読んだ本のことを書いています。
わんこ2匹とまったり読書をして過ごすアラフィフ主婦です。 読んだ本の備忘を兼ねてブログを書いています。
古都 川端康成 新潮社 たまには純文学もいいかなと思い読んでみました。 京都を舞台に、生き別れになった双子の姉妹の数奇な運命を描いた作品。 互いに心が通じ合い親しみながらも、同じ屋根の下で暮らせない双子の姉妹の姿が、四季折々の京都の美しい風景、伝統的な祭を背景に、切...
そんな軽い命なら私に下さい 渡部成俊 大和書房 自殺なんてするんじゃない! 「生きる意味」は必ずある! ガンで「余命一年半」と宣告を受けた著者が、闘病の中で知った命の大切さを訴える。 これもまた、引っ越しのどさくさに紛れて、突然本棚に出現した本です。 たぶん...
氷点(上)(下) 三浦綾子 角川書店 以前から読んで見たいと思っていた「氷点」。 引っ越しで、本を整理していたら、 はっはっはっ、 あった。 しかも、すごい年季が入ってる… これ、誰が買ったの? あなた?わたし?… 主人曰く、オレじゃない。 ...
人魚の眠る家 東野圭吾 幻冬舎 答えてください。 娘を殺したのは 私でしょうか。 愛する人を持つ、すべての人へ送る、東野圭吾作家デビュー30周年記念作品。 娘の小学校受験が終わったら離婚する。 そう約束した仮面夫婦の二人。 彼等に悲報が届いたのは、面接試験...
水の棺 道尾秀介 講談社 老舗旅館の長男、中学校二年生の逸夫は、自分が“普通”で退屈なことを嘆いていた。 同級生の敦子は両親が離婚、級友からいじめを受け、誰より“普通”を欲していた。 文化祭をきっかけに、二人は言葉を交わすようになる。 「タイムカプセルの手紙、い...
さよなら、ニルヴァーナ 窪美澄 文藝春秋 14歳のときに少女を殺め、世間から身を隠しながら、元「少年A」としての人生を歩む男。 「少年A」を崇拝し、恋焦がれ、「聖地巡礼」を繰り返すファンサ イト管理人の少女。 自らの娘を「少年A」に殺され、その傷を何年も抱えながら暮...
彼女は一人で歩くのか? 森博嗣 講談社タイガ 引っ越しを数日後に控え、図書館で本も借りることもできず、娘が先日読んでいた本を読んでみることにしました。 初、森博嗣さんです。 ウォーカロン(walk-alone)。「単独歩行者」と呼ばれる、人工細胞で作られた生命体。 ...
誓約 薬丸岳 幻冬舎 2か月ぶりの更新です。 実は、年が明けてすぐ、千葉県の市川市に引っ越しまして、少し生活スタイルが変わったのと、市内の図書館の数が市の面積のわりに少なくて、そして近くにない。 だから、今迄みたいにちょっとそこまで感覚で図書館に行けなくなってしまっ...
プラージュ 誉田哲也 幻冬舎 たった一度、魔が差した結果、普通から外れてしまった貴生。 仕事も住む場所も失った貴生は、シェアハウスで人生をやり直そうとします。 時間の経過とともに明かされるシェアハウスの人々の犯した過ち。 シェアハウスに住む普通から外れた人と前科...
船乗りクプクプの冒険 北杜夫 引っ越しが決まり、いろいろと片づけをしていて、今春に亡くなった義父が孫にプレゼントした一冊である「船乗りクプクプの冒険」を手にして、主人が「これは、俺が中学のころ読んで感銘を受けたので、めちゃくちゃおやじ(義父)によかったと言った本だ、だから...
持たざる者 金原ひとみ 集英社 離婚、移住、子供の急死、他者の介入…。 思いがけない事故や事件で、平穏な日常や予想されたはずの未来が捻じ曲げられていく。 30代男女、Shu、Chi-zu、eri、朱里 、4人の混沌、屈託、葛藤を鮮やかに描く。 金原さんって東...
ジャイロスコープ 伊坂幸太郎 新潮文庫 『助言あり〼。』 スーパーの駐車場にて“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。 人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。 バスジャック事件の“もし、あの時……”を描く「if」。 ...
流 東山彰良 講談社 第153回直木賞受賞作品です。 東山彰良さんという作家さんを知らなかったのですが、日本に住んでいる台湾の作家さんなのですね。 1975年、偉大なる総統(蒋介石)の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。 17歳の私。 無軌道に生きる...
ゴーガン インゴ・F・ヴァルター 洋書 芸術と生活の結合、幻想と秩序の結合、すなわち20世紀の絵画の中心となる結合を、身をもって示した芸術家・ゴーガン。 自分という存在を通じて、南洋のエキゾチシズムの実際を描いた彼の生涯と作品を紹介しています。 絵のタイトルとなって...
透明カメレオン 道尾秀介 角川書店 冴えない容姿と“特殊”な声を持つラジオのパーソナリティの恭太郎は、行きつけのバーで奇妙な女の子に出会う。 彼女の企てた「殺害計画」に参加することになった恭太郎だが…。 行きつけのバーに集まる人々はみんな、心に深い傷をいった人た...
キャプテンサンダーボルト 阿部和重・伊坂幸太郎 文藝春秋 蔵王に墜落したB29、公開中止になった幻の映画、迫りくる冷酷非情な破壊者…、 ’村上病’。 世界を救うために、2人は走る。 テンポのいいストーリー展開でハラハラさせ、臨場感があり面白いです。 阿部さんの...
ファン・ゴッホ フランク・エルガー 天野知香訳 講談社 自らの胸を撃ち、その生涯を終えたファン・ゴッホの37年の人生と、彼が狂気との狭間で大量に描き残した作品を豊富なカラー図版で紹介されています。 どうやら私、ゴッホの色鮮やかな黄色と青、緑。 好きなんだと思います...
永い言い訳 西川美和 文藝春秋 長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓。 とうに冷え切っていた夫婦関係、突然妻を失っても啓の心は何も痛まない。 そんあ啓が、同じ事故で母親を失った一家と出会い、はじめて妻・夏子と向き合いはじめる。 死者と...
細雪(上)(中)(下) 谷崎潤一郎 新潮社 谷崎没後50年ということで書かれた、三浦しをんの「あの家に暮らす4人の女」を読んで、20数年前に読んですっかりストーリーを忘れている「細雪」を読んで比べてみようと思いました。 大阪の上流の人たちの日常生活を描き、絢爛であ...
5人のジュンコ 真梨幸子 徳間書店 連続結婚詐欺&不審死事件の容疑者・佐竹純子。 親友だった女、被害者の家族、事件を追うジャーナリストのアシスタント…。 彼女たちはみんな’ジュンコ’、同じ名前だったがゆえ、悪意の渦に巻き込まれる。 テイストは「お引っ越し」と同じ...
火花 又吉直樹 文藝春秋 第153回芥川賞受賞作品です。 図書館で予約をしていたのですが、予約が回ってくる前に引っ越すことになり、渋々買って読むことになりました。 売れない芸人の徳永は、熱海の花火大会で、先輩芸人である神谷と電撃的に出会い、「弟子にして下さい」と申...
お引っ越し 真梨幸子 角川書店 マンションの内見に来たキヨコ。 避難経路が気になり非常口の扉を開けると、そのまま閉じ込められてしまう。 「引っ越し」にまつわる恐怖を描く「扉」「棚」「机」「箱」「壁」「紐」の6編の連作短編と解説が怖い。 6編に登場する’アオシマさ...
天空の蜂 東野圭吾 講談社 東野圭吾さんの知識の深さと、よくぞ書いてくれたと敬服します。 20年も前に、原発が事故を起こしたらこうなると書いていて、実際、福島第一原発で起こったことが、東野さんが書いたその通りとなり、国の不都合や、NHKの報道対応、原発を全停止しても電力...
生きるぼくら 原田マハ 徳間書店 いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。 母子家庭で、頼りだった母が突然いなくなった。 母が残していったのは、年賀状の束。 その中の一枚に、記憶にある名前があった。 マーサばあちゃん。 年賀状には、「もう一度会え...
一〇三歳になってわかってたこと 人生は一人でも面白い/篠田桃紅
一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い 篠田桃紅 幻冬舎 新しいものを生み続ける芸術家でいらっしゃり、変わりゆく世の中を100年、一世紀見て生きてきた人が後世に伝えたい事。 生きるヒントがたくさんの自己啓発本です。 新しいものを迎え入れる時の驚きと好奇心...
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