作文道場 さん プロフィール

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作文道場さん: 名著を読む
ハンドル名作文道場 さん
ブログタイトル名著を読む
ブログURLhttp://www.sakubundojo.com/
サイト紹介文偉大な人たちの中には自分の考えを書物として残しています。それが名著です。
自由文混迷の時代を生き抜くてがかり、伝記や自伝を読んで先人から生き抜くヒントをいただきましょう。考え方や生き方が変わるかもしれませんよ。
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更新頻度(1年)情報提供16回 / 365日(平均0.3回/週) - 参加 2011/03/15 17:33

作文道場 さんのブログ記事

  • 石平「なぜ中韓はいつまでも日本のようになれないのか」を読む
  •  「教育勅語」がマスコミ界を賑わしている。ある大手新聞の記者が文部科学大臣に対し、「教育勅語を教えるということは、戦前に戻るのですか?」と質問をした。何かあるといわれるフレーズにあきれながらも、やはり怒りを禁じ得ない。この日本の良心を代表していると自認している新聞社の記者ははなから「戦前の日本は悪」と決めつけているのだ。 自らの国の歴史を否定する国に未来はあるのかというのはよくいわれるが、正直、こ [続きを読む]
  • 三好徹「叛骨の人 大江卓」を読む
  •  近頃、やたらと人権という言葉が飛び交う。何かというと人権蹂躙だとか人権無視だと言って非難する。特に、マスコミや国会議員が政府を攻撃するときに使う。中には、日本は人権国家ではないという輩もいる。 国会議員が人権を口にするとき、私はかならずといってよいほど、大江卓のことを思い浮かべる。大江卓は歴史上有名な人ではないが、知る人ぞ知る正義の人である。 大江が正義の人と評判をとったのは、ある事件を人権の見 [続きを読む]
  • 石平「韓民族こそ歴史の加害者である」を読む
  •  昨今の中国・韓国の歴史問題における日本非難がすさまじい。日本は歴史を直視せよとの大合唱である。特に、韓国は慰安婦問題を取り上げ、日本・韓国両国政府での合意を無視して恥じることがなく、あろうことかさらに日本を責めている。 韓国の国際常識無視を糾弾するのは簡単であるが、まず、考えなければならないことは、何故、慰安婦問題がこれほどまでに大きくこじれることになったかである。 そもそも、慰安婦問題は韓国か [続きを読む]
  • シーボルト「江戸参府紀行」を読む
  •  シーボルトといえばシーボルト事件である。だが、シーボルトを、国外に持ち出し厳禁の日本地図をオランダに持ち帰ろうとした事件の犯人だ、とだけ認識していたら大きな過ちである。シーボルトはとてつもなく貴重なものを日本に残してくれた。それを知ることによって、私たちは江戸時代の真の姿を垣間見ることができるのである。 シーボルトはオランダ人ではなく、実はドイツ人である。オランダ人になりすまし、そして医者として [続きを読む]
  • 中村健之介訳「ニコライの見た幕末日本」を読む
  •  神田駿河台にあるニコライ堂はロシア正教の宣教師ニコライに由来するという。 ニコライは1836年にロシアの田舎で生まれ、首都ペテルブルグの神学大学に進み、1861(文久元)年領事館付き司祭として日本の箱館に来た。極東の異教徒に宣教することを決意したのである。1869(明治2)年に一旦ロシアに帰るが、1871(明治4)年に再び箱館に戻ってきた。その後、ロシアに帰ることなく、日本に骨を埋めた。 特筆すべきは、1904(明治 [続きを読む]
  • 竹田恒泰「現代語 古事記」を読む
  •  天明の大飢饉のとき、京都御所の回りには日本中から庶民が集まり、御所に向かってお賽銭をまいたという。時の天皇は光格天皇である。政治には一切口を挟まないという掟を破って、天皇は、「苦しんでいる民を何とかせい!」と幕府に通達したという。このときから、天皇の力が増して、幕末の動乱に向かうという歴史学者もいる。 ようするに、本当に困ったとき、日本人は天皇にすがるというよい例である。 普段は神の存在など考え [続きを読む]
  • 新城道彦「朝鮮王公族」を読む
  •  歴史認識における韓国の日本批判が止まない。ヒステリーのように韓国は日本を糾弾する。はたして、戦前、日本は朝鮮に対してとてつもなく非人道的な仕打ちをしたのであろうか。そして、歴史を直視せよというが、韓国自身、歴史を直視しているのであろうか。 私は長い間、韓国の歴史認識に対して疑問に思っていたことがある。それは、日本が朝鮮を併合まで存在していた大韓帝国の皇室のことである。 朝鮮は長らく王制を敷いてい [続きを読む]
  • 上念司「経済で読み解く 大東亜戦争」を読む
  •  今まで、太平洋戦争についての本はたくさん読んだが、どの本を読んでもいささか違和感を覚えた。なぜあの戦争が起こったかの納得する解答がなかったからだ。表面的な取り繕った解答はある。曰く、軍部が暴走したからだ。 なぜ戦争が起こるのか?この解答をいつも軍部に求めていたらいつまでたっても太平洋戦争の本質は掴めないであろう。 確かに、太平洋戦争において軍部が戦争を主導したのは事実であるが、なぜ軍部が戦争をし [続きを読む]
  • 上念司「経済で読み解く明治維新」を読む
  •  明治維新とは何だったのか。明治維新についての真面目な議論の一つに、明治維新はブルジョア革命なのか、プロレタリア革命かというものがある。この議論はピンとこないが、真面目だというのは、少なくとも経済というものを考えているからだ。 明治維新というとすぐに、尊王攘夷・薩長同盟・新撰組や下級武士たちの活躍が出てくるが、明治維新がなぜ起こったかという本質めいた話はなかなかでてこない。西郷隆盛も勝海舟も大久保 [続きを読む]
  • 原民喜「夏の花・心願の国」を読む
  •  自殺した作家は多い。芥川龍之介・太宰治・三島由紀夫・川端康成を挙げるまでもない。私はこれらの作家たちの自殺は芸術家の死としてどこか認めているところがある。ところが原民喜の自殺を思うとき、つらく悲しくそして切ない気持に襲われる。 私は原民喜の小説を読み、そして原のことを知るに及んで恐怖感とともにいたたまらない気持ちになった。太宰の死は許せる。それは太宰が望んだことだからだ。原の死は自殺とはいえ、殺 [続きを読む]
  • 近藤富枝「馬込文学地図」を読む
  •  私にとって大森といえば、まず思い浮かぶのは、あの谷?潤一郎の名作「痴人の愛」の譲治とナオミが愛人関係となり大森に住んだことである。この作品は私にあまりにも強烈な印象を与えたので、大森といえば谷?というふうに考えるようになった。ただ、谷?がなぜ大森と接点があるのかには考え及ばなかった。 もう四、五年前のことだが、中国と韓国が日本に対してそれまで以上に歴史問題で病的な難癖をつけるようになったとき、私 [続きを読む]
  • 近藤富枝「田端文士村」を読む
  •  芥川龍之介、やはり偉大な作家である。私は好きな作家の作品は繰り返し読む。夏目漱石も森鴎外もほとんど全作品を繰り返し読んできた。 芥川の作品もよく読み返すが、それは限定されたものである。「鼻」「芋粥」「トロッコ」「蜘蛛の糸」などの初期作品は繰り返し読み返すが、「歯車」「或る阿呆の一生」「河童」などの後期の作品は、若いときに一度読んで以来、一切読んでいない。どうしても読み返す気にならないのである。  [続きを読む]
  • 近藤富枝「本郷菊富士ホテル」を読む
  •  私は坂口安吾と宇野浩二の大ファンである。安吾の作品は太宰治の作品と同様に、大学生の頃、貪り読んだ。安吾の何者をも怖れず忌憚のない毒舌の評論が大好きだった。「不連続殺人事件」は世界最高峰の推理小説だと今でも思っている。 太宰・安吾の次に読んだのが宇野浩二である。「苦の世界」「蔵の中」「子を貸し屋」は惚れ惚れとする作品である。何度も読み返した。 私は長らく、坂口安吾と宇野浩二は、生き方も作風も違うの [続きを読む]
  • 田中彰「北海道と明治維新」を読む
  •  学生時代、ソ連(今のロシア)に旅行したことがある。モスクワ・レニングラード(今のサンクトペテルブルグ)を回るものであるが、出発時、一路飛行機で成田空港からモスクワに向かうという行程ではなかった。 船で敦賀から1泊かけてナホトカに行き、そこからさらに1泊かけて大陸横断鉄道でハバロフスクに向かい、そしてハバロフスクからは空路モスクワに向かうのである。ハバロフスクからモスクワまで8時間もかかった。やはり [続きを読む]
  • 佐江衆一「五代友厚 士魂商才」を読む
  •  明治維新になって、日本は急速に産業社会に成長した。これには西洋諸国も目を瞠るばかりであった。それまで封建社会であった日本が、まがりなりにも西洋で成長した資本主義を取り入れ、国に根付かせようとした。そして種々の産業が立ち上がり、日本は近代産業社会へと邁進していったのである。 日本が産業国家になる原動力は一体何であったのであろうか。いろいろな理由があるが、その一つが武士の存在である。 資本主義社会と [続きを読む]
  • 三宅勇三「噫 偉なる哉 磯野長蔵翁」を読む
  •  明治時代の大学卒といえばすごかった。今では、大学を卒業した学士様はごちゃまんといるが、明治時代の学士様といえば、まさに神様に等しいものであった。なにしろ、大学といえば、東京帝国大学・京都帝国大学など、数えるほどしかなかった。 明治いや戦前の大学卒は初任給からして、他とは違っている。当然、東京帝国大学卒の初任給は高額であった。しかし、これと同じ初任給をもらえる学校があった。それは、東京高等商業学校 [続きを読む]
  • 長尾剛「広岡浅子 気高き生涯」を読む
  •  資本主義は自由競争を土台にしたシステムである。競争をすればかならず勝者と敗者がでる。ところが、競争をすることで社会全体が豊かになるのである。資本主義が社会主義に勝った理由はまさにここにある。近年、社会主義国家である中国が高度成長して豊かに成った理由は、逆説ながら、資本主義の原理を取り入れたからである。 世界は過去(現在においても)、戦争を繰り返してきた。その大きな理由はとりもなおさず経済的要因で [続きを読む]
  • 羽佐田直道「小説 三井高利」を読む
  •  日々、新しい会社が立ち上がるが、そのほとんどが3年ももたない。大企業に成長する確率は、それこそ宝くじの一等に当たるより低いのではあるまいか。 しかし、生き残る会社は生き残る。日本には100年以上存続している会社は五万とあるし、中には500年以上も存続している企業もある。 江戸時代、日本の社会は建前上、士農工商という身分社会であった。武士の身分が一番高く、次に農民・職人・商人と続く。商人は表向き身分が一 [続きを読む]