Kookaburra さん プロフィール

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Kookaburraさん: クッカバラの囀り
ハンドル名Kookaburra さん
ブログタイトルクッカバラの囀り
ブログURLhttp://kookaburra-coo.blogspot.com/
サイト紹介文クッカバラの囀りを皆さんにお届けし、思いを共感、共有できたら嬉しいです。快い囀りと響きますように。
自由文学生時代、車窓からのぞく青く輝く稲穂に願いをし、三つ目の願い叶って故郷を離れ、気がついたら一人。あれから20余年。正確には3匹のバッタ達との生活となるも、長女バッタの大学留学でバッタは二匹に。2週に1度の週末とバッタ達のバカンスの半分が一人。しっかりと現実を受け止め、時間を大切に過ごそうと漸く思うに到っています。そんなクッカバラの囀りを皆さんにお届けし、思いを共感、共有できたら嬉しいです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供86回 / 365日(平均1.6回/週) - 参加 2011/09/20 04:06

Kookaburra さんのブログ記事

  • 雲丹とラングスティーヌ
  • ちょっとしたつまらないことで、末娘バッタと喧嘩をしていた。多感な15歳。母親の言うことばかりも聞いていられない年頃。だからと言って、そうですか、と引き下がる親でもない。当然、がっちんこ、ぶつかり合う。毎日の夕食は末娘バッタが担当してくれている。いつもは遅く帰っても食卓に準備が出来ていて、温め直してくれたり、ちょこちょこっとお肉を焼いてくれたりと、かいがいしい。私が夕食を終えるまで食卓に一緒に座って、 [続きを読む]
  • 夜のしじま
  • いつだって丁寧に、手抜きせずに生きてきた気がする。常にベストの選択だと思って、たとえそれが思い込みだとしても、その時点でのベストを選んできた。振り返ってみて、何を構築してきたのだろうと唖然とする。いや、人生とは何かを構築する過程ではないのかもしれない。畢竟、死ぬときは、この世のものは何一つ持って行けない。ただ、確かにここ3年は、考えることを恐れるかのように、考える時間がない程、時間に追われた生活を [続きを読む]
  • リクエスト
  • 末娘バッタがチリコンカーネが食べたいと言う。彼女のふっくらとした唇から、そんなリクエストが出てしまうと、そんな準備もしていないのに、不思議なくらい全て材料が揃ってしまう。キドニービーンズが一袋、食糧庫の奥に転がっていた。先ずは圧力鍋で、乾燥させた庭の月桂樹の葉と一緒にキドニービーンズをしっかりと炊き込む。ベーコンとニンニクをカリカリに炒め、玉ねぎのみじん切りをしんなりと黄金色になるぐらい炒める。大 [続きを読む]
  • 未だ答えの出ない問い掛け
  • こうして、また春が来てしまった。クロッカスがぱっと鮮やかに咲き出し、水仙が黄緑色の細長い蕾を膨らませ始める。暗いうちから鳥たちは囀り、すっかり枯れてしまったと思っていた木々の先から新芽が色付いている。結論を出せずに、追い掛けられるかのように日々は過ぎていく。シナリオ通りに人生はいかないし、シナリオ通りの人生なんてつまらない。幸せとは自分の手でつかみ取り、自分の心で感じるもの。そう信じているし、バッ [続きを読む]
  • 季節が巡って
  • そろそろ季節だろうか。この時期を逃したら、また一年待たねばならない。急ぎ足になる。逸る気持ちを抑えつけ、慎重に一つ一つ籠の中を確認。香りがこちらまで伝わりそうな青々としたセロリ、泥のついた人参、形の違う不揃いのじゃがいも、瑞々しい生姜。緑の小粒のライム、どこまで黄色いキュートな形のレモン。どきん、と胸が大きく鳴る。おっ!濃い山吹色の、つんとしたとんがりがユニークな、レモンにしては丸く小さく、ライム [続きを読む]
  • 大豆を煎る
  • どこにでもありそうなのに、ないものって、少なくない。たとえば、コーンスープ。バッタ達が大好きなコーンスープ。日本ではクノールの美味しい粉末のインスタントがスーパーならどこにでも売っているのに、フランスにはない。そもそも、トウモロコシとは、家畜の餌。だから、夏に茹でると美味しいトウモロコシもマルシェにはない。最近、八百屋で見かけるようにはなったが、一般的ではない。そして、大豆。あれだけ身体に良いとメ [続きを読む]
  • 願い
  • 寮の屋上から見える夜景。そして、部屋から見える外の景色。大学の学部棟の入り口にあるロッテルダムの地図。そしてキャンパスの池で泳ぐ白鳥。いつか、彼女が白鳥となって飛び立つ日が来るのか。初心忘るべからず臥薪嘗胆どうか、自然よ、大地よ、ロッテルダムの空よ、我が娘を守り給え。月よ、一人の夜を青白く照らし、優しく包み込み給え。太陽よ、緑の黒髪に燦燦と降り注ぎ、力強く抱擁し給え。にほんブログ村↑  して [続きを読む]
  • カモメの鳴く街
  • 街が漸く動き始め新しい顔を見せてくれる。初めての街。ここで長女バッタが孤軍奮闘しているのかと思うと感慨も深い。カモメの鳴き声?思ったより海が近いのか。彼女の生活圏に触れ、彼女の日常を味わい、しっかりと抱きしめてあげたい。静かな興奮に包まれる。にほんブログ村↑  して応援していただけると嬉しいです皆さんからのコメント楽しみにしています [続きを読む]
  • 本当の原因
  • 朝から歯茎がしくしくしていた。夕方には噛むことも一苦労になり、スープでさえ呑み込めない状態に。夜はずきんずきんと痛みが激しくなり、眠れなかった。翌朝、痛む範囲が広がり、しゃべることも億劫になりながらも出社。取り敢えず、どうしてもやるべき事を片付け、漸く開店した薬局に飛び込む。痛み止めをもらい、近所のお薦めの歯科医を教えてもらう。しかし、何度電話をしても応答なし。医者だけは適当に選んではなるまいと思 [続きを読む]
  • 冬の森
  • 冬の森溢れ出るあらゆる想いが空に吸い込まれて残るのは冬枯れの木立にほんブログ村↑  して応援していただけると嬉しいです皆さんからのコメント楽しみにしています [続きを読む]
  • 留学している娘に
  • 厳しい選択を迫られ、辛い思いをしていると思います。試験の点数が思っていたよりとれていなかったということは、自分の考えがいかに甘かったか、と深く反省してください。中国に留学したことは、とても良い経験になったと信じています。一人でどんな思いで頑張ったのか!偉い。中国の時は、あの環境で中国語を学ぶ、つまり、生活していること自体が学びでした。今の環境は、ちょっと違うのです。一人で生活することに加えて、一人 [続きを読む]
  • 踊る影法師
  • 寒くて小さく凍えている日曜の午後、思い切って外に出て見る。思いの外、太陽の日差しは暖かく、冬でも太陽は燃えていて、太陽は太陽であることに感じ入る。勉強をしなきゃと張り切っていた末娘バッタに声を掛けると、これまた思いの外簡単に一緒に外に出てくる。誰にも会わないよね、と、部屋着に軽いダウンを羽織った格好。道端で啄んでいるチビ介ピーに挨拶をすると、ママ、やめてよ、と。どうやら周りを気にするらしいが、人っ [続きを読む]
  • 緑の芋虫君
  • モバイルオペレーターからのセールスコールが煩わしい。一体、いつライバル社に携帯番号が伝わったのか。着信拒否としても、いつの間にか別の番号を使って掛けてくる。次第に、登録していない番号からの電話は機械的に取らなくなっている。それでも、呼び出し音は鳴るので、仕事中はボリュームを消していることが多い。後からメッセージが入っていることに気が付き慌てることもあるが、大して支障はない。そんな状態で見つけたLINE [続きを読む]
  • ふっとちょの鳩
  • ふっとちょの鳩が一人地面をついばんでいる。仲間はどこへいったのか。遊びに来る鳥たちは、時間割でもあるかのように、決まって集団行動。コマドリやキツツキが時々、一人できままに遊びにくるぐらい。スズメもカケスもカササギも、仲間で遊びにくる。鳩も例外ではない。ところが、寒い中に珍しく太っちょ君は一人。凍った地面にミミズでも見つけたのか、嬉しそうにぷるぷる震えながら、しきりについばんでいる。くーと鳴くでもな [続きを読む]
  • ある冬の土曜の午後
  • 「ねえ、雪が降ってきたよ。」水気をたっぷり含んだ大きな一片がぽとりぽとりと舞い降りている。「積もるかな。」土曜の午後、一人で家に残っていた息子バッタが応じる。地面にたどり着く前に溶けてしまいそうな雪片。あめゆじゅ。そのうち、雪が降っても、伝える相手がいなくなるのか。ひっそりと静まり返った庭に、あめゆじゅだけがぽとりぽとりと舞い降り、地面にたどり着く前に、溶けて、消えてゆくにほんブログ村↑  [続きを読む]
  • 新年のメッセージ
  • 新年早々にメッセージが届く。そうね。近いうちに会えると本当に嬉しいけれど。年を重ねると、時間の流れが速いと感じると同時に、若い頃のように、この瞬間に、すぐ!といった焦燥感が薄れてくる。我慢強くなるというか、気長になるというのか、人生のなんたるものかを分かり始めてきたというのか。本当は、今、この瞬間に会いたい。それでも、そう思う気持ちをゆっくりと楽しむ余裕も出てきてしまっている。そっとしておこう。大 [続きを読む]
  • プルースト効果
  • このマドレーヌには、レモンが入っているのですか?鱸を捌こうと、出刃包丁を丁寧に研いでいると、こんなに熱心に長い間包丁を研いでいる姿を見たことがない、と面白そうに感心していた青年が、今度は先程食べたマドレーヌの話をする。そうよ。分かった?そう言うと、嬉しそうに頷く。正確に言えばライム。丁度レモンを切らしてしまったので、濃厚な緑色のライムの皮を削り入れた。爽やかな香りと、思いがけない彩を生地に添えてい [続きを読む]
  • 凍てついた日には
  • 凍てついた冬の庭で、何かが白く光っている。慌てて外に出て見ると、蜘蛛の巣。すっかりと凍ってしまっている。長女バッタが幼い時、雨が降る前に慌てて蜘蛛は巣を張るんだよ、と言うと、「あ、蜘蛛さん、間違っちゃったかな」と、あどけない表情で空を見上げたっけ。彼女の見上げた向こうには、雨なんかの気配はちっともなく、真っ青な空が広がっていた。凍った蜘蛛の巣の主はどこへ行ったんだろう。風が吹いてしまえば、ぱりぱり [続きを読む]
  • 謹賀新年
  • 凍てついた冬の庭で、何かが白く光っている。慌てて外に出て見ると、蜘蛛の巣。すっかりと凍ってしまっている。長女バッタが幼い時、雨が降る前に慌てて蜘蛛は巣を張るんだよ、と言うと、「あ、蜘蛛さん、間違っちゃったかな」と、あどけない表情で空を見上げたっけ。彼女の見上げた向こうには、雨なんかの気配はちっともなく、真っ青な空が広がっていた。凍った蜘蛛の巣の主はどこへ行ったんだろう。風が吹いてしまえば、ぱりぱり [続きを読む]
  • オフィスにて
  • いつものように遅いお昼を買いに外に出て、オフィスに戻ってみると、机の上に真っ白な花をつけた植木が。もう。何かあると私の担当なのだから、と溜息。まあ、何でも屋だから、ねえ。一体、これ、どうしたの?周囲に聞いてみる。え?誕生日ぃ?なんと、同僚たちからの誕生祝のプレゼント。いやあ、まさか。驚いた。同僚といっても、20代の子達。本当に驚いて、声が出ない。ちょっと、みんな、一体どうしちゃったの?特に誕生日にプ [続きを読む]
  • マドレーヌの香りを追って
  • マドレーヌの香りで幼い頃の記憶が突然呼び覚まされるプルーストの小説。そんな高尚なイメージとは裏腹に、近所のスーパーではマドレーヌ20個入り特売大パックが売られている。パリ郊外の学生寮で寝泊まりしていた頃。人気のないキャンパスに、ぽつりとあった旧式型の自動販売機。そこの定番の一つが二個入りのマドレーヌ。朝から学生達とおしゃべりをする気力もなく、かと言って一人でぽつねんと食べることもできずにいた日など、 [続きを読む]
  • 冬の夕日
  • 息子バッタがバイオリンのグループレッスンをやめてから、末娘バッタは友達と乗り合わせて行くので、土曜は午後の慌ただしさから解放されている。金曜夜の個人レッスンは続けているが、それも今年いっぱい。高三なので、これまで以上に練習ができないから、オーケストラやコンチェルトなど、皆に迷惑をかけることになることはできない、というのが、彼がグループレッスンをやめた理由。今年のノエルのコンサートの午後の部に、彼の [続きを読む]
  • 一年前との違い
  • 藤田のチャペルを見たいと言われ、日曜にランスまで車を飛ばす。シャンパーニュ地方には何度か訪れているが、ランス市街には初めて乗り入れたことを、実際に車で走ってみて確認する。ランスは予想以上に大きな都市で、周辺の村とは趣を随分異にしている。取り敢えず、赴くままに車を走らせると目の前に大聖堂が立ちはだかる。驚くことに、大聖堂の裏手には何もない。青い空に映えるだろうけど、雪でも降りそうな空が広がっている。 [続きを読む]
  • チャペル
  • 藤田はやさしく待っていてくれた。切り取られた空間。扉を開けて敷地に入れなかったのに、大きな腕で歓迎されたような気持ちになってしまう。そんな優しさで包まれた場所にほんブログ村↑  して応援していただけると嬉しいです皆さんからのコメント楽しみにしています [続きを読む]
  • 第三ステージ
  • バッタ達が大騒ぎの日曜の午後。何事かと思ったら、末娘バッタの部屋に置いてあった壊れかけたベッドの解体作業。数年前に、息子バッタが日本に帰る友達から譲りうけたもの。あんな大きなセミダブルの二段ベッドをもらっても、彼の部屋には入りきれないと思ったが、あんまり粘るし、彼にとってのとても大切な友達だったことから、ついつい許してしまう。案の定、のこぎりで板を切り、高さを調整して、漸く部屋に入れ込む。が、二年 [続きを読む]