杉篁庵 さん プロフィール

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杉篁庵さん: 杉篁庵日乗
ハンドル名杉篁庵 さん
ブログタイトル杉篁庵日乗
ブログURLhttp://blog.sankouan.sub.jp/
サイト紹介文杉篁庵主人は、定年で隠居した無為徒食の渡世人です。日々感ずるところを記します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供371回 / 365日(平均7.1回/週) - 参加 2010/11/01 21:20

杉篁庵 さんのブログ記事

  • 梅天
  • 梅天に並びて鳴かぬ濡れ雀 杉竹梅天の椎の大樹の静かなり 杉竹五月雨の空たのめかは待つ影のよにふりぬれどやがて晴れまし 横雲あてのない明日のような梅雨の空何処に向かって駆け出してゆく やゑ 梅雨どきの空をいう季語に「梅天(ばいてん)」... [続きを読む]
  • 梅雨籠
  • 捲られぬページ残して梅雨籠 杉竹梅雨しとど読み終えし本積み重ぬ 杉竹世にふるや身のうき草に梅雨昏し想ひはれゆく時のなきまま 横雲今日一日晴れないままの梅雨の闇まだ聞こえない声をあなぐる やゑ 梅雨の直中になった空模様を見ていると、... [続きを読む]
  • 梅雨晴間
  • ゆで卵山に盛られて梅雨晴間 杉竹朝風の香り嬉しき梅雨の晴 杉竹五月雨の晴間の空にそよぎゆくうきも我が身の思ひ知られず 横雲伸びをして梅雨の晴間の眩しさに憂さを忘れて髪解き放つ やゑ 梅雨晴間は、梅雨の最中にふと晴天がのぞくこと。洗... [続きを読む]
  • 日除
  • 風孕む日除の波を聞く昼餉 杉竹日覆に影を揺らして人過ぎぬ 杉竹垣穂越ゆる風や涼しく日覆ひを揺らせる音の恨み哀しも 横雲山里の荒れた垣穂に吹く風ははためく日除けの音に響いて やゑ 暑い日光を遮るために店先や窓になどに白い布や簀(す)な... [続きを読む]
  • 短夜
  • みじか夜の明けゆく匂ひ老の夢 杉竹短夜に読み終えぬ本閉ざしけり 杉竹ひとりねのあかぬならひのうきとても君かたるなよみじか夜の夢 横雲寝返りをうって目覚める短夜の夢には君の影も見えない やゑ 短夜は、短い夏の夜をいう。春分の日から昼... [続きを読む]
  • 縁涼み
  • 寄り添ひて言葉少なの縁涼み 杉竹夕端居命の果てを見つめ居り 杉竹湯浴みせし髪膚愛づるや縁涼み生き難き世の闇に包まる 横雲次の世を語って涼む縁先の隅にゆっくり闇忍び寄る やゑ 「納涼(すずみ)」の子季語 のひとつ。他に、「門(かど)涼み... [続きを読む]
  • 夏至 
  • そよぎよる夏至の朝風鴉飛ぶ 杉竹夏至の日は雷雨激しの予報なり 杉竹あすしらぬ世のはかなきを思ふかな祈りのはての夏至の暁天 横雲分別を外した後のみだれ髪雨の予報の夏至の空見る やゑ 今日6月21日が夏至の日、二十四節気の一つ。太陽が黄... [続きを読む]
  • 夏帽子
  • 老ゆるほど若者めきし夏帽子 杉竹逢ひにゆく旅の支度の夏帽子 杉竹かなしくも見果てぬ夢に夏帽子道にまどふやひとよ過ぎゆく 横雲思い出に夏帽子買い別れゆく人よ一夜の夢も見ないで やゑ 夏にかぶる帽子は「夏帽・麦稈帽・かんかん帽・パナマ... [続きを読む]
  • 南天の花
  • 南天の花咲き初めて静かなり 杉竹花南天国家衰亡八字眉 杉竹南天の花の知りたる恋あらめ国滅ぼして七十路(ななそじ)半ば 横雲死んでいく国を看取って老いた身に明日はあるのかナンテンの花 やゑ 「南天の花・花南天」は夏の季語。南天は中部... [続きを読む]
  • 父の日
  • 父の日のまぼろしは白薔薇の影 杉竹父の日の酒まん賞味期限切れ 杉竹乳の実の父の嘆きやかりそめの世にたのめなき無花果の花 横雲けなげにも見えない明日に飛び立った燕見送る父の日の朝 やゑ 六月の第三日曜日が「父の日」とされている。子が... [続きを読む]
  • 木下闇(こしたやみ)
  • 下闇に待つ病院の昼餉時 杉竹世の愚劣憤怒の果ての木下闇 杉竹眼の病みて木の下闇に迷へるやまことの道の見えぬ世なれば 横雲間違った道をずんずん歩いてる夢をうつつにする青葉闇 やゑ 「木下闇・木の下闇・下闇・青葉闇・木の晩(このくれ)・... [続きを読む]
  • 梅雨寒
  • 梅雨寒の足先握るあしたかな 杉竹共謀の狂行凶気梅雨寒し 杉竹梅雨寒み空たのめせで待ちをるもふりぬる果てになぞ忘られき 横雲逢える日はいつになるのか薔薇濡れてあなたのいない梅雨冷えの朝 やゑ 梅雨寒(つゆさむ)は、雨が降り続く梅雨のこ... [続きを読む]
  • 万緑
  • 万緑の千畳敷を囲みけり 杉竹万緑の百二十里をうずめゆく 杉竹万緑に染まる我が身やしる人に寄する百夜(ももよ)を願ひつるかな 横雲万緑はあなたの街へ続いてて千夜一夜を語り続ける やゑ 万緑とは、夏の山野をおおう植物の緑をいう。「茂」よ... [続きを読む]
  • 五月雨
  • 目交ひに青き色ありさみだるる 杉竹五月雨の匂ひの中に残る影 杉竹五月雨に心みだすやあかしかぬ濡れし恋路をとふ方もなく 横雲見送って雨が降るのがうれしいと記す一行さみだれの朝 やゑ 昨日は一日しとしとと雨模様。五月雨の風情があった。... [続きを読む]
  • 籐椅子
  • 籐椅子のきしみに任す余生かな 杉竹籐椅子のほつれや老いの身を惑ふ 杉竹落葉松の囀りを聞く籐寝椅子足の先にもやがて夕焼け 横雲深煎りの珈琲の香が漂ってカップの向こうに君の籐椅子 やゑ 籐椅子は、籐の茎で編んだ夏用の椅子のことである。... [続きを読む]
  • 合歓(ねむ)の花
  • 花合歓やたよりなき日の暮れ行きて 杉竹夕闇に白合歓の花ほの明かし 杉竹微笑みて偲ぶや優しなが想ひ宵に咲きたる白合歓の花 横雲夕暮れの心がゆるぐ合歓の花逢えない人を思いやる色 やゑ 「合歓の花」が夏の季語。「ねぶの花、ねむり木、花合... [続きを読む]
  • 明易し
  • 明易し夜の間にともる花ひとつ 杉竹明易し朝刊を待つ人の居て 杉竹残りたる月薄らぐや明易し老のね覚に待つとしもなく 横雲明け急ぐ空に月影薄らいであなたの声が遠く聞こえる やゑ 「明やす、明早し、明急ぐ」これらは「短夜」の副題。「夏の... [続きを読む]
  • 八重十薬
  • 濡れている八重のどくだみ梅雨の白 杉竹黄昏や八重十薬の懐かしき 杉竹誘はれて月の光にほの白き露や置くらむ八重のどくだみ 横雲届かない願いを今日も呟いて露に濡れてる八重のどくだみ やゑ 「蕺草(どくだみ)・蕺草の花・十薬(... [続きを読む]
  • 入梅
  • 梅雨入や茶を熱くして午後三時 杉竹白黒の蝶戯れて梅雨に入る 杉竹しばらくは降るかと見ゆるさつき雨妖しき色に袖濡らすかな 横雲梅雨はじめ人待ち顔に佇めば御しるし程度の小雨が降った やゑ 梅雨という季語には副題・傍題が多い。「黴雨・梅... [続きを読む]
  • 紅花一薬草
  • 窓の辺に咲ける紅花一薬草 杉竹こごむ背の見つむ紅花一薬草 杉竹夏草は樹林のもとに淡き紅滲ませ咲くや我もぬれむや 横雲高原の朝露受けた花はほの淡い紅色滲ませている やゑ 「一薬草」は、ツツジ科(←イチヤクソウ科)イチヤクソウ属の常... [続きを読む]
  • 草笛
  • 草笛や洩る月影の細かりき 杉竹暮れゆけば佐久の草笛ささら波 杉竹草笛のねのおもしろくきこゆるはなれのこたふる声潜むゆゑ 横雲呼ぶ声が聞こえたように振り返る誰が吹くのか遠い草笛 やゑ 草木の葉を唇に当てて吹くと、鋭い音が出て、楽曲も... [続きを読む]
  • 干草
  • 身を包む刈り草の香や浅間裾 杉竹干草を踏みて眺むる浅間かな 杉竹露の身の消えも果てしや夏草のかたく結べるかる人の影 横雲草原に忘れたことも忘れてて干草の香がよびかえす影 やゑ 夏草を刈ることをいう季語としては... [続きを読む]
  • 野苺の花
  • 花苺白き点々初夏の風 杉竹高原に白き苺の花溢る 杉竹野苺の花咲き満つる高原に緑深むも人訪ね来ず 横雲浅間裾緑深まる山荘に迎えてくれる野苺の花 やゑ 「苺の花」は晩春の季語である。しかし、北軽井沢では今が盛り... [続きを読む]
  • 轟々の浅間大滝蝉時雨 杉竹導かれ滝見に崖をくだりけり 杉竹見えざるも垂水の音の響きたる緑の谷に山藤の散る 横雲急坂をおりる滝道ぬるぬると滑らないかの声が追ってる やゑ 「瀑布・瀑布・飛瀑・滝壺・滝しぶき・滝... [続きを読む]
  • 松蝉
  • 松蝉の林抜けたり静かなり 杉竹松蝉や尋ぬる人の居ぬままに 杉竹松蝉の林被へる声響き便りしなきを悲しみにける 横雲そぼ濡れる緑の中で待っている身に染み渡る松蝉の声 やゑ 松蝉は、日本で一番早く鳴き声を聞くこと... [続きを読む]