海風 さん プロフィール

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海風さん: 海風の徒然なるままに
ハンドル名海風 さん
ブログタイトル海風の徒然なるままに
ブログURLhttp://ameblo.jp/fu16-kai19/
サイト紹介文イケメンですねの本編の続きと別次元を書き、今はキャラをお借りしてパラレルを書いてます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供118回 / 365日(平均2.3回/週) - 参加 2011/07/06 19:14

海風 さんのブログ記事

  • 静寂にして尊大に 8
  • ラナ皇女に問い詰められて、宮女はお互いに目を見合わせた。 「見た目は若く麗しい感じです。 仮面を付けているので顔は分かりませんが・・ 立ち居振る舞いも美しく、品さえ感じます。」「たかが謀士に、品・・?」 ラナは素直に嫌悪感を表情に表した。 「はい、だから私たちの間では、きっと異国の王子じゃないかと・・・」 異国の王子・・・ミナム王子? ふと浮かんだが、すぐに歌とは合わないと思い直す。 「そう、それで、声 [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 7
  • ♪ 三人の水、日が落ちて、火が燃える  消えた白王、いつ戻る、いつ戻る   黒王探しに、いつ戻る、いつ戻る    三人の水、日が落ちて、火が燃える ♪ 子供たちが歌っているのを輿(こし)で聞いていたラナ皇女は、帳(とばり)を上げて外を見た。その歌詞が気になったからだが、見えるのは物乞いの子供だ。 ラナは上げた帳越しに下女を呼び、耳打ちすると、下女は物乞いの子供の所に走って行く。 このラナとは前皇后の [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 6
  • ナム商人は、物乞いの子供たちがお菓子を食べ終えるのを待たされ、挙句、別の男と場所を移動した事に、イライラとしていたがじっと耐えていた。それからすぐに自分の番が来た事と、物乞いの子供たちのように玄関先ではなく、奥へと案内された事で少しばかりだが気分を良くしていた。 部屋に入ると、仮面の男が正面に座っていて、あれこれと届いたばかりの手紙に目を通している。ナム商人は、値踏みでもするかのようにその男を見な [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 5
  •      仮面の謀士 宮殿の焼失から一年が過ぎた。すでにこの世にいないとされていたテギョンが消えても、何も変わる事はない。 ミニョは、逃げ出した古参の宮女とは違って、最後まで助けようとした事が認められ、皇宮を離れる事を許されて、宮女となる前に生業としていた薬屋に戻っていた。 「ま〜た考え事ですか、敵(かたき)は死んだんですよ。 王女様は立派にやり遂げられたんです。」「しっ、ミジャ、王女様はダメだって [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 4
  • 陋屋の宮殿に戻っても、ミニョはテギョンの事を考え続けていた。 あれ以来ずっと、残酷な殺人者だと思っていたからだ。父から聞いた人柄とは違い、本当は計算高くて非道な男だと思ってきたのだ。もし本当に生きていたなら、必ず仇を討つのだと、誓ってここに来た。 なのに、初めて知ったファン・テギョンは想像とは違っていた。 これからどうすればいいのかが分からなくなって、ミニョは考え込んでしまう。 「何を考えている。」 [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 3
  • 夜の闇の中では気付かなかったテギョンの部屋は、ところどころ破れた薄絹の帳だけでなく、墨絵の半紙が幾重にも重なって掛けられていた。 家具らしい家具といえば文机くらいで、その文机には欠けた硯(すずり)と使い古された筆、その周りには何度も上書きしたような、黒くなった半紙が散らばっている。 ミニョはその半紙を片付けようとして、絵ではなく文字の書かれた半紙を見つけて、その一枚に手が止まる。 『胡国 コ・ジェヒ [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 2
  • すぐには無理でも、そのうち顔を見る事は出来るだろうと考えたミニョは、古参の宮女から奥にいる者の情報を得ようとする。 「罪人って、・・何をしたんですか。 名前は?」「シッ」 ミニョの口をふさいで、古参の宮女はキョロキョロと辺りを窺った。周りに誰もいない事は分かっているのに、よほど知られれば大変な事になるのかと、ミニョも辺りを窺い見る。 「その話は禁じられてるの、聞かなかった? いい、ここにいるのは名前 [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 1
  •      幽閉された皇子  皇宮の奥深い一角、修復もされず古びた宮殿に、人知れず10年もの長い時を幽閉されている者がいる。 かつてはその才能を褒め称えられた煌(ファン)国の第三皇子で、その名をファン・テギョンといったが、テギョンは表向き、胡(コ)国の王、コ・ジェヒョンと共に争いに巻き込まれ、その時の怪我が元で亡くなったとされていた。 その一方で、胡国の王宮は焼け落ちたにも拘(かかわ)らず、煌国に戻る [続きを読む]
  • 後書きと、呟きと。
  • ご機嫌如何ですか、無事、最終話まで滞る事なく更新できてよかったなと思っている海風です。なにせ前作があの状態だっただけに、今回は2日おきとはいえ更新が続けられて良かったが一番の感想です。 それから、『家政婦(メイド)ですね』はこれまで書いた話の焼き増しのようで、最初は更新する事がためらわれた話しだったのですが、思いのほか好評で、これも、よかったーーーっと胸をなでおろしました。 本当に、たくさんのコメン [続きを読む]
  • 家政婦(メイド)ですね 69
  • テギョンに言われるまま、ミニョが乗り込んだ車が発進する。 しばらくはあれこれと考え悩んでいたミニョも、走っている間に心も落ち着いてきた。 もう戻る事もないと思っていた場所、もう会う事もないと思っていた人、でもこうして会えて、結婚するってことは隣にいていいって事で、そう思うと嬉しくてたまらなくなる。 と同時に、どうしても消えない疑問が頭の中で声を上げる。 「訊いていいですか、あのどうやって、その・・許可 [続きを読む]
  • 家政婦(メイド)ですね 68
  • 結婚、・・・結婚と言いました・・・・誰・・・おまえと・・・・おまえってつまり私の事・・・・・ 「ええええええ〜〜〜」 一点を見つめたまま辿りついた答えにミニョが声を上げ、それからまたすぐに思考の海に落ちていく。 「コ・ミニョ。」 それをテギョンが呼び戻すと、ミニョは言えない秘密に顔を曇らせた。テギョンもそれを察知する。 「ふん、あの事ならジフンから話は聞いた。」 テギョンの言葉でミニョの顔は驚きと悲しみ [続きを読む]
  • 家政婦(メイド)ですね 67
  • テギョンはすべての準備を整える為に、半年もの時間を要した。その時間がミニョに対して不安にさせていた。 「大丈夫ですよ、コ・ミニョさんは一途なタイプですから。 まぁ、普通なら〜、半年も放置されればそこで終わりになって、 会おうとも、会いたいとも思わなくなるもので・・・」 言いかけたマ秘書はテギョンに睨まれて口をつぐむ。だが睨んだテギョンも、それこそが一番の不安だった。 この半年、シヌからはミニョがテギ [続きを読む]
  • 家政婦(メイド)ですね 66
  • 忙しく働くテギョンも、のんびり働くミニョも、同じように時間は流れる。時折襲ってくる胸を締め付けるような切なさにも、免疫ができ始める。 こうして時間が過ぎていく、こうして痛みもいつか感じなくなる、ミニョは父の家の掃除の合間に、風に吹かれながら、忘れられないテギョンを思い出していた。 最後にテギョンを見てから半年もの時が流れていた。 「はーー」 盛大なため息をつく。この半年の間にテギョンのインタビュー記事 [続きを読む]
  • 家政婦(メイド)ですね 65
  • テギョンは、仕事以外に何も興味を持たなかった頃のように、朝から夜中まで、時間に追われて仕事を続けた。 仕事以外、何も目に入らないようで、食事もマ秘書が用意して半ば強制的にとらせなければ忘れてしまう事もたびたびだ。 そんなテギョンが時々ぼんやりとする。ミニョを思い出しているんだと、マ秘書には分かる。 「会いに行けばいいじゃないですか。」 コーヒーを出しながらマ秘書はテギョンに言った。ミニョの居場所は分か [続きを読む]
  • テギョンの名前が変わります。
  • ご機嫌如何ですか、海風です。 呟き第三弾は、名前、キャラについてです。 前回の呟きで、時代を朝鮮王朝にしなかった理由の一つに名前をあげたのですが、今度の話はテギョンの名前が変わるので、他は絶対変えたくないと思っていたのであります。 何人も名前が変わったら、私の記憶力があやしくなります(^▽^;)今でも推敲中に意味不明な名前になっている事もあるくらいです。それに時代物はどうしたって登場人物が増えるので、名前 [続きを読む]
  • 家政婦(メイド)ですね 64
  • 「ミニョが消えると思っていたのか。」 シヌの質問をテギョンは考えた。そんな事を思っていた訳でも知っていたのでもない。 ただ・・・ 「消えた時の・・・・あの感覚は二度とごめんだと思ってしたことだ。 あいつは何があっても、いつも俺には黙っている。 だから、次に何かあった時は先回りしたいと思ったんだ。」「ならどうしてここにいる。 迎えに行かないのか。」「ああ。」 テギョンの返事にシヌが首を傾げて眉を寄せる [続きを読む]
  • 家政婦(メイド)ですね 63
  • テギョンはファランにコ・ミニョと結婚すると報告に来たと言った。 「本気で言ってるの。」 驚きと怒りでファランが訊き返す。 「ええ。」 動じることなくテギョンが返事をする。 「認めないわ。」 どこから出てくる言葉なのかと、テギョンの目は見開いて、「あなたには関係ない。」と否定する。 「私は母親よ。」「母は家にいます、父の隣に。」 冷静であろうとするテギョン、 「あの女は母親じゃないわ、ただの乳母よ。」「取っ [続きを読む]
  • 家政婦(メイド)ですね 62
  • 「ここに、そのおばさんがいるの。」 シヌは、車から下ろしたミニョの荷物を代わりに持ちながら訊く。 「はい、住み込みで働いてます。 そこに、しばらくなら泊めてもらえるので・・。」 荷物のお礼に頭を下げながらミニョは答えた。 「なら、ここで仕事を探すの。」 何もなさそうな所だと思いながらシヌは訊く、 「はい。 今日は、・・・ありがとうございました。」 部屋に荷物を運び終え、車に戻ったシヌに、ミニョは頭を下げ [続きを読む]
  • 家政婦(メイド)ですね 61
  • テギョンはマンションに戻って来た。 婚約式の後、ミニョと戻るはずだったのに、沈んだ気持ちでロックを解除して中に入る。朝の幸せだった時のやり取りが思い出されて、指先が冷たくなるのを感じる。 何もかも朝出た時のまま、そこかしこにミニョを感じて、寂しさが溢れてくる。 それでもテギョンは、やるべき次の仕事をしようとデスクに向かって、置かれた封筒に気が付いた。 封筒にはメモが貼ってある。 『ごめんなさい。』 書 [続きを読む]
  • 家政婦(メイド)ですね 60
  • 「ミニョを脅したのか。」 テギョンはジフンをじっと見たままでいたが、ヘイが出て行くと、そう切り出した。 「なぜだ!」 悲しさと憎さ、そして苛立ちがごちゃ混ぜになった目で見つめて声を荒らげる。 「メイドとの結婚で・・・・・兄さんは・・・幸せになる。」「・・・・・・・・・なぜ だ・・。」 ジフンの返事に、テギョンは眉間を寄せた。 「義姉さんを、これ以上傷つけたくない。 あの人はまだ、兄さんが好きなんだ。」「 [続きを読む]
  • 時代物にしたのはいいけど・・・
  • ご機嫌如何ですか、海風です。呟き第二弾は話の時代です。 復讐劇にしようと決めて、まず決めたのが時代。 現代劇でこれを書く能力はないので、時代物にしようとは、考えるよりも先に決まっていたのですが、最初は勿論、華の朝鮮王朝でした。 ですが! すぐに壁に突き当たりました。 その壁というのが名前です。朝鮮王朝の王族は名前が変わるんです。 例を上げると後の英祖ですが、クムが名前で→ヨニングンという呼び名が・・・ [続きを読む]
  • 家政婦(メイド)ですね 59
  • ミニョは、目を覚ますと体に甘い痛みが残っていた。そっと目を開けるとそこにテギョンの寝顔がある。 ミニョはしばらくその美しい寝顔を見ながら幸せの余韻に浸っていたが、目的を思いだして抜け出そうとする。 「どこへ行く。」 目を閉じたままミニョの手を掴んでテギョンが訊いた。 「お・・・起きていたのですか。」「今、起きた。」「私は・・・バスルームに・・・」 シーツにくるまってミニョは恥ずかしそうに慌てて駆け出し [続きを読む]
  • 家政婦(メイド)ですね 57
  • 何をしている時間が一番ですか。ミニョの質問を考えながら、テギョンはじっと見ているミニョに気付いた。 「おまえなら・・・食べてる時間だな。」 おどけたように言う。 「ちがいます。」「なら寝てる時間か。」「ブッブー。」 ミニョは口を尖らせて言う。 「わかった、金を稼いでる時だ。」「・・・社長じゃありません。」 そんなわけないじゃないですかと、ミニョの目がつり上がっても、ミニョの生活は食べる事と寝る事、そして [続きを読む]
  • 家政婦(メイド)ですね 56
  • どう戻ったのか、社長室に戻ったテギョンは、仕事は手に付かず、ただ茫然と椅子に座っていた。 『とにかく、家に帰ろう。』 重い腰を上げたのは、ミニョの顔が浮かんできたからだ。 今更過去は変えられない、捨てられたのが事実だとしても何も変わらない、いや、むしろこれであの人の要求を聞く必要はなくなった。あの人が母だろうと大株主だろうとどうでもいい、これからはミニョがそばにいると考えて立ち上がったのだ。 家に戻る [続きを読む]
  • 家政婦(メイド)ですね 55
  • 婚約式前日、テギョンは式に時間を取られる事から朝から忙しくしていた。それに、ミニョに会う為に出来れば早く帰りたい、なのに帰社時間が迫った時に、ジフンに呼び出された。 オフィスの中庭に、テギョンはいら立ちを隠しもせずにやってきた。 「まだ仕事時間だぞ、何の話だ。 社長室ではできない事か。」 時間を気にして早く話せと言いたげだ。だがジフンはテギョンを見ただけで、じらすかのように間をおいた。 戻るか、それと [続きを読む]