yspringmind さん プロフィール

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yspringmindさん: ボローニャに暮らす
ハンドル名yspringmind さん
ブログタイトルボローニャに暮らす
ブログURLhttp://yspringmind.blog.fc2.com/
サイト紹介文Bolognaの日常生活を自分の視線の高さで語る、雑記帖みたいなもの。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供153回 / 365日(平均2.9回/週) - 参加 2010/07/19 03:25

yspringmind さんのブログ記事

  • ゆらゆら揺れる
  • 寝室の窓辺に座って外を眺めるのが好きらしい。うちの猫のことだ。暇さえあれば外を眺めている。何を眺めているのだろう、何かいいものでもあるのだろうかと猫の視線を追ってみたら、階下に広がる隣人の庭に赤い芥子の花が咲いていた。其処は以前プールがあった場所で、娘が20歳近くになってプールに入ることが少なくなったからと言って、ある日突然取り払われてしまった、プール跡地なる場所である。プールの跡地は随分長いこと放 [続きを読む]
  • 陽気な人たち
  • 風が吹いている。強い風だ。尤も、風が吹くのは毎日のことで、この辺りでは珍しいことではない。丘が近いからかもしれない、と言ったのは誰だっただろうか。毎晩、窓の外でゆらゆら揺れる大木の枝を眺めるのがいつの頃からか習慣になった。明るい月夜はそうでもないが、今夜のような月が細って光を放たない晩は、小さな不安が芽生える。昔、私が住んでいた辺りでは、夜に風が吹くなど冬と春先くらいにしかなかったから。別に不安に [続きを読む]
  • 思いだせないこと、思いだすこと。
  • 先週までジャケットなしでは怖くて外を歩けなかったというのに。怖くて、というのは暖かいと思えば急変して冷たい風が吹くからだ。もう5月だからと気を許すと風邪を引いてしまう。今年は誰もが慎重。うっかりはもう許されないと言わんばかりに。ところがどうだ、ここ数日は昼間にもなれば25度を超えて、日射しも大そう強くなった。今日などは長袖のコットンセーターが暑苦しく感じるほどで、寒がりで慎重な私とて日に日に軽装にな [続きを読む]
  • ウィンドウを眺めながら
  • ほっと一息。この時期になると毎年何かが故障する。昨年は洗濯機。あれこれやってみたけれど結局修理不可能だった。新しいのを購入して久しぶりに洗濯機を回した時の喜びと言ったら。あの日の感情はまだ記憶に新しい。今年はパソコン。二度も故障して、もう駄目かもしれないと諦めかけたところで回復した。久しぶりにパソコンを使う喜び。当然のように使っていたものが使えなくなった不自由の分だけ、喜びは深い。直せるものは直し [続きを読む]
  • 年老いた人の言うこと
  • こんなに毎日雨が降る5月は初めて、のような気がする。ような気がする、とあまり自信がないのは、イタリアの気候は不安定だからだ。春がこんな感じだと、のちに猛暑がやってくる、と囁かれているがどうだろう。農家の人たちの言うこと、年老いた人たちの言うことは馬鹿にならない。経験がものをいうというのはこういうことなのかもしれない、とイタリアに暮らすようになって思うようになった。年老いた人の言うことには耳を貸して [続きを読む]
  • 予定外の楽しみ
  • 週末の喜びは金曜日の夕方から始まる。その喜びを求めて、ぎりぎりのところまで仕事をするのも、言うなれば喜びのひとつなのかもしれない。そんなことを言うと妙な人だと言われることが多いけれど、過去に仕事をしたかったのに仕事に就けなかった4年間が存在するからなのである。かと言って、仕事は私の人生ではない。仕事は私の人生のごく一部で、例えば私の人生という絵の色のひとつなのだ。この辺のバランスが難しいけれど、バ [続きを読む]
  • 拘り
  • 夕食を準備していると時々思うことがある。それは私は単純で、そして案外幸運な人間だということだ。誰にでも拘りのひとつはあるだろう。例えばコートの肩のラインはこうでなくてはいけないとか、革のベルトの縫い目とか、絹のスカーフの発色や手触りとか。私の拘りはそんな立派なものではない。大変身近なもので、笑ってしまうほど単純だ。ひとつはアスパラガスの茹で加減。絶妙なタイミングで茹で上がった日は、何という幸運、と [続きを読む]
  • 5月1日の祝日
  • 5月だ、とカレンダーを眺めながら思う。カレンダーは昨年クリスマス前にエルボリステリアで貰ったもの。エルボリステリアとは、自然薬局とでも呼ぼうか、イタリアでは人々の生活に浸透している存在で、例えば私は誕生日やクリスマスの贈り物は大抵エルボリステリアに足を運ぶ。自分のために様々なハーブを調合してもらうこともあれば、肌に優しい石鹸類やボディクリームを求めることもある。私に関していえばエルボリステリアは本 [続きを読む]
  • 3連休
  • さあ、3連休だ。そう思いながら目を覚ました。そういえば昨晩も同じようなことを考えながら、眠りについた。近年、祝日が土曜日、日曜日に重なることが多かったイタリア。振替休日などという洒落たものは存在しないので、こうした3連休は実に嬉しい。嬉しい嬉しいと思っていると、益々嬉しくなるものだ。だから、昨日からうっすらとした頭痛が続いているものの、気分は上々。猫もそれに気づいているらしく、若しくは嬉しい気分が感 [続きを読む]
  • ちょうどいい
  • ヴェネツィアへ行くと運河沿いを歩きがちだ。何しろ運河が無数にあって、そのどれもが異なった風情を持っているから、飽きるということもない。細い運河にかかった短い橋を渡るのも楽しみの一つで、そんな時、ヴェネツィアという街に暮らすのはどんな感じなのだろうと思う。この独特な街のつくり。仕事帰りにぶらりと歩くのはさぞかし楽しいに違いない。しかし強い雨が降り続けると、水域が上がって住人をひどく心配させるに違いな [続きを読む]
  • 迷う旅
  • 土曜日の朝、渋りながら列車に乗ったのは、あまり気が乗らなかったからだ。まさ4月下旬のこれほど寒くなろうとは、考えていなかったのだ。連日の冷え込みで少し風邪を引いていたから、ボローニャよりさらに北の、しかも運河や海の風が路地を通り抜けるヴェネツィアへ行くのは得策ではないのではないかと考えあぐねていたのだ。とはいえ、特急列車の乗車券は2月に購入済みだった。何故2月に購入したかと言えば、びっくりするような [続きを読む]
  • 春よ、戻っておいで。
  • 連日の寒さ。朝晩の冷え込みは2度というすごさで、4月を半分終えた時期らしくない。まさかこんな寒さが戻ってくるとは思っていなかったから、早々に冬物をクリーニング屋さんに持って行ってしまった。だから重ね着で凌いでいるが、薄い風よけ程度のトレンチでは寒さを凌ぐのは無理なようだ。夕方の寒いこと。バスを待つ間、幾度クリーニングに出した冬のジャケットを恋しく思ったことだろう。今年は春が早くやってきた、そのうち丈 [続きを読む]
  • 4月は人生で一番の貧乏暮らしだった
  • 今日は風が冷たくて、開けた窓をすぐに閉めた。ああ、寒い! と言ったのは私で、相棒は4月なのだから寒いなんて言葉は的確ではないと言って私を戒めた。ところが相棒もいつもの軽装でテラスに出てみたら、5秒と経たずに家の中に入ってきた。ふふふ。4月だって寒い日は寒いのだ。空が青い。驚くほど青い。東からの風に乗って雲の群れがぐんぐん空を走る。いつの間にか新緑に覆われた木の枝が風に揺れてきらきら光る。それは何か遠い [続きを読む]
  • 野生のアスパラガスを探したこと
  • 晴天の復活祭。22年ほどイタリアに居るけれど数えるほどしか記憶にない。復活祭は雨が降る、というのがいつの間にかスタンダードになった。それだから、午後バールに立ち寄ったら、驚いたね、復活祭なのに晴れたね、と店の人も客たちも、その話題で持ちきりだった。そういえば金曜日の夕方にクリーニング屋さんに立ち寄った時も同じような話をした。復活祭? たぶん雨になるでしょ。そんな風に。晴れた復活祭。たったそれだけでな [続きを読む]
  • よく似た笑顔
  • 昨晩は先週同様、いつの間にか眠りに落ちた。夕食時から眠くてたまらなかったから、当然かもしれなかった。目を覚ましたら土曜日になっていて、相棒がちょうど家を出るところだった。空は既に十分明るく、土曜日とはいえ、こんな朝寝坊をしたことに多少ながら罪悪感を感じながら朝食の用意をした。朝食と言ったって、カフェラッテとビスコッティである。こんな朝食に、用意する、という言葉が当てはまるのか、私にはわからない。が [続きを読む]
  • 長い夕方
  • 昨夕のこと。仕事を終えて外に出たら、向こうの空がとても黒かった。黒かった、というよりも、黒い雲が空を埋め尽くしていたというのが正しいかもしれない。それでその、向こうの空とはズバリ私が暮らすあたりの空のことで、ああ、予報通りだ、雨が降るのだと思いながらちょうど来たバスに乗り込んだ。バスが家の方向に向かうにつれて急に暗くなり始めた。それは夜がやってくるのとは異なった、今にも大粒の雨が天から落ちてきそう [続きを読む]
  • 旅に出たくなった理由
  • ところで昨日の花市には数軒の食料品店が参加していて、その中でも際立っていた光っていたのがチーズ屋さん。私はチーズが大好き。子供の頃は四角い箱入りのプロセスチーズなんてものしかなかったし、やはり子供の頃に土産か何かで貰ったオランダの堅いチーズは好みではなかった。好きになり始めたのは恐らく10代の終わりで、何処かでフランスのチーズを食した時から始まったと覚えている。今はワインを嗜むようになったせいで、そ [続きを読む]
  • ゆっくり、のんびり。
  • 朝から明るい土曜日。近頃一日がとても長く感じられるのは、日照時間が長くなったからだ。朝、窓を開けて栃ノ木を眺めるのが習慣になった。2週間前にようやく芽吹き始めたと思っていたら、あっという間に枝が新緑に覆われた。その進み具合があまりに早いので、慌てなくていいよと思っていたところ、今度は沢山の蕾をつけて一昨日から花が咲いている。冬の間はふきっさらしで、乾いた風にあおられては裸の黒い枝をわさわさと揺らし [続きを読む]
  • 苺、甘い苺。
  • 夕方が長くなると、家にまっすぐ帰るなんて残念過ぎる。だから、あれこれ用事を作っては短い散歩を楽しむのだ。数日前の散歩途中、青果店で苺を購入。そんなつもりはなかったのに、いい匂いにつられて店の人に訊いてみたのだ。苺はもう甘いかしら。すると売り物の中から赤くておいしそうなのをひとつつまんで、さあ、食べてごらんよ、と手渡してくれた。いつもなら、水で濯がずに苺を食べるなんて考えられないのに、思わずかぶりつ [続きを読む]
  • 私の傍らには藤の花が咲いていた
  • 散歩をしていたところ、藤の花が咲いているのを見つけた。ほんの少し例年より早いような気がするが、気のせいだろうか。ほんの少し春が駆け足で進んでいるような気がするのは私だけなのだろうか。それは別にして、藤の花は何と美しいのだろう。まるで優雅な貴婦人のよう。私にとって藤の花は、初めてのローマ暮らしに繋がっていて、20年経った今も、そしてこれから先も、忘れることはないだろう。ローマの強い春の日差しの下で手紙 [続きを読む]
  • 日曜日は雨になるらしいと誰かが言っていたが本当だろうか、と思うような良い天気になった土曜日。良い天気といっても時々薄日になって、しかしそんな不安定な感じが実に春らしく、そんな一日が土曜日に当たったことを嬉しく思った。4月1日をエイプリルフールと呼ぶよりも、4月の魚 (Pesce d’Aprile) と呼ぶ方が心地よくなった。いつの間にかである。それだけ年月が経ったということなのかもしれない。そういえば4月になったらし [続きを読む]
  • ジェラートを食べに行こうよ
  • 春とは素晴らしい季節である。日差しの強いこと、空の明るいこと、新緑を纏う木々、地面には小さな花が咲いてまるで花の絨毯のようだ。朝、外で囀る鳥の声で目を覚ますのはなんて気持ちがよいのだろう。夕方、仕事を終えた後も空が明るいのはなんと嬉しいことか。冬が暗い分、春の明るさが嬉しい。暖かい空気が嬉しいと思う。それにしても今日のボローニャは、24度にも上がって、私はほんの少し戸惑っている。少し調子に乗り過ぎて [続きを読む]
  • 夏時間の始まりが雨だなんて
  • 昨晩、あまりの静けさに窓の外を覗いてみたら、雨が降っていた。静かに降る雨の様子を眺めながら、とても春らしいと思ったのは何故だろう。そういえば、昔、私が十代だった頃、夜遅く、そっと窓を開けて静かに降る雨を眺めたことがあった。あれも春だった。少しセンチメンタルで、気持ちのやり場がなかった、そんなところだっただろうか。まだ子供のくせに大人ぶっていた頃のこと。夜に降る春の雨はいろんなことを考えさせる。昨晩 [続きを読む]
  • 思いがけないこと
  • 金曜日の夕方、旧市街に立ち寄ることもなく、近所のクリーニング屋さんに行って頼んでおいた衣類を引き取ったり、オレンジを買い込んだりしたのには理由がある。この数日の疲れと言ったら喩えようがなく、週末は家に閉じこもってゆっくりするのだ、家のことなどもせずに本など読んで、と考えていたからだ。それにしたって、金曜日の夕食の後の記憶がない。食器を片付けながら眠い眠いと言い、相棒にそんなことは明日すればよいでは [続きを読む]
  • メッセージが届いた
  • ここ数日のボローニャの気候には閉口している。暖かくてコートを脱いで歩けるようになったかと思えば、気温が思うように上がらない。例えば昨日がそうだ。一日中曇り空で底冷えがした。夕方には冷たい風が吹いて、暖かいコートを着てこなかったことを後悔したものだ。数日前はジェラートを買い求める人の列ができていたが、それよりも温かいスープが欲しくなるような夕方だった。油断大敵、というのはこの季節のことだ。うっかりし [続きを読む]