亭主の好きな赤烏帽子 さん プロフィール

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亭主の好きな赤烏帽子さん: 智笑ポエム
ハンドル名亭主の好きな赤烏帽子 さん
ブログタイトル智笑ポエム
ブログURLhttps://ameblo.jp/akaeboshi/
サイト紹介文「3.11」以降、思い立って詩を書き始めました。祈ることは忘れないためだ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供357回 / 365日(平均6.8回/週) - 参加 2012/03/14 15:06

亭主の好きな赤烏帽子 さんのブログ記事

  • ★智笑ポエム「ロヒンギャ」(崩壊)
  • ■9/12日、バングラデシュ南東部の川を渡るロヒンギャの人々=ゲッティ共同 夜に落ちる舟をこぐ舟から落ちる ワイエスの世界では他ならぬ人間が手を差し伸べてそれなのに人も世界も遠ざかってゆく とうとう耐えきれずに彼女(マララ)は立って喋り始めたそれは世界と不条理を糾弾するものだった 赤ん坊が水に沈む老人の顔は急に皺深い顔になる和解をそれを掬いとるために丘の上からの道を転げるやうに下りて来る少年がゐるところが [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「帰って来る」(「ただ今」と大きな声を出して)
  • 夜が来たからって手に持つものをとり落とすな人は安堵すれば翼のやうに大急ぎで帰って来るものだただ傷付いたものたちは地衣のやうにひっそりと帰って来る エレベータールームの扉があくたびに皆一斉に聞き耳を立てるみんながみんなを愛すればこそだそしてドアを行きすぎたりするとがっかりして一人のわたしになるのだあなたと云ふ未だ見ず知らずの名前のない人が私のドアの前を通り過ぎて二つほど先に行ったドアの前に立ち止ま [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「相撲観戦」(順安の花火)
  • あなた両国浮気はだめよここに来たなら墨田の花火手を引き合いて雨雲の中どこへ行こうと二人だけならいまは猪牙船ちょきぶね思ひは同じ遣る背為さなさ胸に焦がしてさては行くぞと両国橋へあれに見えるは幟旗波搭に冴えたる櫓太鼓テケテンテケテン おはぐろどぶを土俵に見立てあれはっきよい、はっきよい日本堤や見返り柳高尾の恋は駒形辺り駒形どぜう湯にはんなりと手を引っ掴むただ事でなし引っ掴み、櫛が落ちてる四畳半残った、 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「秋景」(雑感)
  • 韮の花が咲いたよ畑と畑の境目に白いレースの花叢だよ蝶々が舞ってゐる 彼岸花が咲いたよ土手の列の長さよ赤く赤く流れる自転車を止めて眺めたよやまばうしの実が赤いよ赤く赤くなったよやまばうしの実は硬くて赤い鳥が食べたよ 飛べ飛べ蜻蛉稲穂の上を青い空いっぱいに飛べ飛べ蜻蛉少しも方角と云ふものがなくまるで薄い青い水の中を泳ぐやうにすいッ、すーいッと自由だようれしいのかかなしいのかと云ふことさへも知らせず あゝ [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「死んだ男の残したものは」(東京都下電車に乗って)
  • 何ともいかれポンチだとまれほら、雨が降って来たやるせないと云ふな妻が先ほどから虹が出て来たと躁ぐがこっちに来いとそれどころではなくざわざわとわたしたちは地に落ち着かない 妙に置き所なく山の手ラインをお茶の水に越えるころ市ヶ谷ではたしか釣り堀に魚を釣る人もちらほらでも秋葉原に差し掛かるころさすがに、とまれ人生が境目する 海に行きたいなら海に行かう決して津田沼くんだりではなく梨の収穫にはもうちょいとだ [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「昼夢」(柘榴な夢)
  • 柘榴が光るちょっと待っていてね明日かな ?割れる時間のことだよ 蟻や蜂を呼び寄せる赤く熟れて来て身を任せ人間にしてみれば眼が眩むほどだがあんな高いところに餌を食むためだらうかよくよく不思議な事だもし鳥たちが言葉を得たら空から真っ逆さまに墜ちるきっとさうなるんだ あらかたはあからさま約束だねだから神さまのほんの一部のことだが待ってゐるあそこに裂けて脾肉の種の周りに罪障とてよくそれを掌にして来てそしてキ [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「モーリタニア産」(タコの夢なら)
  • モーリタニアさーんて呼んだらはいーッてたーもりさーんが木魂を返したおっちゃんはサングラスが似合うね 砂漠が東から攻め入って来るあゝ、それにしても紺碧の海チューチュータコかいな !タコの海モーリタニア産のタコかいな潮にしずりて船に上げられればほーいと日本のスーパーまで飛んで来る 森田さんは地政学に詳しく津々浦々を歩いては地球の断面に食い入る超大陸パンゲアはアフリカを囲んで漂いながら地球に分裂してゆく6億 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「河南省の詩人」(大盈は冲きがごとくにして)
  • 河南省の詩人ていいねきっと頭をそりそりして青く何千年と云ふ話をするんだ彼の身体の周りをさやさやとした風が過ぎてゆく雲のことなんかお手の物だもくもくと変幻自在にあやつり山の天辺など楽々と越えてゆく女の子たちがきゃあきゃあ云って喜ぶわけだ ところで河南省の詩人は正義のことなんかさっぱり語らない河南と云ふからには少しは南の方ででもあるのかなと思ったらちよこっと奥まったところで徐州よりも先であの「徐州徐州 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「天岩戸伝説」(鈿女と猿田彦は)
  • ■鈿女像(高千穂)■猿田彦像(山口県美祢市於福町) 踊りなさい、鈿女命うずめのみこと、ま白き胸をほ立てそばだて、豊満な腰を揺すり、髪飾りをひらめかし、金飾りを音立てて。 きみが噛む口噛み酒は甘やかに、甘やかに木の洞うろに熟し。君が歔欷きょきすれば侍大将たちもゑ笑ふ。篝火に夜は赫々あかあかと焔へ、天岩戸に影と灯りを濃くする。 あの猿田彦は何處に。磐室に猿田彦の鼻は真赤になって伸びてゆく。地を踏み鳴らす音や [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「月にまゐらさう」(誰かと誰かが好きになって)
  • ■龍が玉を噛む─── 海からもらわれて来たからでもなければ山で拾われて来たからでもないだらう月に踏み迷ふ山径には大きな栃の実がいくつも落ちてゐる獣臭がわっと広がる 海に月が生まれるとき山にも星々が落ちるだらう月がわはは、と笑へば星々もくすりくすりと笑ふかも知れないその時、誰かと誰かがきっと好きになったのだ 月にまゐらす月にまゐらさう海にはワタツミノカミが山には山祇やまつみの神がついには海月くらげが宙 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「蜘蛛の糸」(小茂田青樹)
  • ■1931小茂田青樹「虫魚画巻」 そーか、お前は蜘蛛かそこにゐるのかそーか、おれは人間かここにゐるのかそーか、おまへはひもじいか痩せているなじっと待ってゐるのかそーか、おれは人間らしいここにゐるおまへのすぐ隣だ 蜘蛛の糸、だなんて心細いね一日中待ってゐるへとへとになってそーか、俺も待ってゐる餌が来るといいね雨や風じゃあなくて蝶々はデカ過ぎるから多分もうすこし小さな虫だあゝ、その加減がむつかしいぼくも時 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「夏を見送って」(新涼)
  • 足早に行くんだもう後姿を見せて急に寡黙になったと思ったらさやうならだなんてそして、涼しくなったね、ときみは云ふ だんだら模様の朝の光りに降りて来よ、来よと手招くさあーっと曳いて行く野に地平にゆくものの背を見送って来よ、来よと稲穂の向かうに山の麓に呼びかけるミズヒキソウに風が立ち青クルミが地面に転がり落ちる 山に向かえばリンドウの青い穂先がひと脚ずつに足元に明るみ肩に帽子に赤蜻蛉が蹤いて飛び山の頂へ [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「運命な人達」(クルド/ペシュメルガ)
  • ■勇敢なクルド人兵士。■17,7/4朝日新聞ヌーリ・モスクの敷地には、「人間の盾」にされた住民が次々避難してきた=2日午後、杉本康弘撮影 世田谷自然食品まあ、自然におゝらかに神よりも世俗主義膝なら痛くないよ弾は三発ツまで貫通する透明に突っ立つまた雨が降る乾くまた雨が降る炎天下にすぐにボロボロになる 泣くなよ自然食品もっとつらい連中があそこではもう銃を持って突っ込んでゆくペシュメルガ───死の縁をのぞく人 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「秋のほとり」(オブジェ)
  • ■2017,9,1Tenco Tsunoi氏(FBより) 形に来る記号に留まるカチカチと音を立てゝ肩のやうなところとか頭上のやうなところに陽が射して明るんだり微かに翳ったりして言葉をかけそして時間がゆっくりと形象に添って流れてゆくのを私は見てゐる 案山子なんかは分かり易いだらうでも、野にあるばかりではなく待ちぼうけ家にあれば壁にペタッて貼り付けてあったりそのまま1000年も見放されてそのままがそこに望まれてゐたりするものだか [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「メリリャからカタールニア」
  • ■17,8,21朝日新聞バルセロナ<祈り、天まで> 20日、テロ事件の現場から約2キロのサグラダ・ファミリア教会でミサがあり、集まった人々が黙祷(もくとう)して犠牲者を追悼した=杉本康弘撮影■(メリリャからカタールニア)メリリャはスペインの飛び地。計14人が死亡、100人以上が負傷したスペイン北東部カタルーニャ州の連続テロ事件で、捜査当局はイスラム教の宗教指導者(イマーム)が関与したとみて調べている。 人 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「放棄地にて」(除草剤)
  • だからっていつまでもだらだらしてゐても仕様がない決められたことや思ふことをしてみるしかないだらう ショウリョウ飛蝗が足元を掠めて飛んで行った草の色に自分は隠れたつもりなんだらうがずいぶんな倖せだなあ大きな目ん玉にさかんに景色を映し込んで時たまきょろきょろする安心したまへそっちにまでは手を出さない 雲が湧くぼくは妻と縁石に腰を下ろしだからっていつまでもだらだらしてゐても仕様がない決められたことや思ふ [続きを読む]
  • ★智笑国の形「アラゴンの『フランスの起床ラッパ』」
  • ■「これはあなたのもの」ロアルド・ホフマン隠れ家の日々───殺された人たちを伝え続ける責任。 1943年前後───スピネッリは「超党派で統合しなければ、欧州の未来はない」と云った。スピネッリは収監されていた。その頃ロアルド・ホフマンはロアルド・ホフマンでさへなく。6歳の彼はバケツの中に排便をする。屋根裏はマイナス25度だった。隠れ家では毎日、デューク家と二つのバケツを交換した。一つは食糧で、もう一つはト [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「愛」(愛の数式)
  • ■八千草薫、吉田栄作。 「それはあなたのもの」と云ふそのあなたのものを少しだけわたしに下さいなと云ふやうなそれは私のものではないから ところであなたは反復して私を得てゐるそれをすぐに試してみると云ふやうな愛らしい仕草であなたのものを街に探しに歩いた一緒に腕を組んで歩いてさへしかし、結局あなたのものもそれだから私のものもなかったと云ふことがはっきり分かる 愛どころではないのだがっかりして部屋に帰ってた [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「冥利」(石垣に冷へて)
  • どずん、と李が落ちるだらう夜の夜中に、明け方にいや、お昼寝の最中にも落ちるだらう「冥利がないね」とば様が云ふ尻ぺたに畑土はたつちが食い込み早いものは汁に塗まみれて腐敗が始まる蟻んこのついた李をば様が拾って来るしばらくは「冥利、冥利」と自分のことを棚に上げて呟いてゐる スヒーン、スヒーンと馬追が鳴くだらうスヒーン、スヒーンと馬追が鳴く夕暮れて石垣に冷へ夕暮れて韮の花叢が白いレースを飾り村への道は青く [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「花野へ」(幻暈)
  • それは、メレンゲな気持ちしばらくは消えないでおくれ花ならばイート、イート、イート、どこかで揺さぶる小人がゐて濡れ床へ夏黄葉が木漏れ日の中に舞い落ちた 星の形の落葉が森と道野辺に濡れていと、あれへふたをしていいものかここへ来よたとへばノコンギクのここへ来よ秋がしずしずと深まりゆく森の奥へと誘われてそのままに素直に花野に出る 腐葉土の朝露に湿りを帯びて柔らかく足裏に響くよ踏みしめる度に花の野に花が咲き [続きを読む]
  • ★智笑国の形「メレヨン島」(飢餓島)
  • 「戦場いくさばを過ぎて二とせ少将の死に処得て腹に突き刺す」忖度、ではなく惻隠。戦中、戦後にはまだ日本には奥ゆかしく、且つ、烈々たる武士道の方達が存在したのだ。(webより)メレヨン島の最高指揮官だった北村勝三陸軍少将は、帰国後多数の部下を死に至らしめた責任は自分にあるとして、全国の遺族を訪問して陳謝したあと、終戦から2年後の昭和22年8月15日、割腹自殺を遂げました。 1944,7/7サイパン陥落。東條英機内閣辞職 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「信級カンパニー」
  • ■祖室の摩崖仏 美しい村の台地とでも云ふべきか。下界から浮かび来て、すべてに謎床のごとくである。別な時間が流れているのだ。蓮の台(うてな)のごとく村落は山に向かってたなごころしてゐる。なだらかに道がうねるようにその村の中を通ってゆく。 さて───太腕や野に咲く花となりにけり/太腕や姉御と云ふもおみなへし/荒壁に夏の終わりの時雨かな/信級にカンパニーてふ粋なこと:賢治驚く料理店かな/あれさまあ炭に紅葉の盆木 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「秋色登山」(三国山)
  • ■鈴木牧之、良寛、伊能忠敬も・・・新しいところでは川端康成、北原白秋など。 (河合)継之助、良寛、牧之ひと色に康成も来る三国峠に/いにしへの人の声聞く峠には峠まで来て神をおろがむ/境なる三国と聞くはこれよりは雪の深さを訪ねみるかな/カリヨンを鳴らせばすぐにアキアカネ/幾たびか祈りしことも山の上雲連れて来るアキアカネかな/木道を木琴ロードと秋の雲/いつからか木琴ロードと妻が云ひ空へと続く心地よさかな/花野に [続きを読む]