はんきち さん プロフィール

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はんきちさん: 新・はんきちのつぶやき
ハンドル名はんきち さん
ブログタイトル新・はんきちのつぶやき
ブログURLhttp://hankichi.exblog.jp/
サイト紹介文音楽、小説、そして酒を愛する方々との空間です
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供330回 / 365日(平均6.3回/週) - 参加 2010/06/27 20:56

はんきち さんのブログ記事

  • 過去を反省し過ちを認めることから
  • 件の吉野源三郎が引用していたゲーテの言葉、「誤りは真理に対して、ちょうど睡眠が目醒めに対すると、同じ関係にある。人が誤りから覚めて、よみがえったように再び真理に向かうのを、私は見たことがある」を、自分の個人的な行動や思考に当てはめて考えたりしていた。そんなときブログ知人が、核軍縮について言及されていることを読んで、これは、国と国それぞれが、万国の人々全てにも通じると思った。知人は次の動画を紹介して [続きを読む]
  • 繰り返し問われる姿勢
  • 友人からマンガを教えてもらった。『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎、マンガ羽賀翔一、マガジンハウス)。原作は中学生のころに読んだはずだが、まるっきり忘れていることに愕然としたが、しかし爽やかな本だった。マンガは登場人物の顔かたちが見分けられなくて、いつも苦手なのだけれど、どうにか読めたのは、しっかりとした吉野さんの文章が頻繁に間に挿しこめられていたかもしれない。(追伸: 僕がマンガの登場人物を見分け [続きを読む]
  • オールソッブのブラームス交響曲第2番
  • ブラームスの交響曲が、実は苦手になっていた。特に第2番と第4番。ワルターの指揮による極めて優しい演奏にほぼほぼ洗脳されている僕には、それ以外の演奏が心に響かず、そればかりか肝心要のワルターですら、もう沢山ですというような感じになってしまっていたのだ。どう曲想に気持ちが呼応しない不感症だった。ところがどうだろう。先のレコード屋で買い求めたマリン・オールソッブ指揮、ロンドンフィルハーモニーによる演奏は、 [続きを読む]
  • そのまま映画になってしまいそうなミステリー
  • ミステリーは苦手だ苦手だと遠ざけていても、店頭で宣伝とともに積まれているとどうも手に取ってしまい、おっかなくて仕方がなく心許ないまま読み進めてしまう。そして結末に至って、深い感慨とともに吐息をつく。この作品もそうだった。そして、まさしくそのまま映画になってしまうよなあ、と思った。必ずしも明るい結末ではないのだけれど、少しでも救われる気持ちなるのが映画的だ。『夏の沈黙』(ルネ・ナイト[Renee Night]、 [続きを読む]
  • ハンガリーの大地の汗と血潮が迸るブラームス
  • 久々に神保町に出かけて、いつものレコード店に立ち寄る。お店の人に見つけるのを頼んだのはブラームスのハンガリー舞曲集。僕が学生時代にはずいぶんたくさん聴き込んだものだったけれど、最近は流行ではないとのことで、コンサートで掛かるのも多くはない。いろいろ聞き比べさせてもらって、アバドのこの演奏ではないなあ、小沢ももう少しだなあ、と皆一堂に頷きながら選んだのは、マリン・オールソップ指揮、ロンドンフィルハー [続きを読む]
  • 故郷に錦を投げ捨てる大人の哀愁・・『笑う故郷』
  • 映画『笑う故郷』の封切りを観た。始まる前、岩波ホールの支配人、岩波律子さんの挨拶があった。このホールがアルゼンチン映画を扱い上映するのは今回で3回目だという。→http://www.waraukokyo.com/アルゼンチン映画といえば、『瞳の奥の秘密』の衝撃はいまだにずしりと重く残っているが、今回の作品はどんなものなのかと、怖いもの見たさ的な興味で観始めた。40年ぶりに故郷に帰ったノーベル文学賞受賞者の味わう喜びと哀しみを [続きを読む]
  • 人間の理解力
  • 仕事をしているなかで、ある事柄について自分がどんなに幾度も説明しても、殆ど何も理解さまされていない、ということに気付いて暗澹たる気持ちになることが良くある。頻繁にあるといってよい。どうしてなのか。寄せては返す波のように何度もその疑問が出てきて、そして幾度となく到達する答えがある。「人は聞いているだけでは理解できない。」百聞は一見に如かず、ということだ。それが真だとしても、説明してきた或る事柄を実際 [続きを読む]
  • 社会人としての教科書は
  • 最近、自分の近くで、自己中心でしか考えていない人による、呆気に取られる事柄にたびたび遭遇する。仕事に就いているのに、人に迷惑を掛けることを何とも思っていない行動。やるぞと決めたことをいとも簡単に放り投げて、別のことをしたり選択する行動。仲間を仲間と思っていないのか、幾つもある人と人の「関係」のなかの一つとしか感じていないのか。僕にはなかなか理解が出来ない。「理不尽なる我が儘」としか受け取れない。周 [続きを読む]
  • その箱のこと
  • ストラディヴァリについての本を読み終えて、ひとつの木の箱というものが、途方もなく素晴らしい世界を築くということに改めて感じ入った。その形が定まって以来、数百年ものあいだ、全く変更が加えられないヴァイオリンという楽器の完成度は比類ないという。その他の種類の楽器は、デザインのみならず構造、構成、材料まで変更に変更が重ねられた。珠玉の箱。そんなことを思っていたら、先日の銀座の展覧会で見た、木の箱のことが [続きを読む]
  • 楽器の秘密
  • 『ストラディヴァリとグァルネリ』(中野雄、文春新書)は心地よかった。音楽と楽器のことだけに終始し、猥雑な世間話など一切なくて快活である。音が鳴る、ということの意味についても、たいそう明快に解説されていて、弦楽器の奏でる曲の数々に、ますます耳を傾けたくなった。楽器の秘密は不思議の世界。スプルースが作り上げる珠玉の響きが、遠くイタリアの森にこだまする。 [続きを読む]
  • リベラルということの意味
  • リベラル、コンサバ、という言葉の意味を取り違えていたような気がした。『リベラルという病』(山口真由、新潮新書)を読んでのことだ。人間の理性を信じ、理想と正義を掲げ、民主主義を理解しない野蛮な国を折伏し、ひいては自然まですべてをコントロールしようとする。アメリカのリベラリズムは、われわれにとっては、建国から短い歴史しか持たない国ゆえの、独善と傲慢に映りかねない。この感覚が、アメリカ民主党に対する「正 [続きを読む]
  • 久しぶりの銀座と展覧会
  • 久しぶりに、銀座まで足を運んだ。友人から教わっていた展覧会「かみ コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎」に、足を運んだ。→http://www.shiseidogroup.jp/gallery/exhibition/event/index.html#event02 展示されているどの作品も、シンプルななかにも「紙」が醸し出し、もたらす風合いを余すところなく発信していて、日本が持つ控えめな気品というものに、静かに心打たれた。 [続きを読む]
  • 極めてリアリスティックな『海辺の生と死』
  • ずっと観たいと思っていた映画『海辺の生と死』をようやっと観た。これは太平洋戦争末期に、島尾敏雄とミホが出会った奄美諸島の島での出来事を描いたもの。生と死を分かつ瀬戸際の境遇にありながら、二人の恋は燃え上がり、しかし、決行の日はじわりじわりと迫って来る。映画の印象は「夜」。二人の逢瀬は夜が主体で、だからそうなるわけで、薄暗い日、月明かりの日、それぞれのなかで、心情描写が纏緬と連なっていく。途中、中だ [続きを読む]
  • 曇天続く秋の日々
  • 出張で東に西に動き回るが、雨か曇天の毎日。米や野菜の出来が云々されるが、自分も含めて人々の心の生育が不安定になっているのではと感じる。近くの国の核武装に鈍感になり、かといえば政治家の私生活のあら探しに報道を費やし、思考回路を停止させる。友人から「心配中止」という言葉を教えてもらってまさにそうだと膝を叩く。からりと晴れ上がった空のした、遥か遠くまで見渡した思考と視座を取り戻したい。心の不毛作がひたひ [続きを読む]
  • 遠く太平の時代に思いを馳せた
  • 近江商人の話は、西武グループの堤さんの本を読んで少し学んでいた。しかしどんな場所なのかは知らなかった。そこを訪れ、小高いが厳しくない山々に囲まれた平原と、それに琵琶湖が繋がる地形を眺めてみて初めて 、水陸両面が使える極て便利な場所なのだと分かった。今日と信州を結ぶ場所。また東海道や北陸にも繋がる。安土桃山時代から江戸時代にかけて、商人たちが生き生きと活動し、また地域間の交流を深めていったころのこと [続きを読む]
  • 雨に霞む鳩レース協会
  • 電車に乗っていてその前を通過する度に、その協会が現実にあるということがどうも信じられなかった。どこか深淵というか、実存の果てのような、不思議な行いが営まれているとしか思えなかった。いったい何のために、ということを訊ねていけば、意外にも、戦争の際の情報伝達手段というところまでたどり着くような予感もする。平和の象徴は、どこまで平和に絡んでいるのか。それとも現代の目的は違うものに片よしているのか。エニグ [続きを読む]
  • グレン・グールドの弦楽四重奏曲 作品1
  • グレングールドが作曲もしていたことは聞いていたけれど、それをしっかりと把握できたのは、件の映画を観たからだった。女性ピアニストが、この曲に感興して背中にこの主旋律の刺青を彫ったというシーンもあり、その色香とともにぞくぞくして、改めて調べて聴き入った。弦楽四重奏曲 作品1(ヘ短調)。グールドによれば、バッハが『フーガの技法』でB-A-C-Hの音階を入れ込んだことにも触発されての作曲らしい。「ハ‐変ニ‐ト‐変 [続きを読む]
  • ようやく観た『グレン・グールド Hereafter』
  • この週末に、グレン・グールドの映画『グレン・グールド Hereafter』をようやく観た。長らく気になっていたから、その感慨はひとしお。やはり、グールドがゴルトベルク変奏曲を弾くシーンは印象深い。後傾した、木の枠だけでできたクッションの無い低い椅子に座り、手首は鍵盤よりもずっと低くにある。時には鍵盤に顔をつけるほどになったりしながらの姿は、写真で観て想像していたときよりも遥かに低位置で驚く。湖のなかに落ち [続きを読む]
  • 秋の風に誘われて再び亀有
  • 今日は、秋の風に誘われて再び銭湯に向かう。東京都の銭湯お遍路にチャレンジしていて、一度訪れた場所はできるだけ避けるようにしているので、今回は、亀有の第一日立湯だ。※銭湯お遍路 →http://www.1010.or.jp/銭湯お遍路を始めよう/※第一日立湯 →https://katsushika1010.com/sento/第一日立湯/ここは、日立製作所の亀有工場があった場所にほど近く、だから「日立」という名前がついている。戦前戦後に、工場の従業員やそ [続きを読む]
  • 新天地に踏み出す
  • 今日から九月。秋の訪れと共に少し仕事の中身が変わることになった。社会に出て三十有余年、少々のことでは動じない状態だけれども、新たな組織や人々のなかで、新たな関係を構築していく必要がある。その世界はどんなものか未知だけれども、前に進むしかない。先輩から次のように教示された。『他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えることはできる。しかも、幸運は準備出来ている者に訪れる。』秋の深まりに沿って仕事も [続きを読む]
  • しっかり原典を読まなければならなかった
  • 副題に「トーマス・マンの亡命日記」とあったのだが、ナチス・ドイツに対して真正面から言論を張った作家とその時代について綴った歴史解説録、というようなかたち。『闘う文豪とナチス・ドイツ』(池内紀、中公新書) 。作家は徹底的に対抗していて、新聞や手紙などの情報をもとに考察したものを、毎日毎日書き綴っている。途中、1943年1月から始まった「白バラ」活動のことが書かれている。ナチスに反対抵抗する人々が手紙により [続きを読む]
  • ひっそりと一人で耳を傾けるべき歌
  • 教えてもらって驚愕した。ちいさく、小刻みに震える音程なのだけれど、一種独特の孤独感がある。歌が上手、というような表現を用いるのは適切ではない。そういう次元を超えてその向こう側にあるものだ。詩の朗読を味わう感じににている。つまりそれは、生に立ち向かう雰囲気とでも言おうか。疲れて居るとき、元気をだしたいとき、そしてちょっと空虚な気持ちになったとき。「REBORN(セリver.)」門脇麦・・・・。大切な歌になった [続きを読む]
  • 小津安二郎芸談
  • 友人から教えてもらった無印良品が出版している『小津安二郎』(MUJI BOOKS)を読了。安価で良心的な本づくりにも感銘。まさに無印良品。このなかに「小津安二郎芸談」という東京新聞に寄せた中篇があって、それは多分初めて読むもので感銘した。“メロドラマは苦手だ。メロドラマは自分より哀れな境遇の人を見て流す涙は楽しいということが根本になっている。だから出てくる人間は無知な常識はずれが多いし、事件にも不自然さがな [続きを読む]
  • ドイツ・ロマン派のモテット
  • ドイツ・ロマン派のモテット集を聴き始めた。味がある曲ばかりで、噛めば噛むほど良くなってくる、という感じ。なかでもリヒャルト・シュトラウスの「ドイツ・モテット Op.62」や、ブラームスの「おお救世主よ、天を開け Op.74-2」、ヨーゼフ・ラインベルガーの「夕べの歌 Op.69-3」など、まずはしみじみと心に静かに沁みてゆく。シューマンやペーター・コルネリウスなどなど、深みのある曲もあって、聴きこむ楽しみに浸ってい [続きを読む]