杉篁庵 さん プロフィール

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杉篁庵さん: 杉篁庵日乗
ハンドル名杉篁庵 さん
ブログタイトル杉篁庵日乗
ブログURLhttp://blog.sankouan.sub.jp/
サイト紹介文杉篁庵主人は、定年で隠居した無為徒食の渡世人です。日々感ずるところを記します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供372回 / 365日(平均7.1回/週) - 参加 2010/11/01 21:20

杉篁庵 さんのブログ記事

  • 春深し
  • 通院の道に迷へり春深し 杉竹鐘の音の遠きを愁ふ春深む 杉竹吹く風に春闌く色の藤波の爽だつ朝ぞ君を想へる 横雲春深く幸せになる暖かさ手も握れずに遠回りする やゑ 「春深し」は、花も散り、春も盛りを過ぎた頃を言う。日によってはうっすら... [続きを読む]
  • 花過ぎ
  • 匂も見えず恋しからむや花過ぎぬ 杉竹老いの身の影溶けゆくや花の果 杉竹老いの眉険しきままに花は葉に何ぞうらまむうき身ひとつを 横雲花は葉になっても逢えずこれはもう別れる準備できたってこと やゑ 時は移ろいやすく、花は時節を追って咲... [続きを読む]
  • 母子草
  • なにとなく懐かしみたり母子草 杉竹母子草残して庭の草摘みぬ 杉竹賤の家の庭に繁れる母子草ことよせ摘めり花盛れるに 横雲ひとり来て母子草摘む春の野を二匹の蝶は遊んで去った やゑ 母子草(ははこぐさ)は、春の七草の1つ、「御形(ごぎょう、... [続きを読む]
  • 藤の房揺らして朝の光りかな 杉竹夢の世に老いをとどめて藤の花 杉竹春行くや面影にたつ紫の藤波匂ふ日をくらしつつ 横雲藤棚の下で待ってる影を追う過ぎていく春匂う紫 やゑ 藤は晩春、房状の薄紫の花を咲かせる。芳香があり、風にゆれる姿は... [続きを読む]
  • 花海棠
  • 来ぬままに雨に痩せたり花海棠 杉竹花海棠散りたるのちに夢の跡 杉竹海棠の花影揺れて春の日の暮れてあかずもかすむ面影 横雲面影が近づいてきて唇に花海棠の雫が光る やゑ 「海棠」はバラ科、中国原産で、観賞用に栽培されてきた。桜(ソメイ... [続きを読む]
  • 花水木
  • 通院の目に清しきや花水木 杉竹薄紅は昨日の恋と花水木 杉竹埋もるる心の色や花みづき誓ひひとつのうらみにはつる 横雲逢えないで咲いてしまった花水木心の色がうっすら滲む やゑ ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉低木。北アメリカ原産。... [続きを読む]
  • 山吹
  • 山吹の咲きて散りゆく垣の端 杉竹八重に咲く面影草のけざやかさ 杉竹恋そめし心の色に濃山吹咲きて重きをおりて贈らむ 横雲鮮やかな色に心を譬えても面影草は淋しく揺れる やゑ 山吹は、バラ科の落葉低木。茎は緑色で根本から分れ、高さ1メー... [続きを読む]
  • 一八(いちはつ)
  • 一八の白きが咲きて雨あがる 杉竹濡れつつも咲くや一八風の朝 杉竹陽を浴びていちはつ咲けるあしたなり身にそひつつも面影遠し 横雲鳶尾(いちはつ)の雫が光る朝のこと逢えないままに閉じていく春 やゑ 一八・鳶尾(いちはつ)はアヤメ科の多年草... [続きを読む]
  • 十二単
  • はびこれる十二単の色や濃し 杉竹朝の陽に十二単の影重く 杉竹逢ふことのなき身をいかにせむとてかうらみの衣重ねたる夜 横雲庭に咲く十二単衣という花がスカートばかりを思い出させる やゑ 十二単(十二単衣)は、花が幾重にも重なって咲く様子... [続きを読む]
  • 長寿桜
  • 紫は長寿桜の花の色 杉竹長寿桜老翁ひとり庭にあり 杉竹花と知る長寿桜やいかにして憂き世の末に身をとどむかな 横雲枝垂らす長寿桜の色慕いどこまで呆けて老いを重ねる やゑ 先日は庭桜について記したが、その横にある「長寿桜」が紫の色をこ... [続きを読む]
  • 鶯や吾が住む里も酒旗の風 杉竹鶯を手を止め聞きぬ垣修理 杉竹呉竹の伏しながら聞く鶯のねになく恋に命ながらふ 横雲鶯が谷を渡って啼く先が茜の色にほんのり染まる やゑ 「梅に鶯」というように春の初めに聞くのが鶯の「初音」だが、春も盛り... [続きを読む]
  • 庭桜
  • ブローチの揺るる形に庭桜 杉竹庭桜まなうらに影老いゆけり 杉竹春深み唐棣花(はねず)の色の移ろへる君が心をみてこそやまめ 横雲春過ぎて淡く色づく庭桜君の心が見定められない やゑ ソメイヨシノの終わった後、庭の小さな庭桜が花をつける。... [続きを読む]
  • 花の屑
  • 花の屑集めて垣のひとところ 杉竹舞ひ来るを載せてたゆたふ花筏 杉竹散りゆくをあかぬ心や花筏添ひたる色のたゆたひにける 横雲断崖に風が集めた花の屑夢の思いは届かないまま やゑ 昨日が啄木忌だった。明治四十五年四月十三日朝の石川啄木... [続きを読む]
  • 花楓
  • 枝を揺らす風に色あり花楓 杉竹繁りゆく若き緑や花楓 杉竹花楓妻の片笑み癌告知 杉竹花楓揺らせる風の吹きゆけば人の心のうらみ恋しき 横雲吹く風はわたしをどこへ連れていく楓の花が涙を誘う やゑ 「桜流し」(桜を散らす春の雨で、桜が... [続きを読む]
  • 飛花落花
  • 惜しまれて風なき朝の飛花落花 杉竹暮れ行くも花降りやまぬ堤かな 杉竹面影の色見せつつも桜散るあはれ恋しやともに見し人 横雲ひとり来て身に浴びている飛花落花思い出だけが心を溶かす やゑ 「散る桜」をあらわす季語には、「落花・飛花・花... [続きを読む]
  • 花衣
  • 観桜の道案内を角ごとに 杉竹花びらの花見の袖に残りたる 杉竹花散りし後の形見の衣にや風のまにまに舞ひ寄するもの 横雲風が来て花見のドレス翻す君が優しくささやくように やゑ お花見というものはずいぶん昔から行われていたようで、「花衣... [続きを読む]
  • 春の海
  • 世の中はのどかならずも春の海 杉竹春の海崩れゆくもの崩るまま 杉竹のどかなる波の音聞く春の日に遠き面影浮かびて消えぬ 横雲繰り返し引いては寄せる春の波誰かの思いに似ているという やゑ 「春の海」は、蕪村が「... [続きを読む]
  • 花の雨
  • 止むもなほ人の恋しき花の雨 杉竹花の雨人には人の思ひあり 杉竹ながむれば花育てやる雨降りてなが髪濡らす宵静かなり 横雲山裾にまだ降り続く桜雨出逢った時が思い出される やゑ 古くは花を催す雨「催花雨(さいかう)」とも言われてきた。サ... [続きを読む]
  • 花明り
  • 遠き日の出会ひの記憶花明り 杉竹振り向けば城影沈む花明り 杉竹見えつるは一夜の夢の花明り契る名残りのかなしかりける 横雲幻のように遠くに花明かり走って行ってもあなたは来ない やゑ 「花明(はなあか)り」は、桜の花が満開で、闇の中でも... [続きを読む]
  • 花万朶
  • 老いの目に一日一日の花万朶(はなまんだ) 杉竹埋もれ行く花の盛りを狂ひけり 杉竹あだなりと人待ち居れど花万朶かたみとやみむこの一枝を 横雲手を握り枝にあふれる花の下語り続けたあの日は遠く やゑ 花万朶(はなまんだ)とは、「朶」は垂れ下... [続きを読む]
  • 花の雲
  • 啼く声のほつえにあるや花の雲 杉竹花の雲ほろ酔ひの目に人群れる 杉竹巡り来しまた一村の里山に雲とまがへる山桜満つ 横雲山頂に立って眺める花の雲やがて二人が溶けていく里 やゑ 「花の雲」は、桜の花が一面に咲き連なっているようすを雲に... [続きを読む]
  • 花巡り
  • やがて散る盛り惜しみて花巡り 杉竹薄冷えの街を巡るや花疲 杉竹城跡に春の夢追ふ花行脚とふ人なくも散り舞へるもの 横雲咲き盛る桜の幹を撫でてみるそれぞれの木の命思って やゑ 「花巡り」とは、ひっそりと桜の花を求めて山野を訪ねることで... [続きを読む]
  • 春雷
  • 花見客散り散りにして春の雷 杉竹春雷の怒りの過ぎて夜の匂ふ 杉竹遠く遠く春のいかづちやがて消ゆ打たるる想ひ胸に残して 横雲美しく散って行けとは春の雷嘘を嘘とは知らないままで やゑ 昨日の雷は一時ではあったが激しかった。春雷を辞書... [続きを読む]
  • 朝寝
  • 夢の跡定まらずして朝寝かな 杉竹朝寝髪覚めて哀しき鐘を聞く 杉竹鐘遠し覚めて哀しき佐保姫の朝寝の髪に桜散りたり 横雲きれぎれの夢に哀しい鐘の声遠くに聞いて朝寝している やゑ 「春眠」の季語には、「春酔、春の眠り、春眠し」の傍題があ... [続きを読む]