まあばあちゃん さん プロフィール

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まあばあちゃんさん: 堺の町のまあばあちゃん
ハンドル名まあばあちゃん さん
ブログタイトル堺の町のまあばあちゃん
ブログURLhttp://mabaachan.blog.fc2.com/
サイト紹介文堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
自由文住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
宜しくお願いします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供227回 / 365日(平均4.4回/週) - 参加 2012/09/30 10:11

まあばあちゃん さんのブログ記事

  • 不思議な縁
  • 「そのあと、カイの亡骸を抱いて家に戻りました。泣きながらカイを抱いている私を見て、父に『たかが犬ぐらいで泣くな』と言われたことは今でも忘れられません。カイのことも忘れたことはありません。」お豊ちゃん達は、じっと先生のお父さんのお話を聞いていました。「この年になって甲斐犬に会うとは、……それに私のカイによく似ています。一瞬、カイかと思ったほどです。カイが今の私を憐れんでお迎えに来たのかと思いましたよ [続きを読む]
  • カイの死
  • 「大切にされてたんですね。カイちゃんは幸せだったでしょうね。」お豊ちゃんが先生のお父さんに言うと、「私のカイは、私が上京する日に死にました。私のせいで……」「え……」思わぬ答えに、お豊ちゃん達は固まってしまいました。「私がバカだったのです……。犬が追いかけてきてるぞと、誰かが言いました。わたしは、もしやと思って外を見ると、カイでした。わたしは思わず、カイと叫んでしまったのです。カイは私の声を聞き逃 [続きを読む]
  • 先生のお父さんのカイちゃん
  • 「そうだったんですか……。この子は強い子ですね。酷い目にあわされても、澄んだきれいな目をしている。」先生のお父さんはカイちゃんの頭をなでながら、さらに言いました。「私も犬が好きで、物心ついたころから我が家には犬がいました。小学生2年の誕生日の日に父がプレゼントしてくれたのが甲斐犬でした。私はその子犬にカイと名付けました。」「まあ! この子と同じ名前ですね。」先生のお父さんはうなずいてから、「それか [続きを読む]
  • 凛としたカイちゃん
  • 次の日の朝、お豊ちゃんがハッピーちゃんとカイちゃんを連れて池にやってきました。カイちゃんはハッピーちゃんに寄り添ってピンとしっぽを立てています。キリッとした良い顔立ちです。女の子ですが男の子のように見えます。「あ! 甲斐犬ですね!」いつものように柵につかまりながら、一生懸命歩く練習をしている先生のお父さんが足を止めて嬉しそうに言いました。「あ、ご存じなんですか?」お豊ちゃんが驚いたように言いました [続きを読む]
  • カイちゃんの幸せって?
  • 「でも、ま、なんやな。ションボリした情けない顔した犬やと思ってたけど、結構元気やったんやな。」「お春ちゃん……」「そやけど、運のない犬やな。道歩いていたら、ようさん人おるのに、よりのよって、あんな暴力じいさんに拾われるやなんてなぁ。可哀そうに……」「ほんとうに。」「あー!」「どうしたの!?」お春ちゃんが急に大きな声を出したので、まあばあちゃんは驚いて聞きました。「なんか無性に腹が立ってきたわ。あの [続きを読む]
  • カイちゃんの過去
  • 「なあ、まあちゃん、お豊ちゃんなんて?」受話器を置いたとたんにお春ちゃんが聞いてきました。「あの住所は、カイちゃんのおうちだったって。」「そうかいな。良かったな。帰れたんやな。」「それがね。お母さん犬や兄弟犬とケンカするから一緒に連れて帰ってきたらしいわ。」「なんや。お豊ちゃんとこのコとは、うまいこといってたのに。そうかいな。」「そうなのよ。」「ほんで? なんで太子のコがこんなところにおるん?」「 [続きを読む]
  • カイちゃんのとし
  • 次の日の夕方、お豊ちゃんから電話がかかりました。『まあちゃん、カイちゃんのおうちすぐに分かったわ。』「そう! 」『すごい喜んではったわ』「やっぱり……良かった。」『2ヶ月くらいの時に、カイちゃんを欲しいっていう人に届ける途中で車から飛び出してしまったんですって。』「まあ……!」『2ヶ月でしょ? 必死で探したそうなんだけど、そのまま見つからずじまいだったんですって……』「じゃあ、あの首輪は、2ヶ月の時 [続きを読む]
  • 一緒に・・・・・・
  • 「どうですか? ご一緒にいかがですか?」マコちゃんがカイちゃんの頭をなでながら言いました。「マコちゃん、今回は私たちは遠慮します。大勢で言ったらカイちゃんのおうちの人がビックリしてしまうと思うの。」まあばあちゃんが言いました。お春ちゃんも「ほんまやで。ようさんで行ったら何事かと思われるわ。落ち着いたら連れて行ってもらうことにするわ。」「そうですか?」「おおきにおおきに。それより、せっかく冷やしてき [続きを読む]
  • 居ながらの旅行?
  • 「マコちゃん、カイちゃんの首輪に住所が書いてあったんですって! 太子町ですって。」お豊ちゃんが、メモをマコちゃんに渡しながら言いました。「へぇ……、ここからだとすぐですね。明日行ってみますか?」「え? いいの?」「はい。首輪に住所を書いてるぐらいだから、カイは大切にされてたんでしょう。まだ、探しているかもしれません。」マコちゃんは本くらいの板を見せてくれました。「ほら、近つ飛鳥のそばのようだから、 [続きを読む]
  • いい子のカイちゃん
  • 「ああ、やっぱり家の中は気持ちええな!」お春ちゃんが玄関に入るなりいいました。まあばあちゃんは、ジロとミミちゃんの足を持参した雑巾で拭いています。それから、「お豊ちゃん、これ……」まあばあちゃんが、ボロボロの首輪をお豊ちゃんに手渡しました。「これは?」「あのコの首輪よ。これ以上はキレイにならなくて……」「まあちゃんがあの時はずした?」「そう、苦しそうだったから、すぐに外したんだけど……、ここを見て [続きを読む]
  • 開口一番に
  • 「なんや。行ってしもたな。」お春ちゃんがホッとしたように言いました。お豊ちゃんの家は大きいので、まず大きな門を通り過ぎて、その横にある小さな門にあるインターフォンを押します。お春ちゃんが、インターフォンを押しました。「はーい」「お豊ちゃん、お春とまあちゃんが来たで〜」「いらっしゃい。すぐに行くわ!」と返事してから、しばらくして門が開きました。「お豊ちゃん、あんた大丈夫か!? あの犬、外に放してるん [続きを読む]
  • 門の前で……
  • 「コロやコロや、塩梅してもろてるか? 良かったなぁ。お前……」杖であのコを叩いていたおじいさんが、大きな声で泣きながら言っています。門の狭い柵の間に手を入れていつまでも座っています。「まあちゃん、あんなじいさんに家の前に座り込まれて、お豊ちゃん、難儀してるんと違うか!」「ええ、でも。あのコのことイジメに来てるわけじゃないみたいよ。」「そやけど、なんか気味悪いわ。」「せっかく来たから、お豊ちゃんに様 [続きを読む]
  • あ!  あの影は!
  • 「なぁ、まあちゃん、お豊ちゃんとこへ行ってみいひんか? なんか気になるねん。」お春ちゃんが、いつになく心配そうな声で言いました。まあばあちゃんも気がかりなことがありました。「そうね。あのコのことも気になるし。水ようかんもおいしく出来上がったから届けに行きましょう。」「そやけど、マコちゃんは変わってるよな。確かにまあちゃんのマンジュウやらヨウカンは美味しいけど、一流の料理人さんやのにもっとエエモンた [続きを読む]
  • 甲斐の国の犬
  • まあばあちゃんが夕ご飯の支度をしていると、電話が鳴りました。「まあちゃん、わたし。」お豊ちゃんでした。「あのコどうだった?」まあばあちゃんが聞くと、「うん。フィラリアにかかってるって、強陽性だって……。」「まあ……!」「皮膚病と、おなかにも寄生虫がいるって……」「そんなに……」「そうなんよ。でも服薬でいきましょうって。ちゃんと治るみたい。ほかは健康だって。」「良かったわ。ありがとう。お豊ちゃん。」 [続きを読む]
  • お豊ちゃんの過去
  • 「何言ってるの、お春ちゃん。お春ちゃんにかぶさってこられたら、わたしもあのコもつぶれてしまうわよ。」まあばあちゃんは、嬉しそうにニコニコしながら言いました。「アハハ。ほんまや。」お春ちゃんも嬉しそうに笑いました。それから、ふっと真顔になって、「そやけど、あれやな。」「なあに?」「お豊ちゃん、あのコがたたかれてんの初めて見たんと違うな。」まあばあちゃんは悲しそうに目を伏せました。お豊ちゃんは、あのコ [続きを読む]
  • まあばあちゃんの武勇伝
  • まあばあちゃんとお春ちゃんが、お豊ちゃんたちが乗った車を見送っていると、「なぁ、まあちゃん。あれうちの車に似てると思えへん?」お春ちゃんが、まあばあちゃんの肩をポンポンと軽くたたいて言いました。「あら、ほんとお父さんとトモちゃんよ。」まあばあちゃんは嬉しくなって手を振りました。ジロも思い切りしっぽを振っています。「トモちゃーん!」お春ちゃんも体中で手を振っています。大変なことがあったので、お父さん [続きを読む]
  • そのコとハッピーちゃん
  • 「お豊ちゃん、いいの?」まあばあちゃんがお豊ちゃんに聞くと、恥ずかしそうにニッコリ笑って、「私がマコちゃんにお願いしたの。ハッピーも喜ぶと思うわ。まあちゃんちにはジロとミミでしょ。邦ちゃんところはチビちゃんとヒメちゃんでしょ。うちだけ独りぼっちだったもんね。ね、ハッピー。」そのコは、まあばあちゃんたち様子を心配そうに見ていましたが、マコちゃんがおいでと言うと素直についていきました。「そやけど、汚い [続きを読む]
  • ハッピーちゃんの弟
  • 「さ、帰りましょう。体をきれいにして、ごはんもいっぱい食べてね。」まあばあちゃんはそう言って、ボロボロになった首輪を外しました。体のあちこちに傷があります。新しい傷、古い傷、毛の生えていない部分もありました。今まで叩かれて叩かれて生きてきたんでしょうね。まあばあちゃんは、たまらなくなってその犬を優しく抱きしめました。「あの、まあちゃん、マコちゃんが、このコうちに来てもらおうって言うの。ハッピーの兄 [続きを読む]
  • 仲よくね
  • 「その犬をどないかせんと、わしは、今住んでるところ追い出されるんや。そないなったらどないしてくれるんや! あんたらにわしの苦しみなんか分らんわ! この年や。年金で生活してるもんに、高い家賃のところなんか入られへん。この犬がおる限りどないもならんのや! ほってもほっても帰ってくるし。あんたら簡単に言うけどな。わしの立場やったらどないもならんやろ!」おじいさんは真っ赤な顔で泣きそうな顔で言っています。 [続きを読む]
  • 帰ってくる犬
  • 「この犬は、遠い所へ捨てに行っても、どないかして帰ってきよる。この前、保健所に連れて行ったら、わしの手から抜けてしもて先に家に帰っとる。どないしても帰ってきよるから腹が立って腹が立って……」そのおじいさんは、体をブルブルと震わせて言いました。「どうして、そこまでしてこのコを捨てようとするんですか? あなただけが頼りなんですよ。ひどい人ですね。」まあばあちゃんは、おじいさんをにらんでさらに続けました [続きを読む]
  • 謝りだした おじいさん
  • 「なにを大げさなこと言うとんねん! わしゃ、医者代なんか出さんぞ!」おじいさんは顔を真っ赤にして言いました。「じいさん、あんたなぁ! 謝るのが先やろ!」お春ちゃんも顔を真っ赤にして怒りました。「まあちゃん、大丈夫? お医者さんに行こ!」おまわりさんに助け起こされたまあばあちゃんの肩にそっと寄り添って、お豊ちゃんは言いました。「大丈夫。平気よ。それよりその人の心のほうが痛いはずよ。」「まあちゃん、何 [続きを読む]
  • お巡りさんが来た
  • お春ちゃんもお豊ちゃんも、また叩かれるそう思って、目をつぶって身をすくませました。「何すんねん! 返さんか!」その声に、ハッと目を開けると、マコちゃんがおじいさんから杖を取り上げていました。いつの間にか人だかりが出来ていました。誰が呼んでくれたのか、お巡りさんも走ってきています。「あ! お巡りさん! ええところに来てくれましたわ! この人、逮捕して! まあちゃんをその杖で思い切り叩いたんです。この [続きを読む]
  • 年老いた犬
  • 年老いた犬は何とか立ち上がり、よろよろと歩きだしました。フラフラするたびに、杖で小突いたり、たたくそぶりを見せます。そのたびに犬もお豊ちゃんもビクッと体を震わせました。そして、まあばあちゃんたちの前を通り過ぎるころ、またおじいさんが犬をグイッと引っ張っりました。案の定、老犬はコケてしまいました。おじいさんはイラ立ちを隠さず、また杖を振り上げました。バシッ「「まあちゃん!!」」お春ちゃんとお豊ちゃん [続きを読む]
  • お豊ちゃんの視線の先
  • お豊ちゃんの笑いは止まりません。涙を流してヒーヒー言っています。「お豊ちゃん、笑いすぎやで! ほんまにも!」お春ちゃんも怒り出しました。すると、お豊ちゃんの笑いがピタリと止まりました。お春ちゃんは、びっくりして「ほんまに怒ってるんちゃうで! どないしたんや?」お春ちゃんは、あんまり突然に笑うのをやめたので驚いてお豊ちゃんに言いました。「お豊ちゃん!」お豊ちゃんは、ハッとすると、「ごめんね。わたし、 [続きを読む]
  • かっこいいお春ちゃん
  • 「それにしたって、お春ちゃん、あんた、ようそんな『白です』なんて言うたね。」お豊ちゃんがあきれ返って言いました。「そやかて、ハンサムな声やったんやわ。ポーッとなってしもて。」それを聞いてお豊ちゃんは笑い出しました。「アハハハ、ハンサムな声って……。お春ちゃん、大丈夫?」「ほんまに、知性的なええこえやってん。」「そんな知性的な人が、パンツの色なんかき聞かへんよ。あはは!」お豊ちゃんは笑いが止まらない [続きを読む]