まあばあちゃん さん プロフィール

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まあばあちゃんさん: 堺の町のまあばあちゃん
ハンドル名まあばあちゃん さん
ブログタイトル堺の町のまあばあちゃん
ブログURLhttp://mabaachan.blog.fc2.com/
サイト紹介文堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
自由文住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
宜しくお願いします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供215回 / 365日(平均4.1回/週) - 参加 2012/09/30 10:11

まあばあちゃん さんのブログ記事

  • 池に移る山並み
  • 池に来るようになってから、先生のお父さんは日ごとに良くなっていく様子が、目に見えて分かりました。清々しい朝の空気と、一日の始まりとなる朝の光が、きっと体にいいのです。今日も、先生のお父さんは、柵につかまりながら歩く練習をしています。まだ、太陽は金剛山に隠れて見えません。「この池の周りを一周いうのは相当あるなぁ。結構しんどいわ。」お春ちゃんが汗をふきながら言いました。なんだかんだ言いながら、2週目に [続きを読む]
  • 日の出
  • 「歩くことが体にいいと分かっていても、なかなか続けるのは大変なことですね。」先生のお父さんがしみじみ言いました。「そうですね。一緒に頑張りましょう。」とまあばあちゃんが励ましました。「ねえ! まあちゃん、お春ちゃんが言ってたあの池はどう? 金剛山から朝日もみれるし!」お豊ちゃんが言いました。「あ、いいわね!」「池に太陽が映って、本当にきれいだもの。」「ほんまや。初日の出以来、行ってへんしな。」とい [続きを読む]
  • こう来ない!
  • 本当にあの時は大変でした。「もう、私のことなんか放っといてよ! 外になんか出たら、娘が婿さんに追い出されたんやて言うて人に笑われる!」「それじゃ、お春ちゃんは一生、家から出ないつもり?」「まあちゃんは、『散歩、散歩』って散歩ばっかり! それしか言うことないんか?」「だって、そんな寝てばっかりいたら、寝たきりになるよ! それこそ笑いもんよ! 誰も同情なんかしてくれないわよ。」「そんなん分かってるわ! [続きを読む]
  • 本当の友達
  • 今日も朝から先生のお父さんは柵につかまって歩いています。「だいぶん、軽やかになってきましたね。」まあばあちゃんが声をかけると、先生のお父さんがにっこり笑っていいました。「みなさんのおかげです。歩けるって事はいいですね。」「せやで、人間、自分の足で歩けんようになったらそら寂しいもんやで。」お春ちゃんが言うと、「本当にそうですね。」と先生のお父さんがうなずきました。「わたしも、いっとき寝たり起きたりの [続きを読む]
  • 爽やかな朝
  • 「あの子ら見てたら、日本もなかなかやと思うなぁ」お春ちゃんは、男の子達の後姿を見て、ポツリと言いました。「ほんとね。」「なあ、まあちゃん。この頃、若い人のさんざんな事件多いやんか、女の子がえらい目に遭わされたりするやん。大人になるまでに自分の人生かて滅茶苦茶になるって分からへんのかなぁ。」お春ちゃんは、テレビのニュースを見てはよくため息をついています。「死ぬんやったら、畳の上で往生して死にたいわ。 [続きを読む]
  • 分かってくれた。
  • 「うわ〜ん。かんに〜ん。」さっきの子どもたちの声が聞こえてきました。大きなカバンを持った中学生の男の子に、さっきの一人が襟首を捕まえられて引きずられています。もう一人の子はオロオロとついてきています。そうして、まあばあちゃん達のところまで来ると、グイッとまばあちゃん達の前に突き出しました。「あやまれ!」「ごめんなさい。ごめんなさい。もう言いません。かんにんしてくださ〜い。」小学生の男の子は、涙と鼻 [続きを読む]
  • 長生きって……
  • あれから数日が立ちました。いつものように先生のお父さんは、歩く練習をしています。みんなで「1〜2〜3〜」と数えながら頑張っていました。すると、後ろから「ヨンの5の〜ろく〜」と小学生くらい男の子の声が聞こえてきました。そして、「10〜11〜ひゃく〜」と言いながら、走って通り過ぎて行きました。明らかに馬鹿にした口調でした。お春ちゃんは怒って、「そこのボウズ待たんか!」と言いましたが、「なんや、バアサン!」「 [続きを読む]
  • 良かったなぁ
  • 「良かったなぁ。まあちゃん。先生のお父さん、そのうちしっかり歩かはるようになるわ。」お春ちゃんが嬉しそうに言いました。「ほんとね。」「なんか、立ち上がるのも大変やったみたいやのに、言葉までハッキリしてきてたなぁ。」「ええ。」「ぜったい良うならはるわ。なあ、まあちゃん。」お春ちゃんの言葉に、まあばあちゃんもニッコリうなずきました。次の日も次の日も、先生のお父さんは公園にやってきて、柵を頼りにつかまり [続きを読む]
  • 歩けるって有難いね。
  • 「皆さんのおかげで、こんなに歩けるようになりました。今では、トイレもひとりで行けるんですよ。本当にありがとうございます。」先生のお父さんがお礼を言いました。「お父さんの頑張りですよ。」まあばあちゃんは嬉しそうに言いました。先生も先生のお母さんもニコニコしています。「歩けるって有難いことですね。」「今日は、1,2,3って数を数えながら歩きませんか? あと半分頑張りましょう。」まあばあちゃんが1〜2〜3と掛け [続きを読む]
  • お昼過ぎに
  • 「じゃあ、お父さん、一旦、家に帰って休憩しましょ。」先生が言いました。「あの、また、昼から歩かれるんですね。」と先生のお父さんがまあばあちゃんに言いました。「はい。昼過ぎから、また歩きます。お誘いしますね。」まあばあちゃんが言うと、お春ちゃんが、「今日は、もう休んだほうがええんと違うか?」とビックリしたように言いました。「いえ、やる気が出たときにやりたいと思いまして。ご迷惑でなければ、ぜひ!」先生 [続きを読む]
  • 歩けた!
  • 先生のお父さんは、十歩も歩かないうちに柵につかまってジッとしたまま動かなくなりました。「お父さん、車いすに座って、今日はこのくらいでいいでしょう。」先生は心配そうです。「すまんな。すぐにへこたれてしもうて……。すまんけど、あの電柱のところまで連れて行ってくれるか……」先生のお父さんの言葉がいつもよりはっきり聞こえました。先生のお父さんは、先生に手助けしてもらいながら、目標の電信柱まで歩きました。そ [続きを読む]
  • 先生のお父さん、歩く。
  • 「ね、先生のお父さん、公園の外回りの道をゆっくり歩いてみませんか? 私たちもお供させていただきます。」まあばあちゃんが、言いました。「そうですね! やってみます。」先生のお父さんは気合を入れて返事しました。「お父さん、大丈夫?」「うん。思い立ったが吉日やからな。やる気の出たときに始めるよ。」先生のお父さんはフンと鼻息荒く言いました。「まあちゃん、それはきついで。ほれ……」お春ちゃんが、先生のお父さ [続きを読む]
  • きっと良くなる
  • 「年の差なんかどうでもええがな。私らみ〜んな未亡人やのに、あんただけご主人がいるんや。塩梅せんと罰が当たるで!」お春ちゃんが言うと、「おっしゃる通りです。体の弱い私をいつも大切にしてくれた主人なのに、私は何の恩返しも出来てません。本当に情けないことです。」「情けないことなんかないで。前みたいに一緒に歩こう。そしたら、ご主人の病気もきっと良くなるで!」お春ちゃんは励ますつもりで言ったのに、先生も先生 [続きを読む]
  • 年の差
  • 今日は日曜日。雨だと思っていたのに、空はカラッと晴れています。上々の天気です。まばあちゃんとお春ちゃんは、ジロとミミちゃんを連れて公園にやってきました。ワンちゃんのお散歩の人、小さな子どもと遊んでいるお父さんやお母さん達。公園は朝から大にぎわいです。ひろ子ちゃんの先生もお父さんの車いすを押してやってきました。お母さんがふうふう言いながらついてきました。「あんた、ふうふう言うてるやんか。」お春ちゃん [続きを読む]
  • 散歩に行こう!
  • 桜の花びらが、ひらひら舞う中、おばあちゃん達のお花見が始まりました。「父のこんなに笑うのは久しぶりに見ます。お招きいただいて本当にありがとうございます。」ひろ子ちゃんの先生が嬉しそうに言いました。先生のお母さんも、一緒にニコニコしました。「私も明日から、お散歩に行きますね。主人が脳こうそくで倒れてから、全然歩かなくなってしまって……」先生のお母さんが寂しそう笑って言いました。「アカンで〜。歩かんと [続きを読む]
  • 風流に……
  • 「おいしいお肉ですな。やわらかくて甘くて……」先生のお父さんは不自由な手を動かしながら、おいしそうに口に入れました。「お花見するのに、桜の花のお皿でいただけるなんて、風流ですな。」先生のお父さんは一言一言、かみしめるように言いました。そこへ、オッチャンが帰ってきました。「あ、先生、来てくれてはったんですか。わし、帰りに迎えに行ったんですわ。お留守やったから、こっちかな思って……」「ありがとうござい [続きを読む]
  • 良さそうなお皿
  • 「わあ! 見事ですね!」先生のお母さんは、邦ちゃんの家のお庭を見て大きな声で言いました。薄紅色の八重桜の枝を風が揺らす度に、花びらがひらひらと舞い降ります。「見事ですな。」先生のお父さんもうっとりと見とれています。その様子を見て、バーベキューの支度をしていた邦ちゃんが言いました。「主人も桜の花が大好きで、もう少し早ければ、ソメヨシノが満開だったんですよ。来年はぜひ見に来てくださいね。」「ありがとう [続きを読む]
  • 桜吹雪だ!
  • 「あら!」ピアノの先生のお母さんは、まあばあちゃんのお散歩の友達でした。「お招きくださって有難うございます。」先生のお母さんが丁寧に頭を下げてくだいました。「うちの娘から聞いて、もしかしたらと思ってたんですけど……。朝、挨拶して通るだけの私たちに気をかけてくださって……」お父さんも嬉しそうに挨拶してくださいました。「こっちこそ、孫にピアノを教えてもらって有難うございます。」お春ちゃんは、いつもより [続きを読む]
  • お弁当できたよ
  • 「まあちゃん、ドーナツ揚げてたらこんな時間になってしもうたな……」お春ちゃんがフーっとため息をつきながら言いました。時計を見ると11時を回っています。「大丈夫よ。ちょうどいい時間よ。お春ちゃん、そろそろ那ちゃんところへお料理運びましょう。」そう言って、まあばあちゃんは、お重を風呂敷に包むと、シルバーカーの中に入れました。「お春ちゃん、お豊ちゃんと吉川さんに連絡してくれた。」「したで。先に行って邦子 [続きを読む]
  • 卵焼きを焼こう
  • 「まあちゃん、邦子もOKやて〜!」お春ちゃんが嬉しそうに言いました。「そう! 良かった!」お春ちゃんが、邦ちゃんと楽しそうに話しています。「うん……うん……。分かった。……ほな、そうするわ。」お春ちゃんが、言います。「まあちゃん、邦子がおにぎりとちらし寿司作るて言うてるわ。」「はーい!」「ほな、うちらは。卵焼きと、おでんはおかしいかな……。まあ、材料探してなんか作っていくわ。……うん……うん……」お [続きを読む]
  • 明日のお花見が・・・・・・
  • 「なあ、まあっちゃん、明日の花見、アカンかもしれへんなぁ。」お春ちゃんがまあばあちゃんに言いました。「え?」「朝の天気予報で、雨や言うてなかったか?」「あらー……」「ひろ子の先生に気のええこと言うてしもたなぁ。それに、ひろ子、嬉しそうに指切りしてたのになぁ……。雨降ったら、花見はできへんなぁ……」「お春ちゃん、それなら、今日のお昼に予行演習しましょう。」「予行演習? それはええわ! そやけど、みん [続きを読む]
  • ひろ子ちゃんと車いす
  • 「先生、マコちゃんのケーキは、おいしんだよ! 今度の日曜日に誘いに行くから、きっと来てね!」ひろ子ちゃんは、先生に目をキラキラせて言いました。「ありがとう。ひろ子ちゃん。」「ひろ子ね、先生のお父さんの車いす押してあげる。いつもおばあちゃんの車いすを押してるから上手なんよ。」そう言ってニッコリ笑いました。「おばあちゃんて、どのおばあちゃんや? まあちゃん、押してもろたことあるか?」「あるわよ。ひろ子 [続きを読む]
  • もちろんやで!
  • 「先生、今度の日曜日に花見しますねん。ここにお父さんとお母さんを呼んで、一緒に来てください。」お春ちゃんがポンと手をたたいて嬉しそうに言いました。「でも……」先生が突然のお誘いにためらっていると、「ひろ子も、その時ピアノ弾いたらええがな。みんなが聞いてくれはるから頑張れるやろ。」「うん。おばあちゃんも来てくれるの?」「もちろんや! 来るに決まってるがな。」「トモ子お姉ちゃんも来てくれるかな。」「来 [続きを読む]
  • ちゃーんと聞いてるで
  • 「先生、まだお若いのにお父さんの看病大変でっしゃろ。」お春ちゃんが心配して聞きました。「ええ、でも、私の父ですから母も体が弱いので、そんなに無理はさせられません。だから、私も手助けできたらと思うんです。」「えらいな〜。」とお春ちゃんは感心して言いました。「えらいわ〜」お春ちゃんは、また言いました。「兄弟は? いてはるん?」「私、一人です。」「そら、大変やな。」「そんなことはありません。」「そやけど [続きを読む]
  • お春ちゃんの質問
  • 「ピアノのお仕事なんて楽しいでしょうね。かわいいお相手ばかりで……」まあばあちゃんが言うと、「はい。まだ、始めたばかりで生徒さんは5人来てくださってるんですが、なかなか生活するとなると大変です。」まあばあちゃんの言葉にピアノの先生は寂しく笑っていいました。「前は違うところで教えてはったんですか?」とお春ちゃんが聞きました。「高校で教師をしていました。」「音楽ですか?」「はい。」「へぇ……、公立です [続きを読む]