岡田武 さん プロフィール

  •  
岡田武さん: リアリティとオリジナリティはこれからも有効か?
ハンドル名岡田武 さん
ブログタイトルリアリティとオリジナリティはこれからも有効か?
ブログURLhttp://o-takeshi.blog.jp/
サイト紹介文伝統産業の職人の視点から現代美術、工芸の批評、批判に挑戦します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供22回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2011/02/18 19:51

岡田武 さんのブログ記事

  • 石場文子のバナナの輪郭線
  •  上の作品は、単にバナナの画像に黒い輪郭線を施しただけの、ポップでおしゃれなイラストレーションのように見えるが、その制作方法を知ると、とんでもなく深い石場文子の知覚認識に関わると思われる意図と着眼点が見えてくる。 この作品は単にバナナの画像に黒い輪郭線を施したのではなく、この被写体となった現実のバナナには、驚くことに初めから黒い輪郭線があったのだ。…というか、この黒い輪郭線は現実のバナナに黒いテー [続きを読む]
  • 人工知能と実在論的パラダイム
  •  「人工知能は人間を超えるか」において著者松尾豊は、近年のディープラーニングという技術の開発により、人間のように思考するコンピュータの可能性が出てきたと主張する。そして画像認識では人間の能力をとっくに凌駕しているという。 例えば膨大なネコとイヌの画像をコンピュータに入力し、そこからネコとイヌの特徴の違いを学習させ、最終的に特定の画像がネコであるのかイヌであるのかを判定できるのだという。そしてこの判 [続きを読む]
  • 京都市美術館命名権問題について
  •  京都市は老朽化整備と「市民に愛され世界に誇れる美術館としていくため」の費用の一部を、企業への命名権の売却により賄うのだという。そして命名権を50億で購入したのが京セラであり、その結果、京都市美術館は「京都市京セラ美術館」になるという。 こうした動きに京都の美術業界の人達は反対運動を展開しているのだが、これが過半数の意見だとは到底思えない。私は求められた反対署名を拒否した。 私見だが、それはメリット [続きを読む]
  • 「ひとがた」展トークイベント
  •  日本美術史、特に一般的な彫刻史をざっと俯瞰すると、奈良飛鳥の仏像群、法隆寺の薬師如来や四天王像、阿弥陀三尊、薬師寺の薬師三尊、興福寺の阿修羅像などが直ぐ思い浮かぶ。続いて平安期、鎌倉期の神護寺五大虚空蔵菩薩像や三十三間堂の立体曼荼羅、運慶、快慶の木彫となる。そしてその次はといえば、余程の識者でないかぎり、思い浮かぶのは江戸期の欄間師左甚五郎の逸話であり、それから運慶、快慶から遥か後の明治期の初代 [続きを読む]
  • 卯辰山奇談
  •  私は若い頃、石川県金沢の卯辰山に住んでいた。 新幹線が金沢にやって来た一週間後、仕事で金沢に赴いたのだが、東の茶屋街や卯辰山はすっかり整備され明るく軽薄な観光地と化していた。あの頃の面影は微塵もなかった。私が住んでいたあのアパートも、三好君の下宿も影も形も無かった。あの穴はどうなったのだろう。今や、在るのは私の記憶のみである。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 汎心論について
  •  パースは「思考が我々の中にあるのではなく、我々が思考の中にある。」と言い、ソシュールは「観念は言語によって生じ、その言語は社会において体系化されている」と言った。このことは思考や観念、あるいは心は唯名論的に我々の個別の頭の中にあるのではなく、宇宙空間、あるいは世界や社会という外部に在るということなのか。 しかし西洋美術は外部世界の個物、自然物、創作物それ自体に心の内在は一切認めなかった。 以前、 [続きを読む]
  • 視覚像について(2)
  •  自慢話になるかも知れないが、私は幼い頃より絵ばかり描いていたせいもあり、絵が上手い子で通っていた。小学校に上る前は町内で一番だったし、小学校に入って2年生の春、パリの国際児童画展で金賞を取ったこともあり、その噂は学区に広まった。中学では先生たちは「絵が上手い子」という予備知識を持って私に接し、美術の先生は会うなり美術部の入部を勧め、そして絵の道に進むことを期待した。 その先生の勧めで美術科のある [続きを読む]
  • 移転通知
  • 以下の住所に移転いたします。お近くにお越しの節は是非お立ち寄り下さいませ。http://o-takeshi.blog.jp/..美術ブログランキングに参加しています他メンバーのブログはここからどうぞどうぞよろしく…にほんブログ村 [続きを読む]
  • 視覚像について
  •  JST科学技術用語日英対訳辞書において「視覚像」はvisual imageと訳され、学術論文などでも普通に使用されてはいるが、何しろ「視覚像」とは個人が見ているものなので「これが視覚像です。」と、他人に指し示すことなど出来ないのです。それはあくまで想定されたものであり、E.H.ゴンブリッチが「芸術と幻影」で展開する「見たまま描ける、描けない」という議論の「見たまま」にあたるものです。 ゴンブリッチはここで「画家は [続きを読む]
  • 視覚像について
  •  JST科学技術用語日英対訳辞書において「視覚像」はvisual imageと訳され、学術論文などでも普通に使用されてはいるが、何しろ「視覚像」とは個人が見ているものなので「これが視覚像です。」と、他人に指し示すことなど出来ないのです。それはあくまで想定されたものであり、E.H.ゴンブリッチが「芸術と幻影」で展開する「見たまま描ける、描けない」という議論の「見たまま」にあたるものです。 ゴンブリッチはここで「画家は [続きを読む]
  • モノと言葉
  • 、1 この表情は何処から来たのか?「少女」佐竹龍蔵展「あのひと」2016年10月18日〜30日 アートスペース虹より 画廊にならべられた佐竹龍蔵が描く少女像は、どれも言い得ぬ表情をたたえている。それはまるでドラマの一場面のように、我々はそれぞれの少女たちが浮かべる一瞬の可憐で微妙な、そこはかとない表情を読み取ることが出来る。 しかし「この表情は何処から来たのか?」 …という質問に対して、常識的には、描く対象 [続きを読む]
  • モノと言葉
  • 、1 この表情は何処から来たのか?「少女」佐竹龍蔵展「あのひと」2016年10月18日〜30日 アートスペース虹より 画廊にならべられた佐竹龍蔵が描く少女像は、どれも言い得ぬ表情をたたえている。それはまるでドラマの一場面のように、我々はそれぞれの少女たちが浮かべる一瞬の可憐で微妙な、そこはかとない表情を読み取ることが出来る。 しかし「この表情は何処から来たのか?」 …という質問に対して、常識的には、描く対象 [続きを読む]
  • ライブ俳画の試み(2)
  • 2016年9月22日から10月2日にかけて、兵庫県篠山市で開催された「俳句×美術 IN 篠山」展のオープニングイベントとして、ライブ俳画を試みました。私としては二度目の試みです。即興での作句揮毫は早瀬淳一、画は岡田、司会は長野久人で約40分の動画です。尚、小倉喜朗×林伸光の新バージョンはこちらです。 ここで是非、提示しておかなければならないのは、この試みは単なる座興やアトラクションではないという私の思いです。 こ [続きを読む]
  • ライブ俳画の試み(2)
  • 2016年9月22日から10月2日にかけて、兵庫県篠山市で開催された「俳句×美術 IN 篠山」展のオープニングイベントとして、ライブ俳画を試みました。私としては二度目の試みです。即興での作句揮毫は早瀬淳一、画は岡田、司会は長野久人で約40分の動画です。尚、小倉喜朗×林伸光の新バージョンはこちらです。 ここで是非、提示しておかなければならないのは、この試みは単なる座興やアトラクションではないという私の思いです。 こ [続きを読む]
  • 俳画を作る(2)
  •  2016年9月19日、台風の近づく敬老の日に、篠山市の格式ある武家屋敷の小南邸で、私の…、いや、私たちの俳画が完成した。観衆の見守るなか、俳人早瀬淳一氏が自句を揮毫されたのだ。 氏が下書きとして練習されたのには、少し驚いたが、これが氏の持ち味なのだろう。思い描いた文字の大きさや筆触、配置を完璧に追行したいという彼の性格だ。 この俳画の完成において、新しい発見があったので、記さなければと思う。 それは前 [続きを読む]
  • 俳画を作る(2)
  • .... 2016年9月19日、台風の近づく敬老の日に、篠山市の格式ある武家屋敷の小南邸で、私の…、いや、私たちの俳画が完成した。観衆の見守るなか、俳人早瀬淳一氏が自句を揮毫されたのだ。 氏が下書きとして練習されたのには、少し驚いたが、これが氏の持ち味なのだろう。思い描いた文字の大きさや筆触、配置を完璧に追行したいという彼の性格だ。 この俳画の完成において、新しい発見があったので、記さなければと思う。 それ [続きを読む]
  • 俳画を作る
  •  「俳句×美術 IN 篠山」展の小南邸会場で、参加されている俳人が詠んだ句を元に、美術家がイメージを膨らませ、作品を作るといういわば課題があります。 それぞれの俳人が詠んだ一句がそれぞれの美術家にあてがわれ、そこから自由に作品を作るというものです。 私の場合は、やはり俳画を作ります。そして、あてがわれた句は早瀬淳一氏の…「去年今年行ったり来たりろくろ首」です。 「去年今年」は「コゾコトシ」と読み、年や [続きを読む]
  • 俳画を作る
  •  「俳句×美術 IN 篠山」展の小南邸会場で、参加されている俳人が詠んだ句を元に、美術家がイメージを膨らませ、作品を作るといういわば課題があります。 それぞれの俳人が詠んだ一句がそれぞれの美術家にあてがわれ、そこから自由に作品を作るというものです。 私の場合は、やはり俳画を作ります。そして、あてがわれた句は早瀬淳一氏の…「去年今年行ったり来たりろくろ首」です。 「去年今年」は「コゾコトシ」と読み、年や [続きを読む]
  • 告知、「俳句×美術 IN 篠山」展
  • 2016年9月17日から10月2日にかけて、「篠山まちなみアートフェスティバル」サテライト小南邸と旧後川小学校の二か所で開催される「俳句×美術 IN 篠山」展に参加、出品します。本会場となる旧後川小学校では22日、俳人早瀬淳一氏とライブ俳画を、サテライト小南邸では俳画の小品を展示する予定です。ライブ俳画について 俳画はその様式を完成させた与謝蕪村で知られていますが、制作の根底には東洋の創作原理である書画一致、あ [続きを読む]
  • 告知、「俳句×美術 IN 篠山」展
  • 2016年9月17日から10月2日にかけて、「篠山まちなみアートフェスティバル」サテライト小南邸と旧後川小学校の二か所で開催される「俳句×美術 IN 篠山」展に参加、出品します。本会場となる旧後川小学校では22日、俳人早瀬淳一氏とライブ俳画を、サテライト小南邸では俳画の小品を展示する予定です。ライブ俳画について 俳画はその様式を完成させた与謝蕪村で知られていますが、制作の根底には東洋の創作原理である書画一致、あ [続きを読む]
  • 襖問題
  •  つい先日、9月に行うライブ俳画について思いを巡らせていたところ、ふと、妙案が浮かんだ。前回は鳥の子紙二枚を壁に粘着テープで貼って描いたのだが、それだと幾分見栄えが悪いし、描きにくい。又、そうした意見も聞かれた。そこで思いついたのが無地の襖(フスマ)を仕立て、二本組、あるいは4本組を立て、それに描くというものだ。それは文字通り襖絵であり、これを蝶番で繋げば、二曲一双、又は四曲一双の自立する屏風絵とな [続きを読む]
  • 襖問題
  •  つい先日、9月に行うライブ俳画について思いを巡らせていたところ、ふと、妙案が浮かんだ。前回は鳥の子紙二枚を壁に粘着テープで貼って描いたのだが、それだと幾分見栄えが悪いし、描きにくい。又、そうした意見も聞かれた。そこで思いついたのが無地の襖(フスマ)を仕立て、二本組、あるいは4本組を立て、それに描くというものだ。それは文字通り襖絵であり、これを蝶番で繋げば、二曲一双、又は四曲一双の自立する屏風絵とな [続きを読む]