主役の居ない誕生日

今日は、弟の誕生日です。生きていれば、25歳。君の25歳の姿を、見たかったなぁ…いったい、どんな風になったのだろうか。毎日仕事に追われてクタクタな25歳？趣味を見つけて、イキイキと目を輝かせている25歳？それとも、意外にも結婚してパパをやってる25歳だったり？どんなでもいい。『生きている』25歳の弟の姿が見たかった。電話で『おめでとう』って伝えられるだけでも満足だよ。なのに、電話は繋がらないしメールも送れない。今日は娘が学童でシャボン玉をしたらしい。『○○くん（弟の名前）に届くように、大きなシャボン玉を高く飛ばしたよ！』と、帰るなり報告してくれた娘。『そうなの？今日は○○くんのお誕生日だから、きっと○○くん喜んだよ』『○○くん、今日お誕生日だったの！？もっともっと、おめでとーって飛ばしてあげればよかった！』娘の...主役の居ない誕生日

今、思うこと。

祖父が亡くなって、2週間が経ちました。週末、実家に帰れば必ず隣の家（敷地内同居）に居た祖父が居なくなり、住人の居なくなった家に入ると…なんだか淋しく、涙が込み上げてきました。祖父は胃癌でした。GW頃に食事をあまり受け付けなくなってしまい、病院で検査したところ胃の3分の2程が腫瘍になっていました。年齢も年齢だったで手術はせず、在宅で看取ると決めたのですが…なかなか大変でした。他人からすれば、癌宣告をうけて3ヶ月で亡くなるなんて早すぎる…ですが、実際に看病・看護する側は毎日が戦いのような日々でした。食べられないことで体力は落ち、認知症の症状が悪化。母も父も、くたくたになりながら頑張りました。私の娘も、たくさん手伝いをしてくれました。私の中では、祖父は頑固で笑わない人というイメージだったのですが。不思議なことに、娘相...今、思うこと。

祖父の死

先日、祖父が亡くなりました。末期の胃癌と宣告されて約3ヶ月。自宅で息を引き取りました。僅か3年で、3人の家族を失いました。祖父は弟に再会出来たのでしょうか…祖父の死と向き合い、色々と思うことがあって。それについて今の自分の気持ちを書き残そうと思ったのですが…思いがけず、帯状疱疹になってしまいました。痛いです。自覚がなかっただけで、疲れやストレスがピークだったのかもしれません。両親に心配かけないためにも、早く治さなければ。後日また、ゆっくりと気持ちの整理の日記を書きたいと思います。にほんブログ村祖父の死

ツイッター

弟がやっていたツイッターを、久々に見た。そこには、確かに弟が生きていた証がある。彼の喜びや、楽しみ、哀しみ、怒り。読んでいると、弟の声が甦り…聞こえてる来る。不思議だね。最後の投稿日（命日）から、もう更新されることはないのが、悲しいよ。今、弟はどこで何をしてるのかな。ツイッターのつぶやきでいいから、教えてくれないかな～。にほんブログ村ツイッター

亡くなった日、亡くなった時間、亡くなった場所ー続きー

弟が死んで1回目の命日は、一周忌。まだみんな精神的に不安定で、泣いたり、些細なことで口論になったりしていたし、介護が必要なおばあちゃんの世話もあって…とてもじゃないけど最後の場所にいけるような状況じゃなかった。弟が死んで2回目の命日は、三回忌。1年前ほどではないけれど、やはり皆の心は乱れていて、些細なことで気まずい空気になったり、落ち着かなかった。最後の場所に行こうかと言いながら、結局は誰も行かなかった。なにより一周忌も三回忌も『法要』で、自宅で家族だけでやると言っても準備やらで忙しく、亡くなった時間に亡くなった場所に行くのはなかなか難しかった。3年目にしてやっと立てた、亡くなった日、亡くなった時間、亡くなった場所…行く直前まで、その場所に立った時に自分が、そして母が正気で居られるか不安だった。真っ暗で、誰とも...亡くなった日、亡くなった時間、亡くなった場所ー続きー

亡くなった日、亡くなった時間、亡くなった場所

とても久し振りの更新になります。6月で、弟がこの世から居なくなって3年になります。もう3年だけど、まだ3年。今でもずっと『ああしていれば…』と頭の中でタラレバを繰り返して、弟の居ない現実に涙が出ます。助けられなかった悔しさと無力な自分に、腹が立ちます。昨年までの祥月命日は、泣くことしかできませんでした。でも、今年は勇気を振り絞りました。弟が、亡くなった日亡くなった時間（死亡推定時刻）亡くなった場所に、母と立つことが出来ました。天気も、まさにあの日と同じような状況で。あの日に弟が最後に見た景色がどんなものだったのか…やっと、やっとくることができたよ。遅くなって、ごめんね。にほんブログ村亡くなった日、亡くなった時間、亡くなった場所

久しぶりの更新です。

久しぶりのブログ更新になります。正直いって、随分と放置したままだったので更新するつもりは無かったのですが…昨日、ブログにコメントが書き込まれたと通知が来て気持ちが変わりました。まだ私のブログが誰かの目にとまることがあるという事実と、こんなブログでも自死を思いとどまってもらうきっかけになる事実に驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。生きていてくれて、ありがとう。どうか、生き抜いて…辛いことも多いけど、生き続けて下さい。あなたが死んだら、私は悲しいです…と、偉そうなことを言っている私も、1ヶ月ほど前に死のうと思いました。きっかけは、ほんの些細なことでした。些細なことだけど、それまで積み重ねてきた思いが爆発して、家を飛び出しました。深夜の海。人通りも滅多になく、低気圧の影響で大荒れの海。海岸沿いの道路に停めた車に、海水が...久しぶりの更新です。

お世話になりました

久しぶりの更新です。まず、御礼と謝罪を。ただ、自分の気持ちの捌け口として更新し続けてきたこのブログを読んで下さる方に…ブログを読んで『励まされた』『共感した』そして『思いとどまった』とコメントを下さった皆様…本当に、ありがとうございました。私も皆様の存在、温かい言葉に幾度となく助けられ、涙しました。弟の死は無駄ではなかった。死してなお、弟は私達に様々なことを教えてくれていると思うことが出来ました。にもかかわらず、私は皆様のコメントにお返事を返すことはありませんでした…大変失礼なことであり、とても申し訳なく思っています。ただ、これには理由がありました。皆様の気持ちのこめられたコメントだからこそ、軽々しい言葉で返事をしたくなかったし、気持ちをうまく言葉に出来ない自分もいました。また、私の言葉が皆様の気持ちとズレてい...お世話になりました

電車で

電車に乗ってたら、中学時代の弟にそっくりな子が乗ってきた。背格好も、表情も、色の白さも、雰囲気も、立ち姿も、歩き方も、服装も…似すぎてて、ビックリして心臓が飛び出すかと思った。思わず、名前を呼んで腕を掴みたくなった。必死に涙をこらえた。同じ駅で降りて、男の子が改札を出ていくのをじっと見送った。悲しい。会いたい。<imgsrc="http://mental.blogmura.com/jishiizoku/img/jishiizoku88_31.gif"width="88"height="31"border="0"alt="にほんブログ村メンタルヘルスブログ自死遺族へ"/電車で

洋服

私達兄弟は、お洒落に疎い方でした。いつもみんな、黒とかグレーとか紺の似たようなシンプルな服ばかり着ていた記憶があります。弟がお洒落に目覚めたのは、○専4年生の頃でした。3年生までは学生服ですが、4年生からは私服通学です。周りに影響されたのでしょうか…少ないお小遣いから、ちょっとずつお洒落な服を買うようになりました。私は、そんな弟が可愛くて仕方ありませんでした。そして、実家へ帰る度に弟を伴いショッピングセンターに行き、弟の気に入った服を買ってあげるのです。ただの自己満足です。喜ぶ弟を見たいけど、素直に『買ってあげる』なんて恥ずかしくて言えなくて、ついつい『仕方ないなぁ、出世払いでいいよ』なんて憎まれ口を叩きながら支払いをします。弟はその中でも、カラフルなマフラーが一番お気に入りのようでした。冬はいつもそのマフラー...洋服