nahobi さん プロフィール

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nahobiさん: 平成源氏の物語
ハンドル名nahobi さん
ブログタイトル平成源氏の物語
ブログURLhttp://tamanowogusi.seesaa.net/
サイト紹介文源氏物語は現代語ぢゃ讀めない
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供22回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2011/05/05 19:13

nahobi さんのブログ記事

  • 第卅九卷 夕霧 百十三(昨日今日つゆも參らざりける物)
  •  昨日kinohu今日kehuつゆも參らざりける物 いささか參りなどしておはす 昔より 御ためohom-tameに 心ざしのおろかならざりしさま 大臣o'todoの つらくもてなしたまうしに 世の中の 痴れがましきsiregamasiki名を取りしかど 堪へがたきを念じて ここかしこ すすみけしきばみしあたりを あまた聞き過ぐししありさまは 女だに さしもあらじとなむ 人ももどきし 今思ふにも いかでかは さありけむと わが心ながら [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 百十二(日たけて殿には渡りたまへり)
  •  日たけて 殿tonoには渡りたまへり 入りたまふより 若君たち すぎすぎうつくしげにて まつはれ遊びたまふ 女君wom'na-gimiは 帳tyauの内に臥したまへり 入りたまへれど 目も見合はせたまはず つらきにこそはあめれ と見たまふも ことわりなれど 憚り顏にももてなしたまはず 御衣ohom'zoをひきやりたまへれば いづことておはしつるぞ まろは早う死にき 常に鬼とのたまへば 同じくはなり果てなむとて とのたまふ [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 百十一(御前に參りたまへればかのことは聞こし召したれど)
  •  御前o'maheに參りたまへれば かのことは聞こし召したれど 何かは聞き顏にもと思いobo'iて ただうちまもりたまへるに いとめでたくきよらに このころこそねびまさりたまへる御盛りohom-sakariなめれn'a'mere さるさまの好き事をしたまふとも 人のもどくべきさまもしたまはず 鬼?oni'gamiも罪許しつべく あざやかにものきよげに 若う盛りに匂ひを散らしたまへり もの思ひ知らぬ若人waka'u'doのほどにはたおはせず か [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 百十(人のいつはりにやと思ひはべりつるを)
  •  人のいつはりにや と思ひはべりつるを まことに さるやうある御けしきmi-kesikiにこそは 皆世の常のことなれど 三條の姫君の思さむことこそ いとほしけれ のどやかに慣らひたまうて と聞こえたまへば らうたげにも のたまはせなす姫君かな いと鬼しうoni-si'uはべる さがなものを とて などてか それをもおろかにはもてなしはべらむ かしこけれど 御ありさまどもにても 推し量らせたまへ なだらかならむのみ [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 百九(六條の院にぞおはしてやすらひたまふ)
  •  六條の院にぞおはして やすらひたまふ 東の上him'gasi-no-uhe 一條の宮 渡したてまつりたまへることと かの大殿わたりohotono-watariなどに聞こゆる いかなる御ことohom'kotoにかは と いとおほどかにのたまふ 御几帳mi-kichau添へたれど 側sobaよりほのかには なほ見えたてまつりたまふ さやうにも なほ人の言ひなしつべきことにはべり 故御息所は いと心強う あるまじきさまに言ひ放ちたまうしかど 限りのさ [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 百八(かく心ごはけれど今は)
  •  かく心ごはけれどkokoro-gohakere-do 今はせかれたまふべきならねば やがてこの人をひき立てて 推し量りosi-hakariに 入りiriたまふ 宮は いと心憂く 情けなくあはつけき人の心なりけり と ねたくつらければ 若々しきやうには言ひ騷ぐとも と思して 塗籠nuri-gomeに御座o-masiひとつ敷かせたまて うちより?〔鎖〕saして大殿籠もりoho-tono-gomoriにけり これもいつまでにかは かばかりに亂れ立ちにたる人の心ど [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 百七(御まうけなどさま變はりて)
  •  御まうけohom-maukeなどさま變はりて もののはじめゆゆしげなれど もの參らせなど 皆靜まりぬるに 渡りたまて 少將seu-shauの君を いみじう責めたまふ 御心ざしmi-kokoro-zasi まことに長う思さればobo-s'are-ba 今日明日kehu-asuを過ぐして聞こえさせたまへ なかなか 立ちかへりて もの思し沈みて 亡き人のやうにてなむ 臥させhusa-seたまひぬる こしらへきこゆるをも つらしとのみ思されたれば 何ごとも身の [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 百六(おはしまし着きたれば殿のうち悲しげもなく)
  •  おはしまし着きたれば 殿のうち 悲しげもなく 人氣hito-ke多くて あらぬさまなり 御車mi-kuruma寄せて降りたまふを さらに 故里とおぼえず うとましううたて思さるれば とみにも下りたまはず いとあやしう 若々しき御さまかなと 人びとも見たてまつりわづらふ 殿tonoは 東hi-m'kasiの對taiの南面minami-omoteを わが御方ohom-kataを 假kariにしつらひて 住みつき顏におはす 三條殿sam-deu-donoには 人びと  [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 百五(人びとは皆いそぎ立ちておのおの)
  •  人びとは皆いそぎ立ちて おのおの 櫛kusi 手筥te-bako 唐櫃kara-bitu よろづの物を はかばかしからぬ袋やうの物なれど 皆さきだてて運びたれば 一人止まりtomariたまうべうもあらで 泣く泣く御車mi-kurumaに乘りたまふも 傍らのみ まもられたまて こち渡りたまうし時 御心地mi-kokotiの苦しきにも 御髮mi-gusiかき撫でつくろひ 下ろしたてまつりたまひしを思し出づるに 目も霧りていみじ 御佩刀mi-hakasiに添へ [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 百四(集りて聞こえこしらふるにいとわりなく)
  •  集りて聞こえこしらふるに いとわりなく あざやかなる御衣どもohom-zo-domo 人びとのたてまつり替へさするも われにもあらず なほ いとひたぶるに削ぎ捨てまほしうsogi-sute-mahosi'u思さるる御髮mi-gusiを かき出でて見たまへば 六尺roku-sakuばかりにて すこし細りたれど 人はかたはにも見たてまつらず  みづからの御心mi-kkoroには いみじの衰へや 人に見ゆべきありさまにもあらず さまざまに心憂き身を と思 [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 百三(その日我おはしゐて御車御前など)
  •  その日 我おはしゐて 御車mi-kuruma 御前go-zenなどたてまつれたまふ 宮はさらに渡らじと思しのたまふを 人びといみじう聞こえ 大和守も さらに承らじ 心細く悲しき御ありさまを見たてまつり?き このほどの宮仕へは 堪ふるに從ひて仕うまつりtukau-maturiぬ 今は國のこともはべり まかり下りぬkudari-nuべし 宮の内のことも 見たまへ讓るべき人もはべらず いとたいだいしうta'ida'isiu いかにと見たまふるを  [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 百二(大將もとかく言ひなしつるも今はあいなし)
  •  大將dai-shauも とかく言ひなしつるも 今はあいなし かの御心mi-kokoroに許したまはむことは難げkata-geなめりna'meri 御息所の心知りkokoro-siriなりけりと 人には知らせむ いかがはせむ 亡き人にすこし淺き咎は思はせて いつありそめしことぞともなく 紛らはしてむ さらがへりて 懸想だちkesau-dati 涙を盡くしかかづらはむも いとうひうひしかるべし と思ひ得たまうて 一條iti-deuに渡りたまふべき日 その日 [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 百一(かくて御法事によろづとりもちて)
  •  かくて御法事ohom-hohujiに よろづとりもちてせさせたまふ 事の聞こえ おのづから隱れなければ 大殿ohoi-donoなどにも聞きたまひて さやはあるべき など 女方womuna-gataの心淺きやうに思しなすぞ わりなきや かの昔の御心mi-kokoroあれば 君達kim'dati 參でmadeとぶらひたまふ 誦經zu-kyauなど 殿よりもいかめしうせさせたまふ これかれも さまざま劣らずしたまへれば 時の人のかやうのわざに劣らずなむありける [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 百(院よりも弔らはせたまふらむ)
  •  院よりも弔らはせtoburaha-seたまふらむ かの皇女mi-ko いかに思ひ嘆きたまふらむ はやう聞きしよりは この近き年ごろ ことに觸れて聞き見るに この更衣kau-iこそ 口惜しからず めやすき人のうちなりけれ おほかたの世につけて 惜しきわざなりや さても ありぬべき人の かう亡せuseゆくよ 院も いみじう驚き思したりけり かの皇女こそは ここにものしたまふ入道の宮nihudau-no-miyaよりさしつぎには らうたう [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 九十九(大將の君參りたまへるついでありて)
  •  大將dai-shauの君 參りたまへるついでありて 思ひたまへらむ氣色omohi-tamahe-ra-mu-kesikiもゆかしければ 御息所の忌imi 果てぬらむな 昨日今日と思ふほどに 三十年miso-toseよりあなたのことになる世にこそあれ あはれに あぢきなしや 夕べの露かかるほどのむさぼりよ いかでかこの髪剃りて よろづ背き捨てむと思ふを さものどやかなるやうにても過ぐすかな いと惡ろきわざなりや とのたまふ まことに惜しげな [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 九十七(六條院にも聞こし召していとおとなしうよろづを思ひしづめ)
  •  六條院にも聞こし召して いとおとなしう  よろづを思ひしづめ 人のそしりどころなく めやすくて過ぐしたまふを おもだたしう わがいにしへ すこしあざればみ あだなる名を取りたまうし面起こしomote-okosiに うれしう思しわたるを いとほしう いづ方にも心苦しきことのあるべきこと さし離れたる仲らひにてだにあらで 大臣なども いかに思ひたまはむ さばかりのこと たどらぬにはあらじ 宿世suku-seといふもの [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 九十六(日たけてぞ持て參れる紫のこまやかなる紙すくよかにて)
  • 日たけてぞ 持て參れる 紫のこまやかなる紙 すくよかにて 小少將ぞ 例の 聞こえたるただ同じさまに かひなきよしを書きていとほしさに かのありつる御文に 手習ひすさびたまへるを盗みたるとて 中にひき破りて入れたる目には見たまうてけり と 思すばかりのうれしさぞ いと人惡ろかりけるそこはかとなく 書きたまへるを 見續けたまへれば朝夕asa-yuhuに 泣く音を立つる 小野山は 絶えぬ涙や 音無oto-nasiの瀧と [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 九十五(夜明け方近くかたみにうち出でたまふことなくて)
  •  夜も明け方yoake-gata近く かたみにうち出でたまふことなくて 背き背きにsomuki-somuki-ni嘆き明かして 朝霧の晴れ間も待たず 例reiの 文をぞ急ぎ書きたまふ いと心づきなしと思せど ありしやうにも奪ひ’bahiたまはず いとこまやかに書きて うち置きてうそぶきたまふ 忍びたまへど 漏りmoriて聞きつけらる いつとかは おどろかすべき 明けぬ夜yoの 夢覺めてとか 言ひしひとこと 上uheより落つる とや書いたま [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 九十四(上はまめやかに心憂く)
  • 上uheは まめやかに心憂くあくがれたちぬる御心mi-kokoroな’めり もとよりさる方にならひたまへる六條の院の人びとを ともすればめでたきためしにひき出でつつ 心よからずあいだちなきものに思ひたまへる わりなしや我も 昔よりしかならひなましかば 人目も馴れて なかなか過ごしてまし 世のためしにしつべき御心ばへmi-kokoro-baheと 親兄弟oya-harakaraよりはじめたてまつり めやすきあえものにしたまへるを ありあ [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 九十三(御消息とかう聞こえたまへど)
  •  御消息ohom-seusoko とかう 聞こえたまへど 今は かくあさましき夢の世を すこしも思ひ覺ます折あらばなむ 絶えぬ御とぶらひも 聞こえやるべき とのみ すくよかに言はせたまふ いみじう いふかひなき御心mi-kokoroなりけり と 嘆きつつ 歸りたまふ 道すがらも あはれなる空を眺めて 十三日jihu-sam-nitiの月の いとはなやかにさし出でぬれば 小倉の山も たどるまじうおはするに 一條iti-deuの宮は 道なりn [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 九十二(そよやそもあまりにおぼめかしう)
  •  そよや そも あまりにおぼめかしう いふかひなき御心mi-kokoroなり 今は かたじけなくとも 誰をかはよるべに思ひきこえたまはむ 御山住みmi-yama-zumiも いと深き峰に 世の中を思し絶えたる雲の中nakaなめれば 聞こえ通ひたまはむこと難しkatasi いとかく心憂き御けしきmi-kesiki 聞こえ知らせたまへ よろづのこと さるべきにこそ  世にあり經じと思すとも 從はぬ世なり まづは かかる御別れohom-wakareの  [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 九十一(この人もましていみじう泣き入りつつ)
  •  この人も まして いみじう 泣き入りつつ その夜yoの御返りさへ 見えはべらずなりにし 今は限りの御心mi-kokoroに やがて思し入りて 暗うなりにしほどの空のけしきに 御心地mi-kokoti 惑ひにけるを さる弱目yowa-meに 例の 御もののけの 引き入れたてまつる となむ 見たまへし 過ぎにし御ことにも ほとほと 御心 惑ひぬべかりし折々 多くはべりしを 宮の 同じさまに沈みたまうしを こしらへきこえむの御 [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 九十(もの思ひの慰めにしつべく笑ましき顏の匂ひにて)
  •  もの思ひの慰めにしつべく 笑ましきwe-msiki顏の匂ひにて 少將seu-shauの君を 取り分きて 召し寄す 簀子のほどもなけれど 奥に人や添ひゐたらむと うしろめたくて えこまやかにも 語らひたまはず なほ近くてを な放ちたまひそ かく山深く分け入る心ざしは 隔て殘るべくやは 霧もいと深しや とて わざとも見入れぬさまに 山の方kataを眺めて なほ なほ と 切setiにのたまへば 鈍色nibi-iroの几帳ki-chauを [続きを読む]
  • 第卅九卷 夕霧 八十九(九月十餘日野山のけしきは)
  •  九月十餘日ku-gwatu-jihu-yo-niti 野山のけしきは 深く見知らぬ人だに ただにやは おぼゆる 山風に堪へぬ木々の梢も 峰の葛葉kuzu-haも 心あわたたしう 爭ひ散る紛れに 尊き讀經の聲かすかに 念佛などの聲ばかりして 人のけはひ いと少なう 木枯ko-garasiの吹き拂ひたるに 鹿は ただ籬ma-gakiのもとにたたずみつつ 山田yama-daの引板hi'taにもおどろかず 色濃き稻どもの中に混じりて うち鳴くも 愁へ顏なり  [続きを読む]