智 さん プロフィール

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智さん: 萬文習作帖
ハンドル名智 さん
ブログタイトル萬文習作帖
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/tomoei420
サイト紹介文山の青年医師の物語×陽昇続篇ミステリーほか純文学小説連載中+森や山の写真コラム+文学コラム
自由文ドラマ陽はまた昇る続篇「side story」警視庁山岳救助隊の法治ミステリー×オリジナル「Aesculapius」山の青年医師ほか純文学小説を連載中、森・山岳写真、SS小説・短篇読切・文学コラム・論文のコツ。同性愛もBLと違うリアルで描きます※文章・写真共に著作権放棄はしていません、ご利用は必ず事前連絡ください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供599回 / 365日(平均11.5回/週) - 参加 2011/09/05 18:23

智 さんのブログ記事

  • 山岳点景:三月の妖精
  • 春妖精の森で、山岳点景:三月の妖精スプリング・エフェメラル、春の妖精と呼ばれる春植物たちが咲きだしました。純白かわいい小花は二輪草ニリンソウ、赤紫あわく咲く片栗カタクリ、スプリング・エフェメラルの代表みたいな花です。日本最古の歌集『万葉集』では堅香子カタカゴと呼ばれています。1200年の昔に詠まれた花は今、各地でレッドリスト指定されています。神奈川でも絶滅危惧IB類、それでも星霜を超えて咲く姿は凛と眩し [続きを読む]
  • 第9章 Aither 天上の光 act.16−Aesculapius 杜嶺の医神
  • No more shall grief of mine the season wrong; 時の交錯雅樹28歳・光一13歳9月第9章 Aither 天上の光 act.16−Aesculapius 杜嶺の医神 雲を吐く稜線、この道はるかな過去がゆく。昇らす白い青いグラデーション、墨色ふかく聳える岩稜。まだ五年前、それなのに遠く遠く医学生の時間が登る。あそこだ、23歳の自分。「光一、あれが北鎌尾根だよ?」登山靴そっと立ち止まる。左手ゆっくり上げて指さす、登山グローブの先に岩峰な [続きを読む]
  • 山岳点景:White Spring 春告花嶺
  • 純白に咲く、山岳点景:White Spring 春告花嶺春、やわらかな白が森に燈ります。上は紅葉苺モミジイチゴ、下は百合山葵ユリワサビ。百合山葵は直径3ミリくらいの小さな花です。対して下の二輪草ニリンソウは1センチ、小花ゆれる白、森の草叢に映えます。落葉ふかい林床に咲く白、三角草ミスミソウ。三角草の別名は雪割草ユキワリソウ、別名のほうが認知度高いみたいですけど、雪割草=スノードロップという花もあります。混同し [続きを読む]
  • 第85話 暮春 act.21−side story「陽はまた昇る」
  • and shall Thy work decay? 英二24歳3月下旬第85話 暮春 act.21−side story「陽はまた昇る」行く、どこに?どこに行けば逢えるだろう、今この時に。メールも電話も繋がらない、それでも懸けるなら?“いいかい英二、つかまえたいんなら今日だよ?”あんな言い方あの男がした、それなら「今日」だけしかない。言葉たどり着いた木洩陽、午前9時のベンチ誰もいない。「は…」呼吸ひとつ鼓動が軋む、だって君がいない。―ここだと [続きを読む]
  • 山岳点景:三月雪嶺
  • 白銀の春山岳点景:三月雪嶺三月下旬、春の雪ふる奥多摩。樹氷化してゆく山腹の森、標高あがるごと粒子細やかになる雪。すこし標高が下がるor北斜面から出ると温度上昇→雪も雫、仰ぐ山頂けぶる白銀、雪空に融けます。撮影地:奥多摩@東京都檜原村今日の奥多摩周遊道路は全線通行止め、で、登山も中止して雪見温泉を楽しんできました、笑あちこち散策33ブログトーナメント春の雪山は雪崩が起きやすい状態です。氷化した雪×新雪が [続きを読む]
  • 深夜雑談:忙しかった週末に、猫
  • 土曜日だけど午後から公用、ソレデモいつもより寝坊して、朝昼ゴハンにうどん茹で食べて、ソレカラ出かけてアレコレ忙しいけど充実の午後→日没、後、夕飯に誘われて久しぶりの店に行って、初オーダーしてみた蓮根の天ぷら(厚切り)がおいしかった。で、帰ってきた玄関先、眠たい顔した悪戯坊主が出迎えてくれた。おかえりーおかえりー、と熱烈大歓喜×抱っこしてしてねだってくれて、抱っこしたり、大好物の鰹節ちょっとあげたり [続きを読む]
  • 山岳点景:Spring ephemeral 春の妖精―かたくり春麗
  • 春、陽だまりの色。山岳点景:Spring ephemeral 春の妖精―かたくり春麗春の陽光、片栗カタクリが花ひらきます。カタクリは早春から初夏だけ地上に現れる植物です、こうした春植物をスプリング・エフェメラルといいますが、“Spring ephemeral”直訳すると「春儚きもの」意訳すれば「春の妖精」そんな名前どおり、うすい花弁×細い茎は華奢で儚げに見えます。カタクリは古名「堅香子かたかご」万葉集にも呼ばれる名前です。初々し [続きを読む]
  • 第9章 Aither 天上の光 act.16−Aesculapius 杜嶺の医神
  • No more shall grief of mine the season wrong; 超えた先は、雅樹28歳・光一13歳9月第9章 Aither 天上の光 act.16−Aesculapius 杜嶺の医神 雲を吐く稜線、この道はるかな過去がゆく。青に昇らす白グラデーション、墨色ふかく聳える岩稜。まだ五年前、それなのに遠く遠く医学生の時間が登る。あそこだ、23歳の自分。「光一、あれが北鎌尾根だよ?」登山靴そっと立ち止まる。左手ゆっくり上げて指さす、登山グローブの先に岩峰 [続きを読む]
  • 第85話 春鎮 act.22−another,side story「陽はまた昇る」
  • Nor lose possession of that fair thou ow'st,harushizume―周太24歳3月下旬第85話 春鎮 act.22−another,side story「陽はまた昇る」なにも言えなかった。「…は、」ため息そっと立ち止まった街角、ウィンドーに花が咲く。ふりむいた人波は改札口あふれる、あのむこう置き去りにしてきた。言うべき言葉も言えない自分、こんなところまで逃げてきてしまった想いが唇噛んだ。「…田嶋先生、」名前つぶやいてガラスごし花が光る。 [続きを読む]
  • 文学閑話:雪嶺春霞×万葉集
  • 雪霞の春、文学閑話:雪嶺春霞×万葉集時は今は 春になるあと 三雪零る 遠き山辺に 霞たなびく 中臣朝臣武良自ときはいまは はるになると みゆきふる とをきやまべに かすみたなびく なかとみのあそんむらじ時は今だと春になった後、三たび雪が降った。冬のように雪かぶる遠い山、けれど春の霞たなびいている。こんなふう春になってゆくけれど、遠い高嶺の君も春めいてくれるだろうか?三度も行き、三度も袖を振り君を呼 [続きを読む]
  • 第85話 暮春 act.20−side story「陽はまた昇る」
  • Only Thou art above英二24歳3月下旬第85話 暮春 act.20−side story「陽はまた昇る」そんな朝、国村光一は警視庁を辞した。ざあっ、蛇口ひねって水奔る。水音まっすぐ脳天を突く、冷さ迸って醒まされる。髪から肌から沁みて透って、飛沫はじく肩に英二は息吐いた。「はぁっ…」ため息ざっと流される、滴る水に濯がれる。誰もいない朝食時の大浴場、静謐に水音と自分の呼吸が響きだす。皮膚たたく冷感が徹る、脳髄うずくまる熱じ [続きを読む]
  • 第9章 Aither 天上の光 act.15−Aesculapius 杜嶺の医神
  • Broods like the Day, 日が覆う、雅樹28歳・光一13歳9月第9章 Aither 天上の光 act.15−Aesculapius 杜嶺の医神 ホバリングの風が圧す、プロペラ回転する機影に砂塵が轟く。「豊科日赤に搬送しますっ、先生へ直接ご連絡してよろしいですか?」「はい!こちらに処置と連絡先を書いてありますっ、」砂埃あおられる会話、救急隊員にカードを渡す。受けとって一読、ヘルメットから笑顔こぼれた。「たすかります!ありがとうございま [続きを読む]
  • 山岳点景:早春花園
  • 目覚めの花々、山岳点景:早春花園三月弥生、雪どけ陽だまり、花が咲きだします。節分草セツブンソウは限られた花、薄雪かぶるような白い群落、かすかな風に波だちます。枯葉色の斜面、黄金あざやかな福寿草フクジュソウの原種。オレンジ色きれいな秩父紅もいいですけど、森に自生する黄金色はまぶしくて惹かれます。落葉の底、ひそやかに咲く三角草ミスミソウ。雪どけに咲くので別名=雪割草です。ちいさな小さな目立ちにくい花は [続きを読む]
  • 第85話 暮春 act.19−side story「陽はまた昇る」
  • By Thy leave I can look,英二24歳3月下旬第85話 暮春 act.19−side story「陽はまた昇る」寮の窓、せまい机にページ繰る。「最後のオシゴトが部下の器物損壊、ねえ?」からかうテノール呼んで、左手じわり痛覚にじむ。刺激臭ほろ甘い苦い消毒薬、金属音はピンセット、そんな全て広げた本に眺める。「さて、いくよ宮田?」陽気なテノールに左掌、冷たく硬く金属ふれる。それでもページ眺めたまま、ちりっ、痛み一点に奔った。「 [続きを読む]
  • 山岳点景:春雪富士
  • 弥生、富士北麓 山岳点景:春雪富士3月14日の雪、まだ残る富士北麓。空向かう道、残雪の明神岳。雪崩の痕、雪煙、春浅い富士は冷厳の時間。撮影地:富士山・山中湖畔・明神岳@山梨県思い切って挑戦!! 1ブログトーナメントにほんブログ村 blogramランキング参加中!  著作権法より無断利用転載ほか禁じます [続きを読む]
  • 第85話 春鎮 act.21−another,side story「陽はまた昇る」
  • But thy eternal summer shall not fadeharushizume―周太24歳3月下旬第85話 春鎮 act.21−another,side story「陽はまた昇る」春の窓、けれど夏が謳う。「But thy eternal summer shall not fade, Nor lose possession of that fair thou ow'st… 」囁くような低い朗詠、静かに透る無意識の声。くちずさむ本人も気づいていない、そんな窓辺に瞳を瞑る。―…恋愛より深い気持がある相手への、手紙みたいな詩、遠い、遠い懐かしい [続きを読む]
  • 弥生十六日、菜花―blessed season
  • かよわくも祝福を、3月16日の誕生花弥生十六日、菜花―blessed season昼寝から覚めて、黄金と萌黄色。「ん…」あふれる黄色あわい香。かわいたような温かいような、すこしだけ甘い。この香めぐってきた季節、起きあがった蒲団から春が光る。「おや、起きたかねえ?」深くて枯れて、だけど響く声。陽だまり温かな蒲団、開けられた障子に光と声透る。優しい呼び声に見つめた座敷むこう、萌黄色に祖母が笑った。「よーく眠ってたから [続きを読む]
  • 第9章 Aither 天上の光 act.14−Aesculapius 杜嶺の医神
  • In the faith that looks through death, 懸崖の分岐雅樹28歳・光一13歳9月第9章 Aither 天上の光 act.14−Aesculapius 杜嶺の医神 真青な空、秋が晴れる。「会えてうれしかったよ、また顔だしてくれよ?」小屋主が笑ってくれる、その言葉そっと温かい。温かな哀惜めぐらす青い空、朝陽に少年が笑った。「こっちこそうれしかったです、味噌汁ウンとうまかったよ?」「光ちゃんに褒められると嬉しいね、また食いにおいで、」山ヤ [続きを読む]
  • 山岳点景:早花花冷
  • 微光に咲く、山岳点景:早花花冷寒の戻りな今日、三角草ミスミソウも花びら閉じぎみ。落葉の蔭ふるえるような、けれど花色あざやかに惹きます。紅色濃淡、春あわい紫、やさしい色に寒空なごみます。冷たい空気、それでも拓く純白。撮影地:森@神奈川県眠気覚ましの森にて、笑あちこち散策32ブログトーナメントcaution早春の森は落葉の下に花芽が隠れています、花を見つけても「ゼッタイ近寄らない」が鉄則、落葉ごと花芽も踏みつ [続きを読む]
  • 第85話 暮春 act.18−side story「陽はまた昇る」
  • Repair me now, 補填に今、英二24歳3月下旬第85話 暮春 act.18−side story「陽はまた昇る」同じ朝食の席につく、その日常あと1時間。「なーんか、国村さんがスーツって変な感じですね?」同僚がごちる声、味噌汁の湯気ごし肯ける。出汁ゆたかな香いつもどおり、けれど「変な感じ」にテノールが笑った。「変なカンジって高田、俺ソンナにスーツ似合わないかね?」「すっごい似合いますよ?だから変なカンジなんです、」皿のトマ [続きを読む]
  • 今日を君に―White day, Time
  • In the soothing thoughts that spring今日を君に―White day, Timeこの花束、君の記憶になったらいい。そんな願い束ねて贈る、正確には束ねてもらった花だけど。それでも花を選んだのは自分、贈りたい願いも自分の意志。「あ…それ?」ほら君が気づく、そりゃ見えるだろうし?こんな必然に可笑しくて、なんだか幸せ腕いっぱい香らせ君に。「チョコの礼としたら豪華だろ?」芳香あまく笑って押しつけて、華奢な腕が花を抱きとめる [続きを読む]
  • 第85話 春鎮 act.20−another,side story「陽はまた昇る」
  • Call,harushizume―周太24歳3月下旬第85話 春鎮 act.20−another,side story「陽はまた昇る」本棚のガラス扉に春ゆれる。射しこむ光あわい隅、埃ちいさな光に舞う。どこか甘い、深い乾いた匂い懐かしい部屋そっと微笑んだ。「…しずかだね、」ひとり呟いた書架のはざま、誰もいない空気は乾いて甘い。古書ならんだ研究室ふる光、きらめく埃かすかに電話つなぐ。繊細な光おどらす背表紙に星霜を見つめて、コール音みっつ大叔母が [続きを読む]
  • 花木点景:黄金花園, Adonis ramosa
  • 早春きらめく、花木点景:黄金花園,Adonis ramosa秩父紅、福寿草フクジュソウの園芸種です。幻ともいわれる品種で、寒暖により紅色の濃さが変わるんだとか。朱色やわらかに陽に透ける、なじみの黄色い福寿草も好きです、笑頭上、金縷梅マンサクが金糸みたいな花。山茱萸サンシュユの細やかな黄花、春すこし遅い秩父山地は今、蝋梅の万朶きらめく馥郁×あまい風。撮影地:園地@秩父山地季節を感じるお花さん53ブログトーナメントに [続きを読む]