jacksbeans さん プロフィール

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jacksbeansさん: 逆光の自転車屋 (bicycles in fiction)
ハンドル名jacksbeans さん
ブログタイトル逆光の自転車屋 (bicycles in fiction)
ブログURLhttp://jacksbeans.blog97.fc2.com/
サイト紹介文小説の中の自転車、図書室、「青」、メキシコ、フルーツと、画家について書いてきました。他に…、
自由文他に、”美術館の階段"、” Today's Soup”などの記事があります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供21回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2011/04/23 15:15

jacksbeans さんのブログ記事

  • My Satellite/Jonathan Carroll
  • medium.com からの引用My SatelliteThe other day someone wanted to know what I feel when asked a question about a book I wrote
    twenty or thirty years ago. I said it’s like looking at a deep space satellite through a powerful telescope at night: Still aliv
    e and moving out there, brightly flickering, but so far away that it’s hard to see with the naked eye.Jonathan Carroll作家に
    とって、20年前、30年 [続きを読む]
  • My Satellite/Jonathan Carroll
  • medium.com からの引用My SatelliteThe other day someone wanted to know what I feel when asked a question about a book I wrote
    twenty or thirty years ago. I said it’s like looking at a deep space satellite through a powerful telescope at night: Still aliv
    e and moving out there, brightly flickering, but so far away that it’s hard to see with the naked eye.Jonathan Carroll作家に
    とって、20年前、30年 [続きを読む]
  • ドゥシャン・カーライの「アリス」
  • 去年のことである。仕事の途中、大手町を歩いていたら、逓信総合博物館で「スロヴァキアの切手展/ドゥシャン・カーライとブラチスラヴァの絵本文化」というポスターを見かけた。30分くらいというつもりで入ったのだが、これがとても素晴らしい展示でありました。入場料はたったの110円也、郵政省はふとっぱらである。 ドゥシャン・カーライは切手の原画を何枚も描いた。スロヴァキアの切手である。それがとても美しい。こんなもの [続きを読む]
  • 立原道造、ヒアシンスハウス
  • 立原道造は、優秀な建築家でもあった。晩年に、自ら設計図(スケッチ)を描いて、「沼のほとりに、ちひさい部屋をつくる夢」を語った。そしてそれを「ヒアシンスハウス」と名付けた。もちろん、その夢は叶わないまま、早逝したのだったが。しかし、今、「ヒアシンスハウスに行きたい」と勝手なイメージを広げて遊ぶことはできない。というのは、現実にそれが建てられてしまったからだ。(ヒアシンスハウス、別府沼公園)実際に見てみ [続きを読む]
  • うたつかい2016夏号(第26号)
  • 立原道造は、優秀な建築家でもあった。晩年に、自ら設計図(スケッチ)を描いて、「沼のほとりに、ちひさい部屋をつくる夢」を語った。そしてそれを「ヒアシンスハウス」と名付けた。もちろん、その夢は叶わないまま、早逝したのだったが。しかし、今、「ヒアシンスハウスに行きたい」と勝手なイメージを広げて遊ぶことはできない。というのは、現実にそれが建てられてしまったからだ。(ヒアシンスハウス、別府沼公園)実際に見てみ [続きを読む]
  • ☆ブコウスキー、パルプ
  • ブコウスキーの「パルプ」、19994年の作品、ということは、ブコウスキーが74才、最晩年の作品である。無頼派と称された作家にしては、ずいぶん長生きしたわけであるが、さすがに、とんでもない本を書くものだ。「パルプ」というのは、古きアメリカの「安手の三文雑誌」を指す、(タランティーノの映画「パルプフィクション」と所以は同じ)あえて安っぽい物語を安っぽく語ろうという手法が、全編を通じて貫かれている。物語の舞台 [続きを読む]
  • ☆ブコウスキー、パルプ
  • ブコウスキーの「パルプ」、19994年の作品、ということは、ブコウスキーが74才、最晩年の作品である。無頼派と称された作家にしては、ずいぶん長生きしたわけであるが、さすがに、とんでもない本を書くものだ。「パルプ」というのは、古きアメリカの「安手の三文雑誌」を指す、(タランティーノの映画「パルプフィクション」と所以は同じ)あえて安っぽい物語を安っぽく語ろうという手法が、全編を通じて貫かれている。物語の舞台 [続きを読む]
  • 「夜の発明・力をあわせたくない日」 (未來、彗星集 2016年6月号掲載分)
  • 『未來、彗星集』 2016年6月号掲載分 (10首)「夜の発明・力をあわせたくない日」 ヨシダジャック声がまだ発明されていないころ何処にいたのかぼくらの歌は抽斗に閉じこめられた金髪の少女のように光るたましい きみがまだ発明されていないころ何処にいたのかそのたましいは夜市で熟れた葡萄とたましいを取り換えているメフィストフェレス夜がまだ発明されていないころ何処にいたのかぼくらの夢は熊島に住むもの 飛べぬ熊  [続きを読む]
  • 1008.イーユン・リー 黄金の少年、エメラルドの少女 (bicycles in fiction Ⅱ)
  • イーユン・リーの短篇集『黄金の少年、エメラルドの少女』(2010)、いつもながら巧みな作品が並んでいて、堪能させてくれる。巧みさが、小説の面白さをまったく損ねていないことも、特筆すべきだと思う。優しさや、記憶や、孤独や、未来が、これ以上はないと思えるほど鮮やかに描かれていてこころを打つ。窓の外を見た。薄茶色の分厚いコートを着た女が自転車に乗って、通りの長い車列の間を縫うように進んでいく。自転車の荷台に [続きを読む]
  • 今江祥智と長新太
  •     今江祥智と長新太は、児童小説、絵本、童話等々で、50年に渡って、約60!の作品を作り上げてきた。超・新太ファンを自称するわたしにとっては、この60冊、全てを読みたいと思うのは当然なのであるが、実は、これまで、自慢できるほど読んではいなかった。今江さんの本に苦手意識が強かったのである。それでも10冊程度は読んだだろうか。お気に入りは、時代物の児童小説、「たんぽぽざむらい」と「魚だって恋をする」の二冊 [続きを読む]
  • 1008.イーユン・リー 黄金の少年、エメラルドの少女 (bicycles in fiction Ⅱ)
  • イーユン・リーの短篇集『黄金の少年、エメラルドの少女』(2010)、いつもながら巧みな作品が並んでいて、堪能させてくれる。巧みさが、小説の面白さをまったく損ねていないことも、特筆すべきだと思う。優しさや、記憶や、孤独や、未来が、これ以上はないと思えるほど鮮やかに描かれていてこころを打つ。窓の外を見た。薄茶色の分厚いコートを着た女が自転車に乗って、通りの長い車列の間を縫うように進んでいく。自転車の荷台に [続きを読む]
  • ★高丘親王航海記
  • 澁澤龍彦の「高丘親王航海記」、これは、もう、すべての読書少年にとって聖書のような本である。ただし、黒色の聖書。手にとるだけで、心が揺れ、表紙を開くだけで、動悸が高まる。ひとたび、物語を目にするやいなや、天竺まで飛んでゆけ、と声がかかり、その後は、ひたすら身をまかせ、夢の中に迷うことしかできない。この本について書くなど、千年、早いと自省する。いっそ、澁澤龍彦のように、読書中に死にたいと、私は思う。 [続きを読む]
  • ★エリナー・ファージョン レモン色の子犬
  •   岩波少年文庫、石井桃子の訳業、素晴らしい物語の宝庫である。中でも、わたしが好きなのは、これである。「レモン色の子犬」(1955)は、短篇集『ムギと王さま』に所収。木こりと王女の恋ものがたりである。ファージョンの数ある作品のなかでも、大好きな一篇。正真正銘の五つ星のおはなしである。・・・引用部は、木こりの少年ジョーが王女のねこをみつけたほうびに、王さまから何がほしいかと問われる場面。ここに登場する子犬の [続きを読む]
  • 1207. 街/ブロードウェイの天使 (NYC百景)
  • 何処か郊外から遊びに出てきた三十歳前後の男が数人、それぞれ手にビクトリア・シークレットの紙袋を下げて歩いている。    これが現在のブロードウェイのイメージだと書けば叱られるだろうか。そういえばわたしだって、クラス会の夜、みんなでドンキの袋を下げて心斎橋を歩いたっけ。正月休みのこと、なにげにテレビをつけると 『野郎どもと女たち』 (1955,ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ)が放映されていた。これぞ我が愛 [続きを読む]
  • 1206. 駅/グランド・セントラル駅 (NYC百景)
  • 空港からのバスを下りると、そこはグランド・セントラル駅だった。ニューヨークを舞台にした三文小説は、よくそんな始まり方をする。(山形浩生「ニューヨーク物見遊山」)ということで、今日の記事は「グランド・セントラル駅」である。最近の東京駅構内の様変わりの状況を見ていると、今更、駅ナカの賑わいについて書いても仕方がないような気はするが、グランド・セントラルの駅ナカも、なかなかのものなのである。といっても、 [続きを読む]
  • 762. ボリバル侯爵 (ぼくらの本が歌う時)
  • レオ・ペルッツの 「ボリバル侯爵」(1920)、百年前に書かれたこの長編は、今も、ほんの少しも風化せず、まるでリョサの新作かボラーニョの遺作のように刺激的である。見事なプロット、鮮やかなストーリーテリング、一反読み始めれば、たったの300ページ、ほんの2時間ほどで読み切って、ため息をつく。もっとゆっくり読めばよかった。 わたしたちは錯乱の虜となった。市に迫る脅威も、<皮屋の桶>も、合図を待つゲリラもすべて [続きを読む]
  • ☆年間ベスト10 (2015年、マイ・ベスト・ブック)
  • ☆年間ベスト10(A. 翻訳小説)1. バネ足ジャックと時空の罠、マーク・ホダー (金子司訳、東京創元社)2. 紙の動物園、ケン・リュウ (古沢嘉通訳、早川書房)3. 文学会議、セサル・アイラ (柳原孝敦訳、新潮社)4. オルフェオ、リチャード・パワーズ (木原善彦訳、新潮社)5. ピンフォールドの試練、イーヴリン・ウォー (吉田 健一訳、白水Uブックス)6. ミス・ブロウディの青春、ミュリエル・スパーク (岡照雄訳、白水Uブックス)7. [続きを読む]
  • 761. スナーク狩り (ぼくらの本が歌う時)
  • ルイス・キャロルの「スナーク狩り」(2014、集英社版)、珍しい「左開き」の本、と書いてから気がついたが、本文が横書きなら和書でも左開きは当然で、珍しくはない。だったら、初めに、トーベ・ヤンソン 絵、穂村弘 訳、と書いておけば、普通に「珍しい」ってことになったのだから、すごく遠回りしてしまったわけである。この言葉この言葉こそ怖ろしい  三度云ったら現実になる(『スナーク狩り』から、「反歌」穂村弘・訳)物語 [続きを読む]
  • 1205. 恐竜/アメリカ自然史博物館 (NYC百景)
  •  (アメリカ自然史博物館、Tyrannosaurus rex)目を覚ますと、恐竜はまだそこにいた。 ( アウグスト・モンテロッソ 『恐竜』、1959) 小説のなかの「恐竜」、名作が幾つもある。上に、全文を引用したモンテロッソの短篇もそのひとつ。わたしが初めて暗唱した小説でもある。そして、なによりも、エリック・ガルシアの「さらば、愛しき鉤爪」(1999)、このとびきりの探偵小説をわたしは愛する。おれの名前はヴィンセント・ルビオ。ロサ [続きを読む]
  • 1204. 食堂/Tic Toc Diner (NYC百景)
  • (Edward Hopper 「Nighthawks」 ,1942)今日の記事は、食堂について。・・・エドワード・ホッパーの 『ナイトホークス』 (1942) に描かれた食堂 (Diner) は、いったいどの程度の大きさのレストランなのだろうか。見たところあまり大きくはない。といっても、両国の下総屋食堂ほどではなく、また大箱のファミレスほどでもない。実際の雰囲気はどうなのか。下総屋食堂のように静かで暖かいのか、大箱のファミレスのようにいつも騒めいて [続きを読む]
  • 1203. 橋/ブルックリンブリッジ (NYC百景)
  • 小説のなかの「橋」、最近のものなら、キジ・ジョンスンの短篇集 『霧に橋を架ける』、古い小説なら、三島由紀夫の短篇 『橋づくし』、はいかがだろうか。古へからわれらの橋は、現世の橋ではなくて、彼岸へ渡す橋であつた。その限りにおいては、いかに無細工なコンクリートの橋であつても、今日なほ寸分も変らぬ詩句を近松は書いてゐる。「短かき物はわれわれが此の世の住居秋の日よ」(三島由紀夫、 「橋づくし」について(自解)) [続きを読む]
  • 1202. 外階段/セントマークス書店 (NYC百景)
  • (セントマークス書店、NYC)階段について、ということであれば、随分たくさんの記事を書いてきた。まずは、ヘッセの「階段」(1943)という詩から始まり、生の呼び声を聞くごとに、心は、勇敢に、悲しまずに、新しい別な束縛にはいるように、別れと再開の覚悟をしなければならない。(ヘッセ 「階段」、高橋健二訳、第5行〜8行)「クローディアの秘密」に登場するメトロポリタン美術館の階段まで。そして、今回の記事は、セントマークス [続きを読む]
  • 1201. 植物園/ブルックリン植物園 (NYC百景)
  • (Isamu Noguchi at Brooklyn Botanic Garden,01)小説のなかの植物園、ということであれば、たくさんの例がある。拙ブログにも、ユイスマンス「大伽藍」、ヴァージニア・ウルフ「キュー植物園」、中井英夫 「火星植物園」、梨木香歩「f植物園の巣穴」、などの記事があるので、ぜひ、のぞいてみてほしい。なぜか「植物園」の物語には、面白い小説が揃っているのである。他にも、マイケル・オンダーチェの「名もなき人たちのテーブル [続きを読む]