Fe さん プロフィール

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Feさん: てっちゃんの自然観察記
ハンドル名Fe さん
ブログタイトルてっちゃんの自然観察記
ブログURLhttp://fe-tetsu-iron.blogspot.com
サイト紹介文自然好きの大学生が、見つけた植物や昆虫などの生物について綴っていきます。
自由文東京の某大学の植生管理学研究室に所属しています。物心ついた頃からの生物好き。主に身近に見られる昆虫や植物を取り上げております。もちろん珍しい種も見つけたら取り上げたいです。
本ブログは図鑑に載るような情報を細かく書くものではありません。自分のその生物に対する感想・疑問・エピソードを主に取り上げていきます。
旅行記も入れていきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供14回 / 365日(平均0.3回/週) - 参加 2011/08/08 00:20

Fe さんのブログ記事

  • シチリアの海浜植生
  • イタリアのシチリア島南部のGela近郊にて、砂浜の植物や植生を観察した。シチリアの砂浜は海水浴場として開発されていることが多く、良好な海浜植生が残っている場所はあまり多くないらしい。シチリアの砂浜では波打ち際側から順に、①Cakile maritimaやSalsola soda ?などが散生するエリア②Eryngium maritimumやAmmophila arenariaが主に優占し、Medicago marinumやOnonis variegata、Euphorbia paralias、Elytrigia junceaなど [続きを読む]
  • 日本からシチリアまでの空路
  • 6月11日〜12日国際学会(International Association for Vegetation Science)のシンポジウムとエクスカーションに参加するため、イタリアのシチリア島へ向かった。私にとって初の欧州旅行になる。経路は成田空港→アブダビ(アラブ首長国連邦)→ローマ(イタリア本土)→パレルモ(シチリア)日本列島のこの日の天気は曇り。雲頂の高度は3,000 m位で、雲海から富士山が顔をのぞかせていた。赤石山脈(南アルプス)白根三山(北岳 [続きを読む]
  • 沖縄島で観察したアカネ科樹木
  • 3月上旬とあるグループの観察会で沖縄島(沖縄本島)を訪れた。自身の頭の整理も兼ねて、観察した植物の一部を紹介する。沖縄では、本土で見かける機会の少ない分類群の樹木が見られるが、その一つにアカネ科が挙げられると思う。関東に住んでいると、アリドオシを除くとヤエムグラやヘクソカズラ、アカネといった草本のイメージが強い科だが、沖縄では多様な木本種が見られる。なお、本土においても暖地(紀伊半島、四国、九州な [続きを読む]
  • ニュージーランドで見た蝉
  • 3月上旬ニュージーランド北島にて。島の北西部の海岸部を訪れると、辺りはセミの声に包まれていた。北島では、海岸部に限らず内陸の森林、さらには最大都市オークランドの市街地でも多くのセミの鳴き声を聞くことができた。聞いた限りでは比較的単調な鳴き方で、日本のセミで例えるとニイニイゼミやイワサキゼミなどに近い印象を受けた。webサイト(リンク)を参考にすると、ニュージーランドには42種のセミが生息し、全て固有 [続きを読む]
  • オオキバナカタバミの押し葉標本に生じた鱗茎
  • 2月2日藤沢市にて採集したオオキバナカタバミの押し葉標本(さく葉標本)。オオキバナカタバミOxalis pes-capraeはカタバミ科の多年草で、南アフリカ原産の帰化植物。関東南部では市街地や海岸部などでよく見かけ、近年分布が拡大している気がする。乾燥気候の南アフリカを故郷とするためか、植物体は多肉質で乾きにくく、標本作りには約3週間を要した。完成した標本の根元を見ると、大きさ1センチくらいのイモ(恐らく鱗茎) [続きを読む]
  • ワダンのタネと冠毛
  • 1月17日房総半島南部にてワダンの花序を採取し、タネを観察した。ワダンCrepidiastrum platyphyllumはキク科アゼトウナ属の多年草。分布域はかなり狭く、関東南部沿岸(千葉県〜神奈川県)と伊豆諸島に限られている。かつては静岡県伊豆半島にも分布していたらしい。キク科に属する植物のタネ(正確には痩果と呼ばれる果実)には冠毛、いわゆる綿毛が付いていることが多い。この冠毛によってキク科植物のタネは風に乗り、遠方へ [続きを読む]
  • 白浜神社のアオギリ群落 (静岡県下田市)
  • 11月中旬伊豆半島南部の下田市に位置する、白浜神社(正式名:伊古奈比咩命神社 白濱神社とも)を訪れた。この神社の境内には国指定天然記念物の「青桐(アオギリ)樹林」がある。 境内の大部分は、スダジイやイヌマキ、ヤブツバキなどを主体とする常緑広葉樹林で覆われている。林床にはホソバカナワラビやフウトウカズラが多い。その一方で、落葉樹のアオギリが群落を形成している場所も多く見られた。アオギリFirmiana simple [続きを読む]
  • 三浦半島で見つけたクサトベラとグンバイヒルガオ
  • 10月14日 三浦半島某所海岸で植物の調査をしていた時のこと。砂浜のネコノシタ群落の中に、見慣れない植物を見つけた。近づいてみると、驚いたことにクサトベラScaevola taccada(クサトベラ科 Goodeniaceae)だった。クサトベラは南西諸島や小笠原諸島の海岸ではよく見られる低木だが、その北限は屋久島や種子島とされる。今回見つけた個体は、黒潮に乗って流れ着いた種子が発芽したものだろう。背丈は約20 cmあった。本種の [続きを読む]
  • 9月6日 浅間山公園
  • 9月6日府中市の浅間山公園を訪れた。 ノガリヤスCalamagrostis brachytricha (イネ科Poaceae)雑木林でよく見かけるイネ科草本。イヌアワSetaria chondrachne(イネ科 Poaceae)見た目からはあまり想像が付かないが、エノコログサ(ネコジャラシ)と同属。やや分布が局所的な種だと思うが、浅間山では多い。ヒヨドリバナEupatorium makinoi(キク科 Asteraceae)関西のものと比較するとやや間延びしているように感じた。ヒヨドリ [続きを読む]
  • 和歌山にて海岸植物の観察
  • 7月17日和歌山県西部の海岸部を訪れた。目的地は御坊(ごぼう)市のとある川の河口。一番の目当てはハマボウ Hibiscus hamabo (アオイ科 Malvaceae)だった。ハマボウは日本の神奈川〜奄美大島と韓国の済州(チェジュ)島に分布する落葉低木。ほぼ日本固有の樹木である(分布域が日本+済州島の植物は他にもいくつかあったと思う)。北限は島根県の隠岐諸島である。ハマボウの生育する地面。泥地だが石やレキが多い。アイアシ Pha [続きを読む]
  • パラナマツ(Araucaria angustifolia)
  • 6月9日サンパウロ州のCunha近くの土産物屋にて。「PINHAO」と書かれた木の実が売られていた。ナンヨウスギ科のAraucaria angustifoliaの種子とのこと。本種は日本ではパラナマツの名で呼ばれている。「マツ」、と名は付くが、日本で見られるマツ(マツ科の樹木)とは縁が遠い。店内には球果(まつぼっくり)も飾られていた。パラナマツの球果は崩れやすく、地面にそのままの形で落ちることはないらしい。パラナマツの種子は食用 [続きを読む]
  • ブラジル旅行&学会 Pedra da Macelaの二次林
  • 6月9日Pedra da Macela山頂からの景色サンパウロ州のCunha近郊に位置するPedra da Macela(海抜1840m)という山に登った。Pedra da〜は直訳すればおそらく「石の〜」という意味になる。岩山(岩峰)に対してこの呼び名が付くらしい。山腹には二次林が広がる。エクスカーション主催者の話では、これらの林は伐採から50年程度を経たものだとのこと。Croton sp. (Euphorbiaceae トウダイグサ科)二次林の主要構成種のひとつ。 [続きを読む]
  • ブラジル旅行&学会 Paraty (Rio de Janeiro)
  • 6月8日リオデジャネイロ州の西端に位置するのが人口約36,000人の小都市、Paraty。学会エクスカーションの前半は、この街の宿に滞在した。治安が悪い、というイメージ(を抱いている)のブラジルだが、少なくともParatyでは治安の悪さはあまり感じなかった。古い町並みが残り、観光客も多かった。魅力的な雑貨屋なども沢山あったが、物価はやや高め。Paratyで最も大きな教会の「Igreja Matriz Nossa Senhora do Remédios」。最初 [続きを読む]
  • ブラジル旅行&学会 Restinga(海岸林)と海浜植生
  • 6月8日サンパウロ州にて。海岸近くの植生を見て回った。海岸の後背に広がるのはRestingaと呼ばれる森林。樹高は10 m以下。土壌は砂質で、腐植層はやや未発達のようだ。木本層を構成するのはSapotaceae(アカテツ科)やRubiaceae(アカネ科)など(属名や種名は未確認)。林床にはBromeriaceae(ブロメリア科)の草本が密生。つる植物で目立つのはサトイモ科。着生植物にはTillandsia を始めとするブロメリア科やPeperomia s [続きを読む]
  • ブラジル旅行&学会 マングローブ林とその周辺
  • 6月7日学会エクスカーション2日目。前日は空港から宿までの移動だけだったので、今日からが本格的な観察である。エクスカーションの参加者は20人。日本人参加者は僕一人。今回、エクスカーションで訪れているのはリオデジャネイロ州のParaty周辺と、サンパウロ州のCunha周辺。気候としては亜熱帯に相当し、この辺りの森林はAtlantic (Rain) Forestと呼ばれる。7日に主に観察したのは、マングローブ林と亜熱帯林。とりあえず [続きを読む]
  • ブラジル旅行&学会 1.6月5日〜6日
  • 6月5日 学会(IAVS2016)に参加するためにブラジルへ。自身初のブラジル&南米渡航である。 学会シンポジウムが行われるのは12日からだが、それに先立ち6日から行われる、学会主催のエクスカーションに参加するため早めにブラジルへ向かう。ブラジルまでの航路は、関西国際空港→香港→ニューヨークJFK空港→グアルーリョス空港(サンパウロ)。10時 関西空港発。この日の関西は雨。窓の外には雲海が広がる。台湾上 [続きを読む]
  • 三浦にて 海岸の植物観察
  • 4月中旬。三浦半島の海岸部を訪れた。神奈川県東部に位置する三浦半島は、横浜や東京都心に近接しており宅地開発が著しい。また、三浦大根やキャベツ、スイカなどで知られるように、平坦地には耕作地も広がる。その一方で、海岸部や丘陵地には今でもかろうじて自然が残っている。特に、海岸に広がる草原には房総半島と三浦半島、伊豆半島に固有の植物たちが生育しており、全国的に見ても興味深い場所である。ヒロハクサフジ Vicia [続きを読む]
  • おがさわら丸のタイル画に描かれた植物たち
  • 父島二見港に停泊する「おがさわら丸」。小笠原諸島と本土を結ぶ唯一の貨客船である。おがさわら丸の船内でひときわ目を引くのが美しい花々が描かれたタイル画。一つ一つの花を見てみると、小笠原に自生する種と思われるものが含まれていることに気づく。これだけ目立つタイル画のこと、どこかに描かれた植物の情報があるだろうと思い検索したが見当たらなかった。 自分なりに種同定することにした。まずは左上。ここには2種類の [続きを読む]
  • 小笠原諸島母島のスゲ セキモンスゲとヒゲスゲ
  • 小笠原諸島の母島にて。セキモンスゲCarex toyoshimae Tuyamaが生育しているのを見つけた。セキモンスゲはカヤツリグサ科スゲ属の一種であり、小笠原諸島の固有種である。本種は小笠原諸島内でも今のところ母島でしか分布が確認されていない。かつては父島にも分布する、とされていたが、父島のものは近年になって別種(ウミノサチスゲ)と判明している。 花序。頂小穂(花序の先端に付く小穂※)は雄性、側小穂(花序の途中に付く [続きを読む]