野鶴善明 さん プロフィール

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野鶴善明さん: 風になりたい
ハンドル名野鶴善明 さん
ブログタイトル風になりたい
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/noduru
サイト紹介文投稿した小説やエッセイです。純文学系の書き手です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供48回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2011/02/20 13:38

野鶴善明 さんのブログ記事

  • こころを月に浮かべれば
  •  こころをそっと 月に浮かべて こころの音を聞いてみる じっと耳をすませて 深くふかく息を吸って 細くほそく息を吐いて だれかがいつも 僕を呼んでいるはずなのに 忙しさにまぎれて つい置き去りにしてしまうから  僕は  僕の望むことを  しているだろうか  憎むことばかり  やってはいないだろうか  間違ったことを  正しいことだと  思いこんでは  いやしないだろうか  うぬぼれた人の知恵は   [続きを読む]
  • ぶりっ子甘えん坊作戦(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第356話)
  •  家内の親戚の集まりに出た。おじさんの還暦を祝うために、上海郊外のレストランに集まってみんなで食事したのである。ただ、食事して祝いの言葉をかけるだけなので、日本のように赤いちゃんちゃんこを着せたりすることはない。  僕の隣には、家内の従弟の夫婦が坐った。三十歳過ぎの彼らは結婚して六年ほどになる。子供はまだいない。  彼らは先月沖縄旅行をしたとのことで、食事しながら日本のことなどを話をしたのだが、途中 [続きを読む]
  • 無錫紀行2017
  •  無錫の太湖へ行ってきた。 遊覧船に乗って湖のなかの島へ。 巨大な老子の像があった。 小一時間で島のなかを散策した。天気がよくて気持ちよかった。 菖蒲や紫陽花がきれいに咲いていた。 無錫小籠包  終わり  [続きを読む]
  • ぽかぽか
  •  こもれ陽が まぶしいね よく晴れた いい天気 お天道さまは にこにこ 青い空が 唄ってる 君を抱くと いい心地 ふんわり 雲を抱くみたい ぽかぽか ぽかぽか 芝生に寝転がって ふたりでぽかぽか 現象していようね 味付けのりの 封を切って しそおにぎりに ぺたっとはる しあわせなのは ふたりでいるから おしんこも おいしいね むつかしいことは 考えない かなしいことも 今日は思わない ぽかぽか ぽ [続きを読む]
  • 鏡のなか
  •  わたしの手は あたたかいですか それとも 冷たいですか あなたの心がわからない 夕暮れの駅 人混みのホーム 送ってくれる いつもの帰り道 手をつないでいるのに どうしようもなく さみしくて あなたの瞳は なにを見つめているの? 心の奥には だれが映っているの? 急行電車が すべりこんでくる このままでいるのが つらいから わかれてください 思わず そう言ってしまいそう そばにいて 髪をなでてくれ [続きを読む]
  • 三峡下りの死体(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第353話)
  •  三峡下りは中国の数ある観光名所のなかでも特に有名なものだ。  重慶から観光船に乗って長江の上流を下る。三峡の渓谷は長江の両側に険峻な山が連なりとても神秘的だ。  家内は二十数年前、一九九〇年代の初めに行ったことがあるそうで、とてもきれいでよかったと言っていた。僕は残念ながら、テレビで何度も見て一度行きたいなと思いながらまだ行けないでいる。  ある時、上海在住の日本人のおじさんたちと一緒に酒を飲んで [続きを読む]
  • 或る駐車違反(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第351話)
  •  上海のとある道端に車が駐車してあった。普通の乗用車だ。フロントガラスには張り紙がしてある。 「警察の同志のみなさん。  私は子供を幼稚園へ送ってきます。五分で戻ってきます。  お願いですから駐車禁止違反切符を切らないでください。  ご理解をお願い致します」  子供を送ってさっと帰ってくるから大目に見てねという気持ちはわかる。  しかし、やはり警察は駐車違反切符を切り、フロントガラスに張り付けた。運転免 [続きを読む]
  • 上海大腸麺を食べに行った(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第350話)
  •  家内と一緒に上海大腸麺を食べに行った。  上海市内の老西門付近にある地元では知られた店だそうで、店はきたないが味はうまいという典型的な名物ラーメン店だった。  大腸麺の店は道路沿いに面した建物の半地下にあった。上海は昔の西洋式建築があちらこちらに残っている。この店が入っている建物も昔風の作りで、道路沿いは半地下式になっていた。その半地下の店舗に中二階を作り、中二階に八席、一階に五席のテーブルを設 [続きを読む]
  • 上海散策 〜内山書店跡、魯迅記念館、旧日本租界
  •  上海市の四川北路へ散歩に行ってきた。   魯迅と交流のあった内山書店の跡地。書店を残してあるのかと思ったらプレートがあるだけで、今は銀行になっている。 魯迅記念館。入場無料。 なかには魯迅の自筆原稿の複製が展覧してあった。達筆だった。 魯迅記念館のある公園。 甜?路。並木がきれい。歩ていると気持ちよかった。 旧日本租界の建物。昔の建物のなかには今でも人が住んでいる。 これといってなにかがあるわけ [続きを読む]
  • さよならクッキー君
  •  かじったクッキーから ボロボロとはがれるのは はかない思い出? それとも くずれた愛のかけら? さよなら さよなら けっこう高かったんだよ あちこちの店を探して 買ったんだけどな 風の公園でつぶやけば 独りが胸にしみる さみしいよ 本気じゃないのなら はじめから そう言ってくれればいいのに 君はきまぐれ猫 めっちゃかわいいけど どこか冷酷 やっぱ残酷 僕をダメにするだけ ダメにして どこかへ消え [続きを読む]
  • 夕波
  •  肩を寄せ合って 落日をぼんやり眺めよう 遠いとおい海から 寄せ返す夕波 ぼくたちの生まれた ふるさとから やさしい言葉を ささやきかける 生まれてきたのは 君と出会うため 波に揺られて 悲しみの岸辺へ流れ着き 約束していたように 巡り合った 触れ合う肌の ぬくもりだけが 崩れた気持ちを 癒してくれる 君の胸に耳をあて 心臓の鼓動を 聞いてもいいかな  いつの日か  海の向こうへ還る  君と手を繋 [続きを読む]
  • 贈り物
  •  美しい言葉を贈りたい 桜吹雪 舞うような 流れ星 煌めくような きれいな言葉を たったひとりのあなただけに 悪い夢にうなされた 時の旅の途上 しあわせを見失って さびしさに酔って 口ずさむのは とがった風の唄ばかり あなたの口づけが 悲しみを抱きしめた あの日から 僕は生まれ変わった 雪解け水が心を流れる 分かち合う喜びは なによりもまして つがいの小鳥が じゃれあうように 野原を渡ってゆけたら [続きを読む]
  • ひとひら
  •  春の光に舞った 花びらひとひら けなげな桃色の かわいい花びら ふわっと飛んで 梢をかすめ 振り返りながら 宙へ消えた お別れを 言いにきたんだ ほんの短い 巡り合いだったね お元気で さようなら 名残りは 惜しいけど 命の消えた空 花の香りの春の空 雲のむこうへ 還ったんだね 夢のなかで ゆっくりおねむり あるがままの 姿へ戻って いつか会えるよね かならずどこかで 僕たちもまた 風まかせの命 [続きを読む]
  • さびしいともつぶやけない
  •  風は春なのに あたたかいはずなのに 花は春なのに 恋が咲くはずなのに 待ちくたびれた まどろみのなか 木の葉を透かす 陽射しだけが まどっろこしくて 時の流れが うずまくみたい だれもいない 庭のベンチ つけっぱなした ラジオだけが なぜか賑やか うつろなおしゃべり いつかあなたが いたずらした 桜の幹に彫った わたしのイニシャル 永遠の誓いだとばかり 思いこんでいた あなたを想えば 胸がつまり [続きを読む]
  • 上海・世紀公園の桜
  • 4月2日から4日まで、中国は清明節休暇の三連休だ。天気がよいので、上海の浦東にある世紀公園に散歩に行ってきた。世紀公園はかなり大きな公園だ。世紀公園は桜が満開だった。大勢の人が桜のトンネルを歩く。なんでも、この三連休中、毎日約10万人! の人がこの公園を訪れるのだとか。菜の花畑。けっこう壮観だ。いろんなチューリップが咲いていた。 [続きを読む]
  • 倉敷小旅行(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第345話)
  •  春節休暇を利用して、上海人の妻を連れて大阪へ帰った。 小旅行がしたかったので、倉敷までの切符を買って妻といっしょに新大阪から新幹線に乗った。 新幹線のホームへ上がると、派手な塗装をした車両がとまっている。ホームの乗客は珍しそうにスマホで写真を撮る。エヴァンゲリオンとコラボしたエヴァ塗装の車両だそうだ。新大阪と博多の間を一日一往復している。僕も妻を先頭車両の脇に立たせて写真を撮った。妻は新幹線に乗 [続きを読む]
  • 詐欺各種(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第342話)
  •  日本にもいろんな詐欺があるが、中国の詐欺も様々だ。  広州では繁華街に母と娘の二人連れの詐欺師が現れる。服装はごく普通の格好をしている。 「先生、パンを買うお金がありません。パンを買うお金を恵んでもらえませんでしょうか」  娘のほうが声をかけてくるが、もちろん詐欺だ。乞食を装い、お金を騙し取る手合いだ。  もしもこちらがお金を恵んだりしたら、次からつぎへといろんな理由を繰り出して、もっとふんだくろ [続きを読む]
  • 椿ほころぶ日曜日
  •  冷たい朝だね 目が冴えるね 天気予報は 気温が上がらないって 温かいコーヒーでも 淹れようか 君との暮らし 平凡な日曜日の朝 なんの予定もない朝 のんびりしてるのが いちばんだね  君がベランダに置いた  鉢植えの椿の蕾が  ほころんだよ  なんだか  かわいいね いつしか僕は 君に頼るばかりになって 探し物があると すぐに呼んでしまう 僕は整理整頓が 苦手だから いつも出張に 行ってばかりで  [続きを読む]