ヘンリー・スレッサーに「競馬狂夫人」(ハヤカワ・ミステリ 『うまい犯罪、しゃれた殺人』所収 1964年)という短編がある…
ひたすら歩いて感じたことを物語る。
神社仏閣・墓地・名所旧跡等々、とにかく実際に訪れ、感じたこと、思ったこと、考えたこと、ひらめいたこと、連想したことなどを記す。
ヘンリー・スレッサーに「競馬狂夫人」(ハヤカワ・ミステリ 『うまい犯罪、しゃれた殺人』所収 1964年)という短編がある…
伊丹十三DVDコレクション 『マルサの女2』より転載 伊丹十三監督の『マルサの女2』に、こんなシーケ…
これも、今は昔の話だが、電車内で、妙なものを一心不乱に食べている女性がいたことを思い出した。かなり衝撃的な光景であり、その女性のしぐさが、今も鮮明に記憶に残…
小津安二郎監督の『お早よう』という映画では、父親に口答えして、「こどものくせに、余計なことをいうな!」と怒られた少年が「大人だって余計なことをいうじゃないか…
さいたま市見沼区丸ケ崎に、金井塚氏が多く居住していることはすでに記した。その北隣の蓮田市馬込字辻谷の共同墓地の目と鼻の先に、かつて、カナイ塚という塚があった…
マージャンで思い出した。 今もこのようなことが車中で行なわれているかどうか知らないが、これはずいぶん前の――まだ、わたしが会社勤めをしていたころの話である。…
今、考えると、ウチの――つまり、わたしの実家の正月は、世間とはかなりかけ離れたものだったようだ。 ある年の正月元旦、実家を訪ねると、母からこういわれたのを…
かねがね気になっていた謎の塚が、丸ケ崎にある。 それは、丸ケ崎南交差点、ドラッグセイムスの裏手、金子家の敷地内にある。 2012年4月撮影 セイムスが建つ前…
NHKの連続テレビ小説『ブギウギ』の主人公のモデル、笠置シヅ子は、デビュー当時の芸名を三笠静子といった。ところが、昭和天皇の弟、澄宮が三笠宮家を創始したため…
高校生のときのことだったろうか。 駅から歩いて、家にたどり着くちょっと手前、今は県道だが、当時は国道だった道路上に、なにか黒っ…
2013年撮影今はきれいになっているようだ。
わたし植物が大の苦手。その理由は、どうも、学生時代に読んだ、安部公房の短編『デンドロカカリヤ』(1952年)の所為じゃないかと思う。この小説は《コモン君が…
初めて『クラクラ日記』を読んだとき、題名の「クラクラ」とは、「嵐を呼ぶ男」坂口安吾の妻となったことで、日々、台風の暴風雨圏内に巻き込まれ、雨風に打たれて、頭…
先日、坂口三千代の『クラクラ日記』(ちくま文庫)を再読していたところ、こんな一節に突き当たった。 三千代の夫、坂…
ジークムント・フロイト 『日常生活の精神病理学』(人文書院)
《度忘れ、言い違い、為損い、迷信と思い違いについて》という副題がついているように、身近な問題から、わかりやすく、自己の心理分析ができる方法を説いて…
《葬式における 花輪弔旗廃止地区》 そんな地区があることを初めて知った。 コロナ以降、葬式も、いわゆる「小さな葬式」に変わりつつあるんじゃなかろうか。なら…
#今週の一枚 《正義には だれにも反対できないという 毒がある》
これは、先日、墓参りで、東京の菩提寺を訪ったとき、山門脇の掲示板を撮ったもの。 何枚かあるうちの、手書きで書かれた一枚に、アクチュアリティを感じた。 …
上棟 上棟も済んで、落ち着いた、去年の10月末、棟梁に訊いてみた。「関根さんて、昔は鍛冶だったんでしょ?」「そんな話し…
『遺品2』 2008年11月15日、わたしは富士見市中央図書館で調べ物をした後、昼飯を済ませると、図書館前十字路を南西方向へ、すなわち、諏訪神社・氷川神社方…
これもまた遺品といえるかどうか、疑問でないこともないのだが、井戸というか、自家水というのか、地下水の汲み上げを廃止することについてである。 実家の解体工事も…
芝宮のシバについて、《シブ・ソブ・ソボ・ショウブなど、鉄分の多い水に由来する地名ではなかろうか。》と書いた。 長野県塩尻市宗賀に縄文期から平安期に渡る平出遺…
小中人丸神社 ところで、トトコチ山古墳西南西800mほどのところ、同市小中に人丸神社があり、つぎの二つの話が伝えられている。 《柿…
佐野市郷土博物館の展示に、トトコチ山という古墳の写真を見つけたとき、目玉がカメラのブリージング現象みたいになった。トトコチとは一体なんのことだろうと…
それにしても、この時代に、ものすごい量である。よく見ると、キセル柄のノレンの奥にもディスプレイされているようだ。日本たばこ産業が生産を縮小しているのか、洋…
「ね、パパ、どうして雨は空から降るの?」「下から降ると、傘がさせないじゃない。」
膝子塚 2008年4月撮影 膝子というのは大変めずらしい地名である。おそらく、さいたま市見沼区膝子以外に同名の地名は日本国内には存在しない…
金山塚古墳 栃木市岩舟町静戸(しずこ)に金山塚古墳がある。 この「金山」に云い知れぬ魅力を感じたため、何年か前に行ってみた…
ただ今、人生5回目の引っ越し中である。 「引っ越し中である」というのは、旧居に未だ荷物、つまり本が残っているからで、これを3月中にどうするか決定しなければな…
本の整理をしている。 遺品の整理の中で、本もまた、大変な労力と困惑とで、悩まされたもののひとつである。 バーコードがないと、本の管理が容易ではないので、買い…
今年に入って、岡山市の造山古墳で大発見の予感、つい先日、奈良市の富雄円山古墳でとんでもない発見と、心躍らせるニュースが相次いだが、今度は、なんと、地元、埼玉…
確か、2016年の年末のことだったと思うが、今でも、妙に記憶に残っている。 NHKテレビ『ブラタモリ』で、岩手の中尊寺が採り上げられていた。 金色堂を拝観…
《ジェフ・ベックさんが死去 78歳、「世界三大ギタリスト」》という見出しで、日経速報ニュースが伝えた。 《世界三大ギタリストと称される英ギタリスト、ジェフ・…
栃木市平柳の星宮神社参道脇に置かれた「なでうなぎ」 その由来について、説明板には、こう記されている。 《当神社の御祭神のお遣いであるうなぎは 水を求めてど…
おとそ気分というと聞こえはいいが、要するに酔っ払いで、年末年始というのは、かれらがその特異な輝きを放つ、打って付けの時期である。 逆さに置かれたトックリ…
マネックスグループの松本大(おおき)が、経済ジャーナリスト後藤達也との対談のなかで、こんなことを云っていた。 松本「わたしは常に動いてないとダメなんで、サバ…
マネックスグループの松本大(おおき)が、経済ジャーナリスト後藤達也との対談のなかで、こんなことを云っていた。松本「わたしは常に動いてないとダメなんで、サバと…
マネックスグループの松本大(おおき)が、経済ジャーナリスト後藤達也との対談のなかで、こんなことを云っていた。松本「わたしは常に動いてないとダメなんで、サバと…
年末・年始に向けて、酔っ払いたちが、一年の内、最も活き活きと活動する時期に入った、と思うや否や、早速、九州熊本からは、酔っ払った県議が、タクシーの運転手に暴…
『#今週の一枚 仏様は見ています』 もし、事実、そうであるなら、どうして、仏様は、お賽銭が持って行かれるのを、黙って見ていたのでしょうか。遠藤周作の…
靭負は誤りで、本来は、靫負が正しいということはすでに書いた。 ところが、正しかるべき「靫負」は、「ゆきえ」を漢字変換しようとしても、一向に表示されない。つ…
本日12月20日は映画監督森田芳光の命日である。2011年12月21日付の日本経済新聞夕刊には以下の記事。 《映画「家族ゲーム」「失楽園」などで知られる映画…
概して、火野正平は昆虫には強い(といっても、香川照之ほどではない)が、神仏には滅法弱いようで、何年か前、福島だったか、宮城だったか、「高龗神社」の社名を見て…
NHKBS『こころ旅』1134日目は「祖父母と歩いた散歩道」、それはとりもなおさず、岡山県瀬戸内市長船(おさふね)町長船の「刀剣の里」を廻る散歩道だった。「…
通称ブランコの木。 エノキにフジが絡まって、このような「奇」ともいえる光景になったらしい。 周囲に、進入禁止の柵とロープが張られているのは、上から枯れた枝…
遠藤周作の『沈黙』で思い出した。 幸手市権現堂の権現堂新田共同墓地にマリア地蔵というのがある。幸手市教育委員会の説明板にはこう記されて…
もし、事実、そうであるなら、どうして、仏様は、お賽銭が持って行かれるのを、黙って見ていたのでしょうか。遠藤周作の『沈黙』と同様に、仏様が、何も云わずに…
小山市高椅にある、高椅神社の参道入口交差点に設置されたこの物体、おそらく、コケシではなかろうか。交通安全を願って置かれたものなのだ…
遺品のなかに、大型の本が十数冊あった。アメリカLIFE誌の『Life At Wor』、 ロバート・キャパの写真集『Enfants de la guerre,…
九万八千神社を地図上で発見したとき、わたしは浅草寺の四万六千日を思い出した。 7月10日の功徳日に、浅草寺にお参りすると、そのご利益は46…
#今週の一枚 黒板壁前での自転車と影盛との偶然の出会いのように微笑ましい
明日、11月24日はロートレアモンの命日である。 わたしが持っているフランスの百科事典『PETIT Larousse』には、つぎのように書かれている。 《…
2001年8月15日、午前5時、わたしは大源太山登山口へ車を飛ばしていた。 上越国境山域に、大源太を称する山は二つある。 一つは、谷川連峰主脈の最西端、平標…
左の標柱には、《この上の空がほんとの空です 二本松市》と書かれています。 これは小山市の空です。これも、また、ほんとの空です。
#今週の一枚 山の事故 2012.09.16 日高市 日和田山
『#今週の一枚 日和田山から見る巾着田』 今、曼殊沙華祭りでその名を知られる、日高市高麗本郷の巾着田とは、一体だれが名付けた地名なのであろうか。 ここ…
日和田山 巾着田から いつであったか、日高市の「巾着田曼珠沙華まつり」に出向いたとき、会場の販売店のなかに、韓国の物産を扱う店があり、そこを覗いていた男…
秋は「飽き」に通じるといいまして、男女の別れを思わせる季節だといいます。 《朝寒の背に日を受けし別れかな 知世子》 これが、男女の別れの光景だとすると、去…
岩場で登山者が滑落したという。岩に、未だ乾ききっていない血痕がどっさり付着していた。 動けなくなった負傷者を救助した後、ヘリに確保される救助隊員。 筑波…
丁須の頭 1985.11.03 MINOLTA X-700で撮影 リーバーサルフィルムから起こしたので画質極めて悪し かなり昔から、気になっていたことが…
今、曼殊沙華祭りでその名を知られる、日高市高麗本郷の巾着田とは、一体だれが名付けた地名なのであろうか。 ここは高麗川が大きく南へ蛇行した場所で、県道15号…
妙義山麓には、北に妙義神社、南に中之嶽神社がある。 妙義神社境内の波己曽社 妙義神社は、古くは、波己曽社といい、波己曽神という地主神を…
彼岸とは、あっち岸のことであり、此岸とはこっち岸のことをいいます。したがって、そこにいる人の立ち位置によって、彼岸と此岸とは入れ替わります。つまり、彼岸と…
本格的に山へのめり込んで行く契機となったのが、八ヶ岳の赤岳登山だったと思う。その時、わたしはすでに就職しており、経済的に多少余裕も出てきたころで、その職場の…
高麗氏の墓地については、坂口安吾の「安吾の新日本地理――高麗神社の祭の笛」(『坂口安吾全集 11 』筑摩書房)にこうある。 《ようやくコマ神社に辿り…
表妙義山域ハイキングマップ(昭文社エアリアマップ「西上州・妙義」より転載) 妙義山には、ダイダラボッチ伝説がある、というよりも、あったというべきか。 《…
上の写真は、戦場ヶ原から日光連山を撮影したもので、右から、男体山、大真名子山、小真名子山。 それでは、タイトルの黒髪山はどこにあるかというと、実は、男…
山好きがジャズ好きなのか、それとも、ジャズ好きが山好きなのか、いずれにしても、わたしが出会った山好きたちの多くが、不思議なことに、ジャズ好きであった。著名人…
線路端の農地に建てられた看板。 耄碌した頭でああでもない、こうでもないと考えたが、皆目わからず。 わかる方がいらっしゃったら、コメントください。 …
つい先日、NHKで、カバン職人を目指し、兵庫県豊岡市に移住してきた若者を取材した番組があった。たまたま、その日、父上が豊岡市出身という人と会う約束があったの…
この岩と岩の間で、微妙にバランスをとっている岩が、わたしには、ダイダラボッチの抜け落ちた歯に思え、魯迅の『故事新編』「出関」の一節を思い出した。 …
知人からこんな話を聞いた。 彼の知り合いの家のお嬢さんがお見合いをすることになった。 彼女は、小さいころから琴を習っていて、高校・大学もわざわざ筝曲部のある…
これは幸手市千塚にある、高雲山宝性院の山門前にある耳地蔵。 おそらく耳が遠くなった人たちに信仰されてきたのだろう。わたし…
年の暮れもおし迫ったある夕食時、妻が夫にいった。 「ねえねえ、今日、長年懸案になっていた押し入れのなかを整理していたら、凄いもの発見しちゃった。あなたもきっ…
2012年6月23日、北軽井沢で知人の結婚式があった。そのまま帰るのもなんだから、草津温泉に一泊し、翌日、浅間隠山に登ることにした。夏山に向けての足慣らしに…
魚沼市山口の十二神社付近から見る八海山下出浦橋から見る八海山 猿で思い出した。 下出浦石上神社 2007年8月6日、わたしは、新潟県南魚沼市下出浦(しもい…
太平山の奥ノ院が祀られている山を御影山というのは、奥ノ院の祭神天目一箇神の別名、天之御影命に由来し、この天之御影命を祀る神社が滋賀県野洲市の三上山(近江富士…
米美知子のYouTube最新作『花の鳥海山 ニッコウキスゲを撮る』を見始めるやいなや、大平(おおだいら)バス停が出てきたんで、びっくりし…
太平山弁財天(窟神社) 太平山域には、その他に、もう一ヶ所、アジサイ坂の中腹にも、穴が開いている。こちらは、その名も窟神社として、よく知られたと…
太平山神社拝殿 太平山(おおひらやま)神社は栃木市平井町の太平山に鎮座する。『栃木市史』は「イデン坊の足跡」と題して、つぎの伝説を載せている。《川原田の前野…
これは、さいたま市西区水判土の普光山慈眼寺の墓地にある、八百姫宮。八百姫とは、ことわるまでもなく、八百比丘尼のことである。八百比丘尼はハッピャクとも読めば…
さいたま市北区日進にある、日進公園を調べているとき、その南1400mほどのところ、同市大宮区三橋1丁目に、大平(おおだいら)公園があることを知り、興味を…
これは、さいたま市西区宮前町の宮前稲荷神社近傍に立てられた、防犯用の看板。ところどころ字が消えてしまい、まるで国語の試験みたいで、空白部を埋めたく…
葦の本来の読みはアシであったが、アシが「悪し」に通じるというので、ヨシ(良し)になったという。 でも、ヨシよりも、アシが焼かれるべき、と思えなくもない。
行田の人はジョークが好きなぎょうだ。 ところで、行田という地名は成田からきているんだという。成田…
わたしが使っている地図ソフトには、加須市大越の昆虫館の近くに、「聞かず薬師尊」というのが記載されている。 「聞かず薬師」――願い事を聞き入れてくれ…
どうしたらよいのか、悩んだ遺品のなかに、父方の伯父の遺品があった。 両親は自分たちの物以外に、伯父の遺品さえも保管していたのである。学校のノートや日記帳、そ…
この際、敢えて云っておこう、耄碌もまんざら捨てたものではない、と。わたしは、こいつのおかげで、遺品のなかから、お宝を発見したのである。 それは、増築した部屋…
大越昆虫館 加須市の大越昆虫館を見つけたのは、Google ストリートビューで、利根川…
加須市大越にある愛宕神社。 鳥居に架かる神額が円形なのは、かなり珍しいのではなかろうか。わたしは、今のところ、ここ以外には見たことはない。 なぜまた円形に…
2008年11月15日、わたしは富士見市中央図書館で調べ物をした後、昼飯を済ませると、図書館前十字路を南西方向へ、すなわち、諏訪神社・氷川神社方面へ脚を進め…
遺品の整理をしている。 遺品といっても、形見となるようなものではなく、文字通り、故人が残した品々、つまり壮大なゴミ――といってしまうと両親に大変礼を欠くこと…
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ヘンリー・スレッサーに「競馬狂夫人」(ハヤカワ・ミステリ 『うまい犯罪、しゃれた殺人』所収 1964年)という短編がある…
伊丹十三DVDコレクション 『マルサの女2』より転載 伊丹十三監督の『マルサの女2』に、こんなシーケ…
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さいたま市見沼区丸ケ崎に、金井塚氏が多く居住していることはすでに記した。その北隣の蓮田市馬込字辻谷の共同墓地の目と鼻の先に、かつて、カナイ塚という塚があった…
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2013年撮影今はきれいになっているようだ。
わたし植物が大の苦手。その理由は、どうも、学生時代に読んだ、安部公房の短編『デンドロカカリヤ』(1952年)の所為じゃないかと思う。この小説は《コモン君が…
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通称ブランコの木。 エノキにフジが絡まって、このような「奇」ともいえる光景になったらしい。 周囲に、進入禁止の柵とロープが張られているのは、上から枯れた枝…
遠藤周作の『沈黙』で思い出した。 幸手市権現堂の権現堂新田共同墓地にマリア地蔵というのがある。幸手市教育委員会の説明板にはこう記されて…