ふじのこーせい さん プロフィール

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ふじのこーせいさん: 新作映画批評 / 映画無知
ハンドル名ふじのこーせい さん
ブログタイトル新作映画批評 / 映画無知
ブログURLhttps://ameblo.jp/filmilliterate/
サイト紹介文ライター:ふじのこーせい の新作映画評。400字以内。ネタバレなし。ほぼ毎週更新。
自由文[ふじのこーせい公式私的サイト] http://FU-JI-NO.net
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供33回 / 365日(平均0.6回/週) - 参加 2011/05/05 06:05

ふじのこーせい さんのブログ記事

  • セールスマン
  • 監督:アスガー・ファルハディ 脚本:アスガー・ファルハディ “人の振り見て我が振り直せ”という諺は映画鑑賞にも有効で、登場人物の愚かな言動に対して、観客は嫌悪や違和感を抱いた果てに、自らの考え方や営みを省みることができる。しかし、そんな判断が簡単に割り切れないのが本作で、価値観が意図しない感覚で揺らいでしまう。劇団に所属する夫婦、転居先で何者かに襲われる妻、警察に被害届を出せず、犯人探しを始める夫… [続きを読む]
  • ジェーン・ドウの解剖
  • 監督:アンドレ・ウーヴレダル 脚本:イアン・ゴールドバーグ/リチャード・ナイン 映画に限らず、楽曲でも文筆でも、作り手は様々な沢山のことを詰め込みたくなる。良くも悪くも、クリエイターは欲張り。ひとつの作品に情報が多いほど高得点!なのではなく、真に必要なものを見極め、余計な部分は削ぎ落とす作業が大切。つまり、足し算ではなく、引き算が巧妙な作品はセンスが良い。思い切った断捨離が作品の出来を左右する。ただ [続きを読む]
  • 美しい星
  • 監督:吉田大八 脚本:吉田大八/甲斐聖太郎 十人十色。百人百様。千差万別。本作を観て感じること、楽しみ方は究極の“人それぞれ”でしょう。作り手の意図を丁寧に勘繰るも良し、シュールな設定とコミカルな場面に笑うも良し、好きなキャストに見惚れるも良し。あるいは、三島由紀夫の原作を土台に好き勝手な脚色を施した吉田大八監督の“俺流の方程式”が意味不明で面白くないと思うも良し(苦笑) 賛否両論と言えば容易いが、そ [続きを読む]
  • トンネル 闇に鎖された男
  • 監督:キム・ソンフン 脚本:キム・ソンフン なかなかの“いけずぅ〜”な内容(勿論、褒め言葉)。崩落した巨大トンネルに車ごと閉じ込められた男の話で、パニック&サバイバル映画の様相を呈するも、過去の類似作品とは似て非なるテイスト。工夫して生き延び、なんとか脱出する術を画策する…そんな主人公の強さにスポットを当てた物語、とは言い切れないし、困難な状況下で、レスキュー隊が奮闘する救出劇を描く…感動優先のヒュー [続きを読む]
  • スプリット
  • 監督:M・ナイト・シャマラン 脚本:M・ナイト・シャマラン パート2やパート3など続編の場合、シリーズ未見でも充分に単体として楽しめる作品が望ましい。勿論、ある程度のストーリー連続性はあるので、前作鑑賞済の方がより一層楽しめる。本作は“続編”と銘打たれたものではないので、そもそも、話が繋がっているか否か?の心配は無用なのだが…。女子高生3人が拉致監禁される。犯人は多重人格者で、次々とキャラクターが変 [続きを読む]
  • カフェ・ソサエティ
  • 監督:ウディ・アレン 脚本:ウディ・アレン シェフ・ウディ爺さんの味が好きで、新しいメニューが出来ると必ず店に食べに行く。時にファンタジーだったり、殺人事件をトッピングしたりと、ひと工夫された調理もあるが、それより何より、いつもながらの“天邪鬼”テイストが利いた、ウディ爺さん流のシンプルな料理が美味しい…。『カフェ・ソサエティ』は定番の味付け。1930年代のハリウッドとニューヨークを舞台に、青年の夢 [続きを読む]
  • フリー・ファイヤー
  • 監督・脚本:ベン・ウィートリー 脚本:エイミー・ジャンプ 人間の身体は6割以上が水分で形成されているが、本作は6割以上が銃撃戦で構成されている。古びた倉庫に集う男女10人の悪党たち。銃取引、売る側と買う側。些細な原因で挑発される銃の乱れ撃ち。格好良いガンアクション映画なら、ご都合主義で展開して、痛快、爽快、カタルシス全開がセールスポイントだが、本作は違う。射撃の腕前が悪い者ばかり、肝心なところで弾切 [続きを読む]
  • おとなの事情
  • 監督・脚本:パオロ・ジェノヴェーゼ 脚本:F.ボローニャ/P.コステッラ/P.マミーニ/R.ラヴェッロ 我々は相手次第で自分を演じ分ける。配偶者、親友、同僚などは勿論、知人Aに見せる自分、知人Bに振る舞う自分も微妙に違う。誰に対しても同等ではいられない以上、大なり小なり秘密が生じる…と、こんな前置き不要なくらい、プライバシー満載の携帯電話を覗かれると困る!のは分かり易い案件。それを題材にしたアイデア映 [続きを読む]
  • 暗黒女子
  • 監督:耶雲哉治 脚本:岡田麿里 悪くない、悪くはないけど、声を大にして「面白〜い!」と推せない、惜しい青春ミステリー。お嬢様学校で起きた転落死の真相は?文学サークルの部員たちがそれぞれの視点でエピソードを物語るが、事件に関する経緯も辻褄も全く異なり、事実と嘘の見分けがつかない。敢えて言うならば、黒澤明『羅生門』の平成版学園編(苦笑) 全貌が明らかになり、最終的に驚かされる展開は面白いが、いまひとつ物足 [続きを読む]
  • アシュラ
  • 監督:キム・ソンス 脚本:キム・ソンス 「私のどこが好き?」「全部!」「ずるい、具体的に教えて〜」みたいな男女の定番会話は愚問愚答に聞こえるが、でも、誰かに本作の見所を訊かれたら、迷わず「全部!」と言いたくなる(苦笑) 善と悪が簡単には割り切れぬ人間臭いドラマに、終始、目が釘付け。悪徳市長と、彼を逮捕したい検事、そして汚職刑事…三つ巴の攻防戦。市長側で裏仕事を担う刑事だが、検事に弱みを握られ、検察側に [続きを読む]
  • 哭声 コクソン
  • 監督:ナ・ホンジン 脚本:ナ・ホンジン 韓国の平穏な田舎で、村人が狂者と化し、自らの家族を殺害する事件が連続する。村に住みついた正体不明の日本人に疑惑の目が向けられ…。酷い現実が容赦なく描写される、周知の韓国犯罪劇だと思っていたら、意外な展開に驚かされる。リアルなミステリー?感染ゾンビ?『エクソシスト』的なオカルト?得体の知れない恐怖に染まりまくった、得体の知れない映画(苦笑) 観客も村人と同様のスリ [続きを読む]
  • お嬢さん
  • 監督・脚本:パク・チャヌク 脚本:チョン・ソギョン この作品を観ていない人が羨ましい。様々なジャンルの行為に“初体験”があり、それはたった一度きりの感覚。見知った上での経験値を高め、深く楽しめる場合もあるが、それでも、ファーストインパクトを自ら追体験することは不可能で、掛け替えのない貴重な出来事。本作の初見で得られる衝撃はド迫力で、このカタルシスを再び味わう為に、一時的な記憶リセットをして、初体験を [続きを読む]
  • 少女は悪魔を待ちわびて
  • 監督:モ・ホンジン 脚本:モ・ホンジン ストレートな復讐劇だとしても、韓国映画で描かれるそれは、充分に見応えのある作品に仕上がるが、本作はサブストーリーや登場人物の背景を付加することで、より一層、面白いサスペンスに昇華している。父親が殺されて天涯孤独となった少女は、軽い刑で釈放された犯人に復讐を仕掛ける…。必要以上に話を膨らませ過ぎなところや、言葉足らずな演出が気にはなるが、でも、それらも含めて、ひ [続きを読む]
  • 愚行録
  • 監督:石川慶 脚本:向井康介 つらい、つらい、つらい。心が痛む出来事の詰め合わせ、悲劇と不幸の幕の内弁当や〜!逆宝石箱や〜!と、おどけることが不謹慎なくらい(苦笑)、陰湿で嫌な話。未解決の一家惨殺事件を取材する記者とその妹、関係者の証言や独白の内容がドラマとして物語を紡ぐ。冒頭から、いい感じの“人の醜さ”が描かれ、進行するにつれて“日常の悪意”は加速度を増す。小綺麗な作品を求めない者にとっては極上の逸 [続きを読む]
  • ザ・コンサルタント
  • 監督:ギャビン・オコナー 脚本:ビル・ドゥビューク かつて特殊な訓練を受け、超人的な強さを備えるが、何らかの事情で命を狙われたり、非合法に悪党を懲らしめたり…いわゆる“必殺仕事人”系のストーリーは、街を歩けばコンビニと歯科を見掛ける割合に匹敵するくらい、TVや映画で頻繁に描かれている。セールスポイントは作品ごとに異なり、銃撃戦や格闘シーンを充実させるとか、キャストが大物スターで魅力的だとか、様々。本 [続きを読む]
  • FOUND ファウンド
  • 監督:スコット・シャーマー 脚本:トッド・リグニー/スコット・シャーマー 一見、雑で大味な洋食のように思われそうだが、実のところ、繊細な味付けで調理され、奥深い旨みを堪能できる逸品!…なのかも知れないが、食材の持つ生臭さがあまりにも濃厚で、血の味しか感じられない。“兄さんは生首を部屋に隠している”と、少年の語りから始まる本作は、悪趣味なグロいだけの内容ではなく、少年の成長物語を装っている。しかも、兄 [続きを読む]
  • 14の夜
  • 監督:足立紳 脚本:足立紳 ケータイもインターネットも登場しない1987年、冴えない中3男子の1日を描く、エロ青春冒険物語。落ちているエロ本の頁をめくり、巨乳の幼なじみを意識して、AV女優よくしまる今日子サイン会のことで頭がいっぱい。一見、ありがちな思春期ムービーに思えるが、意外とド直球ではなく、僅かな“外し”方が面白い。叶えたい願望があり、がむしゃらに頑張って、想定外の困難にも遭遇し、それでも諦め [続きを読む]
  • ドント・ブリーズ
  • 監督:フェデ・アルバレス 脚本:フェデ・アルバレス/ロド・サヤギス 観た後に何も残らない、何も残さない、潔いスリラー。訳あって大金を隠し持っている盲目の老人宅に、若者3人が強盗に入るというシンプルな設定。一瞬、お爺さん可哀想…と同情しそうになるが、この老人が元軍人で、聴覚と嗅覚が鋭く、危機回避能力に長けていて、めちゃめちゃ強い。あっという間に若者たちがピンチへと追い込まれる。形勢逆転を繰り返し、息を [続きを読む]
  • アズミ・ハルコは行方不明
  • 監督:松居大悟 脚本:瀬戸山美咲 稲川淳二風に言うと、「嫌だなぁ、嫌だなぁ、不安だなぁ、不安だなぁ」みたいな、“生きるって大変!”を女性目線で物語る…と言うか、安曇春子を筆頭に、女子高生からアラフォーまで、各世代の女性を描いた群像劇。地方都市を舞台に、どこにでもあるような“女はつらいよ”が綴られるが、個別のエピソードそのものに特別な目新しさはない。しかし、映画的な幾つかの試みを施すことで、意味深な面 [続きを読む]
  • シークレット・オブ・モンスター
  • 監督・脚本:ブラディ・コーベット 脚本:モナ・ファストボルド 難しい…。監督に解説してもらいたくなる。いっそのこと「煽るだけ煽って、たいしたエピソードじゃないよね」と言えれば楽なのに(苦笑) 変な邦題から連想されるような怪物は登場しないし、驚愕の秘密も見当たらない。20世紀初頭を背景に、後に独裁者となる男の幼少期を描く。『オーメン』みたいなオカルト系ホラーでもない。物語の上澄みだけをすくうと、家庭環境 [続きを読む]
  • ガール・オン・ザ・トレイン
  • 監督:テイト・テイラー 脚本:エリン・クレシダ・ウィルソン TVで評論家が映画『メメント』について「アイデアは斬新だけど、普通に順序立てたら、つまらない話」と身も蓋もないことを言っていたが、意外と的を射ている。おおよそのミステリー作品に当てはまるだろう。ありふれた事件でも、特異な仕掛け、複雑な構成にすることで面白くなる。映画的な見せ方次第で“あたり”にも“はずれ”にもなり得る。本作も然り。謎が謎を呼 [続きを読む]
  • ジュリエッタ
  • 監督:ペドロ・アルモドバル 脚本:ペドロ・アルモドバル 今回のアルモドバル、薄味〜っ。でも、関西の出汁みたいに薄味だけど塩分濃度は高め!とか何とか、擁護したい気持ちはありつつも、本作の出汁は、単純にスパイスが効いていないだけのシンプルな薄味。18歳で家出、音信不通となった娘に宛てた手記で、これまでの人生を振り返る中年女性ジュリエッタ。確かに辛くて悲しいベクトルで描かれてはいるが、特筆すべき秘密は見当 [続きを読む]
  • ソーセージ・パーティー
  • 監督:コンラッド・ヴァーノン/グレッグ・ティアナン 脚本:K.ハンター/A.シェイファー/S.ローゲン/E.ゴールドバーグ なんだこりゃ?凄い!棚から牡丹餅。怪我の功名。まぐれで埋蔵金を掘り当てた気分。大人の悪ふざけもここまでやれば、贅沢で豪華な娯楽大作。スーパーマーケットの食品が擬人化キャラなのは可愛いが、あからさまに下ネタ祭り。客に買われた食材たちは、台所で切られて焼かれて噛み砕かれるの大惨劇。店の内外 [続きを読む]
  • 人間の値打ち
  • 監督・脚本:パオロ・ヴィルズィ 脚本:フランチェスコ・ブルーニ/フランチェスコ・ピッコロ “よくある群像劇”ではなく、たまにある“巧妙な群像劇”。同じ出来事、同じ時間を別の視点で繰り返し物語る映画は、過去にも何作か見覚えはあるが、上手いか下手かで印象が大きく異なる。勿論、本作は前者で、大袈裟な構成や演出に陥らず、魅力的な巧さで、観客に提示する命題の咀嚼度合いも絶妙。ひき逃げ事件を軸に、経済格差がある [続きを読む]
  • ザ・ギフト
  • 監督:ジョエル・エドガートン 脚本:ジョエル・エドガートン 古典的でシンプルなサイコスリラーじゃ〜ん!2010年代にこんなベタな映画を作ってどういうつもり?我慢できな〜い!と、観賞を途中で断念するかも知れない。でも、ちょっと待って、奥さん!見限るのはまだ早い。旦那さんに内緒で教えちゃいます。辛抱強く観ていれば、どんでん返し、衝撃の展開が楽しめる。郊外に引っ越した夫婦の家を、キモコワ男がプレゼント持参 [続きを読む]