鈴果根瑞希 さん プロフィール

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鈴果根瑞希さん: ぼくらの永遠
ハンドル名鈴果根瑞希 さん
ブログタイトルぼくらの永遠
ブログURLhttp://mizuki898.blog.fc2.com/
サイト紹介文連載・カウンセラー×ミュージシャンの卵が織りなす幸せの形。R-18
自由文R-18 性描写あり。基本的に愛のあるBL小説。重い内容のものもあるので読むのは少し覚悟が必要な場合も。強い心臓は必須。でも基本的にラブ&ピースがモットーです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供45回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2012/11/26 22:51

鈴果根瑞希 さんのブログ記事

  • あとがきにかえて ♯千年の雨、やむ頃の
  • (コメントのお返事は、最後にあります。感謝?)仏像LOVE?な、すずがねさんは、昔、千手観音の千とは「限りがない」という意味があるとかなんとか、というのを聞いたことがありました。そこから思いついて、このタイトルにしたのですが、この話が生まれた経緯は、単純に、優しい人が報われる世界であればいいよな〜とか思ったからでした。そこから思いついたのが、浩太朗さんで、めっちゃ報われて欲しかったので、相方の春道さ [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 26 (最終話)
  •  春道が、浩太朗の部屋で唸りながら転がっている。会社の同期が職場結婚をすることになり、スピーチ役を頼まれたのだ。その原稿を、浩太朗の部屋で作っている。 そんなもの、自分の部屋でやればいいのにと思うが、この部屋の方が落ち着くのだそうだ。そういえば、学生の時も、よく浩太朗の部屋でテスト勉強をしていた。 外は、雨が降っている。 体を繋げてから、八カ月。今までと同じような日々の中で、時折、濃密な時間が流れ [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 25
  •  半年後。 いつもの居酒屋で、春道を待つ。浩太朗が先に来て、席を取っている。少し遅れてやってきた春道が「腹減った」と言いながら、メニューを見る。「今日、アジの南蛮漬けがお勧めだって、言っていた」「お。好き好き」 二人で、いつも通り、食事をしながら飲む。 職場のことや、昔の同級生のことも、たまに話す。 話の内容は、以前と変わらないような気がする。ただ、以前より会う回数は増えた。セックスやキスは、今も [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 24
  •  翌日、春道は熱を出した。 午前中に熱が測ったら、37度8分。春道は、大したことはないと言って、浩太朗のベッドで寝ている。 食事は、普通に食べてくれたので、少し安心したが。「本当、ごめん」「そんなに何回も謝らなくていいって」「だって、初めてだったのに、俺が遠慮できなかったから」 ベッドの横で、浩太朗は自分を責める。「大丈夫だってば。おれも訳わかんなくなってたから、一緒一緒」 ベッドの中で春道は、何 [続きを読む]
  • 千年の雨 やむ頃の 23(★★★)
  • (夢なんじゃないか) もう何度、そんな風に思っただろう。春道と体を繋げる日が来るなんて、まだ信じられない。浩太朗は、最後の理性を発動しながら、自分のペニスにコンドームを被せ、ローションで濡らす。 春道の両足を掴み、自分を受け入れる体制を作る。「ハル、自分でちょっと持ってて」 膝裏を自分で持たせて、さらに足を開かせる。「恥ずかし……っ」 淫らな姿勢になった春道は、それでも、自分の膝裏を掴んで両足を開く [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 22(★★)
  •  浩太朗は嬉しくなって、春道の雄に自分の雄を重ねて腰を揺らす。「あ、あ、あ、そ、それっ、気持ちいいっ」「嫌じゃない?」「気持ちいい……あ、ああ、あ」 まだ夢のようだ。今まで片思いをしていた男が、自分によってこんなに淫らになっている。きっと今までそれなりに女も抱いてきたノンケの男が、こんなに男の自分に夢中になっている。 浩太朗は春道を抱き起こして、自分の腰の上に座らせてやる。自分で腰を使うように誘導 [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 21(★)
  •  春道のペニスに兆しがあるのに気が付いた。 その堅さが腹のところに当たり、浩太朗は嬉しくなって、春道の胸の尖りを舌で強く責める。そうすると、春道の体がひくりと小さく跳ねた。 夢中になって、春道の体にむしゃぶりついていると、春道が浩太朗を制する。「ちょ、ちょっと、タンマっ。だからがっつき過ぎだって」「だ……駄目か?」 荒い息で顔を上げると、春道の顔がやや呆れたようになっている。だが、すぐにはにかんだ [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 20(★)
  •  そうささやいた後、春道はとても優しく笑った。 浩太朗は、まだ瞳を濡らしたまま、動揺している。 「……いいのか?」「したかったんだろ」 春道の手が優しく浩太朗の頬を撫でる。たまらなくなった浩太朗は、春道の唇にむしゃぶりついた。今まで溜め込んできた思いが、一気に解放されて、春道の口の中を掻きまわす。「……んっ……んっ、んーー!」 春道が浩太朗の背中を強く叩く。浩太朗はキスをやめる。「がっつきすぎだろ [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 19
  •  浩太朗は春道の手首から手を外して、春道に顔を近づけようとした。それに気が付いていないのか、春道は「ただ」と話しを続ける。「……男と寝ようとしている、自分が怖い」 春道の瞳が震えているのがわかる。その本音に、浩太朗は、胸の奥が冷たくなった。「今まで歩いてた道から、外れるんじゃないかと思うと……それが怖い」 春道の本音が、胸に刺さる。浩太朗は、小さく自嘲した。「……そうだよな。そりゃ、そうだ。ノンケ [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 17
  •  それから部屋を少し片付けて、風呂に向かった。春道は寝室から出てこない。それでいいと、浩太朗も思う。 風呂から出ても、いつもより寝るには少し時間だ。 けれど春道がいる手前、諦めて寝ることにした。ソファで寝るのに、掛け布団が必要だった。浩太朗は、そっと寝室のドアを開けた。春道がベッドの中で、こちらを見たのがわかった。「ちょっと、布団取りにきた」 浩太朗はクローゼットを開けて、薄手の布団を一枚引っ張り [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 16
  •  春道は昔から、捨て猫や捨て犬を放っておけないタイプだった。 今は何も飼っていないが、たまに、同居する動物の存在があった。その多くは、元から弱っていたので、ほとんどが死んでしまうのだが、まるで春道は、その死を見送る役割を、わざと選んでいるのではないかと、思うほどだった。 その優しさは、苦しかった自分への救済なのだと、浩太朗は思っていたから、あえて何も言わなかった。 ただ、時折「お前は情にほだされや [続きを読む]
  • 次回の更新は、27日(日)9時になります。
  • こんばんは。すずがねでございます。一体どうしたんだ!やればできるじゃないか!と自画自賛しながら、連続で15話更新が続いている「千年の雨、やむ頃の」ですが、今週、やんごとなき事情が、ど〜しても続き、執筆に集中ができないので、次回の更新を27日(日)の9時からにしたいと思います。なので、その頃にまた、ぶらりと遊びにきてくださいませ〜♪最近、ブログにお越しになって下さる方が増えてきて、嬉しく思います。再開 [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 15
  •  浩太朗はどうしたらいいのかわからず、頭を掻いて溜息をついた。「……なんなの」「なんなのってなんだよ」  玄関先で、そんなやり取りをする。「で、中には入れてくれないわけ」 春道が真っすぐにそう言う。浩太朗は段々と目を合わせるのが苦痛になってきて、目を反らす。そして「どうぞ」とぶっきらぼう言う。 勝手知ったると言った感じで、春道は部屋に入り、ソファに座る。その様子を見ながら、浩太朗は身の置き場に悩ん [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 14
  •  体が疼く。 浩太朗はベッドに横になったまま、ぼんやりとしている。 あれから、春道からの連絡が途絶えた。それでよかったと思っている。けれど、ふとした瞬間に、春道の熱い肌を思い出す。 自分も酔っていたせいか、かなり美化されているような気がするが、それでもずっと求めていたものが、手に入った瞬間だった。 鈴奈とは、別れたようだった。 理由もわからないまま「今は誰とも付き合う気になれない」と、春道から振ら [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 13
  •  あれは高校の頃だ。 春道から、あの話を聞かされて、しばらくしてからだった。あれから春道は、告白をしてきた富田麻衣と付き合い始めた。恐らく二人は、ちゃんとデートをして、さっさとセックスを済ませて、平均的な高校生カップルとして楽しんでいたと思う。 けれど、時折春道は、富田麻衣と過ごすより、浩太朗との時間を選ぶことがあった。それは、浩太朗にとって幸福で、最高に優越感を持てた時でもあった。 あの日、浩太 [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 12
  •  二人で向き合って食事をしているのに、目はほとんど合わない。 とても近くにいるけれど、とても遠くに感じる。「そりゃあ、あんなことがあったけどさ……」 春道の台詞に、一瞬、何かがこみ上げてくる。「……お前にとっては、あんなことだろうけど」 浩太朗の声の温度に、春道の肩が少し揺れた。「そういう意味じゃなくてさ」「じゃあ、どういう意味だよ」 春道の手が止まる。困ったような、不安そうな表情のままうつむく。 [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 11
  • 「今日は……帰る。一回ひとりで整理したい……」「……うん」 春道は立ち上がって、寝室に向かう。春道が着替えている間、浩太朗は、まだダイニングテーブルから立つことができない。心が、いろんなものを受け入れることを拒否している。 寝室のドアを開けた春道が「帰る」と言う。 もう二度と会えないかもしれない。――いや、もう会わない方がいいのかもしれない。「帰るから」 黙ったままの浩太朗に、もう一度春道はそう言 [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 10
  •  春道の顔が、すっと青くなったのがわかった。 浩太朗の口からは、もう何も言うことができず、ただうつむいてこの時間を耐えるしかなかった。「マジか……」 春道がぼそりと、そうつぶやいた。そうして、浩太朗と同じく、しばらくうつむいていたが、やがておかしな苦笑いを浮かべた。「あの……あれだよな。酔った勢いで、きっと訳がわからなくなったんだよな……はは」 春道が助け船を出してくれるのに、浩太朗はそれに乗るこ [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 9
  •  ベッドまで水を持って行き、水を飲ませる。シャワーを貸して戻ってきた春道は、まだ少し顔をしかめている。 「頭痛い。なんか気持ち悪いし」「そりゃあ、あんだけ呑んだら残るだろ」「なんでお前、平気なの?」  すげー腹立つと、目の前で文句を言う。ダイニングテーブルで、目の前に座っている春道の濡れた髪に、ふと下半身が熱くなった。「腹減ってる?」「あんま食いたくない」「プリンがある」「……プリンは食えるかも」 [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 8
  •  浩太朗は自分の頭をひどくかきむしった。 朝、目を覚まして、消えてしまいたいような衝動に駆られた。すでに服は着ているが、春道はベッドの中でまだ裸のまま、寝息を立てている。 その寝顔を見つめて、昨夜、突如として切れてしまった自分の理性に、憤りすら感じた。一度口づけたら、もう止まらなかった。(十年、我慢していたのに) いや。十年も我慢していたからこそ、止まらなかったのだ。(お前も、いくら酔ってるからって [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 7
  • 「もう寝ろ」「えー」「えーじゃないよ。はしゃぎすぎだよ」「もう一件行く?」「行かないよっ」 春道はヘラヘラと笑いながら、そのまま体勢を崩してベッドから落ちそうになる。浩太朗がそれを慌てて支える。あれだけ呑んだのだから、まともに立てるはずがない。「ほら。もういいから寝ろ」「今日、すっごい楽しかったぁ」「わかったから」「本当、楽しかった……」「うん」 なだめるように、浩太朗は春道の背中をぽんぽんと叩い [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 6
  •  久しぶりに会った春道は、少し痩せたような気はしたが、元気ではあった。「そんなに忙しいのか?」「忙しいのは本当だけど、ちょっと無理やり仕事してるかも。今、仕事してる方がなんか楽でさ」  運ばれてきたタコの刺身を口に入れて「これ旨いな」と呟く。グラスのビールはほとんど減ってない。「夕べあんまり寝てないから、すぐ潰れそう」「うち泊まればいいじゃん」「マジ?」 嬉しそうに笑う春道を微笑ましく思いながら、 [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 5
  • 「お前、恋愛になると奥手だからさ。相手にひっぱってもらうくらいが丁度いいだろ。なんとかなるって」 春道は、少し唸る。わかっているけど、納得はしたくないらしい。「何話したらいいのか、わからなくなるんだ」「あんま、色々と話さなくていいよ。お前、誤解されやすいし」「うっせ」「モテるのに、そこが勿体ないよなぁ」 春道は、もう一度「うっせ」と呟いた。「もう寝る」「うん」 浩太朗も、背中を向ける。背中がかすか [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 4
  •  多分、自分はゲイなのだと、自覚をしたのは中/学/生の頃だ。 いろんな意味で成長が遅かった分、子供の頃は無邪気に過ごしていたような記憶がある。いつも、魅力的だと感じる人間は同性で、高校が同じだった春道もいつのまにかそのような目で見ていた。 当時は、若くて、若かったからこそ、軽くて、ふざけて抱き付いたりもした。 春道は、何故かあまりそのようなことを嫌がらず、浩太朗に抱き付かれても「わかったわかった」と [続きを読む]
  • 千年の雨、やむ頃の 3
  • 「今日、すっごい酔った……」 フラフラと歩く春道の腕を慌てて、浩太朗は掴む。「ほら。車にひかれるぞ」 普段はここまで酔うことはないのだが、今日の春道は酒の量も多かった。 浩太朗の頬に、雨の滴が一つ落ちた。空を見上げると、わずかだが降り始めた。小雨なので、自宅が近い浩太朗は大丈夫だが、ここから電車で4駅の春道には、少し厳しいかもしれない。 唸っている春道に浩太朗は言う。「今日、泊まってく?」 酔って [続きを読む]