杉篁庵 さん プロフィール

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杉篁庵さん: 杉篁庵日乗
ハンドル名杉篁庵 さん
ブログタイトル杉篁庵日乗
ブログURLhttp://blog.sankouan.sub.jp/
サイト紹介文杉篁庵主人は、定年で隠居した無為徒食の渡世人です。日々感ずるところを記します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供372回 / 365日(平均7.1回/週) - 参加 2010/11/01 21:20

杉篁庵 さんのブログ記事

  • 要(かなめ)の花
  • ひとむれの要の花は垣の角 杉竹生垣の風の艶めき紅要 杉竹つやつやとつづく垣根の赤芽黐あかぬ色かも恨みざらまし 横雲艶やかな赤い葉連なる要垣刈り込む音に揺れてる光 やゑ 「要黐(かなめもち)」は、バラ科カナメモチ属の常緑小高木。山地な... [続きを読む]
  • 焦螟
  • 蟭螟の産毛優しと騙さるる 杉竹蟭螟や紀昌の射たる蚤に居り 杉竹うつつには蚊の睫毛虫見えずとも闇の深むはこころにしれけり 横雲闇の世に見えない虫が飛び交って見届けている果ての絶望 やゑ 蟭螟・焦螟(しょうめい)という... [続きを読む]
  • 夏の海
  • 船の旅波頭に夏がきらめきぬ 杉竹夏の潮蹴立てて船の白さかな 杉竹いたづらに白く泡立つ我が想ひ何によそへむ海果てしなし 横雲向かい風のり越えていく船旅の朝焼けの海に白い水脈 やゑ 「夏の海」の関連季語に「夏の波・夏の潮」がある。この... [続きを読む]
  • 青葉若葉
  • 港町青葉若葉のさざめきて 杉竹山巓の青葉若葉に分け入りぬ 杉竹あぢきなき便りはしらず時過ぎて青葉若葉の涼しかりけり 横雲君追って走ればふいの青時雨港町には柔らかな風 やゑ 青葉は、おもに落葉樹が青々と茂ったさまをいう。若葉がさらに... [続きを読む]
  • 風青し
  • 青山河吹きぬけ風の海に入る 杉竹歌碑越へて北ぐにの身に青き風 杉竹物おもふ時身にしみて風青しなびく衣を誰とかさねむ 横雲逢えなくて青葉若葉をなびかせる風の色見る夏の夕暮 やゑ 青嵐は、「あおあらし」とも「せいらん」とも読むが、訓読... [続きを読む]
  • 若葉冷
  • 世の中の濁り拭いぬ若葉冷 杉竹もる月の影細かりし若葉冷 杉竹若き日に逢ひたる人を思ひつつ冷ゆる若葉の風をいたみぬ 横雲檻掴む指に冷たい若葉風動物園は老人の夢 やゑ 「若葉」の副題で、気温が安定しない若葉のころの冷えをいう。初... [続きを読む]
  • 青岬
  • 明けぬれば目に豁然と青岬 杉竹風に頬なぶられて初夏の船旅 杉竹初夏の海のうねりに身を任せ頼めぬ末をうみて哀しむ 横雲白波が青い岬を回り込み朝日を受けた白い船体 やゑ 青岬は、夏の季語で、岬が草木で覆われ、青々とした様子を示す言葉。... [続きを読む]
  • 薫風
  • 薫風や時代の闇を背にしつつ 杉竹海渡りいざ旅に出む風薫る 杉竹いづくにか誘へる風の香の色の身にしむたよりこれぞうれしき 横雲薫る風ゼリーにしたいと呟いた詩人の声を頬に聴いてる やゑ 森から吹く風には若葉の香りが含まれて、緑の香りを... [続きを読む]
  • ジャスミン
  • ジャスミンの香に誘われて月待てり 杉竹茉莉花や遠き思ひ出溶かしつつ 杉竹茉莉花の香のしむ衣懐かしみ老いぬる身をばうき世にながふ 横雲ジャスミンが蘇らせる思い出に生きるこの身を慰めている やゑ ジャスミンは、モクセイ科の常緑低木。白... [続きを読む]
  • 紫蘭
  • さすほどの雨ならずとも紫蘭濡る 杉竹草の戸のまばゆき光り紫蘭満つ 杉竹人知れぬゆかりの花やあやなくも咲きし紫蘭の色に染まれり 横雲咲く花が愛おしいのかわけもなく紫蘭の色が心に染みる やゑ 紫蘭は、ラン科の多年草。西日本の山中に自生... [続きを読む]
  • 竹酔日
  • 人の世に生かす道あれ竹酔日 杉竹雨止みぬ竹植うる日の酔ひの果て 杉竹竹移すよよを契れる仮の世やうきふししげく猶むなしかる 横雲酔いの中かかすんでしまった約束がいつになっても確かめられない やゑ 「竹酔日」は、「ちくすいび」「ちくす... [続きを読む]
  • 立浪草
  • 柔らかく濡らし立浪草に雨 杉竹立浪草夜半に越えくる夢の影 杉竹風吹けば立浪草の咲く岸や頼まぬもののよる舟もなき 横雲花園に立つ紫の波がしら寄せる思いを君に見せたい やゑ タツナミソウは、シソ科タツナミソウ属の多年草で、本州、四国、... [続きを読む]
  • 水木の花
  • 谷洗ふ風や水木の花揺らす 杉竹水木咲く岸に音ありいささ川 杉竹逢はざらむ心の色に揺れつつも水木の花や谷間に垂るる 横雲そよと吹く風に誘われ谷に出る水木の花が咲き垂れている やゑ 「水木の花」で初夏の季語。水木は全国の海岸から山野... [続きを読む]
  • 文目(あやめ)
  • 暁の風の妖しくあやめ咲く 杉竹一輪のあやめ活けたる男部屋 杉竹ながからぬ世を憂き草の花あやめ咲きてや萎る身のいとはしき 横雲濃い色のむらさきはもう会えないとつぶやいていてあやめの模様 やゑ剣形の葉がきちんと並んで生える葉の様子から、文目... [続きを読む]
  • 新樹光
  • ゆるらかにひらりスカート新樹光 杉竹新樹光さらさらと触れてみたいな 杉竹風そより老いのね覚めに新樹の香かさねし袖のかたみなるべき 横雲たゆたいに声が聞こえる新樹光あなたの影は見えないままに やゑ 「新樹光」は、「新樹」の傍題。類題... [続きを読む]
  • 著莪の花
  • 竹林に向かえば群れる著莪の花 杉竹曇天の崖の深きに著莪咲ける 杉竹胡蝶花咲ける谷にくだるやこの夏の行く末追ふも迷ひ深かる 横雲蝶追って藪の深くに分け入れば君と出会ったシャガが咲く里 やゑ 「胡蝶花」が夏の季語。傍題は、「射干、著莪の花... [続きを読む]
  • 鈴蘭
  • 鈴蘭に君の影見て佇めり 杉竹 すずらんのゆられて森へつづく道 杉竹 待ち居れば君影草の花のごとひそやかにして涙の溢る 横雲 君の影待つことだけが生きがいとスズラン摘んでいる夏の宵 やえ 「鈴蘭・君影草」はユリ科の多年草。... [続きを読む]
  • 伽羅蕗
  • 伽羅蕗や句のあれぬまま酌み交す 杉竹伽羅蕗の遠き思ひ出昼の酒 杉竹濃き味に蕗煮る匂ひ漂ひて厨に夏の夕暮れの色 横雲伽羅蕗が煮あがっているキッチンはあなたのいない夏の夕暮れ やゑ 蕗は、日本原産のキク科の多年草で日本各地の山野に広く... [続きを読む]
  • 立夏
  • 夏立つや鼻風邪いまだ抜けきらず 杉竹くずくずと生きて今年の夏に入る 杉竹あひみるははかなき夢か今朝の夏寝覚めばかりをうらむともなく 横雲逢えないで風邪ひいている夏の入り音沙汰なしをうらむでもなく やゑ 今日が「立夏」。「夏立つ・... [続きを読む]
  • リラ冷え
  • リラ冷えの街は静かに暮れていく 杉竹下陰のリラ冷えの朝一人なり 杉竹咲き初めし紫丁香花仰ぎ見て君居ぬ街を一人彷徨ふ 横雲べつべつの形を生きてリラ冷えの街が静かにまた暮れていく やゑ 盆栽のライラックが咲き始めた。ここにも夏の匂いが... [続きを読む]
  • さんざしの花
  • 花山樝子いつか来た道暗い道 杉竹老いの宵さんざしの花ほの白し 杉竹山樝子のはや咲きそめて逢えぬまま残れる春の日数惜しめり 横雲さんざしの花が咲いてる道のべを昨日も今日も一人で歩く やゑ 「山査子(山樝子・山楂... [続きを読む]
  • 聖五月
  • 垂るる枝の葉のかがよひや聖五月 杉竹聖五月白きシーツをはためかす 杉竹見渡せば雲なき空や聖五月行方しられぬ人の恋しき 横雲杉菜野に風が輝く聖五月あなたの影は見つけられない やゑ 風薫る「五月」となった。立夏を前にして、風に初夏を... [続きを読む]
  • 夏隣
  • 物騒な世にした我ら夏隣 杉竹夏隣る懐かしき声遠のきて 杉竹人こふも近づく夏の風受けて草のしげきに迷ふ道なり 横雲風の中ふたりの夏を待っている迷路の先が見えないでいる やゑ 五月になった。春もいよいよ終わろうとする。緑の揺らぎに日の... [続きを読む]
  • 満天星(どうだん)の花
  • 陽を浴びる満天星の花波の音 杉竹満天星や咲きこぼれたる笑ひ声 杉竹しのべどもつきぬ歎きに春深みふりつつ咲くや満天星の花 横雲満天星の涙にみえる白い花空が眩しく見詰められない やゑ 街路のツツジがきれいに咲き並ぶ季節になった。躑躅... [続きを読む]
  • 苧環(おだまき) 
  • 苧環や昔を今にくるる道 杉竹揺らす袖賤の苧環風の古都 杉竹過ぐ春の色濃くしたる苧環に繰り畳みたる想ひ重ぬる 横雲過ぎていく春を嘆いて苧環の淡い色香を君に重ねる やゑ 「苧環の花」で、春の季語。別名、糸繰草(いとくりそう)。苧環は、... [続きを読む]