河野真樹 さん プロフィール

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河野真樹さん: 河野真樹の弁護士観察日記
ハンドル名河野真樹 さん
ブログタイトル河野真樹の弁護士観察日記
ブログURLhttp://kounomaki.blog84.fc2.com/
サイト紹介文専門紙記者・編集長として約30年活動してきた法曹界ウォッチャーがつづる弁護士の付き合い方、生態、裏話
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供60回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2011/01/03 10:37

河野真樹 さんのブログ記事

  • 「左傾」とされた日弁連の本当の危機
  •  産経新聞が、予告していた通り、日弁連の「政治偏向」に焦点を当てた連載企画「戦後72年 弁護士会」の第2部を5月18日から5回にわたり掲載しました(「日弁連『偏向』批判記事が伝えた、もうひとつの現実」)。「左傾のメカニズム」と題し、2016年会長選、対外的意見表明のシステム、国家秘密法反対運動への司法判断、資金と会費、日本弁護士政治連盟を取り上げて、日弁連が「左傾化」しているとして、これでもかと危機感を煽って [続きを読む]
  • 「いらない」論の深層
  •  今、弁護士会からは、さまざまな「いらない論」が聞えてきます。司法修習、法科大学院、弁護士自治・弁護士会強制加入、そして、その意味も含めた日弁連・弁護士会まで。改めて言うまでもありませんが、さまざまな異なる意図や方向性を持った、これらに対する不要論は、今回の司法改革が結果的に生み出したという点では、共通しています。そして逆に、それらの立場を大きく分けているのは、弁護士会内にある「改革」に対する肯定 [続きを読む]
  • 法学部生の意識から見る法曹志願者減の現実
  •  2月13日に開催された中央教育審議会の第78回法科大学院特別委員会で、興味深い資料が配布されていました。法務省と文科省が昨年9月から10月にかけて、2015年の司法試験合格者数上位20校の法科大学院設置を置く大学の法学部生を対象に実施した志望に関するアンケート調査(有効回答数5071人)の結果です。 調査の目的には、「法曹志願者の減少に関する要因等を把握し、今後の施策の検討に活用する」ことがうたわれています。いわば [続きを読む]
  • 日弁連「偏向」批判記事が伝えた、もうひとつの現実
  •  4月4日から産経新聞が「戦後72年 弁護士会」という企画記事の連載を始めました。「第1部 政治闘争に走る『法曹』」は同日から8日まで連日、5回の連載で、毎回1面と3面(5回目だけ3面のみ)に分け、それなりのスペースを割いており、この企画に対する、力の入れようがうかがいしれるところです。 この第1部のタイトルを見ただけで、この企画が何を言いたいのか、想像できる方が、少なくとも当ブログをご覧頂いている方のなかには [続きを読む]
  • 法科大学院制度にしがみつく虚しさ
  •  西南学院大学法科大学院の今年度の入学者が、遂に前年を12人下回る3人にまで落ち込んだことが話題になっています。2004年開校時の実に17分の1です。同大学院の入学者は2007年の63人をピークに下降していましたが、それでもなんとか二桁をキープしていました。受験者数も回復することなく、今年度は41人と開校時の約9分の1でした。18人が合格していますが、8割以上の人が併願している他校に行ったか、進路を変更したということに [続きを読む]
  • 弁護士「資格」必須度というテーマ
  •  今回の司法改革で生み出された法科大学院を中核とした新法曹養成制度の発想について、かつて法知識の集中型モデルであると指摘した学者がいました。それは、専門家以外に法知識が分布せず、素人とプロの壁がはっきりしている世界であり、企業にも、中央官庁にも法知識を兼ね備えた優秀な人材がいる、これまでの日本の拡散型モデルとは、基本的に異なるものを目指したのだ、という見方です(「『事後救済型社会』と法科大学院の選 [続きを読む]
  • 弁護士保険と日弁連の関係をめぐる弁護士の疑問
  •  トラブルに巻き込まれた市民の中にある弁護士費用への不安感解消という観点から、日弁連が進めてきた弁護士保険(権利保護保険)は、損害保険会社が自動車保険に付した弁護士特約として、それなりに一般化したイメージがあります。この特約の運用では、日弁連側の運営主体となっているリーガル・アクセス・センター(LAC)と協定を結んでいる保険会社の保険契約者が、この特約を利用したい場合、保険会社がLACに弁護士の紹介を申し込 [続きを読む]
  • 保釈保証書担保機能をめぐる弁明と現実
  •  全国弁護士協同組合連合会(全弁協)が「保証機関」となり、裁判所が「被告人以外の者を差し出した保証書を以て保証金に代えること」を許した場合(刑事訴訟法94条3項)を前提に、保証書を発行する、いわゆる保釈保証書事業がスタートして、今年7月で丸4年になります。ただ、この間、全弁協からの情報発表は極めて限られており(「保釈支援の現実と懸念」)、この事業の現実について、残念ながら弁護士会内の認識が十分共有されてきた [続きを読む]
  • 千葉県弁、法曹人口協議申し入れの波紋
  •  法曹人口の削減をめぐり、千葉県弁護士会が3月4日に行った日弁連への申し入れが、弁護士会内で話題になっています。関係者によると、その内容の柱は、概ね以下の3点です。 ① 日本弁護士連合会は、今後の法曹人口政策について、千葉県弁護士会と協議の意向があるか。 ② 司法試験合格者を1500人程度は輩出されるようにするという現行の政策について、政府へ人数削減を求める意向があるかどうか。 ③ ①②について、本年4月 [続きを読む]
  • 判決偽造という弁護士の病
  •  民事訴訟にかかわることになった市民の話の中に、強烈な疑心暗鬼の声を聞くことが、これまでもしばしばありました。典型的なものは、相手側当事者とその弁護士、それに味方であるはずのこちらの弁護士が水面下でつながり、結果的にこちらの意向に沿わない結論を導き出そうとしている、という強い被害者意識です。 民事訴訟であれば、弁護士は、もちろん依頼者の意向を十分に汲み上げ、法律的に主張し得る有効な論理を展開する一 [続きを読む]
  • 「会費」をめぐる理解し難い弁護士会の姿勢
  •  高いことで定評のある弁護士会の会費に対して、弁護士会外の人間から、よく二つの疑問の声を聞きます。一つは、いうまでもなく、なぜ、そんなに高いのか、ということですが、もう一つは、会員である弁護士はなぜ、それに納得しているのか、ということです。もちろん、前者については弁護士会には自治があり、自前の登録・懲戒業務があることに加えて、人権にかかわる公的な活動を引き受けていること、そして後者については強制加 [続きを読む]
  • 懲戒請求に発展した委任状変造問題
  •  3月3日の日弁連臨時総会で、3人の東京弁護士会会員の委任状の受任者が、委任者の承諾なく、他の会員に書き換えられていた問題(「弁護士自治の足を引っ張った日弁連臨時総会」)について聞いた、弁護士会外の人の反応は、ほとんど一様に「理解不能」というものでした。それは、いうまでもなく、委任者の意思を反映させるというその役割を根本的に否定するという意味では、委任状の扱いとして絶対にあってはならないことであり、な [続きを読む]
  • 「改革」を直視しない弁護士不祥事対策
  •  司法改革によって、弁護士の社会的なイメージが良化したという話は聞こえてきません。多くの弁護士もまた、それを認識していると思いますし、むしろ悪化した、悪化しつつあると見ている人も少なくありません。そして、その原因をたどっていけば、それがこの「改革」の増員政策の失敗、弁護士過剰状態を作り出したことにあるということも、相当程度、共通の認識になっているといえます。 改めていう必要もないくらいの話かもしれ [続きを読む]
  • 弁護士自治の足を引っ張った日弁連臨時総会
  •  3月3日の日弁連臨時総会は、この国の弁護士が、弁護士自治を守り続けるという考えに立つのであれば、歴史に残る大失敗だったと思います。弁護士不祥事続発が自治を揺るがすという危機感から、弁護士の横領事案被害者に見舞金を出す制度の新設を決めるという、まさにその総会で持ち上がった前代未聞の委任状変造問題。それらは、二重三重の意味で、弁護士自治にとってはマイナスのものになったとしかみえないのです。 この日、提 [続きを読む]
  • 「処遇」をめぐる弁護士の自信とその変化
  •  弁護士を激増させた暁に、いわれているような潜在需要が顕在化しなかったとしたならば、どうなるのか。そのときに弁護士という資格そのものの、「市場価値」が下がってしまわないのか――。1990年代後半から2000年代初頭、さかんに「改革」が論議された時代に、当時、増員の必要性を声高に主張していた弁護士たちに、何度かこうした趣旨の質問をぶつけました。 結論から言えば、彼らの中に、そのことに対する危機感はほとんどな [続きを読む]
  • 「ビジネス」が強調される弁護士の魅力度
  •  かつて日本の多くの弁護士が、自らの仕事と結び付けられることに抵抗があった「ビジネス」という言葉は、いつのまにか彼らのなかで、あるべき覚悟のように語られるようになりました。弁護士はビジネスではない、といえば、そんな覚悟では当世生き残れない、頭が古いという批判が同業者から即座に返ってきてもおかしくない。ビジネス系の弁護士からは、かつて「弁護士会内では肩身が狭い」といったマイナー感をにじませた言葉を異 [続きを読む]
  • 「司法エリート没落」記事の限界
  •  いわゆる「エリート」といわれる人間たちは、時にその人の人間性や資質と関係なく、この社会では「やっかみ」の対象になります。そこには、「選ばれた者」に対する「選ばれなかった者」への劣等感があり、そして彼らの「没落」に対してもつ痛快感もまた、そこから生まれてくることを、私たちは知っています。 以前も書きましたが、司法改革による弁護士の経済的異変を、2009年くらいから取り上げ始めた経済誌などの企画は、「エ [続きを読む]
  • 「無料化」が拡大させた期待と誤解
  •  弁護士を探す市民の口から、「弁護士の費用はどこまで無料になりますか」とか、「値切れますか」といった期待感をにじませた問いかけを耳にする度に、以前書いた法律相談無料化の「副作用」が、確実に広がっていることを感じます。集客効果を期待した弁護士側の無料化が、本来、有償である法律相談への認識を遠ざけ、それにとどまらず弁護士に過剰なサービスを期待する相談者を増やすという副作用を生む、という事態です(「法律 [続きを読む]
  • 「兼業」弁護士の魅力が語られること
  •  日弁連はどうやら弁護士の兼業を推奨するらしい、という話を聞いて、何事かと思えば、3月14日に開催される予定のシンポジウムのこと。タイトルは「聞いてびっくり!多様な弁護士ライフ」。日弁連ホームページのイベント案内には、こんな風に書かれています。 「本シンポジウムは、弁護士としての仕事以外の分野においても活躍している弁護士をパネリストに迎え、弁護士の仕事のみにとらわれることのない各自の“夢”の実践の在 [続きを読む]
  • 法科大学院「本道」をめぐる現状認識と自覚の問題
  •  法科大学院関係者が法科大学院の現状を語る話のなかに、かねてから共通した違和感を覚えることがあります。それは、「改革」に対する被害者意識のようなものをにじませるような表現に出会うことです。撤退大学の「敗北宣言」のなかでは、大学の経営責任、あるいは制度参入責任がなかったことを理解してくれ、といわんばかりの、「改革」の想定外を強調した無念と恨み節が提示されるのを目にします(「法科大学院撤退にみる『改革 [続きを読む]
  • 弁護士の「改革」選択に対する疑問
  •  「なぜ、弁護士は自分の首を絞めることになるような『改革』を支持したのか」。弁護士界外の人間と話していると、今でもこういう趣旨のことを尋ねられます。弁護士がかつてのような、経済的にゆとりがある仕事でなくなったことは、相当程度社会に周知されましたが、それが数の増加によるものと分かっても、悲しいかな、では、なぜそんなことをしたのかについては、驚くほど周知されていません。前記のような疑問をもつ人間には、 [続きを読む]
  • 「提訴」懲戒審査対象決定の波紋
  •  アダルトビデオ(AV)への出演を拒否した女性が所属プロダクションから、契約違反として2460万円の損害賠償を求められた訴訟(2015年東京地裁で請求棄却。確定)で、プロダクション側代理人を務めた弁護士について、日弁連が提訴に問題があったとして、「懲戒審査相当」の決定を出したことが、弁護士の間でも話題になっています。 AV出演の強制、高額な請求という点からみて、不当な訴訟に加担した弁護士対する対応として、多くの人 [続きを読む]
  • 日弁連イメージ広告戦略への距離感
  •  日弁連が新たなイメージ広告となる、広報用CMを制作しました。昨年、ポスターで起用した女優の武井咲さんを登場させた15秒と30秒の2バージョンです。  「人生何があるか分かりません。  そんな時、あなたを助けてくれる人はいますか。  私に笑顔をくれたのは弁護士さんでした」 どこか東京の丸の内仲通りのようなオフィス街を悠々と歩く武井さんの前に、突然、現れる大きな崖。そこに落ちそうになる武井さんが、大きなひ [続きを読む]
  • 「前向き」論への視点
  •  あけましておめでとうございます。 志望されない業界になっているという、お世辞にも明るいとはいえない現実を抱えている法曹界。そんななかで、「前向き」論と括れるような論調を繰り出されている方々も目立ってきました。既存法曹が業界の未来と自ら生存をかけて、「前向き」であること自体を頭から否定する人はいないと思います。ただ、それがこの状態を生んでいる「改革」への肯定的評価とつなげようとする試みを含んでいる [続きを読む]
  • 志望者裁定に揺らいだ「改革」路線
  •  自分の力を生かし、これから社会人として仕事に就こうとする人間が、仮に自分に与えられた選択肢のなかで、より恵まれた環境を選ぼうとしたとても、それを責める人はいないと思います。また、たとえこれまで費やしてきた努力や自分の将来的な期待によりこたえてくれそうな、より優遇される道に進もうとするのだって当然のことです。 給費制存廃にしても、弁護士の経済状況にしても、法科大学院制度の負担にしても、「やれるか」 [続きを読む]