玲桜 さん プロフィール

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玲桜さん: 玲桜のSTORYS
ハンドル名玲桜 さん
ブログタイトル玲桜のSTORYS
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/leomsk815
サイト紹介文3兄弟の家族を中心に小説を書いています。青春だったり家族の愛だったり恋愛だったりします。
自由文Brothers から始まりその登場人物から派生してTOMORROW 大輪の華 などかなりの長編もあります。
登場人物や内容が被る部分もありますが、すべてが一つの家族とその廻りの人たちにかかわるお話が続いて行きます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供207回 / 365日(平均4.0回/週) - 参加 2012/08/31 13:12

玲桜 さんのブログ記事

  • Secret 脅し 第8話
  • 「社長は御多忙ですので時間をおつくりする事は出来ません。」華子が何度S・テクノロジーに電話を入れても社長の沢村には繋いでくれないどころか秘書らしき男性からそんな返事を繰返すだけだった。「時間を取らせません。何とかお取次ぎして頂けませんか?」直接会社へ行き受付で訴えても「社長は出かけております。」「いつお帰りになるかは存じ上げません。」そして最後には「社長は出張しております。いつお帰りになるのかはお [続きを読む]
  • Secret 深まる疑惑  第7話
  • 社に戻ると来客が来ていると言う。華子が大学時代の同級生でともにジャーナリズム研究会に所属していた友人の益岡徹だった。彼は神奈川新聞社会部に所属しており神奈川県警の番記者をしている。さっそく会議室に通すと華子はあわててブラインドを降ろした。「ほら、これ。頼まれていた件の。ざっとかき集めてみたけど。」益岡は会議テーブルの上にドサリとA4版大の封筒を落とした。華子が中から出して見ると古い新聞記事の切り抜 [続きを読む]
  • Secret 元教え子 第6話
  • 写真で見たその女性はまだ幼さが残る容貌をしていた。6年前、彼女がまだCAの訓練生だったころ19歳なら今は25歳というところだろうか?現役のCAなら今頃バリバリと世界中の空を飛びまわっているはずだ。しかし彼女は今エプロンを付け小さなグループホームで介護士助手として働いているのだった。仕事中は手が離せないという事なので勤務を終えるまで近くの喫茶店で待っていた。やがて彼女は疲れ切った顔で現れた。目の前に [続きを読む]
  • Secret 熱意 第5話
  • 「5478期の落田和美さんですよね。」華子はドアフォン越しに声を掛けた。「そうですけど。週刊現実さん・・・ですか?沢村教官の話ですよね。」「はい。あなたは現S・テクノロジー沢村社長が日本国際航空時代に客室訓練部の頃の教え子だとお聞きしましてお話を伺いたくて参りました。」エステサロンで知り合ったCA達からの無理やりのつてでなんとかこの女性に繋がった。彼女も現役のCAであり沢村が初めて教官を務めたクラ [続きを読む]
  • Secret わらしべ取材 第4話
  • 「本当か?それ。」週刊現実の編集長である島田三郎は少し疑わしそうな目で華子を見た。「本当・・・だと思います。」ハナから疑わしそうな態度の島田に少しムッとしながらも華子はそう答えた。一応、ネタになりそうだったら華子のところで取り上げていいと言われた為本格的に動くには編集長の島田の許可が必要だ。「確かに、神奈川県警が事故死として処理した件が実は殺人事件だったなんて大スクープだからね。しかも被害者は元プ [続きを読む]
  • Secret 深い闇 第3話
  • 「調べて来ましたよ。聡美先輩。」そう言うと板倉華子は彼女の前に座った。ここは聡美が勤める出版社からほど近いカフェだった。さすがに社内では出来ない話だ。沢村博人の件に関しての調査は聡美が直接するわけには行かない。なにせ博人にもその顧問弁護士の夫である隆太にも面が割れているなんてものではないからだ。そこで彼女が頼んだのは会社の後輩で大学の後輩でもある板倉華子だった。聡美が所属しているのは女性向けファッ [続きを読む]
  • Secret 第2話 疑惑
  • 「何の話だ?」車の中で夫の隆太が聞いて来た。「えっ?何の事?」聡美はしらばっくれた。「化粧直しっておまえ、何か博人に話があったんだろう?俺に聞かれたくないような話が。」隆太は前を向いてハンドルを切りながら聞いてくる。暗い夜の海岸線にそった道路を進んでいた。遠くに見える半島に街の光が見える。窓からその光景をぼんやりながめながら聡美は答えた。「何でもないわよ。あなたが気にする事じゃないわ。」「まさか咲 [続きを読む]
  • Secret 密約 第1話三回忌
  • 「早いものだね。あれからもう2年なんて。」沢村博人はそう言うと娘の咲良(さくら)を抱き上げた。咲良はもうすぐ3歳になる。彼女は母親を失って2年になるがすでにもう母親のいない生活に慣れてしまっていた。きっともう顔も覚えていないだろう。今日はその咲良の母親、博人の妻であるなぎさの三回忌だったのだ。「本当に・・・なぎさが死んじゃうなんて。しかもあんな死に方をするなんて思いもしなかったわ。」そう言いながら [続きを読む]
  • Secret 秘密
  • Secret 秘密 密約 【登場人物】 沢村博人 新城なぎさの夫。航空会社に勤めていた。現在は妻の父親の会社を継ぎ業種転換させて立て直している。なぎさとの間に咲良という3歳の娘がいる。咲良が1歳になる前になぎさが事故死をしそれから1人で娘を育てている。 沢村なぎさ(旧姓新城) 博人の妻。資産家の新城商事の社長のひとり娘。元天才スノーボーダーだったが怪我で断念する。博 [続きを読む]
  • リリー・マルレーン
  • マレーネ・デイトリッヒを知っていますか?第二次世界大戦下のドイツの歌姫。彼女の持ち歌がリリー・マルレーンでした。きっと若い方は知らないでしょう。年配の方は小松政男さんのギャグでのみ御存知かもしれません。作品の中で少しだけこの曲の訳を紹介しました。兵士が恋人を思って歌うせつないラブソングです。リリーとマルレーンは別々の人だという説もありますが。私はこの曲はラブソングだとは思えませんでした。究極の反戦 [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第16話
  • 「エレンは眠りについています。もう出てこないと思う。」真理子は穏やかな顔をしていた。「良かったわ。」柚野は微笑んだ。「カーテンを開けて、窓を開けてみていいですか?」「大丈夫なの?」「はい。ずっと外が怖かった。でも不思議と今は怖くないんです。」「自分で開けてみて。」真理子は立ち上がるとカーテンを開け放った。窓を開け雨戸を開け放つと新鮮な空気が部屋に充満してくる。その空気を彼女は胸いっぱい吸い込んだ。 [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第15話
  • 柚野はようやく二次元の世界から戻っていた。自分でも気づかないうちに声を上げて嗚咽していた。哀しみだけではない。激しい怒りだった。聖職者になってこれほどの怒りを感じてしまった事はない。何人も憎悪するまじと神に誓ったはずなのに。それでも体の奥から溢れて来る怒りを抑えることをさすがの柚野にも出来なかったのだ。こんな・・・・こんな・・・理不尽で無慈悲な事があっていいのか?人が人として扱われない。人類がある [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第14話
  • 人々の行列は延々と続いていた。幼いイレーネとクロードは疲れたと立ち止まろうとするがその度にドイツ兵に怒鳴られた。「さっさと歩け!!」先ほどの恐ろしい光景がまだ目に焼き付いている2人の両親は子供達を抱き上げた。自分達もへとへとで歩くのがやっとだがそれでも我が子を守りたかった。少しずつあの大きな建物が近づいてくる。それと共になんだか嫌な臭いが鼻に突いて来た。「これ・・・何の匂い?」エレンが母親に訊く。 [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第13話
  • エレンとその家族のここまでの情景を二次元で見ていた柚野は激しい疲れと共に落胆した。「あともう少しだったのに。それからあなた達はどうなったの?」真理子の中のエレンに問うた。「私達の最後を見て・・・・。どんなに残虐な目に会ったのか見て。」エレンは悲痛な叫び声をあげた。そこにトラックが来た。以前、向いの建物からやはり同じユダヤ人家族らしき人々が引っ立てられる所を見ていたがそれと同じだった。トラックの荷台 [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第12話
  • 2家族7人は足を忍ばせて建物の外に出た。旧式の車が止まっている。「ガソリンは半分入っています。恐らく国境を超えるまでは持つでしょう。もっと入れてあげたかったのですがあとの方の分もあってそれ以上は都合出来ませんでした。」シュゼット氏は申し訳なさそうに言った。「いいえ結構ですよ。ガソリンは貴重な物ですから。大事に使わせて頂きます。」フランツはそう言ってシュゼットに微笑みかけた。「それからこれは当面の食 [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第11話
  • 「ここもいつまでいられるのだろうか?」翌朝、狭い部屋に集まった人々は恐る恐る遠くから外を眺めながら言った。最年長のモーリーが哀し気な目で訴える。彼女は70歳を過ぎているだろう。エレンの家族とイレーネの家族がここに来た直後にシュゼット氏の知人として来た。彼女の娘夫婦と一緒だった。「一体私達が何をしたの言うのでしょう?何も悪い事をしていないのに。ただユダヤ人だというだけで。」「お母様、それはみんなが思 [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第10話
  • ウウウウウウウウ闇夜を切り裂くようなサイレンが鳴り響く。これはいわゆる空襲警報というものだろうか?柚野はもちろんリアルには知らない。日本でもその昔戦争があってやはり大規模な空襲があって多くの街が焼かれて沢山の人々が逃げまどい亡くなった。それくらいの知識はあった。同じ事が同じ年代のこのヨーロッパにも起きていた事も知ってはいたもののそれほど詳しくは知らなかった。(日本と同じなのね。)柚野はその二次元の [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第9話
  • 「シスター・・・・。」中本神父は疲れ切った柚野を驚いた顔で迎えた。「大丈夫ですか?」「ええ・・・。少し休んだらきっと回復するわ。またすぐに行かなくては・・。」「無理をされたらいけません。」中本はそう言いながら胸で十字を切った。「本当ですか?それは・・・・。」柚野から話を聴いて中本は絶句する。「信じて頂ければ嬉しいのですが。私もこういうケースは初めてでして。」「もちろん信じます。シスターの能力ならそ [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第8話
  • 柚野はふと目を覚ました。いつの間にか気を失っていたようだった。頭も体も重い。体中のパワーを吸い取られたような疲労感が残っていた。ふと気づくと痩せこけた若い女性が彼女の前で倒れていた。どうやら彼女の部屋の中で自分は気を失っていたようなのだ。柚野は慌てて起き上がる。「大丈夫ですか?」動かないその女性を揺り動かした。慌てて彼女の頸動脈に手を当てるがちゃんと脈はある。心臓も鼓動を続けており呼吸も正常で柚野 [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第7話
  • (ここはどこかしら?)柚野は思った。テレビを見ているようにその光景が見えていた。その空間に自分がいるのかどうかは判らない。しかし、その世界はあまりにも奇妙だった。1人の少女が小さな窓から外を眺めている。金髪の長い髪をしており時代がかった服装をしていた。「エレン!窓から離れなさい!!」声がした。どうやら少女の母親らしい。しかも日本語ではない。日本語ではないが柚野にはなぜか言葉の意味が判った。(これは [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第6話
  • 室内は真っ暗だった。柚野はその暗闇に目を凝らしていると少しずつ慣れて来て目の前にいる人物が見えて来た。腰まであろうかと言う長い髪を垂らしてベッドに座っていた。服装は思ったよりもこぎれいだった。この異臭はどこからくるのだろうかと彼女は鼻の感覚を研ぎ澄ます。この部屋自体が恐らく長い間空気の入れ替えをする事なく閉め切っているせいでもあると思うのだがどうやらそれだけではあるまい。鼻で感じる匂いだけじゃない [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第5話
  • 加納家は静まり返っていた。時刻はすでに午後11時を廻っている。柚野は少し疲れて来たがそうは言っていられない。ずっと娘の部屋の前に座り続けていた。母親の康江が持って来た食事は手を付けられないままそこで冷めきっていた。柚野は何度もご飯食べないの?と誘ったがあれから中からは何の応答も無い。その後聖水を駆けたり声を出して祈りをあげたりしたが反応すらしなくなった。康江が心配そうな顔で上がって来た。「もうこんな [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第4話
  • 「とにかく、一度お嬢さんとお話をさせていただけますか?」柚野が切り出した。「お話も何も・・・娘は会いも話もしないと思いますけど。」「ええ、それでも。声を掛けさせてください。」柚野はそう説得した。「さぁ、どうぞ。」康江は少し投げやりな調子で彼女を案内する。「いろんな方に何度も来ていただきましたけど何も変わりません。」そう言いながら康江は先に立って階段を上がり始めた。2人は彼女について階段を上り彼女の [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第3話
  • 「柚野さん。どういう事ですか?」今度は吉原が聞いて来た。柚野の評判は聞いているらしいがやはり心理カウンセラーの資格を持ち非科学的な事に対して懐疑的な彼女は少しいぶかしげだ。「いえ・・・・。その・・・どう話していいのか?」康江が慌ただしく出て行ったドアを見つめながら柚野は言葉を選んだ。「説明するのが難しいのですが・・・・彼女の手を掴んだ時に浮かんだんです。」「浮かんだ?」「はい・・・・彼女の娘らしい [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第2話
  • 「怖い?・・・・お嬢さんはストーカー被害に会われていたのではありませんか?または何か犯罪に巻き込まれていたとか?」吉原が注意深く聞いて行く。「はい。それも心配になりまして調べました。警察にも相談したんです。」康江はそう答えた。「警察ですか?それで?」「警察って全然アテになりませんね・・・。ストーカー被害に会っていたという兆候というかそういうのはありませんかって聞かれたのですけど・・・。見当たりませ [続きを読む]