声楽曲

    年が明けて、能登半島地震、羽田空港の大事故、理不尽な通り魔事件、政治家の不正蓄財など、これでもかこれでもかと酷いことばかり起き続けた。東欧と中東の戦争も解...

  • 『砂の法廷』の大川周明

    年初に読んだ『文学が裁く戦争 ~東京裁判から現代へ~』(金ヨンロン、岩波新書)で取り上げられていた松本清張の『砂の法廷』を読了。文藝春秋社の松本清張全集・...

  • 夜と雨の気怠い映画・・・『欲望の翼』

    韓国ドラマ『花様年華』(화양연화 - 삶이 꽃이 되는 순간)のなかで、ユン・ジス(イ・ボヨン演じる)と ハン・ジェヒョン(ユ・ジテ演じる)が学生時代に共...

  • ひとつの郷愁としての『流』

    『流』(東山彰良、講談社文庫)を読了。このあいだ読んだ『日本の台湾人』のなかで紹介されていて興味を持ったのだ。選考委員満場一致の直木賞受賞作(2015年、...

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