梨野礫 さん プロフィール

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梨野礫さん: 「特別支援教育」備忘録
ハンドル名梨野礫 さん
ブログタイトル「特別支援教育」備忘録
ブログURLhttp://tokubetu565.blog.fc2.com/
サイト紹介文元教員の資料集です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供143回 / 365日(平均2.7回/週) - 参加 2012/03/07 21:52

梨野礫 さんのブログ記事

  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・22
  • 《第十章 教育と情緒障害》【要約】・ここでは、教育と情緒障害の問題を要約し、学業不振の問題について考えたい。・現在の教育を成立させている基本的な理念、考え方の誤謬を情緒障害の立場から論じる。一教師、一学校の問題ではない。教育行政の問題でもない。一般の人たちが、教育に対していだいている期待や要求の問題である。《一 教育が情緒障害を助長している》・百年前と比べると、文明の進歩は驚異的なものである。(移 [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・20
  • 《第九章 情緒障害の予防(精神衛生)》【要約】・要するに、C領域を成長することに成功すれば、かなりの情緒障害は防げるはずである。《一 C領域を成長させる》?経験を豊富にすることである。・C領域を育てるということは、情緒的な体験を豊富にさせてやることである。・現在の教育は、効率を考えすぎるために、十分な体験をさせないまま、言葉で教えようとするから、かえってC領域の成長をはばんでいる。・けんか(攻撃) [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・18
  • 《二 情緒障害の定義》◎情緒障害とは「情緒の現れ方の歪曲」である。・「現れ方」は、厳密には「情緒の動き方」「発動のしかた」という表現の方がよいかもしれない。・「歪曲」とは、次のような「動き方」を代表させた表現である。?普通一般の人なら、Aという刺激を受ければ、aという情緒的な反応を現すはずなのに、bという反応をしめすような場合。・“相撲に負けて妻の顔を打つ”(「八つあたり」)など。?普通の人はAの [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・17
  • 《第八章 情緒障害の構造》《一 情緒障害はふえてゆく》【要約】・現代人のD領域は、社外の渉外的なことにのみ専念している社長のようなものである。自分の本来の仕事である部下や社員を調整したり指導したり、リードしたりする役割を捨ててしまった。したがって、その社員は、社長の意志や意図と無関係に、勝手に動き始めた。これが情緒障害と呼ばれているものである。・勝手な行動をとらないまでも、自分たち自らの手で調整・ [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・16
  • 《七 攻撃》【要約】・外からの刺激を受けて、自らの心情の中に、ある種の曲折が起こり、その結果としてそれらのものが表出される。そのことによって、自らの情緒的な不安定感・不快をいやそうとするメカニズムである。代償行為と合理化は、その表出される段階でやや積極的・能動的な色あいをもっているが、それをさらに強くしたものが、攻撃である。心理的な曲折という段階をほとんど通らずに、ほとんど反射的に表出されるもので [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・15
  • 《第七章 情緒の変容様態》【要約】・情緒は、周辺にある要素との関係の中でどのような動きをするか。本項では、危機場面における「働き方」の特性について述べる。・情緒の動きが、もっともよく観察されるのは、その人間が困った場面に出会った時である。困難な場面は、大別すると二つになる。?自分の知識や判断力などでは解決できない場面である。Aすべきか、Bすべきか、という迷いである・これを心理学用語では「葛藤」と称 [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・14
  • 《二 教えることと育てること》【要約】・「教える」という働きと「育てる」という働きは、基本的に違った働きをもっている。・「教える」という働きは、ほとんど知識と技術を伝達することと解してよい。この働きを営むには、第三者の関係が、もっとも能率的で効果的である。(師弟関係)・この師弟関係は、心のしくみのいちばん外側(D)で結びついている関係である。・教師のいちばん外側にある「知識」を児童の外辺に移すこと [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・13
  • 《第六章 情緒の力動》《一 情緒をとりまく心の構造》【要約】・心の中心部に、分析することの不可能な領域がある。心理的にコントロールすることもできない。「生理的・心理的な領域」(A領域と名づける)自律神経系と深い関係がある。夢の世界でこの領域をかいま見ることができる。(フロイド「夢判断」)われわれ自身のコントロールの範囲の埒外にある。・この領域の周辺に一種の層状態として表されるのが情緒・欲求の領域で [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・12
  • 《第五章 欲求と意欲》《一 欲求と意欲の違い》【要約】・食欲・性欲・睡眠の欲求といった生理的な欲求と、獲得欲求(プラモデルが欲しい、100点が欲しい)、愛情欲求(かわいがられたい)は、基本的欲求と呼ばれ、人間の生得的にもっている欲求である・基本的欲求(A)は、しばしば現れて消えるという体験を重ねていくうちに変化をとげて、意欲(B)という欲望になってゆく。◎例:おいしいものが食べたい(A)→おいしい [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・11
  • 《第四章 欲求と情緒》《一 盾の両面》【要約】・欲求と情緒は、盾の両面である。・情緒が現れるためには、そのベースに欲求がある。母親に家に「いてほしい」という欲求があって、それが阻止される(母親が家にいない)と、そこに「淋しさ」が生ずる。宿題を「怠けたい」という欲求があって、それが教師にとがめられるから「反抗心」が生まれる。「満足したい」という欲求があって、それが十分に充足されないから「くやしい」と [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・10
  • 《二 感情の系列》【要約】・もっともプリミティブなものは原情である。感覚をベースにして、物象の触発によって生ずる感情である。「人」とは無関係、欲求もきわめて希薄という点で、情緒とは違う。「人」による欲求阻止もないし、衝動的な行動が「他人」に向けられることもない。(自分という「人」には向けられているようである)ただし、没論理性、即事的行動性、非客観性は伴っている。感染性は薄い。(「人」との関係が薄い [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・9
  • 《第三章 情緒と情操》《一 情操の特性》【要約】・感情の中には、情緒・原情のほかに、情操といわれるものが含まれている。ドラマに感動したり、文学や音楽に感動したりする心をいう。情緒のレベルより、いちだんと成長した感情であるといえる。◎情操の特質?ドラマや音楽に感動するという時、涙が出るということもあるから、一種の生理的な現象を伴っている。突然現れるつきあげるような涙ではなく、静かに徐々に現れる涙であ [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・8
  • 《第二章 情緒と風土》【要約】・情緒は、民族や文化によって根本的な規制を受けるものではなく、人類に共通のものである。しかし、ある種の情緒が風土の影響で、濃淡をもっているという事実はある。(暑いインドでは太陽が憎しみの対象になっているが、日本ではありがたい、尊ばれる存在なのである。《一 恥ととなり百姓》・日本の文化は恥の文化である、とよくいわれる。われわれは恥ずかしさということを強く感じ、それを基本 [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・7
  • 《七 情緒のない世界》【要約】◎人間から情緒というものがなくなれば・・・・。・他人をうらんだり、憎んだり、怒ったりすることがなくなれば「傷害事件」は起こらなくなる。・ねたましい、のろわしい、うらやましい、うらめしいといった情緒がなくなれば、三角関係の問題、夫婦げんか、嫁姑のいさかいはすべて存在しない。・負けてくやしい、戦友が傷つけられたことによる怒り、故郷を敵にじゅうりんにまかせることへの恐れなど [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・6
  • 《六 情緒と生理現象》【要約】・「病は気から」という考え方は、近代医学によって一度は否定されたが、病原菌による病気のほとんどが征服されるようになって、再び見なおされてきたようである・ヒステリーは、少なくとも精神的な原因によって一時的な身体症状を起こすものと定義してよい。・情緒が発動する時には、必ず生理現象を伴う。(赤面、過呼吸、発汗など)・その生理現象は、自律神経系(交感神経と副交感神経)と呼ばれ [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・5
  • 《五 情緒の特性》  【要約】? 没論理性:二通りの意味がある。 ①情緒は面前の刺激に直接的な反応として現れるのであって、論理的な思考の結果として、現れるということはあり得ない。*怒りは、相手が、自分に悪意を抱いていると感じた時、その瞬間に現れる。  ②情緒は、論理的な考え方を瞬時に消してしまう。論理的な考え方を無視し、飛び越えてしまうという傾向をもっている。*「石にかじりついても」 [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・4
  • 《四 もう一つの情緒 ・・原情・・》 【要約】・人間には、もう一つの情緒がある。それは、人間によって触発されたものではない、怒りによく似たパニックと呼ばれるものである。◎怒りの条件・第一に欲求がある。第二に、欲求が阻止される。第三に、阻止した人に攻撃が向けられる。(反抗の場合も同じである)・不快の情緒は、①欲求、②人による触発、③人に向かう衝動という三つの条件をそなえている。・パニックは、明らかに [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・3
  • 【要約】《三 快・不快》・情緒を、内容的なものを中心にして分けると、快・不快に分けることができる。・くやしさ、怒り、淋しさ、悲しさはなどは、不快の情緒である。うれしさ、おかしさ、美しさ、めずらしさ、かわいさなどは、快の情緒である。快の情緒は、生理的な現象を伴うが、衝動的に現れるとはいい難い。・先の定義に「躍動的な行動、はつらつとした心情を伴う」という言葉を加える必要があるだろう。・快の情緒は、人の [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・2
  • 【要約】《第一章 情緒の構造》《一 情緒の定義》・情緒とは「生理的な現象、および衝動的な行動・心情を伴う激しい感情」である。・情緒には、衝動的な行動を伴う「外むきの感情」(くやしさ、怒り、反抗、攻撃)と、衝動的な心情を伴う「内むきの感情」(悲しさ、淋しさ、恥ずかしさ、劣等感、不安)がある。《二 外向きの情緒・内むきの情緒》・くやしさ、怒り、反抗、攻撃、悲しさ、淋しさ、恥ずかしさ、劣等感、不安といっ [続きを読む]
  • 《「情緒障害」(昌子武司著・教育出版・1978年)》通読・1
  • 《まえがき》【要点】・「情緒障害」=「情緒の現れ方の歪曲」・(以下の記述には)いわゆる科学的データが少ない。人文科学に関する限り、数で処理された科学的データなるものは特別な場面や特別な条件下のものであり、部分的なものである。それを数多く集めてみても、それで生きた人間を語ることはできない。【感想】 著者の言う「科学的データ」とは、どのようなものであろうか。ウィキペディア百科事典では、人文科学の科学的 [続きを読む]