玲桜 さん プロフィール

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玲桜さん: 玲桜のSTORYS
ハンドル名玲桜 さん
ブログタイトル玲桜のSTORYS
ブログURLhttp://blogs.yahoo.co.jp/leomsk815
サイト紹介文3兄弟の家族を中心に小説を書いています。青春だったり家族の愛だったり恋愛だったりします。
自由文Brothers から始まりその登場人物から派生してTOMORROW 大輪の華 などかなりの長編もあります。
登場人物や内容が被る部分もありますが、すべてが一つの家族とその廻りの人たちにかかわるお話が続いて行きます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供251回 / 365日(平均4.8回/週) - 参加 2012/08/31 13:12

玲桜 さんのブログ記事

  • Cases パリのオーベルジュにて 第12話
  • それから10日後の事だった。エノキダコーポレーションの専務和田英也は逮捕起訴された。罪状はエノキダコーポレーション社長の榎田実彦及び妻の榎田倫代に対する殺人教唆だった。一段落した祥子は久しぶりに非番の日を過ごしている。夫ジョーの店でランチを取っている所だ。「それで・・・。岸本和人の行方は?」なぜか同じく非番の例の警部も来ていた。2人は店の一番奥のツイタテの向うに座っていた。昼食時は少し過ぎておりお [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第11話
  • 例の警部は懐の内ポケットから1枚の写真を取り出すと和田の前に置いた。祥子には見覚えのある写真である。この警部が最初のメールで送りつけて来た外国人の青年の写真だった。「誰ですかそれ。」和田はとぼけた。「あなたは彼を知っていますよね。」「知りませんよ。そんな外国人。」「おや?外国人ってよくわかりましたね。」「見るからに外国人でしょう。」「ええ。でも彼は半分日本人です。名前はユーリ・ムハーマド。父親はフ [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第10話
  • 榎田和人 本名岸本和人の行方はようと知れなかった。和人の自宅マンションを捜索するとPCなどの情報機器は全て持ち去られており固定電話なども置かれていない。荷物もほとんど置かれていないような殺風景な部屋だったが一つだけ特徴的なものがあった。部屋のど真ん中に斜めに敷かれた分厚いペルシャジュータンだ。光が不思議そうに足元を見た。「随分高級そうなジュータンですね。ペルシャジュータン?これってかなり高いんですよ [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第9話
  • 「またですか。」その男はうんざりした顔をしていた。榎田実彦の事件の第一発見者であるエノキダコーポレーションの専務和田英也だ。「すみません。何度も。」祥子と光は愛想笑いを浮かべる。「もう何度も他の刑事さんに話したのですけどね。まだ何かあるんですか?これでも僕は忙しいんです。社長が急に亡くなられて奥様まで亡くなられて会社をどう継続させるかバタバタしているのですから。」「大変お忙しいところ申し訳ありませ [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第8話
  • 「なるほどね。」高橋は祥子のミニPCから目を離した。祥子はミニPCを素早くシャットダウンして閉じる。結局、相談出来るのは高橋しかいなかった。その高橋はとうの昔に現場を離れているものの彼女を引き上げてくれた恩人で仕事上の相談相手である事には変わりない。1課ではほぼ四面楚歌状態の彼女には同じく四面楚歌の例の警部と警察庁次席監察官の高橋だけが頼りなのである。「すみません。次席にはもう関係のない話なのに。」「 [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第7話
  • 祥子はカーディガンを羽織るとリビングに行き自分のミニノートPCを立ち上げた。仕事用のメールボックスにアクセスすると例の警部のメールが送られて来ていた。そこには女性のフランスでの出入国記録だけじゃなく彼女のヨーロッパ各国の出入国記録、滞在先などが克明に記録されていた。「何よ?これ・・・どうやってこんなのを調べたの?」祥子は少し薄気味が悪くなった。女性はパリとフランス国内の地方を何度も行き来していた。そ [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第6話
  • 捜査会議が始まっていた。前日、祥子は光とずっと被害者の取引先であるレストランから事情を聴いて廻っていた。それは都内だけでも何軒もあり近隣他府県やもっと遠くの都市まで及んでいる。遠くは電話で聴取する他無かったがかなり骨が折れる仕事であり祥子と光は聴取して資料に纏めるだけでかなりの時間を労した。祥子はいつもの事なのだが光は途中で疲れただのお肌が荒れるだの文句たらたらで一度やむなく彼女を帰宅させなければ [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第5話
  • 「エノキダコーポレーション!もちろん知っているよ。さっきニュースで見たよ。」ジョーは驚いた様子だった。「やっぱり・・・。」「祥子がその事件の担当になったの?」「ええ、まぁ。ジョーもそこから仕入れていたの?」「いや、僕は商社を通さず向うから直接仕入れているから使った事が無いけど仲間のシェフで取引しているところが多いよ。そんな関係で榎田社長と会った事もある。都内のフランス料理のフェスなんかにも来ていた [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第4話
  • 「シャルル・ドゴール空港って!?パリに行っていたんですかぁ?」光がうっとり聞いて来た。祥子は光を無視をして武川に説明する。「実はその前にパリ郊外のオー・・・いや飲食店で見かけまして。」オーベルジュなんて口にすると光が食いついてきそうなのであえて辞めたのだ。武川は光を面白そうに眺めてから祥子の意を組んだのかあえて突っ込まずに聞いた。「なるほど。小山警部補は休暇明けでしたね。それでその女性はどんな様子 [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第3話
  • 「お早うございます。」祥子はいつものように出勤した。「お早うございます。小山警部補ど・の。長いお休みで結構な御身分ですねぇ。」すかさずイツミが皮肉を言った。「休暇は権利よ。あなたにネチネチ言われる筋合いはないわ。」祥子はスーツの上着を脱ぎながら言い返した。「別にネチネチ言うつもりはありませんがねぇ。我々下々の者は長期の休暇なんてついぞ何年も取った事がないんでねぇ。ましてや海外旅行なんて・・・。」イ [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第2話
  • 祥子がその女性を次に見かけたのはパリのシャルル・ドゴール空港で帰国便を待っているときだった。あの後、2人はあのオーベルジュに泊まった。ジョーは友人と夜遅くまで飲みに行き、祥子は早く床に就いた。例の警部は食事だけだったらしく2人が食事を終えて宿泊する部屋に向かおうとした頃にはいなくなっていた。その後、2人はパリのジョーの実家に戻り祥子は愛息とゆっくり過ごした。ジョーは友人に会いに行ったり仕入れに行っ [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第1話
  • 「J'ai fait attendre une madame」(奥様お待たせしました)「Merci beaucoup」(どうもありがとう)祥子の前においしそうな前菜料理が運ばれて来た。「うわあ!おいしそう・・・だけどこれ何?」料理にはさっぱり疎い祥子は夫のジョーに聴いた。注文は全部ジョーにお任せだったのだ。「これは祥子の好きなドーバーソールのマリネだよ。」彼は苦笑しながら答える。その彼の前には丸い殻の付いた料理が運ばれて来た。バターとガー [続きを読む]
  • Cases(事件) オーベルジュにて
  • Cases(事件) オーベルジュにて 小山警部補の事件簿 【登場人物】 小山Nico祥子 42歳。警視庁捜査1課6係の警部補。ノンキャリアながら捜査1課唯一の警部補になる。男性刑事達に囲まれて奮闘中。多国籍料理レストランで働く夫ジョーと1人息子の菜檬(サイモン)がいる。 小山Nicoジョー 38歳。多国籍料理店Verdeのオーナーシェフ。祥子の夫であり良き理解者である。多忙な祥子に代 [続きを読む]
  • 蛮行 捏造 第19話
  • 執務室に戻ると吉末が困惑した顔で待っていた。「吉末さん・・・・。」「検事・・・聞きました。私も残念です。」吉末は唇を噛んだ。「いつからですか?」「来週からです。急過ぎますよ。丸山親子の担当も変えられました。あなたはどうなるんですか?」「私もたった今聞かされた所です。丸山親子の案件は岡村検事が担当する事になりました。私は半田検事の担当になるという事です。」「半田・・・そう言えば去年司法修習終えたばか [続きを読む]
  • 蛮行 捏造 第18話
  • 丸山勝とその母親の登美子は起訴となる。松山は釈放された。彼はその日どうしても真太郎に会いたいと言って訪ねて来て涙を流して手を握って来た。「俺の話を聴いて信じてくれたのはあなただけでした。俺は警察も検察も誰も信じられないと思っていたけどあなたのような検事がいるとは思っていなかった。本当にありがとうございました。」「そんなに感謝しなくていいですよ。あなたは無実だ。無実の人間を起訴しても早晩無実だと判る [続きを読む]
  • 蛮行 捏造 第17話
  • 丸山勝は完落ちした。彼は子供の頃からずっと父親を憎んで来た事。事業が立ち行かなくなりにっちもさっちも行かなくなった事。母親に容疑が向かないようにちょうど母が出かける時期を狙っていた。なかなかその時期が来なくて考えていた矢先に伯父が急病になった事を知り利用しようとした。勝は母親をあくまでも庇おうとしたが母親はそれをもちろん知っていて息子の犯行の痕跡を隠蔽していた。そこまでは親子は素直に自供したのだっ [続きを読む]
  • 蛮行 捏造 第16話
  • 「それにしても・・・何だ?この気持ちの悪い展開は。」真太郎が考えあぐねていると被疑者の丸山勝を連れて白井と原田が現れた。「やっと足止めが解けたんですか?」真太郎がつい皮肉をこめて聞いてしまった。「足止めねぇ。自分らあなたの犬呼ばわれされてましたわ。」原田は恨めしそうに言い返して来た。「それにしても月島検事。ええ根性してはりまんなぁ。」白井は少し真太郎に心を許したのかそんな言い方をして来た。「そうで [続きを読む]
  • 蛮行 捏造 第15話
  • 被害者の妻丸山登美子を連れて地検に向かっている途中で真太郎にまた電話が入った。神戸から次男を連行しているはずの地検の刑事だった。「検事、やられました。」「どうしたんですか?」「丸山勝を連行しようとしたら府警の捜査1課の連中が現れて彼を強引に横取りして行きました。」「なんやと?それで連中に渡したのか?何やっとるんや!!」真太郎は大きな声で怒鳴り同じ車両の登美子はビクリとした。「そないな事ゆわれてもわ [続きを読む]
  • 蛮行 捏造 第14話
  • 翌日、白井と原田が真太郎の検事室に来た。2人は前日東京へ行き被害者の長男に会って来た。そして日帰りして大阪に戻って来たのである。2人とも憤慨していた。「どうしたんですか?」「検事、かなわんですわ。」とぼやき始めたのは原田だった。「自分ら薄給なんですよ。せやのに東京の出張旅費は認めんゆわれました。」「えっ!?何で?仕事で行ったんやろ。」「ええ。でも警察の仕事ではない。検察の仕事やろ言われました。出張旅 [続きを読む]
  • 蛮行 捏造 第13話
  • 「ええところに来たな。ちょうどおまえと話しよう思うとったんや。」支部長が厳しい顔をして真太郎を迎えた。「って事はクレームが来ていますか?」「淀川署から府警本部経由して来とるぞ。おまえがなかなか起訴してくれへんゆうてな。その上指示系統無視して検事が本部の刑事に直接指示を出して勝手に動かしとるゆうて。そもそもなんで再捜査なんや?追加捜査ならこの案件の本部があった所轄か担当した係やろ!なんで2係なんやゆ [続きを読む]
  • 蛮行 捏造 第12話
  • あの越智という記者の話が本当ならば板東のした事を追求する重要な手がかりになる。いや府警ぐるみの不正を暴く事が出来るだろう。これを地検の特捜部に持ち込んだら彼等は泣いて喜ぶかもしれない。しかし、越智の話だと連中は警察内部や上層部だけではなく地検の一部や法務省にまでパイプを持っている者さえいるらしい。という事は?真太郎がこの話を持ち込んだ時点で潰される恐れもあるという事だった。越智が真太郎を選んで近づ [続きを読む]
  • 蛮行 捏造 第11話
  • 本心はそうでも真太郎は用心深い男だった。週刊誌の記者の言う事など頭から信用するはずもない。こいつらよりもまだサツカンの調書の方が信用出来るだろう。しかし、今彼が取り組んでいる事はサツカンの不正だった。こいつに踊らされるのは癪だけど利用ぐらいはしてやろうと彼は思った。「あんたの狙いは何?同業他社よりも先にネタをくれとかはダメだよ。他社よりも突っ込んだネタをくれもダメだ。俺の方も規定違反になってクビが [続きを読む]
  • 蛮行 捏造 第10話
  • 「どうやって切り崩してやろうか?」真太郎はそう考えていた。あの連中の仲間意識は鉄板だった。絶対に仲間を裏切らない。いい意味にも悪い意味にも。それが良い方に向いていればいいのだが不正に関しても鉄壁に固いのだ。しかし、そのせいで冤罪がまかり通ってはならない。そんな事を許せば司法は崩壊する。しかも彼等は自浄能力が極めて低い。彼等の職務上の不正を裁くのは彼等自身だからだ。そこには容易に隠蔽やごまかし、口裏 [続きを読む]
  • 蛮行 捏造 第9話
  • 「検事さん?何です?こう何度も来られても・・・。」被害者の妻丸山登美子は迷惑そうな顔をしてドアを開けた。「すみませんね。何度も。ちょっと確認したい事がありまして。」彼女は真太郎の後を覗う。「今日はおひとりなのですか?」「ええ、僕1人です。ですからすぐに済みます。簡単な確認ですから。」彼女はしぶしぶドアを開けた。「どうぞ。」先日と同じようにリビングに通される。登美子はお茶を入れに台所に立とうとするが [続きを読む]
  • 蛮行 捏造 第8話
  • 「丸山勲さんの義理のお姉さんですね。」3人は姫路に着くとその女性に早速会った。事件当日被害者の妻が見舞いに行っていたという義兄の妻。つまり被害者の妻の実姉だ。「はい。」女性は複雑そうな顔をしている。「御主人の具合はいかがですか?」真太郎はまずそう切り出した。彼女の夫はまだ入院中のはずだ。大病をしたばかりなのだ。「はい。おかげさんで。順調です。あと2週間ほどで退院できるそうですわ。」「それは何よりで [続きを読む]