yukihiko ikumori さん プロフィール

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yukihiko ikumoriさん: 形の文法
ハンドル名yukihiko ikumori さん
ブログタイトル形の文法
ブログURLhttp://nekosiro115.blog.fc2.com
サイト紹介文人はどんな形を見ても、それなりに面白いと感じる。見てとれる形の性質が、面白さの度合いに関係している。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供8回 / 365日(平均0.2回/週) - 参加 2011/07/09 21:55

yukihiko ikumori さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 調和のスケール(マチスのピンクヌード) [モダンアート再考」Ⅲ
  • 絵画すなわち芸術、ということではない。売れる画家は普通、売り絵を量産するようになる。画家が自然の欲求に任せて描く時、傑作が生まれることがたまにある。それが純粋芸術である。すべての作品を分析する必要はないから、デジタル作品が無数に増えても問題ない。興味を持った作品を、趣味判断が自然により分けることができる。傑作とはなぜそうなのかをモデルを工夫して考えるのが、フォーマリズムの分析法です。何度も描き直し [続きを読む]
  • マチスの[ダンスⅡ]に見られる、調和のためのシンタクテックな技法
  •    マチス  ダンスⅠ  ダンスⅡドローイングを描き直すと、線の曲がりを意識するようになる。一度に意識できるのは一種の曲がり具合だけなので、その曲線は弧になる。いくつかの弧のバランスを取ろうとするとき、弧の延長である円を意識している。それで円の関係が要状になる傾向がある。この構造が調和感を出すことに気づいた天才はそれを意識的に技法として取り入れる。この過程が見られる、いい例がマチスのダンスⅠとⅡ [続きを読む]
  • モダンアート再考 セザンヌのスケール
  • 感覚器官は外界を単純化して感知する。音をスケールにとらえて聞くのは自然の性質である。誰でも曲がりの程度の違う弧を見分けることができる。同じ曲がりの曲線は円の一部の弧である。同じ円の弧をいくつか調和的に配置しようとすると、その基礎の円の関係が、自然に要構造に近づく。その効果に気づくと、それを技法として使うようになる。写楽(北斎)や懐月堂は明らかに要構造を工夫として用いたことを、前回までに示しました。 [続きを読む]
  • 写楽の調和の技法(syntactic device) [写楽は誰]Ⅸ
  • 写楽「大童山の土俵入り 三部作」 上 モア美術館 下 Takamizawa's Taisho era Reprintモア美術館のデジタル映像は枠を切ってきっちりつなげてあるつながるのは柱だけで、大童山の両脇の太刀持ちの背部が、不自然に、細過ぎる柱に隠れれているし、土俵の両側がないのもおかしい。全体のバランスも良くない。子供力士の土俵入りを大人力士が見守るというエピソードを描いてあると知っているから、柱のサイズにつられて、つな [続きを読む]
  • 写楽時代の北斎による,失われた相撲絵の重要性 「写楽は誰」Ⅷ
  • これまで写楽の正体を明らかにしてきましたが、ついでにいくつかの疑問点について描いてみます。「浮世絵体系」の「写楽」によると、”版下絵として知られている芝居絵九点と相撲絵九点は偽筆の疑いが濃厚である”とあります。前回、芝居絵が重要な作品であると、そのうちの一点のかなめ構造図によって示しましたが、今回は、相撲絵の重要性について書きます。このシリーズは初期浮世絵と同じで、着物の形の抽象的な面白さが主目的 [続きを読む]
  • 写楽の中期後期の作品も北斎の大胆な実験だった 「写楽は誰」Ⅶ
  • モダンアートの分析からはじめて、芸術の文法を説明してきましたが、文法レベルでみると、「写楽は誰か」の答えが見えてきたので、道がそれてしまいました。ついでに写楽の全作品が北斎によるものだと、モデルで簡単に証明できるので、示しておきます。今この問題を、最短に考えなおすと、写楽が北斎であるヒントは「北斎漫画」にある。北斎漫画は、真ん中の図のように幾何学的な形で基本構造を作っておいて、それにかぶせて線をひ [続きを読む]
  • 写楽時代の北斎による型紙技法 「写楽は誰」Ⅵ
  • 写楽時代の北斎は、型紙であらかじめ作ったいろいろの大きさの円弧を、様々に組み合わせて絵を描いている。これまではもっともポピュラーな大首絵(半身像)の分析でした。今回からもっと複雑な、半身像二つの絵を見てみます。「澤村淀五朗と坂東善次」の、紙のしわまで見えるイメージが見つかったので取り上げてみます。円弧モデルを作って、右の人物の髪の部分を拡大してみます。   写楽 「澤村淀五朗と坂東善次」 部分髪が [続きを読む]
  • (画風でなく画法でみると)春朗が写楽の絵を描いた 「写楽は誰」Ⅴ
  • 前回写楽と北斎の作画法が同じだから同一人物に違いないと書きました。一つだけ気になるのは、比較した写楽の絵が描かれたのは1794年ごろで、北斎漫画が出版されたのは1812年以後です。多円技法は、じゅうぶん経験のある天才画家が自然生成の視覚文法を駆使して独自に発見できるのだから、北斎以外の天才が独自に開発した可能性があるともいえる。外界の形を記憶で繰り返し描いているうちに、線の曲がりが意識されて弧の連続になる [続きを読む]
  • 写楽と歌麿の違いを数量的に解析 「写楽は誰」Ⅲ
  • 浮世絵版画は、線が純粋に使われることによって、純粋芸術に近づいた、希有のスタイルです。二十世紀初頭のモダンアートも同じ方向に動いた。芸術という言葉は、絵画、版画だけにでなく、建築、彫刻、装飾を含んでいるから、芸術論はそれらすべてを同じ言葉で説明できなければならない。十二音音楽ではメロデーの繰り返しが避けられたが、古典音楽は装飾的である。どっちも同じ記譜法で説明できる。絵画の構造はほかの三つと同じく [続きを読む]
  • 画家の描線には独自の円弧の配列がある 「写楽は誰」Ⅱ
  • 「写楽は誰」Ⅰで写楽の「市川高麗蔵」の円弧−円モデルを作りました。ほとんどすべての線が円弧の連なりで再現できるとわかります梅原猛は「仮名の悲劇」の中で、写楽の絵と豊国、春英の「市川高麗蔵」を比較しています。輪郭線をトレースして重ねた図を作って、似ていると論じています。”豊国と写楽の高麗蔵の絵を重ね合わしてみると、その顔の輪郭、眉、目、鼻、口、耳の一つ一つのとらえ方が実によく似ていることが分かる。” [続きを読む]
  • 「写楽は誰」視覚文法的考察Ⅰ
  • 寺田寅彦の「浮世絵の曲線」は、科学的好奇心を芸術に向けた最初の、フォーマルな芸術論文です。最寄りの図書館に全集がありますが、今回もしかしてとググったら、インターネット図書館 青空文庫として出ていました。寺田は周りのすべての対象に、子供の時誰でも持っているはずの,形をみる目の好奇心を持ち続けた希有の人物です。寺田の科学的方法論の部分をコピーしてみます。”....浮世絵というものをいっぺんばらばらにほごし [続きを読む]
  • フォーマリスト 岡本信治郎 (笑っちまったゴッホ)
  •      岡本信治郎 (笑っちまったゴッホ)京都国立美術館の岡本信治郎の略歴によると、”岡本は....ジョルジュスーラの絵画と出会い、「人も事物も私自身さえも全て平等に、シルエットとして眺める目」を見出した。””岡本の作品は本人が語る通り「見る絵画. 読む絵画. 笑う絵画として機能する」のである。”と有ります。シルエットは線であり、それをたどることによって、形を見る。同じ絵を何十年もの間、何十回も見て楽し [続きを読む]
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