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  • 「運が良くなる」とは、どういう心理状態か?

    雑誌「致知」で知ったのは、作家の浅見帆帆子氏の次の言葉です。『運が良くなるとは、別の言葉で言えば、「どんな状況でも幸せを感じられる」ということ』興味深い言葉です・このことから思い出すのが。松下幸之助氏の言葉です。船から松下幸之助氏が水の中に落ちた時の逸話です。『私にはツキがある。今が夏だったから、助かった。もし冬だったら、助かっていない。』私がもし水の中に落ちたら、「運がついていない」と落ち込みます。しかし、もっと広い視野で考えたり、最悪の状態と比較できるに発想ができたりすれば、水の中に落ちたことさえ「運がついている」と思えます。そうすれば、いつも明るい気分で過ごせます。上手な発想の転換方法です。「運が良くなる」とは、どういう心理状態か?

  • 定年退職したら、「キョウヨウ」と「キョウイク」と「友」を持とう!

    2024年1月17日付けの読売新聞に掲載されている、「男らしさって」という連続コラムで見つけた言葉です。大妻女子大の田中俊之准教授のコメントです。職場中心の人間関係しかない方は、定年退職後に地域の友人や同じ趣味の友がいません。真面目に仕事をしていた人ほど、定年退職後に、友達がなく、趣味がないことが特徴になります。『定年退職者は「今日、用事がない(キョウヨウ)」、「今日、行くところがない(キョウイク)」が常套文句です。約40年間、過程を顧みず働き続けた結果、何も社外に人間関係が残らない。孤立しているとる』と指摘しています。地域に友人を増やすために、気軽に挨拶して「よっ」と軽く挨拶をして、友人の輪を広げようと、提案しています。会社人生とは別の生活、生きがいを見つけようとも言っています。楽しくなければ、人生では...定年退職したら、「キョウヨウ」と「キョウイク」と「友」を持とう!

  • 2024年を希望と夢に満ちた年にするために

    能登地震、羽田空港事故で始まった2024年。暗くなる気持ちを覆して、未来を明るくヒントを探しました。第100回箱根駅伝のダイジェスト版を見ていて、雨の中にも係わらず箱根の坂道を必死に走る選手の姿に感動を覚えます。苦しくても、歯を食いしばって走る姿に感動します。忍耐力を持って前に力強く走り続けています。途中で、給水担当が寄り添い、選手と並んで走りながら、紙コップを手渡しし、明るく選手を勇気づけています。走り終わったら、ゴールで倒れ込む選手。全てが、美しいチームワークです。敬愛する大野裕先生(元慶應大学医学部教授)のコラム「こころの健康学」(2024.1.6)に夢を見る効用を強調しています。「楽しくなければ、頑張れない。夢があるから、頑張れる。だから、人生で大切にしたいことや将来に向けて抱いている夢を意識でき...2024年を希望と夢に満ちた年にするために

  • 危機感を持たなければ、行動は変わらない

    今日は、2023年大晦日です。この1年間を振り返って、自分のことを反省し、来年を迎える心の準備をしております。「危機感を持たなければ、行動は変わらない」と識者の考えに共感します。この一年、自分の行動パターンの何を変えることができ、どう改善したのでしょうか?「昨日より今日、今日より明日」と前向きに生きたつもりです。しかし、この1年達成できたことを思い起こすのに、大過なく過ごしたとしか言えない寂しさを痛感します。健康のための生活習慣の改善、家族のための貢献、診療のための新工夫、地域への貢献。どうだったでしょうか?視野を広くして、長期的な課題を明確にして、強い危機感を持って、来年こそは充実した年としたいと思っております。「どうでもいいことは、流行に従う。重大なことは、道徳に従う。芸術は自分に従う」著明な映画監督...危機感を持たなければ、行動は変わらない

  • 不祥事に対して許しを得るための謝罪の王道

    2023年12月11日日系ビジネス誌に、炎上防止の謝罪の方法が特集してあります。その中で、共感できる方法が次ぎのような内容でした。不祥事に対して許しを得るための謝罪の王道の5段階です。1.謝罪を言語化する2.相手をいたわる3.責任を受容する4.補償を約束する5.原因を説明し、今後の対応を表敬する先ず「申し訳ない」と謝り、「迷惑を掛け、大変な思いをさせた」と相手の立場に立つ。次に「私が悪かった」と認める。そして、「弁償について説明」した上で、最後に「再発防止策をつくる」と表明する。「捜査中ですので、説明を控える」と発言するだけでなく、この謝罪の王道に沿って行動するのが、賢明な対応であると思います。不祥事に対して許しを得るための謝罪の王道

  • 田舎者の東京旅行記

    十数年ぶりに東京へ行く機会がありました。東京の変貌・時代の変化を痛切に感じた旅行になりました。山手線に乗ってソファーに座ると、前のソファーに座っているのは全員が外国人です。首からカメラを提げていますので、外国からの旅行者のようです。ある場所で百人近くが一斉に携帯電話で写真を撮っています。何事ですか?と私が日本語で隣りの東洋人に聴きましたが、その女性は困った様子で目ををパチクリ瞬きするだけです。そうか、日本語が通じないのかと思い、注目している先の様子を見ると、時計の表示板が普通の白地からミッキーマウスに変化していました。渋谷の公園通りを歩いてみました。都市銀行が全てなくなり、飲食店や雑貨店などになっていました。百貨店内は閑散で人影はまばらです。通りは汚れて、清潔感がなくなっています。ある喫茶店に入ると、「現...田舎者の東京旅行記

  • 平均寿命よりも、健康寿命よりも、「貢献寿命」に価値を見いだそう

    2023年9月21日付け読売新聞に「老年学」を紹介しています。ニッセイ基礎研究所の前田展弘氏が説明しています。平均寿命は延びました。介護を受けない期間を延ばす健康寿命を延ばすことが重要とされました。これからは、「貢献寿命」を重視すべきであるという内容です。「貢献寿命」とは、何歳になっても社会とのつながり、役割を持って、誰かの役に立っていると感じられる期間と定義されます。その内容は。1.就労による貢献2.互恵的な貢献;ボランティア、家族や知人への手助け3.経済的貢献:消費、納税、寄付4.継承的貢献:スキルや経験を伝える5.精神的貢献:いるだけで家族の支えになる高齢になると、体力が落ち、認知にも障害が出て、致命的な病気にもなりやすく、他人との交流も少なくなり易いです。自分の存在価値を疑問に感じ、将来に希望を持...平均寿命よりも、健康寿命よりも、「貢献寿命」に価値を見いだそう

  • アラスカから岩国まで通院するって、本当ですか?

    私の患者さんにKさんがいます。職業は米国空軍のパイロットです。岩国に戻って来ることは定期的でしたが、ほとんど岩国にいません。連絡はいつも国際電話を利用していました。マルチブラケット装置を装着していて、あと少しで終了しそうな方です。今度転勤になりそうというので、残念ですが、米国の矯正医に転医して治してもらって、と伝えました。本人も良い歯科医を見つけるよと、明るく答えていました。決まった転勤先はアラスカというのです。田舎だろうと聴くと、グーグルマップで見せてくれた場所はアリューシャン列島の某基地です。アリューシャン列島が米国に所属していると、初めて知りました。ロシアを監視する最前基地なのでしょう。飛行場を囲むように基地がある他、町らしい風景はありません。小さい島です。歯科医師はいるのかと問うと、恐らく居ないだ...アラスカから岩国まで通院するって、本当ですか?

  • 咬合と顎関節症との関係:日本顎関節学会学術大会の報告

    第36回日本顎関節学会学術大会が東京で開催され、現地に参加してきました。その中で、「診療ガイドラインで発表」は、大いに参考になりました。我々歯科医師が治療するのは歯牙であり、咬合です。咬合と顎関節症との関係は、どうなのかは、治療する上でいつも念頭にいれておく必要がありませ。文献検索の結果、咬合が起因する顎関節の割合は約5%から25%で、他の因子が起因するのは約75%から95%です。我々が歯科治療する上で、他の因子(異常な筋活動、、歯ぎしり、習癖など)を探る視点を持つ必要があります。ある起因因子により顎関節が発症し、また結果として咬合に悪影響を与えることになります。従って、治療する上で直ぐに歯牙や咬合に変化に着手することは、避ける必要があります。顎関節に起因する痛みと最大開口域を改善するための治療としての確...咬合と顎関節症との関係:日本顎関節学会学術大会の報告

  • 藤井翔太七冠は矯正治療をして欲しいな!

    現代のヒーローは、大谷昇平選手と藤井翔太七冠の二人です。毎朝、二人は爽やかなニュースを届けてくれます。大谷翔平選出の投打の活躍を報じ、そのチャーミングな笑顔は、歯並びも素敵で、完璧な姿です。藤井翔太七冠は、対極中は無表情で自問自答して苦渋の姿を見せる一方で、対極後にははにかみながらも、訥々とインタビューに応対しています。その藤井翔太七冠はマスクを外していますから、歯並びが隠せません。彼のインタビューでは叢生を伴う上顎前突が際立ち、私は気になって仕方ありません。何となく私が思うに、舌癖や口呼吸がある症例で、便宜抜歯が必要な治療が想定されます。テレビに登場する有名人は、ほとんどが並びが綺麗になり、みんな矯正治療を受けるようになったと思います。ですので、彼の不正咬合が際立って目立ちます。藤井翔太七冠は、将棋以外...藤井翔太七冠は矯正治療をして欲しいな!

  • 「不安」とは、想定される解決策を実現するために準備する心理かな?

    私の敬愛する慶応大学医学部元教授の大野裕先生が、毎週日経新聞の朝刊にコラムを掲載されています。2023年5月2日の「こころの健康学」より。『「不安」は私たちが安全に生きていくために必要な心の動きだから、抗不安薬によって「不安」が解放されるのは良いことばかりではない。「不安」を力に変えていく知恵が私たちに必要なのだ。』自分の不得意な技や課題があった場合、本番で解決できるか、上手くできるかと、不安やストレスが発生します。不安だからと薬を飲んだり、ストレス発散だと酒をのんで騒いでも、本質的な解決にはなりません。努力して、何度でも練習し、マスターし、完璧な準備をして、本番に臨むのが最善です。ある尊敬している人生の先輩が、「人生、年齢がいくつになっても不安があるよ」と、私に独白していました。お孫さんが高校受験をして...「不安」とは、想定される解決策を実現するために準備する心理かな?

  • 人生の中間決算を吟味

    会社であれば、毎年決算を報告し、損益計算書と貸借対照表を作成します。これと同様に、自分の1年間の生活状況・人生の決算をするという発想がありませんでした。私の尊敬する一橋ビジネススクールの楠木建教授の「九十歳までに使い切る大金の賢い減らし方」への書評からのインスパイアです。「人生にとって最大して最高の資産は記憶であり、お金は記憶という資産を手に入れ、少しずつ積み重ねていく手段でしかない」とのコメントに、私は共感です。達成感、充実感、満足感、感激、感動、感謝などとは、人生のいろんな局面で感じた貴重な感情・記憶です。ほろ苦い失敗、大学時代への郷愁、絵になるような美しい自然との出会いなども、一生の思い出に残る感情・記憶です。これらの貴重な感情・記憶は、「無形固定資産」です。所有してる資産の有形固定資産とは違い、こ...人生の中間決算を吟味

  • 一番若い恩師の急逝を悼む

    私は大学を2校と大学院を1校卒業していますので、恩師が沢山います。皆様に導かれ、現在の私がいます。常々、感謝しています。今週の日曜日に、突然一番若い恩師の訃報を受けました。信じられませんでした。5日前に先生の矯正歯科臨床の講義を受けたばかりでしたので。いつものように快活な調子で冗談を交ぜながら、内容は系統的で分かり安く、最新の情報を満載でした。直ぐに臨床に応用できる内容で、臨床のヒントが満載でした。人生とは、本当に一期一会です。会ったその時が、人生の最後かもしれないと思い、後悔しないように会わないといけないのだと思います。私の矯正の臨床は、先生に指導受けた時が出発点です。その後も、幾度となく助言をもっらたり、指導を受けました。思い出は尽きません。雑誌「致知」の2023年4月号が、「人生の四季をどう生きるか...一番若い恩師の急逝を悼む

  • 優秀な経営者の性格の特徴

    私の尊敬している楠木建一橋大学教授の著書『「好き嫌い」と経営』を読みました。有名な経営者と同教授の対談集です。どの経営者からも素晴らしい考えを引きだして、その経営者の名言、つまりある種の割り切りが参考になります。その中で、インテグラル代表取締役の佐山展生氏の発言が、愉快でした。『私の好きな経営者の方々をよく観察すると、その共通点は、よく話す、歩くのが速い、せっかちですね。せっかちでないのに優秀な経営者を私はほとんど知りません。多分、そういう経営者は常に仕事を考えているのです。いろんなことが次から次ぎに浮かび、浮かんだらすぐにやりたくなるから、指示も早いしすぐに確認したくなる。指示した報告が来る前に「あれどうなっている?」と聞くのは、レスポンスが来る前に、また次のアイデアがすぐに浮かんでいるからです。いい経...優秀な経営者の性格の特徴

  • 一年の計は元旦にあり

    安岡正篤氏の著書より、年頭にあたり誓いを立てるヒントとします。1.まず自ら意気を新たにするべし2.古き悔恨を棄(す)つるべし3決然滞事を一掃するべし4.新たに一善事を発願するべし5.新たに一佳書を読み始むべし自ら新たな気持ちで、古い後悔することを捨て、やり残したことを片付け、新たな善行の誓いを立て、新たに優れた本を読み始める。ゴルフが上手になりたい、体重を減らしたなどの誓いでは、安岡正篤氏よりお叱りを受けそうです。今年の「一年の計」は、少しグレードを上げるべく、これからよくよく考えます。一年の計は元旦にあり

  • 脳は意識したことを引き寄せる=夢は叶う

    東北大学の瀧靖之教授の「生涯健康脳実践編」を読みました。脳が喜ぶことをして健康脳を得て、幸福感を得るための方法が簡潔に書いてある本です。その中で、脳は意識したことを引き寄せる解説に感心しました。部屋を見渡して、10秒たって、ある色を思い浮かべながら、その色の名前を心の中で。何回も言ってみます。例えば、赤の色を思い出しながら、「赤、赤、赤・・・・」と心の中で何回も繰り返します。10秒たって周りを見回しましょう。そうすると、赤い色の物が自然と目に入ってきます。これを「カラーバス効果」と呼ぶそうです。この効果は、色だけでなく、物でも情報でも、意識しているあらゆるものに対して起こります。人間の脳は、ある一つのことを意識すると、それに関する情報を、無意識のうちに集める能力があります。たくさんある情報の中から、意識し...脳は意識したことを引き寄せる=夢は叶う

  • 修羅場で本領を発揮する堂安律選手

    2022年ワールドカップカタール大会で、ドイツ戦の勝利の酔いしれている日本です。私が注目した選手が、堂安律選手です。ドイツ戦の前のインタビューで、「俺が後半に出て決める」と公言していた堂安律選手。しっかりと同点ゴールを決めました。有言実行したメンタルの強さに敬服です。どこからそんな自信に満ちた発言が出るのでようしょうか?自信過剰とも思える意識。超ポジティブ思考です。もし得点できなかったら、ホラ吹き、ビッグマウスと避難されるのがおちです。差し詰め私なら、負けたらどうよう。得点できなかったら、どうしょう。帰国したら、マスコミに叩かれるかな、と悪いイメージが先行します。若い選手ですが、その攻撃な姿勢に脱帽です。私も、ここぞという時、「俺が決める」「俺がやる」と断言したいものです。堂安律選手は、海外クラブや試合で...修羅場で本領を発揮する堂安律選手

  • 稲盛和夫氏の経営:高い人間性と燃える闘魂

    稲盛和夫氏の経営12カ条より。経営者に必要なのは、高い人間性と燃える闘魂であると述べています。闘争心も意思力もあって、仕事ができ、事業や会社を伸ばしている人こそ、このマイナスの面が出たときに組織やそこにいる人々を破壊してしまう危険があるので、人間性を高めること、心を高めることが必要です。私は皆さんに「聖人君主になれ」と言っているわけではありません。経営をし、事業をする場合には、激しい闘争心、強い意思力を持つようにしなければなりません。そういう本能力が必要なのです。しかし、それだけでは、誤った場合、組織は大変な害を与えますから、それを制御できるように心を磨かなければならないと言っています。高い人間性と燃える闘魂を、常々心中で持ち続ける努力が必要です。稲盛和夫氏の経営:高い人間性と燃える闘魂

  • 3年振りに日本矯正歯科学会に現地参加して

    ワクチン接種が進み、マスク生活にも慣れ、少しずつ日常生活も以前に戻りつつあります。今年の矯正関係の学会も、現地で参加する会員も増えてきています。私も3年振りのリアルの学会に参加しました。知人との再会を喜び、旧交を温めてきました。旅費と宿泊費を掛けて、さらに3日間学会に参加さることは、決断も必要でした。real参加で感じるのは、web参加とは違い、講演者の緊張感と臨場感がありことです。web参加は発信者から講演を受動的に拝聴するだけです。real参加では、能動的に意識が入り込んでいます。この3年間のブランクを埋めるように、私はできるだけ多くの講演を聴き、知人との会話を充実させ、新しい知人も得ました。分からない事、疑問に感じている事をピンポイントで質問し、解決案を知り得る貴重な機会でした。業者の営業マンとの会...3年振りに日本矯正歯科学会に現地参加して

  • 治に居て乱を忘れず

    「治に居て乱を忘れず」とは、「世の中が良く治まって平和な時でも、常に乱世になった時のことを考えて準備を怠ってはいけない。」という意味でです。孔子の言葉で、「易経」が原典だそうです。この言葉の反対で、「喉元過ぎれば、熱さ忘れる」というこばもあります。順調に推移しているつもりでも、ある日突然に危機が訪れるのは、世の常であると思います。治において気持ちが緩むむことで試練を迎えるのが「順境」で、乱にあって試練を迎えるのが「逆境」です。戒めの言葉です。「治に居て乱を忘れず」治に居て乱を忘れず

  • 稲盛和夫氏のご逝去を悼みます

    稲盛和夫氏のご逝去を心より悼みなす。稲盛和夫氏は、名経営者でありながら、数々の名著を書いて下さる名作家でもありました。私が苦境にあった際、彼の著書を貪り読み、困難に立ち向かう勇気やヒントを幾度となく与えてくださいました。同時代に生きて、私は一度でもお会い為たいと思っていましただ、叶わず、残念です。彼は髙い理念を掲げながら、その精神で経営した企業がしっかりとした実績を残し、その理念の正しさを証明していました。その迫力に、私はただただ敬服し、少しでも私は彼に倣いたいと思っていました。晩年、倒産した日本航空を再建する際の奮闘は、心から応援していました。高齢でありまがらも、粉骨砕身、無報酬で献身的に経営されている姿は、ある意味執念や根性を超えた迫力を感じてしました。この機会に、彼の著書を読み返し、心より追悼とした...稲盛和夫氏のご逝去を悼みます

  • 楠木 建教授の「絶対悲観主義」を読んで

    楠木建一橋大学教授が最近出版した「絶対悲観主義」を読み、充実した気分になりました。私の共感する内容に満ちています。先生の考え方とは、私は波長があいます。「幸福の条件」の章の内容は、しっかり記憶しておきたい内容です。幸福の敵は、嫉妬で、人間にとって最大級の不幸であると断定しています。面白い箴言を紹介しています。「幸福になるのは、自分の好きなものを持っているからであり、他人が良いと思っているものを盛っているからではない」(ラ・ロシュフコー)幸不幸を決めるのは自分の価値判断しかありません。価値観は人によって異なります。幸福ほど主観的なものはありません。自分の価値基準を内省し、それを自分の言葉で獲得できたら、その時点で幸福です。「これが幸福だ」と自分で言語化できている状態、これこそが幸福に他ありません。他人を嫉妬...楠木建教授の「絶対悲観主義」を読んで

  • 好奇心さえあれば、いろんな発見がある

    BS-NHKの日本百名山の番組で、屋久島の宮之浦岳を紹介しているガイドの発言です。登山道を上って行きながら、花が満開の屋久島の固有種植物を次々と見つけ、画面で名前を紹介している際の言葉です。「好奇心さえあれば、いろんな発見があります」私は自ら登山するのは体力的に無理ですが、映像でいいとこ取りした絶景を見ることは好きです。あくまで絶景を見たいのであって、花や植物や動物への興味はありません。出演しているツアーガイドは、屋久島の宮之浦岳の全てが好きで、山も植物も獣もあらゆるものに興味があるのでしょう。いわゆる「オタク」です。ですので、小さな花にも興味が湧く訳です。他人から見て、ありふれたことでさえ、見る人が見れば、大発見もあり得るのでしょう。思い出すのは、リンゴが木から落下する様子を見て万有引力を発見したニュー...好奇心さえあれば、いろんな発見がある

  • ウクライナ侵攻のせいで、日本は原発再稼働か。残念。

    ロシアによるウクライナ侵略。これに対しての制裁で、西側がロシアの外貨獲得手段を制限し、原油や天然ガスの輸出を規制へ。必然的に、供給不足から原油や天然ガスの価格が高騰し、日本がエネルギー不足です。電力会社が脱炭素の方向に経営をしていたので、石炭を使用する火力発電は旧式ばかり。電力が不足して、停電の危機です。さらに電力価格も高騰しています。石炭を使用する火力発電所も再稼働を開始。奥の手として、原発が再稼働する機運が盛り上がり、冬の電力不足が解消となります。東日本大震災の教訓で、原発の再稼働に髙い制約を設けていたのに。ロシヤの下劣な野望の影響で、地球温暖化・脱炭素化も停滞し、日本の原発の再稼働となります。最悪のシナリオです。ウクライナ侵攻のせいで、日本は原発再稼働か。残念。

  • コピーとフェイクに満ちた情報過多の時代

    畑村洋太郎氏の「新失敗学」を読みました。ヒヤリ・ハットの生みの親です。失敗した後、仮説を立てて検証し、正解にたどり着く経過を解説しています。その中で、失敗の原因を探るための情報収集で、昨今のインターネットからの情報収集が無意味であると、警鐘を鳴らしています。インターネット上の情報は玉石混淆です。自分で身につけた知識ではないので、自分のオリジナルではなく、情報の入手先の単なる真似になってしまします。インターネット上には多くの情報があるので、取捨選択しないと質の悪い情報に無駄な時間を使わされるだけです。情報のうち9割は誰かが作ったものをただ複製(コピー)していて、しかも残りの1割もフェイクという信頼性に欠くものというデータがあるそうです。ウクライナ戦争でのニュース関連で、フェイク・ニュースを国家が流しているこ...コピーとフェイクに満ちた情報過多の時代

  • コロナ禍でも前向きに生きる

    私の敬愛する大野裕先生(慶應義塾大学医学部元教授)による2022年6月7日付けの日経新聞のコラムよりのインスパイアです。コロナウイルス感染患者も減少し、少しづつ日常が戻っています。活動的な人達の心理を解説しています。一般的な人にも、先行きの不安を取り除くヒントが得られます。「最近は、ワクチンも、希望する人には届く。注意すれば、感染のリスクも低くなるし、若い人や基礎疾患のない人は感染したとしても、重傷化することは少ないことも分かってきた。安心材料が目に入るようになると、冷静に物事を見ることができるようになる。前向きに考えられるようになり、無理なく行動できるようにもなってくる。私自身、現実に冷静に対処しながら、必要なことを勧めていく力が育ったようだ。」努力して、あるいは準備して、先行きの安心材料が得られるよう...コロナ禍でも前向きに生きる

  • 子守代わりに、携帯電話を乳児に与えるな

    さる雑誌に医師の増田彰則氏による「低年齢化する子どものメディア漬けー2歳児問題ー」の文章を読みました。素晴らしい内容です。携帯電話を子どもに与え、ゲームやインターネットで遊ぶことによるへ重篤な弊害を具体的に挙げ、警鐘を鳴らしています。医療現場では、携帯電話のメディアの長期使用により、生活リズムが乱れ不登校にあったり、家族に暴言を吐いたり、暴力を振るう子どもの受診が急増しています。対応に苦しんでいる親が相談に訪れます。スマホやゲームをしている子どもは、1歳で2割、2歳で5割、4〜6歳で7〜8割に及びます。止まさせようとすると、半数で不機嫌になり、中には癇癪を起こす子どももいます。スマホを子どもに与える影響は、脳への悪影響です。ゲームには依存性があり、ゲーム障害が「病気」として認めらています。具体的には①アイコンタ...子守代わりに、携帯電話を乳児に与えるな

  • 株式相場の格言 2

    コロナウイルスの蔓延、ロシアによるウクライナ侵略戦争、資源価格の高騰、円相場に急落と、強い逆風下の日本経済です。米後の株式相場は下がり局面です。日本の株式相場も同じく下がり局面です。そこで、ウオーレン・バフェットの言葉です。「潮が引いて初めて、誰が丸裸で泳いでいたのか分かる。」楽観主義者は「潮は二度と満ちない」と肝に銘じるべきです。株式相場の格言2

  • 株式相場の格言 1

    ロシヤのウクライナへの侵略戦争が波及して、2022年は年初から混迷の経済環境になっています。原油を始め資源価格が高騰し、日本の国際収支が赤字になり、円安が進み、輸入品の価格が高騰しています。恐らく、消費者物価は5%位までは上がり得ます。しかし、景気は良くはならないのでは?と感じます。この影響は、株式相場にも悪影響を与えています。株式相場が乱高下しながら、下がっています。株価があ下がっている時に思い出す格言です。「人の行く浦に道あり、花の道」です。投資家はとかく群衆心理で動きがちで、長いものに巻かれろといった傾向があります。それでは、大きな成果はえられません。正しいスタンスは天の邪鬼、逆張りで、群衆とは反対のことをした方が、上手くいく場合が多いと、格言は語っています。とかく、大衆は成功者の後追いをしがちです。成功...株式相場の格言1

  • 先行き不透明な時の対処法

    慶應義塾大学医学部精神科元教授大野裕先生のコラムが毎週日経新聞の掲載されています。私は楽しみに読んでいます。今週は「できることの積み重ね」という題です。コロナ禍での過ごし方を示唆する内容です。感染防止、事業継続のための対処法は、みんながまさに暗中模索です大野裕先生が大学受験で浪人した時の体験を回想しています。「私も、大学受験浪人時代はつらかったと言いながら、それを許してもらえる環境があった。精神的に支えてくれる家族もいた。誰もがそれぞれに楽しい時間、厳しい時間も体験している。そうしたなかで、その時その時に自分ができることを辛抱強く積み重ねていけるかどうかで自分らしい生き方ができるようになる。これから先もそうした生き方をしたいと改めて思った。」理想を言えば、「晴れた日に、屋根を直せ」という姿勢が必要です。雨の対策...先行き不透明な時の対処法

  • 危機に際し経営者が求められる姿勢

    2022年1月17日付け日経ビジネス誌に掲載された、ビイジョナリー・カンパニーで著明ジム・コリン氏のインタビュー記事です。コロナ禍という経営危機に際し、経営者に必要なには建設的パラノイア(極度の心配性)の実践です。事業環境が突然、劇的に変化し得ることを想定し「こんなことが起きたら?」、「あんなことが起きたら?」と問い続ける姿勢が必要です。あらゆる企業に衰退のリスクがあり、実際多くの企業がいずれも衰退します。偉大な社会を築く起業家は、良い時期も悪い時期もとことん警戒を怠りません。永続する組織をつくる最初のステップは「死なないこと」です。常に十分な資金的バッファーを持つことが重要です。リスクを抑え、経営の規律を高めることで、破壊的変化が起きたときに強く柔軟な状態で対処できます。危機の歴史をひもとくと、危機の前から規...危機に際し経営者が求められる姿勢

  • 女性が「若さ」と「美しさ」を保つとは

    阿部恒之氏(東北大学教授)の「化粧の心理」に関する文を引用した、内舘牧子氏の書いた文を読み、私は共感し納得しました。自分の「見え方」に関心を持って、身なり・要望を整えると、その気持ちが目に見える形で表れます。すなわち、外見に「意欲」が見て取れます。若さではない美しさ、それは活き活きと社会生活をおくる意欲の表明なのかもしれません。自分に感心を持っている、そして自分に他人にどう見えるかと気働きを盛っている、こういう旺盛な意欲をもった人を、周囲は美しいと感じるのではないでしょうか。化粧は二つの効用はあります。スキンケアは癒やしをもたらし、ケーキャップは励みをもたらします。スキンケアは自らを慈しむ行為であり、日頃おざなりになっている自分自身の身体に意識を向かわせて、安らぎと共に癒やされます。メーキャップは自らの容貌を飾...女性が「若さ」と「美しさ」を保つとは

  • 古代ギリシャの雄弁家の語る「真実の解釈」

    古代ギリシャの雄弁家・政治家のデモステネスの言葉を見つけました。「人はそうあって欲しいと願うことをを真実だと思い込める」同じ原文だと思うのですが、少し違った言葉も見つけました。「自分自身を欺くほど容易なことはない。なぜなら、我々の欲するところのものを、我々はいつでも信じようと心構えているからである。」投資家ハワード・マークス氏によれば、次のように具体的に解釈されます。希望的観測は往々にして深く根を下ろす。だから、投資家は、良い時期の後にさらに良い時期が続くのだと思い込みかねない。だが、それは物事、とりわけ成功に周期的な性質があることをないがしろにした考えである。そうは言うものの、来年こそは新型コロナウイルスが弱毒化し、ウイルスと共存するにしても、警戒する必要にない病気になってほしいものです。古代ギリシャの雄弁家の語る「真実の解釈」

  • コロナ禍で巣ごもり「冬のうつ」に注意

    2021年12月8日付け中国新聞に、コロナ禍で巣ごもりに的を当てた「冬のうつ」に関しての記事が掲載されています。日照時間が減少する冬には「うつ」状態になりやすい気持ちになる傾向があることは、有名です。今年は特にコロナ禍で巣ごもりになっている方も多く、特に「うつ」症状になっている自覚症状を持つ方には、適切な対策が必要です。「冬のうつ」の症状とは、気力の低下、日中に強い眠気を感じて長時間寝てしまう、ごはんや甘い物ばかり食べるといったことです。原因は、セロトニンの分泌不足です。日光を浴びないとセロトニンの分泌が減り、気分や意欲が落ち込んでしまいます。回復には、1.まず外に出て日光を浴びる習慣をつけることが大切で、散歩などの適度な運動をして生活のリズムを整えること。2.食事には、タンパク質を多く含んだ肉や魚や乳製品など...コロナ禍で巣ごもり「冬のうつ」に注意

  • 相続空き家の売り上手になるには?

    2021.10.30付け日経新聞の土曜日に、相続空き家の売り上手になるヒントは掲載されていました。地方を旅行したら、耕作放棄地が多く、空き家も沢山です。都会の団地も高齢化が進み、駅から遠かったり、山の上にあるなど条件が悪いと、空き家になりやすいです。何せ少子高齢化が進む一方で、子供が遠方に住み、自宅を離れることが多いです。空き家が増えるのは、必然です。売却しやすい物件の要素が以下のようにまとめられています。1.駅に近いなど市場価値がある2.近所に購入希望者がいる3.維持・管理がゆきとどいている4.相続人全員に売る意思がある5.家屋を修繕して売るか、取り壊して売るかが明確流動性の低い財産です。売る際に、買いたたかれないようにすることも、何か必要ですが。相続空き家の売り上手になるには?

  • 2021年に最も輝いていた日本人は?

    秋になると、今年を振り返って、記憶に残ったことや輝いた人を思い起こすことが習慣になっています。同時に、自分の今年の目標が達成できたかも、確認していますが。夏に熱狂したのは、ゴルフの松山英樹選手が米国マスターズで優勝したことです。神がかりのショットが続き、顔付きも普段と違って緊張感に満ちているのに、体はリラックスしてしました。ミスショットしても、集中力を切らすこともなく、粘り強く戦う姿は将に「戦場の戦士」でした。1年間を通して朝のスポーツニュースを賑わしていたのは、昨日の大谷翔平選手の活躍でした。ホームランを打つ時の体がバネのように「しなり」、強い力でバットを振り切っていました。無理をしなくてもいいのに、走塁にも全力で取り組み、怪我をしないでとファンをハラハラさせます。真剣な厳しい顔をし集中してプレーしても、直ぐ...2021年に最も輝いていた日本人は?

  • どんな状況でも、今を楽しもう

    (株)クマヒラの編集した「抜粋のつづりその八十」に掲載されている川村妙慶さんの一文より。悩みは「思考」につくられるのです。人間は、悪い方向に想像を巡らせる癖があります。それが畏れへと変わり、さらに悩みを作り出すのです。仏教で五怖畏といいます。①不活畏食べていけなくなるのではという畏れ②悪名畏周囲から悪く思われないかという畏れ③大衆威徳畏「世間は私のことをどう見ているのか?」という畏れ④命終畏死への畏れ⑤悪趣畏自分の居場所を失い、地獄のような生活になるのではないかという畏れ川村妙慶さんの修行時代に恩師からの助言です。「自分の人生を楽しみなさい。親鸞聖人は『地獄は一定すみかぞなし』(歎異抄)とおっしゃった。つまり、地獄こそ私たちの最高の居場所だ。と川村君は『最悪=地獄』と思っているだろう。だが地獄は悪いところではな...どんな状況でも、今を楽しもう

  • 患者さんとの会話で、びっくり

    8月、夏休み。忙しくばたばたとしながら診療中。いつものように患者さんが診療チェアーへ横になって、私が診療を開始しようとした瞬間。17歳の男子高校生が前触れもなく、笑顔で、発声した言葉を聞き、私の手が止まりました。「先生、誕生日おめでとう!」「なんで、私の誕生日をしっているん?開業以来、患者さんから誕生日当日におめでとうて言われたのが、初めてだよ。」と私はびっくり。「だって、先生の誕生日と俺の誕生日が一緒なんだもん。今日が先生の誕生日だって覚えていたんだ。」私はカルテを見て、彼の誕生日を確認したら、確かに私の誕生日と同じ。「そうか、そうだったんだ。君も誕生日おめでとう。今日、17歳だね」「有り難う」と彼は笑顔。「17歳になって、何か抱負があるかい?」「んー。そうだね。しっかり勉強して、卒業することだね。」と茶髪の...患者さんとの会話で、びっくり

  • お盆に相応し「お釈迦様」の教え

    ひろちさや氏の「のんびり、ゆったり、ほどほどに」という、仏教を分かりやすい紹介した本より。人生は苦である。すべてえ苦だ。仏教はそう教えます。漢訳仏典で「苦」と訳されている言葉のサスクリット語の「ドウフカ」は、「思うがままにならない」といった意味です。その思うがままにならないことを思うがままにしようとします。思うがままにならないことを思うがままにしようとするから、「苦」となります。金持ちになりたい。勝者になりたい。幸福になりたいと思う。そう思うと私たちは苦しまなければなくなります。だから、一切皆苦なんです。仏教は智慧を教えます。「少欲知足」です。私達の欲望を少なくして、足るを知る心を持ちなさいというものです。仏教が教えるのは、「生活力」では「人生力」です。「人生力」とは、「のんびり、ゆったり、ほどほどに」生きれる...お盆に相応し「お釈迦様」の教え

  • やはり一番の会社と付き合わないとダメだ

    2021年8月9日付け日経ビジネス誌掲載のTDKの石黒成直社長のインタビュー記事より。「やはり一番の会社と付き合わないとダメだ。あなたも一番にならなきゃダメだ」と言われたことがあります。その理由が、「一番の会社はゴールを見ているが二番手は一番の背中を見ている」と説明されて、鳥肌がたった記憶があります。トップの企業は顧客や社会に役立つことを真剣に考えています。ゴールを一生懸命考えている人たちで、学ぶべきことが多い。我々も一番にならないと意味がありません。ですから、一番になりたいと夢見るより、一番になって違う夢を見ようと心がけています。私もこの心意気を見習いたいと思っております。やはり一番の会社と付き合わないとダメだ

  • 落合博満氏の野球哲学

    落合博満氏の著書、「決断=実行」を読みました。野球を解説して勝負哲学を披露いている内容は、我々の日々の生活にも応用できる内容です。・勝負事を最後に左右するものは何かと問われれば、「諦めた者が負け、諦めさせて者が勝ち残る」ということだと思う。・技量の世界は、自分ができないこと、知らないことは聞いた者勝ちである。その際、誰に聞くか、誰から盗むかも重要だ。そうした目を養うのも練習だと、プロを目指す選手は、特に肝に銘じてもらいたい。・成功する人間とは、素質に恵まれていたり、センスに溢れたりしているわけではない。何度失敗しても、「俺には野球しかないんだ」とあれこれ考え続け、時間をかけて成長してきた執念深い人間だ。・あるレベルから伸び悩む選手の大半は、指導者や先輩のアドバイスを試そうとしない。自分の殻に閉じこもり、その気に...落合博満氏の野球哲学

  • 解なき事態に耐え抜く力(negative capability)

    2021年7月13日付け日経新聞に掲載されていた栗田香子ポナマ大学教授の記事に、negativecapability(解なき事態に耐え抜く力)について説明してあります。私の知らなかった概念で、新鮮でした。とかく現代では、positivecapability(問題解決や物事の処理能力)を追求する傾向にあります。これとは対極で、negativecapabilityとは「解なき事態に耐え抜く力」であって、苦境にあっても自分を失わない力です。以下引用です。『若い学生たちはともすると「正解」を探し、確実な答えに頼ろうとします。だが、現実には絶対といえることは存在しない。不合理に満ちた社会、予測不可能な人生において、精神を破壊せずに生きていく忍耐強さが現代社会にますます必要になってきています。』パンデミックに襲われている各...解なき事態に耐え抜く力(negativecapability)

  • 大谷選手vs広島カープ

    エンジェルスの大谷選手が大リーグで二刀流として大活躍しています。前半戦だけでも本塁打を33本打っています。本塁打王を期待され、ベーブ・ルースと比較される記事が増えてきました。ふとテレビで流れるCMのキャッチコピーに心が引かれました。「意見が違うのは、理想像が違うからだ。」このセンス、冴えてます。投手が指名打者で出場することを批判的に解説する論調が多かったのは、選手の役割が分業化している現状を理想的だと思うからです。大リーグで投手が本塁打王になるかもしれないとは、従来の常識を覆す快挙です。大谷選手は類い稀な潜在能力を生かし、楽しんでいるように見えます。昨日の大谷選手は本塁打を打ったかなと、朝のスポーツニュースが毎日楽しみです。でも、日本のプロ野球の結果を放送する前に、テレビのスイッチを切ります。「残念です。今年の...大谷選手vs広島カープ

  • 危機管理に必要な意識

    2021年7月3日付け読売新聞に、前幕僚長河野克俊氏が登場し、「新型コロナウイルスのワクチン接種への政府の対応」を巡り日本政府の危機管理の不備を厳しく批判しています。当方に参考になるのは、危機管理する上での心構えを解説している点です。以下、要約です。100%の確証があるまで腕を組んで待つのは、機器対応ではない。小さなミスや誤算があっても、とにかくも一歩でも二歩でも前に進みながら、その都度、問題を解決していく方がいい。国民のため、リスクを背負うのが政治だ。先手先手で、政治が号令をかけながら進んでいくべきだ。阪神大震災や東日本大震災など国家危機を通じて感じたのは、戦後日本は有事を考えることを怠っ国だったということだ。「憲法9条があるから平和だ」と思考停止している。危機管理で最も重要なのは、最悪の事態を想定する想像力...危機管理に必要な意識

  • 「意見が違うのは、理想像が違うからだ」

    感動する事に欠く昨今、ふとテレビで流れるCMのキャッチコピーに心が引かれました。「意見が違うのは、理想像が違うからだ」といった内容です。冴えてます。いろいろ応用が効きます。「意見が違うのは、将来像が違うからだ」「意見が違うのは、理念が違うからだ」「意見が違うのは、結婚観が違うからだ」「意見が違うのは、職業観が違うからだ」「意見が違うのは、国家観が違うからだ」多様性が尊ばれる時代で、画一的な理想像が描きにくい社会になっています。東京オリンピック開催に関しても多様な意見があり、意見の集約をするのも難儀するとは、リーダーの持つ理想像が問われることになります。みんなが心から賛同するような理想像であるかも問われます。魅力的な理想像を描くには、時代を先読みした哲学が必要だと感じます。国家から強圧的に命令・威嚇されるのは、御...「意見が違うのは、理想像が違うからだ」

  • パックンによる「交渉術」の心構え

    パックンは、インテリ漫才師で、著作のあります。今回、『ハーバード流「聞く」技術』を私は読みました。その後半より。交渉が決裂した時の、合意以外のベストな解決策(bestalternativetoanegotiatedagreement]を、事前に考えていると、思い通りにならなくても、納得できるという内容です。交渉の前には合意できない場合に備え、あらかじめ代替案を頭の中に入れておくといい。これがあれば、現実的で強きな交渉ができますし、相手の良いなりにならなくでいい。究極的の代替案は、最悪であり、あるいは「死ぬ」です。これに比較すれば、どんな譲歩も良く見える気になります。ですので、「今日も生きることにします」と思うと、受動態(やらされている)から能動態(自ら選択している)と気持ちを切り替えて、自分の心を解放できます。...パックンによる「交渉術」の心構え

  • クロネコヤマトの創業者の遺言

    クロネコヤマトの創業者小倉昌男氏の書いた「やればわかるやればできる}は、亡くなる2年前に発刊された著作です。以下は、本の最後ほ章の「私の遺言ーすべてに優先する目標はサービス」からです。ヤマトの絶対的目標は何か。それはお客さまの立場に立って考える良いサービスの実行である。良いサービスをするとコストが上がる。コストが上がってもよいから良いサービスをする。”サービスが先で、収支は後”といったのは、このことである。現場には目標がいっぱいある。売り上げも、事故ゼロも、時短も達成しなければならない。しかし、恒に絶対目標があることだけは忘れずに、経営理念のはっきりした会社であってほしい。これが、私の遺言だ。これを読んで思い出すのが、大丸の経営理念「先義後利」です。お客様のために正義をつくすことが優先され、自社の利益のことはそ...クロネコヤマトの創業者の遺言

  • 高齢者よ、終活を止めて、今をしっかり生きよう

    週刊新潮(2021.6.13)で、「ひろさちや」氏が「終活なんかおやまなさい」という記事で登場し、最近流行の終活に警鐘を鳴らしています。本来仏教は、「欲を少なくしなさい」と教えています。何事も最初から無理に思い通りにしようとしない、と考えることが仏教の教えです。私達は思うようになる範囲の日々の営みだけを、一生懸命に頑張ればいいのです。インドの「マヌ法典」で人生を「四往期」と、「学生期」、「家往期」、「林往期」、「遊往期」に分けて、それぞれの期間でどう生きるかを示す考え方があります。「学生期」は、一生懸命勉強して人生の真理を学ぶ期「家往期」は、、一家の長として家族を支えたり、家庭をお切り盛りして自分の役割を果たしていく期「林往期」は、社会の第一線から退く、隠居に移る期「遊往期」は、気ままに旅をする、悠々自適に暮ら...高齢者よ、終活を止めて、今をしっかり生きよう

  • 国別コロナワクチン接種率に見るリーダーの有能度

    新型コロナウイルスの感染を抑える対策は、ワクチン接種しかありません。国民の60〜70%以上が接種して、自然免疫を獲得するのが、最強の対策です。ある医師が嘆いていました。「日本はワクチン後進国だ!」情けない数字をご覧になってください。各国別に「必要回数のワクチン接種を完了した割合です」2021.4.22現在で検索した数字です。日本0.6%アメリカ合衆国26.3%イギリス15.6%ドイツ4.3%フランス7.0%イタリア7.7%カナダ2.5%スペイン7.4%イスラエル55.1%チリ29.4%感染の終息傾向が明らかになっていると報道されている国は、イスラエルとイギリスで、次にアメリカ合衆国が続いています。この3国のリーダーは明らかに有能です。ワクチンは中国製ではありません。ファイザー製をはじめ、抗体ができる率は90%を...国別コロナワクチン接種率に見るリーダーの有能度

  • 年老いた親の面倒をみる「家族力」の低下

    毎週楽しみにしている中国新聞のコラム春日キスヨ氏の「夕映えあとさき}からのインスパイアです。病院からいざ退院というとき、頼るべき家族力がなく支援者が老人施設を探すしかない、そんな切羽詰まったケースです。他人任せで施設に入所した場合、どんな事態が生じるか?ある50代の女性の話。「コロナで弱った80代の母が退院した後、一人暮らしでは無理というので弟がサービス付き高齢者向け住宅に入所させたんです。でも、『こんな施設に捨てられて!あんなにしてやったたのに』と毎日電話が掛かってくるんです。子供に尽くした分、母親は「息子が何とかしてくれるはず」「自宅で面倒をみてくれるかも」と期待していたのではないか。だが、息子の妻が見てくれるとは限らない。息子は、自身に世話をする力がなければ、施設以外の選択肢は思い付かないだろう。核家族化...年老いた親の面倒をみる「家族力」の低下

  • 考え方の生活習慣病

    生活習慣病とは、体の病気のことを指しますが、脳の機能である「考え方」にも発生すると感じます。加齢に伴い考えか方の柔軟性が失われ、「この場合の解決はこのパターンで」と単純化した発想で処理してしまいます。過去を引きずります。常に成功すれば良いのですが、失敗する場合も多々発生します。その歳の対応で、次も成功するか失敗するかが決まります。失敗の正しい分析と正しい解決策が必須です。自らの分析能力には限界がありますので、似たようなパターンを探し、参考にします。参考にするのは、過去の例であったり、権威者の意見であったりしますので、文献や現代風にはパソコンや助言です。大きく括って、歴史としましょう。この歴史の取り扱いにも、諸説あるとは人生に味がある所以です。・歴史は繰り返す・賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ(ビスマスク)...考え方の生活習慣病

  • Facebook創業者の金言 「完璧を目指すよりまず終わらせろ」

    あるコラムで、面白い内容を見つけました。Facebook創業者であるマーク・ザッカーバーグ氏は「完璧を目指すよりまず終わらせろ」(Doneisbetterthanperfect.)と説いています。終わらせることが完璧より良い理由とは、どういう結果であっても、終わらせことで次ぎの段階へ進むことができるからでしょう。同じような言葉も紹介しています。「時間をかけて完璧を目指すより、まず拙速を。」多少不安があったとしてもまず終わらせてみて。そこから何か起これば、その都度、改善し対処して行くことの方が結果的には効率が良いのかもしれません。確かに、上手くやろうとすればするほど準備に時間がかかってしまい、機会損失はどんどん拡大していまします。下手でもいいからやってみて、上手くいかないところは、その都度直していく方がじっと効率...Facebook創業者の金言「完璧を目指すよりまず終わらせろ」

  • 2021年、どう変わるか。

    正月休み、たまっていた雑誌や書籍を読んでいます。その中で、やはり鮮烈はインパクトがあるのは、ユニクロのトップ柳井正氏の主張です。常に変革を求め、実行力のある方で、主張も過激です。2020年9月7日付けの日経ビジネス誌でのインタビュー記事からです。・コロナウイルスによって景気悪化が本物になり、そしてコロナウイルスで10年歴史が早く回転し始めた。・うわべだけのものは全部ばれ、本質的なものが要求されるようになった。変わる時代に合わせて行動、実行しないといけない。・存在意義があれば、生き残れるけど、存在意義がなければ、生き残れれない。強いブランド力がない限りだめです。消費者は都合に良い方を選んでいる。だから、存在意義が欠かせない。・全てをデジタル、グローバル、ロボテック、全自動化といった考え方に変えていき、世界をつなぐ...2021年、どう変わるか。

  • 澄川喜一先生文化勲章受章記念式典でのエピソード

    澄川喜一先生が文化勲章受章を今年受賞されて、その受章記念式典が12月23日に地元で開催されました。岩国市名誉市民であり、地元に帰った心の開放感から、アットホーム感あふれる式典でした。高校時代、映画館でポスター作成のアルバイトせいで遅刻の常習犯であったようです。理解のある教師のお陰で、無事修学した昔話を面白く披露してくれました。会場の高校生からの質問を受けてくださり、「自分はロボット作成しているのですが、アイデアが行き詰まっています。先生は作品作成で行き詰まると、どうされていますか?」と聞かれた回答が見事でした。「僕は、ずっと行き詰まっていますよ。その時は、上から、下から、横から、考えます。粘り強く考えることです。そうすると、いいですよ。」ユーモアたっぷりに、平明な言葉で、創作のヒントを説明しています。今年一年間...澄川喜一先生文化勲章受章記念式典でのエピソード

  • 未曾有のパンデミックを迎えて、我々の行動の判断基準

    中国由来の新型コロナウイルスが世界中を席巻し、日本でも第三波の真っ盛りです。未曾有のパンデミックを迎えて、どのように我々は行動するのが賢明か、決断に迷います。副作用のないワクチン接種の前までに、自らを守るためにあらゆる局面において、どのように行動すべきか、その判断基準が問われます。12月3日付けの日経新聞の世界経営者会議の抄録が掲載されていて、その中の一橋ビジネススクール教授楠木建氏の考えを知り、面白いと感じました。『働く側として、不確実な時代に判断基準として頼りになるのは人間の本性だ。本性はいつの時代も変わらず、変わらないものの方が基準として頼りになる。新型コロナで表面化した人間の本性は「面倒なことは嫌いだ」ということだ。面倒なことを避けようとする人眼の本性が社会を発展させた。・・・面倒な因習に対して、本性が...未曾有のパンデミックを迎えて、我々の行動の判断基準

  • コロナ禍でも、記憶に刻むエピソードを作ろう!

    毎週金曜日、中国新聞に掲載される春日キスヨ女史のコラム「夕映えあとさき」を楽しみにしています。今週のコラム「コロナ時代の時間」は秀逸です。『コロナ禍、子供家族や友人に会う回数も減り、旅行もせず、同じ日常の繰り返し。暮らしの節目を作る出来事がなく、平凡と言えば平凡、毎日朝起きて、食事をして、寝るという形が日々過ぎていったからだろうか。人は365日、1年という「時間」を生きる。だが、人生を刻む「時」は、記憶に残る出来事が生じた「時」エピソードとして、物語としてつなぎ合わせ、自分が「生きた時間」を立ち上げるのではなかろうか』ある人は、「思い出を作る」とも表現します。ありふれた日常の連続では、記憶に残りません。得てして、順調の時よりも、苦労した時や失敗した時や緊張したた時に方が記憶に残ります。コロナ禍では、あらゆる行事...コロナ禍でも、記憶に刻むエピソードを作ろう!

  • インターネットからの情報の正しい活用としての「新聞」

    私の敬愛する藤原正彦氏(お茶の水女子大名誉教授)が、新聞週間に際して久々に文章を出しています。『若者が情報を得ているインターネットには無限の情報があるが、99.99%はそのままでは何の役にも立たない情報だ。常に情報の洪水の中で溺れかけており、大量のジャンクの中からどの情報を選択するかが非常に重要になってくる。正しく選択してこそ、情報は生きる。この正しい選択の手伝いをするのが、新聞だ。新聞は世界に無限にある情報の中から、何が本質なものかを示し、正しい方向付けをしてくれる。この過程を経ることで、正しい知識として読者が摂取できるものになる。新聞で身につけた知識を読書によって組織化して、教養まで高める。この段階を踏むことで、初めて大局観が生まれる。そして大局観がなければ、適切な選択ができない。コロナ禍で、テレビでは恐怖...インターネットからの情報の正しい活用としての「新聞」

  • 成果を上げられる人

    鍵山秀三郎氏は「イエローハット」の創業者であって、掃除を通じて社風を高めている方です。鍵山氏の著書「日々これ掃除」を読みました。掃除をすることかた得られる効用や人格の高まり方を分かりやすく説明しています。『掃除も、いつも同じ時間を掛けて同じ範囲だけをやっているようではダメです。同じ時間であったらそれが広がっていき、同じ場所であったら時間が縮まっていくという風に工夫しなければいけません。・・・ただいい加減にやっているようでは、(時間は)縮まらないのです。物事の成果が上がる上がらないも、この掃除の気配りと同じでございます。・・・成果を上げる人は、やることにムダがない。上げられない人は、当然、やることなすことにムダが多いと思います。ムダをなくすには、物事や人の価値を。また小さなことの中に、その価値をどうしたら見出して...成果を上げられる人

  • 中年のあるべき価値観

    日野原重明氏の「生きることの質」という著作の中で、アン・リンドバーグの「海からの贈物」の中の一文を紹介しています。中年のあるべき価値観を教えてくれます。『中年というのは、野心の貝殻、各種の物質的な蓄積の貝殻や、自我の貝殻など、いろいろな貝殻を捨てる時期であるとも考えられる。この段階に達して、我々は浜辺での生活と同様に、我々の誇り、見当違いの野心や、仮面や、甲冑を脱ぎ捨てることができるのではないだろうか。我々が甲冑を着けていたのは、競争相手が多い世の中で我々を守るためだったはずであり、競争するのを止めれば、甲冑も必要でなくなる。それで、我々は少なくとも中年になれば、本当の自分であることが許されるかもしれない。そしてそれは何と大きな自由を我々に約束することだろう。』ある意味でこも中年とは、世捨て人となって隠遁生活す...中年のあるべき価値観

  • 「先生、ブログを読んでいるよ」と患者さんに元気付けられて

    夏休みのなった学生が帰省して、久々に来院してくれます。その中の一人との会話です。今日、岡山市から帰省した患者さんが「先生、ブログを読んでいるよ」と話しかけられ、思わず、赤面でした。「更新できなくて、ご免ね」と弁解したものの、患者さんから「ブログを読んでいるよ」と言われたのは、初めての経験で、内心喜びに満ちています。Tさん、中学校から通院して、現在大学生。長く付き合うと、親近感がでて、疑似家族のようです。女子大生が読んでも楽しめるような内容かと、少々不安です。私の関心を持っていることが伝わり、楽しめるようであればいいのですが、と少々照れております。「先生、ブログを読んでいるよ」と患者さんに元気付けられて

  • 賢者からの「ニューノーマル」へのヒント その3

    ドラッカー学会理事佐藤等氏が2020年7月号の雑誌致知に、テレワークへ弊害への助言をしています。テレワークは密集を避けられますが、一方で密接なコミュニケーションを阻害し、孤独な作業になるリスクを指摘しています。コミュニケーションする本質は何か?経営者は、組織の目的である使命(ミッション)や経営理念に立ち返り、これを伝え、そこで働く者はそれを一層理解することに努めなければなりません。さもなくば、目的を失った孤独な作業者に堕してまします。同時にセルフマネジメント能力の重要性を痛感します。組織の目的を実現するために一人一人がなすべき貢献を自ら考え、決定し、行動する能力が問われます。自ら時間を管理し、何に集中すべきかを判断します。組織の使命や経営理念は身についていない者、セルフマネジメント能力の不足している者には、テレ...賢者からの「ニューノーマル」へのヒントその3

  • 賢者からの「ニューノーマル」へのヒント その2

    抗インフルエンザウイルス薬の「アビガン」の開発した企業富士フィルム会長の小森重隆会長は、力強いメッセージを発信しています。・リーダーの使命感と覚悟、そして決断の質・スピードち打ち出す施策のダイナミズムが、その後の組織の荒廃存亡を左右する。・有事を乗り越えるためには、やるべきことを、時機を逃さず、思い切って実行することが肝心だ。・企業は「継続企業の前提」として、新たな価値を生み続け、社会の問題解決に貢献する存在だ。新たな価値を生み続けて、社会の問題解決に貢献できた企業だけが、継続できるということです。あなたの企業は、何によって社会の問題の解決に貢献できますか?社会に必要とされる企業だけが、継続できます。賢者からの「ニューノーマル」へのヒントその2

  • 賢者からの「ニューノーマル」へのヒント その1

    武漢ウイルス(新型コロナウイルス)に対しての対応論の示唆の富む論点を提供している賢人が何人もいます。日経ビジネス誌の中からのピックアップです。先ず2020年4月27日分より。マーケティング論で著明なフィリップ・コトラー氏が述べていることが、最も本質的な示唆です。武漢ウイルスと共存する間、多くに人々が充実し満足する生活ができる機会が得られる「ニューノーマル」を作っていくべきである。「valueproposition」(バリュー・プロポジション)とは、「お客様の視点から見て意味のある価値」でありかつ「他社と比べて自社が提供できる優れた価値」です。この「valueproposition」は、武漢ウイルスとの共存時の「ニューノーマル」下では、マーケティングが変わります。製品ライン(提供する製品の構成、種類)、市場セグメ...賢者からの「ニューノーマル」へのヒントその1

  • コロナ自粛後を楽観視する世界の指導者への警告

    賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。歴史家の磯田道史氏が2020年5月13日の読売新聞にて、コロナウイルスに流行後に、急激に感染波を楽観し、経済活動の再開を急いでいる政治家に警告しています。未だにワクチンを庶民が手に切れることができない現在、的を得た正論です。スペイン風邪のパンデミック第一波は、1919年に発生し、第三波は1920に発生しています。第二波、第三波と致死率が格段に上がり強毒化しました。感染の初期段階や感染波が一度弱まった時、政治家が危険を過小評価しがちな点には注意が必要である。政治家や官僚には処置の失敗を認めたくない心理が働く。それで最悪の展開を事前には認めにくい。希望的観測にしがみつつき、本当に状況がひどくなるまで抜本対策をためらいやすい。この楽観傾向の危険は少数の例外を除き古今東西・万国共通に...コロナ自粛後を楽観視する世界の指導者への警告

  • コロナ危機の今こそ、「心に太陽を持て」

    まさかの中国由来の新型コロナウイルス感染が世界中に蔓延し、あらゆる国において自由で文化的な生活を破壊しています。先の見通しが立たない現在、私が思い出したのが、『心に太陽を持て』でした。この詩に元気をもらって、勇気を出して、行動しましょう。『心に太陽を持て』チェーザレ・フライシュレン(訳山本有三)心に太陽を持て。あらしがふこうとふぶきがこようと天には黒くも、地には争いが絶えなかろうと、いつも、心に太陽を持て。くちびるには歌を持て、軽く、ほがらかに。自分のつとめ、自分のくらしに、よしや苦労が絶えなかろうといつも、くちびるに歌を持て。苦しんでいる人、なやんでいる人には、こう、はげましてやろう。「勇気を失うな。くちびるに歌を持て。心に太陽を持て。」コロナ危機の今こそ、「心に太陽を持て」

  • 助からないと思っていても、助かって居る

    「助からないと思っていても、助かって居る」将棋も故・大山康晴一五世名人の座右の銘です。「抜粋のつづりその七八」より。「終盤になって形勢が悪く、ついに弱気になってあきらめようかと思ったとき、この陶板の文句を思い出します。‘助からない’という弱気を吹きとばして、‘助かっている’という気持ちで盤上を見直します。不思議なもので苦戦のなかから、『一灯闇を破る』手が浮かんできます。」不利な形勢が逆転して勝ち進んでいかれた大山名人の感慨です。助からないと思っていても、助かって居る

  • 笑顔で登り続ければ、道は開ける

    103歳も報道写真家笹本恒子さんの文章が「抜粋のつづりその78」の最後に掲載されています。人生は登山のようなもの。この道が行き止まったら、また別の道を探せばいい。どんな小さな道でも探して、あきらめず頂上をめざして登り続けていれば、必ず道は続いていると思っています。頂上に何があるのかわかりません。でもきっと、何かワクワクして楽しいことが、必ず待っているような気がする。だから、あきらめず登るんです。努力して探し続けると、道が開ける。その道にことを「運」というのでしょうか。明るく前向きの気持ちにして、元気をくれる内容です。解決策が容易に分からない新型コロナウイルスが蔓延する現在、勇気をもらえます。笑顔で登り続ければ、道は開ける

  • 五省:海軍兵学校の訓戒

    23020年3月12日付け日経新聞の「私の履歴書」に大坪清氏(レンゴー会長兼社長)が紹介している「五省」です。これは、海軍兵学校の訓戒で、現在も海上自衛隊で採用されている訓戒だそうです。就寝前に、五省で一日を振り返ります。一、至誠に悖(もと)る勿(な)かりしか一、言行に恥づる勿(な)かりしか一、氣力に缺(か)くる勿(な)かりしか一、努力に憾(うら)み勿(な)かりしか一、不精に亘(わた)る勿(な)かりしか真心に反する点はなかったか言動に恥ずかしい点はなかったか精神力は十分であったか十分に努力したか最後まで十分に取り組んだか就寝前に「五省」を唱え一日を振り返る習慣を実践し、常に自己管理して人格を高め続ける。素晴らしい習慣です。五省:海軍兵学校の訓戒

  • キャシュレス決済を導入しない「サイゼリア」の戦略的な思考

    最近に経営判断を惑わされるトラップ(罠)に、サブスクリプションやキャシュレス決済などがあります。2020年3月9日付けの日経ビジネス誌に「飛び道具トラップ」として紹介されています。「キャシュレス決済」というを「飛び道具」を導入する例をイメージして、煽られて導入するケースを考えて見て下さい。「○○ペイ」と連呼して、高額なキャシュバックという宣伝で、我々は煽られています。街の至る所に、「○○ペイ」の幟が立っています。技術革新や環境変化という同時代の空気を背景に、「飛び道具」の導入に成功した事例・論理文脈を讃え、「飛び道具」のサプライヤーやメディアがあおり、「乗り遅れるな」や「新しい」などと囃し立て(同時代のノイズ)て、「飛び道具」を過大評価します。成功した文脈・ストーリを無視して自社に強制的に制度を移植し、制度導入...キャシュレス決済を導入しない「サイゼリア」の戦略的な思考

  • 野村克也氏のご逝去を悼む

    2020年2月11日、野村克也氏がご逝去されました。この記事を見つけた日、偶然ですが、前日発刊の日経ビジネス誌に野村氏がインタビューを受けた記事が掲載されていました。その中で、人材活用術、生きる知恵、戦略を語っています。・戦力外になった選手を再生するためには、選手を育てる観点では自信を育てるということです。・指導者としては、どうすれば選手を生き返らせることができるかいつも考えていました。個別の持ち場で輝ければいいと、投手には役割を先発、中継ぎ、ワンポイント、押さえとそれぞれの持ち場で輝くよう球種を教えて、特定の打者に向かわした。打者には、配球を読めば打てる確率が上がることを教えた。・他の選手の鏡となるような中軸、王や長島が才能があるにも関わらず、人一倍練習した。あれだけ実績を残した人間が努力した姿を見せれば、チ...野村克也氏のご逝去を悼む

  • 良い第一印象が説得力のあるプレゼンテーションの前提

    ボーク重子氏の「世界最高の子育て」を読書中です。この本のテーマは、子供の非認知能力を鍛えるということですが、この中でプレゼンの説明は大人にも応用できる内容です。UCLAの研究結果では、第一印象は最初の7秒で決まり、その後のコミュニケーションは第一印象を確かめることにあります。第一印象は言葉を発する以前のコミュニケーションであり、良い第一印象は、その後のコミュニケーションをスムーズに運びます。つまり、第一印象がいい方がコミュニケーション能力も上がるということです。さらに、「日本人は親切、礼儀正しい、丁寧、勤勉、正直」という非常に良いイメージが世界中で持たれているので、、世界が相手のコミュニケーション時に、私たち日本人というだけで大きなアドバンテージを持っています。このアドバンテージを生かしつつ、相手の目を見る、良...良い第一印象が説得力のあるプレゼンテーションの前提

  • 組織のトップの意識とは「どんなふうに成功を測るのか?」

    米マイクロソフト社副社長平野拓也氏のインタビュー記事が2020年1月6日付け日経ビジネス誌に掲載されていました。組織を見る視点が厳しく、たたき上げで幹部になった人材の片鱗を感じます。所属する組織での価値観や人材の評価観点を知るための質問で、「Howdoyoumesuresuccess?」「「どんなふうに成功を測るのか?」です。ただ単に売り上げだけで評価されるのではないとの気持ちがあるからの質問です。本人の出した結論は、「(優れた)戦略を練る」ことでした。それは、ライバルに潰される前に、従業員の居心地のいい場所を一つひとつ壊していく仕事であると、いうことです。変化に気付く。この変化が自分にとってどういう意味があるのかを認識、自分が変わり、組織が変わる。過去の意識のディストラックション(破壊)しないと、変化できませ...組織のトップの意識とは「どんなふうに成功を測るのか?」

  • シンクロ 井村雅代コーチの檄

    指導力に定評のある井村雅代コーチの書籍「結果を出す力」には、「心のスイッチ」入れる言葉が満載です。厳しい勝負の世界に長年いる方なので、勝負での極限状態で実力の発揮する術を指導しています。「練習で100回やって99回できても、できなかった1回が出るのが本番」での指摘は、私も共感できます。オリンピックには魔物なんていません。勝つべき人が勝っています。オリンピックに限らず、本番で結果を出せない人は、奇跡を願っているのです。練習で100回のうち99回できていても、できなかった1回が本番で出てしまう。それが勝負の世界です。やることをやらないで、奇跡を望むから緊張するし、練習通りできないのです。本番では、その場に立つまでにどれだけのことをしてきたかが、自分を支えてくれるのです。それまでに自分はどれだけの時間をかけ、どれだけ...シンクロ井村雅代コーチの檄

  • 人生の岐路で好ましい偶発性を呼び込むために

    2019年12月14日付け日経新聞に「元気のココロ」というコラムがあります。偶然読んだのですが、人生の岐路で好ましい偶発性を呼び込むための心がけとして、スタンフォード大学のクランボルツ教授の考え方を紹介していました。1.新しい経験の機会を考え続ける「好奇心」2.うまくいかなくても可能性を考え続ける「持続性」3.きっとうまくいくと考えられる「楽観性」4.ひとつの考えにこだわり過ぎず時に信念や行動を変えられる「柔軟性」5.リスクを認識しながらも挑戦できる「冒険心」人生の岐路、つまり分かれ道の先がどうなるかという未来は誰にとっても不明です。大切なには、決めた後は迷わないこと。決めた後の「迷い」は進む道を良くしていく力をそぎ落とします。迷って壁に当たって苦しい時、前述の5つの視点で検証し、勇気を持って前に進むことが大切...人生の岐路で好ましい偶発性を呼び込むために

  • 企業経営の本質は、短期と長期の課題の両立だ

    サラリーマン社長でありながら、敏腕経営者の古森重隆氏(富士フィルム会長)が、2019年10月28日付け日経ビジネス誌にコラムを書いています。『企業は、未来に向けた投資を怠ると未来において価値を提供できなくなってしまう。企業は立ち止まっていてはいけない。なぜなら、社会と技術は必ず進歩するからだ。「未来の社会や技術はどうなるかか」「顧客はどのような製品やサービスを求めるようになるか」を先読みし、そのために今から何を準備すべきかを考えて実行していく。企業が社会に価値を提供し続けるためには、未来への投資が欠かせない。経営者には「この会社を将来にわたって続けていって、世の中に良い製品を提供していかなければならない」という責任感が生まれる。得られた利益を、株主の配当や従業員の給料、製品の価格など色々な形でステークホルダーに...企業経営の本質は、短期と長期の課題の両立だ

  • ラグビーW杯日本大会の余韻

    2019年の秋、約2ヶ月間日本各地で開催されたラグビーW杯を観戦する機会を得た日本人は、ラグビーへの関心が従来になく高まりました。テレビのゴールデンタイムにラグビーの試合を放映され、50%を超える高視聴率を獲得し、熱狂する「にわかラグービーファン」を自称する観衆がインタビューで口々に感動したと絶叫しています。ルールはよく分からないと自嘲しながらも。生憎、私もよく分かりません。鍛え上げた筋肉を鎧のようにして、サッカーのようにボールをキックし、短距離走のように素早く走り、バスケットボールのようにジャンプし、相撲のように組み合って押し合い、アメフトとは逆に後方へパスし、片時も試合から目を離すことはできません。国対抗試合なのにも関わらず、多国籍の選手の構成されたチームがチーム勝利のために、全力でチームの貢献しようと「ワ...ラグビーW杯日本大会の余韻

  • 一流の医者、二流の医者、三流の医者

    2019年9月4日付けの日経新聞に「自分の余命を知りたいですか?」の記事では、最新の医療情報を提供しています。東北大学の東北メディカル・メガバンク機構では、宮城県内の12万人から医療情報を集めています。病気のリスクを予測し、健康に過ごせる鉄則を見つけることを目的としています。生体物質(DNA,血液、尿など)の収集、生活習慣(飲酒、喫煙、食事、運動習慣など)の調査」、診療情報(病歴など)を分析して、次世代の病気を予測します。また筑波大学医学部では、進行がんの患者のデータ(脈拍、血液中のたんぱく質、呼吸の回数、リンパ球の数、尿素など)から、1週間から3か月先の生存率を判定できます。つまり、将来的に何年後に病気になり、死亡するか高い精度で判明できるようになります。中国の古い医学書「黄帝内経」に次ぎの文章が紹介されてい...一流の医者、二流の医者、三流の医者

  • 老子の「足るを知る」の本当の意味

    再び、丹羽宇一郎氏の「人間の本性」よりの抜粋です。老子の「足るを知る」とは、「身分相応に生きろ」の意味で使われることが多いようですが、もう少し深い意味合いがあることをご教授してくれました。原典は次の内容です。人を知る者は智なり、自らを知る者は明なり。人に勝つ者は力あり、自らに勝つ者は強し。足るを知る者は富む、勉めて行う者は志あり。意味としては、私の脚色もいれれば、以下にように解釈するべきのようです。人を知る者は知恵があるが、自分を知る者はもっと聡明である。人に勝つ者は力があるが、自分に勝つ者はもっと強い。そのような自分であれば、足るを知った者は満たされと感じ、強く実行できる者は志が持てる。つまり、足るを知り、志を持った良い生き方ができるには、己を知り、己に勝たなくてはいけない、ということなのです。自分は本当のと...老子の「足るを知る」の本当の意味

  • 四苦八苦の由来

    丹羽宇一郎氏の「人間の本性」は、前作の「仕事と心の流儀」に勝る作品と思います。『人間として「幸せ」の構造』の章の中、どんなに優れた人でも苦労や困難が伴うの解説で、四苦八苦について詳しく説明しています。『最初から最後まで順風満帆な人生など、ありえないと思っています。生きることは基本的には困難や苦労がつきものです。そこから免れることは、どれほど優れた人であろうと不可能だからです。仏教には、生老病死という大きな苦労を四苦と言います。生老病死とは、生きること、老いること、病気になること、死ぬことは、苦しいとしています。愛別離苦(愛する人やものとの別れ)怨憎会苦(会いたくない人やものに合う)求不得苦(欲しいものが手に入らない)五隠盛苦(肉体があるゆえの苦しいみ)この4つの苦しみを加えて四苦八苦が、生きることにまつわる苦し...四苦八苦の由来

  • 稲盛和夫氏の「燃える闘魂」

    週刊ダイヤモンド誌2019年6月8日号に掲載されている稲盛和夫氏の「経営を語る」が最終回となりました。圧巻の内容で、企業経営に闘争心を持つ必要を述べています。・闘争心というのは。経営をする上で才覚、リーダーシップと並んで欠くことのできない成功の条件です。・目標に向かって、何が何でもという気迫でなりふり構わず突き進んでいくガッツ、闘争心です。執念深い闘争心、勝敗に執念を燃やしていくガッツです。仕事をする上で、このガッツ、闘争心を、もっと持ってほしい。・この闘争心は本能心ですから、野放図に出ていってはいけません。闘争心をコントロールすることが。一方では必要になります。それをするのが「魂」です。人間性を高めることです。・経営というものは、「意思」なのです。こうありたい、私はこうするのだと決めたことを貫く強い意志が要る...稲盛和夫氏の「燃える闘魂」

  • 上司と部下の間の多様なコミュニケーション手段

    2019年6月10日号の日経ビジネス誌に掲載されていた「上司と部下の間の多様なコミュニケーション手段」の分類で、上司の会話の内容を指示的(他律的)から非指示的(自立)に分類しています。最大級の指示的な内容である「罰する」、「強制する」などを特定の方に連続して話すと、「パワハラ上司」と思われることになります。一番ソフトな会話は「受容する」で、次は「褒める」だと、「優しい上司」となるのでしょう。非指示的な内容から指示的な内容へ順番に並べると。次のようになります。受容する>褒める>支持する>質問する>議論する>説明する>提案する>助言する>指導する>説得する>指示する>叱る>否定する>命令する>強制する>罰する私には、非常に面白い分類です。現在、「通常の指導」さえ、パワハラ行為となりかねないこともあります。相手の受け...上司と部下の間の多様なコミュニケーション手段

  • AIで楽になった時の人間の様子は?

    2019年5月20日付け日経ビジネス誌にアジェイ・アグラワル教授(カナダ・トロント大学ロットマン経営大学院)がAIに関してコメントしている中で、人間の本能に関して興味深い話をしています。『裕福で欲しいものをすべて持っている貴族が2階に住んでいる。地下には使用人がいます。しかし、貴族がどうも使用人より幸せそうでない様子なのです。2階に住人は働く必要がなく、溢れんばかりのおしゃれな洋服や豪華な食事、欲しいものすべてに囲まれていても、です。経済学の核心でもあるのですが、我々は希少な資源を巡って競争しているからです。愛、注目、権力、地位。これは希少なものです。誰かの愛を得るために競い合う。どんなに富があっても、忙しく、心配になって、ストレスがたまって、怒りを覚え、抑圧されるのです。なぜこのようなことをいうかといえば、例...AIで楽になった時の人間の様子は?

  • 小山薫堂氏の「50代の働き方改革」

    映画「おくりびと」の脚本家、「くまモン」のプロデューサーとして著名な小山薫堂氏のコラムが、2019年4月1日付けの日経ビジネス誌の特別号に掲載されてました。小山氏の仕事を受けるのは、「新しいか」「楽しいか」「誰を幸せするか」かのどれかに当てはまればいいという基準です。こうしてみると、30代後半から好奇心を持ち続けて、幸せかなと思っています。基本的には人生という川があるとしたら、流されていけばいい。川が二手に別れるとしたら、一生懸命泳いで「誰を幸せするか」という基準でどっちかを選ぶ。「あの人をビックリさせたい、驚く顔が見たい」という思いがモチベーションになっています。50代になって、人生の後半を豊かに過ごすにはどう生きるかを考えようと。熊野古道を歩くなどしました。その後、誰かに仕事を任せたり、俯瞰して見る余裕がで...小山薫堂氏の「50代の働き方改革」

  • 実演販売の極意:今だけ、ここだけ、あなただけ

    実演販売の名人が、販売の極意を分かりやすく話しているのを聞いて驚きました。通りすがりの流れ客のハートをつかむための営業のポイントがユニークです。包丁の販売のケースです。遠巻きに見ている見込み客に、「もう少し前に来て見てください」と近くに来るように言います。卓越した口上をしゃべりながら、良く切れるように見せるため「効果音」をたてます。まな板の上にキュウリを置き、手際よく甲高い音を立てて包丁をまな板に当てながら切ります。「御覧のお客さんだけ限って特別に別の包丁をつけて、さらに大幅に値引きして格安に価格を提示します。」とお得感をアピールします。つまり、距離感と効果音と限定が大切と力説しています。テレビ・ショッピングでお馴染みの名物社長も同じようなことを書いています。「今日御覧のみなさんに、ご案内します。この番組を御覧...実演販売の極意:今だけ、ここだけ、あなただけ

  • 稲盛和夫氏の考える起業家の才覚

    週刊ダイヤモンドに「稲盛和夫、経営を語る」の連載記事があり、私は毎週楽しみにしています。京都企業経営者の共通する8つの気質を挙げています。1.冒険心の強い人である。2.何にでも挑戦していく、挑戦的な人である。3.勝ち気で負けん気の強い人である。4.創造的な人である。創造的とはクリエイティブという意味だけでなく、常識的なことに満足しない人という意味もあります。5.正義感あふれた人である。6.陽気で、明るく、積極的であること。7.反骨精神にあふれた人である。8.大変な努力家である。成功した後に、「慢心」が始まります。謙虚さを忘れてはいけません。自分のために事業をやっているのではなく、世の中のために尽くそうと人生観が変わっていかなくてはなりません。成功すれば成功するほど、人間性を高めないといけません。自分の人間性を振...稲盛和夫氏の考える起業家の才覚

  • 三浦雄一郎氏の終わりなき挑戦

    2019年の年頭に相応しい話題はないものかと思案していたところ、86歳の三浦雄一郎氏の話題の新たな挑戦に触発されました。三浦雄一郎氏の次ぎの目標が、南米大陸最高峰(標高6961メートル)への登頂とスキー滑降です。86歳と言えば、十分高齢であり、体力の衰えは隠せませんし、心臓手術まで挑戦することなのかと、驚かずにおれません。高齢者に相応しい目標なのかと、少々疑問ではありますが。同世代の方は、寝たきりであったり、杖をついて歩けば健康な方で、平均寿命はとっくに過ぎています。雑誌「致知」のメールマガジンで配信された言葉です。「人間は年を取るほど、できない理由を並べます。しかし、最後の最後まで諦めなければ、いくつになっても夢は叶う」何故困難に挑み続けるのかと問われ、「現状維持でいいと思えば、そこで成長が止まってしまいます...三浦雄一郎氏の終わりなき挑戦

  • 「未病」という概念を知る

    2018年12月16日の読売新聞に、シンポジウム「人生100年時代の未病最前線」の概要が紹介されていました。その中で、神奈川県立保健福祉大学理事長大谷泰夫氏の講演要旨では「未病」の過ごし方の重要性を訴えています。以下の通りです。・病気と健康が共存する状態、やや調子が悪くとも現役生活という未病の状態が、実は人生で相当長い時期を占めるようになりました。・未だ病にあらずという未病でいるには、医療をはじめ専門家のサポートを受けながら、どう生きたいかを意識して行動すること、生活習慣を見直すことが求められます。毎日浴びるほど飲んでいたら、早い時期に飲めなくなる。このように考えたら生活は変わります。・未病は治すという呪縛からの解放でもあります。高齢化に伴う症状は基本的には、治りません。症状の悪化のスピードをどう抑え、体の劣化...「未病」という概念を知る

  • 50歳から100歳までの生き方

    2018年12号の「ロータリーの友」に中部大学教授武田邦彦氏の「新しい人生と寿命を延ばす方法」の講演内容が掲載されています。その要旨は以下の通りです。動物の持つ寿命の原則の中で一番大切なのは、生物は群れで生きているということです。私達の生命力というのは、個人には個別にはありません。集団で命の原動力というものを持っています。集合体という観点から言うと、人は人のために生きている、ともいえます。人から感謝され、その人のためになると考えると進んでその行為をするのです。人から感謝されることを重ねていれば、自分の寿命が延びると考える人もいます。「あなたが必要」といわれているうちは寿命は延びるけれども、「あなたなどいらない」となったら死んでいます。「お世話」をしていれば、人のために生きていて必要とされといるということです。祖...50歳から100歳までの生き方

  • 日本矯正歯科学会の「ある議論」

    今年の慶事に、本庶佑京大名誉教授がノーベル医学・生理学賞を受賞されたことを挙げられます。本庶佑氏が宇部高校出身と知り、親近感を覚えます。研究に対する姿勢は厳しいのでしょう、インタビューでの発言は過激な内容を含んでいました。。「『ネイチャーやサイエンスに出ているものの9割は嘘で、10年経ったら残って1割。』まず、論文に書いてあることを信じない。自分の目で確信ができるまでやる。それがサイエンスに対する基本的なやり方。つまり、自分の頭で考えて、納得できるまでやるということです。」日本矯正歯科学会のとあるセッションでこの文を引用して、ある米国の論文に関して議論していました。「『ネイチャーやサイエンスに出ているものの9割は嘘』なのだから、学会誌に掲載されている論文では、もっと疑ってかかろう。」という気持ちがあるのでしょう...日本矯正歯科学会の「ある議論」

  • 山本五十六大将の育成法

    山本五十六大将の育成法は、いろんな所で引用されています。その詳しい内容を見つけました。参考になります。やってみせて、言って聞かせ、やらせてみて、ほめてやらねば、人は動かじ話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たずやっている姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず部下を指導するには、指導者の姿勢が問われるということです。言うは易く行うは難し。山本五十六大将の育成法

  • 福沢諭吉が唱える企業家像

    稲盛和夫氏が2018年10月13日号の雑誌ダイヤモンドのコラムに紹介してあるの福沢諭吉の文が、以下の内容です。明治時代、日本が近代産業社会に移行する前に「企業家はどうあらねばならないか」という内容を簡潔にまとめています。思想の深遠なるは哲学者のごとく、心術の高尚正直なるは元禄武士のごとく、これに加うるに小俗吏の才をもってし、さらに加うるに土百姓に身体をもってし、はじめて実業社会の大人たるべし高尚なる思想、正直さ、商才、体力が企業家には必要ということです。この福沢諭吉の文を、稲盛和夫氏が企業家として生きる指針としているということを披露しています。福沢諭吉が唱える企業家像

  • 日野原重明氏の105歳の時の著作

    日野原重明氏の105歳の時の著作「いくつになっても、今日がいちばん新しい日」を読みました。生きる力を与えてくれる言葉が綴ってあります。その中でも、2章「老いを認める」と3章「老いを整える」の中の「平静心」呼び起こすの項の迫力は圧巻です。・「善人は悩まねばならぬと昔から言われていることは、本当だと悟りました」という引用からです。悟るということは、知識ではありません。体験の中から生じる知恵であり、迷うことのポジティブな成果として勝ちとれるものです。「迷わぬ者に悟りなし」といえましょう。・ストア学者エピクテートスの「世にはわれわれの力の及ぶものと、及ばぬものとがある」の引用からです。我々の力の及ぶものに判断、努力などをあげ、力の及ばないものに我々の肉体、財産、名誉、官職などをあげています。エピクテートスは不断の魂の平...日野原重明氏の105歳の時の著作

  • トランプ大統領の思考回路の分析

    2018.5.15付け中国新聞に、水野和夫法政大学教授が「日米貿易論争」という題でコラムを書いています。巨視的な分析で、明解な説明です。トランプ氏の支持基盤はアメリカを建国したアングロサクソン系白人で、これだけの支持で全米国民の支持の約4割になります。トランプ氏はラストベルト(錆びた工業地帯)の白人でしかも高卒以下の雇用問題に敏感です。支持を繋ぎ止めるために、トランプ氏は彼らの雇用を確保しなければなりません。米国の貿易赤字は2009年をボトムに増加して、2018年1〜2月の赤字は過去最悪のペースです。国別には、中国、メキシコ、日本の順に赤字が多いので、国別の赤字解消のために米国は厳しい取引を仕掛けています。日本においては赤字の主因が自動車の収支です。大統領の狙いは日本の自動車輸出の自主規制だと推測できます。中間...トランプ大統領の思考回路の分析

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