古石 さん プロフィール

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古石さん: きらいだから溺れる
ハンドル名古石 さん
ブログタイトルきらいだから溺れる
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/g_sec/
サイト紹介文オリジナルの小説(短篇)を載せています。 マニアック派ホラー、ミステリなど。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供52回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2012/10/24 00:20

古石 さんのブログ記事

  • 『夢想』(エログロナンセンス短篇ホラー)
  • 閲覧いただきありがとうございます。エログロ、ナンセンスホラー作品になります。ご理解のある方のみ、閲覧下さるようお願い致します。夢想 p.6  ……… ……はじめて……を覚えたのは、十九歳の時でした。 ひとの顔やものを見るのが厭なので、ずっと目は瞑りっ放しでしたが、そのためか、余計に自分の唇に神経を遣ることができました。 舌を入れられるのも、歯列をその生温かく湿ったもので擦(なぞ) [続きを読む]
  • クズ家(56)
  • ちょっと猟奇的な一家と、その飼い猫の記録。漫画篇葛湯(クズユ)一家、略してクズ家。僕   … 拾われてきた黒猫。日々逃亡のチャンスを狙っている。※21話、43話の続篇です。21話の閲覧には十分にご注意下さい。--------------------------------------------43  ……… 久しぶりにお父さんの書斎部屋に入りました。 相変わらず壁一面にひょっとこのお面が並んでいて不気味なのです。ふと、床に落ちている紙切れと目 [続きを読む]
  • らくがき、更新情報
  • 閲覧いただきありがとうございます。まず、* サイト内の〈はじめに〉を更新致しました。 * 上記ページ内に、くだらないプロフィールを付け加えました。それからシークレットリンクについてですが、ホラーに耐性のある方のみ、迷い込んでくださるようお願い致します。 [続きを読む]
  • シークレット・リンク3
  •  お久しぶりです。閲覧いただきありがとうございます。 〈目次〉ページ内に、 シークレット・リンク第三弾を設置致しました。 シークレットシリーズは、一旦これで締めくくりとなります。 終幕に相応しい闇を、用意致しました。  どうぞ、迷い込んでみてください。 [続きを読む]
  • 霧の街(ミステリ)-18
  • 18 部屋の窓から吹き付ける、降っているともわからぬ小雨に髪を湿らせながら、スマホを片手に、ぼうっとソファに沈み込んでいる。 時刻は昼時を示しているというのに、日差しはなく外は薄暗い。さらには、電気の付いていない部屋の中は、まるで夜のような暗さに満ちている。 午後二時半。平日の真昼間。退屈、ということもないけれど、特に何をする気も起らず、かれこれこうして数十分、ひょっとしたら数時間の間、直季はどう [続きを読む]
  • クズ家(53-55)
  • ちょっと猟奇的な一家と、その飼い猫の記録。葛湯(クズユ)一家、略してクズ家。僕   … 拾われてきた黒猫。日々逃亡のチャンスを狙っている。 53  ご飯の時間なので行ってみると、カップ麺が床の上に置かれていました。  お母さんめ。いやがらせなのです。 54  カップ麺の腹いせに、お母さんの鼻下を尻尾でもふもふしてやったのです。すると、 「……黒吉、ち [続きを読む]
  • 霧の街(ミステリ)-???
  • * オレンジ色の天井のライトが、ぼんやりと周囲を照らしている。かしゃかしゃかしゃ、と軽快な音が響き渡っている。直季が視線を向けた先に、男がうれしそうに、しかしどこか疲れたように、ボウルの中で生クリームを掻き混ぜている。手動の泡だて器が、アルミ製のボウルに擦れる音……。かしゃかしゃかしゃ。軽快な音が続いている。時折、固まりかけた生クリームが、泡だて器の隙間からとろりと顔を覗かせ [続きを読む]
  • 霧の街(ミステリ)-17
  • 17  すっかり人気の減った校舎前の校門で、直季は一人立ち竦んでいた。 周囲には、夕闇が満ち始めている。霧に纏われ付かれながら、微かな焦りのようなものを、直季は感じていた。(………遅いな……。) 放課後になって、門の所で待っていて欲しいと、言い出したのは阪上の方だった。しかし、それから何やら言い淀み、やっぱり先に帰っていて欲しいと、この友人は言い直したのだ。 訊くと理由は、職員室に少し用 [続きを読む]
  • 『グルーミー・マム』-2(短篇ホラー)
  • グルーミー・マム -2「……クソ。そもそも、なんで、入って来れたんだよ…」「……え…?」 どことなく切羽詰まったような、蒼白な貌が、こちらに向けられた。 ……ぴちょん。「ここはいつだって閉ざされてる。出られないし、入れない。入れないんだ、誰だって。それなのに――」「な、何言ってるんだ…?多分、鍵が…」「見てみろよ。鍵なんか、最初から掛かってない」 …ぴちょん。 闇の中を、振り返っていた。 近くで、音 [続きを読む]
  • 『グルーミー・マム』(短篇ホラー)
  • グルーミー・マム  夕闇の中に、その古びたマンションはぼんやりと浮かび上がっていた。周囲には、ひんやりとした空気が漂っている。四階建てのこの建物の中に、エレベーターはどこにも見当たらない。代わりに、赤錆に塗れた鉄階段を踏みしめると、奇妙に歪んだ表面が、体重を掛ける反動に合わせて、軋んだような音を立てた。 しばらく上って行くと、暗闇に包まれた廊下が姿を現した。見上げると、天井に [続きを読む]
  • 霧の街(ミステリ)-16
  • 16「……きみが、碑石直季くん?」 声を掛けられた、と思うと同時に、直季は立ち止まった。 見ると、見知らぬ男が、こちらに向かって笑みを浮かべていた。「その貌。ヒドイなあ。顔を合わせたことがあるかもしれない仲なのに」まるで心の中を見透かすかのような言葉が、放たれた。「倉持センセイの葬式で…」「…は?」 葬式、というワードに、一瞬何かが思い出されそうな気がした。しかし少し考えてみても、自らのどの記憶の [続きを読む]
  • 霧の街(ミステリ)-15
  • 15 静寂が、辺りを包んでいる。 呻るようなヒーターの低い可動音が、途切れることなく、この冷ややかな空間に充満しているが、誰も気にする者はいない。無造作に扉が開かれると、冷気とともに、数人の男が部屋の中に入って来た。彼らが淡々と用意された壇上に付くと、わずかに喧噪が生まれたが、それもまた到底、この纏わり付くような静寂を乱すほどのものではない。 壇上には、四人。その中の一人が、小声で彼の仲間に何かを [続きを読む]
  • 霧の街(ミステリ)-14
  • 14  夢を見ていた。 辺り一面に、真っ白な霧が漂っている。背後から抱き締めてくる黒い腕。分厚いコートに遮られて、互いの体温など通さぬ筈なのに、自らの体は異様な温かさに包まれている。 生温いものが、耳朶に触れた。 振り返らずとも、それが人の唇だとわかり、何とも言えぬ感慨に思わず身を捩ってしまう。 いつから二人でここに立ち竦んでいるのか、まったく記憶にない。しかしすでに足は棒のようで、思わぬ疲労 [続きを読む]
  • 霧の街(ミステリ)-13
  • 13 空調機の緩やかな温風が、冷たい鼻頭をゆったりと撫で付けている。壁時計は、現在時刻と温度、そして湿度を淡々と表示している。もうそろそろ放課後に差し掛かろうとする刻限。普段通りの教室、授業風景……。……聞いた?阪上が、霧の中で悪魔見たって……。そんな噂が静かに教室に広まり出した時、直季は拳で激しく胸部を打たれたような衝撃を受けた。 当人の言葉はなく、単なる噂には過ぎない。真相を知るには、本人に訊 [続きを読む]
  • 『盲目の』(短篇ホラー)-2
  • 盲目の -2* ううん……焦れったいって、こういうことを言うのかなあ。 どれだけ近くにいようとも、決して声が届かないんだ。ああ、手を伸ばすことはできるさ。だけど、絶対に触れることはできない。……触れちゃ、いけないんだ。〈彼〉に……。おれはそいつを求めていて、そいつもおれを求めている。互いに、互いが必要な存在なんだ。それなのに……。 そりゃあ、何度もその体に触れたいと思ったさ。でも……それをしたら、すべ [続きを読む]
  • クズ家(51)
  • ちょっと猟奇的な一家と、その飼い猫の記録。葛湯(クズユ)一家、略してクズ家。僕   … 拾われてきた黒猫。日々逃亡のチャンスを狙っている。51  ある日のお父さんへのメール 件名 お疲れー 同僚C   ??2018/2/20 23:59To: 葛湯 なぜか、うちに大量にキャットフードが送られてきた。猫なんか飼ってねえのに。なぜだ。 というわけで、あんたにやろうと思う。ク [続きを読む]
  • 『盲目の』(短篇ホラー)
  • 盲目の *  あの時は……そう。まるで、吸い込まれそうな気がしたっけ…。 湿った夜気。茂った叢。暗い湖……。嫋やかに揺れる水面に唇を合わせた時、何とも言い難い昂揚に体が打ち震えて……。 でもその瞬間……すべてが終わることを、同時に、自覚したんだ…。ぐっとこちらに顔を差し出す〈彼〉に向かって、その口元に唇を触れた瞬間……すべては終わってしまった……。そうして、瞬く間に昂揚は解け、ゆっく [続きを読む]
  • 『滅裂』(短篇ホラー)-6
  • 滅裂 -6  現実かも悪夢かもつかぬ空間に、博は一人佇んでいた。 突如訪れた激しい耳鳴りに頽れそうになって、慌ててその場に踏ん張る。しかしようやくすると、それが耳鳴りではなく、どうやら蝉の鳴き声であることに気付いた。 周囲はいやに明るかった。降り注ぐ日差しのあまりの眩しさに、掌を目の前に翳してしまうと、薄っすらと目元に影ができ、細まった瞼をゆっくりと開くことができるようになった。 少し離れた頭上 [続きを読む]
  • 『滅裂』(短篇ホラー)-5
  • 滅裂 -5「……どういう…ことですか」『その前に確認だけど……ひょっとすると、君は……』言いながら、声はまた小さく咳込んだ。『今から十数年前に、〈あのロッカー〉で何があったのかを知っている。……違う?』「それは……僕でなくても、知っていると思います。当時は、記事になって――」『記事には、ロッカーに詰め込まれていたモノについて、〈動物のようなもの〉とだけ記載されていた。さらに事件の仔細については一切触 [続きを読む]
  • 『滅裂』(短篇ホラー)-4
  • 滅裂 -4 布団を跳ね除けると同時に、枕元のスマートフォンを耳に押し当てていた。 べったりとした汗が体中に滲み、呼吸は異様に乱れている。スマートフォンは押し黙ったまま、何の音も吐き出してはいない。あれ、と思い、端末を耳から離しながら音にじっと耳を傾けていると、不意にそれが通話の着信音ではなく単に時計のアラーム音だと気付いた。一瞬の逡巡。瞬きとともに、汗が睫毛を伝って、滑り落ちた。寝ぼけた脳が、ゆっく [続きを読む]
  • 霧の街(ミステリ)-12
  • 12 霧深い日の校舎は、昼間でも薄暗い。正午時の休憩時間。外では、夜明け前から降り出した土砂降りの雨が、続いている。「――ねえ。直季くん」 階段の踊り場の一角で、食べ終えた弁当箱を仕舞い掛けていると、直季はふと声を掛けられた。 見ると、一人の女子生徒が、目の前に立っていた。「…明松(かがり)さん?」「いつもここで、お弁当食べてるよね。二人で。寒くないの?」 二人で。 それが誰を指しているのかを、す [続きを読む]