梨野礫 さん プロフィール

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梨野礫さん: 「特別支援教育」備忘録
ハンドル名梨野礫 さん
ブログタイトル「特別支援教育」備忘録
ブログURLhttp://tokubetu565.blog.fc2.com/
サイト紹介文元教員の資料集です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供147回 / 365日(平均2.8回/週) - 参加 2012/03/07 21:52

梨野礫 さんのブログ記事

  • 「発達障害」とは何ぞや?
  •  「発達障害」とは何ぞや?文科省のホームページでは以下のように説明されている。〈発達障害とは、発達障害者支援法には「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています〉。また、ウィキペディア百科辞典では、以下のように述べられている〈発達障害(はったつし [続きを読む]
  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・《2》
  • 《第1章 愛着障害と愛着スタイル》【あなたの行動を支配する愛着スタイル】・愛着スタイルは、その人の根底で、対人関係だけでなく、感情や認知、行動に幅広く影響していることがわかってきた。パーソナリティを形造る重要なベースとなっているのである。・安定した愛着スタイルのもち主は。相手が助けになってくれると信じきっているので、実際にすぐに助けや慰めを求め。それを得ることができる。しかし、不安定な愛着スタイル [続きを読む]
  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・《1》
  • 《はじめに 本当の問題は「発達」よりも「愛着」にあった》・人間が幸福に生きていくうえで、もっとも大切なもの・・それは安定した愛着である。愛着とは、人と人との絆を結ぶ能力であり、人格のもっとも土台の部分を形造っている。・昨今。「発達障害」ということばが盛んに言われ、それが子どもだけでなく、大人にも少なくないことが知られるようになっているが、この発達の問題の背景には、実はかなりの割合で愛着の問題が関係 [続きを読む]
  • 「自閉児と情緒」(昌子武司著・教育出版・1980年)抄読・5
  • 4 親子合宿・自閉児の小集団指導の一つとして、合宿訓練が実施されている。かなり意味のある効果が期待されると思う。 第一に、子ども同士の間に濃密な情緒の交流を起こすことができる。物および物象によって刺激を受けやすい自閉児は、違った物理的な環境ですごすと、ふだんとは違った感情(原情であるかもしれないが)を表現するはずである。感情の表現が豊かになることは容易に予想できる。同じ時間に同じ食事をし、いっしょ [続きを読む]
  • 「自閉児と情緒」(昌子武司著・教育出版・1980年)抄読・4
  • 3 小集団での指導【要約】・自閉児を集団に入れることによって、あいさつができるようになった、列に並べるようになった、机に向かえるようになった、文字が書けるようになった、などということは、子どもの全体像のある部分(あいさつをする)あるいは要素が、集団行動の流れに沿って伸びたように見えただけである。目に見えることであるだけに、わかりやすいので、両親や経験の浅い指導者がおかしやすい誤謬である。・集団の中 [続きを読む]
  • 「自閉児と情緒」(昌子武司著・教育出版・1980年)抄読・3
  • 3 仮説 感覚の異常【要約】◎なぜ、自閉児のみが、強く激しい原情を持ちながら情緒への発達を遅延させているのか。・仮説 感覚が鋭すぎるのではないか、鈍すぎるのではないか、混乱しているのではないか(デラカート)・各感覚器官の末梢部の障害なのか、中枢部の障害なのかは判然としない。・感覚の異常の中には、従来は「こだわり」という言葉で説明されているものもある。「こだわり」とは、一種の「甘え」である。・「物事 [続きを読む]
  • 「自閉児と情緒」(昌子武司著・教育出版・1980年)抄読・2
  • 2 仮説 情緒の欠落【要約】・「自閉児は情緒が欠落しているのではないか」という仮説が成立するように思う。・情緒が現れるのには、二つの様式がある。A 人の情緒による感応、共鳴という様式で現れる。(共感、同一化) 反共鳴→「怒る」と「恐怖」を現す、「愉快」そうにすると「沈んで」しまう。B ①強い欲求が内在している ②その欲求を「人」が阻止する ③その阻止した「人」か、自分という「人」に向かって突出し [続きを読む]
  • 「自閉児と情緒」(昌子武司著・教育出版・1980年)抄読・1
  • 【はじめに】・私は、本書の2年前に出版された「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)を通読している。そこで、前書の内容と重複しない「2章 自閉児の特質」「3章 自閉児の母親」「4章 自閉児の治療仮説」を抄読したい。2章 自閉児の特質【要約】1 行方不明、人みしり?母親から離れて「淋しい」「悲しい」「やるせない」という情緒が現れてこない。?母親と再会した時の「よろこび」「うれしさ」「安心」と [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・29
  • 【要約】・自閉児Kの特徴を整理しながら、その心理的なメカニズムを明らかにしたい。?人との関係が希薄である。・抱いた時に、自分からよりすがってくることがなかった。人への対応がうまくない。・「人みしり」をまったくしなかった。両親と他人を区別していなかった。母親がいなくても淋しがらない。・目が合わない。表情が乏しい。・クレーン現象が現れた。・幼稚園、小学校で友人関係をもとうとしない。担任と別れても心を動 [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・27
  • 《四 非行》【要約】◎事例(F男)・酒乱の父親、臆病な母親の次男。父親は月給を飲み料に費やし、母親の内職と兄の給料でほそぼそと暮らしていたが、F男が4歳の時、母親は実家に逃げ帰った。・F男は、頭は良かったが乱暴で、カッとすると何をしでかすかわからない。4歳の時に近所の子どもとけんかしてその家に放火、小学校入学後は盗みを繰り返した。担任の説諭、体罰にもカッとするだけで反省の色を見せなかった、小学校3 [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・26
  • 《三 ノイローゼ》【要約】◎一つの事例(大学生S・20歳)・幼児期は、子ぼんのうな父とやさしい母の長男として生まれ、経済的にも環境的にも恵まれて育ったが、弟が病死してから両親は「過保護」になり、健康のために転宅を繰り返した。Sは長男だったために、父の事業をつぐことは決定づけられていた。強制されたわけではなく、本人も納得しており、事業に関連のあるK大学を受験したが不合格であった。一年浪人の後、もう一 [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・24
  • 《第十一章 情緒障害各論》【要約】《一 日常生活と情緒障害 ・・諺を中心として・・》・われわれは、日常生活において、一過性ではあるが情緒障害を起こすことがよくある。・自分の心の中で、もっともコントロールしにくいのが情緒である。だから、情緒をどのようにコントロールするか、ということは、人間生活のもっとも重要な問題である。◎蜀犬日に吠ゆ・自分の経験を越えた状態にあうと、情緒障害を起こして、判断を誤って [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・23
  • 《三 学業不振と情緒障害》・学業不振児とは「身体的な障害がなく、基本的な能力も普通でありながら、その能力なみの学習が出来ていない子ども」とする。(「アンダー・アチーバー」と呼ぶ)・学業不振というのは、一つの結果である。何かの原因があるから、10の力がありながら5の力しか発揮していないのである。・その原因を本人自身の問題の中に求めると、①注意が集中できなかった、②興味・関心が乏しかった、③過剰に緊張 [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・22
  • 《第十章 教育と情緒障害》【要約】・ここでは、教育と情緒障害の問題を要約し、学業不振の問題について考えたい。・現在の教育を成立させている基本的な理念、考え方の誤謬を情緒障害の立場から論じる。一教師、一学校の問題ではない。教育行政の問題でもない。一般の人たちが、教育に対していだいている期待や要求の問題である。《一 教育が情緒障害を助長している》・百年前と比べると、文明の進歩は驚異的なものである。(移 [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・20
  • 《第九章 情緒障害の予防(精神衛生)》【要約】・要するに、C領域を成長することに成功すれば、かなりの情緒障害は防げるはずである。《一 C領域を成長させる》?経験を豊富にすることである。・C領域を育てるということは、情緒的な体験を豊富にさせてやることである。・現在の教育は、効率を考えすぎるために、十分な体験をさせないまま、言葉で教えようとするから、かえってC領域の成長をはばんでいる。・けんか(攻撃) [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・18
  • 《二 情緒障害の定義》◎情緒障害とは「情緒の現れ方の歪曲」である。・「現れ方」は、厳密には「情緒の動き方」「発動のしかた」という表現の方がよいかもしれない。・「歪曲」とは、次のような「動き方」を代表させた表現である。?普通一般の人なら、Aという刺激を受ければ、aという情緒的な反応を現すはずなのに、bという反応をしめすような場合。・“相撲に負けて妻の顔を打つ”(「八つあたり」)など。?普通の人はAの [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・17
  • 《第八章 情緒障害の構造》《一 情緒障害はふえてゆく》【要約】・現代人のD領域は、社外の渉外的なことにのみ専念している社長のようなものである。自分の本来の仕事である部下や社員を調整したり指導したり、リードしたりする役割を捨ててしまった。したがって、その社員は、社長の意志や意図と無関係に、勝手に動き始めた。これが情緒障害と呼ばれているものである。・勝手な行動をとらないまでも、自分たち自らの手で調整・ [続きを読む]