まあばあちゃん さん プロフィール

  •  
まあばあちゃんさん: 堺の町のまあばあちゃん
ハンドル名まあばあちゃん さん
ブログタイトル堺の町のまあばあちゃん
ブログURLhttp://mabaachan.blog.fc2.com/
サイト紹介文堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
自由文住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
宜しくお願いします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供213回 / 365日(平均4.1回/週) - 参加 2012/09/30 10:11

まあばあちゃん さんのブログ記事

  • 桜吹雪だ!
  • 「あら!」ピアノの先生のお母さんは、まあばあちゃんのお散歩の友達でした。「お招きくださって有難うございます。」先生のお母さんが丁寧に頭を下げてくだいました。「うちの娘から聞いて、もしかしたらと思ってたんですけど……。朝、挨拶して通るだけの私たちに気をかけてくださって……」お父さんも嬉しそうに挨拶してくださいました。「こっちこそ、孫にピアノを教えてもらって有難うございます。」お春ちゃんは、いつもより [続きを読む]
  • お弁当できたよ
  • 「まあちゃん、ドーナツ揚げてたらこんな時間になってしもうたな……」お春ちゃんがフーっとため息をつきながら言いました。時計を見ると11時を回っています。「大丈夫よ。ちょうどいい時間よ。お春ちゃん、そろそろ那ちゃんところへお料理運びましょう。」そう言って、まあばあちゃんは、お重を風呂敷に包むと、シルバーカーの中に入れました。「お春ちゃん、お豊ちゃんと吉川さんに連絡してくれた。」「したで。先に行って邦子 [続きを読む]
  • 卵焼きを焼こう
  • 「まあちゃん、邦子もOKやて〜!」お春ちゃんが嬉しそうに言いました。「そう! 良かった!」お春ちゃんが、邦ちゃんと楽しそうに話しています。「うん……うん……。分かった。……ほな、そうするわ。」お春ちゃんが、言います。「まあちゃん、邦子がおにぎりとちらし寿司作るて言うてるわ。」「はーい!」「ほな、うちらは。卵焼きと、おでんはおかしいかな……。まあ、材料探してなんか作っていくわ。……うん……うん……」お [続きを読む]
  • 明日のお花見が・・・・・・
  • 「なあ、まあっちゃん、明日の花見、アカンかもしれへんなぁ。」お春ちゃんがまあばあちゃんに言いました。「え?」「朝の天気予報で、雨や言うてなかったか?」「あらー……」「ひろ子の先生に気のええこと言うてしもたなぁ。それに、ひろ子、嬉しそうに指切りしてたのになぁ……。雨降ったら、花見はできへんなぁ……」「お春ちゃん、それなら、今日のお昼に予行演習しましょう。」「予行演習? それはええわ! そやけど、みん [続きを読む]
  • ひろ子ちゃんと車いす
  • 「先生、マコちゃんのケーキは、おいしんだよ! 今度の日曜日に誘いに行くから、きっと来てね!」ひろ子ちゃんは、先生に目をキラキラせて言いました。「ありがとう。ひろ子ちゃん。」「ひろ子ね、先生のお父さんの車いす押してあげる。いつもおばあちゃんの車いすを押してるから上手なんよ。」そう言ってニッコリ笑いました。「おばあちゃんて、どのおばあちゃんや? まあちゃん、押してもろたことあるか?」「あるわよ。ひろ子 [続きを読む]
  • もちろんやで!
  • 「先生、今度の日曜日に花見しますねん。ここにお父さんとお母さんを呼んで、一緒に来てください。」お春ちゃんがポンと手をたたいて嬉しそうに言いました。「でも……」先生が突然のお誘いにためらっていると、「ひろ子も、その時ピアノ弾いたらええがな。みんなが聞いてくれはるから頑張れるやろ。」「うん。おばあちゃんも来てくれるの?」「もちろんや! 来るに決まってるがな。」「トモ子お姉ちゃんも来てくれるかな。」「来 [続きを読む]
  • ちゃーんと聞いてるで
  • 「先生、まだお若いのにお父さんの看病大変でっしゃろ。」お春ちゃんが心配して聞きました。「ええ、でも、私の父ですから母も体が弱いので、そんなに無理はさせられません。だから、私も手助けできたらと思うんです。」「えらいな〜。」とお春ちゃんは感心して言いました。「えらいわ〜」お春ちゃんは、また言いました。「兄弟は? いてはるん?」「私、一人です。」「そら、大変やな。」「そんなことはありません。」「そやけど [続きを読む]
  • お春ちゃんの質問
  • 「ピアノのお仕事なんて楽しいでしょうね。かわいいお相手ばかりで……」まあばあちゃんが言うと、「はい。まだ、始めたばかりで生徒さんは5人来てくださってるんですが、なかなか生活するとなると大変です。」まあばあちゃんの言葉にピアノの先生は寂しく笑っていいました。「前は違うところで教えてはったんですか?」とお春ちゃんが聞きました。「高校で教師をしていました。」「音楽ですか?」「はい。」「へぇ……、公立です [続きを読む]
  • お庭の桜
  • 「桜、きれいですねぇ。」ピアノの先生が、うっとりした様子で言いました。「ええ、毎年、きれいに咲いてくれます。お天気によっても雰囲気が変わって毎日楽しめますよ。」「そうですか。」「今日は、ちょっと肌寒いですけど、お天気のいい日は庭に出るのもいいですよ。」「ああ、それで、お庭にテーブルと椅子があるんですね。」先生がなるほどっというように言いました。「はい。」邦ちゃんは嬉しそうに頷きました。「おばあちゃ [続きを読む]
  • ピアノの先生
  • 「邦子〜。桜見せてもらいに来たで〜。」お春ちゃんがインターフォンを押しながら叫んでいます。扉が開いてひろ子ちゃんが出てきました。チビちゃんと姫ちゃんもわれ先に飛び出してきました。「おばあちゃん、おはようございます。 あ、先生も一緒だ! お母ちゃーん。」ひろ子ちゃんが家に向かって、大きな声で呼びました。「あら、ひろ子ちゃんの先生だったんですか。存じませんで、失礼しました。」まあばあちゃんが謝るとこの [続きを読む]
  • 桜の花はまだ……?
  • 「なあ、まあちゃん、今年の桜はいつもより遅いんと違うか?」お春ちゃんが公園の桜を見て言いました。「ほんとね。暖かい日が来たと思ったら、寒さが戻ったりして、桜も困ってるのかもしれないわね。」「三寒四温や。毎年のことやから桜も慣れてると思うんやけどなぁ。」まあばあちゃんとお春ちゃんは、まだ固い桜のつぼみを心配そうに見上げました。「あ、まあちゃん! ここここ見てみピンクの花が見えてるわ。ほら!」「あら、 [続きを読む]
  • 恭子ちゃんは特別
  • 「私はおばあちゃんが二人もいて幸せね!」トモちゃんが嬉しそうに言いました。すると、「何言うとんのや。私が一番幸せ者やで! まあちゃんとは一緒におれるし、トモちゃんもお父さんも優しいし……」 お春ちゃんはそこまで言うと、一呼吸入れました。「ねぇ、お春ちゃん……」恭子ちゃんが不満そうに声をかけました。「なんや?」「なんで、私の名前が出ぇへんの? ちょっと小言を言うとこれやから……」「違うがな。今から言 [続きを読む]
  • あやまりごっこ
  • 「恭子ちゃん、ごめんやで。次から次へと迷惑かけて……」お春ちゃんは、恭子ちゃんの顔を見るなり謝りました。「私こそゴメンね。偉そうに言うて。」「ううん。ためになったわ。この年やもん。身の回りのことちゃんとせなアカンのに……」「ううん。私も言い過ぎたわ。」「ほんとは、吉川さんの事、私も困っててん。時間がかかるかも知れへんけど、ちゃんとするから待っててな。ごめんやで。恭子ちゃん。」お春ちゃんと恭子ちゃん [続きを読む]
  • おやすみ
  • 「お春ちゃん、私たちも寝ましょう。」「そやな。ストーブ代ももったいないしな。」そう言って、お春ちゃんはファンヒータの電源を切りました。お春ちゃんはお布団に入ってからもなかなか寝付けないらしく、寝返りばかり打っていましたが、そのうちスースーと寝息が聞こえてきました。まあばあちゃんもその寝息に誘われて、いつの間にか眠っていました。まあばあちゃんもお春ちゃんもいつもの時間に目は覚めたのですが、夕べ眠るの [続きを読む]
  • こじれたら……
  • しょんぼりしているお春ちゃんに、まあばあちゃんは、「そんなにしょげないで、お春ちゃん。私たちの時代は助け合わないと生きていけない時代だったから、つい自分の出来ることだったらって思ってしまうのよ。」「それ、それやねん! 物のない時代やったからなぁ。」「私たちはいい娘に恵まれたけど、もし違っていたらと思うと他人事じゃないもの。だから役に立てたらと思ってしまうのよ。」「でも、なんか思ってたことと違うよう [続きを読む]
  • 怒られた
  • 「恭子ちゃん?」恭子ちゃんが何にも言わないので、まあばあちゃんが恐る恐る声をかけました。「私、もうあきれ返って物も言えんわ。」「…………」「…………」二人とも黙ってしまいました。「お春ちゃんは、家を借りたげた上に家賃まで払って、お母ちゃんは毎日毎日ご飯作ったげて。その相手は18万円の年金をもらってると……」「恭子ちゃん、あんな……」「何考えてるの。いい年して。お母ちゃんに何かあったら、どうするの? [続きを読む]
  • 今日のお昼に……
  • 「まあちゃん。どないしよう。吉川さんは昭雄さんとは違うなあ。」恭子ちゃんの言葉がグサリと来たのか、縋るような目でまあばあちゃんに言いました。「吉川さんも気にしてはったけどね。」「貯金通帳、新しく作ったんでしょ?」恭子ちゃんが言うと、「そ、それがね。新しい通帳も息子さんに管理されてしまったそうで、お金のことは吉川さんも気にしてたわ。」まあばあちゃんは暗い顔して言いました。「息子さんのところへ帰っても [続きを読む]
  • (無題)
  • 「あ、そうだ。吉川さんのこと、どうなったん?」恭子ちゃんが思い出したように言いました。「え?」「…………」まあばあちゃんもお春ちゃんもドキッとしました。「お春ちゃん、お金返してもらったん?」恭子ちゃんがお春ちゃんに聞きましたが、「それがなぁ……」「どうするの? だいたい18万円も年金あるのにおかしいやんか。早く返してもらわんと!」「あのな、恭子ちゃん、そんなん言うけどな……、なかなか、息子からお金 [続きを読む]
  • お春ちゃんは気合を入れて
  • 「でも、もうこの町にはいないんやから、いいやん。ね?」と恭子ちゃんが言うと、お春ちゃんは、「うん。うん。」と頷きました。「もう、ぜんぜん関わりのない人なんやから、ここに来ても知らん顔せなアカンよ。そやないと、骨の髄までしゃぶり取られるよ。ガオーッってね。」恭子ちゃんは、お春ちゃんを襲う真似をしました。「あったり前や! 恨みこそすれなんでそんなんすんのん。来たら警察よんだる!」お春ちゃんは鼻息を荒く [続きを読む]
  • お春ちゃんはションボリ
  • 「今日はホンマにえろうすんませんでしたなぁ。」お春ちゃんは、お父さんに丁寧にお礼を言いました。「大変でしたね。本田さん達心配しておられましたよ。」お父さんが、優しく答えました。「えらい迷惑かけて、皆さんに申し訳なく思ってます。どうぞ堪忍してください。」いつものお春ちゃんらしくありません。恭子ちゃんが、「なんか、お春ちゃんらしくないよ。気持ち悪いよ。元気出してよ。嫌なことは早く忘れよう。」お春ちゃん [続きを読む]
  • 寝付けないお春ちゃん
  • 「お春ちゃん、どうしたの?」夜の11時を回ったというのに、あっちへウロウロこっちへウロウロしているお春ちゃんに、まあばあちゃんは声をかけました。「うん。なんでもないねんけどな。」「お茶でも飲む?」「いや、やめとくは、寝しなに飲むと夜中にトイレばっかり行くから、寝られへんやろ?」と言いましたが、落ち着くにはお茶が一番だと思い、まあばあちゃんはお茶を入れることにしました。お春ちゃんをおこたに座らせてお [続きを読む]
  • 明日は……
  • 「まあちゃん、今日はホンマに有難うな。」お春ちゃんは、まあばあちゃんの入れてくれたお茶を見つめながら言いました。「お春ちゃん……」まあばあちゃんはかける言葉が見つかりませんでした。「ごめんやで。まあちゃんにはいろいろ言うてもろてたのにな。まあちゃんの言うたとおりになってしもうたなぁ……。恭子ちゃんにも、なんと言われるやら……」「わたしも、ああは言ったけど、お春ちゃんの立場だったら、なかなか難しかっ [続きを読む]
  • 帰ります……
  • 「まあちゃん、帰るわ……」お春ちゃんは、ヨットコラショッっと立ち上がりました。お春ちゃんは、まあばあちゃんの手をそっと握ってきました。まあばあちゃんは強く握り返しました。「お春ちゃん、これでこの家とは最後なんだから、笑顔で出て行きましよう。」「うん。そうするわ。こんどはええ人に入ってもらえるようにな。」「そうよ。この家のためにも笑顔でね。」「うん。」お春ちゃんは、少し寂しげに笑いました。そうそう吹 [続きを読む]
  • ガッカリのお春ちゃん
  • 陽の高いうちから来たのに、もう外は薄暗がりです。弁護士さんとお父さんも帰ってしまいました。黒いスーツの人も数が少なりました。お春ちゃんの傍にいるのは、オッチャンとまあばあちゃんだけになりました。そして、固まったように動かなくなって、座り込んだままのお春ちゃん。まあばあちゃんはオッチャンに、「邦ちゃんが心配するからもう帰って……お春ちゃんには私がついてるから……」と言いました。すると、お春ちゃんがハ [続きを読む]
  • まあばあちゃん、どこ行くの?
  • まあばあちゃんは、くるっと振り向いて帰りかけました。「まあちゃん、まあちゃん、まあちゃん、どこ行くねん。」お春ちゃんが、慌ててまあちゃんの手を握りました。「離してちょうだい。誰がお春ちゃんを大切にしてるかも分からずに、苦しめてばかりで。昭雄さんばっかり大事にして。最後の最後にこれよ。もう、知らないわ。」お春ちゃん、アワアワして言葉が出ません。「ウワーン。ウワーン!」お春ちゃんは、へたりこむと、あた [続きを読む]