たろちゃん さん プロフィール

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たろちゃんさん: おひまつぶしの読書日記
ハンドル名たろちゃん さん
ブログタイトルおひまつぶしの読書日記
ブログURLhttp://ohimatsubushi.seesaa.net/
サイト紹介文ジャンルにこだわりのない読書日記です
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供199回 / 365日(平均3.8回/週) - 参加 2010/08/21 15:51

たろちゃん さんのブログ記事

  • 「群青の夜の羽毛布」山本文緒
  • さとる(女性)は母と妹との3人暮らし。大学在学中に体調を崩し中退して4年。24歳になりますが現在は家事手伝いです。教師をしている母はとても厳しく絶対服従。門限も夜の10時。やがてさとるは近所のスーパーで働く大学生の鉄男と付き合い始めます。鉄男はさとるに夢中なのですが、どうも神経症的なさとるの言動にとまどいを感じます。どうやら母親の管理が厳しすぎ、自分を押し殺しているように思えるのです。そんな息苦し [続きを読む]
  • 「中国で、呑んだ! 喰った! キゼツした!」江口まゆみ
  • 通訳やコーディネーターを一切介さず、丸腰で現地の人の中に入って、酒を飲んでくる。これが著者の取材のモットーだそうです。しかも中国の奥地にまで出かけていくのですからハンパではありません。少数民族の多い南部へと旅立ち、言葉が通じないながらも身振り手振りで現地の人に地酒を所望し、一緒に飲んで酔っぱらう。実に豪快ではないですか。土地柄ということもあるのでしょうか、読んでいますと皆さん快く受け入れてくださっ [続きを読む]
  • 「幸せまねき」黒野伸一
  • 中山家は4人家族です。真太郎は45歳の会社員。仕事だ付き合いだと家庭のことはほったらかしです。妻の小絵は38歳の専業主婦。そんな夫に愛想を尽かしてテニスのコーチと不倫に走ります。長女の稔は17歳の高校2年生。クラスの問題児と付き合い始め、色気づいてきました。長男の翔は11歳の小学5年生。学校でいじめられています。そしてペットが2匹。三毛猫のミケとコーギーのタロウ。バラバラな中山家はいまにも崩壊しそ [続きを読む]
  • 「ラジ&ピース」絲山秋子
  • 野江は群馬県のFM局でDJをやっています。32歳の独身。自分の見た目の醜さに自己嫌悪し、つねに他人から攻撃されないかと警戒しています。ですが自分の番組の中では唯一くつろぐことができます。そんな野江に気さくに話しかけてくる女医の沢音や、リスナーの斉藤と親しくなるのですが・・・・。これといって大きな出来事のある内容ではありません。淡々と過行く日々の中の小さなドラマといいますか。自分は自分、自分の世界を [続きを読む]
  • 「キッド」木内一裕
  • ちっぽけなビリヤード場を経営する二十歳の麒一。近所のたばこ屋の女子中学生から助けを求める電話を受けます。駆けつけてみると男の死体がありました。家を出たろくでもない父親が帰ってきて暴力をふるい、家の権利書を持っていこうとしたのです。その家は中学生の女の子、29歳の姉、お婆さんの3人暮らし。姉は留守をしており、抵抗したお婆さんと女の子は思わず父親を刺し殺してしまったのでした。どうしていいかわからず女の [続きを読む]
  • 「大局観 自分と戦って負けない心」羽生善治
  • 頭を使うゲームといえば、やはり将棋が挙げられるでしょう。名人戦ともなれば2日がかり、持ち時間9時間ですからね。それほど考えて考えて手を読むわけです。プロ棋士などは目隠しして頭の中の盤で将棋を指せるそうですし、過去の棋譜も驚くほどよく記憶しておられます。名人になったこともある故・米長邦雄は4人兄弟の末っ子でしたが、3人の兄はすべて東大卒。そんな米長が言ったとされる言葉に「兄たちは頭が悪いから東大にい [続きを読む]
  • 「ブラ男の気持ちがわかるかい?」北尾トロ
  • ブラジャーというのは男性には一生縁のないものです。パンツなら形は違えど男性も着用しますが、オッパイのない男性にブラジャーは不要。しかし愛用する男性が増えているとか。著者はさっそくコスプレショップに行き、男性用ブラを購入します・・・・。シリーズと言えるでしょうか。いろいろとバカなことを(失礼)実行してみる「キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか」、「キミはヒマラヤ下着の凄すぎる実力を知っているか」の [続きを読む]
  • 「ロックンロール・ウイドー」カール・ハイアセン
  • 主人公のジャックは新聞社の死亡欄担当記者。昔売れていたロック歌手ジミーが死亡するのですが、ジャックはその死を不審に思います。ジミーの妹ジャネットやジミーの妻で歌手のクリオを取材するのですが、どうもクリオの言動が怪しい。さて、ジミー死亡の真実は・・・・。この作者の作品はこれで3冊目。以前に読んだ2作に比べるとコメディ度は薄いですね。「復讐はお好き?」なんかはけっこう笑えましたけども。まあコメディ小説 [続きを読む]
  • 「漁師だけが食べている直伝浜料理」野村祐三
  • 料理と言いましてもいろいろとありまして、例えば和洋中というジャンル分けができます。高級店の料理と庶民店の料理という分け方もできます。プロの料理と素人の料理なんてのも。で、本書は漁師が作る(食べている)浜料理の紹介です。漁師ですからもちろん料理に関してはプロではありません。しかし魚については知り尽くしているわけで、素人というわけでもない。魚の鮮度に関してはケチの付けようがありません。それをその場でし [続きを読む]
  • 「どら焼きの丸かじり」東海林さだお
  • グルメエッセイといえば東海林さだおの“丸かじりシリーズ”。これで30作目とのこと。いやあ、すごいですね。数えてみますと35本収録されています。それが30冊ですからね。ちなみに2017年2月現在で39作。週刊朝日に連載されているのが単行本となり文庫本となるわけですが、週刊誌の連載ですから当然週に1本書くことになるわけで。連載開始が1987年ですから、それを30年続けておられるということです。これはも [続きを読む]
  • 「少女マンガ家ぐらし」北原菜里子
  • マンガ家が書く本といえば、本業のマンガを除きまして大きく2種類あります。まずは「マンガ家入門」といった類いの本ですね。マンガを描くためのノウハウが書かれた技術書です。原稿用紙のサイズはB4です、用紙にはケント紙、画用紙、模造紙などがあります、ペン先にはかぶらペン、Gペン、丸ペンなどがあります、といった道具の紹介。そしてコマ割り、構図、効果線、スクリーントーンの使い方云々・・・・。こういう本はたいが [続きを読む]
  • 「少女には向かない職業」桜庭一樹
  • 大西茜は13歳の中学2年生。山口県下関の沖合にある島に住んでいます。父親は5歳の時に亡くなり、現在は義父と母親との3人暮らし。いつも不機嫌な母親とはしっくりいっていません。義父は仕事もせず毎日酔っぱらっているアル中です。留守中に小遣いを盗まれたり大事にしていたゲームのデータを壊されたり、暴力をふるわれたり。夏休みに入り、地味なクラスメートの宮乃下静香と親しくなった茜は、静香の立てた計画でそんなろく [続きを読む]
  • 1月の一冊
  • 今月の読書は下記の14冊でした。・「小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代」阿古真理・「イトウの恋」中島京子・「人気アニメ・マンガのあり得ないミス200」鉄人社・「人生解毒波止場」根本敬・「こたつ」原宏一・「給食のおにいさん」遠藤彩見・「鮨屋の人間力」中澤圭二・「剣客商売 二十番斬り」池波正太郎・「ロブション自伝」ジョエル・ロブション・「二匹」鹿島田真希・「六人いた!写楽 歌麿と蔦屋がプロデュ [続きを読む]
  • 「フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人」速水健朗
  • 「普段どんなものを食べているのか言ってみなさい。あなたがどんな人間か言い当ててみせよう」言い回しはいろいろと違いますが、「美味礼賛」という書物を著したフランスの食通ブリア・サヴァランがそのような言葉を残しています。食の嗜好によって人間性がわかるということですね。食を二極分化しますと、ファストフードやデカ盛りなどのジャンク志向と、スローフードやマクロビオティックといった自然志向に分かれます。たしかに [続きを読む]
  • 「化学探偵Mr.キュリー2」喜多喜久
  • シリーズ2作目。Mr.キュリーこと沖野晴彦は四宮大学理学部の准教授。庶務課の七瀬舞衣のもとに持ち込まれた難事件(?)の解決を毎度毎度手伝わされる羽目になります。さて今回はどのような事件が・・・・。連作で5話収録されています。小学生が橋の下で見た老人。老人の手にきらめく白い閃光。その閃光は地面に置かれていた黒い壺に吸い込まれ、次の瞬間炎が噴き出しました。火柱を扱うその老人の正体とは・・・・。(化学探 [続きを読む]
  • 「沿線風景」原武史
  • 鉄道やバスに乗り、いろいろな土地に出かけ、その土地の歴史や風景や食を楽しみつつ、関連した書物について語る。のどかな書評エッセイです。ですが書評や食についてはさほど深く書いているわけではないので、近場の旅エッセイといったところですかね。ついでに書評や食に触れている感じ。旅というとやはり遠出をイメージするわけですが、意外と身近にもいろいろと見るべき場所があったりするわけで。どうしても地元や近辺には目が [続きを読む]
  • 「六人いた!写楽 歌麿と蔦屋がプロデュースした浮世絵軍団」橋本直樹
  • 寛政6年(1794年)5月に突如現れ、寛政7年2月までのあいだに140枚ほどの作品を残し消え去った浮世絵師、東洲斎写楽。その正体はいまだ謎に包まれています。いろんな人が研究をしておられますが、現在ではその正体は能役者の斎藤十郎兵衛であったというのが有力視されているようです。ですがこの本ではなんと写楽は六人いたと主張しておられます。興味あるではないですか。ということでワクワクしながら読んでみたのです [続きを読む]
  • 「二匹」鹿島田真希
  • 「青春。青く未熟な春と書く。」こんなクサイ書出しで始まります。その後の言い回しやセリフのやりとりも昔のコバルト小説を読んでいるよう。かなりイタく恥ずかしいです。内容も私にとっては実にクサく白々しいものでした。ですがこの小説がそれだけで終わっていない理由が「二匹」なんですね。「二人」ではなく「二匹」。ここがポイント。(笑)主人公ら二人を二匹と扱うことによって、この小説は平凡から非凡に昇華しています。 [続きを読む]
  • 「ロブション自伝」ジョエル・ロブション
  • 史上最短でミシュラン三ツ星に輝いたジョエル・ロブション。20世紀最高の料理人ともいわれた天才シェフです。自身最高の状態だった96年に引退したものの、2003年に復帰。今も現役で活躍しておられます。本書はそんなフランス料理の最高峰を極めたシェフの自伝です。残念ながらロブションの料理というのは食べたことがないのですが、精緻な盛り付けなどを見るとかなり神経質な完璧主義者という印象を受けます。この本でもそ [続きを読む]
  • 「剣客商売 二十番斬り」池波正太郎
  • 「おたま」という短編が巻頭にあり、そのあとの表題作は長編です。小兵衛の家の物置に何者かが隠れた気配。それを追ってきた二人の侍。小兵衛は二人を追い払うのですが、物置から出てきたのは子供連れの侍でした。名は井関助太郎。昔、小兵衛の道場にいた門人です。手負いの井関はなぜ子供を連れ、刺客に追われているのか・・・・。シリーズ第15弾となります。今回は冒頭から小兵衛が目眩に襲われ、立てなくなってしまいます。話 [続きを読む]
  • 「鮨屋の人間力」中澤圭二
  • 著者は東京四谷で「すし匠」という鮨屋を経営しておられる鮨職人です。(2007年当時)鮨屋は「さらし」の商売だと著者はいいます。自分自身の身をさらけ出して客に接するということですね。たしかに鮨屋というのは飲食業の中でもちょっと特殊といいますか。カウンターを挟んでその都度注文を受け、客の目の前で握り、出す。なので職人と客のつながりはかなり密といえます。他の飲食店にはないスタイルですね。客席から見えない [続きを読む]
  • 「給食のおにいさん」遠藤彩見
  • 佐々目宗は調理師。数々の料理コンテストで優勝しているほどの腕前です。しかし我の強さが災いし勤めていた店と揉めて辞め、その後もレストランやビストロなどいろんな店を渡り歩いてきましたが、やはり居場所がありません。それならばと自分で小さなビストロを開きましたが、店を火事で失ってしまいました。もう店に勤める気にはなれず、インターネットで臨時給食調理員の募集を見つけます。というわけで、小学校の給食調理場で働 [続きを読む]
  • 「こたつ」原宏一
  • 美津子にプロポーズした“おれ”。しかし美津子は黙り込んでしまいます。ようやく口を開いて出てきた言葉は「むずかしい家なのよ、うちって」。実は美津子は全国的にも名の知れた由緒正しい家元のお嬢様だというのです。詳しく訊いてみると、なんと実家は『こたつ道』の総本家とのこと。大事な跡取り娘であるからして、結婚相手は家元が認めた師範級の人物でなければならないのです。『こたつ道』がどのようなものかわからないおれ [続きを読む]
  • 「人生解毒波止場」根本敬
  • 世の中、変な人がいます。そんな人たちに関わり、その言動を観察したエッセイです。電波系の喫茶店ママ、ゴミ屋敷の老婆、日本一のM男、大阪西成の自称画白(伯)・・・・。今の日本は気取って綺麗なものばかりになってしまったというのが著者の弁だそうですが、まあたしかに昔にくらべると皆小奇麗で常識的にはなりましたね。ある意味キョーレツな個性の人が少なくなったといいますか。電波系の人たちなんてのは安全地帯から観察 [続きを読む]