dan さん プロフィール

  •  
danさん: さくらんぼ日記
ハンドル名dan さん
ブログタイトルさくらんぼ日記
ブログURLhttp://dan416.blog.so-net.ne.jp/
サイト紹介文気だけは若い。 超純情小説や日々のさまざまなことを、ぼちぼちとつづっています。
自由文娘が登録しました、
ぜひ見てやってください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供45回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2011/06/09 22:52

dan さんのブログ記事

  • 面影草  12
  •  巡る季節をゆっくりと感じる暇もなく、私たち一家に時は流れた。その間、皆が健康で仲良しで明るくて、それぞれが自分の道を思い通りに進むことが出来た。ただ肝心の家計だけは想定内とはいえ、転職による厳しさが続いた。それでも彼も私も頑張って子供たちの小学生時代はなんとか切り抜けた。 娘が中学生になった時、私は家族の賛成を得てフルタイムの仕事に着いた。 運よく昔の職場の子会社に入れた。私の仕事は最初から事務 [続きを読む]
  • 雪がちらちら寒い日曜日
  •  二十二日目にわが家に帰り、色々やるべきことをしてやっと落ち付きました。遅ればせながらやっぱり年賀状を読むのは楽しいものです。皆さんの変わらぬ様子に安心しつつ、正月気分にもどります。 東京での三週間は締めくくりの別所温泉の雪景色の素晴らしさが象徴的で満足なものでした。 今年も頑張ろうと元気が出て来ました。気がかりな病気の友もいますが、出来るだけ見舞って早く元気になりますように念じています。 留守を [続きを読む]
  • 穏やかな新年 心も優しく
  •  元日から続く晴天につい浮き浮きとしてしまいます。何をするでもなく、ただ静かに過ぎていく日々もいいなあと。東京滞在もあと少し。六十年来の親友とはもう三回もデートしたし 元日は初めて娘夫婦も一緒にお雑煮を食べてにこにこの私。今までみんなが仕事の都合もあってなかなか揃いませんでした。後は温泉行を終えたら、東京でののんびりお正月も終了です。今年の温泉は「真田丸」で盛り上がった様子の別所温泉。大雪の場合を [続きを読む]
  • 年の瀬、今年も東京で越年です
  •  少し早いけれど色々あって東京へやってきました。東京で年の瀬を過ごし、新しい年を子供たちと迎えるのも十回目となりました。 私が一人で過ごしてきた年月の流れの早さと、重ねた年を思うとぞっとします。あちらで彼はどんな気持ちでいるのだろうと、時々考えます。 「もうそろそろいらっしゃいませんか。待ちくたびれましたがな。」と言っているのではと思ったり、 「もう少し子供たちの近くにいたらどう。まだ世話をかける [続きを読む]
  • 面影草  11
  •  戦後二十年経って日本の国全体が活気に満ち、人々は頑張りさえすれば夢に手の届きそうな時代だった。 私たちの街にも新しいビルが次々に建ち始めたが、郊外のわが家の辺りはまだまだ自然がいっぱいで、子育てにはいい環境だった。 前の家から大切に持ってきた庭の木々や花たちは、私たちの家庭の歴史を物語るように大きく成長していた。季節ごとに咲く花は安らかな気持ちを、少しづつ伸びていくさくらんぼや梅や松や椿には元気 [続きを読む]
  • 短歌を読む
  •           春の夜の ともしび消して ねむるとき ひとりの名をば 母につげたり   鑑賞       久し振りに訪ねてきた母と床を並べている。      明日にはもう帰ると言う。       ガラス窓を通して春の夜の月明りがやさしい。      今夜こそ自分の大切な思いを母に聞いて欲しい。      でもどうしても言い出せなかった。       白くて細い彼女の面ざし、静かであたたかい人柄。   [続きを読む]
  • 青春の日よふたたび!
  •  朝からすっきりと晴れ渡り柔らかな秋の日差しが降りそそいでいます。昨日までの雨模様が嘘のよう。 今日は年に一度の「マドンナ会」いまから半世紀も前ともに机を並べて仕事をした職場の仲間たちが集う日です。 役所の外郭団体の財団法人として発足以来六十有余年、その変遷は激しくて、今はその名も変わり事業は細々と続いているものの、人手に渡りながらも姿を残していた事務所ビルも、とうとう取り壊されて昨秋からマンショ [続きを読む]
  • 高原の町はもう秋模様
  •  文化の日は晴れる! 本当に美しい朝の空を見上げて溜息ひとつ。何の予定もないこんな日は寂しくて切なくて恨めしい。 若い時は祭日など家に居たことあったかしら。ずっと前から計画して、兎に角出かけました。 あの頃一緒だった家族も遠く、友も今はもうそんな元気はないのです。 家事も一通り終わってごろんとしていた十時過ぎ電話が鳴りました。「お久しぶりです、元気にしてますか。」一年振り位に聞く懐かしい友の声です [続きを読む]
  • 霜月にひとり
  •  九月初めから咲き継いできた秋明菊の最後の二輪が散りました。霜月の声を聞いた途端に秋が来たようです。 空はどこまでも高く澄み渡り、吹く風も時には冷たく通り過ぎていきます。 一日は夫の祥月命日です。偲び偲びつつ早くも九年、随分元気になった私ですが、年を経て彼よりもはるかに年上になってしまいました。それでも大好きなお花をいっぱい持ってお墓へ行きました。 毎月のことなのにやっぱりいつもと違う気がして手を [続きを読む]
  • 面影草  10
  •  たった一人の王子様の出現に二人の生活は一変した。目が回るような毎日。実家でみんなにちやほやされたボクには困った。 抱きぐせがついて、とうとう私は一日中ボクを抱っこしたりおぶったり。仕事が終わると風のように飛んで帰って来る彼を待って、買い物に出かけたり食事の支度をしたり。こんな時彼の主夫ぶりには本当に助かった。 こんなボクには振り回されながらも幸せな毎日が過ぎて行った。 専業主婦の私は自分が思って [続きを読む]
  • 金木犀やっと色づきました。
  •  朝玄関を出るとあの懐かしい香りが風とともに。三日前には目を凝らさないと見えぬほど花は緑色。今年は金木犀が咲くのが遅いと感じていました。  酷暑と長雨、朝晩の気温の高低の激しさに植物だって調子狂うよと、ご近所と話していました。 それが今朝ほんのりと薄黄色に色を置き秋の香りをいっぱいに。 私の好きな十月、庭では雨上がりが嬉しいのか小鳥の声もしています。 十月は夫の生まれた月、彼もきっと自分の生まれ月 [続きを読む]
  • 秋霖 
  •  九月ももう終わりです。本当によく雨が降りました。出かける予定のない日の雨はどちらかというと好き。 庭を眺めても雨に濡れた木々は、それぞれの緑を競うように艶々としています。まるで灼熱地獄のようだった夏の辛さを取り戻しているかのように。 田圃のあぜ道には彼岸花が赤く燃え盛り、一際鮮やかにみえます。その赤に負けないほどの黄金色の稲穂の美しさは、陽の光に映えるのとは又違った風情があります。 私の秋明菊も [続きを読む]
  • いとしの雨男到来
  •  三連休と年休を交えて少しゆっくり出来そうだと、娘夫婦が帰ってくることになりました。 婿殿が一緒というのは珍しく、あれこれ計画を立てて楽しみにしていました。ただ心配なのは滞在予定の一週間、天気予報は台風も含めて一日を除いて雨と曇りのマークです。 つい笑ってしまう私、何しろ彼は自他共に認める雨男。私が上京しても彼が一緒に行く日は大体雨。私が大大お天気ばあさんなのでせいぜい曇り。  そんな彼がたった一 [続きを読む]
  • 雨の日の白いプレゼント
  •  雨の予報、降る降ると言いながらほんのぱらぱら、今日も降らなかったらもう駄目。ご近所のみんなと空を見上げて溜息ついていました。 ところが夜中雷交じりの雨が降り出しました。いつもなら恐い稲光も平気です。 嬉しくて窓を開けてみました。瓦屋根に弾ける雨が音をたてて流れています。本当に雨らしい雨は一カ月振りでしょうか。 朝になっても雨は降り涼しい、三十度を切るのも多分一カ月振りの二十八度。私生き返りました [続きを読む]
  • 九月の風が胸に冷たく哀しいのは
  •  待ち焦がれた虫の声を今朝がた聴きました。あの賑やかな蛙の合唱といつの間に交替したのでしょう。 今年の夏の暑さは尋常ではありませんでした。終日エアコンの中にいると朝には今まで感じたことのない倦怠感に襲われて、頭も体も自分の思うように働きません。 病気かとも思ったりしたけれど、涼しくなったり友だちと会ったりすると元気が出るところをみると、そうでもないらしい。 ただひたすら涼しくなる日を待っていた私。 [続きを読む]
  • 面影草  9
  •  穏やかに過ぎて行く日々のなかで二年経った。 二人の生活はやっと軌道にのリ、これからという時に子供を授かったことが分かった。 一瞬困惑した私とは違って彼の喜びょうは呆れるほどで、直ぐに父親になった。 何とか生活の目途が経ったところでよかったと有頂天になった。 もう少し仕事を続けたいと言う私のために家事一切を引き受けると言いだした。雨戸の開け閉めはするな、思い物は持つな、早足に歩くな。そんな彼を見て [続きを読む]
  • 面影草  8
  •  二人が新居を構えたのは県庁所在地に次ぐ県東の工業都市だった。大企業S傘下の会社が五社もあり、活気に満ちたブルーカラーの街でその下請けも含めると市民の殆どが何らかの形でSに関わり、Sなしでは夜も日も明けぬ様子の街だった。 そんな中で彼は役所勤務だったのでまあ恵まれていた。 私は街の中心部の商店街にある株式会社とは名ばかりの、社員十五名ほどの電気屋にやっと就職した。 二人には休日も勤務時間も違って、思 [続きを読む]
  • 一人で生きていくということ
  •  連日の猛暑のなか、また新しい一日が始まります。日は変わっても私の毎日にさしたる変化もありません。今はオリンピックに熱中日本選手の活躍が素晴らしくて、明け方まで頑張るので寝不足が続いています。 エアコンの効いた涼しい部屋で手が赤くなるほど拍手をしたり、ときには大声で応援しても、うるさいと文句を言う人もおりません。 家のことに関しては庭の木の水やりも、延びて来た雑草を何とかと思うだけで自分でなんとか [続きを読む]
  • 面影草  7
  •  婚約した私たちは、浮かれることなくまず将来の生活設計をしっかり立てるところから始めた。 家賃がいらないから自分たちの家があったらいいなあ。単純な気持ちだったのに、何度か話しているうちにとにかく土地だけでも手に入れたいと本気で思うようになった。 そして彼は親の脛をかじりながら、給料のほとんどを注ぎこんで頑張り郊外に土地を買った。私も出来る限りの協力を惜しまなかった。 必死の私たちを見て彼の父が家を [続きを読む]
  • 泣きたいほどの酷暑です
  •  今日で二日続いて三十六度。その前十日ほど三十五度が続いています。雨は日記を繰って確かめました七月十三日から一滴も降っていません。 終日エアコンの中にいてスーパーへ買い物にでる以外全く外出していません。土曜夜市も花火大会もニュースで見て、この暑いのにこれだけの人がよく集まるものだと感心しています。 年のせいだけではないよ....と自分に言い聞かせつつ、この酷暑が過ぎるのをじっと待つしかありません。 オ [続きを読む]
  • 面影草  6
  •   私の決心から一週間が過ぎ、私たちの結婚の約束を認めてもらうために彼がわが家にやって来た。 今まで何度か来ていたので彼の人柄については父母ともに分かってくれていると思いつつも、心配で心ここにあらずの私だった。 彼は驚くほど堂々としていて、今日にいたるまでの私たちのことを、心をこめて丁寧に話してくれた。 終始にこにこと聞いていた父は、私が驚くほど呆気なく賛成してくれた。「これからは二人で信じる道を [続きを読む]
  • 蝉たちと仔猫の話
  •  朝方猛烈な蝉の合唱で目がさめました。ここは古い団地で七十戸ほどの家に庭木が茂っています。でも近くに山はないしこれほどの蝉がいるのかと毎年夏になると、私は考え込んでしまうのです。 今朝はまた格別の賑やかさで、その声を楽しむなんて気にはなれません。 ただ今日も朝から暑そうで嫌な感じで、まだ起きるのは早いしと目をつぶっていました。 すると屋根瓦の上をみしみしと歩く音がします。二階で寝ている私のすぐ近く [続きを読む]
  • 面影草  5
  •  夕方から降りだした雨は夜になって風も出て本降りとなった。 二週間振りのデートの私たちは少し浮き浮きと、いつもの喫茶店のいつもの席に落ち着いて、このところのお互いの毎日を報告し合い笑っていた。もう小一時間もそうしている。その間時々彼が窓の外に目をやり、ぼんやりと考え込んでいることに私は気がついていた。 今、彼は真っ直ぐに私を見ている。その眼差しにはいつもの優しさは消えて強く厳しい決意のようなものが [続きを読む]
  • 梅雨が明けました
  •  早朝のラジオで梅雨明けのニュースを夢心地で聞きました。今年も当地は男性的な梅雨で、毎日降り続くこともなく、恐ろしいほどの豪雨もありませんでした。 期間中ずっと雷注意報と大雨注意報は、「またか」と思うほど出ていた気がするのにたいしたことはなく、九州地方の豪雨のニュースにとても気の毒な気持になっていました。 それでも私の体調はイマイチで、のろのろと一日を過ごしていました。定期的な血液検査も異常なく、 [続きを読む]
  • 面影草  4
  •  汽車の窓から海が見え、小さな島影も初夏の心地よい風の中を飛んで行く。今日は少し遠出をしょうと言う彼に、私は一も二もなく賛成した。 この頃は月に幾度か会って映画や音楽を楽しみ、時にはお互いに読んだ本の感想を話し合ったりもした。 たまには心機一転という気持ちが二人にあったのだろう。汽車で一時間程のお城のある街へ行くことに決めた。 堀を巡って咲く紫や黄色の菖蒲を見ながら橋を渡り、小高い丘の上に建つ城に [続きを読む]