有沢祐輔 さん プロフィール

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有沢祐輔さん: 空虚ノスタルジア
ハンドル名有沢祐輔 さん
ブログタイトル空虚ノスタルジア
ブログURLhttp://ameblo.jp/arisawayusuke/
サイト紹介文作家の卵です。詩、作詞、小説、音楽、日々の出来事などを綴っています。
自由文詞が中心ですが、長編の小説も書いていきたいなと思っています。好きな作家は村上春樹さん、伊坂幸太郎さんです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供416回 / 365日(平均8.0回/週) - 参加 2011/04/21 15:07

有沢祐輔 さんのブログ記事

  • 長編小説「日陰症候群は蒼を知らない」 28〜素質〜
  • 前回の話はこちら 29話はこちらから (性的表現が含まれています。苦手な方はご遠慮ください) 「オーナーの勘はたいしたもんだ。やっぱり君は素質があるね」「素質?」「うん。こういう言い方をしたら悪いけど君のセックスは相手を選ばない、ひたむきに相手を満足させようっていう姿勢が滲み出てる。言葉にするのは簡単だけど実際はそう容易いことじゃないんだ」  …ナギのやり方をただなぞっていただけ、要は真似事で [続きを読む]
  • 詞「オフィーリアは感嘆の調べ」
  • 遠くに囀るは君に似た声 断末魔の気配が過ぎる霧に視界を奪われた束の間の過ちは永久不滅の罪垂れ流した飛沫の赤々しさが僕の季節を止めた君を失ったのではなく殺めたのだと自らの天秤は示す茨の棺は僕の空間に在り続けて壮大なるこの河に流すことも許されない贖罪の手段を探して彷徨うのが唯一の贖罪だともこの頃は思うあらゆる滴によって氾濫した河に溺れるならそれすら構わない感嘆の調べは終わりを知らずに繰り返されるも [続きを読む]
  • 長編小説「日陰症候群は蒼を知らない」 27〜重なる体温〜
  • 前回の話はこちら 28話はこちらから (性的表現が含まれています。苦手な方はご遠慮ください) 「未熟だね」「悪かったな、小さくて」「小さいとは言ってないじゃん。未熟って言ったんだよ」  …小久保真里にも同じ事を言われたけど今回の方が断然俺としては屈辱的だった。少年のあどけなさに満ちた顔や華奢で色白な身体のくせに下半身はそこだけ栄養が行き届いたのかと思うくらい立派なのだ。どう贔屓目に見ても俺の方が [続きを読む]
  • 長編小説「日陰症候群は蒼を知らない」 26〜ビジネス=セックス〜
  • 前回の話はこちら 27話はこちらから 「頼む!頼むよ!一晩だけでいいからさ!!」「嫌だよ、一晩じゃ済まないでしょ?諦めなって」  具体的な内容は怖くて訊けなかったけど昔、凄惨な殺人事件が起こり、しかも現場は俺の家とちょうど重なるらしい。当時は一軒家でその後更地になったのだけど取り壊しの最中に作業員が事故死したことと、夜中に足の無い少女が現場ですすり泣くのを近所の人が多数目撃したこともあり暫く買い手 [続きを読む]
  • 詞「Cry me a river」
  • 惜別の地上絵はあなたの罪状を永久に示す神々の悪戯よ声無き声に怯え身震いする真夜中に茨の棺は開く愛に裏切られた成れの果てを呼吸のように後悔すればいい唯一の贖罪 箱庭に生かされる権利を与えるわ木立さえ髑髏と見間違うくらいの感嘆に泣き喚けばいいその涙が氾濫して崩壊した世界に色彩豊かな花を咲かせましょう愛を裏切った愚弄の脅威で自らを切り刻んでしまえばいい逃亡の兆候には過敏よ あなたの生き様は償いになる [続きを読む]
  • 詞「蜜への服従」
  • 月と太陽が接吻するような重なる筈もない僕らが一つの器へ溶け込んでいく滴り落ちる蜜の濃厚な味の虜になって離れる時間など全て壊してしまった乳房に舌先を 耳元に甘噛みを茎の轟きが 蕾を開花させる君は僕で 僕は君でそれ以外の事実は蚊帳の外秘めた淫靡さを暴いたあの溺れの夕間暮れから僕らの領域は共有の名義になった暴き切れてない僕らをもっと探して鼻をくすぐる上唇で愛への服従を誓って 罪の香りはいつか見た映画の [続きを読む]
  • 詞「empty」
  • 髪を撫でるその手があまりにやさしいからあなたを求める泣き声の数は次第に増えて背中を見送るその朝があまりに寂しいから狸寝入りであなたがそっと出て行く音に聞耳立ててた欲張りな私はあなたの全ての時間を欲したのあなたが抱える苦しみなど考えもしなかったもう泣かない きっときっと泣かない背中すら触れられないこの日々をどうか壊して残された僅かな荷物を眺めながらただ通り過ぎる時間に揺られて漂うだけ空っぽよ [続きを読む]
  • 長編小説「日陰症候群は蒼を知らない」 目次 21話〜40話
  • 1話から20話はこちら 41話はこちらから 日陰症候群は蒼を知らない 21 日陰症候群は蒼を知らない 22 日陰症候群は蒼を知らない 23 日陰症候群は蒼を知らない 24 日陰症候群は蒼を知らない 25 日陰症候群は蒼を知らない 26 日陰症候群は蒼を知らない 27 日陰症候群は蒼を知らない 28 日陰症候群は蒼を知らない 29 日陰症候群は蒼を知らない 30 日陰症候群は蒼を知らない 31 日陰症候群は蒼を知ら [続きを読む]
  • 長編小説「日陰症候群は蒼を知らない」 23〜データファイルの難〜
  • 前回の話はこちら 24話はこちらから  当然と言えば当然だがパソコンにはロックが掛かっておりパスワードを入力する欄だけが黒い画面の中央に浮かび上がる。しかし、黒は悪趣味だ、こういう状況下だからこそなのかもしれないけど不吉さを存分に醸し出す。 「初期設定に戻してあるから…開いたね。新しいパスワードは君が考えてね」「う、うん…」  …パスワード…か。銀行の暗証番号とかなら被害は俺だけだがこの場合は違う [続きを読む]
  • 長編小説「日陰症候群は蒼を知らない」 22〜さよなら、憎く愛しき敵よ〜
  • 前回の話はこちら 23話はこちらから 「…残念だが行方知れずのままだ。そしてもう一つ残念なのは…」「借金は完済した。だからあなた達はもう父さんを捜索することはない」「そういうこった。俺だって無念なんだぜ、生死さえ分かんねぇなんて後味悪いしな」  予測していた答えなのにほんの少し胸が締め付けられるのは浅はかな期待のせいだろう。まあ、失踪して連絡一つ寄越さない父さんがそううまい具合にこいつらに発見され [続きを読む]
  • 詞「衰退」
  • 砂時計を逆さにして同じ時間を流しても最近じゃ君と抱き合う最中でさえ影がチラつく膨大な情報の渋滞から逃れられることは無いみたい不安要素を過ぎらせて防御の構えを取っても結局は君さえ僕を揺るがす一部になってたりどうか乾き切った僕にその水を与えて欠乏ばかりの日常に露呈するのは衰退した僕自身与えるものがないのに与えられるのを求めてる素顔を見せられなきゃ素顔になれないズルさに辟易する君の冷めた眼差しを愛し [続きを読む]
  • 長編小説「日陰症候群は蒼を知らない」 21〜消息不明の空虚〜
  • 前回の話はこちら 22話はこちらから 「ふうー、やっぱ買い物って楽しいよねー」「何で俺がお前の荷物持たなきゃなんねーんだよ…」  2時間弱の買い物だったがその殆どはナギの服選びに注がれ、俺の物はごく僅か。両手いっぱいに塞がった荷物と手ぶらでさっさと前を歩くナギの背中が非常に恨めしいが… 「文句言うなら、ギャー!人さらいー!って叫ぶよ」「それズルいからな!都合のいいときだけ子供を演じるとかマジでズル [続きを読む]
  • 長編小説「日陰症候群は蒼を知らない」 20〜奔放少年〜
  • 前回の話はこちら 21話はこちらから -翌朝- 「おはようございます。よく眠れましたか?」「うーん、ちょっと怠いけど眠れたみたいね」  電話越しに伝う欠伸に俺は苦笑しながらも安心感も抱いた。あのまま1人にしてよかったのか正直、不安だったのだ。 「今日もお仕事頑張ってください」「ええ、ありがと」  カーテン越しの日差しに目を眩ませると俺は小久保真里の余韻に浸るようにスマホのアドレス帳を眺めた。日陰業… [続きを読む]
  • 詞「晩夏の恋」
  • 夕暮れから闇夜に向かう僕は独りという響きにも慣れたけど君と交差したあの日から心は寂しがり屋になった群青の中を憧れた幼気な頃の僕にはなれないそれでも過ぎ去りし日の過ちが呼び掛ける声に耳を奪われる輪郭さえ見えない世界へ手を伸ばすことをもう一度君と始めたい思秋期の空はまだまだ蒼く琥珀の笑顔が僕の胸を突く最後の恋を君と加速させて 晩夏に存分な陽射しを浴びようあらゆる不安が渦巻く時代でも諦めたくない君に [続きを読む]
  • 長編小説「日陰症候群は蒼を知らない」 18〜零の横顔〜
  • 前回の話はこちら 19話はこちらから 「どうぞゆっくりお休みになってください。モーニングコールは8時でよろしいですか?」「ええ、慧くんにお願いするわ」「かしこまりました」  えっ!?俺?こういう場合、ホテルの人がするんじゃないの?と、思ったものの自分を指名されたことに優越感を抱いたのも確かだ。ここにきて零を求められたらけっこうショックを受けたかもしれない。  部屋数が多いのだから寝室も一つではない [続きを読む]
  • 詞「手垢」
  • 偶然か運命の悪戯か或いはアイツの策略か2人片寄せ合い家路に着く背中に遭遇して途端に電柱に身を隠す僕に風が「惨めだ」って騒めき立つ「昔の男」なんて過去は振り返らぬ主義を纏ってたのに過去も現在も未来の男も君の中では同じ立場なのかなアイツの手垢を漂わせて どんな気分で僕に抱かれるの?掻き立てられる僕の嫉妬の怖さを君はこれから思い知る上塗りの手垢は寡黙で淫靡な僕の熱情を秘めた性懲りも無く [続きを読む]
  • 長編小説「日陰症候群は蒼を知らない」 17〜契約成立〜
  • 前回の話はこちら 18話はこちらから 「小久保真里様より週2回の契約を承りました。希望日は月曜と木曜の夜、一ヶ月毎に契約を更新するか否かを窺います」「は、はぁ」  シャワーを浴びている間に物事は大きく動いており俺はただただ呆然とするより他にない。電話越しのキョウコは相変わらずの機械的な口調でそれもまた現実味から遠ざける要因になるのかもしれない。 「それ [続きを読む]
  • 詞「幼気な白昼夢」
  • 遥か彼方を君と紡ぐという浅はかな夢に期待を寄せて影の巣窟みたいな混乱に喘ぐあの街を捨てて飛び出した夏青臭さの象徴だと揶揄する声に耳を塞いだのは幼過ぎる僕らを誰より僕ら自身が知っていたせい静寂溢れる砂浜に押し倒して 魅惑に触れるように戯れても徐々に近付いた恋の沈黙 遠い目の君に胸が詰まり共に踏み付けた轍の一切など瞬間的な脆さで霧がはれた君はあの街へ 霧にむせぶ僕は樹海の奥へ 幻 [続きを読む]
  • 長編小説「日陰症候群は蒼を知らない」 15〜札束の散る光景〜
  • 前回の話はこちら 16話はこちらから  …髪から顔に掛けて冷たいものを感じて目が覚めた。だが、視界はやけに暗く朧気であり、もしかしたら夢の途中かも…などと呑気なことも思ったが手足を大の字に開かれ身動きの取れないようベッドに固定されているのに気付くと、俺はすぐさま我に返った。反射的に起き上がろうと試みるが手錠か何かだろうか?ヒンヤリとした金属の感覚が手足を怯えさせ抵抗は無駄なのを [続きを読む]