國乃礎 さん プロフィール

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國乃礎さん: いしずえ
ハンドル名國乃礎 さん
ブログタイトルいしずえ
ブログURLhttp://kuninoishizue.blog.fc2.com/
サイト紹介文天地万物一体仁の心◎かんながらは世界の心◎人類の母◎地球の故郷
自由文國家は◎国本が守られて◎国体が固められ◎国業が栄えて◎国運が開けて行く

「陽明学勉強会」 参加希望の方は kuninoishizuehonbu@yahoo.co.jp まで御連絡ください
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供348回 / 365日(平均6.7回/週) - 参加 2012/04/26 09:36

國乃礎 さんのブログ記事

  • 第二巻受難の巻
  •  すぐれた人々はみな人類の理想をめざして、大衆をひきつれて前進しようとしたのでありますが、現実の社会で解決しようといそいだ者は革命とか戦争を引おこし、未来に夢をかけた者は神をとき道をとくことになったのだとおもいます。   (43 43' 23)にほんブログ村FC2 Blog Ranking [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  リンカーンが白人としての優者の立場から黒人を解放しようとしたのも、人類は同胞であるという一つにむかっての一つの動きであったとおもいますし、またキリストが奴隷民族の反抗を愛にかえて人類愛をさけんだのも、やっぱり一つにむかっての志向であったとおもいます。マルクスが貧しい階級の救済をさけんだのも、やっぱり最終理想をめざしたものであったと思われます。 (43 43' 23)にほんブログ村FC2 Blog Ranking [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  「そうですね、戦争は必要悪ですね。 これまでの人類の歴史をみると、戦争が社会の革新と進歩をもたらしてきたことはたしかです。 頭山翁はよくアジアは一つ、世界は一つといわれますが、一つの世界観こそ人類の最終の目的であり、理想だとかんがえます。   (43 43' 23)にほんブログ村FC2 Blog Ranking [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  近衛さんなんか何べんも出たり入ったりしたからね、見識のないこと甚々しいよ。日本の政治はまずこれを改めなきゃ駄目だ。 ところで、あなた方若い人は戦争というものを、どういう風に考えていますか」   (43 43' 23)にほんブログ村FC2 Blog Ranking [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  昔流にいうならば、内閣をなげだした連中は、みな割腹して責任をはたせなかったお詫びをしなきゃあならんところだ。今はまあ、そういうわけにもいくまいから、再び世表に出ないというぐらいの気概をもっていなければならんとおもうが、みんな平気なもんだ。   (43 43' 23)にほんブログ村FC2 Blog Ranking [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  今度はわかったのか、翁は何度もうなずきながら、 「どこの総理大臣でもみな命がけで働いているのに、日本だけがぐらぐら変るのはどういうわけかわたしにも分りませんね。それが陛下の思召しでないことだけはたしかだが…… 国務大臣たるものは命のかぎり国家のために尽さねばならんはずなのに、日中事変がおきてからでも総理大臣が七、八回もかわっている。これで本当の仕事ができるはずがない。 先方の蔣介石はちゃんとああ [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  翁は補聴器をとおしてひびく戸松の声をききとろうとして、眼をこらし必死になっていたようであったが、 「あなたはフランス語やドイツ語を挿入して話すようだが、耳がわるいと日本語でないとよくききとれませんから、一つは日本語だけで話して下さい」といった。 戸松は思わず吹き出しそうになったのをやっとがまんした。語学の天才も老衰してしまったものだ。彼の東北なまりを、フランス語かドイツ語とまちがえているらしい。 [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  みわたすところ、世界の各国にはイギリスにチャーチルあり、アメリカにルーズベルトあり、国府に蔣介石あり、ソ連にスターリンあり、ドイツにヒットラーありで、その国を代表するような人物が責任をもって政治に献身していますが、日本には国を代表できるような大人物はおりません。居てもみんな舞台からひきずりおろされて、茶番劇のように三流四流の人物がかわるがわる出たりひっこんだりしているにすぎません。 まったく、政 [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  歩きながら吐きすてるように怒りをばらまいていた翁は、つかれたのか再び椅子にもどってきた。 「お話をきいておりますと、先生はもう日本は負けるものとお考えになっているようでありますが、ぼくもこの三ヵ月ばかり日中事変解決と日米戦の和平停結のため走りまわってみて、同じ結論に達しています。 われわれが意見を主張したり危機を警告したりすれば、国賊のように追いまわす。これでは日本が誰の国家であるのかわかりませ [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  小さな老人が、哲学者のように沈重な身ぶりで「頭山君 頭山君」といいながら歩く姿は、なんとも云えないこっけいさを感じさせる。 宇宙の真理を五体におさめきったような力づよい頭山翁の人間的魅力にくらべたら、尾崎翁は、知識と才能に支えられて立っているといった感じである。 尾崎翁は三月事件、十月事件のクーデター首謀者橋本欣五郎大佐と、或る会場で同席したことがあるが、その時、二時間余も隣合わしていたのに橋本 [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  しかも、翼賛会のような官制の強力な新運動がおきると、われもわれもと解答してその傘下に走ってしまう。 もう政党にも日本人にも、ほとほと愛想がつきました。 こんな社会はつまらない、生きていても面白くもない。早く死んだ方がいい。この年になって自殺するわけにもゆかないし……」 老人は国家経綸から脱線して、だんだん愚痴っぽくなってきた。 「安部先生もやっぱり同じ気持でおられるだろう。頭山君などは、暴力で世 [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  翁は話している中に、だんだんいたたまれない気持ちになってきたのであろうか、椅子をはなれて部屋の中をあるき出した。 戸松の座っている前を、行ったりきたりしながら言葉はつづく。 「このままでいったら日本は滅亡してしまう。家でも三代目が一番大切だが、国家でもおなじことです。 日本も三代目で、もう議会政治はほろんでいる。五十余年政治をやり、政治をきよめ公正にすることにつとめてきたが、日本の政治は、われわ [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  「ちかごろの国会は、反対演説をしようにもできないようになっていますよ」 翁は不機嫌そうにぽそりと云うと、しばし口をとざし、眼をこらすようにして窓外の一点をみつめていたが、再び戸松の方をむくと、 「演壇にのぼるには相当数が賛成しなければ登ることができない。その賛成者すらなかなか得られません。 みんな軍部をおそれて、賛成することに躊躇する状態だ。それでも敢然として主張しようとすれば、命が危くなるから [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  この人は国会議員としての自分の責任を、なんと思っているのであろうか…… 戸松は少し皮肉をふくめて云った。 「先生のその卓見を、国策に反映させることができなかったとは惜しいことですね」 その言葉に反ぱくするかのように、戸松の顔にじっと視線をすえた翁の眼は、憂鬱そうにかげっていた。 博識をたたみこんだような広いひたい、才気の自由をおもわせるような短くとがった鼻、意志を感じさせる四角な顎、瘦せしぼんで [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  アメリカという国は、人間の権利と自由をおもんじ、それなくては生き甲斐がないと信じている国で、奴隷となって繁昌するよりも、自由独立の人間として生きていたいとねがっている国ですから、独裁国にはあくまでも反対します。 日本が独裁国であるドイツやイタリアとむすべば、アメリカの敵意をかりたてることは当然で、世界戦争に発展することは公式のようにあきらかなことですよ。 ヨーロッパに戦争がおこった以上は、日本が [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  「日本のように資源と領土の乏しい国が、孤立主義をとって世界を敵にまわすのは愚の骨頂というものですよ。 孤立主義はアメリカやソ連や中国のように資源的にゆたかな大きな国のやることで、日本には適しませんね。日本は世界の資源と領土を全人類の利益のために利用するようによびかけ、国際協調主義をとるのが有利です。大国のまねをするのは愚かなことですよ。 それにヨーロッパ戦争にはあくまでも中立をまもるべきです。そ [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  「四年前おたずねしたときは、丁度独ソ不可侵条約がむすばれて、日本があわてているときでした。あのとき先生がドイツとむすぶことは危険だといわれましたが、松岡さん(当時の外相)はとうとう日独伊の三国同盟をむすび、先生の予言どおり世界戦争に突入してしまいました。 今日もこちらへ来る途々、あのとき話された先生の言葉を思出しておりました」というと、肉のおちた頬にかすかに生気をはしらせ、うすい白髯につつまれた [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  その机にむかっていた小柄な老人が、部屋に入ってきた戸松の姿をみると、事務的な態度で立上り近づいてきた。この前来たときは乗馬ズボンにホームスパンの上衣、蝶ネクタイという、しゃれた英国風のスタイルであったが、今日はワイシャツの上に和服を着用している。あくまでも和洋折衷だ。 「さあ、どうぞ」と、戸松に椅子をすすめ、自分もむき合った位置に腰をおろした。 椅子にもたれるようにして、頼りなげに補聴器を耳にあ [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  あれから四年目〜 自由主義華やかなりしころには名声をとどろかした老政治家も、軍部独裁の世には訪れる人もないらしく、庭の立木にもうらぶれた淋しさが感じられる。 玄関に立って案内をこうと、家の中もひっそりとしている。ほどなく出てきた女中らしい中年の婦人に案内されて、ベッドをおいた寝室らしい部屋をとおりぬけて応接間に通された。 和洋折衷というか、畳の上に応接セットを並べてある。日本間二つをつづけて応接 [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  そのほか、渡欧中にみたヨーロッパの社会情勢など話したあと、色紙を一枚書いてくれた。それには特徴のある字で、 いまさらに 愕く人の鼻の下     長きに似たり 知らずいく尺と書いてあった。これは独ソ協定にあわてている日本の指導者を風刺したものであった。 その後十五年九月には日独伊三国同盟が調印され、日本はヨーロッパにおけるドイツの勝利にひきずられるようにして仏印に軍をすすめ、ついに十六年にはアメリ [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  「十一年にむすんだ日独防共協定はドイツには有利であったが、日本にはそれほど意義あるものではなかった。 ことに今度の日独軍事同盟は、ドイツの意向が英米仏をふくんで相手としているから尚更危険である。それを軍部の連中がドイツの云いなりになって強硬にむすぼうとしたのだからあきれたものだ。これは世界戦争へ足をふみいれることである。 日本の回答にしびれをきらして、ドイツがとつぜん独ソ不可侵条約をむすんで交渉 [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  当時の日本は、その年の八月に締結した独ソ不可侵条約の衝撃からまださめきっていなかった。ソ連の極東における軍備の増大におそれた日本軍部と政府が日独防共協定(十一年成立)を、さらにつよめて軍事同盟にかためるべくドイツと交渉中、日本に一言の通知もなく、ドイツはソ連と不可侵条約をむすんだのであった。とんびに油揚をさらわれたように、日本の朝野は啞然として欧州の空をながめていた。そして、この責任をとって平沼 [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •   昭和十四年の追想 その夜は園田氏の療養先である伊東の古久屋に一泊し、翌朝逗子の尾崎邸をたずねた。 海につき出した小高い岬の上に、翁の住む風雲閣がある。別荘風の小ぢんまりした木造の家は、逗子の海を一望のもとに見下していた。いかにも、浮世をさけて孤高をたのしんでいる老いた名士の邸宅といった感じである。 戸松がこの家をはじめて訪れたのは、昭和十四年の秋であった。   (43 43' 23)にほんブログ村FC2 B [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  「新潟ですか……軽井沢にはよく行くような話でしたが……新潟にお子さんでもいるんですかね。しかし、冬はやっぱり逗子の自宅にいるでしょう。今日はこれから伊東にいる園田を見舞って、明日尾崎さんをたずねることにします」 まだ昼食には早かったが、こまを夫人は配給のパンと熱い紅茶をはこんできた。 かるく腹ごしらえが出来ると、戸松は先生夫妻にいとまをつげて東京駅にむかった。   (43 43' 23)にほんブログ村FC2 [続きを読む]
  • 第二巻受難の巻
  •  尾崎さんが東京の同志の選挙区で応援演説したとき、『売家と唐様でかく三代目』という川柳を引用して、憲法施行いらい明治、大正をへて昭和で三代目にあたっているから、ここらで注意しなければ、日本の立憲政治もくずれていく。東条の行なっている総選挙は憲法違反で、こういう政治をしていたら今に国を滅亡させてしまう。われわれは憲政をまもるために立候補したんだということをいったのだそうですが、その川柳の引用が今上陛 [続きを読む]