hit4papa さん プロフィール

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hit4papaさん: 暇つぶし雑記
ハンドル名hit4papa さん
ブログタイトル暇つぶし雑記
ブログURLhttp://hit4papa.blog.fc2.com/
サイト紹介文ミステリ/純文学/SF/ビジネス/ノンフィクション国内外問わずなんでも読みます。
自由文ほぼ読書記録。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供96回 / 365日(平均1.8回/週) - 参加 2012/12/16 00:34

hit4papa さんのブログ記事

  • 【本】色川武大『離婚』-ウダウダ
  • 結婚に向かない夫婦の離婚後が描かれた作品。別れた後もくっついたり離れたりを繰り返す元夫婦。ウダウダな状態を延々と読まされてしまう。それぞれに気になる異性ができて心穏やかならずであったりと、揺れ動く二人だが主役の元夫の煮え切らない態度には嫌悪感すら覚えた。本作品のような男女の関係性は、発表当時、当世風ではあっても、クールさが欠如している分、今は古臭さがぬぐえない。阿佐田哲也名義の『麻雀放浪記』が広く [続きを読む]
  • 【本】渡辺淳一『阿寒に果つ』-奔放な女性が活写されている
  • 阿寒で自殺を遂げた18歳の女性画家。二十年の時を経て、彼女に想いを寄せていた主人公は、彼女と関係のあった男性たちを訪ね、死の真相を探し出そうとする。5人の男性、そして姉の回想を通して、人物像が明らかになっていくストーリー展開だ。自分を一番に愛していると男性たちに思わせる女性の生き様、そして彼女に翻弄され喪失感を抱え続ける男性が活写されている。著者の高校時代の恋人(?)をモデルにしているようだが、1950 [続きを読む]
  • 【本】渡辺淳一『白い宴』-心理描写が卓越している
  • 昭和43年、札幌医科大学における日本初の心臓移植手術にまつわるゴタゴタに材をとったドキュメンタリータッチの作品。著者は当時、該大学の講師で、本作品の発表をもって専業作家になったとのこと。なるほど、医師の視点で臨場感たっぷりの描写ではあるものの、反面、内部告発のような内容だ。執刀医の、傲岸不遜な態度と女性的ともいえる心の揺れが綯い交ぜになった心理描写は、科学と倫理の相克を象徴しているのだろう。ただ、本 [続きを読む]
  • 【本】村上龍『イン ザ・ミソスープ』-ただグロテスクなだけでなく
  • 残虐な手口で殺人を繰り返す外国人観光客フランクと、彼をアテンドする羽目になった主人公ケンジの数日を描いている。フランクの怪異な容貌と虚言癖、不可解な行動に不快感を募らせながらも、時折見せる沸騰した怒りの様相に戦慄を覚えるケンジ。フランクの手による殺人を疑いながらも、逃げ出せないケンジは、ついに目の前で大量殺人の現場を目撃することになる。おぞましさ爆発、圧巻の殺戮シーンは読みながら怖気をふるってしま [続きを読む]
  • 【本】J.C.ポロック『樹海戦線』-冒険小説の名品
  • 正体不明の襲撃者に付け狙われるベトナム戦争帰還兵。圧倒的に不利な状況の中、主人公は必死の反撃に打って出る。激しいアクションシーンで幕をあける本作品は、シーンを変えながらテンションを維持し、怒涛のクライマックスでは2対12の戦闘へと突入していく。銃火器の取り扱いや作戦行動、政府機関の裏側は、その道のプロが書いたような緻密だが、欲をいうなら、力押しだけではなく知力の限りを尽くす展開が見たかった。主人公が [続きを読む]
  • 【本】大江健三郎『死者の奢り・飼育』-言い表しようのない力強さ
  • 死体処置室のアルバイト学生「死者の奢り」、拿捕された外国人兵士をペットと化す少年「飼育」他、人間の恥部をさらけ出したような、読んでいて厭な気分にさせられる作品集。嫌悪感を覚えながらも、心の行き場のなさを突き付けてくるような、言い表しようのない力強さを持っている。「飼育」は、隔絶された村落を舞台に、拘禁された黒人兵への少年の異様な愛着が一変するシーンが鮮烈だ。劇薬に近い幕引きとなるこの物語は、ビルド [続きを読む]
  • 【本】麻耶雄嵩『貴族探偵』-著者らしさが希薄
  • 麻耶雄嵩作品には既成の概念をぶっ壊す破天荒さを期待してしまうが、本作品集は真っ当な本格ものであり、フツ―に楽しく読むことができる。多少目をひくのは、得体が知れぬ高貴な身分の探偵と、彼の手足となって事件の謎を(実際に)解き明かす執事、運転手、メイドというキャラクター設定の妙か。主人公の鼻もちらならない言動や女ったらしっぷりはご愛敬だが、素人探偵が捜査に強引に介入するくだりはあの有名作品を思い起こして [続きを読む]
  • 【本】平井和正『狼の紋章』-日本SFの至宝
  • 人狼犬神明の活躍を描く学園バイオレンスアクションの傑作で、ウルフガイシリーズの第1作。満月の夜不死となる転校生の主人公と、学園を牛耳る羽黒獰の戦いがハードボイルドタッチの描かれている。小学生の頃、坂口尚の漫画から入りましたが悪夢に唸らせられるほど衝撃的な内容で、ノベライズの本作品によりマイ平井正和ブームが訪れた。孤高孤のヒーローの主人公に、対するは極悪非道の暗黒社会の御曹司。ともに中学生というのは [続きを読む]