甲姫 さん プロフィール

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甲姫さん: 聖女ミスリア巡礼紀行
ハンドル名甲姫 さん
ブログタイトル聖女ミスリア巡礼紀行
ブログURLhttp://seijo.ky-3.net
サイト紹介文架空の大陸を舞台にしたシリアス・ハイファンタジー。
自由文「だからこそ、生きているっていうのは、それだけで手放しがたいんだろう」

死ぬ間際の青年の前に少女が現れた。彼女は命を助ける見返りに旅の供になって欲しい、と青年に取引を持ちかける。

R-15を意識して書いてますのでご了承ください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供177回 / 365日(平均3.4回/週) - 参加 2011/12/20 03:43

甲姫 さんのブログ記事

  • 七 - f.
  •  微妙な静寂が降りる。セリカは虫から話題を逸らす術を探した。「ね、触れてみてもいい……?」 気が付けば大胆な質問を口にしていた。何故そんなことを望んだのか、後になって考えてみても、衝動だったとしか言い表せない。「どうぞ……? 面白くも何ともないぞ」 意外そうな返答があった。「縫った痕っぽいわね」 まずはじっくり眺めてみる。瞼まで縫い付けられているため、右目は開かないようにな [続きを読む]
  • 七 - e.
  • 「ねえ、すごくいい話をしてるのに悪いんだけど」――ひと呼吸を挟んでから続ける――「気になってしょうがないのよ。顔……隠さなくていいの」 黙っていようと思っていたのについに言ってしまった。微かな後悔に、目を逸らす。 視界の端で青い宝石が揺れるのが見えた。「牢を駆け回れるような勇敢な姫が、こんなものを怖がるのか」 その声は、落胆しているようにも聞こえた。慌てて否定する。「平気! 全っ然余裕 [続きを読む]
  • 今日は更新できる予感がしないッ
  • いい…とこ……なのに……!(血涙リアルが邪魔をしやす。ていうか私は仕事ができる頭のいい女子と通してるんだけど(ドヤァ)、大抵サボってる。今日みたいにすごく働いてる日ばかりが人の記憶に残る。好都合。明日は朝は歯医者行きます。ブログのお客様が更新待ちしている間に退屈だとしのびないから、ナルハシさんの予言の聖女あたりを読めばいいんじゃないかな。http://ncode.syosetu.com/n7318 [続きを読む]
  • 七 - d.
  •  にわかに芽生えた感情を、セリカは隅に押しやった。話を続ける二人を邪魔しないように、静かに寝床から抜け出る。 唯一、枝に刺した小動物を焼いているらしいあの不気味な男だけが、気付いてこちらを一瞥した。けれど何も言わなかった。 それからセリカは、特に当ても用も無く森の中をねり歩いた。(何よ。そりゃあ聖女さまに出会わなかったらやばかったけど……あたしだってすっごく頑張ったのに。あの子ばっかり [続きを読む]
  • 七 - c.
  •  しゃーり、しゃーり、と硬いものが鉄に擦れる音にいちいち鳥肌が立った。いつになったら終わるんだ――焚き火の傍で腰を丸めていたセリカは、チラリと黒髪の男を盗み見た。 森の中のいい感じの広場で野営地を組んでしばらく経った頃、あの長身の男が刃物を研ぎ出したのである。あれだけ大きな剣だ、表面の汚れを落とすだけでも手間なのに、男はなんともなさそうに手順を次々と踏んでいった。 やっと音が止んだかと思えば、今度 [続きを読む]
  • 七 - b.
  •  魔物が一刀両断される。切り口から飛び出す体液が、なんとも美しい弧を描いた。 痛快な光景であった。剣圧から生じた風ですら気持ち良いくらいだ。自分を脅かしていたモノがこうしてあっさりと無に帰すさまを眺めるのは、気分が良かった。(って、いけない。見とれてる場合じゃない) 己にもたれかかる重みを思い出して、セリカはハッとなった。そっと草の上に寝かせてから、呼びかける。「エラン!」 ふと人の気配が近付いた [続きを読む]
  • 七 - a.
  •  助けてくれ、と御者が叫んだ。悪いが前金だけでずらからせてもらうぜ、分が悪い戦いはしない主義だからな、と用心棒は叫び返した。宣言した通り、彼は魔物の一体を切り伏せてから即座に退散した。 なんとかセリカは起き上がることができたが、足がその場に凍り付いてしまっていて動けない。(分が悪いって……) 或いはセリカが認識した二体以外にも魔物が居るのか。周囲を見渡そうにも、できない。御者の男が四本 [続きを読む]
  • 六 あとがき
  • うん、うんw 阿鼻叫喚が聴こえる気がするw私だって本当はここで止めるつもりじゃなかったんだ、もっと手前で切るつもりだったんだ、でもなんかいざここまで書いてみるとしっくり来てしまったYOcontinue... [続きを読む]
  • 六 - g.
  • 「ちょっと、このお金」「見つかった場合は十枚も渡せば口封じにこと足りるでしょう。荷馬車に忍び込んで西門から脱出してください」「くちふうじ……? え?」 疑問符を飛ばしている間にタバンヌスがまた何かを渡してきた。硬貨の入ったポーチなどよりもずっと重くて冷たいものだ。見下ろせば、セリカの弓矢とエランがいつも持ち歩いていた剣が両手の中にあった。 嫌でも察してしまう。「あんたはどうするの。見つ [続きを読む]
  • 六 - f.
  • 「立って! お願い」 懇願しながらエランの腕を引っ張ってみた。抵抗しているのかと疑うほどにその腕は重かった。しかも袖が汗で湿っているらしく、もっと力を入れて引っ張ろうとしても、手の中から滑り抜けそうになる。「生きたいでしょ、あんたも!? 立ってよ!」 セリカは荒く囁いた。返ったのは咳だった。「こんなところで朽ちていいの!? 立ちなさい! 生きがいとか心残りのひとつやふたつ、あんたにもあるわよね」「 [続きを読む]
  • 六 - e.
  • 「なんだ!」 怒鳴り声が闇の中で反響する。床に落ちている装飾品を目にすると、看守は愕然となって呟いた。「何でこんなところに宝石が……」 男の両目は最初に疑惑に見開かれ、瞬く間にそれは醜い欲望の色に取って代わられた。男は視線を首飾りに集中させたまましゃがんだ。 ここだ、と決めてセリカは飛び出した。 ――狙うは腰の鍵束! 右手を伸ばす。冷たい鉄の輪を掴み、思い切り引っ張る。(抜けない!?) [続きを読む]
  • 六 - d.
  • 「じゃあその地下への入口はどこにあるの?」「存じません。頑張ってお探しくださいませ」 突き放すように言ってリューキネは茶菓子に夢中になった。これ以上聞き出せることは無いのだと察し、セリカは感謝の意を述べてその場を後にする。 周りに人の気配がなくなった途端にセリカはよろめいた。 近くの柱に片手を付き、我が身を支える。ふと視線が地面に落ちた。石造りの道が視界の中で変に揺れていて、何故だか恐ろしいものの [続きを読む]
  • 六 - c.
  •  ――誰がエランの本当の居場所を知っている? 真実は、誰なら教えてくれる? 今すべきことは何だ――「バルバ。早急にゼテミアンに戻りなさい」「ひ、姫さま!? 何を!」「来た時の旅費、まだ余りがあったわよね。全部持っていいわ。なるべく人に見つからずに出て行って……地図も、来た時に使ったものがあるわね」 狼狽する侍女に次々と指示を出す。自分でもぞっとするほどに頭は冷静だった。「姫様、まさかわ [続きを読む]
  • えいやーさっさ
  • (記事タイトルに意味はない)どうもー明日ようやっと自分の家に帰って、日常に戻ると思われる甲です。え、今日は何をしたのかって? サンキューカードを80枚ほど手書きでしたためたんですよw しかも住所はラベルにプリントアウトして貼り付けられるように、エクセルに名前・住所・備考ETCを事細かに入力したりして、フォーミュラでぴしっと出力。いやはや、我ながら、まるで本職がデータ管理の人であるかのようだ(⌒∇⌒) [続きを読む]
  • 六 - b.
  •  短い回想の旅から戻って来ると、頬が熱くなっているような気がして、つい指で触れて確認する。そして実際に熱かった。意識してしまうとますます恥ずかしさがこみ上げる。「ねえバルバ。エランを見なかった?」 気を紛らわせようとして、侍女の背中に向けて問いかける。「公子さまは、夜にひとりでどこかへ行ったきり、戻らないのですよ」 振り返った彼女の双眸は憂いに揺れていた。心臓が冷たい手に掴まれた気がした。「ひとり [続きを読む]
  • 六 - a.
  •  ――作り笑いをして過ごす一生で、隣にお前がいてもいい―― 優しく語りかけるような声が頭の奥に残っている。 そうだ、あれは意識を手放す直前の会話だった。どういう意味か詳しく訊きたかったのに、結局睡魔に勝てなかったのだった。 これからもずっと肩を並べて作り笑いをしようという誘いだったのだろうか。 ――夢から覚めたら、今度こそみなまで問い質そう。 その想いを抱いて意識が浮上する。 ところが目が覚めた直 [続きを読む]
  • 規定枚数
  • 公募に出そうと意気込んだ次の日に、既存の話だけで400字詰め原稿用紙250枚を超す長さがあると判明。規定枚数は100〜400枚だよ☆彡やべえよ、まだ黒赤は半分しか話進んでないんだよ。書き終わってから本格的に削ろう…既にちょっと見直したんだけど、なかなか思い切って削ることができないね。登場人物の数を減らすとか、世界観説明や描写を省くとか。場面を減らそうにも大抵の場面には役割があるし、会話を減らすとテンポが [続きを読む]
  • 5・6合間 あとがき
  • ごめんね! エランのターンはこれで終わりだよwww今回はシーンも少ないので短め。とはいえ、これからちょくちょく別の視点も入るんじゃないかと思います。予定は未定。続きへどうぞ!continue... [続きを読む]
  • 五と六の合間 - c.
  •  ――言い返しても無駄だ。 代わりに、繰り出される斬撃の一つ一つにエランは慎重に対応した。アストファンが他の手を使ってくる可能性も考慮して、一定以上に接近を許さない。 使っている刃物の種類は同じだ。長さも同等。注意すべきは身長差、即ち間合いの長さである。(踏まえるべき点を踏まえていれば、やり込められたりしない!) 度々弾ける火花につい目を逸らしてしまわないよう、瞬きのタイミングを計った。 動悸が多 [続きを読む]
  • 五と六の合間 - b.
  •  いつもならこの近辺を巡回しているはずの衛兵の姿を、今夜は未だに見ていない。道中にすれ違うこともなければ、水を汲んでいる間に彼らが通り過ぎることもなかった。 昨夜魔物が入り込んだ件に続いて、このざまとは――宮殿の警備はいつからこうも程度が低くなったのか。二日連続で衛兵隊長を責め立てなければならないらしい。エランは眉間に指を当てた。 暗殺者の一人や二人、侵入を許してしまいそうである。 それはあまりに [続きを読む]
  • 五と六の合間 - a.
  •  無邪気な寝顔を見下ろして、エランディーク・ユオンは口元を綻ばせた。すう、すうとゆっくりと繰り返される呼吸を聞いていると、不思議とこちらも和やかな気分になる。 意識のある内はあんなに賑やかな彼女も、ひとたび眠ってしまえば大人しいものだ。(――酒が回ると扱いづらいが) 寝付かせるまでの騒ぎを思い出し、苦笑いする。 エランは己の寝床を占領している女性を今一度見下ろした。背中を丸めて横になっているのは心 [続きを読む]
  • 五と六の合間
  •  無邪気な寝顔を見下ろして、エランディーク・ユオンは口元を綻ばせた。すう、すうとゆっくりと繰り返される呼吸を聞いていると、不思議とこちらも和やかな気分になる。 意識のある内はあんなに賑やかな彼女も、ひとたび眠ってしまえば大人しいものだ。(――酒が回ると扱いづらいが) 寝付かせるまでの騒ぎを思い出し、苦笑いする。 エランは己の寝床を占領している女性を今一度見下ろした。背中を丸めて横になっているのは心 [続きを読む]
  • はあ
  • なんかこう、ぽちっとスイッチ押してすべてがイージーモードになりませんかね。自分のことは軌道修正できるけど自分以外がどうにもならないのが世の中……笑って乗り越えようぜ? な? (助けて殺せんせーwまあそれはともかくして、更新はもうちょっとお待たせすると思います┌(。Д。)┐ [続きを読む]