おのにしこぐさ さん プロフィール

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おのにしこぐささん: Small field, small grass+
ハンドル名おのにしこぐさ さん
ブログタイトルSmall field, small grass+
ブログURLhttp://smallfieldsmallgrass.blog.fc2.com/
サイト紹介文おのにしこぐさの小説ブログ。おもにBL作品を扱っています。連載を開始しました。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供145回 / 365日(平均2.8回/週) - 参加 2012/04/09 09:31

おのにしこぐさ さんのブログ記事

  • 更新してない報告
  • ご無沙汰しております。すっかり暑くなってまいりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。次は1ヵ月後とかほざいていましたが、ぜんぜん守れていませんね…。申し訳ございません。広告が出ていることにも気づいていましたが、ちょっと放置しておりました。実は、このところ別作品(BLではない)の執筆にかかりきりで、続きが書けておりません…。頭の切り替えがうまくなくて、ひとつのことを考えていると、他の作品の執筆が [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (あとがき)
  • このたびは「バニラアイスと本当と」をお読みいただき、ありがとうござます。前作「ラーメンと嘘と」の続編、青木編でございました。当初は、青木最低!話を書こうと思っていたのですが、書いているうちに、だんだんと青木が可哀そうになってきて、なんか釈然としていない作者です。←え?wwいや、青木ってちょっとストーカーなんだと思うんですよね。愛が重いというか。罠とか策略とかしすぎというか。もちろんそんな重さを表に [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (59)
  • 「………………」 なんで食べさせられなくちゃいけないんだ、と田村は思ったのだろうが、青木は気づかないふりで、にっこりとほほ笑んだ。 やがて、田村が小さく息を吐いて、素直に口を開いてスプーンに食いついた。他人に差し出されたものに、あーんと口を開く様に、うっかり青木は興奮しかけたが、それにも素知らぬ顔をする。一口、バニラアイスを食べた田村が目を瞬かせた。「あ、うまい」「そう? 良かった」「これ、生協に [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (58)
  •  かなり執拗なセックスだった自覚はあった。 明日も朝から授業があるというのに、夜遅くまで寝かせなかった。一回だけで満足するつもりだったのに、喉が渇いたという田村にペットボトルの水を差し出したら、さきほどまでだらしなく開いてアンアン唇があまりにも煽情的に水を含み、濡れて、その様についまた欲情して押し倒してしまっていた。一回目は体勢の楽な後ろから挿入したけれど、やっぱり正面から抱き合いたくて、二回目は [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (56)
  •  玄関先で、居室のベッドに辿り着く前に青木は田村を腕の中に捕らえて、甘いキスでとろとろにとろかした。あっという間に腰が砕けて、ふらふらになった田村を抱えてベッドに運んだところで、田村が小さな声でそんな手際の良さを責めてきた。「っ、から、慣れすぎ、なんだよ……っ」「……まあ、慣れてるかもしれないけど、こんなにがっつくのは初めてだよ。部屋に入ってきていきなり押し倒したりしたことないし、嫌がるのを縛って [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (55)
  •  囁いて、唇と唇をそっと合わせた。 田村の腕がぎゅうっと強く抱きしめ返してきた。それは、好きだとはなかなか言葉にできない田村の、最上級の表現だ。 触れるだけのキスをしているうちに、やがて田村が自分からおそるおそる口を開いて、青木の舌を招き入れた。それがもう、たまらなく可愛くて。服越しに重なった身体を擦り合わせるようにして抱きしめた。このまま、ここで押し倒して田村の身体に押し入りたいな、と思った。さ [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (54)
  • 「……それでも、いい、って……」「だって、こんなに好きなんだから。どうしようもないよ。今日仲直りしても、きっとまた同じようなことを繰り返すんだ。田村が俺を信用できなくて、俺がそれに腹を立てて、田村が逃げて、俺が追いかけてなだめて。またすぐにそういうことをする。でも、俺は田村のことが変わらず好きだし、田村が俺を好きでい続けてくれるなら、それでいいんじゃないかな。なにかあたったら、今日みたいに向き合え [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (53)
  • 「えっ、なに、なに!?」 その声があまりにも心配そうで、慌てて抱き支えようとしてくる腕の力が意外に強くて、こんな状況なのに、田村の肩に顔をうずめたまま青木は少し笑いたくなった。本当に田村って俺の子こと好きだよね。そんなに好きなら、少しくらい信じてくれてもいいのに。 だけど、信じないのが田村で、そんな田村を好きなのが自分なのだ。 自分も田村も、まるで叶うことのない片想いをしているみたいだ。相手は目の [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (52)
  •  前ぶれもなく、突然、その瞬間に青木は気づいた。 今すぐ田村を抱きしめないとだめだ。 靴を脱ぐ間を惜しんで青木は中に踏み込むと、大きな一歩で田村に歩み寄り、問答無用で両手で田村を抱きしめた。腕の中で田村は暴れた。「誰でもいいわけ、ないだろ! おまえが……おまえが、あんな……っ、あんなふうに、手慣れてて……っ、俺、男なのに、お、女みたいにして。おまえは女が好きなんだろ。今までもいっぱい女と付き合って [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (51)
  •  くそっと青木は唸った。「なんなんだよ。なんで信用してくれないんだよ。俺は本気で好きだよ、おまえのこと。本当に捨てられるよ、他のこと全部」「そうやって……っ」 田村はぎっと強い眼差しで睨み上げてきた。「そうやって、簡単に捨てられるなら! 今まで持っていたものを簡単に捨てられるなら、今持ってるものもそうならないって、どうして言えるんだよ。心変わりしない保証なんてどこにあるんだよ。そんなので、どうやっ [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (50)
  •  田村が逃げ込む先は部室だろう、と青木は考えた。囲いのある場所。ひとりになれるところ、それが無理ならば少人数になれるところ。図書館では人がいすぎて落ち着かないし、もちろん学生食堂は問題外だ。部室なら彼のテリトリーだ。 昨年度の後期のカリキュラムなら、いつの時間に田村が部室にいて、いつの時間なら他の部員がいないことが多いのか、だいたい把握していたが、さすがに年度が変わって前期が始まってからはまだきち [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (49)
  • 「ええっ、違うでしょ。青木は悪くないでしょ」「いや、俺がわざと田村に話を振ったから。ほら、田村って普段からそっけなくて、俺らとは距離を置いているだろ。用がなければしゃべったりしないし。それが分かってるから、余計に俺、ときどきちょっかいかけたくなっちゃうんだよな。たぶん田村も俺のそういうところ見抜いてて、むっとしたんだと思うよ」 普段通りを装って青木はそう言い訳したが、中島は納得していない顔だった。 [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (48)
  • 「本気って言えば言うほど、なんか嘘っぽくなるよな、青木の場合」「あ、それはあるかも。青木ってそういうところ損してるよね」 小林と中島がいつものノリで突っ込んで笑っている。そうだろうな、と青木も合わせて笑った。こんなふうに他人の前で宣言したとしても、田村が信じないことはわかっていた。ただ、言いたかっただけだ。自己満足だ。青木は心のなかで自嘲した。「はいはい、どうせ俺の言うことはいつも嘘っぽいですよ。 [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (47)
  • 「おいおい、なんだよ、俺たちのこと見捨てるのかよ」「おお、捨てる捨てる。安心しろ。小林のことは一番に捨ててやる」 なんでだよ! と小林が憤慨し、中島は笑った。 そのときだ。「中島、資料のことどうでもいいなら、俺、もう行くぞ」 とうとう田村がイライラとした声を出した。「あ、ごめん」と慌てて中島が立ち上がり、小林が鼻白む。青木は田村のほうを見やった。「ああ田村、ごめんね、どうでもいい話で邪魔をして」「 [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (46)
  • 「そうそう。今、青木の私生活ってよく分からないよなって話をしてたんだよ。年末に口説いてた女はどうしたんだって聞いたら、それなりに、とかよくわかんない答えが返ってくるんだもん。それなりってのは付き合ってるのか、付き合ってないのか、遊びなのかなんなのか全然わかんなくね?」 青木が手を打つより先に話題が変な方向へ進みだしていた。 これは好機と捉えるべきか、危険な駆け引きと捉えるべきか。だが、青木は危険を [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (45)
  • 「珍しい二人組じゃん。どうしたの?」「うん。レポート用の資料の相談をしててさ、田村がそれなら研究室で探したほうがいいよって教えてくれて。ちょうど次のコマ一緒にアキだったから来てみた。開いてる?」「たぶん開いてる」 答えて、青木が代表して研究室のドアを開けた。 青木の所属する都市環境専攻のクラスは、同じ環境学系の共同資料室の一角を研究室としていて、主には卒業研究のためのモックアップやモデルづくりをす [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (44)
  • 「なに、おまえ、なんか調子悪いの?」 廊下を歩いている最中にそう小林に問われたときは、さすがに気を引き締め直した。他人に変化を感じ取られるなんて不覚に過ぎる。すぐに青木はいつもの調子で返した。「えー? ああ、ちょっと溜まってて?」「これだからモテ男はさあー」 冗談をどこまで本当と捉えたのか、小林がそんなふうに言う。 小林たちクラスメートの男たちには、青木は基本的に「特定の彼女はいない」というスタン [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (43)
  •  ハッピーエンドの定義を考える。 昔話でいうところの?そうして二人は幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし?というのは、どういうものなんだろうか、と。 好きで、好かれていて、なのに、なにかが欠けている気がするのはなぜだろうか。 好きなひとを手にいれたはずなのに、どうして満足できていないのだろうか。 幸せじゃないわけじゃない。 結局、セックスをした翌日、青木は夕方まで田村とずっと一緒にいた。 慣れ [続きを読む]
  • バニラアイスと本当と (42)
  •  さあ、逃げ出すだろう、と青木は心構えをしていたが、田村はただ身体を固くしたまま、動かなかった。……今、彼はどんなことを考えているのだろう。「おはよ」 小さな声で話しかけると、びくりと怯えたように身体が震えた。すぐに答えはない。「……身体、痛くない? だいじょうぶ?」 意外にも田村は小さく頷いた。「一応、身体は拭いたけど、シャワー浴びたいだろ。タオル、出すよ」 これには返事がない。背中から抱きしめ [続きを読む]