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大河ドラマ『江』の江&秀忠妄想文。 ラブラブでやってます。

大河ドラマ『江』の妄想文です。 江と秀忠のみです。 短編と女中日記が中心です。

園冬
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2011/12/15

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  • 泣き濡れて

    (せっかく夫婦になれたというのに・・・・)江は早々と灯火を吹き消し布団に潜り込んでしまった"うんと"年下の夫の背を恨めしそうに見つめた。そして夫がつい先程言っていた『我らの流儀』とやらを思い返す。(互いに媚びず、おもねらず、それぞれのことに互いを巻き込まず・・・えぇと、あと何であった?そうそう押し付け合わず、とか何とか、それと、大きな声を出さず・・・って・・・!?)「もうっ!!」さっそく大声で叫んでしまい慌てて口を押える。(私の声がうるさ過ぎるとの皮肉か!?)夫の方をチラっと睨むと規則正しい寝息が聞こえてくるのがまた憎らしい。(本当になんと小憎らしいのじゃ、これで私よりも六つも年下ぞ?)「はぁーっ」太く大きな溜息がつい出てしまう。(昨夜はあんなにお優しかったのに・・・・)そう、昨夜江は夫とようやく名実ともに夫婦...泣き濡れて

  • 御端下日記①

    私の名はおきさと申します。齢は13、中納言徳川秀忠様の御簾中お江様の乳母殿付きの女中でございます。これより先は普段のとおり、中納言様を若殿様、御簾中様を御方様とお呼び致すことお許し下さいませ。さて、ようやくここのところ、先の火事で傷んでしまった御屋敷が修復され、若殿様、御方様をはじめとする皆々様方が元の暮らしに戻りつつあります。『元の暮らし』と云いましても最近以前とはお屋敷内の雰囲気がすっかり変わられました。と申しますのは私のような幼い仕女の目から見ましても一目瞭然と致します程、若殿様と御方様がよく御一緒に居られるようになったことでございましょうか。以前は、常に中のお庭を挟んで向かい同志にありました御二方のお部屋にそれぞれ離れておいででありましたが、今では若殿様御政務でお留守の時以外は必ずと云ってよろしい程、御...御端下日記①

  • 触れ合って

    (悋気、か、確かにそうだったのであろうな・・・)思わず自嘲の笑みが浮かんでしまう。秀忠は、正信に以前言われたことを思い出していた。あの時はそんなこと断じて認めたくなかったが、ようやく焦がれていた『妻』を手に入れた今、素直に重臣の言葉に頷くことが出来る。「何を考えておいでなのですか?・・・」首元に吐息のような声を感じてふと目を下ろすと、自分の腕にすっぽりと包まれている『妻』が柔らかな、しかし意思のある瞳でこちらを覗きこんでいる。(吸い込まれそうな瞳だな・・・)「そなたと今こうしていることが・・・・」言い掛けて止め、先程までの甘い遣り取りを思い出す-----------。お互いがお互いの前で初めて見せたありのままの、一糸纏わぬ姿。少し恥じらいながら『妻』は「もっと暗くして下さいませ・・・・」恨み言を言うように耳元で...触れ合って

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