玲桜 さん プロフィール

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玲桜さん: 玲桜のSTORYS
ハンドル名玲桜 さん
ブログタイトル玲桜のSTORYS
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/leomsk815
サイト紹介文3兄弟の家族を中心に小説を書いています。青春だったり家族の愛だったり恋愛だったりします。
自由文Brothers から始まりその登場人物から派生してTOMORROW 大輪の華 などかなりの長編もあります。
登場人物や内容が被る部分もありますが、すべてが一つの家族とその廻りの人たちにかかわるお話が続いて行きます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供202回 / 365日(平均3.9回/週) - 参加 2012/08/31 13:12

玲桜 さんのブログ記事

  • のら娘 後編 第6話
  • 洋輔の壮絶な過去を知り里香は絶句していた。「驚いた?俺人殺しの息子なんだぜ。被害者の息子でもあるけどね。」洋輔はそう言うとクスッと笑った。「いいえ・・・・。」里香は言葉が見つからない。「怖いか?」「怖くなんか。それよりもあなたがどんなに哀しい思いをしたのかと思うと。」「哀しいね。それっておふくろが逮捕されたから?それともおやじが殺されたから?」里香は答えられなかった。「正直親父が殺されて哀しいなん [続きを読む]
  • のら娘 後編 第5話
  • 「この野郎!!」ドスッ、ボコッ「ごめんなさい・・・・あなた・・・ごめんなさい。」父の怒号と母の悲鳴。洋輔は物心ついた頃から毎晩この繰り返しを見せつけられて来た。父は中堅的な会社に勤めており中間管理職だった。母より10歳も年上である。母は専業主婦であり昔は父の部下だったらしい。子供は洋輔1人だった。父は毎晩夜遅くなって帰って来ると何かに付けて因縁をつけては母を殴り始めた。夕食のおかず、ワイシャツの汚 [続きを読む]
  • のら娘 後編 第4話
  • 洋輔の古いアパートに到着した時は深夜2時を過ぎていた。6畳と4畳半の木造で一応風呂とトイレも付いていた。4畳半の部屋はベッドで一杯になっている。シャワーを浴びるけどおまえはどうすると聞いて来た。さすがに里香は遠慮した。彼は冷蔵庫からジュースを出しグラスを持ってくると好きに飲んでいいぞと言って風呂場に向かった。風呂から出ると缶ビールを開けてそれを煽る。「とりあえず寝るか?奥のベッド使っていいぞ。」「 [続きを読む]
  • のら娘 後編 第3話
  • 里香はふと目を覚ました。目の前に見知らぬ若い男性がいて彼女の顔を覗き込んでいた。「だ・・・誰!?何をするの?」とっさに身構えるが相手は困惑した顔をしていた。見廻すとロッカールームのような場所。制服から私服に着替えていたのですぐに気づかなかったが男性は牛丼屋の店員だった。「すみません。私・・・・・・。」「いいよ。疲れているんだろ?」彼は気付いてもらえてホッとしたのか微笑んだ。「あのう・・・・・・?」 [続きを読む]
  • のら娘 後編 第2話
  • 洋輔はいつものように店に立っていた。本部のマネージャーにアルバイト店員が辞めた事を話すと彼も慣れた口調でこう言う。「えっ。またぁ?まぁ君が辛く当たるって事はないと思うけどね。いつもの事だ。他の店舗でも似たようなものだよ。悪いけど次の人間が見つかるまで1人でやってくれないか?応援?送ってやりたいところだけどね、他の店舗でも人手不足なんだよ。求人を出しても来ないんだ。悪いね。」そう言われてしまった。全 [続きを読む]
  • のら娘 後編 第1話
  • 「タマぁぁぁぁぁぁぁぁ。」里香は橋の上から絶叫したが返事が無い。「どうしよう・・・・ああ・・・どうしよう。」体がガクガクと震えていた。何とかしなければ。タマを助けなければ。混乱する中でふとタマからもらった携帯電話に気付いた。震える手で電源を入れると110と押して切った。それは最もタマが嫌悪する番号だった。その影響で里香も嫌悪している。彼女はそれゆえにここから身を翻したのだ。里香は119と入れ直すと [続きを読む]
  • のら娘  後編
  • の ら 娘  後 編 【登場人物】 深尾里香 家賃滞納でその県営住宅を追われてしまいホームレスになってしまった中学2年生の少女。小学校時代の友人の空き家になっている祖母の家に身を寄せていたがそこも出なければならなくなり再び放浪をするまりあという女性に助けられたりタマという同じ家出少女と行動を共にするが・・・ タマこと豊原麗美里香と行動を共にしていた野良娘。里香より1歳年上の15歳の中学3年生。実母と死 [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第18話
  • 「どういう事?」里香はタマを落ち着かせようとした。2人の少女は橋の橋脚に寄り掛かって座り込む。「家に帰って・・・自分の物を持ち出そうとしたら・・・全部処分されていた。あたしの物全部。何もかも無くなっていたんだ。クローゼットもベッドも机もあたしの部屋空っぽにされていた。あたしびっくりして。そうしたらあいつが帰って来て・・・この泥棒猫って。勝手に出て行ったんだからもうおまえはうちの者じゃない。うちの者 [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第17話
  • 大量の空き缶やペットボトルをビニール袋に詰めてあの地下道へ行った。おっちゃんがそれを受け取るとタマに1000円ほどくれた。「こんなにくれるの?」「今日は出血大サービスだよ。新入りの分も含めてだ。それでうまいもんでも食いなよ。暑いからバテないようにな。」ホームレスの老人はそう言ってくれた。2人は大喜びで牛丼屋へ行くと500円以内のメニューを選んだ。こんなにおいしい物を食べるのは久しぶりだった。タマが語る [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第16話
  • 教師の長内和恵に学校を通して相模原署の少年課から連絡があったのはそれから3週間も経った頃だった。その間、和恵も児童相談所の知久も思いつく限り電話をして歩いたが深尾里香の消息は掴めずじまいだった。里香の母親の消息も掴めず焦り始めていたところだったのだ。学校にいきなり遠くの相模原署から連絡に教頭と学年主任の今村は驚いたようだ。和恵にはもう関わるなと言って置きながら結局事情を知っているのは和恵だけなので [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第15話
  • 翌日は雨が上がっていた。薄暗く異臭が籠る地下道から出て来たが体中のあの異臭が染みついてしまったみたいだ。里香が不快な顔をしているとタマがすかさず言って来た。「あのおっちゃんはあたしらの未来の姿だよ。」「えっ・・・・。」「あのおっちゃんも天涯孤独だよ。早くに親に棄てられ家をでて仕事を転々としてそのうち悪い事に手を染めてムショを出たり入ったり。そうするとますます誰も相手にしてくれなくて仕事も無くて。結 [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第14話
  • 翌日からタマについて街を巡回する。公園、ショッピングモール、フードコート、ファーストフード店、カフェ、コンビニ そして24時間営業の温泉施設。タマはこの街に土地勘があるようだ。聞いてみると以前につるんでいたポメ・チワ姉妹が以前住んでいたところであり彼女達から教えてもらった所らしい。そしてタマとリサイクルショップへ行った。古着だが非常に安く手に入る。里香の服をタマが選んでくれた。今着ているのはガキっ [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第13話
  • 化粧室に入り念入りに化粧をし始めるタマを見て里香は嫌な予感がしていた。「ねぇ。あんた。ひと稼ぎって何よ。まさか・・・・。」「まさかって?」タマはつるりとして言い返す。里香は言いよどんだ。自分はいずみにウリでもするなんて言ったがもちろんあれはいずみに物を運ばせる為の脅しであり強がりだった。本当にウリをする度胸など無かったのだ。そもそもまだ子供で男の子とまともに付き合った事もない里香にウリの意味などあ [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第12話
  • いずみの祖母の家の現場検証が終わると一同は所轄署に連行され事情を聴かれる。現場検証に立ち会った警察官の他に少年課の刑事もいた。「ええと無くなったものは食料くらいですか?」「そうですね。ラジオや懐中電灯も勝手に使われていたけど残っていたし。」いずみの母親はまるで被害者のようだ。「それは!私が使っていいって言ったからだよ!!」いずみは口を挟む。「だから、あんたのものじゃないって言ったじゃない!!」母親 [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第11話
  • 「酷い!!許せない!!」タマの話を聞いて里香は自分の事のように腹を立てた。「人間じゃない。鬼だ。生きている価値がないなんて!自分こそそうじゃん!」そう言いながらも自分の母親も自分の事をそう思っているのではないかと思った。自分など生きている価値がないのだ。だから、家を追い出されて住むところが無くなり1人で生きて行く事が困難な自分を置いて放置していったのだ。「そう。あたしもそう思ったけどね。言い返せな [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第10話
  • 「このバカーっ!!」継母がどなりつける。「違うだろ!違うだろ!!何べん言ったら判るんだ!おまえは!!」タマはおびえて身をすくめた。小学校5年生の時に実母が亡くなった。病気が見つかった時には手遅れであっと言う間だった。タマは泣く間もなく実母と永遠の別れをしてずっとそれを引きずっていた。そして継母が来たのは中学1年の時だった。初めて見た時には物腰の柔らかい優しい人に見えた。有名な大学を出たキャリアウー [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第9話
  • 「お化粧し慣れているのね。」里香は感嘆しながらタマに言った。「そう?あんたもした方がいいよ。」タマはこともなげに言う。「えええ、私お化粧した事ないし・・・。」「ガキっぽく見えるよ。それだけで補導の対象になっちゃう。化粧していると少し大人っぽく見えるからね。あたしもあんまり好きじゃないんだ。金もかかるし落とすのは面倒くさいんだけどね。パクられるよりはいいだろ。これのお蔭で18歳くらいに見られる時もあ [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第8話
  • 里香を心から心配する唯一の大人である長内和恵は学校に呼び出されていた。「あなたにはしばらく謹慎して貰います。その間給与は支払いません。」教頭が言い渡す。「謹慎?なぜです?給与なんか要りません。私は深尾里香という生徒が心配なだけです。誰も彼女の心配をしないじゃありませんか・・・・。この学校の生徒なのに。彼女が母親と一緒に無事に暮らしていると確認が取れれば私は処分を受けます。」教頭と今村は困った顔を見 [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第7話
  • 昼間は図書館やコンビニやスーパーの飲食コーナーで過ごし、夜は24時間または深夜営業のファーストフード店や温泉施設などで過ごした。図書館以外は無料では過ごせないので手持ちの金がどんどん減って行く。それでも里香はなんとかそうやって過ごしていた。食事を出来るだけ減らし最低限の飲物だけで過ごす。ただでも痩せているのにますます痩せて行き炎天下の下を歩く時にめまいがした。最初の数日間は昼間図書館に通った。しか [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第6話
  • 「何があったんですか?」里香は不安になり聞いてしまった。まりあは困惑した顔で座り込んだ。「ここ先月で閉鎖されちゃったんだって。知らなかった。」「閉鎖?どうして?」「ここを運営していた人が逮捕されちゃったからよ。酷い話だわ。」「逮捕?何をしたの?」「中高生を誘拐したんじゃないかってそれから児童福祉なんたら罪。誘拐だなんて言いがかりに決まっているわ!!  ここは家出して来た子を保護して置いていたのよ。 [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第5話
  • 「何ですって?本当ですかそれ?」教師の長内和恵の報告を聞いて学年主任の今村はさすがに驚いたようだ。本当はすぐに児童相談所に報告するつもりだったが何か判ればこちらに先に報告する事と今村に念を押されていたのだった。「はい。深尾里香は母親と一緒にいません。彼女の小学校時代の友人から証言を取れました。しかもその友人が保護していた家からもすでに離れています。彼女は携帯を持っていませんから連絡が取れないのです [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第4話
  • 味をしめた拓真はさらに不穏な事を言い出した。「おまえ、下着とかあるだろ。出せよ。」「えっ、ボロボロだし恥ずかしいよ。」里香はさすがに困惑した。「いいんだよ。ボロい方が高く売れるんだよ。売れた金で俺が新しいいいやつ買ってやるからさ。」拓真はそう言いながらいやらしい目で里香を見た。「あんた!いい加減にしな!!」まりあが間に入った。「だっておまえ!すげぇ金になるんだぜ。」「そんな気持ち悪い金いらないよ! [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第3話
  • 「チュウボウは難しいかなぁ。無いわけじゃないけど、ヤバイよ。あんたみたいなオボコイ子が来るところじゃないよ。それなりのケバイ子ならそれ相当の経験積んでいるだろうから紹介できるんだけどね。」まりあは真面目な顔でそう言う。「ちなみに、まりあさんはどうされたんですか?」「あたしはぁ・・・・。」まりあさんと呼ばれてまりあは照れる。「こいつはあんたと違って最初からあばずれていたからね。それ相当の経験なんかと [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第2話
  • 里香は恐怖が走った。いきなり誰かに手首を掴まれたのだ。悲鳴を上げそうになって口をふさがれる。「しーっ!!静かに!!」と言ったその声は若い女だった。そこは飲食店の勝手口である。スナックらしく中から酔っ払った男性の下手くそなカラオケが聞こえて来た。そこは小さな厨房になっていた。若い女はタバコを咥えている。「怖がらなくていいよ。プチ家出中の子達が補導員からよくこの辺に逃げて来るのよね。あんた危うく捕まる [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第1話
  • 小学校時代の友人安藤いずみの祖母の家だという空き家から出ざるおえなくなった里香は結局またいつもの水を貰っている公園に来た。その日は炎天下の中あちこち日陰で涼を取りながら過ごす。あまり動き回ると熱中症になり弱ってしまう事を彼女は知っていた。ペットボトルに貯めた水を飲んでいるもののあまり食べていない。空腹と疲れで動けなかった事も確かだった。手にあるのは500円ほどの小銭だけだった。鞄にはいずみからもら [続きを読む]