亭主の好きな赤烏帽子 さん プロフィール

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亭主の好きな赤烏帽子さん: 智笑ポエム
ハンドル名亭主の好きな赤烏帽子 さん
ブログタイトル智笑ポエム
ブログURLhttp://ameblo.jp/akaeboshi/
サイト紹介文「3.11」以降、思い立って詩を書き始めました。祈ることは忘れないためだ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供360回 / 365日(平均6.9回/週) - 参加 2012/03/14 15:06

亭主の好きな赤烏帽子 さんのブログ記事

  • ★智笑ポエム「風立ちぬ午後になって」(甲府盆地に)
  • あそこにカッコーが鳴いてゐるのは取り繕うためではない午後になると風が強く吹いて電線に引っかからんばかりに鷺がまるで真っ白い紙切れのやう流され飛んで行った午後の四時もうそろそろ潮時だ無性に飛び立ちたいと思って鳥たちは電線や軒下に騒ぎ出す 死してなほ励ます人や夏の雲(日野原重明さん) つばくらめ、みんな帰れ、家へつばくらめたちみんないそいで帰れ、家へ風が出て来たよはぐれないやうに空をよく測り通い路を一つ [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「日野原重明さんに」(葉っぱのフレディ)
  • 七月十八日─── 葉っぱのフレディに陽が当たると何かキラッと光った涙なのか、生命なのかわからない「命は時間だよ」ときっとその通りに時間の上を無数の命が走って行く 七月は真緑、みどり、鳥の声。雲は白く、海は碧く、水は透きとほって流れてゆく。それに子供たちの歓声、無心に、汗。あゝ、いい季節だ。 風が透きとほって吹くと無数の葉っぱがざわめく歌ふやうにまるで囁くやうにとてもやはらかく命のことを話すだから、こ [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「少年」(夏雲に)
  • 僕がこんな風に外を眺めているのはきっと大人になったからかな小さい時はこんな風に外表おもては見ない別にもっと欲しいものがあって親の眼なんかするりと抜け出す今は大人になって閑になったんだ 風の速さや鳥たちに空の高さを測ったりする電線にまあ、鳥たちが段々に留まって音符のやうにさあまるで今から始めるぞとばかりに誰かが最初の一羽が飛び立つのを待っゐるなぜなら雲があんなに高く積み上がっているから あの時も一目 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「詩型」(ハシビロコウの夢)
  • 詩にお洋服のやうなものを着せかけて街に立たせたらどうも恥ずかし気に郵便ポストのやうなものになって大勢の人たちがやって来てのべつまくなしに口にいろんなものを放り込むのでぼくは喋るにしゃべれなくなってまるで無能者のやうになって眼をしばたたく あそこでは詩はどうやら頬杖をついて長いこと忘れられていた山の奥の静かな家で青い青い影を引き摺ってでも、なにかしきりに考えてでもゐるのだらうと思ったら実はそのまんま [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「混乱」(誤謬と無謬の間に)
  • 誤謬ごびゅうが夢遊して無聊ぶりょうは聊いささかに顎の下を滑る柳風、吹け !無謬むびゅうは一度は天高く昇ってそれから降りて来てそれぞれの傘の天辺に休む心細くいつまでもくるくる回る心なしか子供たちが孵化したのか鳴き声もあわただしくそれだから親たちも慌てふためいて瓦屋根を滑る なにしろむけふも暑くなりさうなので頭を軽く軽くしてすっぽんぽんのわたしは無理をしての状態妻に云はれるまへに柳風、涼風のあくまで曲が [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「お盆ござれ」(入道雲が立ちて)
  • 田舎では玄関に蟻が這ってゐるなんて云ふことはそんなに珍しくも何ともない田舎では夜になるとこんなに大きい真っ黒なゴキブリが流しに遊んでゐるのも珍しくもない田舎では百足が背中を黄色赤く腫らしてしばらく息をひそめてゐる田舎では鼠が出るのが当たり前だから大きな青大将が梁の上を這って行ったりする お盆ござれて云ふことだらう大きく入道雲が育ち稲の色が急に真緑に色づいて風に田圃が波打つころになるとお盆ござれどう [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「サンタローザ」(聖なる薔薇)
  • サンタ・ローザの呟きSant Rosa が呟くあんな空に七月の朝に輝きまるで深紅色に樹上に甘くなったよ、ほらほら熟れたよと実を誇らしげに葉の裏に輝かす 梯子を上ればあゝ、梢にサンタローザ誰が名付けたかは知らないが従弟のあなたが云った収穫の手を休めておまへが薔薇科であることを教えあゝ、なんと云ふことだと今はその芳香に噎むせる キリストに従ふマグダラのマリア(携香女)ではないが甘美に己の棘に傷つく受難に悔悟するの [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「見知らぬ日月」(水害)
  • ■17,7,5読売新聞(G20)昭恵夫人と政府専用機で。ベルギーに向けての出発をする安倍首相(左)と昭恵夫人(5日午後1時54分、羽田空港で)=竹田津敦史撮影 記事へ(読売新聞) another day はどこか別の日けふではなくて、きっと明日に… どこかで花火が鳴ったよ(五)いー、(六)むー、(七)なー、(八)やーまた大勢が死んだ山の端の向かうで夜も暗くなってから花火がドンと鳴った色も見えずに、音もすぐに消えた 花火が鳴ったよまた [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「夏になった」(積乱雲の立つ蒼穹の下)
  • 蒼蒼そうそうと風の音を聞く丘は緑に陰陰いんいんと樹液の上昇を聞く蒸散のはげしき葉脈や蔓枝のはたしてどこを目指しているものか右や左に揺れながらあゝ、これらは千の眸めを持ち機をうかがい必ずや動作する アゲハチョウは庭前に激しく上下し日向へと瓦の半分ほどが乾いて行くころ日陰からふぁっと躍り出す空中に電離し、一瞬すでに卵を産み付けるのだった 鳥たちさへ巣への往還にいそがしい一晩、雨が上がった翌日太陽が雲を [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「羽目を外して」(ペコロスの夢)
  • 羽目を外してみましょうよたまに二人でいいわねピザ生地は打ったわ今ごろはオーブンの中でぶつぶつ云っているわ長いこと留守にしてゐたのきっと楽しくなる トマト畑ではトマトを捥いで赤いトマトにバジルを飾るお隣の隠元にもご機嫌をうかがうわ小玉ねぎも剥いてペコロスも仕込んだ瓶に詰めて赤トウガラシが瓶の中で笑ってゐるそうよ、笑ってゐる笑ってゐるさあピザがおいしくできたわよ おばあちゃんはもう眠ったかなおばあちゃ [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「低気圧が近づいて来るゾ」(都議選は了った)
  • ユア パートナーズマイ パートナーズバックタウンへ逃げろ嵐が近づいてゐると云ふのになんでこんなに眠いんだ低気圧が頭を圧さへつける オルソックのおに―さんはこん棒のやうな腕をして駅前のATMで睨んでご覧じる眼は低気圧を都心は乱雑にして子供たちはバイバイをして女子学生も蜘蛛の子を散らした塀際の傍に ろくでなし奴め夏でもマスクを深くしてあゝ、なんでもカクヤス向日葵がどんどん伸びて来て隣で女王がTVで嗤ふボードに [続きを読む]
  • ★智笑国の形「センターピンを立てよ」(羽田からリニアに乗って)
  • ■往路も復路もこれで富士山も見えなくなってしまふ。文明のある側面を競うのではなく、文化的豊かさへと結び付けて欲しい。■何が悲しくて"40分"であるのか。早さなら究極のバーチャル会議もある。それに品川からと云ふ発想は、そもそも国内から国内への移動を念頭にしてゐる。結びつけるならスイスの山岳鉄道などのもっとイメージ豊かな方を選択したい。■地方創生を訴えるならば、そろそろ東京中心(起点)の内から内への内国的 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「しもむら」(まるで冗談みたいな)
  • しもむらー、桃が熟したゾーと早生の桃が届くいい形にこんな時でも気を付けて切り分けなければいけないしもむらー、もっと気を遣えよなれてなゐなんて云はせないよ平衡棒をまっすぐ歩いてごらん必ずどちらかへ転げ落ちる嘘がすぐバレるね謝れよしもむら、楽になるぞ 鳩があんなに喉を膨らませてでも、眸めばかりが油断なくいつも見てるよ落ちたパン屑を拾え病院の中庭で四角く抜けた晴れない空を何度でも見上げるんだしもむらー、 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「雨景」(地球からみな湧き出だす)
  • あそこでは燕がねりりしてゐるやがてすぐに雨が来るだらうと思ってゐたらぽつぽと黒い雫が屋根瓦に広がりついに濡らすほどになったそのうちに今度は蛙でも鳴き出すだらうと思ってゐたら案の定くりくるらくりくるらと田の向かうのほうから聞こえて来るそして雨に濡れて葭の原の茂みからはぎょぎょ、ぎょぎょとヨシキリまで鳴き出だすきっとみんな雨を喜んでいる デデポッポーが低い声で知らせるわれわれはとんでもない宇宙からやっ [続きを読む]
  • ★智笑国の形「築地は守る、豊洲は活かす」
  • 「我が国の自衛隊は、武力を有する実力組織であり、これを以って専守防衛に徹底する」■羽田発─豊洲─葛西臨海水族館─ディズニー─成田■東京湾を対地震津波防災を前提として再構築する。■東京すら2025をピークとして人口減少へ。東京を中心に考える"内向き"の発想ではなく、アジアを呼び込む、世界とつながる"羽田・成田"への発想に。■豊洲はそもそもケミカルな場所であった。ケミカルは"錬金術"につながる。フィンテックも [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「紫陽花色に雨が降るよ」
  • げそりなとそろりなとでんでんむしむし──────青い雨は青色緑雨は緑色傘まはせ傘まはせ、あんぶれらあぢさゐの色垣根に雨の色、色々見いつけたでんでんむしこんな處に肩に降りかかる雨水色の空から零れて花になって紫色に 地下鉄の駅から吐き出されるあんぶれらくるくる回る桃色もあってやあきれいだくるくる回せみいーんなみんな俯いて紫陽花色に青色も、緑色も、桃色も、黒い色もあってでんでんむしむし交番のお巡りさんが [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「仮託的偶然的」(フィクションではなく)
  • ぎっしりと詰まってあゝ、ごめんどうでも吟味してください出掛けて行ったものたちがワッと手元に戻って来て上へ下への大騒ぎをしてゐる書かれたはずの文字が入り乱れてあるものは天地が逆になりある文章には別な文章が入りかけてゐたりする 渋谷の4階ですねいい物件ぢゃないですかいろいろな条件にぴったりですねサラリーマンたちがひっきりなしに集まって来て乾杯乾杯の意気も切れない 高いお山では一つの花にびっしりと虫が蝟集 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「ちゃらんぽらん」(青春譜)
  • 願いましてはちゃらんぽらんとどんな音がするんだらうと割り箸をもって割を喰ふに出掛けたら割り増しだと云はれたずい分割高なことだ コンテンポラリーな若者は青春たちであって水玉模様を着て夜に乱入する天井にミラーボールがくるくる回りあやしい影絵をいたるところにつくり絨毯の端がほつれてねそこに今夜の生まれたばかりの夢が宿る夢に魅せられ音に魅せられ色に匂いに魅せられて結局最後は女の子の脚に見せられて思い切って [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「雨が上がれば」(緑ます村への道を)
  • 雨が上がれば気持ちがいい緑がわっと増えて行って鳥たちが盛んに鳴き出します道路がすうーっと乾いて行ってトラクターが軽快な音を立ててさあ出陣です 六月の朝は花菖蒲を採りに一番濃い紫色をキッチンに飾ります新聞を読んでいるのはわたし日曜日だからと妻はケーキ作りにいそいそばーさんは知りませんばーさんはお墓に出掛けましたちっちゃな頭陀袋を提げてね 雨が上がれば気持ちがいいですね乾いた道筋を村の入り口の方から軽 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「くるくるパー」(六月の空に)
  • グーなのね ? グーぢゃないパーなのね ? いや、パーぢゃないグーチョキパーはいや、パーぢゃない捩じり飴いや、騙されないねじりん坊いや、グーぢゃない くるくるパーって云はれた思はず「はい」って振り向いたら六月の空にパーがふわふわと浮かんで流れたくるくるパーが流行っているねぼくらの間では三月にじ様があんなにも明るくおッチんじゃったものだからついつい忘れてゐたんだじ様にくるくるパーって云ってやるとじ様も黙っ [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「ちがう、もっと別な調べを」(ゴビラッホ)
  • ここに売り上げではなく一つ美しい音楽を奏でるのにはどうしたらいい老獪な人相らがうち揃いバルコニーで杯を捧げ合ふ多くのものたちのすべてがこの世界の今に参画してゐるそれがたった今の風の戦そよぎだ 物事が行き詰った時調律を外せばやはりゴビラッホあのアマガエルに頼むしかないか人間の言語に飽きて革命のためだのっそりと出ておいでよ濡れてひしゃげたこの世の顔に後ろの足は確かに地面にある ひどい話に対しては旗を掲 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「夕景へ」(畑とば様)
  • 大きく育ってゆくものが好きだ次々と今に変容して未来へと膨らんでゆく根を張り茎を伸ばしてゆく緑へと育ってゆくものが好きだ乾いた土に下ろされてあれほど青息吐息に萎たれていたものが夕暮れ時に、朝に水遣りをすると笑へるやうに息を吹き返し今はもう新しい葉を茎の脇へと芽吹かせているさつま芋めおまへは無頓着に強いなぁ それなのにばーさんには油断も隙も無い折角育ってきたものをもう後二三日といふところをあッと云ふ間 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「青雨」(青の感触)
  • 青い雨が降るよ尻辺に、青い梅の実が育つよ岸辺に、燕子花が濡れて庭辺にあぢさゐの花叢が雨の雫を色に掬ふ 青い雨が降るよ田圃に苗が植えられて嬉しさうだよやっと蛙が鳴き出だす こんな日にはお百姓さんもみな家に入り雨の宿りに軒に打つ音を聞く墓石に濡れて行く音を聞くきっとまだまだと思ふだらう 青い葉末はうれを伝う無数の青い雨のすだれてようやくこめかみに青い感触を得るのだなにやかやとセンセーショナルは要らないお [続きを読む]