大野眞嗣  さん プロフィール

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大野眞嗣 さん: 大野眞嗣 ロシアピアニズムをつぶやく
ハンドル名大野眞嗣  さん
ブログタイトル大野眞嗣 ロシアピアニズムをつぶやく
ブログURLhttp://ameblo.jp/chipmop1021/
サイト紹介文ロシアピアニズムのピアノ教師が、この20年間の経験から思うことをつぶやきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供126回 / 365日(平均2.4回/週) - 参加 2012/01/15 13:07

大野眞嗣  さんのブログ記事

  • 675.こだわり
  • 昨日、生徒がアンドレイ・ガヴリーロフのタッチを研究して曲を持ってきた。なるほど、その研究成果は演奏に表現できており、指先の1点にエネルギーを集中させることによって生み出される独特の美しい響きであり、我が家のレッスン室の高い天井まで響きが上がっていった。 思うに、ガヴリーロフに限らず、ホロヴィッツでもいいし、プレトニョフでもいいし、アルゲリッチでもいいし、とにかく興味のあるピアニストがどうやって [続きを読む]
  • 674.ヨッフェ先生の基本の教え
  • ロシアの子供の教材と主にモーツァルトの作品を使ってのレッスンを始めて1年近くになるが、生徒たちの演奏がみるみる変わってきた。 ディーナ・ヨッフェ先生やマキシム・モギレフスキー先生のように、1音1音がベルベットのような光沢のある密度の濃い、角のない丸い音でフィンガーレガートの基本ができてきた。 ヨッフェ先生がレッスンの時、私たちが若いころはこういう練習をたくさんしたものです。と仰りながら、もの [続きを読む]
  • 673.教えはしますが・・・
  • ここ最近のピアノの演奏に対しての私の感覚が変化している。自称、ロシアピアニズムを教える教師であることに変わりはないが、自分自身が好んで聴く演奏となると話は別である。 確かに、長い間、私はロシアピアニズムに執着し、ロシアピアニズム独特の響きでなければ聴くことができなかった。まあ、それはそれで必要なことだったのだと思う。 しかし、今の現在の私の感覚は、どういうピアニズムの演奏であれ、音楽的に良 [続きを読む]
  • 672.偉大な音楽の力
  • 今日私は早々と寝てしまい、さっき心地よい夢を見て起きた。夢の中でショパンのマズルカを楽しく弾いていた。 現実には起きないことだ。なぜなら、私の指には少しではあるが障害があるから。 私の周りでも、皆、苦しい思いをしながらも前向きに生きている。皆頑張っている。 多分、音楽の力のおかげだろう。音楽が持つ魅力に虜になっていることが源となって前向きに生きていけるのだろう。 「生きてるだけで儲 [続きを読む]
  • 671.弦を切ること
  • 特に若い人に多いと思うが練習中にピアノの弦が切れて喜んでいる人がいる。そういう人はピアノの扱い方に対しての根本が間違っていると思う。 にほんブログ村 [続きを読む]
  • 669.紆余曲折の人生
  • 人は生きる使命をもってみな生まれてきていると思う。それは何らかの使命であり、それが自分の人生の使命だということを幸運にも早くから認識できる者もあれば、人生の終わりに近づいて実感する者もいるだろう。人生は紆余曲折しながら、様々な経験、境遇を経てクライマックスへと向かっている。 ふと思い出したが、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」の最後、「イゾルデの愛の死」という曲を理解すると、あるクライマック [続きを読む]
  • 668.田辺緑先生を偲んで
  • 私が中学から高校2年生の終わりまでお世話になった田辺緑先生(東京芸術大学名誉教授)が昨秋亡くなられました。昨日、先生の晩年に録音されたCDが届き演奏を聴きながら様々な思い出にふけりました。 先生のレッスンは、先生の温かいお人柄か、非常に厳格ではあったものの、いつも楽しい時間で嬉しい気持ちでいっぱいになったものです。 まだチェルニー50番のエチュードからショパンのエチュードまで [続きを読む]
  • 666.ケヴィン・ケナーのインタビューから
  • ヤマハピアニストラウンジに掲載されているインタビューより 「これまで私に師事したいとやって来た若い音楽家の中には、『著名なピアニストにさまざまな演奏テクニックを伝授してもらい、曲の解釈に新しいヒントをもらい、手っ取り早くコンクールで優秀な成績を勝ちとればピアニストとしてのキャリアが開ける』と信じていた人もいたでしょう。しかし、優れた音楽家になることと、商品価値を高めることはまったく別のものです [続きを読む]
  • 665.難曲が弾けても
  • ここ半年の間、私のレッスンではモーツァルト中心に音の少ない曲を弾かせていることが多い。 モーツァルトの音楽の世界にはありとあらゆる表現が要求されており、そのさまざまな要素が凝縮されているように感じる。 音楽はもちろんピアノという楽器を扱うテクニックも多種多様であり、ハーモニー感や音程感、それとは切っても切れないリズム感など音楽的なことと響きをどう表現するのか?といった所謂、倍音の量や色、倍 [続きを読む]
  • 664.美
  • 最近、よく絵画を見に行っている。何枚かに1枚は私の琴線に触れ、心揺さぶられる衝動に駆られる。 体内にはアドレナリンが分泌され全身の細胞が喜びでいっぱいになるかのようだ。 これぞ美に接した瞬間のだいご味だ。 美しい1音を聴いた時にも同じ現象が起きる。美しいハーモニーの進行を聴いた瞬間も。得も言われぬ恍惚感が私を襲ってくる。 やはり美に接した瞬間に自分ではどうしようもない心の衝動が起き [続きを読む]
  • 663.北風と太陽
  • 確かイソップ物語だったように思うが「北風と太陽」という話があった。私はピアノを弾くことと相通じるものを感じた。 ピアノという楽器は太陽のように温かく優しく慈しみをもって扱うべきだと思う。 世の中の、特に若い学生の演奏を聴いていると、まるで北風のように無理やり鳴らしているように感じる。 爆音で弾くことにより人は圧倒されるが、感動はしないと思う。 不思議なことに一般的なレッスンでは音量 [続きを読む]
  • 658.音の高低
  • 最近の私のレッスンでは「その音は高い!」「その音は低い!」という言葉がすぐに出てきてしまう。 そもそもピアノという楽器は音程を変えられないとされているのだが、これが不思議なことにタッチ次第で自由自在に変えることができるのだ。 主に倍音の響かせ方を変えているのだと思う。 言い換えるならば倍音の量を増やせば音は高く聴こえる。逆に減らせば低く聴こえる。 特にモーツァルトなどの音の少ない作 [続きを読む]
  • 656.内田光子氏のモーツァルト
  • 昨日、内田光子氏の弾くモーツァルトのザルツブルク時代のソナタを4回聴いた。なんと素晴らしい演奏だろう!ピアニズムを超越して、モーツァルトの音楽が生き生きと再現されていると思った。氏の持つ豊かな感受性、思考、テクニックに脱帽!多分この演奏を聴いたのは、私がザルツブルクに住んでいた頃だったから、もう25年くらい経て聴いたことになる。あの時の私の耳ではここまで彼女の凄みを聴き取れなかったが、今の私の耳に [続きを読む]
  • 653.過去の自分を振り返って
  • 他人の演奏をとやかく言う前に過去の私自身の演奏はどうだったのか?ふと考えてみると、今現在の感覚とは正反対の演奏をしていて、今となっては、私自身の過去を消したくなるほど恥ずかしい気持ちでいっぱいだ。留学時代によく演奏を聴いてもらっていた友人が今でもドイツに住んでいるが、その彼がこの文章を読んだら笑うに違いない。もしくはやっと気が付いたか!と思われるだろう。彼の演奏は今でも覚えているが、私とは対照的に [続きを読む]
  • 652.表と裏
  • 先日、共感覚の話をした。あれ以来、それを物差しに生徒たちの演奏を意図的に聴いている。幸い、テクニックの進度にかかわらず、皆、程度の差こそあれ共感覚をもって弾いているようだ。 人によって共感覚はもともとあったり、だんだん見えてきたり。色までわかる者もいれば、色とまではいかなくても、音の違いがわかるようだ。 思うに、共感覚の持ち主ではないと感じる演奏というものが存在するのだが、簡単に言ってしま [続きを読む]