千世 さん プロフィール

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千世さん: ちせ本の記録
ハンドル名千世 さん
ブログタイトルちせ本の記録
ブログURLhttp://tomoyo0425.blog.fc2.com/
サイト紹介文好きな本だけを集めた読書感想文です。純文学を中心にしますので、宿題やレポートの参考にもどうぞ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供25回 / 365日(平均0.5回/週) - 参加 2012/01/12 19:23

千世 さんのブログ記事

  • 「星と祭り(上・下)」 井上靖
  • 星と祭 上 (角川文庫)著者 : 井上靖KADOKAWA / 角川書店発売日 : 2008-09-01ブクログでレビューを見る?遺体のない行方不明者を、「死者」として受け入れるのはいかに困難なことか。娘みはるをボートの転落事故で失った主人公の、魂の遍歴。 お月さまと観音さま 東日本大震災により、いまだ2500人以上もの行方不明者がいることを思わざるをえませんでした。戦争による多くの行方不明者のことも。その生死のけじめをどこでつける [続きを読む]
  • 「フランケンシュタイン」 シェリー
  • フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))著者 : メアリ・シェリー東京創元社発売日 : 1984-02-24ブクログでレビューを見る?科学者フランケンシュタインが、自らの欲望のためのみに想像した見るもおぞましい怪物。その怪物の悲しみと、人間の非情さが描かれます。 「人を見かけで判断してはいけません」 ホラーで名高い「フランケンシュタイン」のこれが原作です。 科学者フランケンシュタインが、自らの研究の果てに想像 [続きを読む]
  • 「雲の墓標」 阿川弘之
  • 雲の墓標(新潮文庫)著者 : 阿川弘之新潮社発売日 : 1958-07-22ブクログでレビューを見る?生死の境をゆく訓練の日々。仲間の死。決して帰ってくることのない仲間と交わすわかれの盃。海軍予備士官の日常をつづった日記に、戦争の悲惨さがダイレクトに伝わります。 わかれの盃 今までに何冊もの戦争文学を読んできましたが、これほど深く心にしみわたった作品は他にありません。戦争で散った若き命たち。今の平和の礎のために、 [続きを読む]
  • 「騎士団長殺し 第1部・第2部」 村上春樹
  • 騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編著者 : 村上春樹新潮社発売日 : 2017-02-24ブクログでレビューを見る?ワンパターン化した感のある村上ワールド。特に今回はゆるーい設定。安心して読めます。 こんなもんじゃない 村上春樹の最新作です。久々の長編小説の新作。 村上春樹の長編小説で、これほど安心して読めたのは初めてかもしれません。「本当にこれでいいのか?」と思うほど。楽しかったからまあ、いいですけど。 事前に [続きを読む]
  • 「放浪記」 林芙美子
  • 新版 放浪記著者 : 林芙美子発売日 : 2012-09-27ブクログでレビューを見る?作者自身の、貧しくみじめだった生活。雑然と並べられた日記だからこそ、感じられる真実味。それを乗り越えて生きる強さ、そしてやさしさ。 貧しく、強く、やさしく。 作者自身の自伝的小説と言われる「放浪記」。自伝といっても時系列的に自身の過去を振り返ったり、自己を分析したりするのではなく、その時に書いた日記のようなものを雑然と並べただ [続きを読む]
  • 「少将滋幹の母」 谷崎潤一郎
  • 少将滋幹の母著者 : 谷崎潤一郎発売日 : 2016-04-19ブクログでレビューを見る?谷崎潤一郎が描く平安王朝ものがたり。史実をおりまぜているだけに現実味があり、心理描写が見事です。滑稽味と悲哀にあふれた作品です。 平安の世のものがたり 谷崎潤一郎が、残る文献を参考に実在の人物をよみがえらせた、平安王朝のものがたり。 物語は一見タイトルとは全く関係がないかにみえる、平中という人物のある恋愛譚から始まります。か [続きを読む]
  • 「ハリー・ポッターと呪いの子」 ローリング
  • 【Amazon.co.jp限定】 ホグワーツMAP付き ハリー・ポッターと呪いの子 第一部、第二部 特別リハーサル版 (ハリー・ポッターシリーズ)著者 : J.K.ローリング静山社発売日 : 2016-11-11ブクログでレビューを見る?あの「ハリー・ポッター」が、舞台の脚本として帰って来ました。魔法と冒険のときめきとわくわく、主人公たちの悩める姿もあの頃と同じ。もう一度、世界観に浸れる1冊です。 もう一度あの日々へ あの「ハリー・ポッタ [続きを読む]
  • 「伊豆の踊子」 川端康成
  • 伊豆の踊子著者 : 川端康成新潮社発売日 : 1950-08-22ブクログでレビューを見る?踊子に引かれながらも、青年により深い足跡を残したのは家族のありよう。シンプルな文体で、登場人物たちの生き様をまざまざと描く短編集。さすがは世界の川端。 世界の川端 表題作ほか、「温泉宿」「抒情歌」「禽獣」の全4編から成る短編集です。4編共に個性的で、心に残る作品です。 もっとも有名な「伊豆の踊子」は、孤独な青年が旅の途中で出 [続きを読む]
  • 「白夜行」 東野圭吾
  • 白夜行 (集英社文庫)著者 : 東野圭吾集英社発売日 : 2002-05-25ブクログでレビューを見る?紙の本にこだわる東野圭吾の名作。その厚さと重さは、主人公たちの19年にわたる暗くて長い人生の道行を実感させます。その暗さと悲しさが印象に残る作品です。 紙の本 紙の本にこだわる東野圭吾が17年前に出版した名作『白夜行』を手にとりました。なぜ2冊にわけないのだろうと思わせるぐらいの分厚さと重さ。文庫本にも関わらず、持ち歩 [続きを読む]
  • 「淀どの日記」 井上靖
  • 淀どの日記 (角川文庫)著者 : 井上靖KADOKAWA / 角川書店発売日 : 2013-02-25ブクログでレビューを見る?戦国史上もっとも有名な女性といっても過言ではない茶々の生涯。あまりに数奇で孤独な運命にあって、常に誇りを失わない姿がありました。 歴史上あまりに有名な女性の生涯 戦国時代の武家女性の中で、最もと言って過言ではないほど有名な女性、茶々。その生涯は小説の他テレビや映画でも様々に描かれ、もはや知りすぎている [続きを読む]
  • 「黄色い部屋の謎」 ガストン・ルルー
  • 黄色い部屋の謎 (創元推理文庫)著者 : ガストン・ルルー東京創元社発売日 : 2008-01-31ブクログでレビューを見る?謎をより複雑にするためのトリックがふんだんにしかけられた、ミステリー小説の古典。DNA鑑定も指紋採取もない時代の密室トリックを、存分に味わえます。 ミステリーの古典 この作品については、小学生か中学生の頃にジュニア版で読んだことがあります。「ルパン・シリーズ」をすべて読み終え、海外のミステリ [続きを読む]
  • 「女のいない男たち」 村上春樹
  • 女のいない男たち (文春文庫)著者 : 村上春樹文藝春秋発売日 : 2016-10-07ブクログでレビューを見る?失われた傷の痛みそのものに向き合うのが村上春樹。その独特の世界観を気軽に味わうには、ぴったりの短編小説集です。 傷口 私は短編小説よりも長編小説の方が好きですが、村上春樹はヘミングウェイと共に、短編も好きな作家の1人です。 村上春樹の長編小説を読むときは、その長く複雑なストーリーの中に、自分自身がからめ [続きを読む]
  • 「愛の妖精」 ジョルジュ・サンド
  • 愛の妖精著者 : ジョルジュ・サンドグーテンベルク21発売日 : 2015-03-04ブクログでレビューを見る?18世紀末のフランスの片田舎。フランス革命をよそに、平和に懸命に生きる村人たち。不器量で貧しい女の子が幸せをつかむストーリーは、決して忘れてほしくない純朴な恋愛小説です。 100%の恋愛小説 これほど純朴な恋愛小説が、現代に生まれることはもう不可能なのかもしれません。 フランスの片田舎に生まれた、裕福で [続きを読む]
  • 「阪急電車」 有川浩
  • 阪急電車 (幻冬舎文庫)著者 : 有川浩幻冬舎発売日 : 2010-08-05ブクログでレビューを見る?それは阪急今津線。宝塚に通った私の青春時代。思い出す、懐かしさやほろ苦さと共に 思い出の阪急今津線 阪急今津線には私も思い入れがあります。 中学生から高校生にかけて、大好きだった宝塚歌劇を観に行くために、西宮北口駅で今津線に乗り換え、宝塚南口駅まで通っていました。友人たちとできるだけお金をかけないようにしながらぼ [続きを読む]
  • 「二つの祖国 (一)〜(四)」 山崎豊子
  • 二つの祖国(一)(新潮文庫) (新潮文庫 や 5-45)著者 : 山崎豊子新潮社発売日 : 2009-08-31ブクログでレビューを見る?「太平洋戦争は、数多くの哀しみと愛のドラマを生んだ」―冒頭の作者の言葉に、作品のすべてが言い表されています。日系二世たちをめぐる太平洋戦争のドラマが描かれます。 ただ二度と、同じドラマが繰り返されることのないよう 作者はまず述べています。「太平洋戦争は、数多くの哀しみと愛のドラマを生ん [続きを読む]
  • 「山の音」 川端康成
  • 山の音著者 : 川端康成新潮社発売日 : 1957-04-15ブクログでレビューを見る?登場人物たちの複雑な心の機微を、日常生活を淡々と語るだけで描き出す川端康成。読者はただ、感じ取るだけ。 語らず、ただ感じる 戦後文学の最高峰とも評される、川端康成の名作です。 戦後まもない頃のある一家の日常を、すでに60歳を過ぎて老いを意識する父の信吾を中心に、淡々と描いていきます。しかしその日常にこそ何と多くのドラマがあるこ [続きを読む]
  • 「谷間の百合」 バルザック
  • 谷間の百合 (新潮文庫 (ハ-1-1))著者 : バルザック新潮社発売日 : 1973-02-01ブクログでレビューを見る?初心な青年フィリックスと、人妻であるモルソフ伯爵夫人の恋について、ひたすらその心理のみをつぶさに描いた究極の恋愛小説。自己犠牲を美徳としたとき、恋は不幸に終わります。 自己犠牲を美徳とするフランス人女性たちの不幸(レナール夫人とアリサとモルソフ夫人と) 初心な青年フィリックスと、人妻であるモルソフ伯爵 [続きを読む]
  • 「砂の城」 遠藤周作
  • 砂の城著者 : 遠藤周作新潮社発売日 : 1979-12-25ブクログでレビューを見る?いつかは崩れる砂の城だとわかっていても、築かずにはいられないのが人間。大人になるとは、そのもろさを知るということ。ありきたりで、でも共感できる作品です。 それが大人になるということ こういう青春小説を読むと、どうしても自分の大学時代を思い出します。 高校生までは、友人たちの誰もが同じような目標に向かって進み、同じような生活を送 [続きを読む]
  • 「竜馬がゆく(一)〜(八)」 司馬遼太郎
  • 合本 竜馬がゆく(一)〜(八)【文春e-Books】著者 : 司馬遼太郎文藝春秋発売日 : 2014-12-12ブクログでレビューを見る?幕末から明治へ、日本の変革を坂本竜馬という稀代の英雄を中心として描いた、あまりに有名な長編小説。多くの志士たちと共に読者としてその時代を生きた時、竜馬の偉大さと同時に、彼がこの時代に生み落とされた理由を知りました。 日本の変革 嘉永6年6月3日。 長い日本史の中で、日本の運命が最も大 [続きを読む]
  • 「ダロウェイ夫人」 ヴァージニア・ウルフ
  • ダロウェイ夫人著者 : ヴァージニア・ウルフグーテンベルク21発売日 : 2012-12-19ブクログでレビューを見る?過去、現在、すれ違う人々の思いが時を超えて交錯します。それぞれの人生を、作者が視点を変えながら描いた作品です。 それぞれの人生 ある年齢に達した時、人はふと自らの人生を振り返り、わが身の一生がいかなるものであったか、分析したくなることがあるのかもしれません。 下院議員リチャード・ダロウェイの妻ク [続きを読む]
  • 「お艶殺し」 谷崎潤一郎
  • お艶殺し (中公文庫)著者 : 谷崎潤一郎中央公論社発売日 : 1993-06-10ブクログでレビューを見る?近松の世話物を思わせるような奉公人と主の娘との駆け落ち。しかしそれは、悪の道へとまっしぐらに堕ちていく道行でした。どんなまっとうな人間も、いつどんな偶然によって犯罪の道を走ることになるかわからない、そんな恐ろしさを感じました。 悪への道行 大店の娘と奉公人の駆け落ちという、近松の世話物を思い起こさせるような [続きを読む]
  • 「犯人に告ぐ(上・下)」 雫井脩介
  • 犯人に告ぐ 上 (双葉文庫)著者 : 雫井脩介双葉社発売日 : 2007-09-17ブクログでレビューを見る?立て続けに起きた4件の男児殺害事件。手がかりがつかめない警察は、テレビのニュース番組を通じて情報提供を呼びかける公開捜査に踏み切ります。読みだしたら止まらなくなる後半へ向けて、重要な伏線が描かれる上巻です。 最後まで読むしかない 久しぶりに、ページを繰る手が止まらなくなりました。読み終わるまで、立ち上がること [続きを読む]
  • 「雨月物語」 上田秋成
  • 改訂版 雨月物語―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)著者 : 上田秋成角川学芸出版発売日 : 2006-07ブクログでレビューを見る?江戸時代のホラー小説集。日本のホラーならではの恐怖と悲しみに彩られた、現代にも通じる幻想・怪奇小説です。 日本のホラー 日本のホラーと言えば、欧米のそれに比べて幻想的な美しさや深い哀しみが際立ち、それだけにいっそう恐怖をつのらせる作品が多い印象があります。「ホラーは日本の方が怖い」 [続きを読む]