T.Y. さん プロフィール

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T.Y.さん: オタクと形而上学
ハンドル名T.Y. さん
ブログタイトルオタクと形而上学
ブログURLhttp://aichikengei.blog40.fc2.com/
サイト紹介文愛知県立芸術大学卒、京大の大学院に進学した学生のブログ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供52回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2010/09/14 21:29

T.Y. さんのブログ記事

  • 2017年2月の読書メーター
  • 2月の末と言えば国公立大学の入試。大学の先生方が入試業務で忙しいことは学内の猫だって知っています。しかし事務はこの年度末に始まった仕事であっても構わず規定の日付までに書類を出せとかなんとか……書式が送られてきたかと思うとすぐ出さねばならない四次元締め切りを体験しました。この場合、まったく必要性を感じない書類というわけではないので、まだ許せますが。 〜〜〜さて、先月の読書メーターまとめです。14冊2000 [続きを読む]
  • まさかのカリフ啓蒙小説&漫画――『俺の妹がカリフなわけがない!』
  • まずは何も言わずにこの画像をご覧になっていただきたいと思います。各方面で活躍し、色々と話題にもなったイスラーム法学者・中田考(なかた こう)氏による同人誌『俺の妹がカリフなわけがない!』です。2015年末から始まって年2回の刊行なので、2巻まで+スピンオフで計3巻、第1巻発行時には同時に解説本も出しています。この調子だと今年の夏コミで4冊目が出るのではないでしょうか。自作品の通販サイト「BOOTH」で販売もして [続きを読む]
  • 2017年1月の読書メーター
  • ついに今年の3月限りで私も京都大学大学院文学研究科を満期退学することになります(手続きに問題がなければ)。と言っても、これからOD(オーバードクター)の期間で博士論文を仕上げねばなりませんし、退学後の当て(就職)が決まっているわけでもないんですが。本ブログは読書メーターまとめ以外にも更新したいのですが、他のことに手を取られている状態です。ちょっとどうなるかか分かりません。ひとまず先月の読書メーターま [続きを読む]
  • 2016年12月の読書メーター
  • だいぶ遅くなりましたが、先月の読書メーターまとめです。29冊6343ページでした。数は増えたように見えますが、実際には再読を含む漫画で頁数を稼いだだけです。洋書を2冊読了してますが、これも薄いですしね……以下は抜粋です。【小説】女子大生・早乙女翠のもとに、異世界から「聖女」を求めてきたという王子アルフォンスが現れる。彼に家事を任せつつ、同居させることになる翠。そんな中、新作ゲームがアルフォンスのことを描 [続きを読む]
  • ルーチンワークを少しだけ変えた年末
  • 新年明けましておめでとうございます。ちょっと年始の更新が遅れて、3が日も過ぎてしまいましたが。年末は例年通りに登山に行ってきましたが、今年はちょっと順番を変えて、長野県茅野市の渋御殿湯の方に先に行きました。というのも、茅野市には尖石縄文考古館という博物館があるのですが、さすがに年末年始は休みなので、今まで近くを通りながら行けなかったのです。今回、12月28日までは開館していることを確認の上、28日朝に名 [続きを読む]
  • 2016年11月の読書メーター
  • 先月の読書メーターまとめです。10冊2480ページでした。明らかに、読書メーターを始めて以来最低の数値です。その理由は一つには、550ページくらいある英語の大著『The Simgular Univers』(+いくつかの未読了の学術書)を読んでいたことでしょうか。2ヶ月続けて300〜500ページの洋書を登録しているというのは、そう多くないはずです。逆に言うと、学術書に集中してこの程度のペースではとうてい満足はできませんが。今後はもっと [続きを読む]
  • ここ二週間ほどのこと
  • 随分と長いあいだ、ご無沙汰してしまいました。なぜそうなったのか、という言い訳も今回の記事に含まれるのですが……まず11月3日(祝日)、アルバイトで京都哲学会の手伝いに行ってまいりました。ただ、看板などの案内に働いた後はほとんど受付で外に座っていたので、あまり忙しくない代わり、発表も聞けず。これが報酬の一環として懇親会にタダで参加できても先生方の話に入りにくい一因にもなりました。なお報酬は5000円+懇親 [続きを読む]
  • 2016年10月の読書メーター
  • 先月の読書メーターまとめです。22冊5156ページでした。大部分は漫画ですが、洋書を3冊読了できたのが成果でしょうか。それがこのくらいのペースに留まっている原因とも言えます。以下は抜粋。他の本は改めて取り上げるつもりがあるものもありますが、結局記事を書く余裕がないまま終わるかも知れません……【ライトノベル】 (前巻の記事)耳長族(いわゆるエルフ)の村に招待されたエルネアとミストラル。そこで登場する第三の [続きを読む]
  • なぜそんな話に帰着してしまう!?
  • グレッグ・イーガンと言えば、現代を代表するSF作家の一人です。個人的には、とりわけ彼の短編には衝撃的なものが多かったのを覚えています。たとえば「しあわせの理由」(同名の短編集に収録)は、少年時代に脳の腫瘍を治療すると同時に、まったく幸福感を感じられなくなってしまった青年の物語。彼は幸福感を取り戻すため、脳内物質の操作による治療を受けるのですが、幸福も好みも脳内物質次第だとしたら、自分とは何なのか?  [続きを読む]
  • ネット書店を渉猟する
  • 今年度のノーベル医学・生理学賞はオートファジー研究の大隈良典氏だそうで。そこでものは試し、その名前でネット書店を検索してみると……これは「著者ノーベル賞受賞記念!!」とか銘打って宣伝しても売れなさそうです。ちなみに理科教科書の執筆にも携わっている模様。こちらは教科書選択にどの程度影響があるものか分かりませんが。さらにどうでもいい話ながら、英語でAutophagyと題した本はたくさんあるのですが、フランス語でA [続きを読む]
  • 2016年9月の読書メーター
  • 23冊5128ページでした。【漫画】海底都市で暮らす女子中学生のまそらと澄音。地上の空を知らず、日常的にボンベを使って潜水したりしながらも、楽しく中学生をしている二人。だが実は、この都市の子供達の生まれと記憶には秘密が……地上に憧れ、管理をかいくぐって地上から来た男とコンタクトを取るまそら。特異な世界とその秘密、というネタ自体はオーソドックス。楽しい日常とそこに潜む不穏なものの描写は悪くないが、今後の展 [続きを読む]
  • いよいよ解決編へ……
  • 論文の査読結果とか、結果を待つのは緊張します。結果通知のメールが届いて開くのも緊張します。しかし、入学試験の結果待ちでそこまで緊張した覚えもないのですが。まあ入試は今や、事前に結果を判定しやすいというのもありますし、それにだいたいいつ合格発表が行われるか分かっているというのもあります。いつ通知が来るか分からないものを待っているのは、結構精神的に負担なのです。(しかも学会誌に投稿した論文の査読結果は [続きを読む]
  • 応募の手間というもの
  • 先生方と研究方針について相談するついでに、将来の進路のことにも話が及ぶことがあります。ある先生の曰く、学問をやっているとなると「留学してアカデミックポストに就いて……とやらなければいけないと思い込んでしまうことがあるけれど、それに向いている人ばかりではないし、あまり決め込まない方がいい」と。今の世の中、アカデミックポスト(主として大学教員)の席はとにかく少ないわけですし。正直なところ、私自身もまっ [続きを読む]
  • とても地味な研究の話
  • 今更、真面目な哲学研究の話をしても誰が読むんだというような話ではありますが、先日刊行の『フランス哲学・思想研究』第21号に掲載された拙論「持続でもなく空間でもなく」は、昨年12月に『宗教学研究室紀要』第12号に掲載した「ベルクソンの空間論」ともども、ベルクソンの「空間」関係を扱った論文であり、一部被る記述もあります。ただし、「空間論」はあくまで「空間」――幾何学などに関わる――を論じているのに対し、「持 [続きを読む]
  • おぞましき自己の全重量――『いもーとらいふ 〈下〉』
  • 先週末は学会で東京に行って来ました。8日金曜日はベルクソン哲学研究会(※)、9日土曜日は日仏哲学会と立て続けです。※ 実はこの会、今回はなかなか世話人が決まらないなどの事情があり、日仏哲学会が本大会の前日に開催するワークショップのために会場として取ってあった教室を利用して「ゲリラ的に」開催するに至ったものですが。日仏哲学会の会場では機関誌『フランス哲学・思想研究』第21号も発行。拙論「持続でもなく空間 [続きを読む]
  • それぞれの王への道――『魔弾の王と戦姫』13〜15巻
  • 気が付けば12巻を最後にしばらく放置していましたが、今回は久々に、先月15巻まで発売されたライトノベル『魔弾の王と戦姫』を取り上げてみようかと思います。何しろ最新15巻のあとがきで、ついに「あと2巻で完結」と明言されました。最新巻の展開を見ているとそれだけで終われるのか、と想うところもありますが、しかし大詰め間近なのは感じられます。 (12巻の記事)12巻はザクスタンと決着した後、最後のわずか3行ほどで「月光 [続きを読む]
  • 2016年8月の読書メーター
  • 先月の読書メーターまとめです。17冊4516ページでした。まあ漫画が半分くらいの数合わせでようやくこの数字ですけれど。論文執筆期間に入ったとはいえ、洋書の読了がないのも寂しいところ。以下は抜粋です。【ライトノベル】蝙蝠型のホムンクルス・トローと闇の王と呼ばれた幻獣クーシュナを連れ、「幻獣調査員」として幻獣の問題を解決し、記録するため各地を旅する少女フェリ・エッヘナ。彼女が巡り逢う、竜、バジリスク、マメイ [続きを読む]
  • 文芸批評と本質論
  • 碩学・井筒俊彦によれば、「個別的本質」と「普遍的本質」の区別はイスラーム哲学の基本、イスラームにおいてはいやしくも哲学者たるものこの両者を混同する過ちを犯してはならない、と言います。「本質」とは「何であるか」の答え、あるものをそのものたらしているもの、と言えるでしょう。そして、たとえば(井筒も挙げる)「花」の例で言うと、「個別的本質」とは「この花」の本質であり、「普遍的本質」とはタンポポもバラもユ [続きを読む]
  • フィクションを書く意味
  • 現在執筆中の論文、一応は哲学の論文であって、圧倒的に引用の多いメイン文献はやはり哲学書なのですが(というかいつも通りにベルクソンの著作です)、サブ文献としてはほとんど哲学研究書を引くことなく、物理学者の著作ばかりといういささか特異なラインナップに。これが野心作となるかただの馬鹿の仕事となるかは、結果次第ですが。まあ、結論部の候補を二つ書いて選んだりしているのを思うと、やはり馬鹿なのかも知れません。 [続きを読む]
  • 余計なことを気にしない/させない才
  • 異世界とはそもそも何ぞや……という話も時々してきましたが、そういう根本的な問題はひとまず脇に置いたとしても、私のような理屈っぽい人間は、「異世界に召喚される」という一事についても、色々と気になります。たとえば、異世界人とすぐに言葉が通じるのはなぜか。その世界での人生を赤ん坊からスタートする「異世界転生」の利点は、こういう問題をクリアしやすいことかも知れません。(とは言え、少し形を変えつつ似たような [続きを読む]
  • 真実の愛は人生を変えるのか?
  • しりあがり寿氏の漫画に『ヒゲのOL藪内笹子』という作品がありました。結構あちこちの媒体に掲載され、単行本もいつかの版が出ているので、全部でどれくらいのエピソードがあるのか、詳しくは確認していません。ビームコミックスから「完全版」が出ているようですが……本作の主人公藪内笹子(やぶうち ささこ)はOLですが、タイトル通り、真実の愛を見付けるまではヒゲを剃らないと誓って、ヒゲを生やしています。「ヒゲを剃らな [続きを読む]
  • 多重構造の事件の幕引きに向けて
  • 時の経つのは早いもので、今月も『マガジンSPECIAL』の発売日となりました。『絡新婦の理』コミカライズの第16話掲載です。当然ながら、前回の続きで引き続き原作第8章の内容です。前回は益田が京極堂を訪れてここまでの展開を報告していましたが、今回そこに京極堂の妹・敦子、ついで青木刑事がやって来て、それぞれの報告をします。 (京極夏彦/志水アキ「絡新婦の理」『マガジンSPECIAL』2016年No. 10、p. 427)青木の方はこれ [続きを読む]