杉篁庵 さん プロフィール

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杉篁庵さん: 杉篁庵日乗
ハンドル名杉篁庵 さん
ブログタイトル杉篁庵日乗
ブログURLhttp://blog.sankouan.sub.jp/
サイト紹介文杉篁庵主人は、定年で隠居した無為徒食の渡世人です。日々感ずるところを記します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供370回 / 365日(平均7.1回/週) - 参加 2010/11/01 21:20

杉篁庵 さんのブログ記事

  • 落蝉
  • 落蝉を拾ひて朝の散歩道 杉竹落蝉の動きも止みて日の暮るる 杉竹たのまれぬ心に辛き落ち蝉や恋もうらみもねのみなかるる 横雲動けずにジィと鳴いてる落蝉の恨みの声を手に玩ぶ やゑ 気温が下がりすぎているのか朝には蝉の声がきこえず、7時半... [続きを読む]
  • 秋黴雨(あきついり)
  • 淋しさや蕎麦の冷たき秋黴雨 杉竹秋黴雨身をそぼちつつ蝉啼けり 杉竹ふるかひのなくもつれなき秋黴雨あだなる色に濡れてうつれり 横雲送る日も止まない秋の長雨があなたの影をつつんでしまう やゑ このところ涼しい雨が続く。8月後半頃から1... [続きを読む]
  • 空蝉
  • 掴めるや空蝉の身を透ける夢 杉竹空蝉の世に出づる力残せり 杉竹うつうつとむなしきからに空蝉の我が身辛しとねこそなかるれ 横雲声高く啼いてる蝉は殻捨てて辛い時代を忘れてるのか  やゑ 空蝉とは蝉の幼虫が脱皮したぬけ殻。「うつせみ」は... [続きを読む]
  • 朝顔
  • 朝顔のみな萎れけり門送り 杉竹朝顔に思ひ託すや星の恋 杉竹朝な朝なさやかに咲ける朝な草身を尽くしてやまたたちかへる 横雲朝毎に咲く朝顔がいとしくて今朝もあなたを思い出してる やゑ 朝顔は、入谷の朝顔市が毎年7月上旬に開かれるせいか... [続きを読む]
  • 八月十五日
  • 腕組むや今日は八月十五日 杉竹八月十五日なほ新たなる思ひ湧く 杉竹鐘打つや今朝は八月十五日うき身ひとつを定め兼ねつも 横雲この国の行方は何処へ八月の十五日には落ち蝉拾う やゑ 今日をどう称するか、季語としては「終戦記念日」が代表さ... [続きを読む]
  • 蜻蛉(とんぼ)
  • 蜻蛉飛ぶ空の高みに風のあり 杉竹さざなみと遊ぶや蜻蛉五六頭 杉竹逢ふ事を頼めど薄き秋津羽の契りとはしる秋の空なり 横雲羽薄い蜻蛉を釣った秋の野を面影追ってひとりさまよう やゑ トンボは季語では秋のものとされている。傍題が大変多い季... [続きを読む]
  • 新涼
  • 新涼の林に入るや雨上がり 杉竹新涼や新聞を待つあさまだき 杉竹蛍飛び秋のはつ風涼しくも昨日にかはるよの更けゆきぬ 横雲新涼に微笑む花と戯れる蝶のいのちがしずかにもえて やゑ 新涼とは、秋に入ってから感じる涼しさのこと。単に「涼し」... [続きを読む]
  • 盆用意
  • 提灯を新たにしたる盆用意 杉竹盆用意遺品並べて時忘る 杉竹なき人を迎ゆる支度ととのへば秋のともしのゆらぎ親しき 横雲雨止みを待ってお盆の支度する寺の行き来に朝の挨拶 やゑ 「盆用意・盆支度」は。盆に先祖の霊を家に迎える支度をいう。... [続きを読む]
  • スーパー猛暑日
  • スーパー猛暑日暮れて啼く蝉疲る 杉竹猛猛しう狂気誘へる暑さかな 杉竹熱帯夜明けなむとして蝉盛りあるかひもなき命たのめり 横雲蛍籠編んで待ってる熱帯夜逢えないままに星を数える やゑ 気象庁が今年はスーパー猛暑日が多い夏になるという見... [続きを読む]
  • 桔梗
  • 秋ちかう野は一靡き風に揺る 杉竹ふくらめる白き桔梗の涙かな 杉竹君愛(は)しと今朝を歓び咲きたるやきちかうのはなうすむらさきに 横雲桔梗摘む女が去って秋の野は残照の中未来を閉じる やゑ 桔梗は、きりっとした輪郭、折り目ただしい花の姿... [続きを読む]
  • のろのろ台風
  • のろのろと台風進まず余波止まず 杉竹台風のまっただなかのムービーメール 杉竹風温き野分の名残り吹きたてて恋しき涙とめがたかりき 横雲台風が過ぎても風はまだ止まず髪梳るのろのろの恋 やゑ 「颱風(台風)」は、北太平洋西部の熱帯海上、北... [続きを読む]
  • 残暑
  • 唇を漏るる言の葉残暑光 杉竹干されたるシーツの白き残暑かな 杉竹残暑避け猫の這入る木の下や風のまにまに西陽の漏るる 横雲肌を刺す残暑の光共に浴び離れた距離を手繰り寄せてる やゑ うんざりするほど進まない台風に大雨を警戒し、過ぎたの... [続きを読む]
  • 立秋
  • 立秋の汗背を伝ひ雲遠し 杉竹椅子白し風なきままに秋に入る 杉竹つれなくも君の影なく渡る瀬の風の裏にや秋立ちぬらむ 横雲今日からはもう秋ですというからに零れる汗に涼しさ探す やゑ 今日、立秋。二十四節気の一つ。文字どおり、秋立つ日で... [続きを読む]
  • 夏の朝霧
  • 空も地も霧に包まる夏の朝 杉竹朝霧に道隠されて滝の音 杉竹うつつよはおよづれごとの多くして迷ひ入りたる霧深き谷 横雲鐘の音が聞こえていても君の手が迷いに誘う朝霧の夏 やゑ 朝霧は単独では秋の季語である。ただ、夏の高... [続きを読む]
  • 向日葵
  • ひまわりの一本高くして真昼 杉竹向日葵の動かぬ影や星ひとつ 杉竹あふひてふ名を秘めたれば向日葵に恃む逢ふ日をいかに契らむ 横雲約束が信じられそうそんな気にさせて咲いてるひまわりの花 やゑ ひまわりはキク科ヒマワリ属の一年草。太陽の... [続きを読む]
  • 蝉時雨
  • 雨止みてざぶり昼の湯蝉時雨 杉竹蝉噪の森に迷ふや曼陀羅図 杉竹夏衣うすしといへど蝉時雨あつき日中をふりまさるかな 横雲人けない森をおおって蝉しぐれぬれそぼってる貴方の記憶 やゑ蝉時雨は、蝉が多く鳴きたてるさまを、時雨の音にたとえていう語... [続きを読む]
  • 避暑
  • 避暑に来て風の音聴くテラスかな 杉竹同じこと書いてまた消す避暑便り 杉竹遠近に蝉の声する浅間裾木陰涼しき避暑地の真昼 横雲火の山の暑さをしのぐ高原に明るく笑う君を呼びたい やゑ 夏の暑さを避けて、都会を離れ、海や山の涼しい地へ旅行... [続きを読む]
  • 戻り梅雨
  • わが胸の嘆きの色や戻り梅雨 杉竹戻り梅雨車窓風景見えぬまま 杉竹上り来も峠蔽へる雲晴れずあかぬ嘆きの戻り梅雨なる 横雲道端に微笑む花を濡らしてて戻り梅雨さえ恨めしくなる やゑ 「戻り梅雨」は、梅雨が明けたあとに、再び訪れる梅雨と同... [続きを読む]
  • 溽暑
  • 陰もなき道真直ぐの溽暑かな 杉竹草むらに溜まる溽暑の沸き立ちぬ 杉竹憑めこし宵になりてもむしあつくなれはまさらで恋もくるしき 横雲夢つなぐメールの返事待ちあぐね溽暑の街に取り残される やゑ 溽暑(じょくしょ)は、梅雨も終わりごろの蒸... [続きを読む]
  • かき氷
  • かき氷ひとつ分け合ふ老夫婦 杉竹ねだる子の声を背に聞くかき氷 杉竹店先に膝寄せあひてかき氷はめば涼風二人を包む 横雲突き刺した匙動かせば崩れると宇治金時の山を危ぶむ やゑ 古い俳句には、「かき氷」の呼称を用いず、「氷水」の呼称を用... [続きを読む]
  • 藍の生葉染
  • 子の声に靡ける藍の生葉染 杉竹杜に藍の生葉染する香の匂ふ 杉竹藍の香の匂ひに生葉染めてまし恋する程に色かはりゆく 横雲夏の日にふたりで摘んだ藍の葉で心を染めて君に贈ろう やゑ 「藍染」は季語ではないようだが、「藍刈る・藍玉・藍浴衣... [続きを読む]
  • 露打ち
  • 待ち人の声の聴こえて打ちし露 杉竹露打ちし盃(さかづき)の朱や詩の心 杉竹たまきはる心にしみて面影に見はてぬ夢の露置かれけり 横雲ひと振りの露がもたらす涼風にあなたの影が寄り添っている やゑ 「露打ち」は、懐石で、夏季に涼感を出すた... [続きを読む]
  • 草茂る
  • アパートに人住まざるや草茂る 杉竹草茂り荒れゆく村を徘徊す 杉竹忘られて茂る夏草根の深くねても恨みの音こそ泣かるれ 横雲荒れた野に待ちわびていて夏草が波打っている真昼の暑さ やゑ 人の通わない道や人の手が入っていない土地などに、芒... [続きを読む]
  • スコール
  • スコールに濡れて帰るや畑の猫 杉竹落蝉の溺れてゲリラ豪雨止む 杉竹かきくもり窓うつ雨の音激しふりにし人の声恋しくも 横雲寄る辺ない思いは窓を打ち付ける豪雨の音に溶けて流れる やゑ 「驟雨・スコール」は、「村雨、白雨」などとともに「... [続きを読む]
  • 冷麦
  • 冷麦の音をすすれる媼かな 杉竹冷麦の紅ひとすじを挾む昼 杉竹あかざりし昔を想ひ冷麦を啜る真昼や蝉しきりなり 横雲こんなにも絡んでしまった冷麦の緑うす紅心の模様 やゑ 小麦粉に塩を混ぜて水でこね、細くきって乾燥させたもの。素麺よりは... [続きを読む]