サタン さん プロフィール

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サタンさん: FELLOW’S PROJECT REBEL
ハンドル名サタン さん
ブログタイトルFELLOW’S PROJECT REBEL
ブログURLhttps://ameblo.jp/fellow-again/
サイト紹介文ブログ内で、最高にバカで、元気な、ホラー学園コメディ人情劇「つくもがみっ!!」を連載しています。
自由文この小説は、とにかく、バカです。
そして、とにかく、長いです。
基本は短い話のつなぎ合わせですが、まれに長編もやります。
小説というより、少年漫画のネームです。
銀魂を、おおいに意識した作風です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供32回 / 365日(平均0.6回/週) - 参加 2012/01/26 10:17

サタン さんのブログ記事

  • パッチワークソウル 1-33 毒と毒姫⑥
  • 毒と毒姫⑥  やっと揺れが治まった。 スマートフォンには、地震速報の文字が。だが、あれが地震なのかと言われると、いささか奇妙なところがある。あれはまるで、自分が巨大な心臓の上に乗っていて、鼓動の度に地面から突き上げられるかのようだった。拍動するような一定のリズムで下から突き上げる揺れなど、普通の地震ではまずあり得ない。 文字通り、地面が震えたから、地震として報道しているのだろう。「木枯くん、大丈夫 [続きを読む]
  • 虫の声 3日目 作:3年2組 石田莉緒
  • 3日目  もわもわとした湿気が、窓を伝って入ってくる。 部屋の中の空気が、ゆっくりと水気をまとう。わたがしのように、つかめてしまいそうになったのを感じ取って、わたしは目をさました。 体を起こして、ぼうっとしていると、朝なのにやけにうす暗いことに気づく。そこで、ザーザーという雨のノイズが耳に入った。ときおり、ぽつ、ぽつと窓を打つしずくの音も聞こえる。 ざあ、ざあ、ざあ。ぽつ、ぽつ、ぽつ。 夏の空。こん [続きを読む]
  • 虫の声 2日目 作:3年2組 石田莉緒
  • 2日目  今日のわたしは、上きげんだ。 なんて言ったって、朝起きるとひとかじりもしていなかったゼリーが、少しだけへっていたのだ。カブトムシの大食いを知っている身としては、物足りなくも感じたけれど。少しだけでも、ヒメが元気になったようでうれしかった。 お母さんは、――朝から嫌いな虫を見せられたら怒るから、お父さんにほうこくした。「りおのおかげだよ」とよろこんでくれた。――このまま、元気になってくれる [続きを読む]
  • 虫の声 1日目 作:3年2組 石田莉緒
  • 一日目  お母さんは虫が嫌い。 理由を聞いたら、あしが4本より多かったらダメだって。家には、あしが4本のお父さんとお母さんと、わたしと、そして猫のあかねがいた。 外ではうるさいくらいに、セミが鳴いている。 2年くらい前までは、わたしもセミを取っていた。虫取りは今も好き。わたしの部屋には、チョウやトンボをひょうほんにしたものがある。 お母さんは、虫がきらいだから、わたしの部屋に入るときは、それを見な [続きを読む]
  • 恋の迷宮案内
  • 恋の迷宮案内 『方向オンチ』『神経質』 同じ価値観。同じ性格。 どうせ連れ添うならば、同じものが多い方がいい。それが本寸法な考え方だ。その方が衝突が少なくて長続きしそうだ。 夫婦になるならば、連れ添うのは一生のつき合い。なおさら、互いの衝突は少ない方がいい。『無計画』『わかってへんなあ。無計画なのがええのに』 だけど、それでは説明がつかないことがあるのもまた、事実だ。『すぐ迷う』『迷うと楽しいで。 [続きを読む]
  • パッチワークソウル 1-32 毒と毒姫⑤
  • 毒と毒姫⑤  姿かたちは、木枯唯に似ている。 しかし、その顔面を見れば、彼が人ならざるものであることは明らか。その不安定な目、鼻、口の位置は多くの試作品のそれが平均化された姿なのだと、彼は自分で自分を笑う。「木枯鏡花はボクたちを産んだ親だ。いや、産んでしまったというべきかな。ボクたちは言わば、彼女が望んだ世界にいらない部分。切り捨てられ、もみ消されれてしかるべき存在。――だが、彼女は今頃になって、 [続きを読む]
  • 短編22。ワダツミの子 ⑥
  • ―????6????―「――だから、帆波はどこにもいないの」 随分と遠回りをした。その結論にたどり着くまでに。 やっとたどり着いたけれど、どうすればいい。結局振出しに戻って、何もなくなったのと同じじゃないか。 漣(さざなみ)も、荒波も。違うことを言うけれど、俺に見せる姿は帆波そのもの。だとしたら、彼女らの存在は何なのか。答えは簡単だった。 ふたりは、まだ現実を受け止められないでいる俺自身が生み出し [続きを読む]
  • ヘイ・ストゥーピッド ②
  • > 深夜帯シフト明けの翌日はやはり眠い。たとえ、淡い憧れを抱いている人の部屋を尋ねるとはいえ。 連絡先は、LINEの交換だけで済ませた。今思えば、どこか事務的だった。彼女の家は、レンタルビデオ店からほど近いマンションだった。同じ大学とはいえ、真昼間とはいえ、いきなり部屋に男を上げるというのは、どうなのだろう。まったく警戒されていないというか、まるで気の合う同性の友達のような感覚だ。 306号室。表 [続きを読む]
  • ヘイ・ストゥーピッド ①
  • > ――鎖がきしむ音が聞こえる。 身体の動きに合わせて鎖も動くが、それでも男が抜け出すことは叶わない。そうとは知りながらも、男はもがく。助けを求めて叫ぶ。「お願いだっ。解いてくれ! 望みは何だっ!?」 じたばたともがき苦しむ様をなじるように見下ろすのは、禿げあがった頭をした初老の男。顔をしわくちゃにして老獪な笑みを浮かべ、男の要求には応えずに黙ってにんまりと口角を上げる。ヤニのこびりついた歯を覗か [続きを読む]
  • パッチワークソウル 1-31 毒と毒姫④
  • 毒と毒姫④「止まった」 学園の地下に静寂が訪れる。 けたたましい心音は止んだ。宿木はゆっくりと、スカーレットの眠る大樹に絡めとられた宝玉の前へと躍り出る。邪魔だとでも言わんばかりに、はりつけにされた風香を押しのける。彼女の身体はやせ細り、頬がこけ始めていた。「喜べ。君の命は無駄にはならなかったようだ。――七百年の私の苦しみに終止符を打つのがお前だとは、少し拍子抜けだがな」 朱色に輝く巨大な宝玉。  [続きを読む]
  • パッチワークソウル 1-30 毒と毒姫③
  • 毒と毒姫③ 「……、おかあ……さん……?」 思わず口があんぐりと開いて塞がらなくなった。 彼女、スカーレットの母親が自分の記憶する母親、木枯鏡花と瓜二つであったからだ。「どうしたの? 知り合いでもいた?」 スカーレットがにっこりと笑いかける。 よくよく考えれば知り合いなどいるはずもない。スカーレットが存命していた頃といえば、それこそ七百年前になる。魔女や魔導士は長命のものもいるが、数百年の永い時を [続きを読む]
  • パッチワークソウル 1-29 毒と毒姫②
  • 毒と毒姫②  ガジュマル。妖精が住むと言われる、自身を枝でがんじがらめにしたような奇怪な見た目の樹木。直径が、人の背丈を優に超える巨大な球体の中に、プラズマボールのごとく豪華が渦巻いている。その渦中で少女は眼を閉じている。 それまでの安らかな眠りから一変し、白い歯を見せて仕切りに呻いている。喘いでいる。彼女が眠る地下の巨大な空間を激しく揺さぶりながら、ガジュマルの枝葉とともに暴れている。「ユグドラ [続きを読む]
  • パッチワークソウル 1-28 毒と毒姫①
  • 毒と毒姫① 真っ黒なとんがり帽子から垂れ下がる、黒いベール。色の濃いぽってりとした唇が、闇夜のベールの奥底から浮かんでいる。紅が映える艶やかな白い肌は、彼女が妙齢の女性であることを思わせるが、その声は低く、年寄りめいている。すらりとしていて、女性としては背丈が高い。「珍しいな。あやつから面会を持ちかけてくるとは」「なんでも、例のモノが見つかったとかで」 側近には、真っ黒な人の形をした煙に、顔の部分 [続きを読む]
  • パッチワークソウル 1-27 スケベ
  • スケベ すっかり話し込んでしまった。 周りの状況がおろそかになるほど。ガラスの破片が散らばる教室に射す夕日の光は勢いを失い、青い月光に取って代わられている。 綺麗だ。 声に出しては言えない。 頬に血が付いている。痣があって痛々しく腫れている。でも、それが他の誰でもない自分のためであることを知っている。だからそれがたまらなく愛しく思える。「ねえ。ぼうっとしてどーしたの?」 とろんとした目つきで美月が [続きを読む]
  • パッチワークソウル 1-26 two in one
  • two in one  なんだろう。難は免れたのに。 まるで、嵐が去った後。無事だとは知ったけど、そこから立ち直るまでに時間がかかる。まさしく目の前に広がる凄惨な教室の光景は、嵐の後と呼ぶにふさわしい。虚ろな目の色を浮かべる俺とは対照的に、美月は銀色の髪を乱しながら泣いている。ようやく落ち着いては来たが、まだ瞼や目じりが真っ赤に腫れ上がってる。 どうしてこうも、銀髪の美月は、表情が忙しいんだろう。 俺のため [続きを読む]
  • パッチワークソウル 1-25 胎動③
  • 胎動③  風香の目の前で、フードの男は中身を消し飛ばされて、抜け殻になってしまった。 視界では、石畳の上にくしゃくしゃになった魔導服が。胡散臭い眼鏡をかけた白衣の男は、魔導服を革靴で踏みにじり、口角を上げてほくそ笑む。「彼のことは心配しなくていい。もともとただの思念体さ。本物の身体はとおの昔に腐り果てている。所詮は複製魔法ということだ。彼自身も言っていたろ。名乗る価値などない、ただの出来損ないと」 [続きを読む]
  • パッチワークソウル 1-24 胎動②
  • 胎動②  どくん。どくん。 私立柊木高校魔導図書館の地下深くにも拍動は轟いていた。地球の核、マントルの奥底から地殻を穿つような凄まじい振動。「なっ、なにっ!?」 その震源は、目の前で煌々と煌めく巨大な宝玉。 宝玉の中ではめらめらと火炎が揺らめき、その中心に金色の髪を生やした少女が眠っている。先ほどまでは、安らかな笑みを浮かべていたが、今は悪夢にうなされているかのような苦悶の表情となっている。歯と歯 [続きを読む]
  • パッチワークソウル 1-23 胎動①
  • 胎動①  異形は、自らの境遇を嘲笑した。 木枯唯として生まれながら、木枯唯になれなかった存在。 木枯唯の出来損ない。「――あなたが存在しているということは……」 大きく開いた傷を抑えながら、三井名は鋭い勘を働かせる。 なぜ、この工房で蘇生魔法の研究がされていたか。なぜ、蘇生魔法の実験体である、異形が木枯唯と同じ姿をしていたのか。そして、なぜ自分たちは――『その唯っていう奴を生け捕りにすれば、太陽の [続きを読む]
  • パッチワークソウル 1-22 砂の中の記憶③
  • 砂の中の記憶③  ドアの向こうに黒い渦。おそらくは、空間操作系の魔法によって作られたゲートだろう。 そこから湿った足音とともに、少年は現れた。 雷雷と三井名は驚いた。少年の容姿はあまりにも、木枯唯とそっくりであったのだ。だが、彼がこの場所にいることはあり得ない。なぜなら、ここは明日華が暴発させた転送魔法によって飛ばされた鳥取砂丘。それも人目を忍ぶように、砂の底に埋まっていた魔女の工房の中だ。 それ [続きを読む]
  • パッチワークソウル 1-21 砂の中の記憶②
  • 砂の中の記憶② 「砂の中に家?」 安奈と雷雷は首を傾げた。 三井名は透視や洗脳などの精神面に特化した地味な魔法使い。地味ではあるが、その実力の高さは安奈も雷雷も知っていた。地味な魔法使いの三井名が言った割には唐突すぎるものだから、耳を疑わざるを得なかったのだ。「いや、何回地味って言うんだよ」「三井名ちゃん、誰に突っ込んでるの?」「うっさい、ほっといてっ」 三井名はさらに力を込めて、透視を開始する。 [続きを読む]
  • パッチワークソウル 1-20 砂の中の記憶①
  • 砂の中の記憶①  中身が透けて見える玻璃の球の中心から、神々しく逆巻く炎。科学館によく展示されてあるプラズマボールのようだが、人の背丈よりも大きいとなると、まるで小さな太陽のようにさえ思えてしまう。 そして、何よりも見惚れるのは、玻璃の球の中心で静かに眠るひとりの少女。炎の光を反射して、まばゆい光を放つ艶のある金色の髪。柔らかそうで、透き通るように白い肌。端正な顔立ち。年齢で言えば十もいかないくら [続きを読む]
  • パッチワークソウル 1-19 禁制魔法⑨
  • 禁制魔法⑨「俺がお前の友達になってやるって言ってるんだ。友達の指図くらいは聞いてくれるよな」 日秀の言葉に、街田はひどく狼狽した。 後ずさりをし、瞼を数度閉じたり、開いたり。「はぁ? あんた、頭でも沸いてんじゃないの?」 ――だが、狼狽えを取り繕う声はやがて、苛立ちの混じった声へと変わった。友達。彼女にとって、その言葉ほど信用ならないものは、なかった。『あのコ、可哀そうでしょ? だから、あたしが友 [続きを読む]
  • パッチワークソウル 1-18 禁制魔法⑧
  • 禁制魔法⑧  教室の廊下は、穴ぼこだらけになっていた。リノリウムの床には壁や天井が崩れた残骸が無惨に散らばり、凄惨な状態だ。 そんな足下がおぼつかない中で、さらにおぼつかない足取りでいるのが日秀だ。いつもかけている眼鏡が、吹き飛ばされた衝撃でなくなってしまったのだ。四つん這いになって、しきりに床をたたくような仕草をしている。どうやら、普段かけていた眼鏡はかなり度がきつく、それがない今は目がよく見え [続きを読む]
  • パッチワークソウル 1-17 禁制魔法⑦
  • 禁制魔法⑦  ぱらぱらと瓦礫の崩れる音がする。 砕け散ったコンクリートの板の山が積み重なっていたのが、中から突き上げられるようにして崩れ、ぷはぁと顔を出すとんがり帽子の魔女、簀巻。もう少しのところで、彼女に大鉈で切り裂かれようかというところで、また俺は美月に助けられてしまった。 だけど、俺を助けてくれた美月は、いつもの美月ではなかった。 「木枯くん、大丈夫?」「あ、ああ……」  机がな [続きを読む]