kumabe さん プロフィール

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kumabeさん: パニックびとのつぶやき
ハンドル名kumabe さん
ブログタイトルパニックびとのつぶやき
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/skypaniroom
サイト紹介文昨年、「僕とパニック障害の20年戦争」を出版しました。それを土台とし、大幅に加筆して掲載しています。
自由文高校3年の時にパニック障害を発症し、今年で22年目です。1980年代の終わりからこれまでに至る過程を描いています。パニック障害を抱えながら生きるということはどういうことなのかを出来るだけ具体的に書いていこうと思います。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供234回 / 365日(平均4.5回/週) - 参加 2010/10/17 00:19

kumabe さんのブログ記事

  • いっそこのまま眠ろうか
  • 強くなるには道険しく優しくなるにはなお遠く深い霧に迷い込み立ち尽くすにも疲れ果て何処とも分からない場所でへたり込む 苦しみからの解放もままならず一歩を踏み出すにも、霧が晴れる気配はない先の見えない危うさに立ち上がろうとする気力も失せ心地良い音だけが耳に届く幻聴なのだろう 昔どこかで聴いた懐かしさにも似て子守唄のようでもありいっそこのまま眠ろうか [続きを読む]
  • ホームレスの雨
  • 追いかけてくる夏にせかされて、雨は激しさを増していくここらあたりで落とされる雨粒は不幸だ勢いの良いのは今のうちだけで、まもなくコンクリートの上で乾き死ぬ照りつける真夏の子に殺される泥土に落とされた雨粒は幸せを感じた柔らかな感触に飛び込む喜びやがて誕生する小さなオアシスしかし、その場所も幸せではない照りつける真夏の子に殺される順番が遅くなるだけで、むしろ長く苦しんで死ぬのだ一瞬の快楽と引き換えに海に [続きを読む]
  • 菅野と自転車と解決
  • 最近、数少ない愉しみは朝、菅野に会えること 孤独な顔を街に晒して、歩いているのではないかと不安になっただからという訳ではないけれど夕方、自転車を買ったいいもんだね体に風を感じるのは大嫌いになってしまったチャリでも、少しだけ見直したまた友達になってやってもいい薬が切れないように心を配りながら、たまには乗ろうと思う いつの日か、他人ばかりを詩にしたい自己中心で生きるから自分ばかり書く他人の重荷を思いやれ [続きを読む]
  • 王位戦第2局・「ひよっこ」に菅野
  • 王位戦第2局、羽生王位対菅井七段戦は、羽生さんの完敗でした。棋譜を見直してみると、菅井七段の指し手は、コンピューターソフトに酷似しています。日頃どれだけ、その類の研究をしているかが、よく分かります。かつて「盤上に人間味や生き方は反映されない」といった羽生さんの方が、菅井七段に比べると遥かに人間的な将棋でした。個人的にはコンピュータの研究は否定しませんが、やはり最終的にはコンピュータの考えをなぞるの [続きを読む]
  • 人生の朝に
  • 人生の朝に、大切なものをなくしてしまった僕は運命を呪いそして慌てた慌てふためいた一部だけでも見つからないかと、なくしたものを探し続けた太陽はあざ笑うように高く上っていく探している間に、別な大切なものをなくしてしまい再び僕は運命を呪った時間がたつにつれ、多くのものを次々なくしてしまう日は次第に下降していく 光が弱まる中、僕がなくしたものたちを探していると向かい側から少女が歩いてきた涼しげな視線は、明 [続きを読む]
  • もういいではないか
  • この28年半近く我ながらよくやってきたと思うもういいのではないかと 今日は病院へ行ってきた病院へ行くまでの苦しみが14年通院が14年よくやったのではないかと 季節は本来さまざまな顔や体があるのだと思う春の香り夏の眩しさ秋の優しさ冬の温もり しかし、この28年の季節はもう少し待って欲しいという僕の声に対して、耳を貸さずに過ぎ去った百以上の季節たちは暑いとか寒いとか辛いとか辛くないとか苦しいとかだるいと [続きを読む]
  • あの日のホームランを忘れない
  • 1985年8月19日清原は前日に18歳の誕生日を迎えていただから、あのホームランは自らへの祝砲でもあったのだろう僕らはあの日のホームランを忘れない 夏の甲子園、準々決勝PL学園対高知商業4対2、PL2点リードで迎えた5回裏この回の先頭打者の清原が打席に入るマウンドには中山裕この大会、屈指の豪腕だったその中山自慢のストレートを清原は完璧に捉えた高く響いた金属音打球は甲子園の空高く舞い上がり、最後まで [続きを読む]
  • 華奢な背中
  • 秋の深まった午後の公園木枯らしは愛しい人の髪を揺らしていた別れる覚悟は決めていた病気のことを包み隠さず話そう病名すら分からないけれど実際には僕は彼女に「体調が悪い」と繰り返すだけで詳しくは話さずそれどころか、さほど苦しくはないという雰囲気さえ漂わせようとしたただし、「別れよう」とだけはきっぱり言ってしまうありのままに話す勇気などなかったそして彼女を傷つけることを選んだ彼女の華奢な背中を呆然と見送り [続きを読む]
  • 小池が勝って、藤井が負けた日
  • いま、藤井君の敗戦の弁を聞きました。記者の稚拙なインタビューが続いたのですが、嫌な顔をせず、ひとつひとつ丁寧に答えていたのが印象的でした。佐々木五段は見事な指し回しで、先輩の意地を見せました。佐々木君も奨励会時代から、非常に将来を嘱望されていた棋士ですからね。佐々木五段と藤井四段。どちらが絶対に負けられない戦いだったかといえば、佐々木君の方です。年齢差8歳というのは、谷川九段と羽生世代と同じです。 [続きを読む]
  • 大竹まことの発言はそんなに悪いのか?
  • 大竹まことさんの藤井四段に対するテレビでの発言が取り上げられています。僕はそれを見ていないのですが、大竹さんはラジオでも藤井四段への発言をしていました。おそらく内容は、テレビと重なるものが多いのだと思われます。ネットなどで文章化してしまうと、感情が伝わらないので、あたかも大竹さんが藤井君を、けしからん若者と発言したように捉えてしまう人も多いかと思います。これはマスコミの悪意です。ラジオでの大竹さん [続きを読む]
  • 藤井四段、新記録おめでとう!
  • 凄い。その一語に尽きます。10代対決として注目された藤井四段対増田四段戦は、91手までで藤井四段の勝ち。快勝です。これで29連勝となり、神谷八段の28連勝を30年ぶりに塗り替える新記録樹立となりました。まあ、今日一日は藤井デーでしたね。NHKの9時のニュースでもスタートから藤井一辺倒。師匠の杉本七段もスタジオで解説。藤井君は谷川ファンなんですね。同じ谷川ファンとして凄く嬉しいです。彼の年齢では谷川 [続きを読む]
  • 昭和の清原・平成の藤井 天才新人たちへ
  • 30年以上前、清原選手がホームランを打つごとに、一般紙が一面で取り上げました。それと同じように今まさに、藤井君が勝利を重ねるたびに、一般紙が一面で取り上げます。この2人は天才新人の代表格といって間違いはないと思われます。清原選手の場合、最初はプロのスピードについていけず、本格的に打ち出したのはオールスター後でした。最終的な成績は、3割4厘31本塁打。勿論、いまでも高卒選手としての最高本塁打記録です [続きを読む]
  • 紫陽花
  • 紫陽花は雨に良く似合うだからこの季節を好んで咲くのだろうそうだみんな好き勝手にやればいい好きな時に、好きな場所で咲けばいいんだ何がそれを阻む社会か、他者か、病気や障害かそれとも自分自身の弱さか それでも多くの人は理想との距離感に力なく笑いながら好きでもない時に好きでもない場所で辛うじて花を咲かそうとしているせめて少しでも自分らしくと 寂れた街での壮絶な生活紫陽花のような自由はない人通りも絶えた、豪雨 [続きを読む]
  • 昭和生まれの曲がり角、自分自身の曲がり角
  • 最近、特にスポーツの世界を見ていると感じるのですが、昭和生まれが厳しい戦いを強いられるようになってきました。昭和の最後に生まれた63年組、つまり昭和生まれとしてはいちばん若い人たちですが、例えば体操の内村選手。絶対王者の座を守っているものの、おそらく体はぼろぼろで、若い白井選手らを迎え撃たねばなりません。例えば、マー君こと田中将大投手も防御率6点台。全盛期には考えられない数字です。もはや時代は、藤 [続きを読む]
  • 水と空
  • あなたは水のような人だ泥と交われば泥水となり砂漠と交われば希望にもなるただし、あなたそのものは無色透明で声高に自らの居場所を叫ぶことはないだから人はあなたを忘れがちになるかけがえのないあなたのことを あなたは空のような人だくるくると色を変えながらも浮かべているものは変わらない下界のねたみや祈りは空の耳に届くのだろうかうつむいてばかりいてはいつになってもあなたには会えないね 雨が降ってきた子守唄を口ず [続きを読む]
  • トシちゃん効果でアクセス数が・藤井VS瀬川
  • 昨日、田原俊彦さんをブログで取り上げたら、アクセス数が飛躍的にアップしました。やはり田原さんのファンは熱烈ですね。苦しい時に応援してこそのファンだと思います。それと私と同じように30代で干されてからの田原さんに「トシちゃん、腐らずにがんばってるな。立派だな」という考えを持っている人も多いのではないかと思いました。トシちゃんといえばザ・ベストテン。では久米さんのニュースステーション風に、次は出来るだ [続きを読む]
  • 病院へ・トシちゃん
  • 4週間ぶりに病院へ行ってきました。率直に言って、難しさを感じます。僕が病気になったのは28年も前で、今の先生は、自分の担当になって1年にも満たない。おそらく真実は、ごくごく一部しか伝わっていないと思います。とりあえず今回は、倦怠感、店を休業していること、若い頃に比べ、孤独感が強くなったことを話しました。先生は僕の言葉に沿って薬を処方する。どちらかというと、気分を高める薬を新たに出されました。まあ、 [続きを読む]
  • 天才・宇多田の陰に倉木麻衣の大記録
  • 半年ほど前に書いた「大人になるにつれ、かなしく」がいまだに読まれていることを嬉しく思います。さて、本題に入ります。だいぶ前になりますが、4月に発売された倉木麻衣の41作目のシングルが、オリコン週間ランキングで5位にランクされました。これで41作連続のベストテン入りだそうです。デビュー曲からこれまですべてが、10位以内に入っているという事になります。勿論、ソロアーティストとしては前人未到の記録を更新 [続きを読む]
  • 休業して思ったこと
  • 6月のはじめから店を閉めています。経営状態が良くなく、その建て直しのため、1ヶ月をめどに閉めたのですが、なかなか遅々として進みません。体が思うように動かないもどかしさ。ただ、この一週間、特に昨日、気付いたのですが、体のだるさを我慢して作業をしているうちに、ゆっくりですが、少しずつだるさがとれ、集中力が増していった感覚がありました。パニック障害になって28年、不安神経症、それに伴ううつ状態、薬の眠気 [続きを読む]
  • 駒花(終)
  • 少しずつ、秋は深まりつつある。空は、青く澄み渡っていた。私の目の前には、海が広がっている。人気のない美しい海。10年近く前、一人暮らしを始める私に、先生が買ってくれた真紅のワンピース。今日、初めて身に纏っている。やっぱり、少し恥ずかしい。私は童心に帰り、サンダルを脱ぎ捨てて、砂浜の感触を確かめる。それから仰向けになって、思い切り、手足を伸ばした。このまま、空に吸い込まれてしまいそうだった。夏のひり [続きを読む]
  • 駒花(53)
  • 私の予想に反して、菜緒は盤上のみに集中している。視野が狭くなっているといってもいい。こうした時の菜緒は、互角か、優勢を意識しているのである。もしかしたら、終局の輪郭も、ある程度描いているのかもしれない。長年、彼女と向き合っていて、嫌でも分かる様になってしまった。初めて対戦した時、私は中学2年、2つ年下の菜緒はまだ小学生だった。童顔の菜緒には、あの頃の面影が、まだ残っている。菜緒は自信に満ちた手つき [続きを読む]
  • 駒花(52)
  • 2勝2敗で迎えた桜花戦最終局。勝った時のことは、考えていない。しかし、もし負ければ覚悟を決めていた。将棋はこれまでにして、最愛の人に会いに行く。先生に会いに行く。 将棋館の外は、よく晴れていた。振り駒の結果、私が先手となった。やはり最後は、自分らしく攻め将棋でいきたい。まだ菜緒は、このシリーズ、本調子ではないようだった。私が菜緒の本当の力を引き出す。そして勝ってみせる。 私の駒が激しく前進する。菜緒 [続きを読む]
  • 駒花(51)
  • 時々、私は将棋館内の保育施設に足を運ぶ。少し離れた場所から、小さい子供たちを見るのが好きだ。「さおりちゃん」麻衣さんが近づいてきた。相変わらず美しい。将棋館の中に保育施設が作られたのは麻衣さんの尽力が大きかった。「こんにちは。あの右端に居る女の子、菜緒の子ですよね」菜緒はすでに結婚し、2歳の女の子の母親だ。「何だか、菜緒ちゃんをそのまま、小さくしたみたいだね」「そうですね」私は目を細めた。「さおり [続きを読む]
  • 駒花(50)
  • 先生宅を後にして、私と糸井君は、かつて、先生によく連れて行ってもらった、近所の蕎麦屋に入った。私たちが出入りしていた頃のご主人は、すでに引退して、店を息子さんに譲っている。当たり前だったはずの風景が、音も立てずに、ひとつ、またひとつと消えていく。「懐かしいでよね、ここの蕎麦屋」「そうだね。先生は天ぷらそばが好きだった。それと、ここの先代のご主人に、天女さまって言われたんだ。初めて天女のタイトルを取 [続きを読む]
  • 駒花(49)
  • 桜花のタイトル挑戦が決まり、3人の研究会もこの日で、いったん中断という事になった。といっても、約束の森村宅には私と糸井君の2人だけ。田口さんは菜緒に気を使ったのかは知らないが、急に参加できなくなったと連絡があった。 懐かしいリビングで、私は糸井君と将棋盤を挟んで向き合う。「3番勝負やりませんか?」糸井君が提案した。「うん、いいよ。2勝先取で」「はい」私が先手で勝負を始めた。糸井君とは、それほど多く [続きを読む]