三里千秋 さん プロフィール

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三里千秋さん: まほろば漫遊記
ハンドル名三里千秋 さん
ブログタイトルまほろば漫遊記
ブログURLhttp://uryuuhazime.seesaa.net
サイト紹介文大和は国のまほろば……奈良県の歴史が大好きな中学生のブログです。自転車で奈良の歴史を巡っていきます。
自由文奈良県三郷町と大阪府柏原市を中心に各地の歴史を紹介しています。また、推理小説を中心とする読書感想や、日々のできごとなども書きます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供46回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2012/11/08 20:30

三里千秋 さんのブログ記事

  • 柏原市と民俗宗教
  •  『生駒の神々』という本を紹介しました。私の住む柏原市は生駒山系の南端に位置し、延喜式内社が多くて雁多尾畑の松谷光徳寺のような大寺もあります。古代までさかのぼると、河内国分寺、国分尼寺、智識寺などの大規模な寺院が無数に存在していました。ところが、本書でとりあげられていたような民俗宗教的なものは恩智(八尾市)、信貴山(平群町)が南端で、柏原市域には殆ど存在しません。鐸比古神社(奥宮)や若倭姫神社は磐 [続きを読む]
  • 生駒の神々 現代都市の民俗宗教
  • 生駒の神々 現代都市の民俗宗教 宗教社会学の会編の本です。大阪と奈良の境に位置する生駒山地は、宝山寺、石切神社、信貴山寺などの大きい寺社とともに修験系、朝鮮系などを含めた中小の寺社がたくさんあります。所謂檀家や氏子をもつとは限らず、ある機能に特化したご利益(石切さんが「でんぼの神さん」であるように)を持ち、都市民衆が現世利益を祈願する寺社が多いという特徴があります。また既成の宗派の枠に収まらず、独 [続きを読む]
  • フルコースな女たち
  •  新津きよみさんの短編集です。収録作品は『転落――食前酒』『ゼンサイのような女――前菜』『散骨――スープ』『水難の相――魚料理』『薬――お口直し』『男狩り――肉料理』『スイーツ・バイキング――デザート』『マタニティ・メニュー』です。あらすじ 陶芸家、ハンター、料理人である三人の女は、富永英作という男をそれぞれ憎んでいた。三人はふとしたことで知り合い、男を殺す計画を立てるが…。(男狩り――肉料理)  [続きを読む]
  • 文化人類学入門
  •  祖父江孝雄さんの本です。人類学は以前から興味があったのですが、なんだかんだで結局一冊本を読み、授業を一つ受けだだけにとどまっていました。人文地理学、建築史と並んで私の所属する学系(文化環境学系)の専門で、私の興味のある分野と隣接した学問なのでしっかり学んでみたいな、と思って入門書を読んだ次第であります。 内容自体は平易で、一般的な教科書類と比べると圧倒的に読みやすいです。ただ、書かれたのが昭和54 [続きを読む]
  • 外道クライマー
  •  宮城公博さんの本です。私がワンダーフォーゲル部で行っている「沢登り」という行為。それを極限まで追求している宮城さんの体験談が書かれています。那智の滝登攀(失敗)、タイでの50日近いジャングル探検(連続遡下行)、台湾・チャーカンシー初遡行、称名滝冬季初登攀……。軽妙な文体で色々な意味ですごい記録が盛りだくさんです。 宮城さんはワンゲルの先輩たちと考え方がどこか似ているなー、と思いましたが、ワンゲルの [続きを読む]
  • グローバリゼーション・パラドクス
  •  ダニ・ロドリックさん著、大川良文さんと柴山桂太さん訳の本です。国民国家と民主主義とハイパーグローバリゼーションは鼎立しないという「国際経済のトリレンマ」を骨子に盲目的なグローバリゼーションを批判しています。 詳述はしませんが、わかりやすいようにこれまでの例を挙げてみると国民国家+民主主義:ブレトンウッズ体制民主主義+ハイパーグローバリゼーション:ユーロ体制 (世界政府)国民国家+ハイパーグローバ [続きを読む]
  • 都市をたたむ
  •  饗庭伸さんの本です。人口が減少していくこれからの都市をどうデザインしていくかを考察しています。この本で根幹となる考え方は縮小都市の「スポンジ化」であります。都市が拡大する時、都市核から農地を虫食いにするように外へ拡大していくことが多く見られます(スプロールと言います)が、一方で都市が縮小する時。都市は外側から縮んでいくのではなく、中心部も縁辺部も含めて、モザイク状に空洞(空き地、空家)ができてい [続きを読む]
  • 街を変える小さな店
  •  恵文社一乗寺店店長・堀部篤史さんの本です。京都市左京区内にある様々な個人店を紹介しています。 左京区は現在私が生活の拠点としているまちなのですが、紹介されているお店の中で行ったことがあるのは恵文社と出町ふたばだけ。(恵文社は下宿のすぐ近所ということで通っていたり、出町ふたばは友達がバイトをしていたりしますが…) ほとんど喫茶店で気分転換したり、飲みに行ったりすることもなく、学校と下宿、あと数少な [続きを読む]
  • 日本風景論序説 農の美学
  •  勝原文夫さんの風景論です。風景論シリーズその3。人々は幼少期に過ごした自己形成空間から「個人的原風景」、また国民的風土・歴史的伝統によって形成される「国民的原風景」からなる「原風景」を基準にして風景を審美しているというのが本旨であります。「国民的原風景」というのは、「ふるさと」とか「春の小川」に歌われる、山河麗しい農村風景と考えられます。都市の住民であっても、農村の景色を見て懐かしい、と感じるの [続きを読む]
  • われも恋う
  •  堀田あけみさんの連作集です。収録作品は『両手一杯にかすみ草』『桔梗のかなしみ』『われもこう』『クリスマスの花』『グッバイ ナルシス』『So Many Roses たくさんの薔薇の花』です。あらすじ 大学生の俺は、自分が信仰するように恋する有紀子のために起こした行動をきっかけに、花屋でアルバイトすることになった。六つの花をめぐる、六つの恋の物語。 サークルの本棚でふと手に取ってみた本です。殆ど恋愛小説というもの [続きを読む]
  • 子どもの隣り
  •  灰谷健次郎さんの短編集です。収録作品は『燕の駅』『日曜日の反逆』『友』『子どもの隣り』です。あらすじ 父子家庭の4歳の男の子の目に映る、周囲の人々の人生模様を描く(表題作)。幼なくも不安や孤独を抱える4人の子どもを描く掌編4話。 幼児〜中学生の子どもの目線から世界を描いた小説。19歳の私にとって、子どもの世界って、近いはずなのに、不思議に遠く感じます。どの少年・少女の心にも共感できる一方で、なぜか自 [続きを読む]
  • 銀河鉄道の夜
  • 宮沢賢治さんの童話集です。収録作品は『北守将軍と三人兄弟の医者』『オッペルと像』『どんぐりと山猫』『蜘蛛となめくじと狸』『ツェねずみ』『クねずみ』『鳥箱先生とフウねずみ』『注文の多い料理店』『からすの北斗七星』『雁の童子』『二十六夜』『竜と詩人』『飢餓陣営』『ビジテリアン大祭』『銀河鉄道の夜』です。あらすじ(表題作) ジョバンニは周りから疎外されがちな少年。星祭りの夜、彼はザネリらにいじめられ、孤 [続きを読む]
  • 〈景観〉を再考する
  • 松原隆一郎さん、荒山正彦さん、佐藤健二さん、若林幹夫さん、安彦一恵さんによる講義録です。それぞれ順に「経済発展と荒廃する景観」、「近代日本における風景論の系譜」、「近代日本の風景意識」、「都市の景観/郊外の景観」、「『良い景観』とは何か」という題目です。倫理学や経済学、社会学、地理学などそれぞれの論者がそれぞれの立場から景観・風景について書かれています。この中で一番心に残ったのが若林さんの議論です [続きを読む]
  • 風景学 風景と景観をめぐる歴史と現在
  •  中川理さんの本で、風景・景観についての認識・論考の歴史を概観した一冊であります。最近大学の授業で、風景や景観に関する話題がたくさん出るので、レポートを書くためというのもありますが、興味が出てきて風景についての本をよく読んでいます。これはその第一弾。 風景という言葉自体なかなか定義しづらいものではありますが、人間によって何らかの共有されうる意味が見出される眺めといった風景に考えることができます。こ [続きを読む]
  • スクールカースト
  •  鈴木翔さんの本です。スクールカーストとは、主に中高に存在する、クラスに存在するカーストのような格付けのこと。中学生以上の多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。明るい運動部がクラスを牛耳り、静かな文化部が沈黙するというのが典型的な構図であります。 生徒は権力の階級として、先生は能力(コミュ力、生きる力)の階級として把握している二重構造があり、両者はそれを容認して、あるいは利用しながら学 [続きを読む]
  • 奈良の寺――世界遺産を歩く――
  •  奈良文化財研究所の本です。古代史、建築史、考古学、保存科学、造園学など様々な分野の所員さんたちが、奈良市内の寺社を解説しています。特に建築史的なトピックが多く、字引片手に専門用語を調べながら読みました。。何度も訪れたことのある奈良といえども、全然知らないことばかり。この本を通して歴史を知れる、というより、歴史を紐解く、また歴史を繋いでゆく専門家たちの姿を知ることができます。文化遺産って本当に様々 [続きを読む]
  • 魔女の宅急便
  •  角野栄子さんの小説です。あらすじ キキは魔女の娘。13歳のある満月の晩、黒猫・ジジを連れ、放棄に乗って飛びたった。独り立ちの日であった。キキはコリコという海辺の大きな町に降り立ち、「魔女の宅急便」屋さんを開いたが…。 13歳の少女がいろいろな人に囲まれながら、少しずつ大人になっていくのがよく描かれていました。幼さ、おてんばさと可愛さ、そして時々覗く「大人」の萌芽がとてもよく伝わってきました。 空を飛 [続きを読む]
  • 里山資本主義
  •  藻谷浩介さんの本です。木質バイオマスをはじめ、地域内のエネルギー、食糧、建材などのものを利用することで、お金が無くなったり輸入が唐突に途絶えたりしても生活していけるサブシステムを構築する「里山資本主義」を説いています。 林業や地域にかかわっている身として前から気になっていた本です。かなりわかりやすく書かれている反面少し断定的な文体だったので、「検証した方がいいのでは」とか「本当にそういえるのか」 [続きを読む]
  • 精霊の守り人
  •  上橋菜穂子さんのファンタジー小説です。あらすじ バルサは熟練の女用心棒。ある日川に落ちた新ヨゴ皇国の第二皇子・チャグムを救う。そのことをきっかけとして、バルサは精霊の卵を体に宿し、父に狙われるようになったチャグムを護衛することになるが…。 妹が好きな作品で、中高を通して友達からも何度かおすすめされていましたが、大学生となった今になってはじめて読みました。昔はファンタジーが苦手で、どうも読むのが照 [続きを読む]
  • 文化と国家――教育と国民の形成
  •  久しぶりに社会科学にまつわることをブログで書こうかな、と。教育が国家を形成し、ナショナリズムを生じさせるというゲルナーのナショナリズム論を元に、文化と国家・地域の関係を考察してみようと思います。政治や教育については全くの門外漢ですが、大学で学ぶ人文地理学・文化人類学と深く結びつき、中々興味のあるところであります。ゲルナーは農耕社会から近代の産業社会への移行が国家を生み出したと述べています。産業社 [続きを読む]
  • まひるの月を追いかけて
  •  恩田陸さんのミステリ小説です。あらすじ 異母兄の研吾が奈良で消息不明になった。ほとんどあったこともない研吾の恋人に連れられて、私は奈良へと旅立った。旅が進むにつれ、事実が少しずつ明らかになっていく。虚偽と真実が入り混じる旅の中、私は――。 奈良を舞台にした恩田さんの小説ということで読んでみました。設定だけを聞くとありがちな二時間ドラマのような感じがしますが、陳腐にならず、見事に恩田ワールドになっ [続きを読む]
  • 日本村落の社会地理
  •  浜谷正人さんによる地理学の書籍です。大学でお世話になっている教授に貸していただいた本です。 日本はしばしば狭い島国だ、などと言われますが、実際は世界の国々と比べても広い上に、地形も多様。景観的(集村、散村、疎塊村…)にも、制度・生活空間的(標準型、須恵村型、煙山村型…)にも日本の村落は極めて多様であります。 私は中学時代より柏原市、三郷町、王寺町を中心に河内・大和地域の村落の形態についていろいろ [続きを読む]
  • コンビニ人間
  •  村田沙耶香さんの小説です。あらすじ 古倉恵子は就職もせず、コンビニバイトを続けて18年になる。36歳で、未婚。子供のころから「普通でない」と言われた彼女が「普通」として生きられるのがコンビニバイトという形であった。しかし、彼女が「普通のコンビニ店員」として18年も働き続けるのは「普通でない」と周囲の人は思っており…。 去年だったか、芥川賞を受賞した作品ですね。「普通であれ」という社会の要請は確かにあり [続きを読む]
  • 都市・集まって住む形
  •  鳴海邦碩さんの本です。世界中のさまざまな都市をとりあげてそ形成の過程や集住における知恵を紹介しています。風土が違えば住まいのあり方も全然違うのかと思いきや、意外と同様の形式の住まいがあることに驚きました(台湾の亭仔客と日本の雁木など…)。 以前読んだ本にもありましたが、各戸を繋ぐ空間(アパートの共用スペースや、路地空間など)の重要性を強く思います。植木鉢などの表出があれば見た目にうるおいが生じる [続きを読む]
  • D坂の殺人事件
  •  江戸川乱歩さんの短編集です。収録作品は『二廃人』『D坂の殺人事件』『赤い部屋』『白昼夢』『毒草』『火星の運河』『お勢登場』『虫』『石榴』『防空壕』です。あらすじ(表題作) 私はD坂にある喫茶店「白梅軒」で変わり者の友人・明智小五郎と話しながら珈琲を啜っていたところ、向かいにある古本屋の異変に気付く。駆けつけると、古本屋の細君が首を絞められて倒れていた…。 久しぶりの乱歩作品です。ワンゲル合宿のお供 [続きを読む]