三里千秋 さん プロフィール

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三里千秋さん: まほろば漫遊記
ハンドル名三里千秋 さん
ブログタイトルまほろば漫遊記
ブログURLhttp://uryuuhazime.seesaa.net
サイト紹介文大和は国のまほろば……奈良県の歴史が大好きな中学生のブログです。自転車で奈良の歴史を巡っていきます。
自由文奈良県三郷町と大阪府柏原市を中心に各地の歴史を紹介しています。また、推理小説を中心とする読書感想や、日々のできごとなども書きます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供36回 / 365日(平均0.7回/週) - 参加 2012/11/08 20:30

三里千秋 さんのブログ記事

  • 〈景観〉を再考する
  • 松原隆一郎さん、荒山正彦さん、佐藤健二さん、若林幹夫さん、安彦一恵さんによる講義録です。それぞれ順に「経済発展と荒廃する景観」、「近代日本における風景論の系譜」、「近代日本の風景意識」、「都市の景観/郊外の景観」、「『良い景観』とは何か」という題目です。倫理学や経済学、社会学、地理学などそれぞれの論者がそれぞれの立場から景観・風景について書かれています。この中で一番心に残ったのが若林さんの議論です [続きを読む]
  • 風景学 風景と景観をめぐる歴史と現在
  •  中川理さんの本で、風景・景観についての認識・論考の歴史を概観した一冊であります。最近大学の授業で、風景や景観に関する話題がたくさん出るので、レポートを書くためというのもありますが、興味が出てきて風景についての本をよく読んでいます。これはその第一弾。 風景という言葉自体なかなか定義しづらいものではありますが、人間によって何らかの共有されうる意味が見出される眺めといった風景に考えることができます。こ [続きを読む]
  • スクールカースト
  •  鈴木翔さんの本です。スクールカーストとは、主に中高に存在する、クラスに存在するカーストのような格付けのこと。中学生以上の多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。明るい運動部がクラスを牛耳り、静かな文化部が沈黙するというのが典型的な構図であります。 生徒は権力の階級として、先生は能力(コミュ力、生きる力)の階級として把握している二重構造があり、両者はそれを容認して、あるいは利用しながら学 [続きを読む]
  • 奈良の寺――世界遺産を歩く――
  •  奈良文化財研究所の本です。古代史、建築史、考古学、保存科学、造園学など様々な分野の所員さんたちが、奈良市内の寺社を解説しています。特に建築史的なトピックが多く、字引片手に専門用語を調べながら読みました。。何度も訪れたことのある奈良といえども、全然知らないことばかり。この本を通して歴史を知れる、というより、歴史を紐解く、また歴史を繋いでゆく専門家たちの姿を知ることができます。文化遺産って本当に様々 [続きを読む]
  • 魔女の宅急便
  •  角野栄子さんの小説です。あらすじ キキは魔女の娘。13歳のある満月の晩、黒猫・ジジを連れ、放棄に乗って飛びたった。独り立ちの日であった。キキはコリコという海辺の大きな町に降り立ち、「魔女の宅急便」屋さんを開いたが…。 13歳の少女がいろいろな人に囲まれながら、少しずつ大人になっていくのがよく描かれていました。幼さ、おてんばさと可愛さ、そして時々覗く「大人」の萌芽がとてもよく伝わってきました。 空を飛 [続きを読む]
  • 里山資本主義
  •  藻谷浩介さんの本です。木質バイオマスをはじめ、地域内のエネルギー、食糧、建材などのものを利用することで、お金が無くなったり輸入が唐突に途絶えたりしても生活していけるサブシステムを構築する「里山資本主義」を説いています。 林業や地域にかかわっている身として前から気になっていた本です。かなりわかりやすく書かれている反面少し断定的な文体だったので、「検証した方がいいのでは」とか「本当にそういえるのか」 [続きを読む]
  • 精霊の守り人
  •  上橋菜穂子さんのファンタジー小説です。あらすじ バルサは熟練の女用心棒。ある日川に落ちた新ヨゴ皇国の第二皇子・チャグムを救う。そのことをきっかけとして、バルサは精霊の卵を体に宿し、父に狙われるようになったチャグムを護衛することになるが…。 妹が好きな作品で、中高を通して友達からも何度かおすすめされていましたが、大学生となった今になってはじめて読みました。昔はファンタジーが苦手で、どうも読むのが照 [続きを読む]
  • 文化と国家――教育と国民の形成
  •  久しぶりに社会科学にまつわることをブログで書こうかな、と。教育が国家を形成し、ナショナリズムを生じさせるというゲルナーのナショナリズム論を元に、文化と国家・地域の関係を考察してみようと思います。政治や教育については全くの門外漢ですが、大学で学ぶ人文地理学・文化人類学と深く結びつき、中々興味のあるところであります。ゲルナーは農耕社会から近代の産業社会への移行が国家を生み出したと述べています。産業社 [続きを読む]
  • まひるの月を追いかけて
  •  恩田陸さんのミステリ小説です。あらすじ 異母兄の研吾が奈良で消息不明になった。ほとんどあったこともない研吾の恋人に連れられて、私は奈良へと旅立った。旅が進むにつれ、事実が少しずつ明らかになっていく。虚偽と真実が入り混じる旅の中、私は――。 奈良を舞台にした恩田さんの小説ということで読んでみました。設定だけを聞くとありがちな二時間ドラマのような感じがしますが、陳腐にならず、見事に恩田ワールドになっ [続きを読む]
  • 日本村落の社会地理
  •  浜谷正人さんによる地理学の書籍です。大学でお世話になっている教授に貸していただいた本です。 日本はしばしば狭い島国だ、などと言われますが、実際は世界の国々と比べても広い上に、地形も多様。景観的(集村、散村、疎塊村…)にも、制度・生活空間的(標準型、須恵村型、煙山村型…)にも日本の村落は極めて多様であります。 私は中学時代より柏原市、三郷町、王寺町を中心に河内・大和地域の村落の形態についていろいろ [続きを読む]
  • コンビニ人間
  •  村田沙耶香さんの小説です。あらすじ 古倉恵子は就職もせず、コンビニバイトを続けて18年になる。36歳で、未婚。子供のころから「普通でない」と言われた彼女が「普通」として生きられるのがコンビニバイトという形であった。しかし、彼女が「普通のコンビニ店員」として18年も働き続けるのは「普通でない」と周囲の人は思っており…。 去年だったか、芥川賞を受賞した作品ですね。「普通であれ」という社会の要請は確かにあり [続きを読む]
  • 都市・集まって住む形
  •  鳴海邦碩さんの本です。世界中のさまざまな都市をとりあげてそ形成の過程や集住における知恵を紹介しています。風土が違えば住まいのあり方も全然違うのかと思いきや、意外と同様の形式の住まいがあることに驚きました(台湾の亭仔客と日本の雁木など…)。 以前読んだ本にもありましたが、各戸を繋ぐ空間(アパートの共用スペースや、路地空間など)の重要性を強く思います。植木鉢などの表出があれば見た目にうるおいが生じる [続きを読む]
  • D坂の殺人事件
  •  江戸川乱歩さんの短編集です。収録作品は『二廃人』『D坂の殺人事件』『赤い部屋』『白昼夢』『毒草』『火星の運河』『お勢登場』『虫』『石榴』『防空壕』です。あらすじ(表題作) 私はD坂にある喫茶店「白梅軒」で変わり者の友人・明智小五郎と話しながら珈琲を啜っていたところ、向かいにある古本屋の異変に気付く。駆けつけると、古本屋の細君が首を絞められて倒れていた…。 久しぶりの乱歩作品です。ワンゲル合宿のお供 [続きを読む]
  • やさしい教育心理学
  •  鎌原雅彦さん、竹綱誠一郎さんらによる教育心理学の教科書です。教職免許をとるわけではありませんが、子供相手のボランティアをしている中、興味がわいて読みました。入門書であり、かなり平易な内容。経験則的に知っていることも多くありましたが、自分や周囲の人の行動に照らし合わせながら読んでいると、なるほど、と思わされることが何度もありました。何かにすぐ応用できるというわけではありませんが、教育や心理について [続きを読む]
  • 四畳半神話体系
  •  森見登美彦さんの小説です。あらすじ 私は京都大学の三回生。バラ色の大学生活を夢見ていたが、実際のそれは無気力と暗い情熱に包まれた奇妙なものとなっていた。唾棄すべき親友で宿敵でもある小津、孤高な後輩の明石さん、超然とした不思議な自由人・樋口師匠に囲まれて送る私の奇天烈な青春物語。 京大生の教養のようなところのあるこの小説。大学一回生も終わろうとする今頃、妹に勧められてようやく読みました。 現実の京 [続きを読む]
  • 夜叉ケ池
  • 泉鏡花さんの戯曲集です。収録作品は『夜叉ケ池』『海神別荘』『天守物語』です。あらすじ(表題作) 三国岳の麓、琴弾谷。萩原晃は妻・百合とともに鐘楼守をしていた。明六つ、暮六つ、夜中丑満に一度ずつ撞かねば、山奥にある夜叉ケ池の水があふれて田地田畠、陸という陸が水に呑まれるという伝説があるのだ。村の信仰も最早廃れ、百合と外から来た自分だけが迫害されながらも鐘の信仰を守っていた。ある旱の夏、晃の旧友の文学 [続きを読む]
  • 地方創生大全
  •  木下斉さんの本です。主に「経営」の立場から様々な地域事業の問題点などを考察しています。 採算の取れないビジネスに延々とつぎ込まれる補助金、結果より手続きが重視される行政政策づくり、耳障りの良い真新しいだけのアイデア、合意ありきの議論…現在なされている地域事業によくある問題点を暴いています。 実際読んでいて確かにな〜と思う指摘も多いです。当然なようで意外と意識しない観点が含まれていて面白かったと思 [続きを読む]
  • 島は僕らと
  •  辻村深月さんの青春小説です。あらすじ 瀬戸内海に浮かぶ冴島は人口三千人弱の小さな島。島には中学校まではあるが、高校はない。高校二年生の朱里の学年は彼女のほか網元の娘・衣花、リゾート開発業者の息子・源樹、演劇に熱を上げる新の三人だけ。高校卒業とともに島を出て進学するのを前提に、残り少ない日々を毎日四人で本土にある高校へフェリーで通って過ごしている。Iターンの増加や大人たちの取り組みで変容しつつある [続きを読む]
  • 高野聖・眉かくしの霊
  •  泉鏡花さんの小説です。あらすじ(高野聖) ある旅館での夜ーー道連れの僧は飛騨山中の峠越えのとき体験した不思議な出来事を語った。行く道に横たわる大蛇に、雨のように降り注ぐ蛭の森、そして妖しくも美しい女性の暮らす峠の一つ家……。鏡花怪奇譚の名作の一つ。 以前アンソロジーで読んだ『薬草取』に魅せられ、鏡花をしっかり読んでみようと思い、生協で購入した一冊です。 妖しく幻想的な中に、どこか俗っぽさというか [続きを読む]
  • 住まいを読む――現代日本住居論
  •  鈴木成史さんの本です。現代日本の住宅の歴史を追うとともに、それぞれの住宅についての意義を考察しています。取り上げられているのは、農村住宅、漁村住宅、町家、下町の住まい、中廊下型住宅、都市LDK型住宅、地方続き間型住宅、建築家の設計した住宅、集合住宅、コーポラティブ住宅などです。 戦前から現代(といっても20世紀終わりまでですが)にいたるまでの住宅史が概観できるのもよかったですが、特に心に残ったのが、 [続きを読む]
  • ピーター・パンとウェンディ
  •   ジェームズ・M・バリーさんの小説です。あらすじ ウェンディら三姉弟の家にピーターパンが現れた。彼は三姉弟に魔法の粉へとふりかけ、ネバーランドへと一緒に飛び立った。人魚、人食いワニ、インディアン、海賊たちの待つネバーランドではピーターパンを中心に様々な冒険が繰り広げられる。 ものすごーく久々の海外小説。児童文学と言いつつも、かなり残酷な描写があり、いろいろ深く考えさせるところがあったり、結構大人 [続きを読む]
  • 山怪 山人が語る不思議な話
  •  田中康弘さんの本です。山における不思議な話、怖い話をたくさん蒐集しています。何となく遠野物語を髣髴とさせるのですが、筆者の本職がらマタギにまつわるお話がかなりの割合で、内容も狐関係の話がやけに多い印象を受けました。あとがきで書かれていた蒐集方法を読むと、ああなるほど。作者はインタビューをするとき、呼び水としてここまでに蒐集した話を語ってみせているらしいです。 内容に偏りがあるとはいったものの、や [続きを読む]
  • 少女
  •  湊かなえさんのミステリ小説です。あらすじ 親友の自殺体を目撃した。転校生・紫織の告白に、由紀と敦子、二人の少女は衝撃を受けた。由紀はそれに自慢めいたものを感じ自分はそれ以上のものを見たいと思って、敦子は死体を見たら死を悟ることができるのではないかと思って、それぞれ人の死を目撃したいと願うようになる。そのために由紀は小児科病棟、敦子は老人ホームへとボランティアに行くことにしたが…。 『告白』『しら [続きを読む]
  • 霧の向こうの不思議な町
  •  柏葉幸子さん作の児童向けファンタジー小説です。あらすじ 小学6年生のリナは父親に提案され、一人で霧の谷へと旅へ出た。小さな田舎町から誘われるように霧の谷の森を抜けると、そこにはどこか日本離れした洋館の立ち並ぶ不思議な町であった。会う人会う人がどこか普通と違う、へんてこりんな町。リナはこの町で働きながら夏休みを過ごすことになるが…。 映画「千と千尋の神隠し」の原作ということで手に取った一冊でありま [続きを読む]
  • 後期雑感
  •   読み終わった本の感想をだらだらと書き連ねるだけのブログになりつつあるこの頃ですが、今日は珍しく日記でも。夏休みが終わり、大学一回生も後期に差し掛かりました。地理学や都市空間論関係の授業をとりまくる、かなり趣味性の強い履修を行い、毎日授業に臨んでいます。以前は「過疎地域の活性化をやりたい!」とばかり考えていましたが、最近ではそれに加えて「(変わっていくはずの)文化を守る」とはどういうことか、さら [続きを読む]