玲桜 さん プロフィール

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玲桜さん: 玲桜のSTORYS
ハンドル名玲桜 さん
ブログタイトル玲桜のSTORYS
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/leomsk815
サイト紹介文3兄弟の家族を中心に小説を書いています。青春だったり家族の愛だったり恋愛だったりします。
自由文Brothers から始まりその登場人物から派生してTOMORROW 大輪の華 などかなりの長編もあります。
登場人物や内容が被る部分もありますが、すべてが一つの家族とその廻りの人たちにかかわるお話が続いて行きます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供222回 / 365日(平均4.3回/週) - 参加 2012/08/31 13:12

玲桜 さんのブログ記事

  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第13話
  • エレンとその家族のここまでの情景を二次元で見ていた柚野は激しい疲れと共に落胆した。「あともう少しだったのに。それからあなた達はどうなったの?」真理子の中のエレンに問うた。「私達の最後を見て・・・・。どんなに残虐な目に会ったのか見て。」エレンは悲痛な叫び声をあげた。そこにトラックが来た。以前、向いの建物からやはり同じユダヤ人家族らしき人々が引っ立てられる所を見ていたがそれと同じだった。トラックの荷台 [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第12話
  • 2家族7人は足を忍ばせて建物の外に出た。旧式の車が止まっている。「ガソリンは半分入っています。恐らく国境を超えるまでは持つでしょう。もっと入れてあげたかったのですがあとの方の分もあってそれ以上は都合出来ませんでした。」シュゼット氏は申し訳なさそうに言った。「いいえ結構ですよ。ガソリンは貴重な物ですから。大事に使わせて頂きます。」フランツはそう言ってシュゼットに微笑みかけた。「それからこれは当面の食 [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第11話
  • 「ここもいつまでいられるのだろうか?」翌朝、狭い部屋に集まった人々は恐る恐る遠くから外を眺めながら言った。最年長のモーリーが哀し気な目で訴える。彼女は70歳を過ぎているだろう。エレンの家族とイレーネの家族がここに来た直後にシュゼット氏の知人として来た。彼女の娘夫婦と一緒だった。「一体私達が何をしたの言うのでしょう?何も悪い事をしていないのに。ただユダヤ人だというだけで。」「お母様、それはみんなが思 [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第10話
  • ウウウウウウウウ闇夜を切り裂くようなサイレンが鳴り響く。これはいわゆる空襲警報というものだろうか?柚野はもちろんリアルには知らない。日本でもその昔戦争があってやはり大規模な空襲があって多くの街が焼かれて沢山の人々が逃げまどい亡くなった。それくらいの知識はあった。同じ事が同じ年代のこのヨーロッパにも起きていた事も知ってはいたもののそれほど詳しくは知らなかった。(日本と同じなのね。)柚野はその二次元の [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第9話
  • 「シスター・・・・。」中本神父は疲れ切った柚野を驚いた顔で迎えた。「大丈夫ですか?」「ええ・・・。少し休んだらきっと回復するわ。またすぐに行かなくては・・。」「無理をされたらいけません。」中本はそう言いながら胸で十字を切った。「本当ですか?それは・・・・。」柚野から話を聴いて中本は絶句する。「信じて頂ければ嬉しいのですが。私もこういうケースは初めてでして。」「もちろん信じます。シスターの能力ならそ [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第8話
  • 柚野はふと目を覚ました。いつの間にか気を失っていたようだった。頭も体も重い。体中のパワーを吸い取られたような疲労感が残っていた。ふと気づくと痩せこけた若い女性が彼女の前で倒れていた。どうやら彼女の部屋の中で自分は気を失っていたようなのだ。柚野は慌てて起き上がる。「大丈夫ですか?」動かないその女性を揺り動かした。慌てて彼女の頸動脈に手を当てるがちゃんと脈はある。心臓も鼓動を続けており呼吸も正常で柚野 [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第7話
  • (ここはどこかしら?)柚野は思った。テレビを見ているようにその光景が見えていた。その空間に自分がいるのかどうかは判らない。しかし、その世界はあまりにも奇妙だった。1人の少女が小さな窓から外を眺めている。金髪の長い髪をしており時代がかった服装をしていた。「エレン!窓から離れなさい!!」声がした。どうやら少女の母親らしい。しかも日本語ではない。日本語ではないが柚野にはなぜか言葉の意味が判った。(これは [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第6話
  • 室内は真っ暗だった。柚野はその暗闇に目を凝らしていると少しずつ慣れて来て目の前にいる人物が見えて来た。腰まであろうかと言う長い髪を垂らしてベッドに座っていた。服装は思ったよりもこぎれいだった。この異臭はどこからくるのだろうかと彼女は鼻の感覚を研ぎ澄ます。この部屋自体が恐らく長い間空気の入れ替えをする事なく閉め切っているせいでもあると思うのだがどうやらそれだけではあるまい。鼻で感じる匂いだけじゃない [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第5話
  • 加納家は静まり返っていた。時刻はすでに午後11時を廻っている。柚野は少し疲れて来たがそうは言っていられない。ずっと娘の部屋の前に座り続けていた。母親の康江が持って来た食事は手を付けられないままそこで冷めきっていた。柚野は何度もご飯食べないの?と誘ったがあれから中からは何の応答も無い。その後聖水を駆けたり声を出して祈りをあげたりしたが反応すらしなくなった。康江が心配そうな顔で上がって来た。「もうこんな [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第4話
  • 「とにかく、一度お嬢さんとお話をさせていただけますか?」柚野が切り出した。「お話も何も・・・娘は会いも話もしないと思いますけど。」「ええ、それでも。声を掛けさせてください。」柚野はそう説得した。「さぁ、どうぞ。」康江は少し投げやりな調子で彼女を案内する。「いろんな方に何度も来ていただきましたけど何も変わりません。」そう言いながら康江は先に立って階段を上がり始めた。2人は彼女について階段を上り彼女の [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第3話
  • 「柚野さん。どういう事ですか?」今度は吉原が聞いて来た。柚野の評判は聞いているらしいがやはり心理カウンセラーの資格を持ち非科学的な事に対して懐疑的な彼女は少しいぶかしげだ。「いえ・・・・。その・・・どう話していいのか?」康江が慌ただしく出て行ったドアを見つめながら柚野は言葉を選んだ。「説明するのが難しいのですが・・・・彼女の手を掴んだ時に浮かんだんです。」「浮かんだ?」「はい・・・・彼女の娘らしい [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第2話
  • 「怖い?・・・・お嬢さんはストーカー被害に会われていたのではありませんか?または何か犯罪に巻き込まれていたとか?」吉原が注意深く聞いて行く。「はい。それも心配になりまして調べました。警察にも相談したんです。」康江はそう答えた。「警察ですか?それで?」「警察って全然アテになりませんね・・・。ストーカー被害に会っていたという兆候というかそういうのはありませんかって聞かれたのですけど・・・。見当たりませ [続きを読む]
  • 柚野の事件簿  遠い記憶 第1話
  • 「次の方どうぞ。」吉原玲子がそう声を掛ける。今日は定期的に行われる港南区の区民相談日だった。吉原玲子は福祉課の相談係でこの日の登板は区から心理カウンセラーとして委託されている柚野だったのである。しかしながら・・・・・。この仕事はどうにもしんどいのである。区の広報にも載せてどんな事でも困った事、悩んでいる事があればどしどし来て下さいなんて宣伝したのにも関わらずそう多くの人は利用しない。利用したとして [続きを読む]
  • SYSTER柚野の霊感事件簿
  • SYSTER柚野の霊感事件簿  遠い記憶 【登場人物】 シスター柚野(柚野あずさ)天使みのり教会のシスター。カウンセラーなどの資格ももっていて教会を訪れる人達のよろず相談を受けている。霊感がありその手の相談も非公式ながら受けている。年齢不詳だが40代以上。 中本卓神父 シスター柚野の部下。30歳。普段はシスター同様に教会での牧師の仕事をしており。相談やカウンセリングを行 [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第12話
  • それから10日後の事だった。エノキダコーポレーションの専務和田英也は逮捕起訴された。罪状はエノキダコーポレーション社長の榎田実彦及び妻の榎田倫代に対する殺人教唆だった。一段落した祥子は久しぶりに非番の日を過ごしている。夫ジョーの店でランチを取っている所だ。「それで・・・。岸本和人の行方は?」なぜか同じく非番の例の警部も来ていた。2人は店の一番奥のツイタテの向うに座っていた。昼食時は少し過ぎておりお [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第12話
  • それから10日後の事だった。エノキダコーポレーションの専務和田英也は逮捕起訴された。罪状はエノキダコーポレーション社長の榎田実彦及び妻の榎田倫代に対する殺人教唆だった。一段落した祥子は久しぶりに非番の日を過ごしている。夫ジョーの店でランチを取っている所だ。「それで・・・。岸本和人の行方は?」なぜか同じく非番の例の警部も来ていた。2人は店の一番奥のツイタテの向うに座っていた。昼食時は少し過ぎておりお [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第11話
  • 例の警部は懐の内ポケットから1枚の写真を取り出すと和田の前に置いた。祥子には見覚えのある写真である。この警部が最初のメールで送りつけて来た外国人の青年の写真だった。「誰ですかそれ。」和田はとぼけた。「あなたは彼を知っていますよね。」「知りませんよ。そんな外国人。」「おや?外国人ってよくわかりましたね。」「見るからに外国人でしょう。」「ええ。でも彼は半分日本人です。名前はユーリ・ムハーマド。父親はフ [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第11話
  • 例の警部は懐の内ポケットから1枚の写真を取り出すと和田の前に置いた。祥子には見覚えのある写真である。この警部が最初のメールで送りつけて来た外国人の青年の写真だった。「誰ですかそれ。」和田はとぼけた。「あなたは彼を知っていますよね。」「知りませんよ。そんな外国人。」「おや?外国人ってよくわかりましたね。」「見るからに外国人でしょう。」「ええ。でも彼は半分日本人です。名前はユーリ・ムハーマド。父親はフ [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第10話
  • 榎田和人 本名岸本和人の行方はようと知れなかった。和人の自宅マンションを捜索するとPCなどの情報機器は全て持ち去られており固定電話なども置かれていない。荷物もほとんど置かれていないような殺風景な部屋だったが一つだけ特徴的なものがあった。部屋のど真ん中に斜めに敷かれた分厚いペルシャジュータンだ。光が不思議そうに足元を見た。「随分高級そうなジュータンですね。ペルシャジュータン?これってかなり高いんですよ [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第10話
  • 榎田和人 本名岸本和人の行方はようと知れなかった。和人の自宅マンションを捜索するとPCなどの情報機器は全て持ち去られており固定電話なども置かれていない。荷物もほとんど置かれていないような殺風景な部屋だったが一つだけ特徴的なものがあった。部屋のど真ん中に斜めに敷かれた分厚いペルシャジュータンだ。光が不思議そうに足元を見た。「随分高級そうなジュータンですね。ペルシャジュータン?これってかなり高いんですよ [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第9話
  • 「またですか。」その男はうんざりした顔をしていた。榎田実彦の事件の第一発見者であるエノキダコーポレーションの専務和田英也だ。「すみません。何度も。」祥子と光は愛想笑いを浮かべる。「もう何度も他の刑事さんに話したのですけどね。まだ何かあるんですか?これでも僕は忙しいんです。社長が急に亡くなられて奥様まで亡くなられて会社をどう継続させるかバタバタしているのですから。」「大変お忙しいところ申し訳ありませ [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第9話
  • 「またですか。」その男はうんざりした顔をしていた。榎田実彦の事件の第一発見者であるエノキダコーポレーションの専務和田英也だ。「すみません。何度も。」祥子と光は愛想笑いを浮かべる。「もう何度も他の刑事さんに話したのですけどね。まだ何かあるんですか?これでも僕は忙しいんです。社長が急に亡くなられて奥様まで亡くなられて会社をどう継続させるかバタバタしているのですから。」「大変お忙しいところ申し訳ありませ [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第8話
  • 「なるほどね。」高橋は祥子のミニPCから目を離した。祥子はミニPCを素早くシャットダウンして閉じる。結局、相談出来るのは高橋しかいなかった。その高橋はとうの昔に現場を離れているものの彼女を引き上げてくれた恩人で仕事上の相談相手である事には変わりない。1課ではほぼ四面楚歌状態の彼女には同じく四面楚歌の例の警部と警察庁次席監察官の高橋だけが頼りなのである。「すみません。次席にはもう関係のない話なのに。」「 [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第8話
  • 「なるほどね。」高橋は祥子のミニPCから目を離した。祥子はミニPCを素早くシャットダウンして閉じる。結局、相談出来るのは高橋しかいなかった。その高橋はとうの昔に現場を離れているものの彼女を引き上げてくれた恩人で仕事上の相談相手である事には変わりない。1課ではほぼ四面楚歌状態の彼女には同じく四面楚歌の例の警部と警察庁次席監察官の高橋だけが頼りなのである。「すみません。次席にはもう関係のない話なのに。」「 [続きを読む]
  • Cases パリのオーベルジュにて 第7話
  • 祥子はカーディガンを羽織るとリビングに行き自分のミニノートPCを立ち上げた。仕事用のメールボックスにアクセスすると例の警部のメールが送られて来ていた。そこには女性のフランスでの出入国記録だけじゃなく彼女のヨーロッパ各国の出入国記録、滞在先などが克明に記録されていた。「何よ?これ・・・どうやってこんなのを調べたの?」祥子は少し薄気味が悪くなった。女性はパリとフランス国内の地方を何度も行き来していた。そ [続きを読む]