プーちゃん さん プロフィール

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プーちゃんさん: いつか迎えに来てくれる日まで
ハンドル名プーちゃん さん
ブログタイトルいつか迎えに来てくれる日まで
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/youchan1201/
サイト紹介文たった一人の家族、最愛の妻を癌で喪った。独り遺された男やもめが、暗闇の中でもがき続ける日々の日記。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供337回 / 365日(平均6.5回/週) - 参加 2010/07/09 15:46

プーちゃん さんのブログ記事

  • ありがとう。
  • このブログに何度も書いたが、俺の両親は「毒親」だ。俺と妹は、さんざん虐待されて、傷つけられて、否定されて育ってきた。そのせいだ。俺も妹も、この世界を憎んでいた。生きるって苦しくて、つらいことだと思っていた。人間が大嫌いだった。生まれてこなければ良かったと思っていた。そんな俺を変えてくれたのが、かみさんだ。この世界が愛おしい。生きるってことは楽しくて、嬉しくて、面白い。人間は優しくて、温かい。生まれ [続きを読む]
  • 今度こそ、かみさんを守ってみせる。
  • 我が家のマンションの隣には、都営団地が建っていて、その敷地には、いくつかの花壇がある。誰が管理しているのか知らないが、きれいな花がたくさん咲いている。それらの花の中に、「こでまり」がある。かみさんは、「こでまり」の花が好きだった。…20年も一緒にいたのに、かみさんが「こでまり」を好きだなんて、俺はずっと知らなかった。それを知ったのは、平成22年5月18日。かみさんが癌と診断されて23日目だった。この日、か [続きを読む]
  • 愛しいけれど、哀しいのだ。
  • 3月末までいた部署は、都心の本社ビルにあった。一方、4月に異動した部署は、本社ではなく、都心から少し離れた「中野」という街にある。本社から支店に異動したからといって、給料が減るわけではないし(と言うより、給料は増えた)、課長という地位もそのままだが、本社にいた頃より仕事が忙しいのが不満だ。だが、「中野」という街に通うことは、ちょっぴり懐かしくもある。その一方で、複雑な想いに囚われたりもする。…平成3年4 [続きを読む]
  • 虚無感
  • かみさんが亡くなってからの数年間。俺は他人と雑談することができなかった。精神的には、いわゆる「ひきこもり」の状態だったのだ。会社でのオフィシャルな会話はしていたが、談笑することも、冗談を言うことも、腹の底から笑うこともできなかった。それどころか、微笑を浮かべることさえ全くできなかった。いつだって悲しかった。悲しみはとても激しくて、重たくて、苦しかった。人前では、眉間にシワを寄せ、涙がこぼれるのを堪 [続きを読む]
  • 哀しみを押し潰す。
  • 俺が課長を務めるセクションの隣には、別のセクションがあり、そこにも課長がいる。その課長(Sさん)は、俺より7歳年上の女性だ。俺とSさんとでは、やっている仕事は基本的に同じだ。同じ仕事を二つの課で分担しているというわけだ。以前にもブログに書いたとおり、俺が今の部署に配属されたのは4月1日。またSさんも、4月1日付けで今の部署に異動してきた。まったく経験したことのない仕事を、毎日、右往左往しながら処理してい [続きを読む]
  • 「プーちゃんを残して死ぬのは嫌だ!」(2)
  • 4月16日の日曜日の夜。俺は突然、かみさんが遺した言葉を思い出した。かみさんが癌研有明病院に入院していた時の言葉だ。「プーちゃんを残して死ぬのは嫌だ!」病院5階の庭園で、かみさんは泣きながら叫んだ。俺は堪らない気持ちになった。独り遺された自分を想像し、激しい悲しみに打ちひしがれたこともある。だが、それ以上に、かみさんがかわいそうで、かわいそうで、かわいそうで、堪らなかった。俺の大切な人が泣いている。 [続きを読む]
  • 悪夢
  • 寝ている間に夢を見る。朝目覚めると、夢を見たという記憶はあるのに、どんな夢だったのかは覚えていない。そんなことは、誰でも体験したことがあるだろう。かみさんが亡くなってから、俺は何度もそんな体験をした。時折かみさんの夢を見る。目覚めた後、夢のストーリーを覚えていることもあるし、逆にまったく覚えていないこともある。だが、いずれの夢であったとしても、目覚めた直後、俺は至福に包まれる。夢の中、俺はかみさん [続きを読む]
  • この唾棄すべき世界で…
  • 平日の仕事がメチャクチャ忙しくて、金曜日になるとホッとする。ようやく金曜日になったのか…土日はゆっくり寛げるな…そんなふうに思うのだが、実際に土日を迎えると、あまりにも淋しくて気が狂いそうだ。かみさんがいない。ひとりぼっちだ。話をする相手もいないし、誰とも触れ合えない。ひっそり静まりかえり、人の気配の無い家の中。世界中どこを探しても、俺しかいないみたいだ。淋しい。とても淋しい。押し潰されそうだ。淋 [続きを読む]
  • 「心地良い疲労」の想い出
  • かみさんが元気だった頃。かみさんと俺は、散歩が大好きだった。かみさんがまだ23歳、俺が21歳のころから、暇さえあれば散歩ばかりしていた。健康のためだとか、体力をつけるためだとか、何か積極的な理由があったわけじゃない。ただなんとなく、二人で一緒に歩くのが好きだった。周囲の風景を眺めつつ、途中で食事をしたり、デパートで買い物したりしながら、好奇心のおもむくままに歩くのが好きだった。他愛ない会話を楽しみなが [続きを読む]
  • かみさんは俺の「中」にいる。(3)
  • 俺を「プーちゃん」と呼ぶ人は、世界でただ一人、かみさんだけだ。お義母さんや二人の義弟、親友たちだって、俺のことを「プーちゃん」とは呼ばない。かみさんが亡くなってから、俺を「プーちゃん」と呼ぶ人は一人もいなくなった。ブログにコメントを書いてくださる方々やメル友さんたちから「プーちゃん」と呼んでもらうことはあるが、それは単なる呼称であり、固有名詞に過ぎない。かみさんから「ねぇ、プーちゃん」と声を掛けて [続きを読む]
  • 結婚指輪の悲哀 (6)
  • かみさんが亡くなってから数年間。俺は結婚指輪をはめている人を見るのが辛かった。会社であろうと、街中であろうと、電車の中であろうと、誰かの左手の薬指に指輪があるのに気づくたび、胸が苦しくなった。この人には、共に人生を歩む伴侶がいるんだな…俺の最愛の人は死んじゃったのに…この人には愛する人がいるんだな…妬みとはちょっと違うような、何か得体の知れない複雑な哀しみが、俺の心臓に突き刺さった。自分だけが取り [続きを読む]
  • 仮面の重圧
  • 先日の記事に書いたとおり、4月1日に人事異動があり、俺は新しい部署に配属された。この部署はとても忙しい。始業時間からバタバタだ。一日が終わると疲れ切ってしまう。俺の疲労は肝硬変のせいでもあるんだろうが、部下たちも疲れ切っているところを見ると、やはり忙しさも疲労の原因なんだろう。入社して以来、様々な部署で働いてきたが、それらの経験がまったく役に立たない。右も左も分からない中で、試行錯誤を重ねつつ、なん [続きを読む]
  • 心にポッカリ開いた穴 (4)
  • つまらない。あまりにも虚しい。やりたいことは何もない。楽しいことも、うれしいことも、面白いことも何もない。平日、会社から帰宅した後はもとより、土日や祭日は、なお一層つまらなくて虚しい。話し相手はおらず、テレビを見るともなしに見て、必要最低限の家事をして、一日が終わる。こんな空虚な日常を送っていると、「俺は何のために生きているんだろう…」と問わざるを得ない。自分の意思とは無関係に、この疑問が脳裏をよ [続きを読む]
  • かみさんを想う時間
  • どこの会社も同じかもしれないが 、俺の会社でも、年度初めに幹部の大規模な人事異動が行われる。3月上旬あたりから、俺も異動になるかもしれないな…と思ってみたり、やっぱり異動しないかもしれないな…と思ってみたりして、ちょっぴり不安な3月だった。蓋を開けてみると、俺も異動になった。4月1日付けで、俺は今までとは別の部署の課長になったのだ。その部署が問題だ。忙しくて仕方がないのだ。かみさんを亡くして以来、ずっ [続きを読む]
  • 今一度、かみさんを抱きしめたい。
  • 自分に甘えてくれる人がいる。自分を頼りにしてくれる人がいる。全身全霊で自分に寄りかかってくれる人がいる。それって、とっても幸せなことだ。伴侶に甘えてもらえること。子どもに甘えてもらえること。自分の最愛の人が、自分に甘えてくれること。こんなに嬉しいことはない。かみさんは甘えん坊だった。何の脈絡もなく、突然俺に近づいてきて、「プーちゃん、抱っこして」とねだるかみさん。就寝前、必ず俺の布団に潜り込んでき [続きを読む]
  • もう誰にもすがれない。
  • ダルい。ダルくて仕方がない。いちいち「ダルい」なんて愚痴るんじゃない。そう言われてしまえばそれまでなのだが、とにかくダルくて仕方がない。自宅から最寄り駅まで歩くのも、電車に乗っているのも、会社まで歩くのも、ダルくて辛くて仕方がない。肝硬変が原因なのか、鬱が原因なのか知らないが、まるで、いつでも高熱があるかのような倦怠感だけは、どうにかして欲しい。…こんなに辛いと、誰かにすがりたくなる。誰かに寄りか [続きを読む]
  • 永遠の安息の場所
  • かみさんが亡くなってから、俺は墓を買った。何度も言うようだが、俺の両親は「毒親」だ。そんな両親と同じ墓(母親は存命であるが)に、かみさんを入れたくなかった。かみさんと俺との間には子どもがいない。だから墓を継いでくれる人は誰もいない。それでも俺は、かみさんが将来「無縁仏」になってしまうことが耐えられなかった。俺が死んだ後、かみさんが「無縁仏」になることを想像するだけで心苦しかった。だから永代供養墓を [続きを読む]
  • 虚しい。
  • 朝、目覚めた瞬間に、心の底から噴き出してくるものがある。とても大きな虚しさだ。とても深い虚無感だ。それは、平日であろうと、土日や祭日であろうと変わらない。毎朝、判で押したように、深くて大きな虚しさが、心の真ん中から沸き出してきて、俺の全身に満ちわたる。心も身体も鉛のように重い。このままずっと眠っていたい。現実から遠ざかり、どこかでひっそり余生を過ごしたい。だが、「何か」が俺を現実に関わらせようとす [続きを読む]
  • かみさんは幸せだったんだろうか。
  • かみさんは幸せだったんだろうか。俺と一緒にいて幸せだったんだろうか。そのことがとても気にかかる時がある。・・・かみさんの生前、俺はかみさんが幸せだと信じて疑わなかった。友達や近所の人にも、「仲の良い夫婦」と言われていた。親子のようでもあり、兄弟のようでもあり、一番の親友のようでもあり、気の置けない二人。辛いことがあったとしても、相手の顔さえ見れば、ストレスも吹き飛び、笑顔を取り戻せる。何よりも相手 [続きを読む]
  • 一途という名の馬鹿
  • 今回のブログ、タイトルに「馬鹿」という言葉が入っている。あらかじめ誤解のないように言っておく。ここでいう「馬鹿」というのは読者の皆さまのことではない。俺自身のことだ。…あるドラマを視ていた。そのドラマの中で、ある男性が、別の男性に言った。「世の中、こんなにいろんなモノがあるのにさ。なんでそんなに一つのことに夢中になれるの?」「そんなに一途になってたらさ、失ったとき、怖いと思わない?」まるで俺に投げ [続きを読む]
  • 自由になりたかった。
  • かみさんが亡くなってから数年。俺は十分に悲しんだ。俺は十分に苦しんだ。俺は十分に泣いた。もう自由になりたかった。もう解放されたかった。どんな形でもいい。哀しみからの自由、淋しさからの自由、苦しみからの自由。それがダメなら「死」という形の自由、虚しい余生からの自由。自由になれるなら、どんな形でも良かったんだ。肝硬変と診断されてから、自由になれる日が近いと信じ、俺は心の安らぎを得ていた。それなのに。俺 [続きを読む]
  • 話が違うじゃないか…
  • 俺はずっと死にたかった。かみさんの後を追いたかったんだ。かみさんのところに逝きたかったんだ。そして、その願いどおり、俺はもうすぐ死ねるんだと思っていた。肝硬変と診断されて以来、近いうちに肝細胞癌になって、俺は死ぬことができるんだと思っていた。事実、医師からもそう言われていた。それなのに。どうやら俺は、まだまだ生きなければならないらしい。・・・4月1日の土曜日、俺は大学病院を訪れた。肝硬変の状態を調べ [続きを読む]
  • 余命宣告の選択肢
  • これまで、このブログの「闘病記」の中で書いてきたが、俺はかみさんに余命を告げることはなかった。平成22年4月28日、癌研有明病院の医師から、「余命は年単位ではない」と言われたが、俺はそのことをかみさんに伝える気持ちにはなれなかった。かみさんに伝えなかったのには理由がある。かみさんを絶望させたくなかった、かみさんに死の恐怖を味わわせたくなかった、かみさんを死の恐怖から守ってあげなければいけないと思ってい [続きを読む]
  • この世は地獄だ。(2)
  • かみさんが死んじゃった。俺の唯一の家族が死んじゃった。この世でたった一人、俺の愛する人が死んじゃった。世界で一番大好きで、世界で一番大切な人が死んじゃった。すごく哀しいんだよ。とっても淋しいんだよ。いつだって辛いんだよ。生きていることが苦しいんだよ。かみさんの死は、俺のキャパシティを越えているんだ。俺には抱えきれない。それなのに、肝硬変にまでなってしまった。ダルさ、倦怠感、疲労感がハンパじゃない。 [続きを読む]
  • 失ってしまった者
  • 周囲を見回す。すると、愛する家族がいて、温かい家庭があって、そんな平凡な環境がどれほど幸せなのかに気づく必要もないほど、当然のように幸せを享受する人たちで溢れている。自分には守りたい人がいて、自分を守ってくれる人がいて、それが自分に生きがいを与えてくれているんだと気づく必要もないほど、幸せな人々で溢れている。中には離婚して独身になった人もいるが、そういう人には子供がいる。子供と一緒に温かい家庭を維 [続きを読む]