seitaro さん プロフィール

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seitaroさん: 阪急沿線文学散歩
ハンドル名seitaro さん
ブログタイトル阪急沿線文学散歩
ブログURLhttp://nishinomiya.areablog.jp/bungakusanpo
サイト紹介文阪神間にゆかりの小説随筆の舞台を訪ねます。野坂昭如、小松左京、谷崎潤一郎、須賀敦子、宮本輝、小川洋子
自由文火垂るの墓、歌う女、細雪、本に読まれて、にぎやかな天地、ミーナの冒険、涼宮ハルヒの消失
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供267回 / 365日(平均5.1回/週) - 参加 2012/10/10 09:42

seitaro さんのブログ記事

  • 大阪城公園梅林のあとはNHK大阪放送局で「べっぴんさん」セット見学
  • 大阪城公園にある梅林は100品種以上、約1270本もの梅が植えられていると聞き、見学に行ってきました。 JRで行きましたが、大坂城公園駅を降りて目についたのが、改札口の上に飾られている司馬遼太郎の大阪城公園駅誕生記念の詩文が焼き付けられた見事な陶板レリーフ。次のように始まります。<おごそかなことに、地もまたうごく。私どもは、思うことができる。この駅に立てば、台地のかなたに渚があったことを。遠い光のなかで波が [続きを読む]
  • 奈良の志賀直哉旧居を訪ねる
  • 志賀直哉は大正14年から奈良に移り、幸町の借家で過ごした後、昭和4年から自ら設計した上高畑町の家に昭和13年まで住んでおり、代表作『暗夜行路』もここで執筆された作品です。上高畑町の家には、多くの文化人たちを招き芸術を論じ、子供たちの家庭教育を行い、家族との絆を育んだ生活だったそうです。  志賀直哉は奈良の自然を愛したようで、エッセイで次のように述べています。<私は土地としては関西を好んでいる。一生、奈 [続きを読む]
  • 関東人にとって芦屋とは?(山口瞳『温泉へ行こう』より)
  • あの江分利満氏で御馴染みの山口瞳の昭和60年の温泉紀行『温泉へいこう』、第10話は有馬温泉。<六甲の桜は蕾だったが、阪神競馬場の桜花賞は満開― 太閤さんも愛した有馬の湯につかり、夜のミナト神戸に繰り出したら……>と始まります。 太閤秀吉が愛した有馬温泉として有名ですが、その起源は日本書紀にまで記されている程古く、山口瞳は日本最古の温泉ということで、訪れたようです。<有馬温泉へ行く。温泉紀行を続けるかぎ [続きを読む]
  • 川端康成『古都』に描かれた京都府立植物園を訪ねる
  • 梅が見ごろとなり、先日京都府立植物園の梅林を訪ねました。ところでこの植物園は、川端康成の小説『古都』にも登場します。『古都』は京都を舞台に、四季折々の美しい風景や京都の伝統を背景に、生き別れになった双子の姉妹の数奇な運命が描かれた作品で、京都各地の名所や史蹟、年中行事が盛り込まれています。 また何度も映画化、テレビドラマ化、舞台化された作品でもあり、初回映画化(昭和38年)の主演は岩下志麻さんでした [続きを読む]
  • 織田作之助『六白金星』に描かれた昭和の初めの香櫨園
  • 『六白金星』は、織田作之助の代表的な短編で、心根は優しいが頭が悪く強情な主人公楢雄と、ずる賢く冷淡な兄、身勝手でエゴイスティックな父、年とともに気弱になる母の関係を描いた作品です。 要領の良い兄と比べ、出来も良くなく親に疎まれ育った弟は、香櫨園の海岸で自分が妾の子であることを知らされます。<中学へはいった年の夏、兄の修一がなにを思ったのか楢雄を家の近くの香櫨園の海岸へ連れ出して、お前ももう中学生だ [続きを読む]
  • 阪神間のセレブな生活を垣間見る高殿円の『上流階級 富久丸百貨店外商部』
  • テレビドラマにまでなった高殿円『上流階級 富久丸百貨店外商部』。 バイトからのたたき上げで、契約社員から晴れて富久丸百貨店の正社員になった30代半ばの鮫島静緒は、突然百貨店の年商の約3割を稼ぐ外商部へ異動になります。芦屋の高級住宅街に車を走らせ、宝飾品や化粧品から結婚式の引き出物の手配まで、お得意様のあらゆる要望に応える外商の姿がリアルに描かれています。 主人公鮫島静緒の顧客の様子は、あたかも「阪神 [続きを読む]
  • 文学作品にもしばしば登場する奈良ホテルへ
  • 西宮から奈良へ行くのが便利になったので、先日見逃した奈良国立博物館の特別陳列「お水取り」を見に行ってきました。 見学の後は、奈良公園を周り、文学作品にもしばしば登場する奈良ホテルで一休み。 ティーラウンジでケーキセットをいただき、その後、まるで博物館のようなホテルの内部も見てきました。 ティーラウンジに入る前の部屋にある「ザ・バー」、一度バーカウンターに座って見たいものです。 司馬遼太郎は『街道を [続きを読む]
  • 野坂昭如『エロ事師たち』の舞台は仁川の五ケ池?
  • 産経新聞連載の『石野伸子の読み直し浪花女』野坂昭如のウソとマコトでは、守口時代の野坂昭如を中心に述べられています。そこで才女が紹介されている野坂の小説が、なんと『エロ事師たち』。<守口を舞台とした作品は何作かある。作中人物に守口を投影させるケースもある。例えば、デビュー作「エロ事師たち」には、界隈(かいわい)の面影が充満している。>http://www.sankei.com/west/news/170224/wst1702240026-n1.html 私も [続きを読む]
  • 夙川公園が登場する高殿円さんの『マル合の下僕』
  • 夙川公園を舞台にした文学作品を捜して、久々に西宮文学回廊を見ると、新しい作家、作品が増えていました。http://nishinomiya.jp/bungaku/その中で知らなかった作家が高殿円さん。<1976年神戸市生まれで、武庫川女子大学文学部卒業。 一般文芸、ライトノベル、マンガ原作などを中心に、多方面で活躍するマルチ作家。完成度の高い緻密な構成の作風は老若男女を問わない幅広いファン層に支持されている。>と紹介されています。  [続きを読む]
  • ミーナが小川洋子さんに会わせてくれた
  • 先日、幸運にも小川洋子さんから直接お話しを伺う機会に恵まれました。 このようなチャンスに巡りあえたきっかけは、この西宮ブログでロックウェル様から建石小学校ご出身の栗田明子さんの『夢の宝石箱』をご紹介いただいたことからでした。 栗田さんは甲南高等女学校を卒業後、「女が大学に行ったらお嫁のもらい手がなくなる」と父親から言われ素直に伊藤忠商事に就職。その後、著作権代理店(株)ユニ・エージェン [続きを読む]
  • BS-TBSのファミリアの物語で西宮文学案内の高木應光さん登場
  • 2月17日にBS-TBSで『高島礼子・日本の古都 』の特別編として「べっぴんさん」ヒロインモデル ファミリア女性創業者の物語」が2時間にわたって放映されました。 その前半1時間で、高島礼子と対談し、解説したのが何と西宮文学案内の講座でお世話になった神戸居留地研究会事務局で県立芦屋高校の非常勤講師も務められている高木應光さん。大女優高島礼子さんをお相手に、引けを取らない堂々とした解説ぶりには驚いてしま [続きを読む]
  • 東郷青児と西宮
  • 今年は東郷青児生誕120年にあたり、新宿にある東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館で「生誕120年東郷青児展 抒情と美のひみつ 」が9月16日(土)から開催されます。 東郷青児はとんでもないドン・ファンでありながら、多くの人を魅了する現代的なやさしい抒情をもつ女性を描いています。 今年で創刊60周年を迎えた1957年創刊の『週刊女性』の表紙を飾ったのも東郷青児でした。 またフランス文学の翻訳、小説やエッセイの執筆 [続きを読む]
  • 奈良東大寺の修二会(御水取行法)が登場する三島由紀夫『宴のあと』
  • 3月1日から奈良東大寺二月堂の修二会がはじまり、行って参りました。最近は便利になって、阪神西宮から奈良行きの快速急行で行くと約1時間で近鉄奈良駅に到着します。 二月堂の修二会の様子が生き生きと描かれている小説が、三島由紀夫の『宴のあと』です。(写真は英語版となった『宴のあと』) ところで、この『宴のあと』は高級料亭「般若苑」の女将・畔上輝井と、元外務大臣・東京都知事候補の有田八郎をモデルにした小説で [続きを読む]
  • 東郷青児とクラブ化粧品
  • 西宮とゆかりのある東郷青児は、苦楽園に太陽閣を建てた中山太一の中山太陽堂(クラブ化粧品;現在株式会社クラブコスメチックス)で働いたことがあります。(写真は大石輝一の描いた苦楽園の太陽閣) 大正8年、宝塚少女歌劇団に転職した友人の原田潤を頼って宝塚へ都落ちした東郷青児は中山太陽堂の図案化募集に応募します。『私の履歴書』からです。<ある日、便所の中に置いてあった古新聞を何気なく見ていると、クラブ化粧品 [続きを読む]
  • 東郷青児が昭和7年パインクレストホテルに逗留していた理由は?
  • 「夙川地区100年のあゆみ」を読んでいますと、殿山町のパインクレストホテルに昭和7年から1年ほど東郷青児が滞在したことが書かれていました。<その頃まだ画家としては売れていなかったんです。家賃を払うためにせっせとアルバイトをしていたそうです。近所の実業家の別荘で賭けマージャンをして、お金を稼いでいたという話も残っていますよ。>とも書かれています。 東郷青児と云えば、谷崎潤一郎にもはるかに勝る自由奔放でス [続きを読む]
  • 野坂昭如の守口時代(「石野伸子の読み直し浪花女」より)
  • 産経新聞編集委員の石野伸子さんのコラム「石野伸子の読み直し浪花女」で「野坂昭如のウソとマコト」と題して、野坂昭如の守口在住時代にスポットを当てて連載されています。http://www.sankei.com/west/news/170224/wst1702240026-n1.html 野坂昭如は1歳の妹を連れて満池谷を離れてから、福井で終戦を迎え、そこで妹を餓死させていまいます。福井の暮らしにも見切りをつけた野坂は、昭和20年8月31日に、大火傷を負った [続きを読む]
  • 神戸元町一番街のユーハイムへ
  • センター街から元町一番街までぶらぶら歩いて、ファミリアの展示を見たあと、ユーハイムに立ち寄りました。アールグレイとケーキのセットでゆっくり。 昭和のユーハイム本店は、谷崎潤一郎や野坂昭如など関西に住んだ作家たちの小説にもしばしば登場します。大正12年9月の関東大震災で神戸に移ってきたカール・ユーハイムが洋館を借りて店を開いたのは11月1日のことでした。 その場所は、当時のプレートには神戸市三宮町警 [続きを読む]
  • 黒田征太郎の原風景のひとつは「きれいな夙川と美しい香櫨園の浜」
  • 今年で夙川公園80周年ということで、夙川にまつわる文学作品などを調べているのですが、私の子供の頃の記憶にある夙川の印象に最も近いのが、黒田征太郎さんの夙川のお話でした。 黒田征太郎は1939年、大阪道頓堀生まれのイラストレーター、野坂昭如との親交が深く、戦争童話集『小さい潜水艦に恋をしたでかすぎるクジラの話』の絵などを描かれています。フェリシモの神戸学校の講演で次のように話されています。<5歳のときに夙 [続きを読む]