葉月 さん プロフィール

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葉月さん: 読書な毎日
ハンドル名葉月 さん
ブログタイトル読書な毎日
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/hazuki_i/
サイト紹介文読書好きの主婦のブログです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供29回 / 365日(平均0.6回/週) - 参加 2010/10/18 13:52

葉月 さんのブログ記事

  • 「女のいない男たち」村上春樹
  • 女のいない男たち (文春文庫 む 5-14) [文庫]タイトルから想像すると、「女がいない」とは、初めから女に恵まれない男たち??とも思ったのですが、これは「女がいたけれど、喪失してしまった男たちの」話でした。ま、考えて見れば村上春樹の描く男たちは、結構簡単に女性と付き合えてしまうので、女に恵まれない男はでてこないですね。中高年の男たちが登場人物で、みな女に去られて孤独を抱えているあたり、年をとるということは [続きを読む]
  • 「光の指で触れよ」池澤夏樹
  • 光の指で触れよ (中公文庫) [文庫]「すばらしい新世界」の家族の行く末が気になって、続編を読みました。林太郎とアユミが別居しているところから物語は始まり、アユミは林太郎の不倫を許すことができず、家を出て行ってしまってました。息子、森介の「ホントは理想的な家族過ぎて実は息が詰まっていた」、というような発言はとても印象的でした。絵に書いたような幸せな家族って、なんか嘘っぽい。そこは、大いに共感できました。 [続きを読む]
  • 「すばらしい新世界」池澤夏樹
  • すばらしい新世界 (中公文庫) [文庫]これを読むと、風車のことが好きになります。東日本大震災を知った今では、原子力発電にかわる電力供給の話は、あれから前進しているんだろうかと、心配になったりもします。池澤夏樹という作家は、理系の作家であり、書いている内容もとことん理論的でありながら、なぜか温かいものを感じさせてくれます。この本では、風車をヒマラヤの奥地に作るという技術的な話や、チベットの宗教的な考え、 [続きを読む]
  • 「ポケットに物語を入れて」 角田光代
  • ポケットに物語を入れて (小学館文庫) [文庫]角田光代がつづる読書案内です。冒頭、読書には正解がない、書評、解説というよりは、私の感想文として読んでほしいと、自身が語っています。紹介される本の面白さもさることながら、角田光代の自由でみずみずしい感性に浸ることのできる、一冊だと思います。本を読むと、その舞台となった場所に衝動的に旅をしてしまうという、彼女。その行動力は羨ましいし、そのような衝動性があるか [続きを読む]
  • 「愚行録」 貫井徳郎
  • 愚行録 (創元推理文庫) [文庫]登場人物がインタビューに答える形式で話が進んで行くのは、宮部みゆきの「理由」を思いこさせますが、読後感は全く違いました。こちらは、救いも何もなく、最後まで読んだ私も報われないような敗北感がありました。この気持ちをどうしてくれるんだと思いつつ、巻末の解説を読んでもやもやが解消され、この本が語る意味を理解できたような気になりました。一家殺人事件の被害者の関係者をインタビュー [続きを読む]
  • 「総理の夫」 原田マハ
  • 総理の夫 First Gentleman (実業之日本社文庫) [文庫]政治家を題材とした話なのに、悪い人は一人もいないという、非現実的なストーリーではありますが、現実のしがらみでお疲れの方には、よい気分転換になるかもです。総理の夫、日和さんが妻が総理大臣になってからの日常を、日記にしたためるという構成になっています。この、日和さんよりで読むか、または、女性初の総理大臣凛子よりで読むか、わかれるところです。私は、日和さ [続きを読む]
  • 「幼な子われらに生まれ」重松清
  • 幼な子われらに生まれ (幻冬舎文庫) [文庫]久しぶり重松清を読みました。二度目の結婚で得た家族のきずなを必死で守ろうとする37歳の「私」。その一方で別れた妻との間にできた娘とのきずなも捨てきれない、優柔不断な男の葛藤を、上手く表現している作品でした。本当の親子であっても、思春期を迎えようとする娘と父親の関係は、なかなかシビアなものですが、義理の関係を意識するあまりより、複雑になっていく。娘の父親に対す [続きを読む]
  • 「たったそれだけ」 宮下奈都
  • たった、それだけ (双葉文庫) [文庫]かつて宮下奈都の本を一冊読んで、私には合わないなと思っていたのですが、帯の「逃げることこそが前に進むう方法かもしれない」という言葉にひかれて読みました。まさに逃げることしかしてこなかった私を肯定してくれそうな気がしたのかも。不倫相手の男の罪が発覚する前に、彼に「逃げて」という。なのに、自ら男の罪を告発してしまう「私」矛盾したその行動は、彼女の過去を振り返ることによ [続きを読む]
  • 「天と地の守り人」上橋菜穂子
  • 天と地の守り人〈第1部〉ロタ王国編 (新潮文庫) [文庫]天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編 (新潮文庫) [文庫]天と地の守り人〈第3部〉新ヨゴ皇国編 (新潮文庫) [文庫]ついに全巻読破です。第一部は、死んだと思われていたチャグムとバルサが再会を果たし、第2部は、カンバル王国とロタ王国と同盟に奔走する二人を描き、そしてついに3部では、タルシュ帝国が新ヨゴ王国に攻め入るなか、救世主チャグムが現れるという、しびれ [続きを読む]
  • 「真昼の悪魔」遠藤周作
  • 真昼の悪魔 (新潮文庫) [文庫]「沈黙」の映画を見て、遠藤周作の本が読みたくなり、購入したのですが、読んでいる途中でフジテレビの深夜枠で、この本が原作のドラマが始まってびっくり。こんな、昔の話がドラマになるんだろうか?と、心配でしたが、この本が世に出た頃は、現実には起こりえない絵空事だったのに、現代では現実の病院での事件を連想できてしまい、現代だからこそ読みたい本なのかもと、思えて来ました。「沈黙」に [続きを読む]
  • 「神の守り人」「蒼路の旅人」上橋菜穂子
  • 神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫) [文庫]神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫) [文庫]蒼路の旅人 (新潮文庫) [文庫]NHKで放送中の「精霊の守り人」シリーズ。何とか始まる前に読破しようと頑張って、「神の守り人」上・下を読了したところで、ドラマが始まりました。原作と違いドラマは「神の守り人」と「蒼路の旅人」が同時進行していることがわかり、あわてて「蒼路の旅人」も読みました。そしてわかったのは、「蒼路の旅人」か [続きを読む]
  • 映画「沈黙 サイレンス」
  • 映画「沈黙 サイレンス」を見てきました。私が今まで一番影響を受けた本は?と聞かれたら、遠藤周作の「沈黙」を真っ先に挙げたいぐらい、思い入れのある作品なので、今回の映画化はとても嬉しかったです。映画は、原作のイメージを壊すことなく、素晴らしかったです。日本人の俳優陣も熱演でした。特に、イッセー尾形が演じる井上筑後守が秀逸で、私が抱いていた「イノウエ」そのものでした。コミカルとも思えるほど、老獪な武士 [続きを読む]
  • 「セラピスト」最相葉月
  • セラピスト (新潮文庫 さ 53-7) [文庫]ノンフィクション作家である最相葉月の本は、かつて「絶対音感」を読んで、その緻密で旺盛な取材力に舌を巻いた記憶があります。なのに、次の「青いバラ」は、科学に弱い私には敷居が高かったのか?読破できなかったという、苦い記憶もまたある中、この本を手に取ったのは、私も少しかじったことのある心理学の分野だったからです。冒頭から、「箱庭療法」の話が出てきて、今さら?と思いつつ [続きを読む]
  • 「その日東京駅五時二十五分発」 西川美和
  • その日東京駅五時二十五分発 (新潮文庫) [文庫]作者の西川美和は広島出身ということで、幼い頃より被ばくの体験談等を聞きすぎて、どうしてこんなつらい話を聞き続けなくてはいけないのだろうと思っていたとのこと。だから、そんな自分があの大戦を題材にした話を書こうとは思ってもみなかったと、あとがきに書いてます。作者の叔父の体験談をもとに書かれたというこの小説は、終戦の日の生々しい出来事をつづっているにも関わらず [続きを読む]
  • 「トリップ」 角田光代
  • トリップ (光文社文庫) [文庫]東京近郊のありふれた街に住む、普通に暮らしているように見えて、実はそうでもない人々がおりなす、連作短編小説です。登場人物に共通していることは、こうなるはずではなかった自分の人生に戸惑っていることでしょうか?駆け落ちしそこなった高校生、薬物依存症の母、ストーカーと、異常にも思える人々なのに、平凡で退屈な街に溶け込んで暮らしていると、そうでもないような気がしてくるから、不思 [続きを読む]
  • 「永い言い訳」西川美和
  • 永い言い訳 (文春文庫) [文庫]映画監督として知られている西川美和。過去に「ゆれる」「デイアドクター」を見て、今でも記憶に残る映画として私の脳裏に刻み込まれていますが、果たして、小説家としてはどうなんだろう?と、懐疑的な気分で読み始めたのですが・・・・。映画監督ならではの、映像が浮かんでくるような詳細な描写が見事で、人間臭さがにじみ出ていました。人気作家津村啓こと衣笠幸夫は、10年間の下積み生活を支え [続きを読む]
  • 「模倣犯」3.4.5 宮部みゆき
  • 模倣犯3 (新潮文庫) [文庫]模倣犯〈4〉 (新潮文庫) [文庫]模倣犯〈5〉 (新潮文庫) [文庫]ついに読破しました。思った以上に重厚で、作者のこの作品に対する思い入れがひしひしと伝わって来ました。ドラマで見た時、首謀者であるピースこと、網川がどうしてこんな人間に育ったのか、原作はもっと詳細に描いているのでは?という私の期待は、いい意味で裏切られました。確かに、二人の父親に自分の子として認められなかったという不 [続きを読む]
  • 「模倣犯」1・2 宮部みゆき
  • 模倣犯2 (新潮文庫) [文庫]文庫本で、1と2を読み終わりました。早く先を読みたいと思わせる内容ですが、それぞれの状況、登場人物の生い立ちなど、詳細に語られているため、なかなか前に進めません。当然のことながら、ドラマでやっていたことは、ほんの一部だったんだなーと、実感します。第一部では、事件の概要と、被害者の一人鞠子の家族、特に祖父を中心に語られ、この祖父がキーパーソンになるのかな?と予感させられます [続きを読む]
  • 「模倣犯」宮部みゆき
  • 模倣犯1 (新潮文庫) [文庫]宮部みゆきのファンなのに、どうしても読む気になれなかった模倣犯。全5巻という大作にひるむ気持ちがあったし、かつて映画化されたときの印象があまりよくなくて、奇をてらいすぎなんじゃないかとか、勝手に思ってました。でも、ちょっと前にテレビ東京の「模倣犯」を見て、これは、ぜひ読んで見たい!と、読破を決意しました。テレ東って、時々?いいドラマやってるんですよねー。俳優陣が渾身の演技 [続きを読む]
  • 「もう一度生まれる」朝井リョウ
  • もういちど生まれる (幻冬舎文庫) [文庫]「何者」を読んで、結構若い人向けでも読めるかな?と、調子の乗って2冊目を購入してしまいました。短編集でありながら、登場人物がつながっているというのも、面白そうだと思ったのですが、正直、初めの2編を読んでいる時は、文体が軽すぎ、漫画の主人公みたいで、私には無理かな?と、珍しく、読破できない予感が。でも、3編目の「僕は魔法が使えない」あたりから、登場人物たちの関係 [続きを読む]
  • 「何者」 朝井リョウ
  • 何者 (新潮文庫) [文庫]若い人とが読む本だなと思いつつ、カバーのメンツがあまりにも魅力的だったので、買ってしまいました。読後は、やはり映画も見てみたいと思ったし、売り手の策略にまんまとハマってしまいました。就活真っただ中の4人の若者の、微妙な人間関係と、そこにネットというツールを絡めて、見事な心理劇になっています。就活真っただ中の人は、リアル過ぎて読むのがつらいかもと、思いました。一文字打つと、過去 [続きを読む]
  • 「きりこについて」西加奈子
  • きりこについて (角川文庫) [文庫]「きりこは、ぶすである」という、衝撃的な書き出しから、誰も触れたがらない領域に真正面からぶつかっていく、作者の心意気を感じました。しかも、重たいテーマのはずなのに、からりとした軽快な大阪弁の語り口に、何度もクスリとさせられました。ネコの視点からみる人間の世界は、摩訶不思議な世界なんですねー。ネコ好きの方が読んだら、楽しいこと間違いなしです。親から可愛い可愛いと言われ [続きを読む]
  • 「孤独の歌声」天童荒太
  • 孤独の歌声 (新潮文庫) [文庫]読んでいる間、過去にも読んだことがあるような、特に猟奇的な描写は既視感が否めなかったのですが、のちの「家族狩り」につながる初期の作品であることを考えれば、納得です。都会の一人暮らしの女性を次々と誘拐し監禁してしまう犯人。一人暮らしの人間が誘拐されても、そのことに気づいてくれる人は少ない・・・もしかして誰も気づいてくれないかもしれない・・・・そんな孤独感がひしひしと伝わっ [続きを読む]
  • 「恋歌」 朝井まかて
  • 恋歌 (講談社文庫) [文庫]こんなにも感動できる歴史小説がまだあったのかと、今まで知らずにいたことが悔やまれるような作品でした。「恋歌」というタイトルから、淡い恋を描いた時代小説なのかと思って読み進めていくと、終盤は読むのがつらくなるほどの、過酷な牢獄の生活が書かれ、その中でも誇りを失わず気丈に振る舞おうとしたした武家の妻たちに、深い感銘を受けました。序章で、維新後の明治の欧米化された時代背景のなか、 [続きを読む]
  • 「地下街の雨」宮部みゆき
  • 地下街の雨 (集英社文庫) [文庫]表題を含めて、7つの短編集です。帯に「作家としての私の青春時代でした」と書いてあるように、宮部みゆきの初期の作品で、後々の大作につながるようなネタがたくさん入っていました。短編集でありながら、一つひとつの話は短さを感じさせず、読みごたえがありました。「地下街の雨」は、精神的に崩壊してしまった女性の怖い話かな?と思ったら、意外にほのぼのとした結末。「不文律」は、あの「理 [続きを読む]