えんむ さん プロフィール

  •  
えんむさん: エンムブック2
ハンドル名えんむ さん
ブログタイトルエンムブック2
ブログURLhttp://ameblo.jp/ennmubook2/
サイト紹介文晃と旬を軸にしたいエンムブックとは別口のスピンオフドラマ
自由文「震える天使」終わりました〜。
桐生晃の少年時代「晃と龍」はじめま〜す
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供323回 / 365日(平均6.2回/週) - 参加 2012/06/20 15:01

えんむ さんのブログ記事

  • 愛なんかないー270 冬馬を忘れたくないから 
  •  松坂が出て行って 思いもかけず 一人きりになったゆづるは すっかり気分が 落ちてしまい料理を 食べる気になれない。 取り残されて ゆづるは理性で考えて、 感情のまま 言い過ぎたと後悔した。 しかし 今追いかけるなら、 まだ謝れると立ち上がり、 次の料理が 運ばれてきたが、 ゆづるは個室を 飛び出て松坂を追った。 もう既に支払いも 済ませて松坂は 外に出て行った。 不安で焦ったゆづるは 路地裏に佇 [続きを読む]
  • 愛なんかないー269 誤解だと言えなかった
  •  松坂は怒りと悲しみが 混ざった表情で 吐き捨てた。「お前が俺を好きで、 俺の分も怒って くれるのかと 思うのなら嬉しいよ。 だが、俺の負け面を 拝んでやろうって 言うんなら俺はもう お前とはやっていけない。」 ゆづるの胸がきゅーっと 縮む。「なんだよ…、それ…。」 イスに座ったゆづるの 横を通ってゆづるを 見ないまま松坂は 扉前に立った。「店には俺は急用を 忘れてたって 言っておくから、 お前は [続きを読む]
  • 愛なんかないー268 本心を認められない
  •  松坂はゆづるの 指摘通り 気にしていない 演技をしていた。 本心の悔しさは誰にも 見せたくなかったから 余り内心に 踏み込まれたくなかった。 その演技を 見透かされて松坂は ゆづるを睨み返す。 ゆづるも自分の 心の変化、その 動揺を自分自身で 認めたくなくて反発を 続けた。「あんたはいつでも すまし顔だ。 俺を強姦した時も 平然としてた。 あんたは見栄っ張りだ。 自分の弱みを 見せたくないんだ。 [続きを読む]
  • 愛なんかないー267 あんたが、…好きだ
  •  立ち上がってゆづるの 襟首を掴み、 右拳を握った松坂を ゆづるは挑発した。「殴れよ、 腹が立ったら殴れば いいだろうゴーカン野郎。」「……!!!」 殴りたいのは山々だが、 ここは会員制。 有名人の自分が同じく 有名人の少年を 殴るなどたぶん 隠蔽はしてくれうだろうが、 全く漏れないとも 限らないという 自制心が働く。「ゆづる、何が不満だ? 俺の受賞がそんなに 気になるのは何でだ?」「…あんたが、 [続きを読む]
  • 愛なんかないー266 噴出す不満
  •  ゆづるには未来はないと、 松坂は死刑宣告を したのだ。 強い癖がゆづるらしいと 冬馬は言ってくれた。 だからゆづるは 優等生の演技、 平凡で平均点の 演技を絶対にしたくない。 やっと自由になって、 自分らしい演技を できるようになって、 世間の評価も高く、 冬馬が願ったことが 実現したのに、 その演技は飽きられる などと、ゆづるにとって 余りにも残酷な言葉を 吐き出した松坂に ショックと 煮えた [続きを読む]
  • 愛なんかないー265 毒を吐く
  •  ひょうひょうとした 松坂の言い方が癇に 障る。「そんな答えは聞きたくない! 悔しくないのか!? 俺は悔しいよ!!」「なんで俺を怒るんだよ。 俺は優秀賞で十分 嬉しかったんだぞ。」「それでいいのか? 優秀賞に並べたら それでいのか? あれ何回取ってるんだよ? 結局あんたは ここまでだって自分で そう言ってるんだって 認めるんだな?」 まだ17歳の小僧に なじられて松坂は 忠告してやりたくなった。「 [続きを読む]
  • 愛なんかないー264 面倒な小僧
  •  店は完全会員制で 有名人や政治家などが 食事をゆっくり 楽しむ場所だった。 予約された個室に 案内され、廊下で 誰かと会わないように 配慮された個室に 松坂は待っていた。 初めて会員制の店に 来てちょっと 戸惑っているゆづるを にこやかに迎える恋人。 テーブル席に対面で座って、 食事と酒が運ばれて、 松坂は祝いを言った。「お前の祝いだ。」「……。」 ゆづるはしつこい性格だ。 朝でもうご機嫌が 治 [続きを読む]
  • 愛なんかないー263 しても(再あっぷぅ2)
  •  松坂は膝を折り、 ゆづるの○○に 顔を寄せると 愛しそうに○に×ばった。「うぅ。」 興奮するゆづるの ××の○さをじっくり ○め、楽しむ松坂。 ゆづるは体をよじらせ、 快楽に耐えようと 壁に手をついた。 ××を掴む松坂の 指がゆづるの×に 食い込み、 痛みと、 感じる部分を×め 上げられる快感の両方で ゆづるは仰け反り、 口を開けて息を吸い込んだ。 ゆづるの体がヒクヒクし、 快感で喘ぐ顔を松坂は [続きを読む]
  • 愛なんかないー262 キスで黙らせる
  •  松坂はなんだか 嬉しそうにゆづるを 抱き寄せて 口付けした。「ゆづる、 新人俳優賞おめでとう。」「松坂さんは 最優秀賞取れなかった。」 不満そうにゆづるは そう言うので松坂は 微笑んでみせた。「ああ、また次だ。」「あんた長年そういわれてる。」 自分の為に 怒ってるのは可愛いが、 癇癪持ちのゆづるの 気持ちをなだめようと 松坂はゆづるの口を 自分の唇で塞いで 黙らせた。 シャワーを浴びて 温かい肌 [続きを読む]
  • 愛なんかないー261 魅力的な体
  • 「あんた腹が立たないのか?」 ゆづるにぎゅうっと 耳を引っ張られて 松坂は顔をしかめた。「何だ?」「あんなの不正だよ。」 松坂はむにゃむにゃ 言いながら、 スースー眠ってしまった。「もしかしてこの人 バカなのか?」 ゆづるは胸糞悪い気分で わざとベッドを揺らして 反対側を向いて眠った。 いつの間にか 寝ていたゆづるが 目を覚ますと、松坂は ベッドにいなかった。 もう出かけたのかと 姿を探して寝室を [続きを読む]
  • 愛なんかないー260 俺が悔しい
  •  だが、そうした松坂の こだわらない様子は 上昇志向が 強いゆづるには 理解できず、 恋人松坂がないがしろに されたゆづるの やるせない怒りを むしろ松坂本人に 向かわせた。 式典が終わり、 映画関係者で 飲み会があり、 未成年のゆづるは 途中から先に帰った。 苛立つ気持ちを 誤魔化したくて 金で使う偽友達を 数人呼び出し遊んだが、 それも気分が 紛れないので勝手に 家に帰って 真夜中まで飲んで  [続きを読む]
  • 愛なんかないー259 この世界は嘘ばかりだ
  •  ゆづるは昔から 松坂の演技力を 尊敬していたから、 ゆづるは ファンだった昔の 気持ちに戻って 素直に松坂の受賞を 願った。しかし、 最優秀男優賞は別の 大御所俳優が受賞した。 投票で選ばれるのは わかるが、ゆづるには これが不正のような 気がして、 腹が煮えくり返った。 事務所のゴリ押しとか、 芸能界の重鎮だからとか、 真実の目で選ばれたとは 到底思えない。 しかも作品賞も取れなかった。 あれ [続きを読む]
  • 愛なんかないー258 式典当日
  •  ゆづる。 …そう呼ぶ冬馬の 顔も声もいつまでも 少年でしかない。 寒くてどんより 曇った日。 嬉しくて 仕方なかったはずの 受賞が突然虚しく 感じた。「お前、 なんでこんなところに 入ってるんだよ? 出て来いよ? なあ、冬馬…。」 何度も繰り返す恨み言。 どうしようもない後悔で 息が苦しくなった。 泣き声を堪えても 喉の奥から漏れて、 ゆづるは俯いた。 冬馬と一緒に喜べない 現実に再び痛んだ。  [続きを読む]
  • 愛なんかないー257 墓地
  •  しかしゆづるは 自分のほうが仕事も 人気も昇って松坂が 下りになっていくように 思えて、同情よりも あいつに勝ってやると 思い上がった。 そんな思い上がりは ゆづるの性格の悪さを 悪化させていく。 日本アカデミー賞の 主演男優賞に松坂が 選ばれ、ゆづるも 新人俳優賞を受賞した。 ゆづるの夢は 最優秀主演男優賞を 取ることだからまだ 達成してはいないと 口では そう言ったがやはり 嬉しくて嬉しくて [続きを読む]
  • 愛なんかないー256 俺は上がり、あんたは下がる
  •  冬馬以外唯の一人も 友人はいない ゆづるには、 金で作れる友人が 心地よかった。 愛を得ようと思うと 傷ついたり、 苦しんだりする。 金を払えば苦しまない。 愛なんか求めなければ こんなに楽なのかと 遂にわかった。 冬馬を失った代わりに 金と成功を手にして 人を信じられない ゆづるの心は 愛のない 暗い方に向かっていく。 母親がゆづるの 稼いだ金で何かと 友人に奢ったり旅行に 連れて行った気持ち [続きを読む]
  • 愛なんかないー255 トモダチを金で買う
  •  やはり 生きている松坂の 肌の暖かさをゆづるは 嬉しいと感じ、 口には出さなかったが 失いたくないとも考えた。 お互い相手の愛を 信じられなかったが、 セックスだけの 関係でも大切に思えた。 ゆづるの仕事は どんどん増えて、 月収もどんどん 増えるとゆづるは 事務所でも トップクラスの待遇になり、 新人タレントが わざわざ挨拶に 来るようになった。 女は上っ面で 受け流すが同い年 くらいの少年に [続きを読む]
  • 愛なんかないー254 心とカラダは食い違う
  • 撮影スタジオで 二人の談笑する 写真を撮りながら 記者の質問に 答えていくのだが、 どうしても 好みの女性の 質問がでて、ゆづるは 明るくて自分を しっかり持った子、 これは冬馬をイメージして こう答えたのだが、 松坂の笑いを誘った。 お前は死ぬほど女が 大嫌いのくせに。 頬を手で摩り 必死で笑いを抑える 松坂にゆづるは 足を蹴ってやろうかと 思った。 対して松坂は 静かで常識をわきまえ、 品 [続きを読む]
  • 愛なんかないー253 浮気
  •  友人の役者は グラスを置いて、 松坂の手を握って 見つめた。「なんなら俺と寄り戻す?」 熱っぽい元恋人、 今友人の彼を 見つめて松坂は小声で 囁く。「熱愛中の一般人の 彼女がいるんだろう?」 顔を寄せて囁き返す友人は 今にもキスをしそうだ。「熱かったのは 数ヶ月までで 熱いと冷めるのも 早いんだよ。 もう別れたから開いてる。 あいつ家も 出て行ったから これから家に来る?」「そうか。そうだな…、 [続きを読む]
  • 愛なんかないー252 松坂の前の恋人
  •  ここはよく有名人が お忍びで集まる 有名な店の個室 VIP席で松坂は暇な 役者仲間一人と 飲んでいる。 その役者もそこそこ 人気俳優だが 仕事は減っていた。 ベッドのように大きな ソファーで寝そべる 二人は酒を飲みながら 互いの様子を 探っている。「どう?沢村ゆづるって。」 松坂は尋ねられて、 察しろよと 眉をしかめて見せる。「正直言って期待とは 違ったよ。 子供と付き合ったのは 初めてで、想像 [続きを読む]
  • 愛なんかないー251 冬馬お前しかいない
  •  みんな俺を 馬鹿にしやがって、 俺を見下しやがって、 今に見てろ、 そういう感情がいつも 心底に渦巻いて いるのを隠して世間で いい子を 演技してきたのだ。 ここまで生きている だけで疲れた。 暴れて疲れきって、 また床に寝転んだ。 いい休日に したかったのに。 全部 松坂が大人気ないから だと思った。 少し前まで 穏やかだったから…、 信頼したからゆづるは 自分の秘密を松坂に 教えた。 それは [続きを読む]
  • 愛なんかないー250 大きな亀裂
  •  テーブルにあったもの、 カップ、グラス、本、 灰皿、とりあえず 目に付くと壁に投げて、 怒鳴り散らし、 わめき倒し、 しまいにゆづるは 何で自分が 怒ってるのか わからなくなった。 玄関を出た松坂は ドア越しに しばらく立ち留まり ドアの向こうの そのゆづるの 悲鳴のような 怒鳴り声を小さく 聞いた。 レイプは恋愛の 手段だと思っていたが、 幼い頃から苦しんで きたゆづるの心を 傷つけた連中と  [続きを読む]
  • 愛なんかないー249 トーマなんかしんじまえ!!
  •  突然冬馬の名前を だされて頭に 血が上ったゆづるは 掴み掛かりそうな 雰囲気になった。「あんたみっともないよ!! 勝手に俺の物触るな!!!!」「お前こそ失礼だぞ! 俺は人の物を 探ったりしない。 寝言だよ。 お前が自分でその名前を 呼んだんだ。 何があったか知らないが さっさと忘れろ! どうせそいつに 遊ばれただけだ。」 トーマという奴の 名前だけで 火が点いたゆづるに 嫉妬が湧き上がる。「冬馬 [続きを読む]
  • 愛なんかないー248 トーマと俺を比べるな!!
  •  松坂はゆづるの 不安そうな顔を 見ないで言い放った。「俺はこれから 害した気分を治しに 酒を飲みに行くから お前はダメだ。」 ゆづるはすぐ言い返す。「家の中では 酒飲ませるくせに。 世間体は大事なんだな。」「世間体じゃない。 マスコミだ。 外で未成年に 酒飲ませたって マスコミに暴かれたら 大変な騒ぎになるからだ。 もし休養なんて ことになれば 損害賠償が 何十億になるし、 色々ばれるとお前も  [続きを読む]
  • 愛なんかないー247 受け止められない
  • 「…そうだよ。 あんたを信じてたし、 普通の先輩後輩って 関係を築けると思って まともな人間関係が 嬉しかったのに。 結局あんたも俺を 性的な目で見て、 俺の気持ちを無視して 犯した。」 そんな話をするはず ではなかったのに、 ゆづるは松坂を つい流れで 責めてしまった。 でもそれは大人の 松坂が受け止めて くれるだろうという 甘えもあった。 子供を売った母親、 買った製作側、 なんの苦労もなく  [続きを読む]
  • 愛なんかないー246 罪悪感
  •  松坂にこの 話をしたのは 信じ始めたからだ。 ゆづるは一気に 泥を吐き出した。「それからも俺は、 何年も、 使われても 使われなくても 偉い人の相手を させられた。 偉い人と関係を 作っておくのが いいんだって 言い聞かされたけど、 今ではその人たちも 落ちぶれて業界から 姿を消した。 母さんは俺が 働いた金で友達に 見栄を張って 金なんかすぐに なくなった。 俺は母さんが憎い。 母さんに復讐し [続きを読む]