プーちゃん さん プロフィール

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プーちゃんさん: いつか迎えに来てくれる日まで
ハンドル名プーちゃん さん
ブログタイトルいつか迎えに来てくれる日まで
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/youchan1201/
サイト紹介文たった一人の家族、最愛の妻を癌で喪った。独り遺された男やもめが、暗闇の中でもがき続ける日々の日記。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供338回 / 365日(平均6.5回/週) - 参加 2010/07/09 15:46

プーちゃん さんのブログ記事

  • 真っ暗な部屋の中で
  • 会社から帰宅すると、俺は真っ先にかみさんの仏前に座る。線香を手向けた後、しばしの間、かみさんの遺影を見つめる。肝硬変による倦怠感もあるし、仏前を離れたくないという想いもあって、なかなか立ち上がることができない。なんとか踏ん切りをつけ、ようやく立ち上がり、かみさんに夜のお供えをする。一通りの儀式が終わると、俺は部屋の灯りとテレビをつける。部屋の明るさは、俺の心をザワつかせる。心臓が早鐘を打つ。落ち着 [続きを読む]
  • 暴走する好奇心
  • かみさんの長所を挙げろと言われたら、俺は迷ってしまう。親バカならぬ、「夫バカ」と言われてしまうかもしれないが、かみさんの長所なら、俺はいくらでも挙げられる。だが、かみさんの長所を「一つだけ」挙げろと言われたら、俺は悩んだあげく、「マイペースなところかな…」と応えるかもしれない。一方、短所を「一つだけ」教えてと言われたら、「マイペースすぎるところかな…」と言うかもしれない。…かみさんはマイペースだ。 [続きを読む]
  • そんなかみさんのことが愛おしい。
  • 確か平成18年の秋だったと思う。かみさんと俺は、三重県に旅行に行った。場所は賢島。2泊3日で温泉旅館に宿泊した。料理がとても美味かった。貝料理を中心に、伊勢海老や刺身など、魚介類を堪能した。かみさんは、伊勢海老や刺身は大好きだが、貝類は苦手だ。特に、牡蠣とホタテにはアレルギーがあり、少しでも食べると吐いてしまう、そういう体質だった。自分は貝類が苦手という意識があったのだろう、かみさんはあまり貝類を食べ [続きを読む]
  • 失った「光」を取り戻すとき
  • かみさんがいない。ひとりぼっちだ。哀しい。さみしい。虚しい。何もない「今」が苦しい。この苦痛を肯定することなんてできないが、だからと言って、逃げ場があるわけでもない。「今」を否定するならば、「過去」には戻れない以上、「未来」に望みを託すしかない。だがら俺は、早く時間が経って欲しいと願う。1時間後には楽になっているんじゃないか、夜になれば鬱も軽くなっているんじゃないか、明日になれば少しは「光」が見え [続きを読む]
  • からっぽの週末
  • かみさんが元気だったころ。一番好きな曜日は何曜日?と聞かれたら、俺は迷うことなく金曜日!と答えた。金曜日の夜、仕事が終われば「週末」の始まりだ。心も身体もリラックスして、ただひたすら癒しの中にいられる週末。かみさんと俺とが全てを共有し、家庭のぬくもりに身を委ね、家族がいてくれることの「ありがたさ」を実感できる週末。かみさんを受け容れ、かみさんに受け容れてもらい、世界の全てを肯定することのできる週末 [続きを読む]
  • ゆりかもめ
  • 5月19日の金曜日。俺は出張した。目的地までは「ゆりかもめ」に乗らなければならない。東京臨海新交通 臨海線、通称「ゆりかもめ」。豊洲と新橋を結ぶ無人運転のモノレールみたいなものだ。かみさんが元気だったころ。かみさんは「ゆりかもめ」に乗るのが好きだった。ちょっとした旅行気分になれるから…というのが理由だった。かみさんと俺は二人で「ゆりかもめ」に乗り、窓外の景色を眺めながら、他愛ない会話を楽しんでいた。… [続きを読む]
  • 不意打ちの涙
  • 5月17日の水曜日。会社での仕事中のことだ。俺のパソコンの中に、古いメールが残っていることに気づいた。なんで今まで削除しなかったんだろう…と思いつつ、メールを開いた。確認してみると、未読のメールではなく、以前に読んだ記憶のあるメールだった。かみさんが元気だったころ、自宅から俺に送ってくれたメールだ。内容は他愛もない。「プーちゃん、ハエやっつけたぞ〜!」という文面だ。家にハエが入り込んだ。かみさんが殺 [続きを読む]
  • いったい、どうしたら良いんだろう。
  • 毎朝6時前に目が覚める。その瞬間、自分の中に、大きな穴が開いていることに気づく。悲しみが始まる。眠っている間だけは目を反らしていられたのに、目覚めた瞬間、悲しくて辛い。かみさんの死と同時に穿たれた穴。その穴は、数年経った今でも俺の中にある。その穴から、悲しみが絶え間なく噴き出してくる。静かだけど、底の深い、大きな悲しみだ。悲しみを「抑圧」せよと人は言う。だが抑圧すれば、内部の圧力は次第に高まり、い [続きを読む]
  • 俺が欲しいのは、それだけだ。
  • 心は凍え、冷えきっている。身体のあちこちが痛くて、全身が重たい。心も身体も不自由で、思い通りにならない異物みたいだ。居場所がない。安らげる場所がない。会社はおろか、自宅でさえも、穏やかな気持ちになることができない。日々の暮らしが疎ましい。毎日が嫌で仕方がない。生きてることが苦痛で仕方がない。できることなら、永久に眠っていたい。楽しいと感じることもない。面白いと思うこともない。ただ哀しくて、さみしく [続きを読む]
  • 想い出の中では笑っているのに…
  • きっかけは様々だ。突然、想い出が頭に浮かぶ。かみさんと俺が、一緒に暮らしていた頃の想い出だ。いったん浮かんでしまうと、自分の意思とは無関係に、次から次へと想い出が頭の中をよぎっていく。想い出の中、かみさんは楽しそうに笑っている。そして、俺も幸せそうに笑っている。幸せそうな笑顔のかみさんと俺とが想い浮かぶと、俺はとても哀しい。その時、かみさんと俺が、どんなに幸せだったのかを想い出すと、俺はとても哀し [続きを読む]
  • 微かな光が見えるのに…
  • 重たい。心が重たい。泥土のような、コールタールのような、重油のような、粘度の高い何か。その得体の知れない何かが、俺の中で蠢いている。多分、こんな状態を「鬱」と言うのだろう。以前なら、こんな時は酒に溺れた。だが肝硬変になって以来、身体が大量の酒を受け付けなくなってしまった。大量に飲むと、激しい倦怠感で、身動きできなくなってしまうのだ。俺は「鬱」から逃げる手段を失ってしまったらしい。…深い「鬱」の中に [続きを読む]
  • 懺悔
  • 容ちゃん。容子ちゃん。ごめんね。ごめんね。←いつもありがとうございます。ポチっと お願いします。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 想い出の場所
  • かみさんが俺の横にいてくれた20年間。かみさんと俺は、二人でいろんな場所に行った。散歩をしながら行った。バスや電車を乗り継いで行った。飛行機や船に乗って行った。二人で一緒に同じものを見て、二人で同じ時間を過ごした想い出の場所。そんな場所がたくさんある。…かみさんが亡くなった後。俺は数回、北海道の旭川市を訪れた。平成21年まで、かみさんの実家があった旭川だ。かみさんと俺の想い出が、たくさん詰まった旭川だ [続きを読む]
  • すべては俺のために
  • かみさんは料理が大好きで、とても上手だった。もしもチャンスがあれば、Eテレの「きょうの料理」に出演しているような「料理研究家」になりたいと言っていた。料理が大好きなせいで、我が家にはたくさんの調理用具がある。ルクルーゼの鍋だけで6個もあるし、注文してから手に入れるまでに1年も掛った特注のフライパンもあるし、俺には用途の分からないような調理用具もたくさんある。みんな、かみさんの宝物だ。そんなかみさんは [続きを読む]
  • 死の否認
  • かみさんが元気だったころ。俺の睡眠時間は、一日あたり6時間から7時間ほどだった。その程度の睡眠時間で、疲労は十分に解消できていた。だが、かみさんが亡くなってから、俺の睡眠時間は大幅に増えてしまった。かみさんの死後、長期に渡って会社を休職していたが、その頃の俺は毎晩14時間も眠っていた。その後、徐々に睡眠時間は短くなっていったものの、今でも8時間から9時間くらいは眠っているし、休日には12時間ほど眠っている [続きを読む]
  • 抑圧の弊害
  • ときどき下腹部が痛くなる。激しくはないものの、ジワジワ、キリキリとした痛みだ。最初は「お腹をこわしたのかな?」と思っていたのだが、下痢をするわけではない。肝硬変の症状なのかと疑ってみたが、肝硬変で下腹部が痛くなるということもないそうだ。痛みが生じるのは、決まって平日だ。下腹部の痛みで早朝に目が覚めるのだ。そんな日は、通勤中も辛い、仕事中も辛い、昼休みの食事中も辛い。不快で苦痛で堪らない。なぜ平日ば [続きを読む]
  • 早く終わりにしたいと思った。
  • ゴールデンウィークの5日間、俺はほぼ完全に、世界との接点を絶っていた。わずかに3回だが、電話での会話はあったし、メル友さんとのやり取りもあったが、他人の顔を見て話をする機会は皆無だった。誰とも話をしない。誰とも関わらない。独房の中を覗き、声を掛けてくれる看守がいるわけでもない。ほぼ完全な孤独だ。会社も休みで、俺を拘束するものは何もない。食べたい時に食べ、呑みたい時に呑み、眠りたい時に眠る。まるで野生 [続きを読む]
  • 心静かに哀しみたい 〜排除すべき異物〜
  • 5月7日の日曜日。ゴールデンウィークの最終日だ。朝目覚めると、不安感が半端じゃない。身体が震えている。心が凍えている。気温は高いのに寒気がする。昨晩、熟睡できなかったせいだろうか。気圧が低くて天気が悪いせいだろうか。それとも、哀しいからだろうか、寂しいからだろうか。理由は分からない。理由が分からないことは、なお一層、俺を不安にさせる。身体が震える。心が凍える。耐えられない。不安を抑圧するため、俺はウ [続きを読む]
  • 破壊
  • 昨日 (5月6日の土曜日) の午前中、久しぶりに穏やかな時間を過ごすことができた。かみさんが死んじゃって哀しいし、ひとりぼっちで寂しいけれど、あのザワザワとした不安感はなかった。面白いわけではないし、楽しいわけでもないけれど、希死念慮は影を潜め、すべてを破壊したいという衝動もなかった。ごく稀にだが、そんな時間が訪れる。そんなとき、かみさんを身近に感じる。かみさんが傍にいるような気がする。かみさんが俺の「 [続きを読む]
  • 生まれ変わりなんて大嫌いだ。
  • 「愛する人が亡くなっても、その人の魂は、今でも生きている」「だから、いずれまた、亡くなった人に逢える」「あなたがこの世を去る時、亡くなった人は、必ずあなたを迎えに来てくれる」「そしてまた、生まれ変わって、愛する人と共に生きる」…「生まれ変わり」を信じている人々がいる。ある種の宗教を信仰している人々や、スピリチュアリズムに傾倒している人々だけが、「生まれ変わり」を信じているわけではない。アメリカのヴ [続きを読む]
  • 独房の中
  • 世間はゴールデンウィークの真っ最中だ。人々は、家族で旅行をしたり、帰省をしたり、あるいは近場でのんびり過ごしたりしている。みんな、ひとりぼっちじゃない。愛する人がいる。自分の命を賭してでも、守りたいと想える人がいる。そういう人々にとって、自分の愛する人との絆を再確認するためには、ゴールデンウィークは良い機会だ。でも、俺の愛する人は死んじゃった。自分の命より大事な人が死んじゃった。少なくとも「この世 [続きを読む]
  • かみさんを想おう。
  • ゴールデンウィークが始まってしまった。かみさんがいなくなってから、7回目のゴールデンウィークだ。かみさんが亡くなってからも、俺は毎年、お義母さんや義弟たちの好意に甘え、北海道で過ごさせてもらってきた。北海道に行かずに自宅で過ごしたのは、去年のゴールデンウィークが初めてだった。そして今年は、自宅に引きこもる、2回目のゴールデンウィークだ。去年はまだ良かった。酒に溺れて哀しみを麻痺させ、時間を消化するこ [続きを読む]
  • そんなこと言わないで…
  • 俺の部下たちは、俺がかみさんを亡くしたことを知っている。かみさんを喪ったあと、俺が鬱になり、長期間休職していたことも知っている。俺の部下のうち、約半数は俺より年下で、残りの半数は俺より年上だ。その年上の部下の中に、Mさんという男性がいる。俺の部下の中で最年長だ。仕事もできて、明るく快活な人だ。…5月1日の午前中、俺はボンヤリと考え事をしていた。かみさんのことを想っていたわけじゃない。哀しみに浸ってい [続きを読む]
  • 孤独に慣れるとき
  • 孤独なんだな…って感じる。ひとりぼっちなんだな…って感じる。ゴールデンウィークに入ったせいか、我が家のマンションから人間の気配が消えた。まるでゴーストタウンみたいだ。住人の多くが、家族みんなで出掛けているのだろうか。5月1日の朝、俺は会社に出勤するため、自宅の最寄り駅に向かった。豊洲駅の周辺は、いつも人でごった返しているが、今朝は人影もまばらで閑散としていた。多くの人々が、家族づれで、旅行や帰省をし [続きを読む]
  • 一緒に死にたかった。
  • かみさんと俺には子どもがいない。夫婦二人きりの家族だった。だからこそ、かみさんも俺も心配だった。俺が先に死ねば、かみさんはひとりぼっちになってしまう。かみさんが先に死んじゃったら、俺がひとり遺されてしまう。かみさんも俺も、自分が先に死んだら相手がひとりぼっちになってしまう、遺された方は、深い悲しみと、やり場のない愛情を抱えつつ、それでも生き続けなくてはならなくなってしまう、そうなることを心配しつつ [続きを読む]