ALEX さん プロフィール

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ALEXさん: Boots strap
ハンドル名ALEX さん
ブログタイトルBoots strap
ブログURLhttp://ameblo.jp/polyglotism/
サイト紹介文小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
自由文2009年暮れよりはじめて、
どこまで続くかな?

おっ、まだ続いている!

参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供355回 / 365日(平均6.8回/週) - 参加 2010/08/06 10:00

ALEX さんのブログ記事

  • 「現実」か「想像」かの境界線を引かない
  • わが敬愛する映画監督フェデリコ・フェリーニは、やっぱり異色の映画監督。お涙頂戴(ちょだい)劇の『道』や、笑いとペーソスを感じる『道化師』などを撮ったかと思えば、ワケの解らぬ『8 1/2』を撮ったり、コミカルタッチの『アマルコルド』や『ローマ』などがある。そんなに色々ではあるけれど、そこには彼らしい一貫した哲学を感じる。彼がインタビューに答えて、語った言葉に、「私は、想像と現実の間に境界線を引かない」彼の [続きを読む]
  • 「述べて作らず」「日の下に新しきものなし」
  • 「述べて作らず」という言葉がある。この出典は、『論語』。これこそ、孔子の言葉の真髄を語っているものらしい。意味としては、「自分は語っているだけであって創作ではない」となるのだが何かわかりにくい。そこで、さらにこの意味を探っていけば、「自分がこれまで色々なことを語ったり著したりしたが、これらのものはすべて私の自説としてつくり出したものはない。古(いにしえ)から伝わるものを伝えているだけ。すなわち、これ [続きを読む]
  • 五月雨、老境、いい日が来る、どうかな...
  • カラ梅雨と思われていたが、ここしばらくになって、漸く雨模様になってきた。出掛けるにしろ動くにしろ、何かにつけて晴れた方が、いい場合が多いが、あまり雨がないのも歪みを生じるもの。やはり雨が降るような時には降るのがよろしかろう、というところでもある。古今集に収められた紀友則(きのとものり)の歌に、「五月雨(さみだれ)に 物思ひをれば 郭公(ほととぎす) 夜ぶかく鳴きて いづち行くらむ 」とある。解釈としては、外 [続きを読む]
  • 驚異的な10代の擡頭、あちらに こちらに
  • 最近、世を唸らせているのは10代の活躍。卓球界の数々の新星たちに加え、将棋界のプリンスしかり、そして、短距離走にと驚くべき10代の活躍に刮目するばかり。文学界は修辞的な心得もあり、10代の活躍は難しいとされるが、時には、恐るべき10代が登場したりする。文学界の10代で驚かされるのは、何と言ってもアルチュール・ランボー(Arthur Rimbaud) 。ほとんどの詩は17歳で書かれ、今もってその修辞的実力に舌を巻く [続きを読む]
  • 「人間的な、余りに人間的なもの」果たして...
  • 芥川龍之介の箴言集として知られる『侏儒(しゅじゅ)の言葉』の中に「人間的な、余りに人間的なものは、大抵は確かに動物的である」という言葉が出てくる。「人間的」と呼ばれるものには、人間の様々な「煩悩」を表わすことが多い。その「煩悩」と呼ばれるものは、欲望と関連する諸悪のタネ。彼の言葉を解釈すると、人間的になればなるほど獣的になる、といったところだろうか。先日来、話題になっている豊田真由子衆議院議員。その [続きを読む]
  • 裁判記録には時々面白いものが浮かんで来る
  • ヴィクトル・ユゴーの小説『レ・ミゼラブル(Les Misérables)』は歴史上、何度も映画にもなっている。日本に、その小説が翻訳されたのは、ちょっと変わった新聞『萬朝報(よろずちょうほう)』に黒岩涙香による翻訳が出たのが初出とされる。その時に掲載されたタイトル名が『噫(ああ)無情』。明治時代の文士を感じさせる名称でもある。映画『レ・ミゼラブル』と言えば特に2012年版、トム・フーパー監督でミュージカル仕立てで大 [続きを読む]
  • よくある「玩物喪志」と あってはならない「玩人喪徳」
  • テレビ番組の『開運!なんでも鑑定団』は1994年から始まり、今に至るまで人気の長寿番組になっている。先日は、鑑定団が「国宝級」と鑑定したことに対して強い異論があることが話題となったが、概ね鑑定者にはその道のエキスパートを起用して、評価額は信頼できる数字が出ている。この番組に一番期待するのは、鑑定団に対して自信を持って持ち込んだ人。その人が、高額の鑑定を期待して「0」が幾つも並ぶ評価予想額を掲げるが [続きを読む]
  • どんな時に、どんな風に なくのか「閑古鳥」
  • 「ホトトギス」と「カッコウ」の分類が今ひとつわからない。類似点はかなりある。それらを挙げてみると、どちらも渡り鳥で5月頃に日本に飛来する。渡り鳥としては、少し遅くに渡って来ると言える。それには理由がある。どちらも、いわゆる「托卵(たくらん)」をする。すなわち、他の鳥の巣に自分の産んだ卵を入れて育ててもらう。これがよくできている。孵化すると他の雛より大きく、エサを強烈にねだるので、親鳥は、つい、そのひ [続きを読む]
  • ことわざは使い方一つで浮いたり沈んだり
  • 「栴檀(せんだん)は双葉より芳(かんば)し」という表現がある。この言葉が意味するところは、優れた人というのは、幼い時から輝いているものだ、という喩えで使われる。幼いときから輝いていると、この言葉を使い、子供の頃はあんなにスゴかったのに、大人になると、何でもない存在となってしまうという時に使われるのが、「むかし神童、二十歳過ぎればタダの人」。逆に子供の頃はさっぱりダメでも長じて成功すれば、「大器晩成」な [続きを読む]
  • 「人を食う」か「獅子を食う」どっちが効果が高い?
  • 「いただきます」の言葉の中には、日々の食物となった生物に対する感謝とその活力を頂戴致します、という意味で発する言葉とされる。人間は、人の命を頂戴して生き延びている存在。やはり、いただく生命に対する感謝というものがなければならないというところだろう。日本の慣用的表現に「人を食う」というのがある。もちろん、これは実際に人を食べる訳ではなく、相手を茶化したり虚仮にしたりする態度に対して使われる言葉。「人 [続きを読む]
  • 複雑怪奇な『呉越同舟』の数々あれど
  • 『呉越同舟』という四字熟語は、二つの意味で使われることが多い。古代中国の国家「呉」と「越」は現在の江蘇州辺りにあった国。骨肉の争いという表現があるが、近しい間にあるものほど激しい争いをする。この二つの国は、そんな風に手が付けられないほどに争いあっていた。その敵対するもの同士が、同じ一つの舟に乗るという表現は、たとえば、敵対する社の社長同士が同じバーで呑んでいる状態。すなわち、一つの意味は「敵対する [続きを読む]
  • 「ジューン・ブライド(June bride)」は しあわせ?
  • 現在世界で使われている暦はローマの暦をもとにして作られているため、月の名称にはローマ皇帝やローマ神話にちなんだ名が使われている。7月を意味する"July" は皇帝ユリウス・カエサルにちなんだ名称。彼がいわゆるユリウス暦を整備したのだから、それぐらいの権利は確かにあると言えばある。そして、この7月は31日まである「大の月」となっている。また、8月を意味する"August" は皇帝アウグストゥスにちなむもの。ところが [続きを読む]
  • 現代に蘇る裁判制度「盟神探湯(くがたち)」考
  • 果たして「裁判」というものは真実を明らかにして裁けるか?これは歴史をかけた戦いでもあるが、今に至っても「否」である。そのヒントになるのが映画『羅生門』。これは、芥川龍之介の小説『薮の中』と『羅生門』とを組み合わせて作られた作品。一人の侍の死をめぐって盗賊の多襄丸、侍の妻である真砂がそれぞれの立場で語る。どっちが正しいのかわからない。そこで、殺された侍も霊媒の役割の巫女を通して語らせるが、二人とまっ [続きを読む]
  • 蛍の発する光には妖しい意味が込められている
  • 日本では、蛍が飛び交う季節になってきた。かつては川原の上には、無数の蛍が飛び交っているものだったが、残念なことに特殊な場所をのぞいて今はほとんど見ることがなくなってしまった。「恋多き女流歌人」として名を馳せた和泉式部の歌に「もの思へば 沢の蛍もわが身より あくがれ出づるたかまかとぞ見る」がある。簡単にこの意味を言えば、いとしいあなたを想っていると、澤に飛び交っているあの蛍は、あなたを慕ってさまよい出 [続きを読む]
  • 蛍の光に浮かび上がる「玉鬘(たまかずら)」
  • 『源氏物語』は、ストーリーの展開の中で四季折々の風景や年中行事を絡めたり、イベントなどをちりばめて物語を構成している。千年前の面影が浮かんで来る。ストーリーとしては、奔放な自由な恋愛の物語。その主人公となる人物はおもに光源氏。今読んでも生き生きとその情景が伝わって来る。光源氏が多くの女性たちに恋心を抱き、その心理を含めてワクワクさせられる物語でもある。そんな光源氏の恋の中でも、ちょっと特殊なのが「 [続きを読む]
  • 「郷に入りては郷に従え」ドライバーもかくの如し
  • よく思うことだが、東京も含めて関東エリアでは電車は整列して待つ。しっかりとした列ができているが、関西では、一応、並んでいるが完璧なほどの整然さはない。列には曖昧さを残している。そんなものだから、ドサクサにまぎれ、横からひょいと割り込まれる場合もある。ところが、そんな割り込みが、とりたてて問題になることはない。「そんなヤツもいる」といったところだろうか。道路上でも同じこと。関東エリアと関西エリアでは [続きを読む]
  • 概念を余すことなく、うまく伝えたいものだ
  • 「印象」と「表現」と言えば、日本語で見る限りは、あまり関連のある言葉とは思えない。ところが、これを英語やフランス語に置き換えると、"impression" と "expression" となる。違うのは接頭語に"im" と "ex" がついていること。非常に近い関係の言葉であることがわかる。この"im" と "ex" は、もともと"in" と"out" と同じ意味合いの言葉。すなわち「印象」というのは中に向かう感情のことであり、「表現」というのは、外に向か [続きを読む]
  • 「催眠術」のはなし、アレやコレや
  • 催眠術をはじめたのはイギリスのジェイムズ・ブレイド(James Braid)とされる。彼は1841年に動物磁気の現象、すなわちメスメリズムにインスピレーションを受け、それは磁気による物理作用ではなく暗示によるものだとし、これをヒプノティズムと命名した。日本にこれが入ってきたとき、まるで眠ったような状態になるところから、「催眠」という命名になっている。本来的な意味とは少しばかり違う。ブレイドは、その催眠を使って様々 [続きを読む]
  • 厳しい現実を見せなければ成長しない?
  • シャルル・ペローの童話として知られるのは、『シンデレラ』『長靴をはいた猫』『眠れる森の美女』『赤ずきん』など、今でもよく読まれている。彼が生きた時代は、17世紀。ルイ14世の時代となる。オリジナルもあれば、古い童話や物語りをリメイクしたものもある。収録作品の中には、グリム童話と重なるところがあるが、ペローの方が百年ほど先に生まれている。そのせいか、わが敬愛する澁澤龍彦氏は、グリム童話との比較で、彼 [続きを読む]
  • 世の中が変わろうと、人は同じ発想をする
  • 中国の『春秋左氏伝』の中に孔子の言葉として出てくる逸話として何ともわかりにくい話が出てくる。これを紹介すると、ある男が「衛」の国にいた孔子に質問するというところから始まる。「この国を攻めようと思うのですがどうでしょうか?」孔子はそれに答えて言った「私は祭祀についてはわかるが、戦のことはわからない」そして質問した男が去るや、直ぐさま弟子に言った。「荷物をまとめてこの国を出よう」「どうしてですか?」孔 [続きを読む]
  • ことわざ「金持ち喧嘩せず」を考察する
  • 日本の諺に「金持ち喧嘩せず」とある。いくら金持ちでも、ケンカぐらいするだろうと思うが、コトワザ上ではそのように言われている。これを探ってみると、金銭の余裕があるから鷹揚さで争わない、というのが一番の意味だろう。世の中カネで解決できないものはないとばかり、詰まらぬケンカになるより、金銭解決を図るとも考えられる。もう一つを挙げるとすれば、プライドをかけてケンカをするヒマがあるのならカネを稼ぐ方に精を出 [続きを読む]
  • ♪薔薇(バラ)の香りが苦しくて〜
  • 今はかぐわしい薔薇の季節でもある。バラのイメージはイギリスにその愛好を感じるが、中国の古代の書『詩経』にも薔薇を詠った詩を見出すことができる。そのような「薔薇を愛でる詩」で名高いのは唐の時代の詩人・高駢(こうべん)の七言絶句『山亭夏日(さんていのかじつ)』。「緑樹陰濃夏日長、 楼台倒影入池塘。 水精簾動微風起、 満架薔薇一院香」これでは、意味が捉えられないので、書き下し文にすると、「?樹陰、濃(こまや)か [続きを読む]
  • 季節は「五月晴れ」から「五月雨」へ
  • 夏目漱石の俳句は、ユーモラスなものが多い。たとえば、「永き日や 欠伸(あくび)うつして別れ行く」。人の欠伸が人に移るということがある。この俳句は、日が長くなり、何だか眠くなるような日、つい欠伸をしてしまい、その欠伸を人にうつして去っていくといったところだろうか。こんな穏やかな天候も、すぐに梅雨の季節に変わろうとしている。五月晴れという表現もあるが、それが終われば「五月雨」の季節。前者は、もちろん「さ [続きを読む]
  • まったく異次元の言葉で会話する人たち
  • コミックの『キャプテン翼』が今年の6月に発行された巻でシリーズ通算100巻となったという。 当方としては年代的に合わないこともあり、この劇画について全く知らなかったが、知ったのは意外なところからだった。それは、2000年の初頭のこと、一人のフランス人講師に対する面接をし、「なぜ日本に来たのか?」というありきたりの質問すると、彼の答えが、『キャプテン翼』の国への憧れというものだった。そのマンガを知らな [続きを読む]