yskinng さん プロフィール

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yskinngさん: 読書とデザインの日々
ハンドル名yskinng さん
ブログタイトル読書とデザインの日々
ブログURLhttp://sd-ing.net/weblog/
サイト紹介文小説、数学、Web系、社会経済系など幅広く読んで書いていきます。デザインについて思うことなども。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供19回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2010/12/10 22:58

yskinng さんのブログ記事

  • 「火花」/又吉直樹
  •  火花 ◎ 芥川賞受賞作品。S氏に勧められて読む。 純粋な感動を味わうとともに、笑いと哲学の近さを思う。映像化していてこちらも人気(観ていない)だが、この一人称の心理描写は小説ならではなのではないかメールの最後に気のきいた(?)変な短文を添えるのは、雅な人が手紙に一句添えるみたいなもので、芸人にはよくあることなんだろうか(謎)  [続きを読む]
  • 「善の根拠」/南直哉
  •  善の根拠 (講談社現代新書) ○ 禅僧による倫理学講義…かな。善悪の本質を考えるような営為は、日常ではあまりもつことがないので、たまにはじっくり考えよう。 といっても、他にも色々抱えているので、今はこれまで。また読み返したい。 キーワード:義務・責任、自己・他者、存在の受容  [続きを読む]
  • 「『イスラム国』と『恐怖の輸出』」/菅原出
  •  「イスラム国」と「恐怖の輸出」 (講談社現代新書) ○ 危機管理コンサルタントの立場で考える、IS情勢とテロ自衛策。IS情勢に関しては要領よくまとまっているが、周辺国や現地住民側の視点が物足りなく感じた。 おりしも、クルド人勢力がISの補給拠点を制圧と伝えられたが、ではその後にクルド独立(自治・自立)の夢はどうなるのか。国境という概念を超えなければ。 [続きを読む]
  • 「メンテナブルJavaScript」/Nicholas C. Zakas
  •  メンテナブルJavaScript ―読みやすく保守しやすいJavaScriptコードのための作法 ◎ 必要に迫られて読んだ。副題「読みやすく保守しやすいJavaScriptコードのための作法」。まさに「作法」が書かれている。 第1部はスタイルガイドライン。コードの書式の話だ。たぶんここを厳密にしておくことで可読性は向上し、ミスも減るはず。付録Aに、そのまま採用できそうなガイドが規約として載っている。 第2部はコーディングにおける [続きを読む]
  • 「平和のための戦争論」/植木千可子
  •  平和のための戦争論 ――集団的自衛権は何をもたらすか? (ちくま新書) ◎ 安全保障(戦争の抑止)は、1)軍事力を強化する面(開戦しても勝てない)と、2)平和的交流による利益供与の面(開戦するとかえって損)がそろって初めて成り立つ――大筋で著者の主張は理解できる。 唯一賛同できなかったのはここだ:世界情勢の変化によりアメリカが日本を守る理由が希薄になっているので、「集団的自衛権の行使容認」(=アメ [続きを読む]
  • 「愛と幻想のファシズム」/村上龍
  •  愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫) 愛と幻想のファシズム(下) (講談社文庫) ○ 不快感をこらえながら読了。いや、作品は迫力あるんだけど…。楽しみながら読めるほど若くはない、ということです。 主人公トウジの主張するハンターの視点――世の中を弱者/強者に二分する――は、ある程度理解できるものではあるが、その分類の仕方が私とは違う。 まあ、誰とも違う思想を提示するのが小説なんだろうから、多くの人は彼 [続きを読む]
  • 「ぼくはお金を使わずに生きることにした」/マーク・ボイル
  •  ぼくはお金を使わずに生きることにした ◎ 完全自給自足を目指すのかと思ったら、そういう指向ではなかった。著者は元々フリーエコノミーを提唱・実践していて、もちろん自然派・菜食主義でもあるのだが、何もかも自分でやろう、とは考えない。お金の介在しない贈与とか、自分の労働(ボランティア)に対する何らかのお礼などは受け入れる。あるいは、都市で捨てられているまだ使えるもの、まだ食べられる食品なども利用する。 [続きを読む]
  • 「肉食と草食の日本史」/本郷和人+大竹直子+堀田純司
  •  肉食と草食の日本史 ○ 食文化論…ではなく、サブカル対談。異性に対する積極性や、暴力・権力志向に関して、戦国武将らのエピソードをガンダム等アニメ作品のキャラになぞらえて取り上げる。 ところで、本郷和人の「鎌倉幕府は朝廷の配下にあるものではなく、東国に成立した独立王権だった」という主張は興味深い。実際日本史では何かと後付けで「朝廷の権威」が強調されるきらいがあるので。  [続きを読む]
  • 「坊主失格」/小池龍之介
  •  坊主失格 (SPA!BOOKS) ◎ まるで自分のことを言われているかのような、「自分を見て」という「慢」の煩悩。著者が自分を反省することの6〜8割くらいは、私にも覚えがあるのであった。恥ずかしい。 とはいえ、これを読んで「私は絶対にこんな自分勝手な恥ずかしい人間ではない」と断言できる人は、おそらく本当に自分を見つめ直してはいないのだ。誰にでも煩悩の種自体はあるはずだから。してみると、私もまた「自分 [続きを読む]
  • 「アートのための数学」/牟田淳
  •  アートのための数学 ○ 理系じゃない(アート系とか)学生向けの、数学の利用法。 コンピュータを作品づくりに使用する限りは、知っておいて損はない話。高校生くらいの入り口としてはいいんじゃないだろうか。ベジェ曲線の引き方みたいな実技よりの話題も。 三次元座標に右手系と左手系がある、というのは意識したことなかった(z軸を反転させるだけで等価だ、という意識の方が強い)。  [続きを読む]
  • 「秩父コミューン伝説」/松本健一
  •  秩父コミューン伝説―山影に消えた困民党 ◎ 明治時代の「秩父事件」にかかわった人々の足跡をたどる、自称「日曜歴史家」の著作。秩父事件のこと自体をあまり知らないが、捕縛を逃れて北海道で天寿を全うした人や、秩父の本陣が総崩れになっても佐久への転戦を率いた隊長など、魅力的な人物が多い。 河出書房新社の1986年初版本は組版がシンプルで、引用部分などもわかりやすく、書籍デザインとしても優れていると思える。  [続きを読む]
  • 「ら抜きの殺意」/永井愛
  •  ら抜きの殺意 ◎ ことばの遣い方が各人それぞれな登場人物が織りなす衝突を描いた演劇。1997年、テアトル・エコー上演。ずいぶん前に、日経ビジネスオンラインで作品を知ったのだと思う。やっと読んだ。 せりふと簡単なト書きなわけだが、実に表情豊かなせりふなので、生き生きとした上演が目に浮かぶようだ。  [続きを読む]
  • 「カフカスの小さな国」/林克明
  •  カフカスの小さな国―チェチェン独立運動始末 ◎ チェチェンに対する認識を改めた。 旧ソ連領内の一部が反乱を起こしたのではなく、もともとロシア領内に組み入れらた時から綿々と続く、民族自決の抵抗運動だったのだ。それに対して中央がやったことは、民族の強制移住、宗教弾圧、強制収容所。 そりゃあ抵抗するわ。  あと、もう少し広い地域だと思っていたが、ロシア全体からみるときわめて小さな国。人口100万、って世 [続きを読む]